JP2002222553A - カセット装着装置 - Google Patents

カセット装着装置

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JP2002222553A
JP2002222553A JP2001017467A JP2001017467A JP2002222553A JP 2002222553 A JP2002222553 A JP 2002222553A JP 2001017467 A JP2001017467 A JP 2001017467A JP 2001017467 A JP2001017467 A JP 2001017467A JP 2002222553 A JP2002222553 A JP 2002222553A
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Japan
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cassette
tape
cassette holder
holder
tape cassette
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JP2001017467A
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Inventor
Hiroshi Fujii
寛 藤井
Sunao Kushiro
素直 久代
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 テープカセットを必要なときだけ付勢手段に
よって付勢する。 【解決手段】 テープカセット2を用いる情報記録再生
装置のカセット装着装置において、テープカセット1の
挿脱が為されるイジェクト位置とテープカセットを所定
のカセット装着部に位置させるローディング位置との間
を移動自在にされたカセットホルダー31と、カセット
ホルダーの移動に伴って待機位置と圧着位置との間を移
動自在にされたアーム部材と、アーム部材に保持された
弾発付勢手段(バネ部材)48とを備え、カセットホル
ダーがローディング位置に移動したときにアーム部材が
圧着位置へと移動して弾発付勢手段がカセットホルダー
を弾発的に付勢し、これによって、カセットホルダーに
保持されたテープカセットがカセットホルダーを介して
カセット装着部に弾発的に押さえつけられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は新規なカセット装着
装置に関する。詳しくは、テープカセットのカセットホ
ルダーへの挿入時にテープカセットの姿勢が不正になら
ないようにする技術に関する。
【0002】
【従来の技術】カセットケース内にテープ状記録媒体が
収納されて成るテープカセットに対する情報の記録及び
/又は再生を行う記録及び/又は再生装置においては、
テープカセットを所定のカセット装着部に装着するため
のカセット装着装置が設けられる。そして、該カセット
装着装置にはテープカセットを保持するカセットホルダ
ーが備えられ、該カセットホルダーはテープカセットの
挿脱が為されるイジェクト位置とテープカセットを所定
のカセット装着部に位置させるローディング位置との間
を移動自在にされている。
【0003】また、上記したカセット装着部にはリール
台が設けられ、該リール台にテープカセットのカセット
ケース内にテープ状記録媒体を巻装した状態で収納され
ているテープリールが係合される。そして、上記カセッ
ト装着部においてテープリールを確実にリール台に係合
させ、かつ、テープカセットをカセット装着部に確実に
保持するために、テープカセットをカセット装着部に押
しつける弾発付勢手段が必要であり、従来のカセット装
着装置にあっては、該弾発付勢手段がカセットホルダー
に設けられていた。
【0004】上記した従来のカセットホルダーの一例を
図18乃至図20に示す。
【0005】カセットホルダーaは天板bと該天板bの
両側縁から下方へ突出した側板c、cと該側板c、cの
下縁から互いに近づくように突出した支え板d、dとが
金属板によって一体に形成されて成る。上記支え板d、
dは天板bの両側縁寄りの一部に対応して設けられてい
る。そして、これら天板b、側板c、c及び支え板d、
dによって前後方向から見て上下に扁平な矩形を成す空
間eが形成され(図18参照)、該空間e内にテープカ
セットfが保持される。
【0006】そして、天板bの下面に板バネ材料から成
る付勢手段g、gが設けられる(図18、図19、図2
0参照)。
【0007】テープカセットfは上記空間eに前方の開
口から挿入される。そして、テープカセットfが空間e
内に挿入されると、上記付勢手段g、gがテープカセッ
トfの上面を下方へ押圧し、これによって、テープカセ
ットfはその下面が支え板d、dに押しつけられるよう
になっている(図20参照)。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来のカセッ
トホルダーaにおいて、テープカセットfが挿入される
空間eは付勢手段g、gを配置するために、高さ方向の
大きさを大きくしなければならない。従って、付勢手段
g、gの配置のために大きくした分テープカセットfに
対しては大きすぎることになり、テープカセットfを空
間e内に挿入する際の力のかけ方が偏っていると、テー
プカセットによって弾発付勢手段g、gを必要以上に変
形させてテープカセットfが傾いてしまい、正しい向き
や姿勢で挿入されないという問題がある。
【0009】そして、テープカセットfがカセットホル
ダーaに正しい向きや姿勢で挿入されないと、様々な問
題が起こる。例えば、テープカセットfが前面を開閉す
るリッドと該リッドを閉塞位置にロックするロック手段
を有していて、該ロックを解除するロック解除手段が、
例えば、図18に示すhのように、一方の支え板dの上
面に立設された板状に形成されている場合、テープカセ
ットfが天板bに押しつけられるような力が加えられた
状態で空間e内に挿入されてくると、ロック解除手段h
がテープカセットfの所定の箇所を相対的に通過するこ
とができず、従って、リッドの閉塞位置へのロック状態
を解除することができない事態が生じてしまい、そのま
