JP3204482B2 - エキスパンションジョイント - Google Patents

エキスパンションジョイント

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JP3204482B2
JP3204482B2 JP34040994A JP34040994A JP3204482B2 JP 3204482 B2 JP3204482 B2 JP 3204482B2 JP 34040994 A JP34040994 A JP 34040994A JP 34040994 A JP34040994 A JP 34040994A JP 3204482 B2 JP3204482 B2 JP 3204482B2
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正樹 荻島
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理研軽金属工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は隣接する建物躯体間の間
隙を覆うエキスパンションジョイントに関する。
【0002】
【従来技術】この種のエキスパンションジョイントとし
て、実公平2ー41204号公報や実公平4ー3192
3号公報に示されるものが知られている。前者は、隣接
する建物躯体に設けられた支持部材に対し、互いに上記
躯体間の間隙の幅方向に摺動自在に連結された第1の連
結腕と第2の連結腕とから成る連結腕を架設し、この連
結腕上に当接して2つのカバー材を重合配置したもので
ある。また、後者は、一方の建物躯体の固定体から取付
体を突設し、この取付体上に、他方からの取付体に挟持
された挟持板の他方に支持されたカバー材を当接させ、
さらにこのカバー材に、上記一方の躯体上に固定された
カバー材を重合させたものである。
【0003】しかしながら、前者及び後者ともにカバー
材の重合部分に当接した連結腕又は挟持板のみであって
変動時にはカバー材への支持が不確実となり、カバー材
重合部分に隙間が生じる欠点がある。すなわち、前者に
おいては、第1の連結腕と第2の連結腕は建物躯体が相
対的に互いに反対方向に変動した場合、連結腕とカバー
材中央との不支持が生じて重合したカバー材間に隙間が
生じる。したがって建物躯体が変動した場合には支持が
不良になったり雨が浸入したりするおそれがある。
【0004】また、後者は片方の挟持板に単に当接した
だけの状態であるから、躯体変動時にカバー材の重量の
負担が大きいので、支持が不確実になったり、雨が浸入
したりするおそれがある。
【0005】
【発明の目的】本発明は前記欠点を解消し、特に建物躯
体の変動に対する追従性が良く、カバー材に取着される
挟持部位によりカバー材が重合した各部位を強固に支持
することができ、耐久性にも優れるエキスパンションジ
ョイントを提供することをその目的とする。
【0006】
【目的を達成するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明に係るエキスパンションジョイントは、間隙
を隔てて設けられた建物躯体のそれぞれの表面の端縁に
沿って長尺のベース部材を固定し、これら各ベース部材
に対して支持部材を回動自在に装着するとともに、一方
の支持部材には上記間隙を覆う程度の幅寸法を有する第
1のカバー材の一側を固定し、この第1のカバー材の他
側に間隔をおいて複数の保持部材を配置し、各保持部材
の両側に形成した張り出し縁を第1のカバー材の裏面に
固定するとともに、各保持部材の内側に筒状に形成した
保持部に連結片を第1のカバー材の幅の延長方向に摺動
可能に協動保持させ、かつ上記連結片の先端を他方の支
持部材に対して係合させ、他方の支持部材には上記間隙
を越えない程度の幅の幅寸法を有する第2のカバー材の
一側を固定し、この第2のカバー材の他側を上記第1の
カバー材の上面に摺動可能に重合させたことを特徴とす
る。
【0007】また、本発明に係るエキスパンションジョ
イントは、間隙を隔てて設けられた建物躯体のそれぞれ
の表面の端縁に沿って長尺のベース部材を固定し、一方
のベース部材に対して支持部材を回動自在に装着すると
