JPH0726458B2 - 建築物の面構造体 - Google Patents

建築物の面構造体

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JPH0726458B2
JPH0726458B2 JP24519790A JP24519790A JPH0726458B2 JP H0726458 B2 JPH0726458 B2 JP H0726458B2 JP 24519790 A JP24519790 A JP 24519790A JP 24519790 A JP24519790 A JP 24519790A JP H0726458 B2 JPH0726458 B2 JP H0726458B2
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元旦 舩木
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、建築物の屋根,外壁などを構成する面構造
体に関するものである。
(従来の技術) 従来の建築物の面構造体につき、縦葺屋根を例にして説
明する。
この発明の発明者は、特願平1-173105号(特開平3-3955
2号)として、躯体側の固定部材上に吊子の両側縁部を
支持固定し、前記吊子の両側縁間に形成した上方に突出
する支持部の幅方向中央部に凹溝を形成し、前記固定部
材上に前記吊子の凹溝を包囲する内樋を設け、隣接する
面板単体部材すなわち縦葺屋根板の対向縁部の折曲部か
ら折り返した係止部を吊子の前記凹溝の底に支持させ、
これらの係止部に押付部材の側板部を当てがい、この押
付部材をカバー保持部材ともども凹溝に立設状の螺子に
ナットによって共締して、前記側板部で前記係止部を凹
溝の底に押し付けて固定させ、隣接する前記屋根板の折
曲部間に目地カバーをその突起部を前記カバー保持部材
の突出部に係合弾持させて構成したものを提案してい
る。
このものは、 i.縦葺屋根板などの面板単体部材が面板部の両側縁から
折り曲げた折曲部と、この折曲部から折り返した係止部
とを形成したものであるため、横断面形状が単純であ
り、面板単体部材が硬い材質であったり、厚さが厚かっ
たり、これらの両方であったりしても、容易に所要形状
に成形できる。
ii.吊子の支持部に設けた凹溝の底に固定したボルトな
どの螺子に、この螺子に螺子嵌合するナットなどの螺子
を締め付けることにより、押付部材の側板部を面板単体
部材の係止部に係止し、押付部材の側板部によって前記
係止部を前記凹溝の底に大きな押付力で押し付けて、吊
子と押付部材を強力に挾着することが、面板単体部材の
弾性変形を利用せずにでき、面板単体部材を確実,強固
に吊子に固定することができる。
(発明が解決しようとする課題) 本願の発明者が先に提案したものは、折曲部間の目地間
隙が目地カバーで閉じられて雨仕舞された態様になって
いる。
ところが、折曲部と目地カバーによる一重の雨仕舞構造
であること、そして、その雨仕舞構造が金属製の板部材
同士による重合構造であることもあって、板部材の反り
や板部材の製品精度により、板部材間に隙間がまま生じ
ることがあり、十分な雨仕舞構造とは言えない、 この点、板部材同士の重合範囲を延長して(例えば特開
平2-136460号公報参照)、雨仕舞が十分なものにするこ
とも考えられるが、前記した理由により十分な雨仕舞を
望めない。
この発明は、前述した問題を解決して、目地間隙を十分
に雨仕舞できる建築物の面構造体を提供することを目的
とする。
又、この発明は、弾性止水材を所要の止水部位に安定さ
せて、作業性良好で且つ十分に雨仕舞できる建築物の面
構造体を提供することを目的とする。
(課題を解決するための手段) この発明による建築物の面構造体では、 躯体側の固定部材に両側縁部を固定し、これらの側縁部
間に突出した支持部の幅方向中央部に凹溝を形成し、こ
の凹溝の底に被螺子部を設けた短寸の吊子と、 前記吊子の凹溝を下側から包囲し、吊子の支持部によっ
て両側部を前記固定部材に押し付けて固定した内樋と、 面板部の両側縁から前記支持部側に折り曲げた折曲部を
形成し、この折曲部から折り返した係止部を前記吊子の
凹溝の底に支持した面板単体部材と、 隣接する前記面板単体部材の折曲部間に介在し、中央部
の締付板部を前記吊子の凹溝に設けた被螺子部とこの被
螺子部に螺合する螺子部とによって締め付け固定され
て、締付板部から前記吊子側に折り曲げた押え部によっ
