JP2527966Y2 - 水路ブロック施工構造 - Google Patents

水路ブロック施工構造

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JP2527966Y2 JP1990074221U JP7422190U JP2527966Y2 JP 2527966 Y2 JP2527966 Y2 JP 2527966Y2 JP 1990074221 U JP1990074221 U JP 1990074221U JP 7422190 U JP7422190 U JP 7422190U JP 2527966 Y2 JP2527966 Y2 JP 2527966Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本考案は、水路の擁壁を構築する水路ブロックに関す
るもので、特に複数列の段積みによりブロック間に水中
では魚巣、水上では動植物に植生機能をもたせることの
できる水路ブロック施工構造に関するものである。
【従来の技術】 コンクリートで水路擁壁を形成する手段としては、現
場打ちコンクリート擁壁とか、L形ブロックやU形ブロ
ックを用いるのが一般的である。これらは擁壁面が平滑
面を形成する例が多いため、魚類その他水棲動植物に生
息や繁殖環境を与え難い。 この点を改善するために植生ブロック、魚巣ブロック
と称する躯体内外に通じる空間を形成したり、空洞や凹
部を形成したものが積みブロックとして開発され、種々
提案されている。例えば、実開昭54-112792号,実開昭6
0-16099号,実開昭61-131761号等である。 これら従来の技術によると、一般的に水路底断面は広
く形成されている。そこで、用排水兼用水路が大半のこ
のような水路では、特に冬季の渇水期には水質が悪くな
る傾向にある。また、水路底が広いと、清掃も容易でな
い。 更に、水路擁壁へ水中や地上の動植物のための棲息や
繁殖環境を保持させようとすると、構造の異なる複数種
類のブロックを組合せて用いる例が多い。そして、個々
のブロックは構造が複雑である。
【考案が解決しようとする課題】
本考案は、できるかぎり規格化された同一構造のもの
の繰返し使用により、施工を簡易化し、しかも、動植物
の生息環境を維持することのできる水路ブロックの施工
構造を提供しようとするものである。 また、これによって形成された水路は、その内部の清
掃も容易なものとする等の課題を解決しようとするもの
である。
【課題を解決するための手段】
上記課題を本考案者は、L形擁壁ブロック(1)の側
壁背面中間部へ略水平方向に係止突起(2)を設け、該
係止突起(2)に対して背部上段ブロックの底版の先端
を載せて、下段ブロックの側壁(4)と上段ブロック間
に水面下には水棲動植物の土石の収容部(8)、水面上
には動植物の棲息繁殖環境を提供する土石の収容部
(8)を形成してなる水路ブロック施工構造を開発した
ことにより解決したのである。 ここにいうL形とは、底版(3)に対して側壁(4)
を直角に設けたものや、底版(3)から傾斜して側壁
(4)を設けたものの側面形状をいう。 係止突起(2)の態様としては、突起又は水路ブロッ
クへ水平(横幅)方向に設けた突条を示すことができ
る。この係止突起(2)は上段の底版(3)の先端を受
けて支えるものであるから、実質的に突起状態を形成し
ていればよく、たとえば側壁(4)の内部へ形成すると
か、上部に突出部が形成されるとか、あるいは複数段で
設けられてもよい。また、突起状のものの場合、両脇に
形成しても、あるいは、それらと更に中間辺りのものと
の複数のものから構成してもよい。これら係止突起
(2)の大小、長短は必要に応じて任意に設計可能であ
る。 この係止突起(2)は側壁(4)の背部から後方へ略
水平方向に突出させて設けるが、上段ブロックの底版
(3)の先端との間に、強固な係止構造をとるために、
やや鉤状に形成するとか、係止突起(2)とその上に載
置された上段底版(3)の先端間をボルト止めする等の
手段を任意にとることができる。
【作用】
このような本考案の水路ブロックの施工構造は、水路
底から順次下段ブロックの係止突起(2)上へ上段ブロ
ックの底版(3)の先端を載せ、その底版の下方は適度
にコンクリート打ちするなどにより組付けると、水路側
壁を形成すると同時に下段ブロックの側壁(4)と上段
ブロックの側壁間に上段ブロックの底版(3)を底面と
する土石等の収容部が形成され、水中には水棲動植物の
ための、また、水面より上部の水路側壁には動植物のあ
めの棲息や繁殖環境を形成する。これにより水質浄化作
用も得られる。 また、L形擁壁ブロックの複数段の組付けであるか
ら、水路側壁が緩勾配となり同一水路幅の場合、中央の
