JPH0352145B2

JPH0352145B2 -

Info

Publication number: JPH0352145B2
Application number: JP57125888A
Authority: JP
Inventors: Etsuro Saito
Original assignee: Sony Corp
Current assignee: Sony Corp
Priority date: 1982-07-21
Filing date: 1982-07-21
Publication date: 1991-08-09
Also published as: JPS5919278A

Description

【発明の詳細な説明】産業上の利用分野本発明は、回転磁気シートの径方向に磁気ヘツ
ドを移動させることにより、上記シート上に所定
の記録トラツクを形成し、あるいはこの記録トラ
ツクに記録されている静止画像等の情報を再生す
るようにした磁気記録再生装置に関するものであ
る。

背景技術とその問題点本件出願人は、すでに磁気シートをジヤケツト
本体内に回転自在に収納した磁気シートジヤケツ
トを磁気記録再生装置側に確実且つ迅速に装填し
得るように、該装置にジヤケツトホルダ部を設け
てなるものを提案した。

上記磁気シートジヤケツトにおいて、ジヤケツ
ト本体の一部には、蓋体によつて開閉される磁気
ヘツド挿入用窓部が形成されている。そして、上
記蓋体は、ジヤケツト本体内に配されているバネ
部材によつて、常時上記窓部を閉蓋する位置に弾
発付勢されるとともに、ロツク手段によつて蓋体
の閉成状態が保持されるようになつている。

上記ホルダ部には、上記ロツク手段を解除する
とともに上記蓋体をバネ部材の弾発力に抗して開
成操作する突起が配置されており、上記ジヤケツ
トが該ホルダ部内に挿入されて来ると、自動的に
上記ロツク手段が解除され上記蓋体を開成し得る
ようになつている。そして、上記ジヤケツトを上
記ホルダ部内から取り出すために、該ジヤケツト
を引出すと、上記蓋体は上記バネ部材の弾発力に
よつて自動的に閉成されるとともに、再び上記ロ
ツク手段によつて閉成保持されるようになつてい
る。

ところで、上記ジヤケツト本体内に上記バネ部
材を備えていない磁気シートジヤケツトにあつて
は、該ジヤケツトを上記ホルダ部内に挿入した
時、上記蓋体を自動的に開成することができるも
のではあるが、上記ジヤケツトを上記ホルダ部内
から取り出した際、上記蓋体を自動的に閉成する
ことができず、上記蓋体が開成状態に置かれたま
まとなつてしまうことになり、前記窓部を介して
ジヤケツト本体内にゴミ等が混入する虞れがあ
る。したがつて、上記ジヤケツトをホルダ部内か
ら取り出した際、即座に上記蓋体を手作業で閉成
する必要が有る。

したがつて、上記バネ部材を備えていない磁気
シートジヤケツトに対しても、該ジヤケツトをホ
ルダ部内から取り出す時に自動的に上記蓋体を閉
成し得るとともに、再び上記ロツク手段をロツク
動作させる機構をホルダ部に備えた磁気記録再生
装置の出現が要望されているのが実情である。

発明の目的そこで、本発明は上記要望に応えるべき提案し
たものであり、ジヤケツト本体に配された蓋体ロ
ツク手段を解除し蓋体を自動的に開成するととも
に、上記蓋体を自動的に閉成し上記ロツク手段を
再びロツク動作させる機構をホルダ部に設けてな
る新規な磁気記録再生装置を提供することを目的
とする。

発明の概要本発明の要旨とするところは、磁気シートを回
転自在に収納したジヤケツト本体の一部に磁気ヘ
ツド挿入用窓部が形成され、この窓部を開閉する
蓋体が上記ジヤケツト本体に摺動自在に設けら
れ、さらに上記蓋体を閉成状態に保持するロツク
手段が上記ジヤケツト本体に設けられてなる磁気
シートジヤケツトが装填されるホルダ部を有し、
このホルダ部には、上記ジヤケツトの装填時に上
記ロツク手段を解放動作させ上記蓋体を開成操作
するとともにこの蓋体の開成状態を保持する蓋体
開成手段と、上記ジヤケツトを取り出す時に上記
蓋体を閉成操作するとともに前記ロツク手段を再
びロツク動作させる蓋体閉成手段を有してなるこ
とを特徴とする磁気記録再生装置にある。