て隣接する前記面板単体部材の係止部を吊子の凹溝の底
に押し付け固定した押付部材と、 前記押付部材の上側に締付板部を前記螺子部で共締め固
定されて、隣接する前記面板単体部材の折曲部間に介在
したカバー保持部材と、 隣接する前記面板単体部材の折曲部間に側板部を嵌め、
これらの側板部の対向面に突出させた突起部を前記カバ
ー保持部材の締付板部から前記面板単体部材の面板部側
に折り曲げてある起立部に設けた突出部にそれぞれ係合
弾持させた目地カバーとを備え、 前記目地カバーの側板部上端から前記面板部側に折り曲
げた圧接板部を同面板部に、この圧接板部と面板部との
間に備えた弾性止水材を経て弾性的に圧接した構成を特
徴とする。
又、この発明では、前記目地カバーにおける圧接板部
が、同圧接板部下面に保持部を凹設して、この保持部内
に前記弾性止水材上部側を抱持した構成を特徴とする。
弾性止水材はシールゴム,パッキン等であり、適宜選択
される。
(作用) 目地間隙に取付けられた目地カバーは、その側板部にお
ける突起部がカバー保持部材の突出部によって係合弾持
されて、圧接板部が面板部側に押し付けられているの
で、この目地カバーの圧接板部と面板部とによる弾性止
水材を媒体とした弾性的な圧接状態が保たれる。
そして、圧接板部における保持部が弾性止水材上部側を
抱持していることにより、圧接板部と面板部間における
止水箇所が特定されて、同止水箇所に位置決めされてお
ちつく。
又、目地カバーの天板部を所望の断面形状に形成して、
任意の意匠に整えられる。
これにより、目地間隙に目地カバーが取付けられた状態
で、目地間隙を二重に雨仕舞でき、又、弾性止水材の介
在位置のズレがなくなり、且つ目地カバーの天板部によ
る所望の意匠のものが得られる。
(実施例) 以下、この発明の一実施例につき第1図,第2図を参照
して説明する。
第1図,第2図において、1は短寸の吊子であり、吊子
1は、両側縁部1aの対向部から直角に立上がる側壁1bの
上縁間に支持部1cが前記両側縁部1aと平行に形成され、
支持部1cの幅方向中央部に凹溝1dが形成され、凹溝1dの
底1gの中央部上にはスタッドボルトからなる雄螺子2が
溶接によって固定されている。なお、1eは吊子1の支持
部1cおよび側壁1bに跨がって形成された補強リブ、1fは
側縁部1aに設けた孔である。そして、吊子1は、母屋な
どの躯体側の固定部材3に上に木毛セメント板などから
なる野地板4とアスファルトルーフィング5とを敷設
し、これの上に吊子1の両側縁部1aを支持させ、これら
の側縁部1aの孔1fに上方から挿通したビス,ボルト,釘
などの固定具6によって野地板4に固定する。なお、吊
子1は屋根の軒棟方向に所要間隔を設けて多数個破線状
に配設する。
7は底板7aの両側縁上方に側壁板7bが起立され、側壁板
7bの上縁から幅方向中央側に先端側部の裏側に折り重ね
部7dを設けた上部フランジ7cが折り曲げ形成された内樋
である。そして、内樋7は、底板7aを前記野地板4上に
前記ルーフィング5を介して屋根の軒棟方向全長にわた
って敷設し、吊子1の凹溝1dを下側から包囲し、吊子1
の支持部1cによって側壁板7bを野地板4上にルーフィン
グ5を介して押し付けることで、ルーフィング5上に固
定してある。
8は面板単体部材である縦葺屋根板であり、縦葺屋根板
8は、面板部8aの両側縁から裏面側すなわち下方に折曲
部8bが折り曲げられ、折曲部8bの下端部が断面U字状と
なるように折り返されて係止部8cが面板部8aと反対側に
形成されている。そして、前記ルーフィング5を介して
野地板4上に硬質発泡ウレタンなどからなるバックアッ
プ材9を支持し、バックアップ材9は前記凹溝1d以外の
吊子1上にも延ばして支持してある。前記バックアップ
材9上に前記屋根板8の面板部8aを支持し、左,右に隣
接する両屋根板8の面板部8aの側部を吊子1の支持部1c
上にバックアップ材9を介して支持し、前記両屋根板8
の係止部8cが吊子1の凹溝1dの底1gの両側部上に支持し
てある。なお、凹溝1dの底1g上に固定した雄螺子2は、
両屋根板8の係止部8c間に位置してこれらの上方に突出
している。
10は押付部材、11はたとえば肉薄で弾性の強い金属板か
らなるカバー保持部材であり、これらは吊子1と同程度
の短寸に形成され、押付部材10の締付板部10a、カバー
保持部材11の締付板部11aには、それぞれ中央部に孔10
b,11bが形成されている。押付部材10は、その締付板部1
0aの両側縁から下方に若干下拡がりに押え部10cがそれ
