JP3453817B2 - テープカセット - Google Patents

テープカセット

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JP3453817B2
JP3453817B2 JP27730293A JP27730293A JP3453817B2 JP 3453817 B2 JP3453817 B2 JP 3453817B2 JP 27730293 A JP27730293 A JP 27730293A JP 27730293 A JP27730293 A JP 27730293A JP 3453817 B2 JP3453817 B2 JP 3453817B2
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lid
tape
cassette
tape cassette
cassette case
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規なテープカセットに
関する。詳しくは、記録媒体テープの上下ハーフから成
るカセットケースの前面に形成されたテープ引出用凹部
の前面に沿って位置されている部分を開閉する蓋体の開
放動作を高精度に行なうことが出来る新規なテープカセ
ットを提供しようとするものである。
【0002】
【従来の技術】記録媒体テープ、例えば、磁気テープの
上下ハーフから成るカセットケースの前面に形成された
テープ引出用凹部の前面に沿って位置されている部分を
保護するために、磁気テープの当該部分を開閉する蓋体
が設けられる。
【0003】そして、磁気テープの上記部分の保護を確
実に行なうために、蓋体を前蓋、上蓋、後蓋の3部材構
成としたものが提案されている。
【0004】図10及び図11にそのようなテープカセ
ットの一例aを示す。
【0005】bはカセットケースであり、上下のハーフ
c、dを結合して形成されている。
【0006】カセットケースb内には磁気テープeの両
端が各別に止着され、かつ、巻回された図示しないテー
プリールが回転可能に収納されており、磁気テープeの
一部はカセットケースb外に導出され、かつ、カセット
ケースbの前面部に形成されたマウス部と称される図示
しないテープ引出用凹部の前面に沿って位置されてい
る。
【0007】蓋体fは、磁気テープeの前面を開閉する
フロントリッドg(前蓋)と、磁気テープeの後面及び
下方を開閉するバックリッドh(後蓋)と磁気テープe
の上方を開閉するトップリッドi(上蓋)とから成る。
そして、トップリッドiはその前端部がフロントリッド
gの上端部に回動自在に支持され、また、バックリッド
hはその上端部がトップリッドiの下面に回動自在に支
持されている。
【0008】jはフロントリッドgの側面部kに突設さ
れた回動軸であり、上ハーフcの側壁の下縁に形成され
た逆U字状の切欠lと下ハーフdの側壁の上縁mとによ
って形成された支持孔nに回動自在に支持される。そし
て、該フロントリッドgには図示しない弾発手段によっ
て図10に示す閉蓋位置へ向けての、即ち、図10及び
図11における時計回り方向への回動力が付勢されてい
る。従って、テープカセットaの不使用時には、蓋体f
は図10に示す閉蓋位置に保持されている。
【0009】そして、上記したテープカセットaが記録
再生装置のカセット装着位置に装着される時に、記録再
生装置に設けられた蓋起し部材oの押圧ピンpがフロン
トリッドgの側面部kの下縁に当接し、かつ、テープカ
セットaの下降に従って、相対的に側面部kの下縁を上
方へ押圧するので、フロントリッドgは上記弾発手段に
よる付勢力に抗して図10及び図11における反時計回
り方向へ回動して、図11に示す開蓋位置へと移動す
る。そして、トップリッドi及びバックリッドhもそれ
ぞれその支点部が移動することによって図11に示す開
蓋位置へと移動する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来のテープ
カセットaにあっては、蓋体fの回動支点となる回動軸
jの位置決めが上ハーフcに形成された切欠lによって
為されているので、下ハーフdに設けられている記録再
生装置にテープカセットaの位置決めをするための基準