ともに、他方のベース部材には上記間隙を覆う程度の幅
寸法を有する第1のカバー材の一側を回動自在に装着
し、この第1のカバー材の他側に間隔をおいて複数の保
持部材を配置し、各保持部材の両側に形成した張り出し
縁を第1のカバー材の裏面に固定するとともに、各保持
部材の内側に筒状に形成した保持部に連結片を第1のカ
バー材の幅の延長方向に摺動可能に協動保持させ、かつ
上記連結片の先端を上記支持部材に対して係合させ、上
記支持部材には上記間隙を越えない程度の幅の幅寸法を
有する第2のカバー材の一側を固定し、この第2のカバ
ー材の他側を上記第1のカバー材の上面に摺動可能に重
合させるように構成してもよい。
【0008】なお、前記ベース部材には、建物躯体の表
面に当接する当接部と、この当接部の当接端よりやや離
反した位置から略直角に前記間隙側に突出した固定部と
を形成するとともに、この固定部と上記表面との間には
前記間隙に配される耐火帯の止め部材を圧接するのが好
ましい。
【0009】さらに、前記第1のカバー材が、その幅方
向において分割された一方のカバー部の受け部に他方の
カバー部の係合部を係合させて一体状に連結して構成す
るようにしてもよい。
【0010】また、前記保持部を有する保持部材に代え
てビス状の保持部材を第1のカバー材の裏側に固定し、
この保持部材を前記連結片に形成した長孔に貫通させる
ことにより連結片を第1のカバー材の幅の延長方向に摺
動可能に協動保持させるように構成してもよい。
【0011】この場合、前記連結片を摺動可能に保持す
る保持部の断面を、筒状に代え、Ω字状、中空状又は溝
状に形成してもよい。
【0012】
【発明の作用、効果】請求項1の発明においては、第1
のカバー材の側部に保持部を形成し、この保持部に連結
片を第1のカバー材の幅の延長方向に摺動可能に協動保
持させ、かつ上記連結片の先端を他方の支持部材に対し
て係合させているので、連結片は第1のカバー材ととも
に変動するので、連結片の駆動変動に対する追従性がよ
い。
【0013】したがって、本発明によれば、建物躯体の
変動に良好に対応でき、カバー材の重合部分の支持不良
が生じるおそれがなく、第1のカバー材及び第2のカバ
ー材を強固に支持し、雨仕舞を確実にすることができ
る。
【0014】また、連結片は第1のカバー材と一体に形
成されているから、カバー材に対して強く支持すること
ができる。
【0015】請求項2の発明によれば、第1のカバー材
の回動支持を直接ベース部材と対応できるので、そのカ
バー材の回動部への変位を少なくした回動が得られる。
【0016】請求項3の発明によれば、ベース部材の固
定部と躯体表面との間には、耐火帯の両側端縁の止め部
材を圧接する空間部が形成できるので、固定部を建物躯
体の表面にネジで固定する場合、上記止め部材も同時に
圧接状態で止めることができるから、耐火帯をベース部
材によって強固に固定することができる。
【0017】また、耐火帯を配置しない場合でも、ベー
ス部材は建物躯体に対し線接触するので、躯体の表面に
凹凸があってもベース部材が折れ曲がるのを緩和させる
ことできる。
【0018】請求項4の発明によれば、カバー材の幅広
化ができ、広い間隙の覆設を可能とし、かつ一方のカバ
ー材を共通にした施工対応が得られる。
【0019】請求項5の発明によっても、連結片と第1
のカバー材が確実に協働できる。
【0020】請求項6の発明によれば、保持部が中空状
又は溝状なため、連結片との摺動と協動保持を確実でス
ムーズにするうことができる。また、カバー材への保持
部を予め簡単に配設することができるとともに、施工時
の取付けもカバー材とともに配設できる。
【0021】
【実施例】図1は本発明に係るエキスパンションジョイ
ントの断面図であり、図2はその要部の斜視図である。
これらの図において、符号1、2はそれぞれ間隔Sを隔
てて隣接する建物躯体を示す。この建物躯体1、2は、
天井躯体と天井躯体、壁躯体と壁躯体又は床躯体と床躯
体のように、互いの表面が面一に構成されているものを
表わしている。
【0022】これらの建物躯体1、2のそれぞれの表面
の端縁に沿って長尺のベース部材3が固定され、これら
各ベース部材3に対して長尺の支持部材4が回動自在に
