JPH0355307A - 生態系保全ブロック及びそれを用いた護岸構造 - Google Patents

生態系保全ブロック及びそれを用いた護岸構造

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JPH0355307A
JPH0355307A JP18956089A JP18956089A JPH0355307A JP H0355307 A JPH0355307 A JP H0355307A JP 18956089 A JP18956089 A JP 18956089A JP 18956089 A JP18956089 A JP 18956089A JP H0355307 A JPH0355307 A JP H0355307A
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Noboru Otsuki
昇 大月
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
cm’s上の利用分野) 本発明は、海岸、河川の護岸と魚類その他螢等の昆虫類
等に生態系保全機能と植物が繁殖できる植生機能をもつ
コンクリートブロックとそれ全用いた生態系保全護岸構
造に関するものである。 [従来の技術1 水棲動物の生態系を損なわない護岸工事を可能とするた
めに、従来より魚巣ブロックが提案されている.例えば
、実開昭62−172716号には後壁に対し,少し幅
の狭い前壁を一定の間隔をおいて対設し,かつ、前壁を
後壁に対して少し前後方向に摺らした状態において両側
を閉塞して菱形の側面部を一体に形成し、この側面部に
貫通孔を穿設した構造である.この例に限らず、従来の
魚巣ブロックには、河川等の護岸に使用した際に、内部
へ空洞が確保される程度のものが多かった。 [発明が解決しようとする課題1 魚類等が生活する場として重要なのは、水生植物やプラ
ンクトンの繁殖が重要である。そこで、従来のように空
洞部のみが形成されていても、ほとんど生態系保全の機
能を果たさない5また、水棲生物のなかにも、成虫にな
るころには陸上で生活するものも多い。例えば、螢の例
では或虫になる前に水中から地上に上がって土繭となる
が、このような生活をするためには法面等に土砂を必要
とする。従来のコンクリートブロックにはそのような土
砂を安定に保持する機能を備えていない.また、魚巣用
ブロックにせよ植生用ブロックにせよ、護岸ブロックと
兼用して使用するためには.施工安定性を必要とする.
そこで、法面の傾斜がl:1。0以上の緩やかな勾配の
場合でも施工が容易でなければならないが,従来より1
 :0.3〜1 :0.5程度の勾配のものが普通で、
施工容易なものの提供が課題となっていた。 更に、従来は水面下の生物と水面より上の生物について
別個に生態系保全が考えられていた。そこでそれぞれの
仕様に設計されたブロックが別個に使用されており,生
態系保全が完全ではなかった。
【12ll!題を解決するための手段】このような従来
の課題に対して、本発明者は新規な魚巣用生態系保全ブ
ロックと植生用生態系保全ブロック及びこれらをシステ
ム化した生態系保全護岸構造を開発して、世に提供する
こととしたのである。 その新規な魚巣用に好適な生態系保全ブロックは、略凸
字形状前壁(2)とそれよりも上位の方形後檗(3)と
底版(4)とによって形成される上面開口のブロックで
あって、 中ほどに一対の控え壁(5)(5)で仝洞部
(6)とその両側に栗石充填部(7)(7)を形或し、
前壁(2)のほぼ中央へ貫通した開口部(20)を設け
、前記控え壁(5) (5)のほぼ中央と空洞部(6)
下方に貫通孔(8) (9)を設けたことを特徴とする
ものである。 また、植生用に好適な生態系保全ブロックは、前壁(1
2)とそれよりも上位の後壁(13)とその間の底版(
14)とによって形成される上面開口のブロックであっ
て、内部を控え壁(15) (15)により分割して土
砂充填部(17)としたことを特徴とするものである. これら魚巣用生態系保全ブロック,植生用生態系保全ブ
ロックのいずれも、ほぼl :1.O法面に沿うように
施工して底版(4)(14)が水平になるような構造に
すると.緩やかな勾配のときでも施工が容易なものとな
る. さらに、これらをシステム化して,魚巣用生態系保全ブ
ロックをほぼ水面下に、植生用生態系保全ブロックを水
面上に積上げる生態系保全護岸構造を開発したのである
。 (作用】 上記魚巣用生態系保全ブロックによると,護岸の機能を
果たすとともに、中ほどに形或された一対の控え壁(5
) (5)によって、ブロック中央付近に大きな魚類が
隠れたり,遊泳することができる室が形成されるし,水
の対流も可能な空洞部(6)が形成される.前壁(2)
のほぼ中央へ賞通した開口部(20)があり、魚類の出
入りが可能であるし、特にこの開口部(20)を縦長に
設けると.砂礫等によリ埋まった場合でも魚巣としての
機能が低下しない.そして、その両側に苔や水草の繁茂
や魚類その他の水棲動物に生活空間を提供する栗石の充
填部(7)(7)が形成される。 また、植生用生態系保全ブロックにあっても、同様に護
