JPH0641934A - 潜 堤 - Google Patents

潜 堤

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Publication number
JPH0641934A
JPH0641934A JP19684692A JP19684692A JPH0641934A JP H0641934 A JPH0641934 A JP H0641934A JP 19684692 A JP19684692 A JP 19684692A JP 19684692 A JP19684692 A JP 19684692A JP H0641934 A JPH0641934 A JP H0641934A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
blocks
waterside
sea
shoreline
stones
Prior art date
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Pending
Application number
JP19684692A
Other languages
English (en)
Inventor
Takao Shimamura
隆夫 島村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
RINKAI TSUSHO KK
Original Assignee
RINKAI TSUSHO KK
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Filing date
Publication date
Application filed by RINKAI TSUSHO KK filed Critical RINKAI TSUSHO KK
Priority to JP19684692A priority Critical patent/JPH0641934A/ja
Publication of JPH0641934A publication Critical patent/JPH0641934A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 汀線側と沖合側の海水交換を活発にさせて
特に汀線側の水質を良好に保たれるようにすると共に、
潜堤自体を魚礁等に利用できるようにする。 【構成】 内部が中空で上方が開放され側面に開口を
有するブロック5を海岸の汀線から離れた沖側の海面下
に複数段に積み重ねて汀線の線形に応じて並べ、最上段
のブロック内に石17を詰めたことを特徴とし、石17
の重量で全てのブロック5は安定して海底14上に設置
され、魚介類の生息環境が向上して魚礁としての機能が
生じ、最上段以外の下段のブロック5の内部はからのま
まになっているため開口を介して生じる湧昇流によって
海水が流れ易くなって汀線側の水質が良好に保たれ、
又、レクリエーションにも使用することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、海岸の汀線から離れ
た沖側の海面下に、汀線の線形に応じて設置される広天
端幅を有する潜堤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、海域の高度利用を図るため、海岸
先の海域を静穏化することにより、海水浴場や蓄養海
面、あるいは漁場として利用するケースが増加してい
る。このような場合には、海岸の汀線から離れた沖側の
海面下に、汀線とほぼ平行に、広天端幅を有する潜堤が
設置される。
【0003】潜堤の設置状態を図7の平面図で説明する
と、1は汀線、2は海域、3は陸地であって、潜堤4は
汀線1から離れた海域2の沖側の海面下に汀線1とほぼ
平行に設置されるものである。そして潜堤4の汀線1と
平行な方向の長さは約100mないし120m、上面の
天端水深は平均海面下約2m、天端の汀線1と直角方向
の天端幅は約50m程度で、汀線1と平行方向に設置さ
れている複数の潜堤4,4間には約75m程度の間隔が
あけられる。
【0004】このように設置される従来の潜堤4は、捨
石あるいは消波ブロック等を積み上げて構築され、景観
を損なわずに波浪を静穏化、海浜の緩勾配化および沿岸
漂砂の制御を行い、安定した海浜の形成や海浜でのレク
リエーションの促進を図っていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら最近は、
潜堤4の沖合側と汀線1側との海水交換を向上させて水
質が良好に保たれるようにし、潜堤4自体も魚礁等に利
用できるようにすることが要望されるようになってき
た。
【0006】この発明はこのような要望にこたえ、海水
交換を向上させて水質が良好に保たれるようにすると共
に、魚礁等に利用できるようにした潜堤を提供するもの
である。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明の潜堤は、内部
が中空で上方が開放され側面に開口を有するブロックを
海岸の汀線から離れた沖側の海面下に複数段に積み重ね
て汀線の線形に応じて並べ、最上段のブロック内に石を
詰めたことを特徴とし、又、積み上げたブロック相互間
に湧昇流を発生させる間隔を設けることも可能である。