ぞれ折り曲げられている。また、カバー保持部材11は、
その締付板部11aの両側から上方に起立部11cが折り曲げ
られている。カバー保持部材11の起立部11cは孔11bと対
応する部分に隙間を設けて前後に分割され、下部はその
締付板部11aに対し直角に配置され、中間部に幅方向外
側に突出する突出部11dが設けられ、これらの上部が幅
方向内側に向って傾斜している。そして、押付部材10の
締付板部10a上にカバー保持部材11の締付板部11aを重
ね、両方の締付板部10a,11aの孔10b,11bを吊子1の凹溝
1dの底1g上に突出させた雄螺子2に嵌め、カバー保持部
材11の締付板部11a上に突出した雄螺子2端部に、ナッ
トからなる雌螺子12を螺子嵌合させて締め付けることに
より、雌螺子12によって締付板部10a,11aを吊子1側に
押し付ける。これによって、押付部材10の押え部10c下
端を前記両屋根板8の係止部8cに上方から係止してこれ
らを下方に押し付け、係止部8cを吊子1の凹溝1dの底上
に固定する。また、このため、カバー保持部材11の締付
板部11aが押付部材10の締付板部10aに共締め固定される
ことになる。
13は屋根の軒棟方向のほぼ全長にわたる長さに形成され
た目地カバーであり、目地カバー13は隣接する前記両屋
根板8の面板部8a間に跨がり得る幅方向寸法の天板部13
aの両側縁から下方内側に圧接板部13bが面板部8aと対面
して平行状に折り返され、この両圧接板部13bにおける
前記折曲部8b間に形成される目地間隙14とほぼ等しい幅
方向間隔の内側縁から側板部13cが下方に直角に折り曲
げられ、カバー13の側板部13cの上下方向中間部には対
向面すなわち幅方向中央側に突出する突起部13dがそれ
ぞれ形成されている。そして、目地カバー13の側板部13
cを上方から目地間隔14に圧入嵌合させ、目地間隙14を
塞ぐとともに、側板部13cに設けた突起部13dをカバー保
持部材11の起立部11cに設けた突出部11dにこれらの下方
から係合させ、目地カバー13の側板部13cを両屋根板8
の折曲部8bとカバー保持部材11の起立部11cとによって
弾性挾持する。この状態で目地カバー13の天板部13aは
屋根板8の面板部8aより上方に位置すると共に両圧接板
部13bが弾性止水材15を介して前記両面板部8aに弾性的
に圧接している。
この実施例による縦葺屋根板は、前述したようにして多
数の屋根板の相対する側部を接合するとともに、従来か
ら一般に行なわれる手段によって棟部,軒部および両側
部のけらばの処置を行う。
この実施例において、吊子1,内樋7,屋根板8,押付部材1
0,カバー保持部材11および目地カバー13は、いずれもス
テンレス板を用い、吊子1,押付部材10の厚さを2.0mm、
屋根板8,目地カバー13の厚さを0.6mm程度とし、これら
の厚さよりカバー保持部材11,内樋7の厚さを薄くして
ある。
前述のように構成したこの実施例の縦葺屋根は、目地カ
バー13における天板部13aの断面形状を例えば第9A図乃
至第9D図に例示した態様或いはこれらに類する態様のも
のから選択して、目地カバー13に意匠的価値を付与可能
であり、任意の意匠のものとすることができる。
又、雌螺子12,雄螺子2が外部に見えず隠れているので
外観がよくまた屋根板8,目地カバー13は材質が硬く、厚
いのでこれらの強度が大きく、外力によって変形しにく
く、しかも錆が発生しにくいので、長期間にわたり良好
な外観を保持できる。
さらに、この実施例の縦葺屋根板は、目地カバー13の側
板部13cが屋根板8の折曲部8bとカバー保持部材11の起
立部11cとによって弾性挾持され、そして、カバー保持
部材11の起立部11cに設けた突出部11dに目地カバー13の
側板部13cに設けた突起部13dが下方から係合弾持されて
前記弾性挾持が状態を保たれていることにより、目地間
隙15内部においても防水性を有するものである。
第4図は圧接板部13bに弾性止水材15を抱持した態様を
例示しており、前記実施例のものと同じ構成部分につい
ての説明は省略して説明する。
圧接板部13bはその下面に保持部13eを凹窪状に折り曲げ
て凹設しており、保持部13eに弾性止水材15上部側を抱
持して、弾性止水材15を介して面板部8aに弾性的に圧接
している。
第5図乃至第8図は屋根板8が軒棟方向の全長の所望分
割数の定尺状のものである態様を例示しており、前記実
施例のものと同じ構成部分についての説明は省略して説
明する。
吊子1は屋根の軒棟方向に連なる各屋根板8の継ぎ目に
