JPS6013670Y2 - 発送用伝票 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は品物を発送する際、品物を包装した包装紙の表
面に取付けて使用する発送用伝票に関する。

従来この種発送用伝票は、周知の如くノンカーボン紙又
は復写式の伝票用紙を所定枚数綴ってなるもので、該伝
票用紙へ筆記具にて発送先や送り主の住所、氏名、その
他所定事項を記入した後、品物を包装した包装紙に貼着
して使用するものである。

しかるに、この様な発送用伝票を品物の包装紙にそのま
ま貼着して使用すると、品物の取扱い及び運搬中に該伝
票に破れを生じたり或いは水に濡れたり、汚れたりして
該伝票の記入事項が不明瞭になる等の問題が生じ、これ
を解決する為第５図に示す如く一端に開口部２′を有す
る発送用袋１′内に伝票用紙本体１３′を挿入せしめ、
該袋１′を品物１４を包装した包装紙１５に貼着して使
用している。

しかしながら、この従来のものは予め伝票用紙が発送用
袋内に挿入されている為、伝票用紙へ必要事項を記入す
る際に該伝票用紙を発送用袋内から取り出さねばならず
、また該記入を終えた後は発送用袋内に再度挿入せねば
ならずその作業は非常に煩雑なもので且つ時間を要する
ものであり、これが致命的な欠点となっていた。

本考案は上記の問題点を解決することを課題とし、従来
の発送用袋の伝票用紙を保護する作用を失なわず、尚且
つ煩雑な従来の発送用伝票の出し入れ作業を最小限に止
せて伝票処理を迅速に行なうことができる全く新規且つ
有用な発送用伝票を提供することを目的とする。

本考案はこの様な目的を遠戚する為に構成されたもので
、その構成は所定枚数の伝票用紙が綴られてなる伝票用
紙本体を挿入してなる発送用袋の透明又は半透明な表面
に別個の伝票用紙を貼着し、該粘着してなる伝票用紙へ
の記入事項が記入時にその筆記圧により前記発送用袋内
の伝票用紙本体の夫々の伝票用紙に記入表示される様に
してなるにある。

以上の様に本考案が構成されてなる為、次の様な効果が
ある。

（１）発送用袋の表面に貼着してなる伝票用紙へ所定事
項を記入するだけで発送用袋内の伝票用紙にも該事項が
記入表示される為、従来の様に伝票用紙へ記入する際の
煩雑な発送用伝票の出し入れ作業を全く除去することが
でき、この結果伝票用紙への記入作業を容易且つ迅速に
行なうことができる （２）また、発送用袋の表面に貼着してなる伝票用紙を
必要事項の記入後に発送用袋から切り離すことにって送
り主等の控えとして使用することができる。

従って上記の様に伝票用紙に所定事項に記入する際だけ
ではなく、伝票用紙を控えとして使用する場合に於いて
も発送用袋内から伝票用紙を取り出す必要が一切なく、
これら一連の伝票処理の作業を全く容易且つ迅速に行な
うことができる大なる実益がある。

（３）更に、発送用伝票の発送用袋を品物の包装紙へ貼
付して該品物を発送する際、伝票用紙は全て発送用袋内
へ挿入されている為、該伝票用紙は発送用袋によって保
護され、従って品物の取扱い及び運搬中に於いても発送
用伝票が水に濡れたり、汚れたりして記入事項が不明瞭
になることが一切ない。

また、発送用袋の表面は透明又は半透明なる為、発送用
袋外部から発送用袋内に挿入されている伝票用紙の記入
事項を直接読みとることができる格別な作用効果がある
。

以下本考案の実施態様について図面に示した一実施例に
従って説明する。

第１図に於いて、１は一端に開口部２を有する透明な合
成樹脂製の発送用袋を示し、該発送用袋１の上側の内側
面９には色素剤Ｂが塗布されている。

３は一端部４にミシン目６が刻設されてなる伝票用紙を
示し該伝票用紙３の端部４は接着剤５を介して前記発送
用袋１の表面の一側端縁に貼着されてなる。

７は前記発送用袋１の裏面に塗布した粘着剤８を介して
貼着された離型材を示す。

１３は３枚の伝票用紙１０，１１．１２が綴られてなる
伝票用紙本体を示し、前記発送用袋１内へ挿入されてな
り、上側の２枚の伝票用紙１０，１１の夫々の表面には
色素剤Ａが塗着され、また裏面には色素剤Ｂが塗着され
てなり、３枚目の伝票用紙１２は表面にのみ色素剤Ａが
塗着されてなる。