実施例以下、本発明の一実施例を図面に基づき具体的
に説明する。

第１図は、本発明に係る磁気記録再生装置の要
部、及び磁気シートジヤケツトを示す斜視図であ
り、上記磁気シートジヤケツトを該装置に装填す
る前の状態を示す図である。第２図は、上記磁気
シートジヤケツトの一部切欠き拡大正面図、第３
図はその拡大正面図である。先ず始めに、本発明
に係る磁気記録再生装置を説明するに先立ち、該
装置に装填される磁気シートジヤケツトＡの構成
を説明する。

第２図に示すように、この磁気シートジヤケツ
トＡの外筐部分を構成するジヤケツト本体１は、
合成樹脂等により略正方形状に形成されてなり、
その大きさは手のひらで保持し得るものとなつて
いる。上記ジヤケツト本体１内には、円盤状の磁
気シート２が回転自在となるように収納配置され
てなる。

上記磁気シート２の回転中心部には、後述する
磁気記録再生装置側の回転駆動軸４７が挿入され
る駆動孔３を有する円盤状のセンターコア４が取
付けられており、このコア４が上記ジヤケツト本
体１に形成した開口５に組付けられ、上記シート
２が該開口５の部分を中心として回転し得るよう
になつている。

また、上記ジヤケツト本体１の一部には、上記
シート２上に磁気記録されている環状トラツクの
数を表示するための表示手段６が設けられてい
る。この表示手段６は、鍵穴状の表示孔７を有す
る円盤状のダイヤル表示部材８と、このダイヤル
表示部材８に一体的に設けられた回転歯車９の鋸
歯状部１０に弾性的に係合する係合部１１ａを有
するストツパー部材１１とから構成されている。

また、上記ジヤケツト本体１の一部両側面に
は、窓部１２，１３が開口されており、上記シー
ト２の両側面２Ａ，２Ｂの一部が外部に露呈する
ようになつている。これら各窓部１２，１３にお
いて、上記シート２の磁気記録面側、すなわち一
側面２Ａ側が露呈する窓部１２内には、後述する
磁気記録再生装置側の磁気ヘツド３９が挿入さ
れ、この磁気ヘツド３９が上記シート２上に同心
円状に形成されている、例えば複数の静止画像等
の映像信号の記録トラツクをトレースするように
なつている。

また、上記ジヤケツト本体１には、上記各窓部
１２，１３を開閉操作する、例えばバネ力を有す
る板金からなる蓋体１４が外装されている。この
蓋体１４は、上記ジヤケツト本体１内へのゴミ等
の混入を防止し、上記シート２を保護するための
ものである。上記蓋体１４は、上記各窓部１２，
１３を外方側から閉蓋するに充分な大きさの互に
平行に対向する一対の蓋板１５，１６と、これら
各蓋板１５，１６の一端縁を連結する連結板１７
とからなる。そして、上記各蓋板１５，１６は、
上記ジヤケツト本体１の外側面に形成されている
溝部１８，１８に沿つて、第２図中左右方向に摺
動自在となつている。なお、上記各溝部１８，１
８の底面には、上記各蓋板１５，１６の内側壁に
突設されている突起１９，１９と嵌合するガイド
溝８０が上記蓋体１４のスライド方向（第２図中
左方向）に形成されており、上記蓋体１４のスラ
イド操作時に蓋体１４が上記ジヤケツト本体１か
ら離脱しないように保持されるようになつてい
る。また、上記各蓋板１５，１６の閉成移動終端
は、上記各溝部１８，１８の第２図中左端縁の段
部１８Ａ，１８Ａに各蓋板１５，１６の一側縁１
５Ａ，１６Ａが当接することによつて決められ、
また、上記各蓋板１５，１６の開成移動終端は、
上記各溝部１８，１８の第２図中右端縁の段部１
８Ｂ，１８Ｂに各蓋板１５，１６の他側縁１５
Ｂ，１６Ｂが当接することによつて決められてな
る。