装着されているとともに、各支持部材4からは第1のカ
バー材5と第2のカバー材6とが固定され、これら2つ
のカバー材により上記間隙Sが覆われている。
【0023】ベース部材3は固定部3aと起立部3bと
から構成されている。固定部3aは建物躯体1、2の表
面に当接されてネジ7により固定されるもので、その先
端には嵌合溝8が形成され、他端には起立部3bが立ち
上げ形成されている。なお、起立部3bは建物躯体1、
2の表面に線状に当接する突出の当接部9を有するとと
もに、その反対側には断面が円形状の膨突部10が形成
されている。なお、当接部9の先端は通常の場合躯体
1、2の表面に線接触するように形成される。また、起
立部3bの中間からは外側(間隙Sと反対側)にはコー
キング受け縁11が形成されている。さらに、上記固定
部3aは起立部3bの当接部9の当接端よりやや離反し
た位置から略直角に前記間隙S側に突出形成されてい
る。
【0024】上記躯体間の間隙Sには弾性を有する止水
板12が配され、その裏側には耐火材によって構成され
た耐火帯13が配されている。止水板12の両側端は固
定部3aの嵌合溝8に嵌着され、また耐火帯13の両側
端から延長して取り付けられた止め部材14は、ベース
部材3の固定部3aと上記躯体1、2の表面との間に形
成された空間部15内に圧接され、固定部3aを止着す
るネジ7によって固定されている。
【0025】このように、固定部3aと躯体表面との間
には、耐火帯13の両側端縁の止め部材14を圧接する
空間部15が形成できるので、耐火帯13をベース部材
3によって強固に固定することができる。もちろん、耐
火帯13を配置しない場合も、ベース部材3は建物躯体
1、2の表面に十分強固に固定できる(図5参照)。こ
の場合、ベース部材3は躯体1、2の表面に線接触する
から、この表面の凹凸に部分適に対応しながら当接し、
ベース部材3が全体として折り曲げられるのを防止でき
る。また、ベース部材3にはコーキング受け縁11が形
成されているから、この受け縁に打設されたコーキング
材17により、躯体表面とベース部材3との間を良好に
シールすることができる。なお、18はバックアップ材
である。
【0026】次に、支持部材4の一側端には円弧状の受
け溝19が、他側端にはカバー材用固定縁20が、さら
に中間部には、カバー材側に開口する係合溝21が、建
物躯体1、2の長手方向に沿って形成されている。受け
溝19はベース部材3の膨突部10に回動自在に嵌合し
ている。
【0027】また、一方の支持部材4の固定縁20に
は、第1のカバー材5の一側がビス22により固定され
ている。第1のカバー材5は上記間隙Sを覆う程度の幅
寸法を有し、その一側は直角に屈曲形成され、その端部
には躯体表面に当接する気密材23が嵌着されている。
そして、屈曲部24が上記ビス22により固定されてい
る。カバー材5の屈曲部24と支持部材4との間には気
密材23とコーキング材17とによって区画室が形成さ
れている。
【0028】また、第1のカバー材5の中央側はZ字形
に折り曲げられ、その側端部には傾斜縁25が形成され
ているとともに、その裏側には間隔をおいて複数の保持
部29を配して連結片26が取り付けられている。すな
わち、第1のカバー材5の他側の裏面には、間隔をおい
て保持部材27が固定されている。図2のように、この
保持部材27の断面は溝状の「ひ」字形に形成され、両
側の張り出し部28を第1のカバー材5にネジ付きビス
受け孔28aに固定することにより、内側に筒状の保持
部29が形成されている。そして、このカバー材の保持
部29には各連結片26の一端が第1のカバー材5の幅
の延長方向に摺動可能に協動保持されている。各連結片
26の他端はコ字形に形成され、このコ字形部30は他
方の支持部材4の係合溝21に、建物躯体1、2間の間
隙Sの長手方向に沿って摺動可能に係合されている。
【0029】なお、保持部29の断面形状は筒状に限定
されない。C字状でも、あるいは図3(a) (b) に示され
るように、中空状又はΩ字状に形成してもよい。あるい
は同図(c) に示される異様に、連結片26に長孔を形成
し、この長孔を通して連結片26をビス状の保持部材で
第1カバー材5に摺動自在に保持させる構成であっても