以上の構成からなる実施例に於いてその使用方法につい
て説明すると、先ず伝票用紙本体１３が発送用袋１内へ
挿入された第１図に示す状態で、袋の外側の伝票用紙３
へ筆記具にて所定事項を記入する。

この際発送用袋１内の各伝票用紙１０゜１１．１２には
筆記圧により色素剤Ａ及びＢが作用して発色し該記入事
項が記入表示される。

次に離型材７を剥がして発送用袋１を品物１４の包装紙
１５へ粘着剤８を介して貼付する（第２図）。

その後該品物１４を運送会社へ引き渡し、重量や料金等
の所定事項を伝票用紙３へ記入する。

この際も当然ながら筆記圧により発送用袋１内の各伝票
用紙１０，１１．１２には該記入事項が記入表示される
。

その後伝票用紙３をミシン目６から切り離して送り主用
の控え伝票とし、品物を発送するのである（第３図）。

また発送用袋１内に挿入されている伝票用紙本体１３の
各伝票用紙１０゜１１．１２は夫々運送会社等の運賃請
求票や荷受人への到着原票及び送り状等に使用する。

この様に、送り主は一切発送用袋内の伝票用紙を袋内か
ら取り出すことなく迅速に伝票処理を行なうことができ
る。

また品物の発送後は伝票用紙が発送用袋内に挿入されて
いる為、伝票用紙が水に濡れたり、汚れたりして記入事
項が不明瞭になる等ということは一切ない。

更に上記実施例に於いては、外側の伝票用紙３ヘミシン
目６を刻設してなる為、該伝票用紙３の切り離しが容易
且つ迅速に行なうことができ、また発送用袋１の裏面に
は予め粘着剤８を塗布して離型材を粘着してなる為、発
送用袋１の品物の包装紙１５への貼付が非常に容易に行
なうことができる 第４図は色素剤Ｂを裏面に塗着して薄紙１６を伝票用紙
本体１３の最上部へ綴ってなる他実施例を示す。

この様に構成すれば、薄紙１６の裏面に塗着されてなる
色素剤Ｂの作用により伝票用紙本体１３の最上部の伝票
用紙１０に記入事項が記入表示され、発送用袋１ａの上
側の内側面９ａに色素剤を塗布する必要がなくなる。

またこの場合、該薄紙１６には記入事項が記入表示され
ないが、伝票用紙１０に記入表示されたものを薄紙１６
を介して読みとることが可能である。

尚、本考案は上記実施例の如く、発送用袋の表面に粘着
する伝票用紙や発送用袋内に挿入する伝票用紙の枚数は
決して限定されるものではなく、その必要枚数に応じて
変更可能である。

また発送用袋の形状、伝票用紙の貼着手段等も上記実施
例の如く限定されるものではなく、本考案の意図する範
囲内で設計変更自在である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る発送用伝票を示す断面図。 第２図及び第３図は本考案に係る発送用伝票の使用状態
を示す要部断面図。 第４図は本考案に係る発送用伝票の他実施例を示す断面
図。 第５図は従来の発送用伝票を示す要部断面図。 １・・・・・・発送用袋、３・・・・・・伝票用紙、１
ｏ、１１．１２・・・・・・伝票用紙、１３・・・・・
・伝票用紙本体。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 所定数枚の伝票用紙が綴られてなる伝票用紙本体を
   挿入してなる発送用袋の透明又は半透明な表面に別個の
   伝票用紙を貼着し、該貼着してなる伝票用紙への記入事
   項がその記入時の筆記圧により前記発送用袋内の伝票用
   紙本体の夫々の伝票用紙に記入表示される様に構成した
   ことを特徴とする発送用伝票。 ２ 伝票用紙本体の夫々の伝票用紙に色素剤を塗着し、
   また発送用袋の内側面に発色可能な色素剤を塗布してな
   る実用新案登録請求の範囲第１項記載の発送用伝票。