また、上記蓋体１４の連結板１７は、上記ジヤ
ケツト本体１の一側辺部１Ａに形成されている切
欠き凹部２０に沿つて摺動自在となるように組付
けられている。上記連結板１７の一端（第２図中
左端）には、先端２１ａが第２図中下方に立ち下
がるようにＬ字状に折曲形成された係止片２１が
突設されている。上記係止片２１の先端２１ａ
は、上記蓋体１４が閉成移動した時、上記ジヤケ
ツト本体１内に組付け固定されているロツク片２
２に係合するようになつている。

上記ロツク片２２は、合成樹脂等の弾性材によ
つて形成されてなり、第４図にも示すように、上
記ジヤケツト本体１の内側面に固着された支持部
２３と、この支持部２３に連なり先端２４ａが上
記蓋体１４の各蓋板１５，１６間に臨む爪部２４
とからなる。上記爪部２４の上端面２４Ａの略長
さ方向中央部位には、該爪部２４の先端２４ａ側
に向い上り傾斜する第１の傾斜面２５が形成され
ている。また、上記爪部２４の上端面２４Ａの先
端側部位には、該爪部２４の先端２４ａから基端
２４ｂ側に向い上り傾斜する第２の傾斜面２６が
形成されている。そして、上記爪部２４の上端面
２４Ａにおいて、上記各傾斜面２５，２６が形成
されている間の部位には、前記係止片２４の先端
２１ａが嵌入する切欠き部２７が形成されてい
る。なお、上記ジヤケツト本体１の一側辺部１Ａ
において、上記ロツク爪２２が配されている部分
には、前記切欠き凹部２０に連なるガイド溝２８
が形成されている。このガイド溝２８の底面に
は、長孔２９が形成されており、上記爪部２４に
おいて上記第１の傾斜面２５が形成されている突
状部３０は、上記爪部２４に付与される弾発力に
よつて常時上記長孔２９を介して上記ガイド溝２
８内に突出するように付勢されている。なお、上
記爪部２４には、長孔３１が上下方向に形成され
ている。この長孔３１内には、上記ジヤケツト本
体１の内側面に突設したピン３２が挿入配置され
ており、上記爪部２４が所定移動量以上弾発移動
しないように該爪部２４を支持している。

また、前記蓋体１４の連結板１７の長さ方向中
央部位には、開口３３が上面１７Ａ側に位置する
切欠き凹部３４が形成されている。

次に、本発明に係る磁気記録再生装置について
説明する。この磁気記録再生装置において、上記
磁気シートジヤケツトＡが挿着されるジヤケツト
ホルダ部３４は、ケースカバー３５に配されてい
る。このケースカバー３５はヒンジ部３６を介し
てベース板３７に対して開閉自在に取り付けられ
ている。

上記ベース板３７上には、前記センターコア４
が吸収載置されるシート回転台３８と、前記磁気
シート２に環状の記録トラツクを形成し、あるい
はこの記録トラツクに記録されている静止画像等
の情報を再生するための磁気ヘツド３９と、この
磁気ヘツド３９を磁気シート２の半径方向に順次
間欠的に自動送りさせるためのヘツド移動操作部
４０と、シート回転台３８等を回転駆動するため
の駆動用モータ４１等が設けられている。

なお、上記モータ４１には、上記シート２を所
定の回転位相で定速回転駆動させるために、上記
シート２の回転位相及び回転速度制御用のサーボ
がかけられている。

上記磁気ヘツド３９は、上記ベース板３７に固
着した下基板４２に形成されているヘツド突出用
窓部４３内から上記シート２の磁気記録面となる
一側面２Ａに臨むように、上記ヘツド移動操作部
４０を構成するヘツド移動用アーム４４の中途部
上に配されている。