まの状態で、テープカセットfがカセット装着位置に装
着されてテープ状記録媒体の引き出し動作、すなわち、
テープローディング動作が行われてしまうと、リッドが
閉塞位置にあるために、テープ状記録媒体をカセットケ
ースから引き出すことができず、テープカセットfやテ
ープローディング機構に損傷が生じてしまう惧れがあ
る。
【0010】また、テープカセットfをカセットホルダ
ーaの空間e内に挿入する過程で、付勢手段g、gがテ
ープカセットfの上面を擦るので、テープカセットfの
上面に傷が付いたり、テープカセットfの上面の削り粉
が出たりするという問題もある。
【0011】さらに、カセットケースの上面に前後方向
にスライドするスライダーが設けられ、該スライダーの
前端部にカセットケースの前面を開閉するリッドが支持
されたタイプのテープカセットを使用する場合は、スラ
イダーが付勢手段によって押さえつけられてスライダー
のスライドがスムースに行われなかったり、あるいはス
ライダーの上面が傷つけられたり、スライダーの上面が
削られて削り粉が出たりするという問題もある。
【0012】そこで、本発明は、テープカセットを必要
なときだけ付勢手段によって付勢するようにすることを
課題とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明カセット装着装置
は、上記した課題を解決するために、テープカセットの
挿脱が為されるイジェクト位置とテープカセットを所定
のカセット装着部に位置させるローディング位置との間
を移動自在にされたカセットホルダーと、上記カセット
ホルダーの移動に伴って待機位置と圧着位置との間を移
動自在にされたアーム部材と、上記アーム部材に保持さ
れた弾発付勢手段とを備え、カセットホルダーがローデ
ィング位置に移動したときにアーム部材が圧着位置へと
移動して上記弾発付勢手段がカセットホルダーを弾発的
に付勢し、これによって、カセットホルダーに保持され
たテープカセットがカセットホルダーを介して上記カセ
ット装着部に弾発的に押さえつけられるようにしたもの
である。
【0014】従って、本発明カセット装着装置にあって
は、カセットホルダー内には弾発付勢手段が設けられな
いので、カセットホルダーに弾発付勢手段を設けるスペ
ースを確保する必要がなく、従って、カセットホルダー
にはテープカセットを挿入するだけの大きさの空間を設
ければ足り、挿入時や挿入後にテープカセットの姿勢が
カセットホルダー内で不安定になることがない。
【0015】また、テープカセットはカセット装着部へ
の装着時に、しかも、カセットホルダーを介して弾発的
に付勢されるので、弾発付勢手段によってテープカセッ
トが傷つけられたり、テープカセットの上面部に配置さ
れた可動部材の動作が阻害されたりすることがない。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に、本発明カセット装着装置
の実施の形態を添付図面を参照して説明する。なお、添
付図面に示した実施の形態は、本発明をテープ状記録媒
体として磁気テープを巻装したテープリールを回転可能
に収納したカセットケースに前後方向に摺動自在なスラ
イダーを設け、該スライダーの前端部にカセットケース
の前面を開閉するフロントリッドを支持したタイプのテ
ープカセットを記録及び/又は再生装置の所定のカセッ
ト装着部に装着するためのカセット装着装置に適用した
ものである。
【0017】まず、テープカセットについて、図1乃至
図3及び図14を参照して説明する。
【0018】カセットテープ1は、薄い箱状をしたカセ
ットシェル2内にテープ状記録媒体である磁気テープ3
を巻装したテープリール4、5が回転可能に収納され、
磁気テープ3のカセットケース2の前面に沿って位置す
る部分の前面側を覆うフロントリッド6及び該磁気テー
プ3の後側を覆うバックリッド7を備え、そして、上記
バックリッド7はカセットケース2に前後方向に移動自
在に支持されたスライダー8に一体に形成され、また、
上記フロントリッド6は上記スライダー8の前端部に回
動自在に支持されている。
【0019】カセットケース2は薄い箱状を為し、プラ
スチックスで形成されていて、カセットケース2の前部
にはマウス部と称される大きな凹部9が形成されてい
る。該マウス部9は前方並びに上方及び下方に開口され
ている。
【0020】また、カセットケース2のマウス部9の両
脇の部分は角筒を寝かせた如き形状をしたテープ引出部
10、10とされ、該テープ引出部10、10の前端1
0a、10aが開口している。そして、磁気テープ3は
テープ引出部10、10の開口10a、10aから外部
に引き出され、上記マウス部9の前面を横切るように開
口10a、10a間に張り渡されている。
【0021】カセットケース2の底板にはリール台挿通
孔11、11が形成されており、テープカセット10が
記録再生装置に装着されたときに記録再生装置に設けら
れたリール台が該リール台挿通孔11、11を通ってカ
セットケース2内に挿入され、該リール台に設けられた
係合軸が上記テープリール4、5に下面に開口するよう
に形成されたリール台係合穴4a、5aに係合される。
【0022】スライダー8は薄い金属板で形成される。
スライダー8は左右方向に長い板状をした上面部12と
該上面部12の左右両側縁から下方へ突出した側面部と
が一体に形成されて成る。側面部は、前後方向における
中央よりやや前寄りの部分から後端までの主面部13、
13と、該主面部13、13より前側の部分のリッド支
持部14、14とから成る。
【0023】そして、スライダー8の上面部12の前端
縁からバックリッド7が下方へ垂設されている。
【0024】フロントリッド6は、ほぼ左右方向に長い
帯状をした前面部15と、該前面部15の左右両端縁か
ら後方へ突出した側面部16、16とが一体に形成され
て成る。前面部15の上端部は上方へゆくに従って後方
へ変位するように緩やかに湾曲している。
【0025】側面部16、16の内面のほぼ中央部に回
動支点軸17、17が突設されていて、該回動支点軸が
上記スライダー8のリッド支持部14、14に回動自在
に支持されている。
【0026】右側の側面部(向かって左側)16の内面
には、下端部に下方に開口した凹部16aが形成され
(図2、図14参照)、また、回動支点軸17から後ろ
下方に離間した位置に支持軸18が突設されている。
