JPH0354929Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この考案は、デパート、スーパー、運送会社等
において、配送品に貼付し配送管理を行うための
封筒型配送伝票に関するものである。

（従来の技術） 従来、デパート、スーパー、運送会社等におい
て、品物の配送を依頼された際、封筒上紙と裏面
側に粘着剤および粘着剤を覆う剥離紙を有する封
筒下紙の間に複数枚の配送票を抜き取り可能に介
在させた封筒型配送伝票に届先、依頼人の住所、
氏名等を記入し、封筒下紙の下面に設けた剥離紙
のスリツトから剥離紙を左右に引き剥がし、粘着
剤を露出させ封筒型配送伝票を配送品に一体的に
貼付し、配送管理を行つていたものである。

（考案が解決しようとする問題点） しかしながら、上記した構成の従来の封筒型配
送伝票においては、配送品への貼付の際にスリツ
トから剥離紙の側縁を引き起こさなければなら
ず、手袋等をしていては指掛りが悪く剥離紙をつ
かんだ後も粘着剤が手、指にくつつき剥離紙をス
ムースに剥がすことが困難なものであつた。

また、スリツトから剥離紙をそれぞれ左右に引
き剥がしながら同時に貼付することが困難である
ことから一方の剥離紙を引き剥がし貼付した後、
他方の剥離紙を引き剥がしながら貼付しているの
が現状であつて、貼着作業の効率がはなはだ悪い
ものであつた。

（問題点を解決するための手段） この考案は、上記従来の欠点を解消すべく封筒
上紙と封筒下紙との三周辺を接着してなる一辺開
口型の封筒内に所定枚の配送票を抜き取り可能に
介在させてなると共に所定の配送票の端部を封筒
の開口部より突出させ、前記封筒下紙の下面には
粘着剤を介して剥離紙を貼着した封筒型配送伝票
において、前記封筒下紙の封筒開口部側端部は封
筒上紙および配送票よりも突出してなると共に封
筒下紙下面の剥離紙の開口部側端部がらに封筒下
紙より突出した大きいサイズからなることを特徴
とする封筒型配送伝票を提供して、従来の欠点を
解消するものである。

（考案の実施例） 次に、この考案の一実施例を示す図面に基づ
き、この考案の封筒型配送伝票の構成を説明す
る。

この考案の封筒型配送伝票１は、第１図および
第２図に示す如く、封筒上紙２と封筒下紙３との
間に複数枚の配送票４を介在させてなるものであ
る。

封筒上紙２と封筒下紙３とは、三周辺が接着剤
５ａにより接着され、封筒部６が形成されてお
り、封筒部６は、一方端に開口部７を有するもの
であり、封筒部６内に一端側が接着剤５ｂにより
綴じ合わされた配送票４を、配送票４の綴じ合わ
せ部側と反対側の端部を封筒部６の開口部７より
階段状に表出するよう封筒下紙３に接着剤５ｃに
より綴じ合わせてなるものである。さらに、配送
票４の接着剤５ｂによる綴じ合わせ部の内側に沿
つて切取りミシン目８が設けられてなるものであ
る。

上記封筒下紙３は封筒上紙２および配送票４よ
りも開口部７側の端部が突出しており大きいサイ
ズからなるものであり、この封筒下紙３の下面に
は粘着剤９が設けられ、粘着剤９を介して剥離紙
１０が貼着されてなるものであり、開口部７側の
辺の剥離紙１０は、封筒下紙３よりもさらに大き
いサイズで突出してなり、この突出部を剥離紙１
０の指掛り部１１とすると共にこの指掛り部１１
側の封筒下紙３の端部を貼着先端部１２としてな
るものである。

このように構成された、この考案の封筒型配送
伝票１の使用に際しては、封筒上紙２の表面に所
定の配送情報を記入した後、依頼人控用の配送票
４をミシン目８より切り取り封筒部６より抜き取
り依頼人の控とし、次いで第３図に示す如く、剥
離紙１０の指掛り部１１をつかみ剥離紙１０を下
方に曲げながら剥離し、粘着剤９を徐々に露出さ
せながら貼着先端部１２から露出した粘着剤９に
より配送品上に封筒型配送伝票を貼着し、配送管
理を行うものである。

