JP2001357654A - テープカセット及びカセットホルダー - Google Patents

テープカセット及びカセットホルダー

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JP2001357654A
JP2001357654A JP2000181207A JP2000181207A JP2001357654A JP 2001357654 A JP2001357654 A JP 2001357654A JP 2000181207 A JP2000181207 A JP 2000181207A JP 2000181207 A JP2000181207 A JP 2000181207A JP 2001357654 A JP2001357654 A JP 2001357654A
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JP
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cassette
tape
lid
cassette holder
holder
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JP2000181207A
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Shuichi Ota
修一 太田
Hiroshi Fujii
寛 藤井
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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    • G11B23/04Magazines; Cassettes for webs or filaments
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カセットホルダーに対するテープカセットの
位置決めを確実にするとともにその位置決め精度の向
上、更にはテープカセット及びカセットホルダーの寸法
精度をラフにすることができるようにする。 【解決手段】 カセットシェル20の前部に前方及び上
下に開放されたマウス部21を有し、磁気テープ(テー
プ状記録媒体)30の一部が上記マウス部の前端を横切
るように位置されると共に、磁気テープ(テープ状記録
媒体)の前側を覆うフロントリッド60を有し、カセッ
トホルダー150に挿入されるときに上記フロントリッ
ドが開蓋し、カセットホルダーをメインシャーシ(シャ
ーシ)120に対して移動させることによりテープドラ
イブ装置110ヘの装着が完了するテープカセット10
であって、テープカセットをカセットホルダーに挿入し
たときにカセットホルダーの側部受止部159a、15
9a及び上部受止部158a、158aに突き当る側部
突当部22b、22b及び上部突当部22c、22cを
形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は新規なテープカセッ
ト及びカセットホルダーに関する。詳しくは、テープカ
セットをカセットホルダーに対して挿入したときのその
挿入方向におけるテープカセットの位置決めを確実にす
るとともにその位置決め精度の向上に寄与する技術に関
する。
【0002】
【従来の技術】テープカセットをテープドライブ装置に
装着するとき、テープドライブ装置側にカセットホルダ
ーが備えられ、該カセットホルダーにテープカセットを
挿入した後、該カセットホルダーを回動又はスライドさ
せることにより、テープドライブ装置に対するテープカ
セットの装着が完了するものがある。このようなテープ
カセットとしては、例えば、βテープカセット、8mm
テープカセット、DAT、VHSテープカセット、DV
テープカセット等がある。
【0003】このようなテープカセットのフロントリッ
ドはテープカセットがカセットホルダーに挿入されて位
置決めされた後、カセットホルダーがテープドライブ装
置に対して移動(回動又は昇降)するときに開放される
ものであるため、カセットホルダーに対してのテープカ
セットの挿入方向の位置決めはフロントリッドが閉塞さ
れた状態で行われる。
【0004】図20及び図21は、このようなフロント
リッドを有するテープカセットの一例で8mmテープカ
セットaを示す。
【0005】テープカセットaには、マウス部bの前端
を左右に横切るようにテープ状記録媒体cが配置され、
その前面をフロントリッドdが、また、後面をバックリ
ッドeが覆うように位置されている(図21参照)。
【0006】そして、フロントリッドdの下縁のうち左
右両端部には上下に扁平な矩形の切欠部f、fが形成さ
