JPH0362131B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、電子機器のスイツチ部に使用する接
点ゴムの表示文字印刷を行うものについての接点
ゴム成形法に関するものである。

［従来の技術］ 従来の接点ゴム表示部は、加硫済接点ゴム面に
文字をスクリーン印刷することにより作成されて
いる。

［発明が解決しようとする問題点］ 従来行なわれている表示部のスクリーン印刷
は、印刷膜が薄く、そして指で直に触れるため長
期の使用で印刷膜が摩耗してしまう。また、表示
インク面を梨地やヘアラインといつた、デザイン
に仕上げることが出来ない。

そこで、文字印刷面上に透明ゴムを接着剤を用
いて貼り合わせることが考えられるが、これにあ
つては接着剤を塗布する余分な工程や貼り合わせ
面のズレが生じるなどの問題があり、実用化は困
難である。

さらにまた、特開昭61−74215号発明のように、
フイルムの裏面に文字を印刷したものを予め用意
し、キートツプと一体成型する方法があるが、こ
れは文字フイルムを一個づつ型内に位置させねば
ならないので手間が掛かつた。

［問題を解決するための手段］ そこで本発明は、接着剤を用いることなく、し
かも簡単に、文字印刷面を透明材にて保護できる
ようにしたもので、接点ゴムの材料であるシリコ
ンゴムの特性を利用し、文字部と接点ゴム部とを
加硫させることにより貼り合わせるようにしたも
のである。

［実施例］ 図面に示す実施例に従つて説明する。

まず第１図に示すように転写板１に表示文字２
を印刷する。次にこの転写板１を、その印刷文字
２が内側、図において下面に位置するようにし
て、接点ゴムベースの金型６のカバー板として配
置し、この下金型６内に、シリコンゴム等の絶縁
ゴムを流し込んで接点ゴムベース４（斜線で示し
てある）を成型し、この際同時に転写板１の印刷
文字２が接点ゴムベース４と一体成型される。即
ち転写板１より印刷文字２が接点ゴムベース４へ
転移する。

そしてさらに、このベース４の上面に同様の透
明な絶縁ゴムを流し込み加硫一体成型する（第３
図にて点線で示してある部分）。

第４図のように文字２が透明体５にてカバーさ
れた接点ゴムが製造される。

尚、この工程は第５図および第６図に示すよう
に、前記実施例とは逆に接点ゴムのキートツプ１
４を透明材料にて先に成型し（第５図鎖線部）、
次にベース１５を加硫一体成型する順番でも同一
のものを製作できる。

［発明の効果］ 以上のような方法により製造されるので製造が
簡単であり、文字印刷面は透明材層に完全に保護
されることになり、摩擦等による表示消えが無く
なる。

そして、この製造方法によれば、透明材の硬度
を種々選択でき変化することができるので指の任
意の感触を選定することが可能となる。また、半
透明の材料を使用すれば、デザイン、カラーのバ
リエーシヨンを広げることが出来る。

さらに従来のスクリーン印刷では印刷面の平面
性が要求されたために不可能であつたキートツプ
面を梨地にすることや、ヘアラインあるいは凹凸
をつけることが、本発明はキートツプの透明面を
一体成型にて作成するので、その金型にその加工
を施すことで簡単に製作でき、したがつてデザイ
ンの幅も当然広げられる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、転写板の断面を示す図。第２図は、
転写時の状態を示す断面図。第３図は、キートツ
プ部を加硫一体成型する断面図。第４図は、完成
品図。第５図と第６図は、別の実施例を示す図。 １……転写板、２……表示文字、３……金型、
４……ベース、５……キートツプ。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 表示文字を印刷した転写板を、その表示文字
   が内側になるようにして、接点ゴムベースあるい
   はキートツプ用の金型のカバーとし、シリコーン
   ゴムにて接点ゴムベースあるいはキートツプを成
   型し、その上面に文字を同時に一体成型し、さら
   にその上面にシリコーンゴムからなるキートツプ
   あるいはベースを加硫一体成型する工程から成
   り、キートツプ部を透明材料にて成型することを
   特徴とする接点ゴム文字表示部の成型法。