JPH0361821B2 - - Google Patents

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JPH0361821B2
JPH0361821B2 JP60290438A JP29043885A JPH0361821B2 JP H0361821 B2 JPH0361821 B2 JP H0361821B2 JP 60290438 A JP60290438 A JP 60290438A JP 29043885 A JP29043885 A JP 29043885A JP H0361821 B2 JPH0361821 B2 JP H0361821B2
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JP
Japan
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concrete
space
filter layer
formwork
pass
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JP60290438A
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English (en)
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JPS62153465A (ja
Inventor
Kenjiro Tanaka
Koichi Sato
Ryohei Ishida
Kazumasa Suga
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kumagai Gumi Co Ltd
Original Assignee
Kumagai Gumi Co Ltd
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 (技術分野) 本発明は、複数の型枠により規定される空間内
にコンクリートを打設してコンクリート構造物を
構築する方法に関し、特にコンクリートの打継ぎ
によりコンクリート構造物を構築する方法に関す
る。
(従来技術) コンクリート構造物を構築する方法の1つとし
て、複数の型枠によりコンクリート打設用空間を
形成し、該打設用空間内にコンクリートを打設
し、該コンクリートが凝結した後、該コンクリー
トの上方に複数の型枠により新たなコンクリート
打設用空間を形成し、該新たな打設用空間にコン
クリートを打設する工程を繰り返す打継ぎ工法が
ある。
このような構築方法は、打設用空間に打設した
コンクリートの上層部付近におけるコンクリート
の自重による側圧が小さいため、たとえ型枠とし
て水および空気は通過可能であるが固形物は通過
不能のフイルタ層を外表面に有する型枠を用い、
該型枠をそのフイルタ層が前記打設用空間の側と
なる状態に配置しても、前記上層部付近のコンク
リート中の余剰水および空気が排出されずにコン
クリート上面に浮き出ることにより、コンクリー
ト上面に前記余剰水によるレイタンスおよび前記
空気による凹凸が生じる。
このため、従来の構築方法では、コンクリート
上面の強度および耐久性ならびに打継ぎ目すなわ
ち打継ぎ部の気密性および水密性が悪く、従つて
コンクリートの打継ぎ時に凝結したコンクリート
上面のレイタンスおよび前記凹凸を除去する作業
をしなければならない。
(発明の目的) 本発明は、打継ぎ部の気密性および水密性を維
持することができる、コンクリート構造物の構築
方法を提供することを目的とする。
(発明の構成) 本発明の構築方法は、水および空気は通過可能
であるが固形物は通過不能のフイルタ層を外表面
に有する長尺部材を、複数の型枠により規定され
るコンクリート打設用の第1の空間内の外側縁部
に、前記フイルタ層が打設されたコンクリートの
上端外側縁部に接触するように配置した状態で前
記コンクリートを凝結させることにより、凝結し
たコンクリートの上端外側縁部に段部を形成し、
次いで少なくとも前記段部の上に複数の型枠によ
りコンクリート打設用の第2の空間を形成して該
第2の空間にコンクリートを打設することを含
む。
前記第2の空間を規定する型枠のうち、少なく
とも前記段部に対応する部位に配置された型枠
は、水および空気は通過可能であるが固形物は通
過不能のフイルタ層を有する。
(発明の作用、効果) 第1の空間内に打設されたコンクリートの段部
近傍の余剰水および空気が前記長尺部材のフイル
タ層から型枠の外に排出されるから、段部の表面
が緻密になり、段部の強度および耐久性が向上
し、段部の表面に余剰水および空気によるレイタ
ンスおよび凹凸が生じない。このような性状を有
する段部にコンクリートが打ち継がれると、打ち
継がれたコンクリートは段部に密着する。
段部に打設されたコンクリートは、第2の空間
に打設されたコンクリートの自重により大きな側
圧を受けるから、段部内のコンクリート中の余剰
水および空気は段部に対応する部位に配置された
型枠のフイルタ層から型枠の外に排出される。そ
の結果、段部と係合するコンクリートの部位の表
面が緻密になるから、前記部位の強度および耐久
性が向上し、また前記部位が段部に確実に密着す
るから、打継ぎ部の気密性および水密性がより確
実に維持される。
これらの理由から、本発明によれば、打継ぎ部
の気密性および水密性が高く、打継ぎ時に段部の
レイタンスおよび凹凸を除去する作業を行なう必
要がない。
(実施例) 以下、図面に示す本発明の実施例について説明
する。
第1図は、構築物10の壁12と、該壁の上部
に続く梁14と、該梁から伸びる床16とを同時
に形成する実施例を示す。
壁12、梁14および床16の構築には、先
ず、複数の型枠18を図示のように配置して各型
枠により壁12、梁14および床16のための連
続した1つのコンクリート打設用の第1の空間を
形成し、該第1の空間の上端外側部に角柱状の長
尺部材20を第1の空間の外側縁を規定する型枠
18の上端縁に沿つてほぼ水平に配置する。
各型枠18は、コンクリート用合板22にきり
のような手段により複数の穴24を穿ち、合板2
2の裏面に複数の桟木26を設け、空気および水
は通過可能であるがコンクリート組成物の微粒子
は通過不能のフイルタ層28を合板22の表面に
設けたものである。
フイルタ層28は、その一部を第2図に拡大し
て示すように、空気および水は通過可能であるが