【0008】
【作用】消波効果を発揮すると共に、積み重ねて並べた
ブロックは、最上段のブロック内に詰めた石の重量で安
定化し、下方のブロック内は中空になって連通している
ため、海水の流れが良好になる。又、湧昇流を発生させ
る空間によって、海水の循環を促進し、又、海底への採
光効果も促して生物の成育を促進する。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図を参照して説明す
る。
【0010】図6はこの発明に使用するブロック5,6
の一実施例の斜視図であって、ブロック5,6はいずれ
も工場等で鉄筋コンクリートあるいは鋼材により予め製
作し、クレーン船等により所要の海域に後述するように
据え付け設置するものである。
【0011】一方のブロック5は底板7を有する立方体
の函状のもので、内部が中空になっており、上方は天板
が無く開放されていて、四方の側面には多数の方形の開
口8が設けられている。
【0012】他方のブロック6は、図6の右下方から見
た正面形状が底板9を底辺とする直角三角形を呈する中
空のものになっていて、斜面部10には多数の長孔11
が設けられており、垂直部12にも上下方向の長孔13
が多数(図6には1個のみが表れている。)設けられて
いる。
【0013】図1はこの発明による潜堤の一実施例を図
2のI方向から見た側面図、図2は図1の平面図でいず
れも図の左方が汀線、右方が海の沖合であり、図3は図
1のIII−IIIより見た正面図、図4は図2のIV
−IV断面図、図5は図2のV−V断面図であって、潜
堤を設置する場所の海底14には基礎石15を平に所定
の幅で汀線1(図7参照)とほぼ平行に所定長さ積み上
げ、基礎石15の上に大きな石16を敷き詰めて基礎が
構築されている。
【0014】石16の上には、図6で説明したブロック
5が複数列で複数段(本実施例では2段)にわたって並
べられ、最上段のブロック5内には大きな石17が詰め
られ、最上段以外の下段のブロック5の内部はからのま
まになっている。また最上段に並べるブロック5相互間
の適所には、図2、図4、図5に示すように間隔18を
設けて間を明けた状態になっている。
【0015】ブロック5の幅方向の列数は図1、図4に
示すように上の段になるに従って2列ずつ少なくし、複
数段に積み重ねて並べたブロック5の汀線側と沖合側と
に、それぞれブロック6の垂直部12をブロック5に密
接させて並べられている。
【0016】このように構成されている潜堤は、最上段
のブロック5内に詰められている大きな石17の重量で
全てのブロック5は安定して海底14上に設置された状
態を保持し、景観を損なうことなく沖から打ち寄せる波
浪を静穏化する。そして石17として自然石を用いるこ
とにより、魚介類の生息環境が向上するため魚礁として
の機能が生じ、魚が集まったり海草が生えたりする。
【0017】最上段以外の下段のブロック5の内部はか
らのままになっているため、開口8を介して通水部が形
成されて潮の干満により海水が良く流れ、汀線側の水質
が良好に保たれる。そして開口8を人が通れる大きさに
しておけば、海中散歩等のレクリエーションに使用する
ことができる。
【0018】
【発明の効果】この発明は、最上段のブロック内に詰め
られている石の重量で全てのブロックは安定して海底上
に設置され、魚介類の生息環境が向上して魚礁としての
機能が生じ、最上段以外の下段のブロックの内部はから
のままになっているため開口を介して海水が流れ易くな
って汀線側の水質が良好に保たれ、レクリエーションに
も使用することができる効果がある。
【0019】さらに最上段に並べたブロック相互間に間
隔を設けることによって日光が潜堤の内部に達すると共
に湧昇流によって海水交換が促進され、衛生環境を向上
させることができる効果が生ずる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を図2のI方向から見た側
面図である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】図1のIII−IIIより見た正面図である。
【図4】図2のIV−IV断面図である。
【図5】図2のV−V断面図である。
【図6】この発明に使用するブロックの一実施例の斜視
図である。
【図7】潜堤の設置状態を示す平面図である。
【符号の説明】
1 汀線 2 海域 3 陸地 4 潜堤 5 ブロック 6 ブロック 7 底板 8 開口 9 底板 10 斜面部 11 長孔 12 垂直部 13 長孔 14 海底 15 基礎石 16 石 17 石 18 間隔

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部が中空で上方が開放され側面に開口
    を有するブロックを海岸の汀線から離れた沖側の海面下
    に複数段に積み重ねて汀線の線形に応じて並べ、最上段
    のブロック内に石を詰めたことを特徴とする潜堤。
  2. 【請求項2】積み上げたブロック相互間に湧昇流を発生
    させる間隔を設けたことを特徴とする請求項1の潜堤。
JP19684692A 1992-07-23 1992-07-23 潜 堤 Pending JPH0641934A (ja)

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