JP3557771B2 - 金属パネル構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は金属パネル構造に係り、主として平坦な外観を呈する建築物の屋根などの外装に用いられる金属パネル構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
外観が平坦な屋根構造の従来技術として、たとえば特公平7− 42789号公報に建築物の面構造体として開示されているものがある。
その内容は、図7ないし図13に示すように、母家などの躯体側の固定部材3に両側縁部1aを固定し、これらの側縁部1a間に突出した支持部1cの幅方向中央部に凹溝1dを形成し、この凹溝1dの底板1gにおねじ2を設けた短寸の吊り子1と、前記吊り子1と固定部材3との間に設けるとともに、吊り子1の凹溝1dを包囲し、かつ、吊り子1の支持部1cによって両側部を前記固定部材3に押し付けて固定した内樋7と、面板部8aの両側部が前記吊り子1の支持部1cで支持され、前記面板部8aの両側部から前記支持部1c側に折り曲げた折曲部8bを形成し、この折曲部8bから折り返した係止部8cを前記吊り子1の凹溝1dの底板1gで支持した面板単体部材(縦葺き屋根板、以下単にパネル材という)8と、隣接する前記パネル材8の折曲部8b間に介在させ、かつ、中央部に締付板部10aを有する押付部材(以下、パネル押さえ金物という)10とカバー保持部材11とをそれぞれ設けるとともに、これらを、前記吊り子1の凹溝1dに設けたスタッドボルトなどのおねじ2とこのおねじ2にねじ嵌合するナットなどのめねじ12とによって共締めするパネル押さえ金物10およびカバー保持部材11と、隣接する前記パネル材8の折曲部8b間に側板部10cを嵌め、これらの側板部10cの対向面に突出させた突起部11dを前記カバー保持部材11の締付板部11aから前記パネル材8の面板部8a側に折り曲げた側板部11cに設けた突出部11dにそれぞれ係合弾持させた目地カバー(以下、キャップ部材という)13とを備え、前記パネル押さえ金物10の締付板部10aから前記吊り子1側に折り曲げた側板部10cによって隣接する前記パネル材8の係止部8cを吊り子1の凹溝の底1gに押し付けて固定したことを特徴とする建築物の面構造体である。
【0003】
なお、躯体側の固定部材3と吊り子1との間に野地板4とアスファルトルーフィング5とを介在させてボルト等の固定具6で固定してもよく、またパネル材8の面板部8a裏面と吊り子1の支持部1cとの間および野地板4との間にバックアップ材9を介在させるようにしてもよい。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した従来技術では、パネル材8を固定するパネル押さえ金物10とキャップ部材13を止めるためのカバー保持部材11が別個であるため、実際の組み立てをするにあたって手間がかかり作業性がよくないという問題があった。また、施工精度のばらつきにより隣接するパネル材8の間隔が狭くなった場合、パネル押さえ金物10を吊り子1のおねじ2に固定する際、パネル押さえ金物10の側板部10cの角がパネル材8の折曲部8bを傷付けてしまうことになるから、パネル材8にたとえば塗装鋼板や亜鉛めっき鋼板などを用いた場合は、傷の部分から腐食が進行する恐れがあった。
【0005】
本発明は、上記のような従来技術の有する課題を解決すべくなされたものであって、組立作業性および耐腐食性にすぐれた外観が平坦な金属パネル構造を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、本発明の金属パネル構造は、面板部(8a)の両側端部を折り曲げて折曲部(8b)およびこの折曲部(8b)端からパネル外方に向かって設けられた係止部(8c)との間に平坦部(8d)を有するパネル材(8A)と、隣接する前記パネル材(8A)の目地位置に設置される内樋(7)と、両側に一対の脚部となる側縁部(1a)と、その側壁(1b)の上端に頂部を形成する支持部(1c)と、この支持部(1c)を内側下方に折り曲げて形成される凹溝(1d)とからなり、この凹溝(1d)にはおねじ(2)を設けた底板(1g)と前記パネル材(8A)の平坦部(8d)を支持するパネル受け部(1h)とが形成されて、前記内樋(7)を抱持して前記側縁部(1a)が躯体側の固定部材(3)に固定される吊り子(1A)と、前記吊り子(1A)のおねじ(2)を用いて隣接する前記パネル材