れ、該切欠部f、fに対応して下シェルgの部分には前
方に突出する舌片h、hが形成されており、該舌片h、
hは閉蓋状態のフロントリッドdの切欠部f、fに嵌ま
った状態でその前端面がフロントリッドdとほぼ面一に
なっている(図20参照)。そして、該舌片h、hの前
端面がカセットホルダーjに対する挿入方向における位
置決めを行なう突当部i、iとなっている(図21参
照)。
【0007】一方、カセットホルダーjにはテープカセ
ットaの突当部i、iに対応した位置に受止部k、kが
形成されている(図22参照)。ここで、カセットホル
ダーjに形成された受止部k、kはテープカセットaを
下方から支持する受け板lの後端縁のうち左右両端部に
それぞれ上方に折れ曲がるように形成されている。
【0008】なお、カセットホルダーjに関する前後方
向は、テープカセットaを挿入する側を前側、その奥側
を後側とし、テープカセットaはその前側をカセットホ
ルダーjの前側から挿入するようになっている。従っ
て、テープカセットaを挿入した状態で、テープカセッ
トaとカセットホルダーjとの前後方向の関係が逆にな
るので留意されたい。後述する本発明の実施の形態にお
いても両者の前後方向の関係はこれと同じく逆になる。
【0009】そして、テープカセットaをカセットホル
ダーjに挿入すると、テープカセットaはそのフロント
リッドdが閉蓋状態のまま挿入されて行き、その突当部
i、iがカセットホルダーjの受止部k、kに突き当っ
て、カセットホルダーjへの挿入が完了し、テープカセ
ットaのカセットホルダーjに対する位置決めが為され
る。
【0010】なお、図20及び図21はテープカセット
aの前側を右斜め上方から見た斜視図であり、図22は
カセットホルダーjの前側を左斜め上方から見た斜視図
であり、テープカセットaはカセットホルダーjの前方
から、即ち、図22における矢印D方向から挿入され
る。
【0011】そしてさらに、カセットホルダーjがテー
プドライブ装置本体(図示は省略する。)に対して回動
して、テープカセットaをテープドライブ装置の所定の
装着位置に搬送するときに、テープカセットaのフロン
トリッドd及びバックリッドeが開蓋され(図21参
照)、カセットローディングが完了するようになってい
る。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のテー
プカセットaにあっては、カセットホルダーjに挿入し
たときにその突当部i、iがカセットホルダーjの受止
部k、kを乗り越えてしまうという問題があった。この
ような事態は、テープカセットaのカセットホルダーj
への位置決めどころかテープカセットaのテープドライ
ブ装置への装着を行なうことができない。
【0013】これは、カセットホルダーjの受止部k、
kを大きくすれば解決するが、受止部k、kを大きくす
るとフロントリッドdの開放時にフロントリッドdに干
渉してしまうので、これを大きくすることはできず、む
しろ、干渉を避けるためにはできるだけ小さくすること
が望ましい。
【0014】また、テープカセットaの突当部i、iを
大きくすることも考えられるが、突当部i、iを大きく
することは、テープパスの形成時にテープ状記録媒体c
を引き出すことになるが、上記突当部i、iが大きいと
テープ状記録媒体cの引き出しの邪魔になってしまうた
め、これを大きくすることはできない。
【0015】さらに、カセットホルダーjの上板をでき
るだけ後端部まで形成することにより、挿入したテープ
カセットaの前端(カセットホルダーjにとっては後
端)が上方へ偏倚しないようにすることも考えられる
が、フロントリッドdが上方へ回動して開蓋すること及
びマウス部b内に回転ドラム(図示は省略する。)が進
入して来ることなどを考慮すると、カセットホルダーj
の上記上板を後端部まで形成することもできない。
【0016】このような理由から、従来、カセットホル
ダーj及びテープカセットaの寸法精度を高くしなけれ
ば、テープカセットaのカセットホルダーjヘの挿入時
の乗り越えを防止することができず、また、僅かな寸法
の相違により上述のような、カセットローディングがで
きないという事故が発生していた。
【0017】特に、テープカセットの更なる小型化に伴
い、このような問題が顕在化されている。
【0018】そこで、テープカセットをカセットホルダ
ーに対して挿入したときの挿入方向におけるテープカセ
ットの位置決めを確実にするとともにその位置決め精度
の向上、更にはテープカセット及びカセットホルダーの
寸法精度をラフにすることができるようにすることを課
題とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明テープカセット
は、上記した課題を解決するために、カセットシェルの
