JP2015098692A - 護岸構造 - Google Patents

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誠一郎 安村
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Abstract

【課題】 河川に転落したような場合に、水流が強い場合でも、擁壁の前面の傾斜が少ないような場合でも楽に手を掛けて岸辺から上がって助かることができ、また、擁壁の近辺に水生生物が棲むことのできる生息環境を整備する。【解決手段】 護岸壁3の前面側に、上下方向および川の流れ方向に沿って複数段、複数列の多数の突起部10を突設するとともに、護岸壁3の裏面側に、奥行き方向に所定幅で石類を敷き詰めた水生生物保護領域12を区画形成し、この水生生物保護領域12に対応する護岸壁3部分には、河川と水生生物保護領域12とを連通させるための多数の貫通穴11を形成する。また、護岸壁3の上部に平坦な河川敷部8を形成する。【選択図】 図1

Description

本発明は、事故等により河川に転落した人が護岸壁から上がって助かりやすく、また、小魚やカニや水生植物等の水生生物が生息する環境を整備するための護岸構造に関する。
従来、河川の岸辺に設置して河川、クリークの法面保護を図るとともに、水の浄化や緑化などを図り、更に漁礁としても利用可能な護岸用コンクリートボックスとして、上壁面、両側側面、前方に向けて斜め下向きに傾斜する傾斜壁面を備えたコンクリートボックスを形成し、前面側の傾斜壁面に複数の開口窓部を形成し、このボックスの内部空間の下方部に石類を、中間部に水浄化材を、上方部に植生用の土をそれぞれ充填するような技術が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
一方、積みブロック等の擁壁ブロックで構築される護岸構造において、事故等により水中に転落した落下者が手指をかけて溺れる危険性をなくすため、擁壁ブロックの前面に手指を掛けることのできる凹入部を設けるような技術も知られている(例えば、特許文献2、3参照。)。
特開2004−11357号公報。 特開2006−125103号公報。 特開平10−96221号公報。
ところで、上記特許文献2や3のように、擁壁ブロックの前面に手指を掛けることのできる凹入部を設ける技術は、水流が弱い場合や擁壁の前面が傾斜している場合などには凹入部に手指を掛けて擁壁の上に這い上がるのに苦労は少ないが、水流が強い場合や、擁壁の前面の傾斜が少ないような場合には凹入部に手指を引っ掛けて水から上がるのに苦労を感じるようになり、水難防止の観点から改良することが好ましかった。
そこで本発明は、河川に転落したような場合に、水流が強い場合でも、擁壁の前面の傾斜が少ないような場合でも楽に手を掛けて水から上がって助かることができ、また、擁壁の周辺に水生生物が棲むことのできる良好な生息環境を整備することを目的とする。
上記目的を達成するため本発明は、事故等により河川に転落した人が助かるのに有効であり、且つ水生生物の生息環境の改善に効果的な護岸構造において、護岸壁の前面側に、上下方向および川の流れ方向に沿って複数段、複数列の多数の突起部を突設するとともに、護岸壁の裏面側に、奥行き方向に所定幅で石類を敷き詰めた水生生物保護領域を区画形成し、この水生生物保護領域に対応する護岸壁部分には、河川と水生生物保護領域を連通させるための多数の貫通孔を形成した。
このように、護岸壁の前面に、上下方向に沿って複数段、川の流れ方向に沿って複数列の突起部を設けることにより、水流の強さや水量や落下場所の如何に拘らず、突起部に楽に手を掛けることができ、助かる可能性が増大する。この際、突起部としては、例えば突出量が30〜50cm程度で簡単に手で掴むことができるように構成されていることが好ましいが、上方の突起部を手で掴みながら下方の突起部に足を乗せて這い上がれるように、例えば、突起部の横方向の長さ10〜15cm程度、上下の突起部同士の間隔(中心部から中心部)を30〜50cm程度にしておけば、足を乗せやすくなるとともに、上りやすくなってより好ましい。また、左右に隣接する突起部同士の間隔(中心部から中心部)も30〜50cm程度が好ましい。
また、護岸壁の裏面側に形成される水生生物保護領域として敷き詰められる石類としては、例えば、割石、砕石、小石などであり、必要に応じて、最下段に松の木を配設して石類を安定させ、且つ水中生物が棲み易い環境を作り出すようにしても良い。
なお、上記のような護岸壁の上部には、平坦な河川敷部を敷設するようにし、このような平坦な河川敷部を利用して局所的な水遊び場や魚釣り場等にしても良く、ある程度の長さになる場合には遊歩道等にしても良い。
事故等によって河川に転落した落下者があった場合でも、護岸壁の前面に突出する複数の突起部によって、楽に岸辺に上がることができ、人命救助の効果が期待できるとともに、水生生物が棲み易い河川環境が整備される。
また、護岸壁の上部に平坦な河川敷部を設ければ、河川で遊んだり、川沿いに歩いたりする歩道が整備され河川環境を良好にすることができる。
本発明に係る護岸構造の一例を示す説明図である。 護岸構造の骨格部分を後方から見た斜視図である。 同骨格部分の側面図である。 護岸壁を前方から見た正面図である。 図3のA−A線断面図である。
本発明に係る護岸構造の構成例について添付した図面に基づき説明する。