岸機能を果たすとともに,ブロック内部へ形成され控え
壁(Is)(15)によって分割された土砂充填部(1
7)へ土砂を充填することができ,これによって法面の
護岸へ植物の繁茂を可能とするとともに、水面下で成長
した螢等に陸上での生活の場を提供する。 さらに、これらをシステム化した、魚巣用生態系保全ブ
ロックと植生用生態系保全ブロックとがらなる生@系保
全護岸構造は、上記のような水面下の生物と水面より上
の生物のそれぞれに棲息の場な提供するのはもちろんの
こと、特に、水中と陸上の両方で生活するものにいずれ
の生活にも最適な1it境を提供して、生態系保全の機
能を発揮する作用が得られる. [実施例】 以下図面によって本発明の実施例を詳細に説明する。 第1図は本発明の生態系保全ブロックを用いた護岸構造
を示す正面図であり、第2図は同拡大断面図である.第
3図〜第6図は魚巣用生態系保全ブロックの例を示して
おり,第3図は平面図、第4図は正面図、第5図は側面
図である。第6図は第4図中A−A部断面図である。第
7図〜第10図は植生用生態系保全ブロックの例を示し
ており、第7図は平面図、第8図は正面図、第9図は側
面図である。第lO図は第8図中B−B部断面図である
。 第1図及び第2図にみられるように、本発明の生態系保
全ブロックを用いた護岸構造は魚巣用生態系保全ブロッ
ク(1)がほぼ水面下になるように、そして、植生用生
態系保全ブロック(10)が水面上になるように積上げ
て構成されている。なお、第工図の例では下方から魚巣
用生態系保全ブロック(1)が2段に積まれ、 その上
に植生用生態系保全ブロック(10)が1段つまれてい
るが、第2図の例では下方の魚巣用生態系保全ブロック
(1)が3段に積まれ, その上に植生用生態系保全ブ
ロック(lO)が積まれているため、両者はかならずし
も同一施工状態を示すものではない。水路の高低水位差
によって適当に設計施工する。魚巣用生態系保全ブロッ
ク(1)はその最上部が高水位時のレベルまで積まれ、
水面下の護岸に苔や水草の繁茂を可能とし、魚類その他
の水棲動物に生活空間を提供する.水面上の護岸には土
砂充填部(17)内に充填された土砂中へ水中から上が
った螢が土繭を作ることができるし、他の生物の生活空
間となる。また、植物の繁茂が可能で、護岸が自然環境
に近いものとなる. 水面下に用いる魚巣用生態系保全ブロック(1)は第3
図〜第6図にみられるように、略凸字形状の前!!(2
)と、第5,6図にみられるようにそれよりも上位の方
形の後壁(3)と、勾配が1:l.Oの底版(4)とに
よって形成されている。これは上面開口のブロックであ
って、中ほどに一対の控え壁(5)(5)で空洞部(6
)が形或され、その両側に栗石充填部(7)(7)が形
成されている。前記控え壁(5)(S)のほぼ中央には
丸い貫通孔(8)が設けられており、更に空洞部(6)
の下方は矩形の貫通孔(9)となっている。前壁(2)
の前面は擬石模様を施し、自然景観を壊さない配慮がな
されている. この前壁(2)のほぼ中央へ貫通した縦
長の開口部(20)を設けており、砂礫等で埋まった場
合でも魚巣としての機能が低下しないようになっている
。底版(4)が水平になるよう積上げると護岸全体では
1:1.Oの緩勾配になる. 水面上に用いる植生用生態系保全ブロック(10)は第
7図〜第10図にみられるように、上部が波状に形成さ
れた前壁(12)と、第9.10図にみられるようにそ
れよりも上位の後壁(13)と、その間に1:1.0の
勾配で設けられた底版(14)とによって形成された上
面開口のブロックであり、内部は2箇所の控え壁(15
)(15)により分割して中央とその両側とに土砂充填
部(17)が形成されている。底版(14)には小さな
水抜き孔(l8)を設けている。この例でも前壁(12
)の前面は擬石模様を施し、自然景観を壊さない配慮が
なされている. 【発明の効果} 本発明は以上のような構造としたことにより、適度の生
活空間と植生によって、河川の小動物、魚類等や自然の
生態系を壊すことなく、河川の改修工事を行なうことが
できることとむった。そして、施工も容易なものとなっ
ている。 本発明の魚巣用の生態系保全ブロックと植生用の生態系
保全ブロックを組合せた生態系保全護岸構造により,生
態系がシステム化され、自然を蘇らせることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の生態系保全ブロックを用いた護岸構造
を示す正面図であり、f52図は同拡大断面図である。 第3図〜第6図は魚巣用生態系保全ブロックの例を示し
ており、第3図は平面図,第4図は正面図,第5図は側
面図である。第6図は第4図中A−A部断面図である.
第7図〜第10図は植生用生態系保全ブロックの例を示
しており、第7図は平面図、第8図は正面図、第9図は
側面図である。第10図は第8図中B−B部断面図であ
る. (1)魚巣用生態系保全ブロック (2)(12)前壁
(3)(13)後M.(4)(14)底版(5)(15
)控え壁        (6)空洞部(7)栗石充填
部        (8)(9)貫通孔(10)植生用
生態系保全ブロック (17)土砂充填部       (18)水抜き孔(
20)開口部 以上

