JPH068528B2 - 護岸用コンクリ−トブロツク - Google Patents

護岸用コンクリ−トブロツク

Info

Publication number
JPH068528B2
JPH068528B2 JP61000290A JP29086A JPH068528B2 JP H068528 B2 JPH068528 B2 JP H068528B2 JP 61000290 A JP61000290 A JP 61000290A JP 29086 A JP29086 A JP 29086A JP H068528 B2 JPH068528 B2 JP H068528B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
concrete block
wall
revetment
concrete
seawall
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP61000290A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS62160310A (ja
Inventor
典夫 藤本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KEIHAN CONCRETE KOGYO KK
Original Assignee
KEIHAN CONCRETE KOGYO KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by KEIHAN CONCRETE KOGYO KK filed Critical KEIHAN CONCRETE KOGYO KK
Priority to JP61000290A priority Critical patent/JPH068528B2/ja
Publication of JPS62160310A publication Critical patent/JPS62160310A/ja
Publication of JPH068528B2 publication Critical patent/JPH068528B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、漁礁部を有する護岸用コンクリートブロック
に関する。
(従来技術) 河川、海辺、ダムなどの岸に護岸用コンクリートブロッ
クを上下、左右多数組み合わせて敷設し、河川などの岸
の侵食を防止することは、一般に行なわれていることで
ある。
一方、特許願昭和57年第178128号に掲載されて
いるように、漁礁部を有する護岸用コンクリートブロッ
クも公知である。この公知の漁礁部は、護岸用コンクリ
ートブロックの前面にコンクリート壁により囲まれた空
間を形成してつくられている。
一般に魚類は、個々の棲息域を持っている。魚は、この
棲息域を一種のテリトリー、即ち自分だけの勢力圏とし
ていることが多い。この棲息域の条件は、外敵から襲わ
れることのないように薄暗い事、流れがあって酸素の供
給が十分である事、プランクトン等の餌が十分にある
事、勢力圏の境界がはっきりしている事等となってい
る。
一方、護岸用コンクリートブロックに要求される事は、
第1に岸の侵食防止であり、かつ必要に応じて草木を植
樹して美観を損なうことのないようにする事である。
(発明が解決しようとする問題点) しかし、従来の護岸用コンクリートブロックの魚礁部
は、単にコンクリート壁で囲いをつくっているだけであ
るから、虫などの小生物やプランクトン等の微生物など
の棲息、繁殖環境、さらには藻類の繁殖という点では、
必ずしも良好なものではなかった。
即ち、自然の岸では、土壌や砂利の微小なすき間などが
小生物や微生物にとって良好な繁殖環境となっており、
さらには藻類の繁殖にとっても良好な環境となってい
る。これら小生物、微生物、藻類は、漁類の餌となるも
のであり、河川などの生態系の基礎をなすものとして重
要なものである。したがって、漁礁部を有する護岸用コ
ンクリートブロックを敷設しても、その魚礁部で繁殖す
る小生物や微生物、さらには藻類が少ないなら、漁礁と
しては不十分であるといえる。
そこで、本発明の目的は、護岸用コンクリートブロック
の漁礁部を河川等の小生物や微生物、さらには藻類の棲
息、繁殖可能なものとし、漁類のための棲息環境をより
一層好適なものすることにある。
(問題点を解決するための手段) 上記の目的を達成するために、本発明は、次の特徴を有
している。
即ち、漁礁部を有する護岸用コンクリートブロックの一
部あるいは全部をポーラス状コンクリートにより形成し
て構成されている。