穴(図示していない。)との間で、位置ズレが生じる惧
がある。即ち、上下ハーフc、dの組付時の相対位置の
バラツキにより、蓋体fの回動軸jと基準穴との間に位
置ズレが生じる。
【0011】そして、このような位置ズレが生じると、
上記したように記録再生装置の蓋起し部材oによって蓋
体fが開放される角度にバラツキが生じ、蓋体fの開蓋
位置における開き角度が十分でない場合には、記録再生
装置に設けられたテープガイドと蓋体fとが接触してし
まう等の事故が生じることがある。
【0012】即ち、蓋体fの開き角度は、図11に示す
ように、蓋起し部材oの押圧ピンpとフロントリッドg
との間の相対位置によって決まる。
【0013】そして、テープカセットaは記録再生装置
に対して下ハーフdに設けられた基準穴によって位置決
めされる。従って、上ハーフcと下ハーフdとを結合す
る時の位置誤差が問題となる。
【0014】テープカセットaの前後方向にフロントリ
ッドgの回動軸jの位置が動くと、フロントリッドgの
開き角度は直接的に変化する。例えば、図11に示す状
態から、回動軸jの位置が前方へズレると、フロントリ
ッドgの開き角度は大きくなり、後方へズレると、フロ
ントリッドgの開き角度は小さくなる。
【0015】このように、フロントリッドgの開き角度
が大きく変化すると、トップリッドiに支持されたバッ
クリッドhの開蓋位置における開放高さが変化し、特
に、フロントリッドgの開き角度が小さくなると、バッ
クリッドhの開蓋位置における開放高さが低くなり、記
録再生装置のテープガイドと接触する等の問題が生じ
る。
【0016】尚、テープカセットaの高さ方向にフロン
トリッドgの回動軸jの位置がズレても、フロントリッ
ドgの開き角度にはそれほどの影響はない。その理由
は、フロントリッドgと蓋起し部材oの押圧ピンpとの
接触面(フロントリッドgの側面部kの下縁)が略垂直
になっているため、回動軸jの位置が垂直方向に多少ズ
レても、フロントリッドgの開き角度には殆ど影響しな
いからである。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明テープカセット
は、上記した課題を解決するために、記録媒体テープの
上下ハーフから成るカセットケースの前面に形成された
テープ引出用凹部の前面に沿って位置されている部分を
前蓋と該前蓋に回動自在に支持された上蓋と該上蓋に回
動自在に支持された後蓋とから成る蓋体によって覆い、
該蓋体を上記記録媒体テープを覆う閉蓋位置と記録媒体
テープを開放する開蓋位置との間を回動させるための回
動軸が上記前蓋の側面部に形成されたテープカセットで
あって、上記上蓋の側面部に形成された被案内ピンが上
ハーフの外側面に形成されたガイド溝によって案内さ
れ、上記下ハーフに蓋体の回動軸の位置決めを行なう軸
受凹部と記録再生装置に装着された時の位置決めを行な
う基準穴とが形成されたものである。
【0018】
【作用】従って、本発明テープカセットにあっては、蓋
体の回動軸の位置決めを行なう軸受凹部とテープカセッ
トを記録再生装置に位置決めするための基準穴とを共に
下ハーフに形成したので、この両者の間で相対位置のズ
レが生じることが無く、従って、蓋体の開蓋位置におけ
る開き角度のバラツキによる不都合の発生が解消され
る。また、上蓋の側面部に形成した被案内ピンが上ハー
フの外側面に形成したガイド溝によって案内されるの
で、上蓋の姿勢、ひいては蓋体の姿勢が正確に制御され
る。
【0019】
【実施例】以下に、本発明テープカセットの詳細を図示
した実施例に従って説明する。尚、図示した実施例は、
本発明をビデオテープカセット1に適用したものであ
る。
【0020】2はカセットケースであり、平面で見て横
長の矩形をした厚みの薄い箱状に形成されている。
【0021】カセットケース2内には磁気テープ3の両
端が各別に止着されかつ巻回されたテープリール4、4
が回転可能に収納されている。
【0022】5はカセットケース2の前面部の中央部に
形成されたマウス部と称される凹部であり、前方、上方
及び下方に開放されている。
【0023】6、6はカセットケース2の前面のうち上
記マウス部5の両脇の位置に形成されたテープ出口であ
り、該テープ出口6、6のマウス部5側の内端部にカセ
ット内ガイド7、7が形成されている。
