JP2632666B2 - 湿式石貼工法 - Google Patents

湿式石貼工法

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、湿式石貼工法に関し、さらに詳しくは、躯
体コンクリートと仕上げ石材との間に、ポーラスコンク
リート(多孔質コンクリート)の層を形成した湿式石貼
構造を得るための湿式石貼工法に関するものである。
〔従来の技術〕
躯体コンクリートと仕上げ石材との間に、ポーラスコ
ンクリート層を形成した湿式石貼構造は、実公昭60−80
34号公報等によって既に知られている。
この湿式石貼構造は、躯体コンクリートと仕上げ石材
との間に空間を残しておく所謂乾式石貼構造に比べる
と、耐衝撃性に優れ、それでいて、石裏のポーラスコン
クリート層に通気性及び通水性があるので、目地から浸
入した水分が裏込めモルタル層に浸透してエフロレッセ
ンスや濡れ色を発生させるといった湿式石貼構造の宿命
的な欠陥の発生を防止する上で非常に有効である。また
一般的な裏込めモルタル層に比してポーラスコンクリー
ト層の見掛けの比重が小さいので、トロ代(仕上げ石材
と躯体コンクリートとの間の間隙)が大きくて、通常の
モルタルを充填していたのでは、収縮によるクラックの
影響が出たり、仕上げ石材にかかる側圧が大きすぎて頑
丈な引き金物が必要となる場合に非常に有効である。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、上記の従来例では、石裏にポーラスコ
ンクリート層が形成されているだけであり、引き金物の
周辺に無数の空隙があるので、仕上げ石材の取付け強度
に不安があり、しかもセメントペーストを付着させた骨
材を仕上げ石材と躯体コンクリートとの間に充填してい
るので、予め、骨材とセメントペーストの混合撹拌工程
が必要で、施工能率が悪く、コストも高く付く等、改良
すべき点が少なくなかった。
上記の従来欠点に鑑み、本発明は、石裏にポーラスコ
ンクリート層を形成した石材取付け強度の大きい湿式石
貼構造を、能率良く、低コストに施工できるようにした
湿式石貼工法を提供するものである。
〔課題を解決するための手段〕
上記の目的を達成するために、本発明が講じた技術的
手段は、次の通りである。即ち、本発明による湿式石貼
工法は、躯体コンクリートから所定間隙を隔てて立設し
た仕上げ石材の上端部を躯体コンクリートに引き金物で
連結した後、該仕上げ石材と躯体コンクリートとの間に
骨材を投入し、骸骨材の上端面には、前記引き金物の周
囲に下面と両側面が前記骨材によって囲まれた凹入空間
を形成し、前記骨材間に上方からセメントノロを流し込
んだ後、前記凹入空間にモルタルを充填することを特徴
としている。
骨材の投入とセメントロの流し込みは、一段の仕上げ
石材に対し複数回に分けて行うことがポーラスコンクリ
ート層を均質化する上で望ましいが、仕上げ石材の上下
幅によっては、一回で行ってもよい。
〔作用〕
上記の構成によれば、石裏に骨材を投入した後、そこ
へセメントノロを流し込んで、ポーラスコンクリート層
を形成するので、混合撹拌工程が不要で、施工能率が高
く、施工費が低減され、それでいて、引き金物の周囲に
は、モルタルが充填されているため、引き金物の周囲に
空隙が形成されず、仕上げ石材の取付け強度が大であ
る。
また引き金物周囲へのモルタル充填は、骨材を周囲三
方の型枠にして行われるので、モルタル充填用の特別な
型枠とその脱型作業が不要であり、この面でも施工能率
が良く、経済的である。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図乃至第3図において、1は、屋外に面した丸柱
Aの躯体コンクリート、2は躯体コンクリート1から所
定間隙を隔てて立設した仕上げ石材2であり、両者1,2
間には、仕上げ石材2を躯体コンクリート1に連結する
引き金物の周囲を除いて、ポーラスコンクリート層が形
成されており、引き金物の周囲にのみモルタル5が充填
されている。図中の矢印は、前記ポーラスコンクリート
層3により形成された排水路における水の流れ方向を示
している。6は床石、7は床石6の下方に形成されたポ
ーラスコンクリート層、8は排水溝である。ポーラスコ
ンクリートは、第4図に示すように、適当な粒径(例え
ば、5〜20mm程度)の骨材9をセメントノロ(セメント
と水の混合物)10で互いに接着した無数の空隙11を有す
るコンクリートであり、通気性及び通水性を有してい
る。骨材9としては、砕石、人工骨材等が使用される。