よい。
【0030】他方の支持部材4の固定縁20には、第2
のカバー材6の一側が固定されている。第2のカバー材
6は上記間隙Sを越えない程度の幅寸法を有し、その一
側は直角に屈曲形成され、その端部には躯体表面に当接
する気密材23が嵌着されている。そして、屈曲部24
はビス22により固定されている。また、第2のカバー
材6の他側には傾斜縁25が形成されている。
【0031】なお、第1のカバー材5の側部の傾斜縁2
5は第2のカバー材6の裏面に、また第2のカバー材6
の側部の傾斜縁25は、上記第1のカバー材5の表面に
重合している。このように、第1のカバー材5と第2の
カバー材6との重合は、面接触ではなく線接触によるも
のであるから、雨水などが毛細管現象でカバー材の内側
に浸入することが防止される。
【0032】上述のエキスパンションジョイントによれ
ば、第1のカバー材5の側部に形成された保持部29に
連結片26を第1のカバー材5の幅の延長方向に摺動可
能に協動保持させ、かつ上記連結片26の先端を他方の
支持部材4に対して係合させているので、連結片26は
第1のカバー材5とともに一体に協動しながら動くの
で、強度あるカバー材の支持を得ながら両建物躯体1、
2が相対的に互いに変動した場合、連結片26の追従性
は良い。第1のカバー材5の保持部29に対する摺動に
よって対応するので、第2のカバー材6との重合部分の
支持不良がなく、強固に支持すること及び雨仕舞を確実
にすることができる。
【0033】図4は、壁躯体と天井躯体又は床躯体ある
いは壁躯体と壁躯体のように、隣接する建物躯体1a、
2aの表面が互いに直角をなして入隅を構成するような
場合に設けられたエキスパンションジョイントの例であ
る。
【0034】これらの建物躯体1a、2aのそれぞれの
表面の端縁に沿って長尺のベース部材3が固定され、こ
れら各ベース部材3に対して長尺の支持部材4を回動自
在に装着されているとともに、各支持部材4からは第1
のカバー材5と第2のカバー材6とが固定され、これら
2つのカバー材により上記間隙Sが覆われている。上記
ベース部材3及び支持部材4の構成、あるいは止水板1
2、耐火帯13の取付構成等は前述の例と同じである。
【0035】一方の支持部材4に固定された第1のカバ
ー材5は建物躯体1、2の隣接態様に応じて直角に屈曲
されている。そして、第1のカバー材5の保持部29に
は複数の連結片26が摺動自在に保持され、各連結片2
6が他方の支持部材4の係合溝21に、間隙Sの長手方
向に沿って摺動可能に係合されている。また、他方の支
持部材4には第2のカバー材6が固定され、第2のカバ
ー材6の側部の傾斜縁25は第1のカバー材5の表面
に、また第1のカバー材5の側部の傾斜縁25は、第2
のカバー材6の裏面にそれぞれ重合している。
【0036】上述のエキスパンションジョイントによっ
ても、前述のものと同じ作用効果が奏される。
【0037】次に、図5はエキスパンションジョイント
の更に他の実施例を示すもので、建物躯体1、2は図1
に示されたものと同じである。
【0038】これらの建物躯体1、2のそれぞれの表面
の端縁に沿って長尺のベース部材3が固定され、これら
各ベース部材3に対して長尺の支持部材4が回動自在に
装着されているとともに、各支持部材4からは第1のカ
バー材5と第2のカバー材6とが固定され、これら2つ
のカバー材により上記間隙Sが覆われている。
【0039】ベース部材3は固定部3aと起立部3bと
から構成されている。固定部3aは建物躯体1、2の表
面に当接されてネジ32により固定されるもので、その
先端には止水板12の嵌合溝8が形成され、他端からは
逆V字形の屈曲縁33が形成されている。起立部3bは
固定部3aの中間部から立ち上げ形成され、先端には断
面円形状の膨突部10が形成されている。
【0040】次に、支持部材4には、上記膨突部10に
対して回動自在に嵌合する円弧状の受け溝19と、カバ
ー材を支持するL字形の支持縁34と、間隙S側に張り
出す突縁35とが形成されている。
【0041】また、第1のカバー材5の一側は支持部材
4の支持縁34に対応してL字形に屈曲形成され、支持
縁34にネジ35により止着されている。第1のカバー
材5の他側は上述の例と同様に形成されている。連結片
