JPH041027B2 - - Google Patents

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JPH041027B2
JPH041027B2 JP17237582A JP17237582A JPH041027B2 JP H041027 B2 JPH041027 B2 JP H041027B2 JP 17237582 A JP17237582 A JP 17237582A JP 17237582 A JP17237582 A JP 17237582A JP H041027 B2 JPH041027 B2 JP H041027B2
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JP
Japan
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weight
compounds
graft polymer
copolymer
methyl methacrylate
Prior art date
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JP17237582A
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English (en)
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JPS5959743A (ja
Inventor
Hajime Sakano
Fumio Nakai
Yukio Tomari
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumika Polycarbonate Ltd
Original Assignee
Sumika Polycarbonate Ltd
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Publication date
Application filed by Sumika Polycarbonate Ltd filed Critical Sumika Polycarbonate Ltd
Priority to JP17237582A priority Critical patent/JPS5959743A/ja
Publication of JPS5959743A publication Critical patent/JPS5959743A/ja
Publication of JPH041027B2 publication Critical patent/JPH041027B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、層剥離がなく、かつ鮮明な色に着色
することができる発色性に優れる熱可塑性樹脂組
成物に関する。さらに本発明の熱可塑性樹脂組成
物は、耐候性、低温衝撃性、加工性等にも優れ
る。 エチレン−プロピレン系ゴム質重合体に芳香族
ビニル化合物、シアン化ビニル化合物等をグラフ
ト重合して得られるグラフト重合体、または、か
かるグラフト重合体と芳香族ビニル−シアン化ビ
ニル系共重合体との混合物であるAES樹脂は、
優れた耐候性、耐衝撃性ならびに耐薬品性を有し
広い応用分野が期待されているが、成形品表面に
フローマークや層剥離が発生しやすい、さらに、
発色性に劣り鮮明な色に着色することが難しいと
いつた重大な欠点を有している。耐候性において
は劣るが類似した機械的特性ならびに優れた発色
性を有するABS樹脂と比較すると顕著な差があ
り、例えば深みのある漆黒色や赤、黄、青系の鮮
やかな色にAES樹脂を着色するのは不可能とさ
れていた。 また、ウエルド部での発色性の違いもAES樹
脂の大きな欠点であり、メタリツク系の着色も難
しいのが現状である。 本来、耐候性に優れるAES樹脂はABS樹脂の
ように塗装等の表面処理を施して耐候性を改良す
る必要がない故、層剥離やフローマークの発生お
よび発色性不足は実用上重大な問題である。 本発明者らは、かかる欠点を解消すべく研究し
た結果、AES樹脂に、メチルメタアクリレート
を主体とする重合体、またはアルキルアクリレー
ト系共重合体の存在下メチルメタアクリレートを
グラフト重合した重合体を配合した発色性に優れ
る熱可塑性樹脂を見い出したが、さらに発色性お
よび低温衝撃性の向上につき鋭意研究した結果、
共役ジエン系ゴムの存在下メチルメタアクリレー
トまたはメチルメタアクリレートと他の重合性単
量体を重合して得られたグラフト重合体を配合す
ることにより、前述の重合体を配合した場合より
さらに発色性ならびに低温衝撃性に優れる熱可塑
性樹脂組成物が得られることを見い出し本発明に
到達したものである。 すなわち、本発明は、エチレン−プロピレン系
ゴム質共重合体の存在下に芳香族ビニル化合物、
シアン化ビニル化合物ならびに他の重合性単量体
化合物より選ばれる二種以上の化合物を重合して
得られるグラフト重合体(a)100〜5重量%と芳香
族ビニル化合物、シアン化ビニル化合物ならびに
他の重合性単量体化合物のうち少なくとも二群よ
り選ばれるおのおの一種以上の化合物を重合して
得られる共重合体(b)0〜95重量%からなるAES
樹脂()と共役ジエン系ゴム質重合体の存在下
メチルメタアクリレートまたはメチルメタアクリ
レートと他の重合性単量体を重合して得られるグ
ラフト重合体()とからなる層剥離がなく、発
色性ならびに低温衝撃性、加工性、耐候性に優れ