(8A)の折曲部(8b)間に固定され、前記吊り子(1A)のパネル受け部(1h)に前記パネル材(8A)の平坦部(8d)を面で押し付ける押付板(10d)が設けられるとともに、前記パネル材(8A)の折曲部(8b)間に収められる対をなす突出部(10e)が設けられるパネル押さえ金物(10A)と、側板部(13b)に嵌合部(13d)が設けられており、前記パネル材(8A)の折曲部(8b)間に挿入されて、前記嵌合部(13d)が前記パネル押さえ金物(10A)の突出部(10e)と嵌合されて、隣接するパネル材(8A)間の目地を隠すキャップ部材(13A)と、から構成され、前記パネル押さえ金物(10A)の押付板(10d)が隣接する前記パネル材(8A)の平坦部(8d)を前記吊り子(1A)のパネル受け部(1h)に押し付けてパネル材(8A)を固定し、かつ、パネル押さえ金物(10A)の突出部(10e)に前記キャップ部材(13A)を嵌合させてなることを特徴とする。
【0007】
また、本発明は、前記パネル押さえ金物(10A)が有する押付板(10d)にむくり(10f)を付け、前記押付板(10d)と前記パネル材(8A)の平坦部(8d)が密着しないようにしたことを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の好適な実施の形態について、図1ないし図5を参照して詳しく説明する。
図1は本発明の要部を示す断面図で、図2ないし図5は各部の詳細を示す斜視図である。なお、図中における従来例と同一な部材には同一符号を付して説明を省略する。
【0009】
本発明の金属パネル構造は、従来例と比べて、吊り子1Aとパネル材(縦葺き屋根板)8Aとパネル押さえ金物(押付部材)10Aとキャップ部材(目地カバー)13Aとにおいて、その構成が以下のようにそれぞれ異なっている。
すなわち、吊り子1Aは、両側に一対の脚部となる側縁部1aと、その側壁1bの上端に頂部を形成する支持部1cと、この支持部1cを内側下方に折り曲げて形成される凹溝1dとからなり、この凹溝1dにはおねじ2を設けた底板1gと後述するパネル材8Aの平坦部を支持するパネル受け部1hとが形成される。
【0010】
パネル材8Aは、面板部8aの両側端部を折り曲げて折曲部8bおよび折曲部8b端からパネル外方に向かって設けられた係止部8cとの間に平坦部8dが設けられる。
パネル押さえ金物10Aは、吊り子1Aのおねじ2を用いて隣接するパネル材8Aの折曲部8b間に固定され、吊り子1Aのパネル受け部1hにパネル8Aの平坦部8dを面で押し付ける押付板10dが設けられるとともに、パネル材8Aの折曲部8b間に収められる対をなす突出部10eが設けられる。
【0011】
キャップ部材13Aは、側板部13bにその内側に折り曲げられた嵌合部13dが設けられており、パネル材8Aの折曲部8b間に挿入されて、嵌合部13dがパネル押さえ金物10Aの突出部10eと嵌合されることによって、隣接するパネル材8A間の目地を隠すことができる。
このように構成される各部材を用いて本発明の金属パネル構造を組み立てるときは、つぎの手順に従って施工する。
【0012】
まず、母家などの躯体側の固定部材3の上に野地板4を敷設し、内樋7の断面を抱持して野地板4間に固定するように吊り子1Aをセットし、その側縁部1aをタッピングねじなどの固定具6で締め付けて吊り子1Aを固定する。ついで、この吊り子1Aの両側に発泡樹脂などのバックアップ材9で補強されたパネル材8Aを配設し、パネル材8Aの折曲部8bからの平坦部8dを吊り子1Aのパネル受け部1h上に設置する。
【0013】
そして、吊り子1Aに取り付けられたスタッドボルトなどのおねじ2にパネル押さえ金物10Aを装着してナットなどのめねじ12で固定することにより、その押付板10dで前記パネル受け部1hを押さえ付ける。さらに、パネル材8A間の目地部分にキャップ部材13Aを嵌め込み、その嵌合部13dをパネル押さえ金物10Aの突出部10eに嵌合させる。
【0014】
これにより、本発明の金属パネル構造は、従来例に比べて少ない部品点数で組み立てが簡便となり、作業性が改善される。また、実際の施工により隣接するパネル材8Aの間隔が多少狭くなった場合でも、パネル押さえ金物10Aの押付板10dが隣接するパネル材8Aの平坦部8dを吊り子1Aのパネル受け部1hに押し付けるため、パネル材8Aを傷つけることなく、かつ、強固に固定することができる。
【0015】
