JPH04104014U - 自動車のドアヒンジ - Google Patents

自動車のドアヒンジ

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JPH04104014U
JPH04104014U JP1322091U JP1322091U JPH04104014U JP H04104014 U JPH04104014 U JP H04104014U JP 1322091 U JP1322091 U JP 1322091U JP 1322091 U JP1322091 U JP 1322091U JP H04104014 U JPH04104014 U JP H04104014U
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秋博 加藤
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ダイハツ工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 例えばワゴン型自動車の後端面に配設された
バックドアを回動自在に軸支するドアヒンジにおいて、
車体にツートン塗装を施す場合の、ドアヒンジの車体と
の色違いによる見栄えの悪化を回避する。 【構成】 車体2のドア開口4の側縁2bに配設された
アッパヒンジ及びロアヒンジを介してドア3を回動自在
に支持し、ドアと車体に両ヒンジの間を境界にして異な
る色の塗装を施す場合に、ロアヒンジ6のヒンジフイメ
ール7及びヒンジメール8にそれぞれフイメールカバー
15及びメールカバー16を装着し、フイメールカバー
をヒンジフイメールの固定筒部7aを囲うキヤツプ部1
5aと、ヒンジメールの回動筒部8aとの干渉を回避す
る逃げ部15cを有するガイド部15bで構成する。ま
たメールカバー16は回動筒部8aを囲い、かつ回動時
にガイド部15bにラツプする湾曲部16bを有し、さ
らに各カバー15,16は車体の下部と同色にする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、例えばワゴン型自動車の後端面に配設されたバックドアを回動自在 に軸支するドアヒンジに関し、特に車体を2色に塗り分ける、いわゆるツートン 塗装を施す場合の、ドアヒンジの車体との色違いによる見栄えの悪化を回避でき るようにした構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、雪道,砂地,急坂等の悪路における走行性を向上するためにロードクリ アランスを高くしたワゴン型自動車の需要が伸びている。このようなワゴン型自 動車として、図6及び図7に示すように、箱型の車体2の後端面2aに横開き式 のバックドア3を配設した構造のものがある。これは、上記車体2のドア開口4 の一側縁にアッパヒンジ5,及びロアヒンジ6のヒンジフィメール7,7を固定 し、上記バックドア3に上記アッパヒンジ5,及びロアヒンジ6のヒンジメール 8,8を固定するとともに、その固定筒部7a,回動筒部8aをヒンジピン9で 回動自在に連結して構成されている。 また、上記ワゴン型自動車においては、レジャー用としてのファッション性を 持たせる目的から、上記車体2を2色に塗り分ける,いわゆるツートン塗装を施 す場合がある。この塗装では、例えばベースとなる第1色Aを車体2の全面に塗 装した後、車体2の下部部分をマスキングし、この状態で第2色Bを車体2の上 側部分に塗装し、この後マスキングを取り外す。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、上記従来の車体2に第2色Bを塗装する場合において車室内のドア 開口4周辺にも第2色Bを塗装する必要がある場合は、バックドア3を開けた状 態で塗装することとなる。従って、バックドア3を回動させることからロアヒン ジ6の、特に回動筒部8a部分をマスキングすることができず、この回動筒部8 aにも第2色Bが塗装されることとなる。その結果、ロアヒンジ6は本来第1色 Aにしたいにもかかわらず特に回動筒部8a部分が第2色Bとなることから、見 栄えが悪いという問題がある。 このような見栄えの問題を改善するために、図8に示すように、例えばロアヒ ンジ6に第1色Aの塗装を施したカバー10を装着したものがある。また、例え ば実開昭64-14881号公報には、ヒンジピンにカバーを装着する構造が記載されて おり、このカバーを上記第1色Aに塗装することが考えられる。しかしながら、 従来のカバー10では、バックドア3の開閉に支障のないようヒンジメール8の 回動筒部8aとの干渉を回避する逃げ部10aを設ける必要があることから、や はり上記筒部8aの部分については見栄えが改善されないという問題が残る。ま た公報記載のものでは、ヒンジピンの大部分がカバーされていないので、この場 合も見栄えの改善はあまり期待できない。
