JPS6013669Y2 - 伝票 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、運送伝票等商品移動を伴う業務において必要
とされる伝票の改良に関する。

例えば、運送業者に荷送を依頼したり、デパートで商品
の配送を依頼したりする場合は、依頼主或いは受託者が
数枚セットの複写式伝票に必要事項を記載する。

この記載された伝票は夫々の目的をもって、一部は依頼
主控となり、一部は運賃請求書となり、一部は発送店控
となり、一部は経理台帳用票となり、又、一部は配達票
となる等、運送や経理その他の物流関連部門の各事務処
理のための必要伝票となる。

従来においては、こうして記載され依頼主控を外された
伝票は、その内一枚が運送店に貼付され、他のものは別
途伝票としてまとめられて運送品移動の経路にしたがっ
て廻され、各部門において運送品と照合しつ）順次使用
処理されていくのであるが、運送品貼付の伝票と他の伝
票とが切離されてしまった状態で移動するため、切離さ
れた伝票の取扱いや照合等に煩わしさが伴い、業務によ
っては別途運送状等の作成を要する等事務処理面におい
て種々不都合な問題があった。

また商品に貼付された伝票は、雨、風などにより非常に
よごれやすいという欠点もあった。

本考案の伝票は、これらの点に鑑みて案出されたもので
ある。

すなわち、本考案は、一枚ずつ切離すことができる数枚
綴りの伝票本体の裏面一端側に、裏面に接着剤区域と剥
離剤区域とを設けた台紙を、その表面部で接着剤を介し
て接着腰更に上記の台紙裏面の接着剤区域と剥離剤区域
面に、接着剤区域と剥離剤区域とを設けた透明保護フィ
ルムを、上記の台紙に設けた接着剤区域が上記の透明保
護フィルムに設けた剥離剤区域と、また、上記の台紙に
設けた剥離剤区域が上記の透明保護フィルムに設けた接
着剤区域とそれぞれ対接する位置で接着一体化してなる
伝票を要旨とするものである。

。以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明すると、
本考案の伝票は、第１図および第２図示の如く数枚綴り
の伝票本体１とその下側に台紙２と透明保護フィルム３
とを重合一体化して戒っている。

伝票本体１は、たとえば貼付用伝票１ａ、運賃請求書１
ｂ、経理台帳用票１ｃ、発送店控１ｄ、配達票１ｅ、着
店控１ｆ等必要とされる各種伝票復数枚を復写式セット
にしたもので、これらの伝票は一番上に貼付用伝票１ａ
を配置し、以下順次商品の移動経路に合致するように各
伝票１ｂ、ｌｃ・・・・・・を配列することが好ましい
。

またこの各伝票は、下方向に位置する伝票はど右方向を
より長く（第１，２図示）すると、伝票の順次切り取り
に際し確認が容易であるので好ましい。

伝票本体１の各伝票は、左端側を接着剤４にて綴られて
なり、また最上部に位置する貼付用伝票１ａを除く他の
伝票には、接着剤４の内側に沿って切り取り用ミシン目
５が設けられている。

この伝票本体１の下側に伝票本体１よりも上下方向にま
でわたって大きい寸法を有する台紙２を伝票本体１のｌ
端側に接着剤６を介して接着しである。

台紙２の裏面部には接着剤区域７と剥離剤区域８とを交
互に帯状に塗布してあり、その帯状に塗布してなる各剤
層の間隔及び本数は、伝票本体１及び台紙２の寸法によ
り任意に定めてよい。

第２図示における一例としては、７列の状態を表わして
いる。

台紙２は、不透明材料でもよいし透明材料を使用しても
よい。

透明材料を使用した場合は、伝票を荷物に貼付けた時に
、その貼付状態を確認できるので好ましい。

台紙２の下側には透明保護フィルム３が重合してあり、
この透明保護フィルム３の上面側には接着剤区域７′と
剥離剤区域８′とが交互に帯状に塗布しである。

これら接着剤区域７′と剥離剤区域８′の塗布しである
位置は、台紙２と透明保護フィルム３とを重合した時に
台紙２の裏面に塗布されている接着剤区域７と透明保護
フィルムの上面側に塗布しである剥離剤区域８′とが対
接するように位置であり、また台紙２の剥離剤区域８と
透明保護フィルム３の接着剤区域７′とが対接するよう
な位置に各剤層が各々帯状に塗布しである。

