JP3339721B2 - 水路用ブロック - Google Patents
水路用ブロックInfo
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Description
るパイパスを設けることができ、生態系に配慮した水路
用ブロックに関するものである。
物が少なくなりつつある。水路の三面施工の進行によっ
て、蛙等が繁殖するための環境は失われつつある。従
来、用排水路内へ落下する生物の救出については、例え
ば実願平3-32311号のように、水路内へスロープ状の脱
出路を設けた例がみられる。しかし、水路用ブロツクで
構築された水路内での生物の繁殖、すなわち、産卵、孵
化等については検討が充分に加えられていない。
従来と変わりない水路用ブロックの取扱いができ、施工
後には、水路の一部に蛙等に繁殖の場を提供するバイパ
ス水路部が設けられるタイプの水路用ブロックを提供し
ようとするものである。
左右の側壁と底版よりなる水路用ブロツクの躯体1の内
部に側壁とほぼ平行に底版より立ち上げた傾斜仕切2に
よりバイパス水路部3を設けたことにより解決した。こ
こにいう傾斜仕切2は、水路用ブロツクの躯体1内にほ
ぼ流れの方向に1ないし複数個設けられ、傾斜仕切2の
一部である裾部2aがブロツク躯体1内のいずれかの部分
で底面付近にあり、これから傾斜したスロープ部2bと更
に頂部2cを有している。この裾部2aとスロープ部2b及び
頂部2cは必ずしも境が明瞭でなくてもよく、例えば、全
体が円弧状に湾曲したものでもよい。スロープは直線的
に傾斜した状態や、階段状、円弧状などでもよく、ま
た、滑りを防止する凹凸を付与してもよい。
4を設けたり、バイパス水路部3内に石5を敷くとよ
い。この堰4はバイパス水路部3にリブ状に設けるのが
好ましいが、バイパス水路部3を水の貯まる構造とする
他の手段、例えば他の部分よりも窪んだ凹部の周囲もこ
こにいう堰である。また、この堰4は水が貯まるように
自然石や擬石を用いて一体成形してもよい。躯体1は側
壁1a又は傾斜仕切2に貫通穴6,7を設けると、より好
ましいものとなる。
てバイパス水路部3を設けた構造であると、躯体1内が
水路の本流路部8と、蛙等に繁殖の場を提供するバイパ
ス水路部3とに傾斜仕切2によって分かれる。この傾斜
仕切2は更に仕切の役目の他に、傾斜仕切2の一部であ
る裾部2aから成長した蛙等がスロープ部2bを登って頂部
2cに達し、ここから水路外へ飛び出して付近の自然へと
巣立っていくことができる。頂部からの飛び出しが困難
な生物に対しては頂部2cとブロック側壁間の橋架けによ
って、同様にスロープ部を利用しての巣立ちができる。
が低下した場合でも本流路部8の水位に関係なくバイパ
ス水路部3内に水が貯まった状態となり、蛙等の生物の
産卵や孵化に有用なものとなる。また、バイパス水路部
3内に自然石や人工の石5を入れたことにより、生物に
隠れ場所を与える等のより自然に近いものとなる。
設けておくと、水路外部に根を下ろした草が貫通穴6か
ら水路内へ伸びて水路内に自然景観を保つと共に、蛙等
の生物に餌となる昆虫等の存在を可能にする。
の本流路部8とバイパス水路部3とが貫通穴7以上のレ
ベルで水の連通状態となるし、生物の往き来も可能とな
る。
の斜視図、図2は同平面図、図3は図2中A−A部断面
図、図4は同B−B部断面図、図5は同C−C部断面図
である。これらの図にみられるように、この水路用ブロ
ックは左右の側壁と底版によってU字形に形成された水
路用ブロツクの躯体1の内部に、側壁とほぼ平行に傾斜
仕切2を起立状態に設けたことによって、本流路部8と
バイパス水路部3とが存在している。この場合の傾斜仕
切2は中央部が高い山形形状であって、ブロック両端付
近が最も低い裾部2a,2aとなっている。裾部2a,2aは、バ
イパス水路部3の両端すなわちブロック両端付近に設け
られた堰4,4とほぼ同じレベルにある。傾斜仕切2の
中央部の頂部2cはブロックの側壁1aの高さよりも低い位
置にある。頂部2cと両側の裾部2a,2a間にスロープ部2b,
2bが傾斜状態に形成されている。
ので本流路部8の水位に関係なく常に水が溜った状態に
ある。このバイパス水路部3内に石5を多数個設けてい
る。石5はこの例では自然石である。石と石の間の水中
には蛙が産卵することができるし、孵化したおたまじゃ
くしは外敵から身を隠すこともできる。また、側壁1aに
貫通穴6を設けているので草も生える。なお、隣接する
ブロック間の継手については特に説明しないが、以後の
実施例のいずれにおいても、従来公知の凹凸継手等が採
用できる。
実施例の平面図、(b)は(a)図中D−D部断面図である。
この水路用ブロックは鋸歯状の傾斜仕切2を起立状態に
設けたことによって、本流路部8とバイパス水路部3と
を設けられている。傾斜仕切2は鋸歯状であるから、裾
部2aとスロープ部2b及び頂部2cが2回繰返された形状で
ある。この例ではバイパス水路部3の中間部に堰4を設
けており、複数のブロックを連結することにより、ブロ
ック間に水が貯まるようになっている。側壁1aには貫通
穴を設けていない。しかし、傾斜仕切2に貫通穴7を設
けているので、本流路部8とバイパス水路部3とが貫通
穴7以上のレベルで水の連通状態となる。また、貫通穴