水路底が狭く形成される。 更に、水路側壁が階段状に形成されるので、水路へ転
落した子供等が掴んだり、這い上がることができる。
【実施例】
以下図面によって本考案の実施例を詳細に説明する。 第1図は本考案の水路ブロック施工構造に用いる水路
ブロックの正面図であり、第2図は側面図である。第3
図は施工状態を示す断面図である。 図示した水路ブロックは肉厚70mmの底版(3)が横幅
1000mm、奥行き290mmの矩形に形成されている。この底
版(3)より下方が傾斜し、上方は垂直の側壁(4)が
形成されている。下方の斜め部分(4a)は高さが底版
(3)の上面より300mmに至るまであり、それから上部
へ垂直な部分(4b)が200mmある。この部分は背後から1
00mmφの穴(5)が4個設けられ、全面は閉鎖状態であ
る。必要な場合に前面の閉鎖コンクリートを取り除いて
開口すれば、ブロック間にぐり石を充填した場合の水中
動物や流水の通過穴となる。側壁(4)下方の斜め部分
(4a)でブロック底面から高さ300mmの位置へ後方へ突
出させて厚み50mmの係止突起(2)を設けている。この
係止突起(2)は後方へ約30mm突出している。 この水路ブロックを用いた施工構造を第3図に示し
た。底版(3)の下方は栗石(6)とその上部にコンク
リート(7)が打たれて基礎固めがなされ、左方の水路
側壁は2段に積み、右方は3段に積まれている。下段ブ
ロックの側壁(4)と上段ブロックの側壁間で上段ブロ
ックの底版(3)を底面とする土石等の収容部(8)が
形成されている。その収容部(8)のうち豊水期に水面
下となる両側2個所は割栗石(9)が充填され、水苔等
を付着させてプランクトンの増殖による水質浄化と水中
生物の棲息を可能にしている。最下段ブロックの上部垂
直部分の穴(5)は開口しており、水中動物や流水の通
過穴としている。水路水面上の収容部(8)には土砂
(10)を盛土して草、花等による緑化が行われ、昆虫
類、特にホタル等の増殖も可能な状態にしている。 第4,5図は、本考案の他の水路ブロック施工構造に用
いる水路ブロックの側面図である。これらの例で明らか
なように、本考案に用いる水路ブロックL形には、第4
図のような底版(3)に対して側壁(4)を直角に設け
たものや、第5図のように底版(3)から傾斜して側壁
(4)を設けたもの等が設計に応じて作成し得るのであ
る。
【考案の効果】
本考案は以上のような構造であるから、これを用いて
施工すると、下記のような効果が得られる。 あらゆる水路断面に対応して施工できる。 組立方式であるから施工が容易である。 自在断面で、常時、流水断面が保てる。 河積断面が大きくとれ、出水時にも安全である。 また、底水位においても流水断面可能である。 水路底断面が小さいため、清掃等が容易で、水路の
維持管理が容易である。 小段(収容部(8))があるため、幼児等の直接水
中への転落防止ができる。また、水中へ転落しても、小
段が手掛かりとなり安全である。 小段に栗石、砕石等を詰め込み、汚泥を沈下させる
ことができ、水棲動植物の増殖による浄化作用を図るこ
とができる。更に、水中には水棲動植物のための、ま
た、水面より上部の水路側壁には蛍その他昆虫類等に動
植物のための棲息や繁殖環境を提供する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の水路ブロック施工構造に用いる水路ブ
ロックの正面図であり、第2図は側面図である。第3図
は施工状態を示す断面図である。第4,5図は本考案の他
の実施例を示す側面図である。 (1)……L形擁壁ブロック、(2)……係止突起 (3)……底版、(4)……側壁 (8)……土石等の収容部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】L形擁壁ブロック(1)の側壁背面中間部
    へ略水平方向に係止突起(2)を設け、該係止突起
    (2)に対して背部上段ブロックの底版の先端を載せ
    て、下段ブロックの側壁(4)と上段ブロック間に水面
    下には水棲動植物の土石の収容部(8)、水面上には動
    植物の棲息繁殖環境を提供する土石の収容部(8)を形
    成してなる水路ブロック施工構造。
JP1990074221U 1990-07-11 1990-07-11 水路ブロック施工構造 Expired - Lifetime JP2527966Y2 (ja)

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JPH0433721U JPH0433721U (ja) 1992-03-19
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