これらの接着剤区域７，７′と剥離剤区域８゜８′との
位置関係によって、第２図示の如く台紙２から透明保護
フィルム３を分離する際に、その引きはがしを容易に行
なうことができる。

また台紙２と透明保護フィルム３とは、はぼ同一寸法で
あり、また、これらは、伝票の長さ寸法よりも多少小さ
くなっている。

これは第３図、第４図示の如く、伝票を荷物に貼付した
後、各伝票を引き抜く際に、伝票の１端が透明保護フィ
ルム３から突出して引き抜きやすくするためである。

次に本考案の伝票の使用方法について説明すると、第１
図の状態で、伝票本体１上に必要事項を記入した後、第
２図示における透明保護フィルム３を台紙２から引きは
がすとともに、荷物９に台紙２の裏面部を押付けること
により伝票本体１を荷物９に貼付する。

次に第３図示の如くこの伝票本体１の上側から透明保護
フィルム３を、その接着剤区域７′と剥離剤区域８′の
面が伝票本体１と台紙２に接するように伝票本体１及び
台紙２上に被覆し、付着する。

伝票本体１の各伝票は、第４図示の開封部１０から抜き
出して、単位伝票として各部所において使用されるが、
最上位にある伝票は、第４図、第５図示の如く透明保護
フィルム３に塗布された接着剤７′によって付着し荷物
と共に最終目的地まで運送される。

上記の本考案において、台紙および透明保護フィルムに
設ける接着剤区域７，７′と剥離剤区域８．８′は、上
記のように交互に帯状に設ける代わりに任意の形状で設
けることができ、要は、両者が対接する位置に設けられ
ればいずれの形状でもよいものである。

又、上記の本考案において、接着剤区域を構成する接着
剤、剥離剤区域を構成する剥離剤等は、通常の接着剤、
剥離剤等を使用することができきる。

又、透明保護フィルムとしては、通常の樹脂フィルムそ
の他等を使用することができる。

以上の説明で明らかなように本考案の伝票は簡単な構成
により伝票を簡単に荷物に貼付することができ、また荷
物に貼付した伝票を確実に保護することができる等、多
くの利点を有するものである。

すなわち、本考案では、台紙と透明保護フィルムとを、
一方の接着剤区域と他方の剥離剤区域とがそれぞれ対接
する位置で接着一体化させ而して、その使用に当って透
明保護フィルムを台紙から引剥して伝票本体に接着する
だけでその目的を達し得るものである。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の伝票の実施例を示すものであって、第１図
は、全体の斜視図、第２図は、第１図のＡ−Ａ断面図、
第３図は、伝票を荷物に貼着した状態の斜視図、第４図
は、第３図Ｂ−Ｂ断面図、第５図は、第３図Ｃ−Ｃ断面
図である。 １・・・・・・伝票本体、２・・・・・・台紙、３・・
曲透明保護フィルム、４・・−接着剤、５・・曲切り取
り用ミシン目、６・・間接着剤、７，７′・・・・・・
接着剤区域、８．８′・曲・剥離剤区域、９・・曲荷物
。

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）一枚づつ切り離すことができる数枚綴りの伝票本
   体の裏面一端側に、裏面に接着剤区域と剥離剤区域とを
   設けた台紙を、その表面部で接着剤を介して接着し、更
   に上記の台紙裏面の接着剤区域と剥離剤区域面に、接着
   剤区域と剥離剤区域とを設けた透明保護フィルムを、上
   記の台紙に設けた接着剤区域が上記の透明保護フィルム
   に設けた剥離剤区域と、また、上記の台紙に設けた剥離
   剤区域が上記の透明保護フィルムに設けた接着剤区域と
   それぞれ対接する位置で接着一体化してなる伝票。
2. （２）台紙が透明フィルムよりなる実用新案登録請求の
   範囲第１項記載の伝票。