位置するように配置する。
縦葺屋根板8は構築する面構造体すなわち屋根の軒棟方
向の全長の所望分割数の長さの定尺状に形成しており、
その長さはたとえば1〜3m程度で、屋根の大きさ,形等
の形態に応じて適宜選択される。
この縦葺屋根板8は、面板部8aの上下端部に隣り合う面
板部8a端部と相互に適合可能な継部8d,8eを形成してあ
る。具体的には、上端部の継部8dには垂下板部8d-1と底
板部8d-2と立上り板部8d-3とが略形状に折り曲げら
れ、下端部の継部8eには垂下板部8e-1と折返し板部8e-2
とが略L形状に折り曲げられて形成されており、垂下板
部8e-1と折返し板部8e-2とを垂下板部8d-1と底板部8d-2
とにシール材16を介して圧接状に支持すると共に立上り
板部8d-3上端から面板部8a側と反対方向に折り曲げられ
た受部8d-4上に面板部8aをシール材17を介して圧接状に
支持していて、上下に隣り合う面板部8aの継目が面一に
接続するようにしてある。
又、継部8dにおける底板部8d-2の両側端は吊子1の支持
部1cに載乗していて、上下に隣り合う屋根板8の継ぎ目
が支持部1cによって支持されている。
斯る実施例の縦葺屋根は、上下の屋根板8が両垂下板部
8d-1,8e-1、底板部8d-2と折返し部8e-2、受部8d-4と面
板部8aとによる夫々シール材16,17を介した隙間がない
継ぎ目構造になっているため、両垂下板部8d-1,8e-1間
から雨水等が入りにくく、又、若干入ったとしても立上
り板部8d-3さらに受部8d-4と面板部8aとの圧接部分で屋
根の内側への浸入を阻止し、その入った雨水は継部8d内
を樋として左右の端から内樋7を通じて軒先側に導き排
水できる。
さらに、製品精度について、屋根板が、構築する面構造
体の全長の所望分割数の長さの定尺状のものであるか
ら、管理された工場で所望の長さの定尺状のものに成型
できて、精度が向上し、組立て精度の高い面構造体であ
る。
又、作業性について、屋根板が、所望の長さの定尺状の
ものであるから、組立て作業中における取回しが容易と
なり、扱いも組立て時間を優先して行なうことができ、
又、工場から現場への運搬さらに建造物への荷揚げなど
を迅速にできる。
又、形態自由性について、アーチ屋根やカテナリー屋根
などの曲面状の面構造体でも自在に組立てることがで
き、施工形態の自由性が高い。
又、吊子にナットを固定するか或いは雌螺子孔を形成
し、これらに押付部材,カバー保持部材の締付板部に上
方から挿通したボルトを螺子嵌合させるようにしてもよ
い。
そして、この発明は、前記野地板,バックアップ材の材
質を適宜変更し、あるいはこれらの一方または両方を省
略してもよく、吊子の両側縁部は野地板を貫通させて固
定部材に固定してもよく、野地板を省略した場合には前
記固定部材に直接支持固定する。
さらに、前述した実施例では、縦葺屋根について説明し
たが、この発明は、第1図に示す構成を水平断面とする
建築物の外壁にも適用できる。
(発明の効果) したがって本発明によれば次の利点がある。
請求項1により、目地カバーの圧接板部が弾性止水材
を介して面板部に弾性的に圧接した状態になるため、雨
仕舞能力が確実に高まることになって、目地間隙を二重
に雨仕舞することができ、目地間隙に入ろうとする雨水
などを十分に阻止できる。
同項により、目地カバーを目地間隙に取付けるだけ
で、の通りの十分な雨仕舞ができる。
同項により、目地カバーの天板部の意匠について、所
望の断面形状に折り曲げ形成することにより、その意匠
を建築主側,請負業者側の要望に対応可能な商品価値の
高いものとすることができる。
請求項2により、さらに、弾性止水材を、雨水などの
侵入口である圧接板部と面板部との間の止水部位に定設
させることができ、弾性止水材の止水箇所のズレによる
雨仕舞能力の低下などが発生せず、又、目地間隙に対す
る目地カバーの取付け作業を盲目的な押込み操作に単純
化した上で、前記〜及び前記の利点を確保できる。
縦葺屋根板などの面板単体部材が面板部の両側縁から
折り曲げた折曲部と、この折曲部から折り返した係止部
とを形成したものであるため、横断面形状が単純であ
り、面板単体部材が硬い材質であったり、厚さが厚かっ
たり、これらの両方であったりしても、容易に所要形状
に成形できる。さらに、吊子の支持部に設けた凹溝の底
に固定したボルトなどの螺子に、この螺子に螺子嵌合す
るナットなどの螺子を締め付けることにより、押付部材
の側板部を面板単体部材の係止部に係止し、押付部材の