【0027】さらにまた、前面部15の向かって両端の
下端寄りの位置には前方と側方に開口した係合凹部15
a、15aが形成され、また、前面部15の下縁の右端
近くに挿通切欠15bが形成されている。
【0028】フロントリッド6の右側の側面部15の内
側にはリッドロック部材19が取着される(図14参
照)。リッドロック部材19は全体に細長く形成され、
中央部に支持孔20が形成されている。そして、該支持
孔20にフロントリッド6の右側の側面部16に形成さ
れた支持軸18が挿通され、これによって該側面部16
に回動自在に支持される。
【0029】リッドロック部材19が右側から見てほぼ
45゜の角度で右下がりの姿勢であるとき(図14参
照)に、上端部にほぼ前方へ向かって突出した係止爪2
1が形成され、該係止爪21が上記スライダー8の向か
って左側のリッド支持部14に形成された突起22の上
面に後方から係止し得るようになっている(図14参
照)。支持孔20と下端との間の部分で上記側面部16
に対向した面と反対側の面を切り欠いて形成したバネ掛
け面23が形成されている。さらに、下端面の前側の部
分24は円弧面となっている。さらにまた、下端寄りの
部分の右側面、すなわち、フロントリッド6の側面部1
6に対向した面にロックピン25が突設されている。そ
して、該ロックピン25はフロントリッド6の左側の側
面部16に形成された凹部16a内に位置している(図
14参照)。
【0030】捩じりコイルバネ26が設けられることに
よって、フロントリッド6及びリッドロック部材19が
それぞれ所定の方向に付勢される(図14参照)。
【0031】捩じりコイルバネ26のコイル部27はフ
ロントリッド6の右側側面部16に形成された回動支点
軸17に外嵌され、一方の腕片28はスライダー8の右
側のリッド支持部14に形成された上記突起22の上面
に前側から弾接され、また、他方の腕片29はリッドロ
ック部材19のバネ掛け面23に弾接されている(図1
4参照)。これによって、リッドロック部材19は右側
から見て時計回り方向に付勢され、また、フロントリッ
ド6はリッドロック部材19及び支持軸20を介して右
側から見て時計回り方向、すなわち、前面部15によっ
てマウス部9の前側を閉塞する閉塞方向に付勢される。
【0032】カセット装着装置30はカセットホルダー
31とアーム部材からなる支持機構32を備え、該カセ
ットホルダー31は支持機構32によってシャーシに対
して離接自在なるように支持される。
【0033】カセットホルダー31は金属板で形成さ
れ、天面部33と該天面部33の左右両側縁から下方へ
突設された側面部34、34と該側面部34、34の下
縁から互いに近づく方向へ突設された支え部35、35
とが一体に形成されている。そして、これら天面部3
3、側面部34、34および支え部35、35によって
上下に扁平で横長の長方形を為し前後に開口した保持空
間36が形成され(図9参照)、該保持空間36に上記
テープカセット1が保持されるようになっている。
【0034】天面部33は側面部34、34の前端部間
を連結している前部33aと側面部34、34の後端部
間を連結している後部33bとから成り、前部33aと
後部33bとの間に大きな横長の開口33cが形成され
ている(図9参照)。そして、後部33bの前縁の左右
方向におけるほぼ中央部には僅かに前に突出し前端が上
方へ折り曲げられたリッド押圧片33dが形成されてい
る(図11参照)。
【0035】側面部34、34の後端部にはほぼ上下方
向にのびる被支持孔34a、34aが形成されている
(図10に右側のもののみ示す)。また、側面部34、
34の前端部の上方には被支持ピン34b、34bが外
方へ向けて突設されている(図8参照)。さらに、側面
部34、34の後端部のほぼ下半部34c、34cは他
の部分より僅かに内方へ突出した内方突出部とされてい
る(図11参照)。さらにまた、左側の側面部34の上
端の前後方向におけるほぼ中間の位置には外方へ突出し
たバネ掛け片34dが形成されている(図8参照)。そ
して、右側の側面部34の前端部上端には外方へ突出し
たバネ掛け片34eが形成されている(図8、図10参
照)。
【0036】右側の支え部35の内端縁、すなわち、左
側縁には上方へ突出した低い高さのロック解除片35a
が形成されている(図9、図11参照)。
【0037】側面部34、34の後端寄りの位置の内側
にリッドオープナー37、37が回動自在に支持されて
いる。リッドオープナー37、37は上端寄りの部分を
回動支点37a、37aとして支持され、右側のリッド
オープナー37は上端と側面部34のバネ掛け片34e
との間に張設された引張コイルバネ38によって、左側
のリッドオープナー37は図示しない捩じりコイルバネ
によって、それぞれ、同じ方向に回動するように付勢さ
れている(図11参照)。そして、これらリッドオープ
ナー37、37は後縁が側面部34、34の上記内方突
出部34c、34cの前端に当接したところで上記付勢
力による回動を阻止されほぼ垂直な姿勢に保持される
(図11参照)。リッドオープナー37、37の回動端
には係合片37b、37bが突設されている。
【0038】カセットホルダー31の側面部34、34
の前端部にはダンパー部材39、39が取り付けられ
る。ダンパー部材39、39は被取付部40、40と弾
性変位部41、41とが樹脂材料によって一体に形成さ
れている(図11参照)。なお、ダンパー部材39、3
9は減速材及びクッション材(緩衝材)として高い機能
を有する材料で形成されることが望ましく、そのような
材料として、例えば、POM(ポリアセタール樹脂)や
ウレタン系の材料を用いることができる。
【0039】被取付部40は稍横長の略矩形状に形成さ
れ、弾性変位部41は被取付部40の前端部から前方へ
向けて突設され、側面形状でほぼ釣針状を為す屈曲部4
1aと該屈曲部41aに連続し上斜め前方へ延びる弾接
部41bとから成る。そして、被取付部40、40が側
面部34、34の前端部内面に固定され、弾性変位部4
1、41の弾接部41b、41が側面部34、34の前
端から前方へ突出した状態とされる(図11参照)。
【0040】上記したシャーシは図示しない固定シャー
シと該固定シャーシに対して前後方向に移動自在に支持
されたスライドシャーシ42とから成り、上記したカセ