る熱可塑性樹脂組成物を提供するものである。 本発明につき詳細に説明する。 本発明におけるAES樹脂を構成するエチレン
−プロピレン系ゴム質共重合体とは、エチレンと
プロピレンからなる二元共重合体(EPR)、エチ
レン、プロピレンおよび非共役ジエンからなる三
元共重合体(EPDM)などであり、一種または
二種以上用いられる。 三元共重合体(EPDM)における非共役ジエ
ンとしては、ジシクロペンタジエン、エチリデン
ノルボルネン、1.4−ヘキサジエン、1.4−シクロ
ヘプタジエン、1.5−シクロオクタジエン等が挙
げられる。 二元共重合体(EPR)および三元共重合体
(EPDM)におけるエチレンとプロピレンのモル
比は5:1から1:3の範囲であることが好まし
い。 また、三元共重合体(EPDM)においては非
共役ジエンの割合がヨウ素価に換算して2〜50の
範囲のものが好ましい。 グラフト重合体(a)および共重合体(b)を構成する
芳香族ビニル化合物としては、スチレン、α−メ
チルスチレン、α−クロルスチレン、ビニルトル
エンなどが挙げられ、一種又は二種以上用いるこ
とができる。特にスチレンが好ましい。シアン化
ビニル化合物としては、アクリロニトリル、メタ
アクリロニトリルなどが挙げられ、一種又は二種
以上用いることができる。特にアクリロニトリル
が好ましい。さらに、他の重合性単量体化合物と
しては、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ベ
ンジル、ヘキシルなどのアクリル酸エステル化合
物およびメタアクリル酸エステル化合物などが挙
げられ、一種又は二種以上用いることができる。
特にメタアクリル酸メチルが好ましい。 グラフト重合体(a)においては、上述の芳香族ビ
ニル化合物、シアン化ビニル化合物ならびに他の
重合性単量体化合物より選ばれる二種以上の化合
物が用いられる。 また、グラフト重合体(a)におけるこれら化合物
とゴムとの重量比はその目的に応じて適当な範囲
を選ぶことができる。通常、化合物95〜30重量%
に対しゴム5〜70重量%である。 共重合体(b)においては、芳香族ビニル化合物、
シアン化ビニル化合物ならびに他の重合性単量体
化合物より選ばれる二種以上の化合物が用いられ
る。これら化合物の重量比には特に制限はない
が、好ましくは、芳香族ビニル化合物55〜85重量
%とシアン化ビニル化合物および/または他の重
合性単量体化合物45〜15重量%である。 共重合体(b)の固有粘度(30℃、ジメチルホルム
アミド)は特に制限されるものでないが、好まし
くは0.40〜1.10である。この範囲外であると低温
衝撃性の低下傾向が見られる。さらに加工性の低
下ならびに層剥離の発生傾向がみられる。 グラフト重合体(a)および共重合体(b)を作る方法
としては、公知の方法がすべて利用できる。たと
えば、懸濁重合法、塊状重合法、乳化重合法、溶
液重合法などである。 AES樹脂()におけるグラフト重合体(a)と
共重合体(b)との組成比は、グラフト重合体(a)100
〜5重量%、共重合体(b)0〜95重量%である。グ
ラフト重合体(a)が5重量%未満、即ち共重合体(b)
が95重量%を超えると低温衝撃性が劣り好ましく
ない。 最終組成物の発色性、加工性等の面よりグラフ
ト重合体(a)80〜10重量%、共重合体(b)20〜90重量
%であることが特に好ましい。 なお、上記グラフト重合体(a)を重合する際には
遊離の共重合体が副生成されるが、この遊離の共
重合体は副生成物としてグラフト重合体(a)に含ま
れるものであり、組成物の特性を考慮して意図的
に製造される共重合体(b)とは区別する。 次にAES樹脂()と混合されるグラフト重
合体()とは、共役ジエン系ゴム質重合体の存
在下メチルメタアクリレートまたはメチルメタア
クリレートと他の重合性単量体を重合して得られ
るグラフト重合体である。 グラフト重合体()における共役ジエン系ゴ
ム質重合体としては、ポリブタジエン、スチレン
−ブタジエン共重合体、アクリロニトリル−ブタ
ジエン共重合体等々が挙げられ、一種又は二種以
上用いることができる。 共役ジエン系ゴム質重合体の存在下メチルメタ
アクリレートと共に重合しうる他の重合性単量体
としては、スチレン、α−メチルスチレン等の芳
香族ビニル、アクリロニトリル、メタアクリロニ
トリル等のシアン化ビニル、メチルメタアクリレ
ートを除くメチル、エチル、プロピル、ブチル、
ベンジル、ヘキシルなどのアクリル酸エステル化
合物およびメタアクリル酸エステル化合物などが
挙げられ、スチレンが特に好ましい。 共役ジエン系ゴム質重合体とグラフト重合用単
量体(メチルメタアクリレートまたはメチルメタ
アクリレートと他の重合性単量体)との組成比に
は特に制限はないが最終組成物の低温衝撃性、発
色性ならびに耐候性の面より共役ジエン系ゴム質
重合体1〜60重量%、単量体99〜40重量%である
ことが好ましい、特に共役ジエン系ゴム質重合体
1〜20重量%が好ましい。 また、グラフト重合用単量体がメチルメタアク
リレート単独でない場合のメチルメタアクリレー
トと他の重合性単量体との組成比にも時に制限は
ないが、メチルメタアクリレート30重量%以上、
特に50重量%以上であることが好ましい。 グラフト重合体()は、乳化重合法、懸濁重
合法、塊状重合法、溶液重合法など公知の方法に
て作られる。 熱可塑性樹脂組成物におけるAES樹脂()
とグラフト重合体()との組成比には、特に制
限はないが、AES樹脂()5〜95重量%、グ
ラフト重合体()95〜5重量%であることが好
ましい。グラフト重合体()が95重量%を超え
ると低温衝撃性が低下するとともにAES樹脂組