上記ヘツド移動用アーム４４には、引張りコイ
ルバネ４５の一端４５ａが係止されており、この
ヘツド移動用アーム４４は枢軸４６を中心として
常時第１図中矢印Ａ方向に弾発付勢されている。

前記ベース板３７のほぼ中央部には、前記セン
ターコア４の駆動孔３内に嵌入する駆動軸４７が
配置されており、この駆動軸４７のまわりには、
前記回転台３８が回転自在に取り付けられてい
る。この回転台３８と前記駆動モータ４１の駆動
軸に取り付けられたベルトプーリ４８との間には
ベルト４９が掛け渡されている。

また、上記ベース板３７上には、前記ダイヤル
表示部材８の表示孔７内に嵌合し、該表示部材８
を回転駆動させるカウンター駆動軸５０を備えて
なるカウンター駆動機構５１が配置されている。
このカウンター駆動機構５１は、前記ヘツド移動
用アーム４４の駆動機能も有してなり、上記表示
部材８の駆動と前記磁気ヘツド３９の移動が連動
するようになつている。すなわち、上記磁気ヘツ
ド３９がワンピツチ移動すると上記表示部材８も
ワンピツチ回転するようになつている。

また、前記ジヤケツトホルダ部３４は、第５図
にも示すように、平面方形状の枠体５２によつて
構成されてなり、この枠体５２の一側面５２Ａ側
が前記ケースカバー３５に固着されてなる。上記
枠体５２は、前記ジヤケツト本体１の両側辺部１
Ａ，１Ｂを摺動自在に案内する断面コ字状のガイ
ド枠部５３，５４と、これら各枠部５３，５４の
両端を連結する連結用枠部５５，５６とからな
り、上記各ガイド枠部５３，５４は互に平行に対
峙するようになつている。

上記各ガイド枠部５３，５４の一方（上記ジヤ
ケツト本体１において、蓋体１４が摺動する側辺
部１Ａを案内する枠部）５３には、第６図にも示
すように、蓋体開成手段となるスライダ５７が配
されている。

上記スライダ５７は、上記枠部５３の上面５３
Ａに摺動自在に配置される長尺な水平片部５８を
有してなる。上記水平片部５８の一端（第６図中
上端）５８ａ側は折曲部５９を介して、上記一方
の連結枠部５５の上面５５Ａまで延設されてい
る。上記水平片部５８の一端５８ａには長孔６０
が形成されている。この長孔６０内には、上記一
方の連結枠部５５に立設した第１のピン６１が嵌
挿されている。上記水平片部５８の外側縁部５８
ｃには、垂直片部６２が立ち下り形成されてお
り、この垂直片部６２の下端縁には、第７図に示
すように、上記一方のガイド枠部５３の側壁５３
Ｂの長手方向に開設された長尺なガイド孔６３を
介して、上記ガイド枠部５３内に突入する操作片
部６４が折曲形成されている。

なお、上記垂直片部６２は、上記一方のガイド
枠部５３にネジ６５，６５によつて取り付けられ
たスライド支持板６６によつて、上記一方のガイ
ド枠部５３の外側面に当接支持されており、上記
操作片部６４を上記ガイド孔６３から外方に抜け
出ないように支持してなる。

上記一方のガイド枠部５３の外側面には、上記
垂直片部６２の一端（第６図中上端）６２ａを受
け止める段部６７が形成されてなる。上記段部６
７に上記垂直片部６２の一端６２ａが当接するこ
とによつて、上記スライダ５７は往動終端に保持
され、また、前記長孔６０の一端（第６図中上
端）６０ａが前記ピン６１に当接することによつ
て、各スライダ５７は復動終端に保持されるよう
になつている。なお、第６図において、上記垂直
片部６２の一端６２ａと上記段部６７との間の距
離ｌは、上記ピン６１と長孔６０の他端６０ｂと
の間の距離と同一に設定されており、上記スライ
ダ５７の移動ストロークはｌとなつている。