【0024】しかして、上記磁気テープ3の一部はテー
プ出口6、6からカセットケース2外に導出され、テー
プカセット1の不使用時には、カセット内ガイド7、7
に巻き付けられた状態で上記マウス部5の前面に沿って
位置されている。
【0025】そして、上記したカセットケース2は上下
に2分割されて成る合成樹脂製の上下2つのハーフ8、
9が上下で突き合わせ状に結合されて形成される。
【0026】下ハーフ9の側壁部を含む多くの部分の高
さは、上ハーフ8の対応した部分と合せてカセットケー
ス2の各部分として必要な高さを得るべく、カセットケ
ース2の各部分として必要な高さの略2分の1の高さを
有しているが、マウス部5の両側壁に対応した部分1
0、10の高さはカセットケース2の当該部分として必
要な高さに略等しい高さに形成されており、該マウス部
側壁10、10のテープ出口6、6側側面に略半円柱状
をしたカセット内ガイド7、7が一体に形成されてい
る。
【0027】また、上記マウス部側壁10、10のマウ
ス部5側側面には上下方向に緩やかなS字状に延びるガ
イド溝11、11が形成されている。
【0028】12、12は下ハーフ9の底壁13の前後
方向における略中央で左右に離間して形成された臨ませ
孔であり、上記テープリール4、4のリールハブの下端
部をカセットケース2外に臨ませるためのものである。
【0029】14、14′は下ハーフ9の底壁13にそ
の下面に開口するように形成された基準穴である。
【0030】下ハーフ9の側壁15、15の前端部1
6、16はその余の部分より内側に偏倚して位置されて
おり、該側壁前端部16、16の前後方向における略中
間の部分と右側の側壁前端部16の後端部とにその余の
部分より稍高く形成された突出部17、17と18とが
形成されている。
【0031】そして、前側の突出部17、17にはその
上縁に開口する大き目のU字状の切欠19、19が形成
され、また、後側の突出部18にもその上縁に開口する
小さ目のU字状の切欠20が形成されている。
【0032】右側の側壁15のうち前端部16の後端に
連続する部分の外端の上半部から前方へ向けて突設され
た覆い部21が設けられ、該覆い部21は上記突出部1
8とその下方に続く部分を覆うように位置し、これらと
の間に狭い空間22が形成されている。また、該覆い部
21の上端部のうち上記切欠20に対向した位置には該
対向面と上縁とに開口したU字状の凹部21aが形成さ
れている。
【0033】上ハーフ8の側壁23、23の前端部2
4、24はその余の部分より内側に偏倚して位置されて
いる。そして、該側壁前端部24、24の下縁のうち前
後方向における略中央より稍前寄りの位置には小さな弧
状の切欠25、25が形成されている。
【0034】また、該側壁前端部24、24の後半部の
外側面にはガイド溝26、26が形成されている。該ガ
イド溝26、26はその後半部が上端寄りの位置を水平
に延び前半部は後半部の前端から前方に行くに従い下方
へ変位するように緩やかに湾曲されている。
【0035】更に、右側の側壁前端部24の外側面のう
ち上記ガイド溝26の前端部の下方に位置した部分には
バネ掛け突起27が突設されている。
【0036】上ハーフ8の天板28の前端部29、29
はその余の部分より稍低い位置に形成され、該前端部2
9、29とその余の部分との間は傾斜部30によって連
続されている。
【0037】しかして、上下のハーフ8、9が上下で突
き合わせ状に結合されてカセットケース2が形成され
る。
【0038】そして、下ハーフ9の側壁前端部16、1
6に形成された切欠19、19と上ハーフ8の側壁前端
部24、24に形成された切欠25、25とによって後
述する蓋体を支持するための支持孔31、31が形成さ
れる。
【0039】また、下ハーフ9の右側の側壁前端部16
及び覆い部21に形成された切欠20及び凹部21aの
上縁開口が上ハーフ8の右側の側壁前端部24の下縁と
側壁23のうち前端部24に連続する部分の外端部下縁
で塞がれて後述する蓋ロック部材の回動支点軸を支持す
る支持孔32と支持凹部32′が形成される。
【0040】次に、磁気テープ3のカセットケース2外
に露出されている部分を保護するための蓋体について説
明する。
【0041】蓋体33は、磁気テープ3のカセットケー
ス2外に露出している部分の前面及びテープ出口6、6