(実施例) 以下に、本発明の一実施例を図を参照して説明する。
護岸用コンクリートブロック1は、河川等の岸2に上
下、左右多数組み合わせて敷設され、岸2の侵食防止を
行なうものである。
本実施例の護岸用コンクリートブロック1は、次のよう
に、その前面に漁礁部1Aを有している。
背壁3と底壁4とからなるL形部分の背壁3の前面かつ
底壁4の上面に2つの仕切壁5が突出して一体成形され
ており、仕切壁5の前面かつ底壁4の端部上面には別体
の前壁6が固定されている。L形部分の背壁3を岸2に
当接させ、最下に設けられた土台7の上に護岸用コンク
リートブロック1を上下左右に順次積み重ねるものであ
る。
本発明の護岸用コンクリートブロック1では、背壁3、
底壁4、2つの仕切壁5及び前壁6により囲まれた空間
8をその前面に有しており、この空間8を含む魚礁部1
Aに魚類が集まるものとなっている。
護岸用コンクリートブロック1には各所に貫通孔が設け
られている。
仕切壁5には貫通孔9Aが設けられている。また、前壁
6の中央には貫通孔9Bが設けられ、前壁6の左右端に
は左右に隣接する護岸用コンクリートブロック1の前壁
6の左右端と協同して完全な貫通孔をつくる貫通孔9C
が設けられている。底壁4の中央には貫通孔9Dが設け
られ、底壁4の左右端には左右に隣接する護岸用コンク
リートブロック1の底壁4の左右端と協同して完全な貫
通孔をつくる貫通孔9Eが設けられている。これら貫通
孔9A、貫通孔9B、貫通孔9C、貫通孔9D及び貫通
孔9Eは、護岸用コンクリートブロック1の魚礁部1A
へ水を流通させ、酸素及び餌を魚礁部1Aへ供給させる
ためのものである。
他方、護岸用コンクリートブロック1のL形部分の背壁
3には、中央に貫通孔9F、また背壁3の左右端には、
左右に隣接する護岸用コンクリートブロック1の背壁3
の左右端と協同して完全な貫通孔をつくる貫通孔9Gが
設けられている。貫通孔9F、9Gは、護岸用コンクリ
ートブロック1内の水草の根が、ここを通り岸2にまで
延びて根づくことによって、岸2と護岸用コンクリート
ブロック1の一体化を促進するものである。
上下に積み上げる護岸用コンクリートブロック1の位置
決めのため、左右の仕切壁5の上面には凸条10が設け
られ、底壁4の底面には前記凸条10に適合する凹条1
1が設けられている。上下に積み重ねられた護岸用コン
クリートブロック1において、下側の護岸用コンクリー
トブロック1の凸条10の上に、上側の護岸用コンクリ
ートブロック1の凹条11を嵌入するものである。
上記のような形状を有する護岸用コンクリートブロック
1は、ポーラス状コンクリートより形成される。ポーラ
ス状コンクリートとしては、ノン・ファイナス・コンク
リート(NFC)がある。ポーラス状コンクリートより
なる護岸用コンクリートブロック1は、多数の小孔、す
き間があり、水がこれらのすき間を通って流れ、酸素を
中まで運ぶことができるので、小生物、微生物の繁殖に
とって望ましい場所となり、さらにはこれらの小孔、す
き間が藻類の繁殖にとって良好な環境を与えるものであ
る。
以上説明した護岸用コンクリートブロックは本発明の一
実施例にすぎず、本発明はこの実施例に限定されるもの
ではない。たとえば、護岸用コンクリートブロックの形
状は上記実施例のものに限定されず、漁礁部を有するも
のならよい。また、護岸用コンクリートブロックを全体
的にポーラス状に形成する他、部分的にポーラス状とし
てもよい。
(発明の効果) 本発明によれば、護岸用コンクリートブロックが、多数
の小孔や隙間を有するポーラス状コンクリートブロック
からなるので、該小孔や隙間を通して水が漁礁部に流入
し、護岸用コンクリートブロックの前面に形成された漁
礁部に酸素を供給することができるものとなり、該漁礁
部が魚類の棲息環境として効果的なものとなると共に、
河川などの小生物や微生物の棲息する環境としても効果
的なものとなる。更に、前記小孔や隙間に藻類の根が入
り込んで藻類の根付きが良くなり、藻類の繁殖環境に好
適な場所となる。
以上の結果、本考案の護岸用コンクリートブロックによ
ると、漁礁部に棲息する魚類、小生物、微生物、更には
藻類のための環境として理想的なものとすることができ
るものとなる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の一実施例に係る護岸用コンクリート
ブロックを示すものである。そのうち、第1図(A)は平
面図、第1図(B)は正面図、第1図(C)は側面図、第1
図(D)は第1図(A)のX−X線縦断面図である。 第2図は、第1図の護岸用コンクリートブロックを2つ
上下に積んで敷設したものを示したものである。 1:護岸用コンクリートブロック 1A:漁礁部 2:岸