成物との相容性が悪くなり、成形品表面が真珠光
沢状を示す傾向がある。また、グラフト重合体
()が5重量%未満では層剥離の発生および発
色性不足の傾向がある。AES樹脂()20〜80
重量%、グラフト重合体()80〜20重量%が特
に好ましい。 AES樹脂()とグラフト重合体()との
混合方法としては、バンバリ−ミキサー、押出機
等を用いた公知の混合方法が挙げられる。 本発明においては公知の染顔料を用いることが
でき、いずれの染顔料においても本発明の組成物
は優れた発色性を有する。 また、混合時、染顔料のみならず公知の安定
剤、可塑剤、帯電防止剤、紫外線吸収剤、滑剤、
充填剤等の添加も十分可能である。 以下に本発明を実施例により詳細に説明する。 実施例 −AES樹脂()− <グラフト重合体(a)の製造> ヨウ素価8.5、ムーニー粘度61、プロピレン含
有量43重量%、ジエン成分としてエチリデンノル
ボルネンを含むEPDM150重量部をn−ヘキサン
3000重量部および二塩化エチレン1500重量部に溶
解し、スチレン300重量部アクリロニトリル150重
量部および過酸化ベンゾイル11部を加え、65℃、
10時間窒素雰囲気中で重合した。重合液を大過剰
のメタノールと接触させ、折出した沈殿物を分
離、乾燥後グラフト重合体(ゴム含量約24%)を
得た。 <共重合体(b)> スチレン70重量%およびアクリロニトリル30重
量%を混合した溶液100重量部にt−ドデシルメ
ルカプタン0.1重量部、過酸化ベンゾイル0.3重量
部を加え水分散系で10時間30℃から90℃まで温度
を上昇させて重合した。脱水後共重合体(固有粘
度0.50)を得た。 −グラフト重合体()− ブタジエンゴム5重量部をメチルメタアクリレ
ート80重量部およびスチレン15重量部に溶解後、
公知の塊状−懸濁重合法によりグラフト重合体
(−1)を得た。 ブチルアクリレート80重量部およびスチレン20
重量部よりなる共重合体ラテツクスを作成し、さ
らに共重合体ラテツクス(固型分)50重量部とメ
チルメタアクリレート50重量部とを公知の乳化重
合法によりグラフト重合体(−2)を得た。 −ポリメチルメタアクリレート− 住友化学工業(株)製“スミペツクスB−LG” 表−1に示す如く、上述の各種重合体を以下の
顔料と混練し、着色樹脂組成物を得た。 同様に市販のABS樹脂、住友ノーガタツク(株)
製“クララスチツクMH”を用いて着色樹脂組成
物を得、発色性評価のための標準とした。 顔料処方(樹脂100重量部当り) Red:クロムタルレツド 0.3重量部 Blue:群青#2000 0.3重量部 Black:カーボン#45 1.5重量部 混練: バンバリーミキサー、200℃×4分間成形条
件: 成形機、日本製鋼製N−140型射出成形機(7
オンス) 成形温度、230℃ 射出スピード、FCV8 射出圧力、100Kg/cm2ゲージ 得られた各種着色樹脂組成物の発色性および層
剥離評価結果ならびに各種特性を表−1に示す。 【表】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 エチレン−プロピレン系ゴム質共重合体の存
    在下に芳香族ビニル化合物、シアン化ビニル化合
    物ならびに他の重合性単量体化合物より選ばれる
    二種以上の化合物を重合して得られるグラフト重
    合体(a)100〜5重量%と芳香族ビニル化合物、シ
    アン化ビニル化合物ならびに他の重合性単量体化
    合物より選ばれる二種以上の化合物を重合して得
    られる共重合体(b)0〜95重量%からなるAES樹
    脂()と、共役ジエン系ゴム質重合体の存在下
    メチルメタアクリレートまたはメチルメタアクリ
    レートと他の重合性単量体を重合して得られるグ
    ラフト重合体()からなることを特徴とする熱
    可塑性樹脂組成物。
JP17237582A 1982-09-29 1982-09-29 熱可塑性樹脂組成物 Granted JPS5959743A (ja)

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JP17237582A JPS5959743A (ja) 1982-09-29 1982-09-29 熱可塑性樹脂組成物

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JPS5959743A JPS5959743A (ja) 1984-04-05
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JP17237582A Granted JPS5959743A (ja) 1982-09-29 1982-09-29 熱可塑性樹脂組成物

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61258856A (ja) * 1985-05-13 1986-11-17 Sumitomo Naugatuck Co Ltd 発色性ならびに耐熱分解性に優れる低温衝撃性樹脂組成物
JPS62156157A (ja) * 1985-12-28 1987-07-11 Sumitomo Naugatuck Co Ltd 耐衝撃性、リブ強度、外観に優れる耐候性樹脂組成物

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JPS5959743A (ja) 1984-04-05

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