押え部によって前記係止部を前記凹溝の底に大きな押付
力で押し付けて、吊子と押付部材を強力に挾着すること
が、面板単体部材の弾性変形を利用せずにでき、面板単
体部材を確実,強固に吊子に固定することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第3図はこの発明の一実施例による建築物の
面構造体を示し、第1図は部分斜視図、第2図は第1図
のII-II線に沿える部分拡大正面縦断面図、第3図は主
要部材の分解斜視図。第4図は他の実施例を示す部分拡
大正面縦断面図。第5図乃至第8図はその他の実施例を
示し、第5図は部分斜視図、第6図は第5図のVI-VI線
に沿える部分拡大正面縦断面図、第7図は部分拡大側面
縦断面図、第8図は面板単体部材の拡大斜視図。第9A図
乃至第9D図は目地カバーの各実施例を示す拡大正面縦断
面図である。 1……吊子、1a……側縁部 1b……側壁、1c……支持部 1d……凹溝、1e……補強リブ 1f……孔、1g……凹溝の底 2……雄螺子(被螺子部)、3……躯体側の固定部材 4……野地板 5……アスファルトルーフィング 6……固定具、7……内樋 7a……底板、7b……側壁板 7c……上部フランジ、7d……折重ね部 8……縦葺屋根板(面板単体部材) 8a……面板部、8b……折曲部 8c……係止部、8d,8e……継部 9……バックアップ材 10……押付部材、10a……押付部材の締付板部 10b……押付部材の孔、10c……押付部材の押え部 11……カバー保持部材 11a……カバー保持部材の締付板部 11b……カバー保持部材の孔 11c……カバー保持部材の起立部 11d……カバー保持部材の突出部 12……雌螺子(螺子部)、13……目地カバー 13a……目地カバーの天板部 13b……目地カバーの圧接板部 13c……目地カバーの側板部 13d……目地カバーの突起部 13e……目地カバーの保持部 14……目地間隙 15……弾性止水材

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】躯体側の固定部材に両側縁部を固定し、こ
    れらの側縁部間に突出した支持部の幅方向中央部に凹溝
    を形成し、この凹溝の底に被螺子部を設けた短寸の吊子
    と、 前記吊子の凹溝を下側から包囲し、吊子の支持部によっ
    て両側部を前記固定部材に押し付けて固定した内樋と、 面板部の両側縁から前記支持部側に折り曲げた折曲部を
    形成し、この折曲部から折り返した係止部を前記吊子の
    凹溝の底に支持した面板単体部材と、 隣接する前記面板単体部材の折曲部間に介在し、中央部
    の締付板部を前記吊子の凹溝に設けた被螺子部とこの被
    螺子部に螺合する螺子部とによって締め付け固定され
    て、締付板部から前記吊子側に折り曲げた押え部によっ
    て隣接する前記面板単体部材の係止部を吊子の凹溝の底
    に押し付け固定した押付部材と、 前記押付部材の上側に締付板部を前記螺子部で共締め固
    定されて、隣接する前記面板単体部材の折曲部間に介在
    したカバー保持部材と、 隣接する前記面板単体部材の折曲部間に側板部を嵌め、
    これらの側板部の対向面に突出させた突起部を前記カバ
    ー保持部材の締付板部から前記面板単体部材の面板部側
    に折り曲げてある起立部に設けた突出部にそれぞれ係合
    弾持させた目地カバーとを備え、 前記目地カバーの側板部上端から前記面板部側に折り曲
    げた圧接板部を同面板部に、この圧接板部と面板部との
    間に備えた弾性止水材を経て弾性的に圧接した ことを特徴とする建築物の面構造体。
  2. 【請求項2】前記目地カバーにおける圧接板部が、同圧
    接板部下面に保持部を凹設して、この保持部内に前記弾
    性止水材上部側を抱持したことを特徴とする請求項1記
    載の建築物の面構造体。
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JPH05321413A (ja) * 1992-05-21 1993-12-07 Kaname Roof Syst Kk 面板の止着構造

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JPH04124360A (ja) 1992-04-24

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