7を通って生物の往き来もできるようになっている。
実施例の平面図、(b)は(a)図中E−E部断面図である。
この水路用ブロックは中間部が凹んだ谷形状の傾斜仕切
2を起立状態に設けている。従って、ブロックの両端部
付近に頂部2c,2cがある。また、側壁1aはこの例では外
方へ膨出させてバイパス水路部3の容積が大になるよう
にしている。側壁1aにも貫通穴6を設け、更に、傾斜仕
切2にも貫通穴7を設けている。いずれの穴も楕円ない
し円形である。
を可能にし、自然環境の保全に寄与する効果が得られ
る。
である。
平面図、(b)は(a)図中D−D部断面図である。
平面図、(b)は(a)図中E−E部断面図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 左右側壁と底版よりなる躯体(1)の内
部に側壁とほぼ平行に底版より仕切を立ち上げて本流路
部(8)とバイパス水路部(3)を形成してなる水路用ブロッ
クにおいて、前記仕切をブロック躯体(1)内の底面付近
の裾部(2a)と該裾部(2a)から傾斜したスロープ部(2b)と
頂部(2c)とからなる傾斜仕切(2)とし、蛙等の生物が
該傾斜仕切(2)の裾部(2a)からスロープ部(2b)を登って
頂部に達し、水路外へと飛び出し可能としたことを特徴
とする水路用ブロック。 - 【請求項2】 左右側壁と底版よりなる躯体(1)の内
部に側壁とほぼ平行に底版より仕切を立ち上げて本流路
部(8)とバイパス水路部(3)を形成してなる水路用ブロッ
クにおいて、前記仕切をブロック躯体(1)内の底面付近
の裾部(2a)と該裾部(2a)から傾斜したスロープ部(2b)と
頂部(2c)とからなる傾斜仕切(2)とし、蛙等の生物が
該傾斜仕切(2)の裾部(2a)からスロープ部(2b)を登って
頂部に達し、水路外へと飛び出し可能とすると共に、ブ
ロック躯体(1)のバイパス水路部(3)内に本流路部(8)の
水位に関係なく水を貯めて蛙等の生物の産卵や孵化を可
能にする堰(4),(4)を設けたことを特徴とする水路用ブ
ロック。 - 【請求項3】 傾斜仕切(2)の頂部(2c)とブロック側壁
(1a)間に橋架けしてなることを特徴とする請求項1又は
2記載の水路用ブロック。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP08443293A JP3339721B2 (ja) | 1993-04-12 | 1993-04-12 | 水路用ブロック |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP08443293A JP3339721B2 (ja) | 1993-04-12 | 1993-04-12 | 水路用ブロック |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH06299530A JPH06299530A (ja) | 1994-10-25 |
JP3339721B2 true JP3339721B2 (ja) | 2002-10-28 |
Family
ID=13830431
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP08443293A Expired - Fee Related JP3339721B2 (ja) | 1993-04-12 | 1993-04-12 | 水路用ブロック |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3339721B2 (ja) |
Families Citing this family (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP4190534B2 (ja) * | 2002-10-25 | 2008-12-03 | ランデス株式会社 | 誘導路形成用ブロック |
CN101113588B (zh) * | 2002-10-25 | 2011-02-23 | 蓝德株式会社 | 用于构筑备有引导路径的壁体的型箱 |
JP2007023695A (ja) * | 2005-07-20 | 2007-02-01 | Kumagai Gumi Co Ltd | ホタル等生息水路用ブロックおよびこれを用いるホタル等生息水路 |
IT1395750B1 (it) * | 2009-09-22 | 2012-10-19 | Marani | Elemento modulare per muri di sostegno a gravità. |
CN104404922B (zh) * | 2014-11-24 | 2016-04-13 | 长江勘测规划设计研究有限责任公司 | 分体式扶壁梯形渡槽及施工方法 |
CN105780732B (zh) * | 2016-03-08 | 2018-05-01 | 邱学尧 | 行洪旁通道 |
-
1993
- 1993-04-12 JP JP08443293A patent/JP3339721B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
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