本発明に係る護岸構造は、事故等によって河川に転落する事態が生じた場合でも、落下者が自力で這い上がって助かることが期待でき、また、小魚やカニや水生植物などの水生生物が棲み易くて河川環境を良好にする護岸構造を提供できるようにされている。
すなわち、本護岸構造は、図2に示すように、複数の構造ユニット1が川の流れ方向に沿って連設され、この構造ユニット1は、図1、図2に示すように、岸辺側の河川底に敷設される基礎2と、この基礎2の前方側に立設される護岸壁3と、基礎2の後方側に立設される後方壁4と、これら護岸壁3と後方壁4とを上下三段に連結する上・中・下部連結材5、6、7を備えており、本実施例では、護岸壁3の上部に、平坦な河川敷部8が配設されるとともに、この河川敷部8の後方側には、立壁部9が配設されている。
そして、これら基礎2や護岸壁3や後方壁4や上・中・下連結材5、6、7や河川敷部8や立壁部9などは本実施例ではコンクリート製とされている。
前記護岸壁3は、図4にも示すように、前面側に複数段、複数列の突起部10を備えており、また、前記後方壁4の高さより低い位置には、複数段、複数列の貫通穴11が形成されている。
そして、突起部10は、事故等によって人が河川に転落した場合に手で掴んでこれを利用して這い上がることができるようにされており、本実施例では、突起部10の突出量を20〜40cm、突起部10の横方向の長さを30〜50cm、各段の突起部10の上下間隔(中心点から中心点)を30〜50cm程度、左右に隣接する突起部10同士の間隔(中心点から中心点)を30〜50cm程度にすることにより落下者がこれを掴んで且つ足掛かりとして這い上がり易くすることができるようにしている。
また、前記上部連結材5は単なる一枚の平面材で後方壁4に固定可能にされているが、中部連結材6は、図5に示すように、略台形形状の複数の平面材であり、後方壁4に固定可能にされている。
前記後方壁4は、本実施例では上下2枚から構成され、中間部が相欠き継ぎ構造にされて中間連結材6の固定用金具により一緒に固定されている。
なお、本実施例では、後方壁4を平板状の上下2枚の構成としているが、複数のブロックを積み重ねて形成するようにしても良く、その他の方式で後面側を囲い込むようにしても良い。
また、連結材5、6、7も本実施例では3段として構成しているが、この段数等も例示であり任意である。
ところで、以上のような護岸壁3と後方壁4とのあいだの空間部は、水生生物保護領域12として画成されており、この領域内には、割石や砕石や小石等の石類が充填され、この際、本本実施例では、最下段の下部連結材7の上に松の木材13(図1)を複数本敷き、その上に石類を充填している。この際、松の木は水中で数十年以上腐ることがないといわれており、その上に充填される石類を安定して保持できるとともに、松の木材13に発生する微生物等を介して水中生物が棲み易い環境を作り出すこともできる。
また、水生生物保護領域12に対応する箇所の護岸壁3には、貫通穴11が形成されているため、この貫通穴11を通して川の水や小魚やカニ等の小動物が出入り可能にされている。
前記河川敷部8は、川原で魚釣りや水遊びなどをする人に便利なようにされ、川沿いに沿って構造ユニット1が多数敷設されるような場合には、遊歩道としての機能を果たすようにされている。
また、河川敷部8の後方の立壁部9は、例えば、川が増水して、河川敷部8を超えて水位が上がった際、堤防が決壊するのを防止する作用を果たす。
以上のような護岸構造において、何らかの理由により河川に人が転落した場合、護岸壁3前面の突起部10により、助かる可能性が増し、しかも護岸壁3の裏面側には、水生生物保護領域12が形成されているため、河川環境を良好にすることができる。
なお、本実施例では、護岸壁3にある程度の傾斜を持たせているが、この傾斜は必須の要件ではなく直立であっても良い。
河川に転落した場合でも護岸壁前面の突起部によって岸辺に這い上がって助かることができ、しかも水生生物保護の点から河川環境に優れた護岸構造であるため、今後の広い普及が期待される。
1…構造ユニット、3…護岸壁、8…河川敷部、10…突起部、11…貫通穴、12…水生生物保護領域。

Claims (2)

  1. 事故等により河川に転落した人が助かるのに有効であり、且つ水生生物の生息環境の改善に効果的な護岸構造であって、護岸壁の前面側に、上下方向および川の流れ方向に沿って複数段、複数列の多数の突起部が突設されるとともに、護岸壁の裏面側に、奥行き方向に所定幅で石類を敷き詰めた水生生物保護領域が区画形成され、この水生生物保護領域に対応する護岸壁部分には、河川と水生生物保護領域を連通させるための多数の貫通穴が形成されることを特徴とする護岸構造。
  2. 前記護岸壁の上部には、平坦な河川敷部が敷設されることを特徴とする請求項1に記載の護岸構造。
JP2013238480A 2013-11-19 2013-11-19 護岸構造 Pending JP2015098692A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108978591A (zh) * 2018-08-14 2018-12-11 上海勘测设计研究院有限公司 连拱式亲水生态护岸
JP7477175B2 (ja) 2021-07-06 2024-05-01 イーグル設計株式会社 護岸ブロック及び護岸構造

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