JPS6213822Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、小包等の表面に貼付される伝票に
関し、簡単な操作により、第１記録紙のみをシー
ル袋内を残存させて前記シール袋により前記第１
記録紙を保護することができるとともに、前記シ
ール袋を美麗な状態で小包等の表面に容易に貼付
できるようにすることを目的とする。

つぎに、この考案を、その１実施例を示した図
面とともに詳細に説明する。

図面において、１は右端部の内側に破断容易な
粗目のミシン線２が形成された第１記録紙、３は
第１記録紙１上に重合された第１記録紙１より左
右方向が短尺で前後方向が第１記録紙１と同一長
さの第１カーボン原紙、４は第１カーボン原紙３
上に重合され左、右の端部の内側に粗目および該
粗目より破断困難な密目の左、右ミシン線５，６
がそれぞれ形成された第１記録紙１と同一寸法の
第２記録紙、７は第２記録紙４上に重合され両面
にカーボンが塗布された第１カーボン原紙３と同
一寸法の第２カーボン原紙、８は第２カーボン原
紙７上に重合され左、右の端部の内側に密目およ
び粗目の左、右ミシン線９，１０が形成された第
１記録紙１と同一寸法の硫酸紙等の半透明紙から
なる第３記録紙、１１は各記録紙１，４，８の右
端部の外側に透設された複数個の丁合用第１透
孔、１２は各第１透孔１１が丁合され各記録紙
１，４，８の前記右端部のほぼ中央部および両カ
ーボン原紙３，７の右端部が貼着されて形成され
た右把持部、１３は各記録紙１，４，８の左端部
の外側が接合された左把持部である接合部、１４
は各記録紙１，４，８および第１、第２カーボン
原紙３，７が収納された透明シール袋であり、底
面に２個の円形の第２透孔１７が透設されてお
り、各記録紙１，４，８より前後方向が長尺の２
枚の透明シート１５，１６間に重合された各記録
紙１，４，８および第１、第２カーボン原紙３，
７が配設された後、両シート１５，１６の各記録
紙１，４，８の外側に食み出した前、後端部およ
び左端部が加熱接着されて前記各端部に前接着部
１８、後接着部１８′、左接着部１９がそれぞれ
形成され、前記各端部が閉塞されて袋状になつて
おり、シール袋１４の底面および第２透孔１７部
分の第１記録紙１の底面に糊等が塗布されて粘着
層２０が形成され、前記粘着層２０にろう引きさ
れた剥離紙２１が貼着されている。なお、２２は
右把持部１２のほぼ中央部に形成された各記録紙
１，４，８、両カーボン原紙３，７の各右端部の
貼着部、２３はシール袋１４の左端部に設けられ
た補助片であり、左端部に右把持部１２と同様の
複数個の丁合用第１透孔１１が透設され、右端部
がシール袋１４の左接着部１９の左半部に貼着さ
れており、各記録紙１，４，８に所定事項が記録
されたのち、補助片２３のシール袋１４の左端縁
とほぼ同一位置に形成された切取ミシン線２４が
破断されて補助片２３が分離される。

そして、シール袋１４の上からボールペン等に
よる手書きにより送り先の宛名、送り主等の所定
事項が記入されると、第２カーボン原紙７により
第３記録紙８の裏側から前記所定事項が転写、記
録されると同時に、両カーボン原紙３，７により
第１、第２記録紙１，４にも前記所定事項が転
写、記録され、その後補助片２３がミシン線２４
の破断により分離され、右把持部１２および左把
持部である接合部１３が把持されてそれぞれ右方
向、左方向に引張され、各記録紙１，４，８の破
断容易な粗目のミシン線２，５，１０が破断さ
れ、第３図に示すように、シール袋１４内に第
１、第３記録紙１，８が残存した状態で、右把持
部１２に接合した第２記録紙４および両カーボン
原紙３，７と分離されるとともに、第２記録紙４
の右ミシン線６が破断されて第２記録紙４が右把
持部１２から分離され、控用として保管される。

つぎに、シール袋１４の底面の剥離紙２１が剥
離され、第１、第３記録紙１，８がシール袋１４
内に収納されたままシール袋１４および第２透孔
１７部分の第１記録紙１の粘着層２０が小包等の
表面に貼付され、前記小包等が第３記録紙８に記
録された所定の送り先に配送されたのち、シール
袋１４内の第３記録紙８が左ミシン線９から破断
されて第３記録紙８がシール袋１４から取出さ
れ、受取人により受領書として第３記録紙８に署
名され、配送が完了する。