また、上記一方のガイド枠部５３において、上
記スライダ５７よりも前方側（第６図中下方側）
の位置には、蓋体閉成手段となる回転爪６８が配
されている。

上記回転爪６８は、上記枠部５３の上面５３Ａ
に配置される水平爪部６９を有してなる。上記水
平爪部６９の一端（第６図中下端）６９ａ側は前
記他方の連結枠部５６の上面５６Ａに載置された
状態に置かれている。上記水平爪部６９の一端６
９ａには長孔７０が形成されている。この長孔７
０内には、上記他方の連結枠部５６に立設した第
２のピン７１が嵌挿されている。上記水平爪部６
９の外側縁部６９Ａには、垂直片部７２が立ち下
り形成されており、この垂直片部７２の下端縁に
は、前記長孔６３内に突入する操作爪部７３が折
曲形成されている。

また、上記水平爪部６９の他端６９ｂ側には、
先端７４ａが枠体５２の内方側に突出するクチバ
シ部７４が形成されている。このクチバシ部７４
は、平常時、上記一方のガイド枠部５３の上面５
３Ａに立設した係止ピン７５に係合保持されてな
る。すなわち、上記爪６８は上記第２のピン７１
を中心に回転自在となつており、上記爪６８が上
記ピン７１を中心に第６図中時計方向に回転する
と、前記操作爪部７３が上記長孔６３を介して上
記一方のガイド枠部５３から抜け出すようになつ
ている。

また、上記水平爪部６９の内側縁部の他端６９
ｂ寄りの部分と、前記スライダ５７の他端５７ａ
において枠体５２の内方側に突設した舌片部７６
の先端７６ａとの間には引張りコイルスプリング
７７が配設されている。上記スプリング７７の弾
発力によつて、平常時、すなわちジヤケツト非挿
入時、前記スライダ５７は復動終端位置に保持さ
れるとともに、上記回転爪６８はクチバシ部７４
が上記係止ピン７５に係合する位置に保持された
状態になつている。

なお、第６図中において、矢印Ｂ方向は、ジヤ
ケツト挿入方向を示すものである。

次に、第８図乃至第１２図に従い、上記スライ
ダ５７及び回転爪６８の作用について説明する。
なお、磁気シートジヤケツトＡにおいて、係止片
２１の先端２１ａと爪部２４とは、予め係合状態
に置かれており、各窓部１２，１３は各蓋板１
５，１６によつて閉蓋された状態になつている。

先ず、第８図に示すように、上記ジヤケツトＡ
を磁気記録再生装置の枠体５２の各ガイド枠部５
３，５４に沿つて、挿入して行くと、一方のガイ
ド枠部５３内に突出している操作片部６４は、第
９図に示すように、ガイド溝２８内に入り込む。
そして、上記操作片部６４の先端コーナ部６４ａ
は、ロツク片２２の第１の傾斜面２５に沿つて移
動しながら突状部３０を爪部２４に付与される弾
発力に抗してジヤケツト本体１内に押し込む。こ
のように、上記突状部３０が押し込まれることに
より、爪部２４と折曲片２１の先端２１ａとの係
合状態は解除される。そして、上記操作片部６４
の先端縁６４Ａは、係止片２１の先端２１ａに当
接する。

なお、上記ジヤケツトＡが挿入されると、上記
一方のガイド枠部５３内に突出している操作爪部
７３は、第８図に示すように、第２のピン７１を
中心に同図中時計方向に回転し爪部７３の先端部
は蓋体１４の連結板１７の上面１７Ａに乗り上が
り、該上面１７Ａにおいて、切欠き凹部３４が形
成されている位置よりも距離ｌ前方側（第８図中
上方側）の位置に圧接する状態に置かれている。

そして、上記ジヤケツトＡをさらに上記各ガイ
ド枠部５３，５４に沿つて挿入して行くと、上記
蓋体１４は上記各窓部１２，１３を除々に開口し
て行く。

そして、上記ジヤケツトＡを第１０図に示すよ
うに、ジヤケツト本体１の一側辺部１Ｃが一方の
連結枠部５５から距離ｌ手前側の位置に到達する
と、上記蓋体１４は開成終端位置に到達すること
になる。