上記の湿式石貼構造は次のようにして施工されたもの
である。
先ず、第5図(イ)に示すように、躯体コンクリート
1から所定間隙を隔てて立設した仕上げ石材2の上端部
を躯体コンクリート1に引き金物12で連結する。
しかる後、第5図(イ)に示すように、該仕上げ石材
2と躯体コンクリート1との間に骨材9を所定量投入す
る。次いで、第5図(ロ)に示すように、上方からセメ
ントノロ10を骨材9間に流し込む。
上記の作業(骨材9の投入とセメントノロ10の流し込
み)を一段の仕上げ石材2について2〜3回に分けて行
い、仕上げ石材2の上端まで骨材9を投入したら、当該
骨材9の上端面には、第5図(ハ)及び第6図(イ)に
示すように、前記引き金物12の周囲に下面と両側面が骨
材9によって囲まれた凹入空間Sを形成する。最後のセ
メントノロ10の流し込みは、凹入空間Sの形成後に行っ
てもよく、逆に、セメントノロ10の流し込みを行った
後、直ぐに、つまり、セメントノロ10が固まらない間に
引き金物12の周囲の骨材9を掻き分けて前記凹入空間S
を形成してもよい。
しかる後、第6図(ロ),(ハ)に示すように前記凹
入空間Sにモルタル5を仕上げ石材2上端まで充填す
る。
以下、同様の工程を繰り返して、第1図乃至第3図に
示したような湿式石貼構造とするのである。
尚、上記の実施例では、石裏に形成されるポーラスコ
ンクリート層3が均質になるように、一段の仕上げ石材
2について、骨材9の投入とセメントノロ10の流し込み
2〜3回に分けて行っているが、仕上げ石材2の上下幅
が狭い場合には、1回で行ってもよい。セメントノロ10
には、エフロレッセンス防止剤やその他の混和剤を添加
してもよい。また、本発明工法は、第3図に示した実施
例のように、断面角形の躯体コンクリート1の周囲に仕
上げ石材2を円形状に貼り付けた丸柱Aのように、トロ
代の大きい石貼構造に特に好適であるが、本発明工法を
外壁や内壁にも適用できることは勿論である。
〔発明の効果〕
以上の通り、本発明によれば、石裏に骨材を投入した
後、そこへセメントノロを流し込んでポーラスコンクリ
ート層を形成するので、混合撹拌工程が不要で、施工能
率が高く、施工費が低減され、それでいて、引き金物の
周囲には、モルタルが充填されるため引き金物の周囲に
空隙が形成されず、仕上げ石材の取付け強度が大であ
り、しかも引き金物周囲へのモルタル充填が骨材を周囲
三方の型枠にして行われることになるので、モルタル充
填用の特別な型枠とその脱型作業が不要であり、これら
の結果、エフロレッセンスや濡れ色の発生を抑制できる
ところの石材取付け強度の大きい湿式石貼構造を能率良
く、且つ、低コストで施工できるに至ったのである。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の一実施例を示し、第1図は屋外に面した
丸柱の概略縦断面図、第2図は要部の縦断面図、第3図
は要部の横断面図、第4図はポーラスコンクリートの説
明図、第5図(イ),(ロ),(ハ)と第6図(イ),
(ロ),(ハ)は施工方法の説明図である。 1……躯体コンクリート、2……仕上げ石材、5……モ
ルタル、9……骨材、10……セメントノロ、12……引き
金物、S……凹入空間。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉永 深 大阪府大阪市東区本町4丁目27番地 株 式会社竹中工務店大阪本店内 (72)発明者 法橋 敏雄 大阪府大阪市東区京橋3丁目37番地 株 式会社大林組本社内 (72)発明者 森川 栄弥 大阪府大阪市東区両替町1丁目13番地 株式会社藤木工務店大阪本店内

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】躯体コンクリートから所定間隙を隔てて立
    設した仕上げ石材の上端部を躯体コンクリートに引き金
    物で連結した後、該仕上げ石材と躯体コンクリートとの
    間に骨材を投入し、該骨材の上端面には、前記引き金物
    の周囲に下面と両側面が前記骨材によって囲まれた凹入
    空間を形成し、前記骨材間に上方からセメントノロを流
    し込んだ後、前記凹入空間にモルタルを充填することを
    特徴とする湿式石貼工法。
  2. 【請求項2】骨材の投入とセメントロの流し込みを、一
    段の仕上げ石材に対し複数回に分けて行うことを特徴と
    する請求項(1)に記載の湿式石貼工法。
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