の前面を覆うフロントリッド34(前蓋)と、上記マウ
ス部5内において磁気テープ3の後側を覆うバックリッ
ド(後蓋)35と、マウス部5の上面を覆うアッパーリ
ッド(上蓋)36とから成る。そして、これら各リッド
34、35及び36は何れも合成樹脂によって形成され
ている。
【0042】フロントリッド34はカセットケース2の
前面の略全体を覆う大きさの板状をした前面部37と該
前面部37の左右両端から後方へ突出した側面部38、
38とが一体に形成されて成る。前面部37の左右両端
部の上縁は切り欠かれており、該切欠部の左右両側を向
いた面には支持ピン39、39が突設されている。
【0043】フロントリッド37の側面部38、38の
上縁寄りであって前後方向における中央より僅かに後ろ
の位置には内方へ向けて回動軸40、40が突設されて
おり、該回動軸40、40の先端寄りの位置の外周面に
環状に延びる係合溝41、41が形成されている。
【0044】また、右側の側面部38の内面のうち前端
寄りの位置の中央より稍上方にはバネ掛け突起42が突
設され、更に、該側面部38の後端部内面の略中央には
被係止突起43が突設され、該被係止突起43は上下に
延びるリブ44と該リブ44の中間から後方へ延びる突
部45とを有し、該リブ44と突部45との間に下方に
開いた略逆V字状の係止凹部46が形成されている。
【0045】尚、47、47は前面部37の下縁の両端
部に形成された切欠であり、下ハーフ9の底壁13の前
縁部のうちマウス部5を除いた部分13a、13aに略
対応して形成されている。
【0046】このようなフロントリッド34は、その回
動軸40、40の係合溝41、41がカセットケース2
の上記支持孔31、31の開口縁に係合されて、これに
よって、カセットケース2に上下方向に回動自在に支持
される。そして、支持孔31、31はその構成要素のう
ち下ハーフ9に形成されたU字状の切欠19、19がそ
の前後方向においては回動軸40、40の係合溝41、
41の部分をぴったりと受け入れる大きさであるが、上
下方向においては係合溝41、41の部分を受け入れる
のに十分な大きさを備えており、従って、この回動軸4
0、40の位置は下ハーフ9に形成された切欠19、1
9によって決まる。従って、この支持孔31、31は回
動軸40、40に対して上下方向に稍余裕を有するが、
上述したように、フロントリッド34の上下方向へのズ
レは開蓋位置におけるフロントリッド33の開き角度に
殆ど影響しないので、何等不都合はない。
【0047】アッパーリッド36は、上ハーフ8の天板
28の前端部29、29及びマウス部5上面と傾斜部3
0の後端部を除く部分を覆う略板状をした主部48と該
主部48の両端部前端から前方へ突出した連結部49、
49と主部48の外端縁から垂設され前端が連結部4
9、49に連結された側壁部50、50とが一体に形成
されて成る。
【0048】そして、連結部49、49の内端面、即
ち、互いに対向した面には被支持穴51、51が形成さ
れており、また、側壁部50、50の後端部の内面、即
ち、互いに対向した面には被案内ピン52、52が突設
されている。
【0049】53、53は主部48の下面の中央寄りの
位置であって前後方向における略中央で左右方向に離間
して設けられた支持片であり、該支持片53、53には
支持孔53a、53aが形成されている。
【0050】このようなアッパーリッド36はその被支
持穴51、51にフロントリッド34の支持ピン39、
39が回動自在に嵌合され、これによって、その前端部
がフロントリッド34の前面部37の上端部に回動自在
に連結される。そして、アッパーリッド36の被案内ピ
ン52、52は上ハーフ8の側壁前端部24、24に形
成されたガイド溝26、26に摺動自在に係合される
とによって、アッパーリッド36の姿勢が正確に制御さ
れる。
【0051】バックリッド35は長さがマウス部5の左
右幅に略等しい長方形状の板状をしており、その下端部
の左右両端からは後方へ向けて突片54、54が突設さ
れており、該突片54、54の後端部の外面には被案内
ピン55、55が突設されている。
【0052】また、バックリッド35の上端縁は略丸棒
状に形成されており、バックリッド35の両側縁の上端
寄りの位置に切欠56、56が形成されることによって
上端の両側端に被支持ピン57、57が形成される。