ットホルダー31は支持機構32を介して該スライドシ
ャーシ42に対して離接自在に支持される(図4、図7
参照)。
【0041】スライドシャーシ42は底面部42aと該
底面部42aの後縁から上方へ立ち上がった後面部42
bと底面部42aの左右両側縁から上方へ立ち上がった
側面部42c、42cとがそれぞれ板金材料によって形
成され、これら各部42a、42b、42c、42cが
一体的に組み立てられて成る。そして、底面部42aに
リール台、図示しないテープ引出部材、テープガイド
等、カセット装着部に必要な部材が配置されてカセット
装着部43が構成される。
【0042】上記支持機構32は主アームと連結アーム
とから成る。
【0043】主アーム44、44は板金材で形成され、
後端部がスライドシャーシ42の後面部42bの左右両
側端から前方へ突出した支持片42d、42dに回動自
在に支持されている。主アーム44、44の前端部には
略へ字状をした支持孔44a、44aが形成されてお
り、また、前端には互いに近づくように突設された弾接
片44b、44bが形成されている。また、主アーム4
4、44の上縁の前端部には外方へ突出したバネ掛け片
44c、44cが形成されている(図4参照)。
【0044】連結アーム45は2つのアーム部46、4
6とこれらアーム部46、46の後端間を連結している
連結部47とが板金材料で一体に形成されて成る(図1
2参照)。アーム部46、46の前端部には下方に凸の
弧状をした被支持孔46a、46aが形成されており
(図13参照)、後端部の内面、すなわち、互いに対向
した面には支持突起46b、46bが突設され、該支持
突起46b、46bの先端にはフランジ部46b′、4
6b′が形成されている(図6、図13参照)。連結部
47の下面には上記カセットホルダー31を下方へ、す
なわち、カセット装着部43に向けて弾発付勢するため
の弾発付勢手段としてバネ部材48が取着されている
(図12参照)。バネ部材48は板バネ材料により2つ
の弾発付勢部48a、48aと該弾発付勢部48a、4
8aの後端間を連結している中間部48bとが一体に形
成されて成り、中間部48bが連結アーム45の連結部
47の下面に固定されている(図12参照)。そして、
2つの弾発付勢部48a、48aは中間部48bから前
下方へ向けて突出され、且つ、前端部は下方へ凸の弧状
に湾曲されている(図13、図17参照)。
【0045】上記連結アーム45はアーム部46、46
の前後方向におけるほぼ中間の部分46c、46cが上
記主アーム44、44の前後方向におけるほぼ中間の位
置に回動自在に連結され、被支持孔46a、46aがス
ライドシャーシ42の側面部42c、42cに突設され
た支持ピン42e、42eに摺動自在に係合される(図
4、図7参照)。
【0046】上記カセットホルダー31は、後部の被支
持孔34a、34aが上記連結アーム45のアーム部4
6、46に形成された支持突起46b、46bに摺動自
在に係合され(図6参照)、前部の被支持ピン34b、
34bが上記主アーム44、44の支持孔44a、44
aに摺動自在に係合され、これによって、カセットホル
ダー31は支持機構32を介してスライドシャーシ42
に支持される。なお、先端に形成されたフランジ部46
b′、46b′によって支持突起46b、46bの被支
持孔34a、34aからの抜けが防止される(図6参
照)。
【0047】そして、カセットホルダー31が図4に示
すイジェクト位置にある状態において、上記ダンパー部
材39、39の弾性変位部41、41の屈曲部41a、
41aが弾性変形した状態で弾接部41b、41bが主
アーム44、44の弾接片44b、44bに弾接してい
る。
【0048】上記連結アーム45の右側のアーム部46
の支持突起46bにはカセットホルダー31の右側の側
面部34との間でロック片49の上端部が回動自在に支
持されている。ロック片49は板金材料でほぼ縦長の板
状に形成され、中間の位置よりやや下側の位置に後方へ
突出した係合爪49aが突設されている。また、ロック
片49の上端寄りの位置から前方に向けて腕49cが突
設され、該腕49cに左方へ向けて突出した突き当て片
49dが形成されている。該ロック片49の上端49b
と支持機構32の右側の主アーム44の前端部に形成さ
れたバネ掛け片44cとの間には引張コイルバネ50が
張設され、これによって、ロック片49は下端が後方へ
変位する方向に回動するように付勢され、且つ、主アー
ム44の前端と連結アーム45のアーム部46の後端と
が互いに近づく方向に付勢される。なお、ロック片49
の上記突き当て片49dがカセットホルダー31の右側
の側面部34の上縁に当接することによってそれ以上の
上記方向への回動が阻止され、ほぼ垂直な姿勢を保つ
(図4参照)。
【0049】カセットホルダー31の左側の側面部34
のバネ掛け片34dと左側の主アーム44のバネ掛け片
44cとの間に引っ張りコイルバネ51が張設され(図
5参照)、該引張コイルバネ51によってカセットホル
ダー31を支持している連結アーム45の左側のアーム
部46の後端と主アーム44の前端とが互いに近づく方
向に付勢される。
【0050】そして、カセットホルダー31が図4に示
すイジェクト位置にある状態では、支持機構32の連結
アーム45に支持されたバネ部材48の弾発付勢部48
a、48aはカセットホルダー31の天面部33(の後
部33b)から上方へ離れた状態にある。
【0051】そして、カセットホルダー31が図4に示
すイジェクト位置にある状態から下方へ、すなわち、ス
ライドシャーシ42の方へ向けて押圧すると、2つの引
張コイルバネ50、51が伸張し、主アーム44、44
と連結アーム45は互いの前端部と後端部とが離れる方
向に回動し、これによって、カセットホルダー31は下
方へ、すなわち、スライドシャーシ42の方へと移動す
る。そして、カセットホルダー31がカセット装着部4
3に到達すると、連結アーム45に支持されたロック片
49の係合爪49aがスライドシャーシ42の右側の側
面部42cの内面に固定されたロック突起42fに係合
し、カセットホルダー31はローディング位置にロック
される(図7参照)。そして、カセットホルダー31が
カセット装着部43に到達した状態で、支持機構32の
連結アーム45に支持されたバネ部材48の弾発付勢部
48a、48aがカセットホルダー31の天面部33に