コンクリート組成物の微粒子は通過不能の織布ま
たは不織布から成る布30と、該布に接着された
通気性および通風性のドレーン32とから成り、
ドレーン32が合板22に接着されている。
織布または不織布にある程度の厚さ(0.4mm以
上)があれば、撚紙と型枠との間に形成される間
隙をドレーンとして利用できるため、特殊なドレ
ーン材は不要となる。各型枠18は、そのフイル
タ層28が第1の空間の側となるように、配置さ
れる。
長尺部材20は、第3図および第4図に示すよ
うに角柱34の外周面に空気および水は通過可能
であるがコンクリート組成物の微粒子は通過不能
のフイルタ層36を設けたものであり、フイルタ
層36が第1の空間の側となるようにほぼ水平に
型枠18に取り付けられている。
フイルタ層36は、型枠18のフイルタ層28
と同じように布とドレーンとから成る。角柱34
の断面形状は、第4図に示すように四角形であつ
てもよいし、第5図に示すように台形であつても
よく、さらには第6図に示すような形状であつて
もよい。また、長尺部材20のフイルタ層36
は、第4図に示すように、一部を除く他の全ての
表面に設けてもよいし、第5図および第6図に示
すように全外表面に設けてもよい。
上記のように第1の空間を形成した後、次に第
1の空間内にコンクリートを長尺部材20の上面
の高さレベルまで打設する。
このように、第1の空間内にコンクリートを充
填すると、打設されたコンクリートの内圧は、第
7図にその一例を矢印38で示すように、コンク
リートの自重により上方から下方へと漸次大きく
なる。
このため、打設されたコンクリート内の余剰水
および空気の多くは型枠18のフイルタ層28の
布30をドレーン32の側に通過し、ドレーン3
2から合板の穴24および型枠18間の隙間を経
て前記空間の外に排出される。従つて、凝結した
コンクリートの外表面に余剰水および空気による
レイタンスおよび凹凸が生じない。
また、打設されたコンクリートの上層部の外側
縁部の余剰水および空気は、長尺部材20のフイ
ルタ層36の布をドレーンの側に通過し、該ドレ
ーンからフイルタ層36と接触している型枠18
のフイルタ層28を経て型枠18の外に排出さ
れ、従つて前記上層部の外側縁部表面すなわち段
部にもレイタンスおよび凹凸は生じない。
このように、凝結したコンクリートのうち、フ
イルタ層28,36に接触されていた部位の表面
は緻密になり、その強度および耐久性が向上す
る。
コンクリートが凝結した後は、第8図に示すよ
うに、凝結したコンクリート40の上方に複数の
型枠18により新たなコンクリート打設用の第2
の空間42を形成し、第2の空間42の上端外側
縁部に長尺材20を配置した後、第2の空間42
にコンクリートを打ち継ぐ。
この際、凝結したコンクリート40の上端外側
縁部に長尺部材20により、外方および上方へ開
放する段部44が形成されている。前記したよう
に、段部44の表面は、緻密であり、レイタンス
および凹凸が存在しないから、段部44の表面と
打ち継いだコンクリートとの接着性がよく、打継
ぎ部の気密性および水密性が段部44により維持
される。
第2の空間42に打設されたコンクリートのう
ち、段部44内のコンクリートは第2の空間42
内のコンクリートにより大きな側圧を受ける。こ
のため、段部44内のコンクリート中の空気およ
び水が段部44に配置された型枠のフイルタ層を
経て効果的に排出されるから、段部44内のコン
クリートの表面は緻密になり、またレイタンスお
よび凹凸が存在しないから、段部44の打継ぎ部
の気密性および水密性がより向上する。
長尺部材20は、遅くとも打設したコンクリー
トが凝結するまでに配置すれば、コンクリートの
打設前、打設途中および打設後のいずれに配置し
てもよい。また、長尺部材20は、打設するコン
クリートの高さレベルの上端外側縁部の位置に配
置すればよく、従つてたとえばコンクリートの打
設高さが垂直に配置された型枠の高さレベルの途
中であるときは、長尺部材20を前記型枠の高さ
方向における途中に配置すればよい。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の一部を示す断面
図、第2図はフイルタ層の一実施例を示す拡大断
面図、第3図は長尺部材の一実施例を示す斜視
図、第4図は長尺部材の断面形状の一実施例を示
す断面図、第5図は長尺部材の断面形状の他の実
施例を示す断面図、第6図は長尺部材の断面形状
のさらに他の実施例を示す断面図、第7図は打設
したコンクリートの側圧を説明するための図、第
8図は打継ぎを説明するための断面図である。 10:構築物、18:型枠、20:長尺部材、
28,36:フイルタ層、44:段部。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 水および空気は通過可能であるが固形物は通
    過不能のフイルタ層を外表面に有する長尺部材
    を、複数の型枠により規定されるコンクリート打
    設用の第1の空間内の外側縁部に、前記フイルタ
    層が第1の空間内に打設されたコンクリートの上
    端外側縁部に接触するように配置した状態で前記
    コンクリートを凝結させることにより、凝結した
    コンクリートの上端外側縁部に段部を形成し、次
    いで少なくとも前記段部の上に複数の型枠により
    コンクリート打設用の第2の空間を形成して該第
    2の空間にコンクリートを打設することを含み、 前記第2の空間を規定する型枠のうち、少なく
    とも前記段部に対応する部位に配置された型枠
    は、水および空気は通過可能であるが固形物は通
    過不能のフイルタ層を有する、コンクリート構造
    物の構築方法。 2 前記長尺部材を前記第1の空間の外側縁部に
    配置した後、前記第1の空間内にコンクリートを
    前記長尺部材の高さレベルまで打設する、特許請
    求の範囲第1項に記載のコンクリート構造物の構
    築方法。 3 前記第1の空間を規定する型枠のうち、少な
    くとも前記上端外側縁部を規定する前記型枠は、
    水および空気は通過可能であるが固形物は通過不
    能のフイルタ層を平板部に有する型枠であつてそ
    の前記フイルタ層が前記空間の側となる状態に配
    置される、特許請求の範囲第1項に記載のコンク
    リート構造物の構築方法。
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