JPH0131510Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、百貨店、運送会社等商品移動を伴う
業務において使用される配送伝票に関する。

従来、配送伝票は、裏面に粘着剤を設け、この
粘着剤全面を覆う剥離紙を設けた透明なビニール
袋を使用し、商品貼付帳票を当該透明ビニール袋
により品物に貼付していた。

また、各部署ごとに必要とされる単位帳票は、
前記透明ビニール袋に入れられており、各単位帳
票が必要とされる各部署において順次切り取られ
処理されていた。

ところが、このような従来の配送伝票にあつて
は、単位帳票を透明ビニール袋内に挿入するのに
手間がかかると共に、また配送伝票の他に品物へ
貼付するための透明ビニールを別に用意しなけれ
ばならずむだがあつた。また透明ビニール袋と単
位帳票とが別体であるため、商品に商品貼付帳票
を貼付する際、充分注意を払わなければ商品貼付
帳票にシワがはいつたり、折り曲がつた状態で貼
付されることがあり不都合であつた。

そこでこのような不都合を解消すべく、すでに
三周辺が接着された封筒内に複数枚の帳票を封入
し、封筒の下紙表面に粘着剤と剥離紙を設けた配
送伝票や、商品貼付帳票裏面全面に粘着剤を施
し、パツキングシート等により帳票本体と商品貼
付帳票との不必要な粘着をさけ、三周辺に粘着可
能部分を残し、粘着型塗布部分の全面に剥離紙を
重合させた配送伝票、或いは裏面左右部分に粘着
剤を施した透明塩ビフイルムの一端に配送伝票を
剥離紙との間に重合し、他の部分は剥離紙が重合
されている配送伝票等、種種の配送伝票が案出さ
れている。

しかしながら、以上のような配送伝票は、いず
れも、剥離紙が捨て紙として使用されているた
め、配送伝票を大量に使用する百貨店等におい
て、この捨て紙の後処理が非常に大きな問題とな
つている。

本考案の目的は、以上のような従来配送伝票の
問題点を解決し、後処理に困ることのないように
することにある。

この目的を達成するため、本案配送伝票は、表
面に必要事項記載欄を設け、裏面に接着剤を設け
た商品貼付帳票の裏側に、前記接着剤に対応する
箇所に剥離剤加工を施し、かつ前記必要事項記載
欄に対応してその複写欄を設けた控帳票を重合し
た。

本案配送伝票は、上記の構成としたので、控帳
票が従来配送伝票における剥離紙の役割なし、か
つこれは商品貼付帳票から剥離した後、控として
有効に利用されるから、後処理に困ることが全く
ないという作用効果を奏する。

以下図示の実施例について説明する。

第１〜４図は、それぞれ本案配送伝票１の一例
を示す説明斜視図、平面図、Ｘ−Ｘ端面図、Ｙ−
Ｙ端面図である。

本配送伝票１は、表面に必要事項記載欄１１を
設け、裏面に接着剤１２を設けた商品貼付帳票１
０の裏側に、前記接着剤１２に対応する箇所に剥
離剤加工２２を施し、かつ前記必要事項記載欄１
１に対応してその複写欄２１を設けた控帳票２０
が重合してある。

３０は必要に応じて、接着剤３２で商品貼付帳
票１０上に貼着される控、４０は、商品貼付帳票
１０と控帳票２０との間に介挿された、単位帳票
４０ａ，４０ｂ，４０ｃ，４０ｄからなる単位帳
票組である。

商品貼付帳票１０は、不透明合成紙からなり、
裏面の上下端周縁に接着剤１２，１２が塗布さ
れ、さらに、裏面左端縁にも同接着剤１２が塗布
されている（第３図）。接着剤１２としては、不
乾燥性粘着剤を採用する。

商品貼付帳票１０の表面には必要事項記載欄１
１が印刷されており、この必要事項記載欄１１の
形態は各帳票１０，２０，３０，４０を通じて共
通である。その形態は第２図に明示されている。

控帳票２０は、合成紙又は上質紙からなり、前
記商品貼付帳票１０裏面の接着剤１２に対応し
て、表面上下端縁に剥離剤加工２２，２２が施さ
れている。本実施例にあつては、単位帳票組４０
を介挿したため、左端縁への剥離剤加工は不要で
ある。したがつて控帳票２０は剥離剤加工を施し
た箇所２２，２２を、商品貼付帳票１０の裏面側
から、その接着剤１２，１２に貼着することによ
り剥離可能に重合されている。

単位帳票組４０は、その単位帳票４０ａ〜４０
ｄの左端同志が接着剤４２で接合されており、更
に商品貼付帳票１０の裏面左端の接着剤１２によ
り商品貼付帳票１０の裏面に接着されることで商
品貼付帳票１０と控帳票２０の間に介挿されてい
る。このため、単位帳票組４０の巾は控帳票２０
の剥離剤加工２２，２２間より狭くなつている。

以上のような配送伝票１は結果として、商品貼
付帳票１０と控帳票２０からなる袋状体に単位帳
票組４０を収容した形態となる。

５０は、各接着箇所より内側にいれたミシン目
であつて、これにより各帳票は切り取り可能とな
つている。

また各帳票間には、裏カーボン等が附され各帳
票間において複写可能となつている。

なお、以上の説明図にあつては、説明の便宜上
各帳票及び接着剤層を厚目に表したが、これが実
際には、通常どうり薄いものである。

次ぎに以上のような配送伝票１の使用方法につ
いて説明すると、先ず第２図の状態で伝票上に必
要事項を記入し、控３０を切り離す。

次いで、配送荷物に伝票１を貼付する部署にお
いて、その部署の控となる控帳票２０を商品貼付
帳票１０から剥離し、控帳票２０を保存すると共
に商品貼付帳票１０をその裏面の接着剤１２を用
いて配送荷物に貼着する。その後、配送荷物が各
部署を通過する毎に単位帳票４０ａ，４０ｂ，４
０ｃ，４０ｄが順次切り取られ、商品貼付帳票１
０は配送荷物に貼着されたまま最終目的地まで運
送される。

以上のように本配送伝票によれば、控帳票２０
が剥離紙の役割をなすから、捨て紙としての剥離
紙が発生せず、従つて後処理の問題が生じない。
控帳票２０は、伝票としてフアイリングすればよ
い。また、商品貼付帳票１０は合成紙であるか
ら、各単位帳票を風雨から保護することができ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本案配送伝票の一実施例の説明斜視
図、第２図は、同上平面図、第３図は、第２図Ｘ
−Ｘ端面図、第４図は、第２図Ｙ−Ｙ端面図であ
る。 １……配送伝票、１０……商品貼付帳票、１１
……必要事項記載欄、１２……接着剤、２０……
控帳票、２１……複写欄、２２……剥離剤加工。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 表面に必要事項記載欄を設け、裏面に接着剤を
   設けた商品貼付帳票の裏側に、前記接着剤に対応
   する箇所に剥離剤加工を施し、かつ前記必要事項
   記載欄に対応してその複写欄を設けた控帳票を重
   合した配送伝票。