【0004】 本考案は上記従来の問題点を解決するためになされたもので、ドアの開閉に支 障をきたすことなく、ドアヒンジ部分の見栄えの悪化を解消できる自動車のドア ヒンジを提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案は、車体のドア開口の側縁に固定されたヒンジフィメールの固定筒部と ドアに固定されたヒンジメールの回動筒部とにヒンジピンを貫通させてなり、上 記ドアを回動自在に支持する自動車のドアヒンジにおいて、上記ヒンジフィメー ルに上記固定筒部を囲むキャップ部と、上記ヒンジメールの回動筒部との干渉を 回避する逃げ部を有するガイド部とからなるフィメールカバーを装着し、上記ヒ ンジメールに上記回動筒部を囲み、かつ回動時に上記ガイド部にラップする湾曲 部を有するメールカバーを装着したことを特徴としている。
【0006】
【作用】
本考案に係る自動車のドアヒンジによれば、ドアヒンジをフィメールカバー, メールカバーで囲ったので、該各カバーを車体下部と同色にすることにより、上 述のロアヒンジの色違いによる見栄えの悪化を解消できる。 また、本考案では、上記フィメールカバーにキャップ部とヒンジメールの回動 筒部との干渉を回避する逃げ部を有するガイド部とを形成し、上記メールカバー に上記逃げ部を囲い、かつ回動時に上記ガイド部にラップする湾曲部を形成した ので、ドアの回動に支障をきたすことなくロアヒンジの全面を覆うことができる 。
【0007】
【実施例】
以下、本考案の一実施例を図について説明する。 図1ないし図5は本考案の一実施例による自動車のドアヒンジを説明するため の図であり、図中、図6及び図7と同一符号は同一又は相当部分を示す。 1は本実施例構造が適用されたワゴン型自動車であり、これは車体2の後端面 2aに幅広のドア開口4を形成し、該開口4の一側縁2bの上部,及び下部にそ れぞれ配設されたアッパヒンジ5,ロアヒンジ6を介してバックドア3を回動自 在に支持して構成されている。また上記車体2,バックドア3にはツートン塗装 が施されており、これは上記アッパヒンジ5とロアヒンジ6との中間部を境界に して下部に第1色A,上部に第2色Bをそれぞれ塗装してなり、基本的構造は従 来と同様である。
【0008】 また、上記各ヒンジ5,6は、円筒状のヒンジフィメール7に同じく円筒状の ヒンジメール8を同軸をなすよう配設し、該ヒンジメール8の回動筒部8a,ヒ ンジフィメール7の固定筒部7a内にヒンジピン9を挿入した構造となっている (図7参照)。また上記ヒンジフィメール7の固定筒部7aには帯板状のブラケ ット7bが溶接されており、該ブラケット7bは上記車体2の一側縁2bの内側 にボルト締め固定されている。さらに上記ヒンジメール8の回動筒部8aには同 じく帯板状のブラケット8bが溶接されており、該ブラケット8bは上記バック ドア3のアウタパネル3aとインナパネル3bとの間に配設されたリインホース 3cにボルト締め固定されている。
【0009】 そして、上記ロアヒンジ6には、分割形成された塩化ビニル製のフィメールカ バー15,及びメールカバー16が装着されている。上記フィメールカバー15 は上記ヒンジフィメール7の固定筒部7aの外表面を囲う上下一対のキャップ部 15aにガイド部15bを一体形成してなり、該ガイド部15bには上記ヒンジ メール8の回動筒部8aとの干渉を回避する逃げ部15cが設けられている。ま た上記各キャップ部15aには切り欠き部15dが形成されており、該切り欠き 部15dは上記ブラケット7bの端縁部に嵌装されている。さらに上記各キャッ プ部15aには周方向に伸びるスリット15eが形成されている。このスリット 15eはキャップ部15aを上記ヒンジフィメール7に装着する際に外方に弾性 変形させて組み付けを容易にするためのものである。
【0010】 また、上記メールカバー16は上記ブラケット8bの端縁部を囲む保持部16 aにヒンジメール8の回動筒部8aを囲む湾曲部16bを一体形成してなり、該 湾曲部16bは上記フィメールカバー15の逃げ部15c内に位置している。ま た上記湾曲部16bの先端部は上記ガイド部15bの外面にラップしており、こ れにより該湾曲部16bはドアの開閉時に上記ガイド部15b上をに摺動するよ うになっている。 そして上記フィメールカバー15,及びメールカバー16は上記車体2の下部 の第1色Aと同色となっている。