したがつて、前記実施例によると、右把持部１
２および接合部１３をそれぞれ右方向、左方向に
引張するという簡単な操作により、第１、第３記
録紙１，８をシール袋１４内に残存させることが
でき、配送中の第１、第３記録紙１，８の汚損等
を防止して第１、第３記録紙１，８を保護するこ
とができるとともに、剥離紙２１を剥離するのみ
でシール袋１４を小包等の表面に容易に貼付する
ことができる。

さらに、各記録紙１，４，８に記録されたのち
に補助片２３を分離するようにしたことにより、
シール袋１４の左端部から余分な部分を除去し、
小包等への貼付の際に美麗な状態で容易に貼付す
ることができる。

また、シール袋１４の底面に第２透孔１７を透
設し、シール袋１４の底面および第２透孔１７部
分の第１記録紙１の底面に粘着層２０を形成した
ことにより、シール袋１４を小包等の表面に貼付
した際、第１記録紙１が前記小包等の表面に接着
するため、配送中にシール袋１４内の第１、第３
記録紙１，８がシール袋１４内を移動してシール
袋１４から食み出すことが防止される。

さらに、各記録紙１，４，８に粗目および密目
からなるミシン線を形成したことにより、右把持
部１２および接合部１３の引張時に、第２記録紙
４、両カーボン原紙３，７と第１、第３記録紙
１，８、シール袋１４とを容易に分離することが
でき、伝票の貼付作業の能率を向上することがで
きる。

なお、前記実施例では、記録紙が３枚である場
合について説明したが、記録紙が４枚以上であつ
てもよいことは勿論である。

また、各記録紙１，４，８を感圧紙により構成
し、カーボン原紙３，７を削除してもよい。

以上のように、この考案の伝票によると、右端
部の内側にミシン線が形成された第１記録紙と、
左、右の端部の内側に破断容易な粗目または該粗
目より破断困難な密目のいずれかのミシン線がそ
れぞれ形成され前記第１記録紙に重合された第
２、第３記録紙と、前記各記録紙の右端部の中央
部が貼着されて形成された右把持部と、前記各記
録紙の左端部の外側が接された接合部と、前、後
端部および左端部が接着されて袋状に形成され前
記各記録紙が収納された透明シール袋と、前記シ
ール袋の底面に透設された透孔と、前記シール袋
の底面および前記透孔部分の前記第１記録紙の底
面に形成された粘着層に貼付された剥離紙とを備
えたことにより、右把持部および接合部をそれぞ
れ右方向、左方向に引張するという簡単な操作に
より、少なくとも第１記録紙をシール袋内に残存
させて前記シール袋により前記第１記録紙を保護
することができるとともに、前記シール袋を美麗
な状態で小包等の表面に容易に貼付することがで
きる。

【図面の簡単な説明】

図面は、この考案の伝票の１実施例を示し、第
１図ａは平面図、同図ｂは底面図、第２図は各部
を並行にずらした状態の平面図、第３図ａは小包
等への貼付時の平面図、同図ｂは同図ａの底面図
である。 １……第１記録紙、２……ミシン線、４……第
２記録紙、５，６……左、右ミシン線、８……第
３記録紙、９，１０……左、右ミシン線、１２…
…右把持部、１３……接合部、１４……シール
袋、１７……第２透孔、２０……粘着層、２１…
…剥離紙。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 右端部の内側にミシン線が形成された第１記録
   紙と、左、右の端部の内側に破断容易な粗目また
   は該粗目より破断困難な密目のいずれかのミシン
   線がそれぞれ形成され前記第１記録紙に重合され
   た第２、第３記録紙と、前記各記録紙の右端部の
   中央部が粘着されて形成された右把持部と、前記
   各記録紙の左端部の外側が接合された接合部と、
   前、後端部および左端部が接着されて袋状に形成
   され前記各記録紙が収納された透明シール袋と、
   前記シール袋の底面に透設された透孔と、前記シ
   ール袋の底面および前記透孔部分の前記第１記録
   紙の底面に形成された粘着層に貼付された剥離紙
   とを備えた伝票。