そして、上記ジヤケツトＡを第１１図に示すよ
うに、ジヤケツト本体１の一側辺部１Ｃが上記一
方の連結枠部５５に当接するまで、さらに押し込
むと、上記操作片部６４は蓋体１４の係止片２１
によつて、同図中上方側に押し込まれる。上記操
作片部６４が押し込まれることによつて、スライ
ダ５７全体は引張りコイルバネ７７の弾発力に抗
して、同図中矢印Ｃ方向に押し込まれ、該スライ
ダ５７の垂直片部６２の一端６２ａは一方のガイ
ド枠部５３の段部６７に当接するとともに、該ス
ライダ５７の水平片部５８の長孔６０の他端６０
ｂが第１のピン６１に当接する。

このように、上記ジヤケツトＡが距離ｌ移動す
ることによつて、蓋体１４における切欠き凹部３
４の一側部３４Ａの位置が上記操作爪部７３の先
端部の位置まで移動する。そして、上記スライダ
５７の移動によつて、弾発力がさらに蓄積された
上記コイルバネ７７の弾発力によつて、上記回転
爪６８は上記第２のピン７１を中心に同図中反時
計方向に回転し、操作爪部７３が上記切欠き凹部
３４に弾発的に嵌合する。このように、上記操作
爪部７３が上記切欠き凹部３４に嵌合することに
より、上記蓋体１４は開成状態において、上記ス
ライダ５７と回転爪６８との間で弾発的に挾持さ
れることになる。したがつて、記録又は再生時に
上記蓋体１４が摺動し、上記各窓部１２，１３が
不用意に閉蓋されるよう事故を確実に防ぐことが
できる。

そして、上記ジヤケツトＡを磁気記録再生装置
から抜き取るために、上記ジヤケツトＡを徐々に
上記枠体５２から引出して行くと、上記蓋体１４
は上記スライダ５７と上記回転爪６８との間で挾
持されたまま、上記各窓部１２，１３を徐々に閉
蓋して行く。

そして、上記蓋体１４が第１２図に示すように
閉成終端位置に到達し、さらに、上記ジヤケツト
Ａを引出すと、上記回転爪６８の操作爪部７３は
上記コイルバネ７７の弾発力に抗して上記凹部３
４の一側部３４Ａから離脱されるとともに、上記
スライダ５７は上記ガイド溝２８内から抜かれ、
上記ロツク片２２の爪部２４の突状部３０の押圧
状態が解除される。このように、上記突状部３０
の押圧状態が解除されると、上記爪部２４は弾発
力によつて上記突状部３０が上記ガイド溝２８内
に突入する方向に移動し、再び上記係止片２１の
先端２１ａと爪部２４とが係合し、上記蓋体１４
は閉成状態に保持される。

このように、上記構成からなる磁気記録再生装
置によれば、磁気シートジヤケツトＡをホルダ部
３４内に挿入した時、ジヤケツト本体１に形成さ
れている磁気ヘツド挿入用窓部１２，１３を閉蓋
している蓋体１４を閉成保持しているロツク爪２
２を自動的に解放するとともに、該蓋体１４を開
成することができる。また、上記ジヤケツトＡを
上記ホルダ部３４内から抜き取る時、上記各窓部
１２，１３を開口している蓋体１４を自動的に閉
成するとともに、上記ロツク片２２を再びロツク
動作させることができる。

したがつて、上記ジヤケツト本体１に蓋体閉蓋
用のバネ部材等が設けられていないものであつて
も、ジヤケツトＡを磁気記録再生装置側から抜き
取る時、手作業によることなく自動的に蓋体１４
を閉成することができる。

なお、上記バネ部材が設けられているジヤケツ
トに対しても、蓋体を自動的に開閉操作すること
ができることはいうまでもない。

次に、本発明の他の実施例を第１３図乃至第１
７図に従つて説明する。なお、この実施例におい
て前記実施例と構成が同一のものについては、同
一符号を付し詳細な説明は省略する。また、上記
磁気シートジヤケツトＡにおいて係止片２１の先
端２１ａと爪部２４とは予め係合状態に置かれ、
前記実施例と同様に上記各窓部１２，１３は上記
各蓋板１５，１６によつて閉蓋された状態にある
ものとする。