弾接し、カセットホルダー31はカセット装着部43に
圧着される(図17参照)。
【0052】なお、このときにカセットホルダー31が
カセット装着43に十分に圧着されるように、カセット
ホルダー31は連結アーム45に対して若干上下方向に
可能に支持されている。すなわち、連結アーム45とカ
セットホルダー31との連結は、カセットホルダー31
の側面部34、34に形成した上下方向に長い被支持孔
34a、34aが連結アーム45のアーム部46、46
に突設した支持突起46b、46bに摺動自在に係合す
ることによって為されている(図6参照)。従って、イ
ジェクト位置にある状態においては、ダンパー部材3
9、39の弾性変位部41、41の弾接部41b、41
bが支持機構32の主アーム44、44の弾接片44
b、44bに弾接しており、これによって、カセットホ
ルダー31は被支持ピン34b、34bより前側の部分
が上方へ付勢され、従って、後端部の被支持孔34a、
34aはその上端部が支持機構32の連結アーム45の
支持突起46b、46bに当接した状態にあり、そし
て、カセット装着部43に到達すると、カセットホルダ
ー31の後端部が連結アーム45に対して相対的に上方
へ上がり、連結アーム45の支持突起46b、46bは
カセットホルダー31の被支持孔34a、34aの中間
の位置に位置するようになる(図17参照)。これによ
って、バネ部材48、48の弾発付勢部48a、48a
は十分に撓み、従って、カセットホルダー31は十分に
カセット装着部43に圧着されることになる。
【0053】テープカセット1はカセットホルダー31
の保持空間36に前側から挿入される。そして、テープ
カセット1がカセットホルダー31の保持空間36内に
挿入されることによって、フロントリッド6に対する閉
塞位置(図1参照)へのロックが解除され、次いで、フ
ロントリッド6が開放位置へと回動されると共にスライ
ダー8が後退されバックリッド7もマウス部9の奥に位
置する解放位置へと移動される(図2、図3参照)。
【0054】上記したテープカセット1のカセットホル
ダー31の保持空間36への挿入とリッド6、7の解放
までの動作を図14乃至図16を参照して説明する。
【0055】イジェクト位置にあるカセットホルダー3
1の保持空間36内にテープカセット1をフロントリッ
ド6の側から図14の矢印Aの方向に挿入していくと、
ロック解除片35aがフロントリッド6の前面部15に
形成された挿通切欠15bからフロントリッド6の内側
に相対的に挿入されていく(図14、図15参照)。
【0056】そして、リッドオープナー37、37の係
合片37b、37bがフロントリッド6の係合凹部15
a、15aに係合し、また、ロック解除片35a後端部
上縁に形成された傾斜部35a′をリッドロック部材1
9の下端円弧面24が滑り上がり(図15参照)、これ
によって、リッドロック部材19が図15で見て反時計
回り方向、すなわち、図15の矢印CCW方向に回動し
て、係止爪21のスライダー8の突起22への係合が外
れる。従って、フロントリッド6の閉塞位置へのロック
が解除される(図15参照)。
【0057】そこからさらに、テープカセット1がカセ
ットホルダ−31内に挿入されると、すなわち、図中矢
印A方向に移動されると、リッドオープナー37、37
は回動端に設けた係合片37b、37bが矢印A方向に
押されるので、図15で見て反時計回り方向、すなわ
ち、図中矢印CCW方向に回動され、従って、上記係合
片37b、37bが上方へと移動し、該係合突片37
b、37bと係合凹部15a、15aが係合しているフ
ロントリッド6が反時計回り方向、すなわち、図中矢印
CCW方向へと回動していく(図15参照)。
【0058】なお、この図15に示す状態からフロント
リッド6が反時計回り方向に回動していくに従って、リ
ッドロック部材19のロックピン25はフロントリッド
6の右側の側面部16に形成された凹部16aの後側の
内側面に当接し、この状態からフロントリッド6がさら
に矢印CCW方向に回動するのに伴って、ロックピン2
5が凹部16aの後側内側面によって矢印CCW方向に
引っ張られ、これによって、リッドロック部材19も矢
印CCW方向に回動していくことになる。
【0059】図15に示す状態からさらにテープカセッ
ト1をカセットホルダー31の奥へ、すなわち、矢印A
方向へ移動させると、フロントリッド6は係合凹部15
a、15aにリッドオープナー37、37の係合片37
b、37bが係合していることにより、フロントリッド
6及び該フロントリッド6が支持されているスライダー
8は矢印A方向には移動することができず、その場所に
置いて行かれる形になるので、スライダー8がフロント
リッド6と共にカセットケース2に対して相対的に矢印
A方向と反対の矢印B方向(図16参照)へ移動するこ
とになる。もちろん、バックリッド7もカセットケース
2に対して相対的に矢印B方向へ移動する。
【0060】そして、テープカセット1のカセットホル
ダー31に対する挿入が完了する(図16参照)。
【0061】上記したように、カセット装着装置30に
おいて、カセットホルダー31にはテープカセット1を
下方へ弾発的に押圧するための弾発付勢手段が設けられ
ていない。そのため、カセットホルダー31の保持空間
36には弾発付勢手段を配置するための余分なスペー
ス、特に、テープカセット1の厚み方向における余分な
スペースが必要ではなく、テープカセット1を楽に挿入
することができるだけの余裕があればよい。そのため、
カセットホルダー31への挿入時にテープカセット1の
姿勢が大きく乱れることはなく、予期したとおりの正し
い姿勢で挿入される。従って、カセットホルダー31に
設けられたロック解除片35aもテープカセット1の所
定の位置に確実に挿入されていって、フロントリッド6
の閉塞位置へのロックを確実に解除することができる。
【0062】テープカセット1がカセットホルダー31
に挿入完了位置まで挿入された(図16参照)ところ
で、カセットホルダー31の天面部33を下方へ、すな
わち、スライドシャーシ42の方へ押圧すると、2つの
引張コイルバネ50、51が伸張し、支持機構32の主
アーム44、44の上端(前端)と連結アーム45の上
端(後端)との間の間隔が開くように主アーム44、4
4と連結アーム45が回動し、これに伴ってカセットホ
ルダー1が下降していき、カセットホルダー1が下降範