なお、上述において、封筒下紙３の裏面の粘着
剤９は、貼着先端部１２の少なくとも一部に設け
られるのであれば縦、横または斜の縞状、格子
状、点状など所定箇所に設ければよい。さらに、
上述の実施例の封筒上紙２は、図面にも示すよう
に届先、依頼主の住所、氏名等の配送情報記入部
が設けられているものであるが、封筒上紙２をポ
リエステル、ポリエチレン等の透明または半透明
フイルムあるいはそれらフイルムの上または下に
紙を貼合わせたシートにより構成しても良いもの
である。また、指掛り部１１と貼着先端部１２は
異なる色あいを施しておくと指掛けによく、白と
黄色というようにシートの表面色の異なる封筒下
紙３と剥離紙１０とを用いてもよい。

また、封筒型配送伝票が切取りミシン目を境に
上下に多数繰り返し連接した連続形態で構成して
もよく、この場合においては、第４図に示す如
く、剥離紙１０の両端側に指掛り部１１を設け、
この指掛り部１１の端部に用紙移送孔１３を設け
た構成とすれば、配送情報を連続的に機械印字す
る際にプリント装置のトラクタピンへ係合する用
紙移送孔１３の部分は、剥離紙１０だけの厚さで
あるためトラクタピンへの装填ならびにフイード
がスムースに行えるものであり、また用紙移送孔
１３の周囲には粘着剤９が存在しないので粘着剤
９がトラクタピンへ付着しジヤムが発生するとい
う事故も生じることなくきわめてスムースなフイ
ードが行えるものである。

（考案の作用・効果） 以上述べた如く、この考案の封筒型配送伝票に
よれば、封筒下紙の封筒開口部側端部は封筒上紙
および配送票よりも突出してなると共に封筒下紙
下面の剥離紙がさらに封筒下紙より突出した大き
いサイズからなるので、剥離紙の剥離時に手袋を
つけたままの状態でも剥離紙の端部を容易につか
むことができ、つかんだ状態で下方に曲げれば、
封筒上紙と配送票とを上部に有する封筒下紙との
剛度および重さの相違により封筒下紙の端部が
徐々に剥離し粘着剤が露出することとなり、その
状態で封筒下紙の端部を配送品へ貼着でき、引続
き剥離紙を引張れば、封筒下紙から剥離紙が剥離
するとともに、封筒下紙の裏面が配送品へ貼着さ
れるなど片方の手において配送品への貼着が容易
に行なえ、他方の手は必要に応じて封筒上紙側を
押えるか他の部分をつかむなどの動作をすればよ
い。また、封筒上紙および配送票よりも封筒下紙
および剥離紙は開口部側で突出しているので、開
口部より突出した配送票の端部が不用意に垂れ下
がることなく取扱いおよび貼着作業がスムースに
行えるものである。従つて、粘着剤が手、指等に
接触するものではないので剥離紙の剥離が極めて
容易に行え、端部側からスムースにかつしわなど
が生じることなく正確に貼着が行えるものである
等封筒型配送伝票の配送品への貼着作業が効率良
く行えるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は、この考案の封筒型配送伝票を示す表
面斜視図。第２図は、第１図の−線断面説明
図。第３図は、この考案の使用状態説明図。第４
図は、この考案の封筒型配送伝票を連続形態で実
施した例を示す表面斜視図。 １……この考案の封筒型配送伝票、２……封筒
上紙、３……封筒下紙、４……配送票、５ａ，５
ｂ，５ｃ……接着剤、６……封筒部、７……開口
部、８……切取りミシン目、９……粘着剤、１０
……剥離紙、１１……指掛り部、１２……貼着先
端部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 封筒上紙と封筒下紙との三周辺を接着してなる
   一辺開口型の封筒内に所定枚の配送票を抜き取り
   可能に介在させてなると共に所定の配送票の端部
   を封筒の開口部より突出させ、前記封筒下紙の下
   面には粘着剤を介して剥離紙を貼着した封筒型配
   送伝票において、前記封筒下紙の封筒開口部側端
   部は封筒上紙および配送票よりも突出してなると
   共に封筒下紙下面の剥離紙の開口部側端部がさら
   に封筒下紙より突出した大きいサイズからなるこ
   とを特徴とする封筒型配送伝票。