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 略凸字形状前壁(2)とそれよりも上位の後壁(3
    )と底版(4)とによって形成される上面開口のブロッ
    クであって、中ほどに一対の控え壁(5)(5)で空洞
    部(6)とその両側に栗石充填部(7)(7)を形成し
    、前壁(2)のほぼ中央へ貫通した開口部(20)を設
    け、前記控え壁(5)(5)のほぼ中央と空洞部(6)
    下方に貫通孔(8)(9)を設けたことを特徴とする生
    態系保全ブロック。 2 前壁(12)とそれよりも上位の後壁(13)とそ
    の間の底版(14)とによって形成される上面開口のブ
    ロックであって、内部を控え壁(15)(15)により
    分割して土砂充填部(17)としたことを特徴とする生
    態系保全ブロック。 3 請求項1記載の生態系保全ブロック(1)をほぼ水
    面下に積上げ、請求項2記載の生態系保全ブロック(1
    0)を水面上に積上げて構成してなる生態系保全護岸構
    造。
JP18956089A 1989-07-21 1989-07-21 生態系保全ブロック及びそれを用いた護岸構造 Expired - Fee Related JPH0610363B2 (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05306509A (ja) * 1992-04-30 1993-11-19 Showa Concrete Ind Co Ltd 魚巣ブロック
JPH09195247A (ja) * 1996-01-17 1997-07-29 Tetra Co Ltd コンクリートブロック
CN106192875A (zh) * 2016-08-22 2016-12-07 安徽宇瑞环保建设有限公司 一种环保型河道除污导引设备

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CN106192875B (zh) * 2016-08-22 2018-04-20 安徽宇瑞环保建设有限公司 一种环保型河道除污导引设备

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