囲の最下端、すなわち、ローディング位置まで下降する
と(図17参照)、スライドシャーシ42に設けられた
リール台52、52がリール台挿通孔11、11からカ
セットケース2内に挿入され、リール台52、52のリ
ール係合軸52a、52aがテープリール4、5のリー
ル台係合穴4a、5aと係合する。また、図示しない固
定シャーシに設けられたテープ引出ガイド、ピンチロー
ラ等の図示しない磁気テープ3引出用の部材や磁気テー
プ3走行用の部材ががマウス部21内に位置される。
【0063】なお、上記したように、カセットホルダー
31がローディング位置に到達すると、支持機構32の
連結アーム45に支持されたロック片49の係合爪49
aがスライドシャーシ42のロック突起42fに係合
し、これによって、カセットホルダー31はローディン
グ位置にロックされる。
【0064】そして、カセットホルダー31がイジェク
ト位置からローディング位置へと移動する間に、カセッ
トホルダー31の姿勢はほぼ水平に保たれるのに対し支
持機構32の連結アーム45は後端部が下方へ移動する
ように回動するので、連結アーム45の連結部47はカ
セットホルダー31の天面部33(後部33b)に接近
してゆく。そのため、連結アーム45に取り付けられた
バネ部材48の弾発付勢部48a、48aはカセットホ
ルダー31がローディング位置に到達するやや手前から
カセットホルダー31の天面部33に当接し始め、カセ
ットホルダー31がローディング位置に到達したときに
は、バネ部材48の弾発付勢部48a、48aがカセッ
トホルダー31の天面部33(後部33b)を強く弾発
的に押圧し、これによって、カセットホルダー31はカ
セット装着部43の方へ押しつけられて、カセット装着
からの浮き上がりが防止される。そのため、カセットホ
ルダー31に保持されているテープカセット1はカセッ
トホルダー31の天面部33を介してバネ部材48の弾
発付勢部48a、48aによって弾発的に下方、すなわ
ち、カセット装着部43の方へ押圧され、カセット装着
部43に設けられた位置決め部材53、53がテープカ
セット1の底面に設けられた位置決め穴54、54に係
合して確実に位置決めされると共にリール台52、52
のリール係合軸52a、52aがテープリール4、5の
リール台係合穴4a、5aに確実に係合する。上記した
ように、カセットホルダー31が図4に示すイジェクト
位置にあるとき、連結アーム45は連結部47がカセッ
トホルダー31の天面部33から最も離間した待機位置
にあり、カセットホルダー31が図7に示すローディン
グ位置に達すると、連結アーム45は連結部47がカセ
ットホルダー31の天面部33に最も接近した圧着位置
に達する。
【0065】上記したように、テープカセット1がカセ
ット装着部43に装着されると、スライドシャーシ42
が固定シャーシに近づく方向に移動して行き、上記した
テープ引出用部材やテープ走行用部材が所定の位置へと
移動して磁気テープ3をカセットケース2からから引き
出して、磁気テープ3を固定シャーシに設けられた図示
しない回転ヘッドドラムに所定の巻き付け角で巻き付け
ると共に所定のテープパスが形成され、その状態から磁
気テープ3に対する記録又は再生動作が為される。
【0066】磁気テープ3に対する記録又は再生が終了
すると、テープ引出ガイドやピンチローラ等の部材がマ
ウス部9内に移動し、一方のテープリール4に余分な磁
気テープ3が巻き取られる。
【0067】それから、スライドシャーシ2が後方へ戻
され、次いで、ロック片49が引張コイルバネ50の引
張力に抗して図7における矢印C方向に回動され、ロッ
ク片49の係合爪49aがスライドシャーシ42の係合
孔42fとの係合を解除され、引張コイルバネ50、5
1の引張力によって支持機構32の主アーム44、44
の前端部(上端部)と連結アーム45の後端部(上端
部)とが近づくようにこれらアーム44、44、45が
回動し、これによって、カセットホルダー31がイジェ
クト位置へと移動する。そして、カセットホルダー31
がイジェクト位置へと移動すると、連結アーム45に取
着されているバネ部材48の弾発付勢部48a、48a
はカセットホルダー31の天面部33から上方に離間す
る。
【0068】そこで、テープカセット1のカセットホル
ダー31の後端端から突出している部分を把持してカセ
ットホルダー31から引き出すようにすると、テープカ
セット1が取り出し方向、すなわち、図16中矢印B方
向に移動される。
【0069】テープカセット1が矢印B方向に移動され
ると、カセットホルダー31の天面部33の後部33b
に形成されたリッド押圧片33dがフロントリッド6の
前面部15の上端部の中央部を相対的に矢印B方向と反
対の方向に押圧し、これによって、フロントリッド6及
びスライダー8(バックリッド7も一緒)はカセットケ
ース2の前端方向に向かって移動せしめられる。
【0070】スライダー8が移動範囲の前端に達する
と、フロントリッド6はリッドロック部材19を介して
加えられる捩じりコイルバネ26の付勢力によって、下
方へ回動し、閉蓋位置に達し、前進してきているバック
リッド7と協同して磁気テープ3を覆う。そして、リッ
ドロック部材19の係止爪21がスライダー8の突起2
2の上面に係合する。そして、テープカセット1はカセ
ットホルダー31から取り出される。
【0071】上記したカセット装着装置30にあって
は、カセットホルダー31にはテープカセット1の上面
を直接弾発付勢する弾発付勢手段が設けられず、カセッ
ト装着部43においては支持機構32の連結アーム45
に設けられた弾発付勢手段(バネ部材)48がカセット
ホルダー31を介してテープカセット1をカセット装着
部43の方へ弾発付勢するようにしたので、カセットホ
ルダー31に設けた保持空間36はテープカセット1を
スムーズに挿脱するために必要な大きさだけあればよ
く、従って、テープカセット1をカセットホルダー31
に挿入する際に、テープカセット1の姿勢が乱れること
がなく、カセットホルダー31への挿入時におけるテー
プカセット1の姿勢の乱れによって生じる様々な問題、
例えば、カセットホルダー31に設けられたロック解除
部材がテープカセット1の所定の位置に挿入されずにリ
ッドのロックを解除することができないというような問
題が解消される。
【0072】また、テープカセット1はカセットホルダ