【0053】しかして、このようなバックリッド35の
被支持ピン57、57がアッパーリッド36の支持片5
3、53の支持孔53a、53aに回動自在に嵌合さ
れ、これによって、バックリッド35の上端部がアッパ
ーリッド36の主部48下面に回動自在に支持される。
そして、バックリッド35の被案内ピン55、55はカ
セットケース2のマウス部側壁10、10に形成された
ガイド溝11、11に摺動自在に係合される。
【0054】しかして、フロントリッド34とバックリ
ッド35とアッパーリッド36とから成る蓋体33がカ
セットケース2に閉蓋位置と開蓋位置との間を移動し得
るように支持される。
【0055】図5及び図6に示す状態が蓋体33が閉蓋
位置にある状態であり、この状態で、フロントリッド3
4の前面部37はカセットケース2の前面及び磁気テー
プ3のカセットケース2外に導出された部分を覆ってお
り、該前面部37の切欠47、47の上縁はカセットケ
ース2の底壁13の前端部13a、13aの前縁部の上
面に当接している。
【0056】また、蓋体33が閉蓋位置にある状態で、
バックリッド35は、その被案内ピン55、55はガイ
ド溝11、11の下端部に位置していて、マウス部5内
において磁気テープ3の後側に前下がりに傾斜した状態
で位置し、その下端がフロントリッド34の前面部37
の後面に当接していて、フロントリッド34の前面部3
7と協働して磁気テープ3のマウス部5内に位置した部
分を上方を除いて覆った状態となっている。
【0057】更に、アッパーリッド36は、その被案内
ピン52、52がカセットケース2のガイド溝26、2
6の前端部に位置していて、その主部48がカセットケ
ース2の天板28の前端部29、29及びマウス部5の
上面を覆うように位置し、これによって、磁気テープ3
のマウス部5内に位置した部分の上方を覆った状態とな
っている。
【0058】しかして、この蓋体33が閉蓋位置にある
状態において、フロントリッド34の前面部37、バッ
クリッド35及びアッパーリッド36の主部48によっ
て磁気テープ3のマウス部5内に位置した部分が完全に
覆われた状態となる。
【0059】58は蓋ロック部材であり、合成樹脂によ
って形成されている。
【0060】蓋ロック部材58は上下に長い板状をして
おり、その上端に両側へ突出した被支持ピン59、59
が一体に形成されている。また、上端部からは後方へ向
けてばね掛け部60が突設され、下端部61が作用部と
されている。更に、上下方向における略中間の位置から
は前方へ向けてロック片62が突設され、該ロック片6
2の先端にはロック爪62aが上方へ向けて突設されて
いる。
【0061】しかして、該蓋ロック部材58はその被支
持ピン59、59がカセットケース2の支持孔32と支
持凹部32′に各別に受け入れられ、これによって、カ
セットケース2に回動自在に支持される。
【0062】63は上記蓋体33を閉蓋位置に向けて付
勢するトーションバネであり、コイル部63aと該コイ
ル部63aから延びる2つの腕片63b、63cを備え
ている。
【0063】そして、該トーションバネ63は、そのコ
イル部63aがフロントリッド34の右側の回動軸40
に外嵌状に位置され、一方の腕片63bがフロントリッ
ド34のバネ掛け突起42に上方から弾接され、他方の
腕片63cが蓋ロック部材58のバネ掛け部60に上方
から弾接される。これによって、フロントリッド34に
は閉蓋位置へ向けての、即ち、図5及び図6における時
計回り方向への回動力が付勢され、蓋ロック部材58に
はロック方向へ向けての、即ち、図5及び図6における
反時計回り方向への回動力が付勢される。
【0064】そして、蓋体33が図5及び図6に示す閉
蓋位置にある状態において、フロントリッド34の位置
は、その前面部37の切欠47、47の上縁がカセット
ケース2の底壁13の前端部13a、13aの前縁部上
面と当接することによって規定されている。また、蓋ロ
ック部材58はそのロック爪62aがフロントリッド3
4の右側の側面部38に形成された被係止突起43の係
止凹部46に係合し、これによって、蓋体33を閉蓋位
置にロックしている状態となっている。
【0065】テープカセット1が記録再生装置に装着さ
れる過程において、テープカセット1が例えば記録再生