第１３図及び第１４図に示す如くこの実施例の
ものにおいては、スライダ７８が上記枠体５２の
ガイド枠部５３にネジ７９ａ，７９ｂによつて固
定されている。また、スライダ７８の操作片部６
４の先端側（第１３図中下端側）に下り傾斜面６
４Ｂを形成し、該片部６４の先端コーナー部６４
ａと該片部６４の一側部６４ｂとの間に段差をも
たせている（第１６図及び第１７図参照）。上記
傾斜面６４Ｂを設けることにより、上記ジヤケツ
トＡを磁気記録再生装置に挿入したとき、上記爪
部２４は撓んだままの状態に置かれるようなこと
はなく、該爪部２４のへたりを防止することがで
きる。また、上記スライダ７８が固定されている
ので前記実施例のときのように、スライダ７８の
移動による、コイルバネ７７の弾発力の蓄積がな
いため、該コイルバネ７７には回転爪６８の上記
操作爪部７３の先端が上記切欠き凹部３４に挿入
し得るだけの弾発力を予め蓄積させておく必要が
ある。

第１５図に示すように、上記ジヤケツトＡを磁
気記録再生装置の枠体５２の各ガイド枠部５３，
５４に沿つて、挿入して行くと、前述のようにコ
イルバネ７７により、弾発付勢された回転爪６８
の操作爪部７３の先端が蓋体１４の連結板１７の
上面１７Ａに乗り上がり、圧接摺動状態に置かれ
る。次に、上記ジヤケツトＡを第１６図に示す位
置まで挿入すると、上記コイルバネ７７の弾発力
によつて、上記回転爪６８はピン７１を中心に同
図中反時計方向に回転し、操作爪部７３が上記切
欠き凹部３４の一側部３４Ａに弾発力に嵌合す
る。さらに上記ジヤケツトＡを第１７図に示す位
置まで挿入すると、ガイド枠部５３内に突出して
いる操作片部６４の先端コーナ部６４ａが、ロツ
ク片２２の第１の傾斜面２５に沿つて移動し突状
部３０は爪部２４に付与される弾発力に抗してジ
ヤケツト本体１内に押し込まれ、爪部２４と折曲
片２１の先端２１ａとの係合状態が解除され、上
記操作片部６４の先端縁６４Ａは、係止片２１の
先端２１ａに当接する。この時、上記操作爪部７
３の先端は、上記切欠き凹部３４内に沿つて他側
部３４Ｂの位置まで摺動する。

そしてさらに、上記ジヤケツトＡをホルダ部３
４内に押し込んでいくと上記蓋体１４は各窓部１
２，１３を徐々に開口していく。なお上記蓋体１
４の安定した開成を行うためには、上記爪部２４
と蓋体１４との係合状態が解除する以前に上記操
作爪部７３の先端が上記切欠き凹部３４に嵌合さ
れることが必要である。

また、上記ジヤケツトＡを磁気記録再生装置か
ら抜き取るために、上記ジヤケツトＡを徐々に上
記枠体５２から引出して行くと、上記蓋体１４は
上記スライダ７８と上記回転爪部６８との間で挾
持されたまま、上記各窓部１２，１３を徐々に閉
蓋体して行く。そして、上記スライダ７８が上記
ガイド溝２８内から離脱する位置まで上記ジヤケ
ツトＡを引き出すと、上記ロツク片２２の爪部２
４の突状部３０の押圧状態が解除される。このよ
うに、上記突状部３０の押圧状態が解除されると
上記係止片２１の先端２１ａは、上記爪部２４の
第２の傾斜面２６を経て切欠き部２７に嵌入し、
上記蓋体１４は再び閉成状態に保持される。そし
て、上記蓋体１４が閉成終端位置に到達し、さら
に、上記ジヤケツトＡを引出すと、上記回転爪６
８の操作爪部７３は上記コイルバネ７７の弾発力
に抗して上記凹部３４の一側部３４Ａから離脱さ
れ、上記ジヤケツトＡを磁気記録再生装置から抜
き取ることができる。