ー31への挿入時に弾発付勢手段によって上面を擦られ
ることがないので、上面が傷ついたり、テープカセット
の上面の削り粉が出たりする不都合が生じない。
【0073】さらに、上記したテープカセット1におけ
るスライダー8のように、カセットケースの上面部にス
ライドする部材を有する場合、カセットホルダーの天面
部下面に弾発付勢手段があると、スライド部材が該弾発
付勢手段によって押さえつけられてスムーズに動くこと
ができず、動作不良を起こしたり、また、スライド部材
が弾発付勢手段によって傷つけられたり、そのために削
り粉が出たりするが、上記したカセット装着装置にあっ
てはそのような不都合は生じることがない。
【0074】なお、上記した実施の形態においては、カ
セットケース2の上面部にスライダー8を有するテープ
カセット1を使用するカセット装着装置について説明し
たが、本発明はスライダー8を備えていないテープカセ
ットを使用するカセット装着装置にも適用することがで
きることは勿論である。
【0075】また、カセット装着装置32によってテー
プカセット1が装着されるカセット装着部43が固定シ
ャーシとスライドシャーシ42とによってシャーシが構
成される記録及び/又は再生装置のスライドシャーシに
形成されてものを例として説明したが、カセット装着部
がスライドシャーシに形成されるものに限らず、固定的
なシャーシにカセット装着部が形成されるタイプの記録
及び/又は再生装置のカセット装着装置としても適用す
ることができることはもちろんである。
【0076】さらに、上記した実施の形態において示し
た各部の形状乃至構造は、何れも本発明を実施するに際
して行う具体化のほんの一例を示したものにすぎず、こ
れらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈される
ようなことがあってはならないものである。
【0077】
【発明の効果】以上に記載したところから明らかなよう
に、本発明カセット装着装置は、カセットケース内にテ
ープ状記録媒体が収納されて成るテープカセットに対す
る情報の記録及び/又は再生を行う記録及び/又は再生
装置において上記テープカセットを保持して記録及び/
又は再生装置の所定のカセット装着部にテープカセット
を装着するためのカセット装着装置であって、テープカ
セットの挿脱が為されるイジェクト位置とテープカセッ
トを所定のカセット装着部に位置させるローディング位
置との間を移動自在にされたカセットホルダーと、上記
カセットホルダーの移動に伴って待機位置と圧着位置と
の間を移動自在にされたアーム部材と、上記アーム部材
に保持された弾発付勢手段とを備え、カセットホルダー
がローディング位置に移動したときにアーム部材が圧着
位置へと移動して上記弾発付勢手段がカセットホルダー
を弾発的に付勢し、これによって、カセットホルダーに
保持されたテープカセットがカセットホルダーを介して
上記カセット装着部に弾発的に押さえつけられることを
特徴とする。
【0078】従って、本発明カセット装着装置にあって
は、カセットホルダー内には弾発付勢手段が設けられな
いので、カセットホルダーに弾発付勢手段を設けるスペ
ースを確保する必要がなく、従って、カセットホルダー
にはテープカセットを挿入するだけの大きさの空間を設
ければ足り、挿入時や挿入後にテープカセットの姿勢が
カセットホルダー内で不安定になることがない。
【0079】また、テープカセットはカセット装着部へ
の装着時に、しかも、カセットホルダーを介して弾発的
に付勢されるので、弾発付勢手段によってテープカセッ
トが傷つけられたり、テープカセットの上面部に配置さ
れた可動部材の動作が阻害されたりすることがない。
【0080】請求項2に記載した発明にあっては、上記
アーム部材は上記カセット装着部が設けられたシャーシ
に上記待機位置と圧着位置との間を移動自在に支持さ
れ、上記カセットホルダーは少なくとも一端部が上記ア
ーム部材にほぼイジェクト位置とローディング位置との
間の移動方向に僅かに移動可能なように支持され、上記
弾発付勢手段はアーム部材のカセットホルダーを支持し
た端部にカセットホルダーと対向するように設けられた
板バネであり、上記板バネは上記待機位置ではカセット
ホルダーと離間又は軽接触しており、上記圧着位置でカ
セットホルダーに弾接してカセットホルダーを上記カセ
ット装着位置に圧着するようにしたので、弾発付勢手段
をカセットホルダーの支持と移動のために元々必要であ
った部材であるアーム部材に設けるので、弾発付勢手段
をカセットホルダー以外の部分に設けるために特別の部
材を必要とせず、本発明を適用することによるコストの
上昇を来すことがない。
【0081】請求項3に記載した発明にあっては、上記
シャーシには互いにX字状に交点で回動自在に組み合わ
された2つのアーム部材を備え、上記2つのそれぞれの
一端部がシャーシに支持されると共に他端部において上
記カセットホルダーを支持し、上記2つのアーム部材の
一方のものに上記板バネが設けられたので、板バネを支
持したアーム部材の回動支点と該アーム部材へのカセッ
トホルダーの支持点との位置関係を選ぶだけで、待機位
置においてはカセットホルダーを弾発付勢せず、圧着位
置においてカセットホルダーを弾発付勢するようにする
ことができるので、所要の動作を得るための構成を簡単
にすることができる。
【0082】請求項4に記載した発明にあっては、上記
テープカセットがカセットケースの上面部に摺動自在な
スライド部材を備えたものであるので、弾発付勢手段が
スライド部材を直接弾発付勢することがなく、スライド
部材のスライド動作が阻害されたり、また、スライド部
材が弾発付勢手段によって傷つけられたりすることがな
い。
【0083】請求項5に記載した発明にあっては、テー
プ状記録媒体のカセットケースの前面を横切るように位
置された部分の前側を開閉するフロントリッドが上記ス
ライド部材に回動自在に支持され、該フロントリッドは
テープ状記録媒体の前側を開放する開蓋時に上方へ回動
すると共にスライド部材と共に後方へ移動するようにさ
れたので、開蓋時においてテープ状記録媒体の一部が露
出されているカセットケースの前面を大きく解放するこ
とができると共に、弾発付勢手段がスライド部材を弾発
付勢することがないので、閉蓋状態と開蓋状態との間の
フロントリッドの移動がスムーズに行われ、フロントリ