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】岸に上下、左右多数組み合わせて敷設する
    ことにより護岸を構成してなる護岸用コンクリートブロ
    ックにおいて、該護岸用コンクリートブロックが背壁と
    底壁とからなるL型部分、前記背壁前面かつ前記底壁の
    上面から突出して一体形成された仕切壁、該仕切壁の前
    面かつ前記底壁の上面に設けられた前壁とからなり、前
    記背壁、底壁、仕切壁、前壁により囲まれた空間によっ
    て漁礁部を形成し、該護岸用コンクリートブロックの全
    部あるいは前壁がポーラス状コンクリートブロックによ
    り形成されていることを特徴とする護岸用コンクリート
    ブロック。
JP61000290A 1986-01-07 1986-01-07 護岸用コンクリ−トブロツク Expired - Lifetime JPH068528B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61000290A JPH068528B2 (ja) 1986-01-07 1986-01-07 護岸用コンクリ−トブロツク

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61000290A JPH068528B2 (ja) 1986-01-07 1986-01-07 護岸用コンクリ−トブロツク

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS62160310A JPS62160310A (ja) 1987-07-16
JPH068528B2 true JPH068528B2 (ja) 1994-02-02

Family

ID=11469774

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP61000290A Expired - Lifetime JPH068528B2 (ja) 1986-01-07 1986-01-07 護岸用コンクリ−トブロツク

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH068528B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0266206A (ja) * 1988-09-01 1990-03-06 Gantan Funaki 河川の護岸壁とか砂防壁,または山地の擁護壁などの生態環境保護のための改修方法
JPH0266207A (ja) * 1988-09-01 1990-03-06 Gantan Funaki 河川の護岸壁とか砂防壁,または山地の擁護壁などにおける生態環境保護用壁面ブロック体
JPH0266205A (ja) * 1988-09-01 1990-03-06 Gantan Funaki 河川の護岸壁における生態環境保護用の壁面ブロック構造体
JPH0266204A (ja) * 1988-09-01 1990-03-06 Gantan Funaki 河川の護岸壁とか砂防壁,または山地の擁護壁などにおける生態環境保護用壁面ブロック構造体
JP2709428B2 (ja) * 1992-04-30 1998-02-04 昭和コンクリート工業株式会社 魚巣付き落差工及び魚道
JP2709430B2 (ja) * 1992-04-30 1998-02-04 昭和コンクリート工業株式会社 魚巣ブロック

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS443460Y1 (ja) * 1967-04-25 1969-02-07
JPS5329995U (ja) * 1976-08-20 1978-03-14

Also Published As

Publication number Publication date
JPS62160310A (ja) 1987-07-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101868222B1 (ko) 벤치형 어초
JPH068528B2 (ja) 護岸用コンクリ−トブロツク
KR101816075B1 (ko) 바이오폴리머를 이용한 투수성 식생 어소 블록 및 이를 이용한 어소 시공방법
JPH0211482Y2 (ja)
JP3339721B2 (ja) 水路用ブロック
JPH07113207B2 (ja) 魚巣ブロック
KR100777046B1 (ko) 인공어초
JP2000279051A (ja) 藻場造成型魚礁
KR100464669B1 (ko) 피라미드식 강제어초
JP2791949B2 (ja) 魚巣ブロック
JPH0641934A (ja) 潜 堤
KR100977533B1 (ko) 인공 어초
JP3097282U (ja) 生態系保全型ブロック
JP2001152428A (ja) 生態系全体を考慮した環境護岸及び水路の構築方法
JP2005068888A (ja) 粗朶ふとん籠
KR20060132233A (ko) 생태보존형 낚시용 교량 및 이의 설치방법
JP2767397B2 (ja) 魚巣ブロック及びそのブロックを使用した護岸体
KR200356111Y1 (ko) 호안블록
JPS5968411A (ja) 護岸
JPH0355307A (ja) 生態系保全ブロック及びそれを用いた護岸構造
JP2981968B2 (ja) 増殖礁
JPH10102463A (ja) 生物を共棲せしめる開水路ブロック
John et al. The establishment of a marine algal flora in Togo and Dahomey (Gulf of Guinea)
JPH076174B2 (ja) 潜 堤
KR100464670B1 (ko) 인공해조용 복합 강제어초

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term