【0011】 次に本実施例の作用効果について説明する。 本実施例では、車体2及びバックドア3にベースとなる第1色Aを全面塗装し 、この後車体2,バックドア3の下部部分をマスキングし、この状態で第2色B を車体2上部分に塗装する。この第2色Bを塗装する場合、上述のようにロアヒ ンジ6の回動筒部8a付近はマスキングできないことから、該回動筒部8aにも 第2色Bが塗装されることとなる。そして塗装終了後、第1色Aからなるフィメ ールカバー15をロアヒンジ6に装着し、この後メールカバー16を装着する。 このように本実施例によれば、ロアヒンジ6に第1色Aからなるフィメールカ バー15,メールカバー16を装着して上記ロアヒンジ6の色を車体2下部と同 色としたので、見栄えを向上できる。 また、本実施例では、上記フィメールカバー15にヒンジメール8の逃げ部1 5cを有するガイド部15bを形成し、該ガイド部15bにメールカバー16の 湾曲部16bをラップさせたので、バックドア3の開閉に支障をきたすことなく ロアヒンジ6の全面を覆うことができる。 なお、上記実施例では、ワゴン型自動車1のバックドア3に適用した場合を例 にとって説明したが、本考案はこれに限られるものではなく、要はドアヒンジが 外方に露出し、かつ車体にツートン塗装を施すようにした自動車,例えばトラッ ク等にも適用できる。
【0012】 ここで、上記実施例ではロアヒンジ6にフィメールカバー15,メールカバー 16を装着し、ドア3の回動に支障をきたすことなくロアヒンジ6全体を覆うよ うにしたが、これらのカバーはマスキング用部材としても使用できる。即ち、車 体に第1色を塗装した後、上記ロアヒンジ6にフィメールカバー15,メールカ バー16を装着し、該各カバーを装着した状態で第2色を塗装し、この後上記各 カバーを取り外すことによりロアヒンジ6と車体下部とを同色とすることができ る。
【0013】
【考案の効果】
以上のように本考案に係る自動車のドアヒンジによれば、ドアヒンジのヒンジ フィメールにキャップ部と逃げ部を有するガイド部とからなるフィメールカバー を装着し、ヒンジメールに上記逃げ部を囲い、かつ回動時に上記ガイド部にラッ プする湾曲部を有するメールカバーを装着したので、ドアの開閉に支障をきたす ことなく、ドアヒンジの色違いによる見栄えの悪化を解消できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例による自動車のドアヒンジを
説明するための図5のI−I線断面図である。
【図2】上記実施例のロアヒンジにフィメールカバー,
メールカバーを装着した状態を示す斜視図である。
【図3】上記実施例のフィメールカバー,メールカバー
を示す分解斜視図である。
【図4】上記実施例のメールカバーの内側を示す斜視図
である。
【図5】上記実施例の自動車の後端面の一部を示す背面
図である。
【図6】一般的なワゴン型自動車を示す斜視図である。
【図7】一般的なバッドアのドアヒンジを示す正面図で
ある。
【図8】従来の問題点を説明するためのロアヒンジの斜
視図である。
【符号の説明】
1 ワゴン型自動車 2 車体 2b 側縁部 3 バックドア 4 ドア開口 5 アッパヒンジ 6 ロアヒンジ 7 ヒンジフィメール 7a 固定筒部 8 ヒンジメール 8a 回動筒部 15 フィメールカバー 15a キャップ部 15b ガイド部 15c 逃げ部 16 メールカバー 16b 湾曲部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体のドア開口の側縁に固定されたヒン
    ジフィメールの固定筒部とドアに固定されたヒンジメー
    ルの回動筒部とにヒンジピンを貫通させてなり、上記ド
    アを回動自在に支持する自動車のドアヒンジにおいて、
    上記ヒンジフィメールに上記固定筒部を囲むキャップ部
    と、上記ヒンジメールの回動筒部との干渉を回避する逃
    げ部を有するガイド部とからなるフィメールカバーを装
    着し、上記ヒンジメールに上記回動筒部を囲み、かつ回
    動時に上記ガイド部にラップする湾曲部を有するメール
    カバーを装着したことを特徴とする自動車のドアヒン
    ジ。
JP1991013220U 1991-02-15 1991-02-15 自動車のドアヒンジ Expired - Lifetime JP2558897Y2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019052450A (ja) * 2017-09-13 2019-04-04 スズキ株式会社 車両用バックドアヒンジ構造

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62141871U (ja) * 1986-02-28 1987-09-07
JPS6414881U (ja) * 1987-07-17 1989-01-25
JP3020674U (ja) * 1995-03-13 1996-02-06 俊幸 池田 安眠マクラ

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