装置に設けられたカセット保持部材に保持される時に、
蓋ロック部材58の作用部61がカセット保持部材に設
けられたロック解除部材によって後方へ向けて押圧さ
れ、これによって、蓋ロック部材58がトーションバネ
63によって付勢されている回動力に抗して図5及び図
6における時計回り方向へ回動されて、そのロック爪6
2aがフロントリッド34の係止凹部46から外れ、蓋
体33に対するロックが解除される。
【0066】そして、テープカセット1が記録再生装置
のカセット装着部に向けて下降して行く過程で、記録再
生装置に設けられた蓋起し部材64のの押圧ピン65が
フロントリッド34の側面部38の下縁に当接し、更
に、これを相対的に上方へ向けて押圧するので、フロン
トリッド34が図5及び図6における反時計回り方向へ
回動され、これに伴って、トップリッド36、バックリ
ッド35も共に図7及び図8に示す開蓋位置へ向けて移
動して行く。
【0067】図7及び図8に示す状態が蓋体33が開蓋
位置にある状態であり、この状態で、フロントリッド3
4は図5及び図6に示す閉蓋位置にある状態から反時計
回り方向へ略90度回動した状態にあり、カセットケー
ス2の前面及び磁気テープ3の前面が完全に開放されて
いる。
【0068】また、バックリッド35はカセットケース
2の天板28の傾斜部30及び該傾斜部30の後側に続
く部分に沿って位置している。尚、バックリッド35は
図5及び図6に示す閉蓋位置からこの開蓋位置まで移動
する間アッパーリッド36に支持された被支持ピン5
7、57の位置とカセットケース2のガイド溝11、1
1に案内される被案内ピン55、55の位置とによって
その姿勢が制御される。
【0069】更に、アッパーリッド36はバックリッド
35の上側でカセットケース2の天板28に略平行な姿
勢で位置している。尚、アッパーリッド36は図5及び
図6に示す閉蓋位置からこの開蓋位置まで移動する間フ
ロントリッド34に支持された連結部49、49の位置
とカセットケース2のガイド溝26、26に案内される
被案内ピン52、52の位置とによってその姿勢が制御
される。
【0070】次に、テープカセット1の組立途中におけ
る蓋体33の上ハーフ8への仮止について説明する。
【0071】蓋体33の各リッド34、35、36を上
記したように結合した後、トーションバネ63のコイル
部63aをフロントリッド34の右側の側面部38の回
動軸40に外嵌させた状態で一方の腕片63bをフロン
トリッド34のバネ掛け突起42に上方から弾接させ、
それから、アッパーリッド36の被案内ピン52、52
を上ハーフ8のガイド溝26、26に係合し、フロント
リッド34の回動軸40、40の係合溝41、41を上
ハーフ8の小さな弧状の切欠25、25の縁に係合す
る。そして、トーションバネ63の他方の腕片63cを
上ハーフ8のバネ掛け突起27に上方から弾接させる。
【0072】これによって、フロントリッド34にはト
ーションバネ63の弾発力によって上方への移動力が付
勢され、その回動軸40、40の係合溝41、41が上
ハーフ8の切欠25、25の縁に押し付けられて、これ
によって、蓋体33が上ハーフ8へ仮止される。
【0073】このように、蓋体33が上ハーフ8に仮止
されることによって、テープカセット1の組立作業が容
易になる。
【0074】そして、上ハーフ8と下ハーフ9とが組み
立てられると、上ハーフ8のバネ掛け突起27は蓋ロッ
ク部材58のバネ掛け部60より低いところに位置され
るので、トーションバネ63の他方の腕片63cは蓋ロ
ック部材58のバネ掛け部60に上方から弾接されるこ
とになる。
【0075】
【発明の効果】以上に記載したところから明らかなよう
に、本発明テープカセットは、記録媒体テープの上下ハ
ーフから成るカセットケースの前面に形成されたテープ
引出用凹部の前面に沿って位置されている部分を前蓋と
該前蓋に回動自在に支持された上蓋と該上蓋に回動自在
に支持された後蓋とから成る蓋体によって覆い、該蓋体
を上記記録媒体テープを覆う閉蓋位置と記録媒体テープ
を開放する開蓋位置との間を回動させるための回動軸が
上記前蓋の側面部に形成されたテープカセットであっ
て、上記上蓋の側面部に形成された被案内ピンが上ハー
フの外側面に形成されたガイド溝によって案内され、
記下ハーフに蓋体の回動軸の位置決めを行なう軸受凹部