上述の如くこの実施例においても、上記実施例
と同様に、磁気シートジヤケツトＡをホルダ部３
４内に挿入した時、ジヤケツト本体１に形成され
ている磁気ヘツド挿入用窓部１２，１３を閉蓋し
ている蓋体１４を閉成保持しているロツク爪２２
を自動的に解放するとともに、該蓋体１４を開成
することができる。また、上記ジヤケツトＡを上
記ホルダ部３４内から抜き取る時、上記各窓部１
２，１３を開口している蓋体１４を自動的に閉成
するとともに、上記ロツク片２２を再びロツク動
作させることができる。

発明の効果以上の説明から明らかなように、本発明によれ
ば、磁気シートジヤケツトに蓋体閉蓋用のバネ部
材等が備えられていないものであつても、上記ジ
ヤケツトを磁気記録再生装置のホルダ部に挿入す
ると閉成保持されている蓋体のロツク状態を解放
し、自動的に蓋体を閉成し、そしてその開成状態
を保持することができ、また、上記ホルダ部から
抜き取ると自動的に上記蓋体を閉成し、そして再
びその閉成状態を保持することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す要部外観斜視
図、第２図は本発明に係る磁気記録再生装置に使
用される磁気シートジヤケツトの一部断面拡大正
面図、第３図はその拡大平面図、第４図は上記磁
気シートジヤケツトのロツク片の部分の拡大正面
図、第５図はホルダ部の部分の分解斜視図、第６
図は上記ホルダ部の要部拡大平面図、第７図はそ
の一側面図、第８図乃至第１２図は上記ジヤケツ
トとホルダ部との関係を示す図であり、第８図は
上記ジヤケツトをホルダ部の中途まで挿入した状
態を示す概略平面図、第９図はその時の上記ロツ
ク片の状態を示す拡大正面図、第１０図は上記ジ
ヤケツトの蓋体が開成された状態を示す概略平面
図、第１１図は上記ジヤケツトをホルダ部の終端
まで挿入した状態を示す概略平面図、第１２図は
上記ジヤケツトをホルダ部の中途まで引き出した
状態を示す概略平面図である。第１３図乃至第１
６図は本発明の他の実施例を示す図であり、第１
３図はホルダ部を示す要部拡大平面図、第１４図
はその一側面図、第１５図はジヤケツトをホルダ
部の中途まで挿入した状態を示す概略平面図、第
１６図は操作爪部が切欠き凹部の一側部に弾発力
に嵌合された状態を示す概略平面図、第１７図は
ジヤケツトの蓋体が開成されようとする状態を示
す概略平面図である。１……ジヤケツト本体、２……回転磁気シー
ト、１２，１３……磁気ヘツド挿入用窓部、１４
……蓋体、２１……係止片、２２……ロツク爪、
３４……ジヤケツトホルダ部、５７，５８……ス
ライダ、６４……操作片部、６８……回転爪、７
３……操作爪部。

Claims

【特許請求の範囲】

１磁気シートを回転自在に収納したジヤケツト
本体の一部に磁気ヘツド挿入用窓部が形成され、
この窓部を開閉する蓋体が上記ジヤケツト本体に
摺動自在に設けられ、さらに上記蓋体を閉成状態
に保持するロツク手段が上記ジヤケツト本体に設
けられてなる磁気シートジヤケツトが装填される
ホルダ部を有し、このホルダ部には、上記ジヤケ
ツトの装填時に上記ロツク手段を解放動作させ上
記蓋体を開成操作するとともにこの蓋体の開成状
態を保持する蓋体開成手段と、上記ジヤケツトを
取り出す時に上記蓋体を閉成操作するとともに前
記ロツク手段を再びロツク動作させる蓋体閉成手
段を有してなることを特徴とする磁気記録再生装
置。