26の一端側は第1のカバー材5の保持部29に摺動自
在に保持され、他端には係合溝38が形成されて支持部
材4の突縁35に係合し、外れないようにネジ36で止
着固定されている。
【0042】第2のカバー材6の一側も支持部材4の支
持縁34に対応してL字形に屈曲形成され、支持縁34
にネジ35により止着されている。そして、第1のカバ
ー材5と第2のカバー材6とは傾斜縁25を介して互い
に重合している。
【0043】なお、第1のカバー材5と第2のカバー材
6の重合部と反対側には、外側から外カバー材37で覆
われている。このカバー材は上記ベース部材3の屈曲縁
33にネジ止め(又は溝内にクリップ止めして)固定さ
れている。この固定部3aに対して外側コーキング処理
が施されている。
【0044】上述のエキスパンションジョイントによっ
ても、前述のものと同じ作用効果が奏される。
【0045】特にこの例は、幅広のエキスパンションジ
ョイントに対応して保持部の摺動性を高めた構成であ
る。カバー材5、6の側縁を別の外カバー材37を配し
て変動字のカバー材端と躯体1、2との変位当接を緩和
している。
【0046】次に、図6は、第1のカバー材5を、その
幅方向において分割された2つのカバー部5a、5bを
一体状に連結することにより構成した例で、元側の一方
のカバー部5aの一側は上述の例と同じく支持部材3に
固定されるとともに、他側には傾斜縁25と円弧状の受
け部40が形成されている。これに対し、他方のカバー
部5bの一側には上記受け部40に係合する係合部41
が形成され、他側には上述と同様の構成の保持部材27
が取着されている。保持部材27の保持部には連結片2
6が摺動自在に保持されている。そして、上記両カバー
部5a、5bは一方の受け部40に他方の係合部41を
回動自在に係合させることにより連結されている。な
お、上記受け部40に係合部41を係合させるときは、
一方のカバー部5aの受け部40の端部から他方のカバ
ー部5bの係合部41の端部を挿入してスライドさせれ
ばよい。
【0047】上記構成によれば、カバー材5の幅広化が
でき、広い間隙Sの覆設を可能とし、かつ一方のカバー
材5を共通にした施工対応が得られる。
【0048】また、第1のカバー材5はカバー部5aと
カバー部5bとの連結部で折り曲げできるから、より複
雑な躯体変動にも良好に対応することができる。
【0049】次に、図7はエキスパンションジョイント
のさらに他の例で、この例において間隙を隔てて設けら
れた建物躯体1a、2aのそれぞれの表面の端縁に沿っ
て長尺のベース部材3を固定し、壁躯体1a側のベース
部材3には止水板嵌合溝8と円弧状の受け部40とクリ
ップの受け溝42とが形成されている。そして、上記受
け部40には躯体1a、2a間の間隙Sを覆う程度の幅
寸法を有する第1のカバー材5の一側に形成した係合部
41が回動自在に係合装着されている。受け部40に係
合部41を係合させるときは、第1のカバー材5の係合
部41をベース部材の受け部40に回転しながら係合さ
せればよい。なお、第1のカバー材5は前述した図6の
他方のカバー部5bを共通として用いた例である。
【0050】第1のカバー材4の他側に間隔をおいて複
数の保持部材27が固定され、保持部材27の保持部に
は連結片26が第1のカバー材5の幅の延長方向に摺動
可能に協動保持され、かつ上記連結片26の先端は他方
の躯体2aの支持部材3に対して係合している。
【0051】また、壁躯体1aの躯体面には補助カバー
材43が添設され、補助カバー材43の脚部44はベー
ス部材3の受け溝42にクリップ45を介して係着され
ている。
【0052】これに対し、他方の躯体2aの支持部材3
には、上記間隙Sを越えない程度の幅の幅寸法を有する
第2のカバー材6の一側が固定され、この第2のカバー
材6の他側は上記第1のカバー材5の上面に重合されて
いる。
【0053】上記構成によれば、壁躯体1a側において
は支持部材がなくても第1のカバー材5が回動自在に取
り付けられるので、構造がより簡単になり、施工も楽に
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るエキスパンションジョイントを示
す断面図