と記録再生装置に装着された時の位置決めを行なう基準
穴とが形成されたことを特徴とする。
【0076】従って、本発明テープカセットにあって
は、蓋体の回動軸の位置決めを行なう軸受凹部とテープ
カセットを記録再生装置に位置決めするための基準穴と
を共に下ハーフに形成したので、この両者の間で相対位
置のズレが生じることが無く、従って、蓋体の開蓋位置
における開き角度のバラツキによる不都合の発生が解消
される。また、上蓋の側面部に形成した被案内ピンが上
ハーフの外側面に形成したガイド溝によって案内される
ので、上蓋の姿勢、ひいては蓋体の姿勢が正確に制御さ
れる。
【0077】尚、上記実施例に示した各部の形状及び構
造は、何れも本発明を実施するに当たっての具体化のほ
んの一例を示したものにすぎず、これらによって本発明
の技術的範囲が限定的に解釈されることがあってはなら
ないものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明テープカセットの実施の一例を示す斜視
図である。
【図2】分解斜視図である。
【図3】水平断面図である。
【図4】底面図である。
【図5】図3におけるV−V線に沿う拡大断面図であ
る。
【図6】図3におけるVI−VI線に沿う拡大断面図で
ある。
【図7】蓋体が開蓋位置にある状態を図5と同じ部位で
切断して示す拡大断面図である。
【図8】蓋体が開蓋位置にある状態を図6と同じ部位で
切断して示す拡大断面図である。
【図9】蓋体を上ハーフに仮止した状態を示す要部の拡
大側面図である。
【図10】図11と共に従来のテープカセットの一例を
示すもので、本図は蓋体が閉蓋位置にある状態を示す要
部の拡大断面図である。
【図11】蓋体が開蓋位置にある状態を示す要部の拡大
断面図である。
【符号の説明】
1 ビデオテープカセット(テープカセット) 2 カセットケース 3 磁気テープ(記録媒体テープ) 5 マウス部(テープ引出用凹部) 8 上ハーフ 9 下ハーフ 11 ガイド溝 14、14′ 基準穴19 切欠(軸受凹部) 26 ガイド溝 33 蓋体 34 フロントリッド(前蓋) 35 バックリッド(後蓋) 36 アッパーリッド(上蓋) 38 (フロントリッドの)側面部 40 回動軸 43 被係止突起(被係止部)50 (上蓋の)側壁部(側面部) 52 (上蓋の)被案内ピン54 (後蓋の)突片(端部) 55 (後蓋の)被案内ピン 58 蓋ロック部材 59 被支持ピン(回動支軸) 62 ロック片(係止部)
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 23/087 524 G11B 23/087 521

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体テープの上下ハーフから成るカ
    セットケースの前面に形成されたテープ引出用凹部の前
    面に沿って位置されている部分を前蓋と該前蓋に回動自
    在に支持された上蓋と該上蓋に回動自在に支持された後
    蓋とから成る蓋体によって覆い、該蓋体を上記記録媒体
    テープを覆う閉蓋位置と記録媒体テープを開放する開蓋
    位置との間を回動させるための回動軸が上記前蓋の側面
    部に形成されたテープカセットであって、上記上蓋の側
    面部に形成された被案内ピンが上ハーフの外側面に形成
    されたガイド溝によって案内され、上記下ハーフに蓋体
    の回動軸の位置決めを行なう軸受凹部と記録再生装置に
    装着された時の位置決めを行なう基準穴とが形成された
    ことを特徴とするテープカセット。
  2. 【請求項2】 上記後蓋の左右両端部に形成された被案
    内ピンがテープ引出用凹部の左右両内側面に形成された
    ガイド溝によって案内されるようにしたことを特徴とす
    る請求項1に記載のテープカセット。
  3. 【請求項3】 上記前蓋の側面部に形成された被係止部
    に係合する係止部を有する蓋ロック部材の回動支軸を回
    動自在に支持する支持部を下ハーフに形成したことを特
    徴とする請求項1又は請求項2に記載のテープカセッ
    ト。
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