なお、図6に示すように、パネル押さえ金物10Aの押付板10dにむくり10fをつけることにより、押付板10dとパネル材8Aの平坦部8dとが密接している場合に、押付板10dの周囲に埃や塵などのごみが溜まることがないから、それらによる腐食を避けることができる。
【0016】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明では、パネル押さえ金物が従来のキャップ部材の嵌合部材を兼用するように構成したので、部品の数が少なくなり、これによって組み立てが簡便になって作業性がよくなる。また、パネル材を傷つけないように固定することができるので、腐食に対する安全性を高めることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の要部を示す断面図である。
【図2】本発明に用いられる吊り子の詳細を示す斜視図である。
【図3】本発明に用いられるパネル材の詳細を示す斜視図である。
【図4】本発明に用いられるパネル押さえ金物の詳細を示す斜視図である。
【図5】本発明に用いられるキャップ部材の詳細を示す斜視図である。
【図6】本発明に用いられるパネル押さえ金物の他の例を示す斜視図である。
【図7】従来例の要部を示す断面図である。
【図8】従来例の吊り子の詳細を示す斜視図である。
【図9】従来例の内樋の詳細を示す斜視図である。
【図10】従来例のパネル材の詳細を示す斜視図である。
【図11】従来例のキャップ部材の詳細を示す斜視図である。
【図12】従来例の嵌合部材の詳細を示す斜視図である。
【図13】従来例のキャップ部材の詳細を示す斜視図である。
【符号の説明】
1A 吊り子
1a 側縁部
1b 側壁
1c 支持部
1d 凹溝
1g 底板
1h パネル受け部
2 おねじ
3 躯体側の固定部材
4 野地板
6 固定具
7 内樋
8A パネル材(縦葺き屋根板)
8a 面板部
8b 折曲部
8c 係止部
8d 平坦部
9 バックアップ材
10A パネル押さえ金物(押付部材)
10a 締付板部
10b 押付部材
10c 側板部
10d 押付板
10e 突出部
10f むくり
11 カバー保持部材
12 めねじ
13A キャップ部材(目地カバー)
13a 天板部
13b 側板部
13d 嵌合部

Claims (2)

  1. 面板部(8a)の両側端部を折り曲げて折曲部(8b)およびこの折曲部(8b)端からパネル外方に向かって設けられた係止部(8c)との間に平坦部(8d)を有するパネル材(8A)と、
    隣接する前記パネル材(8A)の目地位置に設置される内樋(7)と、
    両側に一対の脚部となる側縁部(1a)と、その側壁(1b)の上端に頂部を形成する支持部(1c)と、この支持部(1c)を内側下方に折り曲げて形成される凹溝(1d)とからなり、この凹溝(1d)にはおねじ(2)を設けた底板(1g)と前記パネル材(8A)の平坦部(8d)を支持するパネル受け部(1h)とが形成されて、前記内樋(7)を抱持して前記側縁部(1a)が躯体側の固定部材(3)に固定される吊り子(1A)と、
    前記吊り子(1A)のおねじ(2)を用いて隣接する前記パネル材(8A)の折曲部(8b)間に固定され、前記吊り子(1A)のパネル受け部(1h)に前記パネル材(8A)の平坦部(8d)を面で押し付ける押付板(10d)が設けられるとともに、前記パネル材(8A)の折曲部(8b)間に収められる対をなす突出部(10e)が設けられるパネル押さえ金物(10A)と、
    側板部(13b)に嵌合部(13d)が設けられており、前記パネル材(8A)の折曲部(8b)間に挿入されて、前記嵌合部(13d)が前記パネル押さえ金物(10A)の突出部(10e)と嵌合されて、隣接するパネル材(8A)間の目地を隠すキャップ部材(13A)と、
    から構成され、前記パネル押さえ金物(10A)の押付板(10d)が隣接する前記パネル材(8A)の平坦部(8d)を前記吊り子(1A)のパネル受け部(1h)に押し付けてパネル材(8A)を固定し、かつ、パネル押さえ金物(10A)の突出部(10e)に前記キャップ部材(13A)を嵌合させてなることを特徴とする金属パネル構造。
  2. 前記パネル押さえ金物(10A)が有する押付板(10d)にむくり(10f)を付け、前記押付板(10d)と前記パネル材(8A)の平坦部(8d)が密着しないようにしたことを特徴とする請求項1記載の金属パネル構造。
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