ッドの開放不良や閉蓋不良を起こすことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2及び図3と共に本発明カセット装着装置を
備えた記録再生装置において使用するテープカセットの
例を示すものであり、本図はリッドが閉塞位置にある状
態を示す斜視図である。
【図2】リッドが開放位置にある状態を示す斜視図であ
る。
【図3】リッドが開放位置にある状態を下面側から見た
斜視図である。
【図4】図5乃至図17と共に本発明カセット装着装置
の実施の形態を示すものであり、本図はカセットホルダ
ーがイジェクト位置にある状態を示す右側面図である。
【図5】カセットホルダーがイジェクト位置にある状態
を示す平面図である。
【図6】図4のVI−VI線に沿って切断した要部の拡
大断面図である。
【図7】カセットホルダーがローディング位置にある状
態を一部を切り欠いて示す右側面図である。
【図8】図9乃至図11と共にカセットホルダーを示す
ものであり、本図は平面図である。
【図9】後面図である。
【図10】右側面図である。
【図11】図8のXI−XI線に沿う断面図である。
【図12】図13と共に連結アームを示すものであり、
本図は下面図である。
【図13】図12のXIII−XIII線に沿う断面図
である。
【図14】図15及び図16と共にテープカセットのカ
セットホルダーへの挿入動作を示す要部の右側面図であ
り、本図はテープカセットがカセットホルダーに挿入さ
れ始めた状態を示すものである。
【図15】テープカセットのフロントリッドに対するロ
ックが解除された直後の状態を示すものである。
【図16】テープカセットのフロントリッドが解放され
且つスライダーと共に後退した状態を示すものである。
【図17】テープカセットがカセット装着位置に装着さ
れた状態を示す要部の断面図である。
【図18】図19及び図20と共に従来のカセット装着
装置におけるカセットホルダーを示すものであり、本図
は後面図である。
【図19】テープカセットが挿入される直前の状態を示
す一部切欠右側面図である。
【図20】テープカセットが挿入された状態を示す一部
切欠右側面図である。
【符号の説明】
1…テープカセット、2…カセットケース、3…磁気テ
ープ、6…フロントリッド、8…スライダー(スライド
部材)、30…カセット装着部、31…カセットホルダ
ー、42…スライドシャーシ(シャーシ)、44…主ア
ーム(他方のアーム部材)、45…連結アーム(一方の
アーム部材)、48…バネ部材(弾発付勢手段)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カセットケース内にテープ状記録媒体が
    収納されて成るテープカセットに対する情報の記録及び
    /又は再生を行う記録及び/又は再生装置において上記
    テープカセットを保持して記録及び/又は再生装置の所
    定のカセット装着部にテープカセットを装着するための
    カセット装着装置であって、 テープカセットの挿脱が為されるイジェクト位置とテー
    プカセットを所定のカセット装着部に位置させるローデ
    ィング位置との間を移動自在にされたカセットホルダー
    と、 上記カセットホルダーの移動に伴って待機位置と圧着位
    置との間を移動自在にされたアーム部材と、 上記アーム部材に保持された弾発付勢手段とを備え、 カセットホルダーがローディング位置に移動したときに
    アーム部材が圧着位置へと移動して上記弾発付勢手段が
    カセットホルダーを弾発的に付勢し、これによって、カ
    セットホルダーに保持されたテープカセットがカセット
    ホルダーを介して上記カセット装着部に弾発的に押さえ
    つけられることを特徴とするカセット装着装置。
  2. 【請求項2】 上記アーム部材は上記カセット装着部が
    設けられたシャーシに上記待機位置と圧着位置との間を
    移動自在に支持され、 上記カセットホルダーは少なくとも一端部が上記アーム
    部材にほぼイジェクト位置とローディング位置との間の
    移動方向に僅かに移動可能なように支持され、 上記弾発付勢手段はアーム部材のカセットホルダーを支
    持した端部にカセットホルダーと対向するように設けら
    れた板バネであり、 上記板バネは上記待機位置ではカセットホルダーと離間
    又は軽接触しており、上記圧着位置でカセットホルダー
    に弾接してカセットホルダーを上記カセット装着位置に
    圧着することを特徴とする請求項1に記載のカセット装
    着装置。
  3. 【請求項3】 上記シャーシには互いにX字状に交点で
    回動自在に組み合わされた2つのアーム部材を備え、 上記2つのそれぞれの一端部がシャーシに支持されると
    共に他端部において上記カセットホルダーを支持し、 上記2つのアーム部材の一方のものに上記板バネが設け
    られたことを特徴とする請求項2に記載のカセット装着
    装置。
  4. 【請求項4】 上記テープカセットがカセットケースの
    上面部に摺動自在なスライド部材を備えたものであるこ
    とを特徴とする請求項1に記載のカセット装着装置。
  5. 【請求項5】 テープ状記録媒体のカセットケースの前
    面を横切るように位置された部分の前側を開閉するフロ
    ントリッドが上記スライド部材に回動自在に支持され、
    該フロントリッドはテープ状記録媒体の前側を開放する
    開蓋時に上方へ回動すると共にスライド部材と共に後方
    へ移動するようにされことを特徴とする請求項4に記載
    のカセット装着装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006000318A (ja) * 2004-06-16 2006-01-05 Showa Denko Kk 格納型側柵付きベッド

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JP2006000318A (ja) * 2004-06-16 2006-01-05 Showa Denko Kk 格納型側柵付きベッド

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