【図2】上記エキスパンションジョイントの要部の斜視
【図3】(a) (b) (c) は保持部の例を示す断面図
【図4】エキスパンションジョイントの他の例の断面図
【図5】エキスパンションジョイントのさらに他の例の
断面図
【図6】2分割したカバー部を一体状に連結してカバー
材を構成したエキスパンションジョイントの例の断面図
【図7】ベース部材に直接にカバー材を取り付けたエキ
スパンションジョイントの例の断面図
【符号の説明】
1 建物躯体 2 建物躯体 3 ベース部材 3a 固定部 4 支持部材 5 第1のカバー材 6 第2のカバー材 9 当接部 12 止水板 13 耐火帯 26 連結片 27 保持部材 29 保持部

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 間隙を隔てて設けられた建物躯体のそれ
    ぞれの表面の端縁に沿って長尺のベース部材を固定し、
    これら各ベース部材に対して支持部材を回動自在に装着
    するとともに、 一方の支持部材には上記間隙を覆う程度の幅寸法を有す
    る第1のカバー材の一側を固定し、この第1のカバー材
    の他側に間隔をおいて複数の保持部材を配置し、各保持
    部材の両側に形成した張り出し縁を第1のカバー材の裏
    面に固定するとともに、各保持部材の内側に筒状に形成
    した保持部に連結片を第1のカバー材の幅の延長方向に
    摺動可能に協動保持させ、かつ上記連結片の先端を他方
    の支持部材に対して係合させ、 他方の支持部材には上記間隙を越えない程度の幅の幅寸
    法を有する第2のカバー材の一側を固定し、この第2の
    カバー材の他側を上記第1のカバー材の上面に摺動可能
    に重合させたことを特徴とするエキスパンションジョイ
    ント。
  2. 【請求項2】 間隙を隔てて設けられた建物躯体のそれ
    ぞれの表面の端縁に沿って長尺のベース部材を固定し、 一方のベース部材に対して支持部材を回動自在に装着
    るとともに、 他方のベース部材には上記間隙を覆う程度の幅寸法を有
    する第1のカバー材の一側を回動自在に装着し、この第
    1のカバー材の他側に間隔をおいて複数の保持部材を配
    置し、各保持部材の両側に形成した張り出し縁を第1の
    カバー材の裏面に固定するとともに、各保持部材の内側
    に筒状に形成した保持部に連結片を第1のカバー材の幅
    の延長方向に摺動可能に協動保持させ、かつ上記連結片
    の先端を上記支持部材に対して係合させ、 上記支持部材には上記間隙を越えない程度の幅の幅寸法
    を有する第2のカバー材の一側を固定し、この第2のカ
    バー材の他側を上記第1のカバー材の上面に摺動可能に
    重合させたことを特徴とするエキスパンションジョイン
    ト。
  3. 【請求項3】 前記ベース部材には、建物躯体の表面に
    当接する当接部と、この当接部の当接端よりやや離反し
    た位置から略直角に前記間隙側に突出した固定部とを形
    成するとともに、この固定部と上記表面との問には前記
    間隙に配される耐火帯の止め部材が圧接された請求項1
    又は2に記載のエキスパンションジョイント。
  4. 【請求項4】 前記第1のカバー材が、その幅方向にお
    いて分割された一方のカバー部の受け部に他方のカバー
    部の係合部を係合させて一体状に連結したものである請
    求項1又は2に記載のエキスパンションジョイント。
  5. 【請求項5】 前記保持部を有する保持部材に代えてビ
    ス状の保持部材を第1のカバー材の裏側に固定し、この
    保持部材を前記連結片に形成した長孔に貫通させること
    により連結片を第1のカバー材の幅の延長方向に摺動可
    能に協動保持させた、請求項1又は2に記載のエキスパ
    ンションジョイント。
  6. 【請求項6】 前記連結片を摺動可能に保持する保持部
    の断面を、筒状に代え、Ω字状、中空状又は溝状に形成
    した請求項5に記載のエキスパンションジョイント。
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