前部に前方及び上下に開放されたマウス部を有し、テー
プ状記録媒体の一部が上記マウス部の前端を横切るよう
に位置されると共に、テープ状記録媒体の前側を覆うフ
ロントリッドを有し、カセットホルダーに挿入されると
きに上記フロントリッドが開蓋し、カセットホルダーを
シャーシに対して移動させることによりテープドライブ
装置ヘの装着が完了するテープカセットであって、テー
プカセットをカセットホルダーに挿入したときにカセッ
トホルダーに突き当る突当部をカセットシェルの前端部
であってその左右においてそれぞれ複数形成したもので
ある。
【0020】また、本発明カセットホルダーは、テープ
カセットが挿入されこれを保持するとともに、テープカ
セットをテープドライブ装置の所定の装着位置に装着す
るためにシャーシに対して移動自在に設けられたカセッ
トホルダーであって、テープカセットを挿入方向におい
て受け止める受止部を左右にそれぞれ複数形成したもの
である。
【0021】従って、本発明テープカセット及びカセッ
トホルダーにあっては、テープカセットをカセットホル
ダーへ挿入するときに、フロントリッドが開蓋し、カセ
ットホルダーに対する位置決めを複数の突当部と受止部
とにより為すようにしたので、テープカセットがカセッ
トホルダーの受止部を乗り越えてしまうことがなく、テ
ープカセットのカセットホルダーに対する位置決めを確
実にするとともに、その位置精度の向上を図ることがで
き、さらに、一方の突当が不十分であっても他方の突当
で位置決めできるため、突当部及び受止部の寸法精度を
ラフにすることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下に、本発明テープカセット及
びカセットホルダーの実施の形態を添付図面を参照して
説明する。
【0023】先ず、本発明テープカセットについて図1
乃至図5によって説明する。
【0024】テープカセット10は、薄い箱状をしたカ
セットシェル20内にテープ状記録媒体である磁気テー
プ30を巻装したテープリール40、50が回転可能に
収納され、カセットシェル20の前面に沿って位置する
磁気テープ30の前面側を覆うフロントリッド60及び
該磁気テープ30の後側を覆うバックリッド70を備
え、そして、上記バックリッド70はカセットシェル2
0に前後方向に移動自在に支持されたスライダー80に
一体に形成され、また、上記フロントリッド60は上記
スライダー80に回動自在に支持されている(図1参
照)。
【0025】カセットシェル20は薄い箱状を為し、プ
ラスチックで形成されていて、カセットシェル20の前
部にはマウス部と称される大きな凹部21が形成されて
いる。該マウス部21は前方並びに上方及び下方に開口
されている(図2、図4参照)。
【0026】また、カセットシェル20のマウス部21
の両脇の部分は角筒を寝かせた如き形状をしたテープ引
出部22、22とされ、該テープ引出部22、22の前
端22a、22aが開口している。そして、磁気テープ
30はテープ引出部22、22の開口22a、22aか
ら外部に引き出され、上記マウス部21の前面を横切る
ように開口22a、22a間に張り渡されている(図2
参照)。
【0027】上記テープ引出部22、22の前端面のう
ち外側に位置する部分のほぼ上半部には前方へ突出し円
弧面をしたカム部23、23が形成され、その下半部2
2b、22b及び上側に位置する部分22c、22cは
後述するようにカセットホルダーに挿入されたときのカ
セットホルダーに対する挿入方向の位置決めを行なう突
当部となっている。尚、上記外側の下半部に位置する突
当部を側部突当部22b、22bとし、上側に位置する
突当部を上部突当部22c、22cとする。
【0028】かかる側部突当部22b、22b及び上部
突当部22c、22cは、フロントリッド60がテープ
引出部22、22及びマウス部21を覆うときに、フロ
ントリッド60の内側に位置されるため、フロントリッ
ド60が閉蓋状態において上記突当部22b、22b及
び22c、22cが露出することがないので、突当部2
2b、22b及び22c、22cに異物が付着したり、
傷つけることがなく、カセットホルダーに対する精度良
い位置決めを常に行なうことができる。
【0029】即ち、突当部が露出したテープカセットの
場合(従来の技術で説明したようなテープカセット)、
突当部に異物が付着したり、落下などにより突当部が変
形してしまうことがあり、このようなテープカセットを
カセットホルダーに挿入したとき、挿入方向の位置決め
が精度良く行なうことができず、延いてはテープドライ
ブ装置ヘの装填ができない場合も生じうる。特にテープ
カセット及びテープドライブ装置の小型化に伴い、この
ような問題が顕在化されている。このような問題を突当
部22b、22b及び22c、22cをフロントリッド
60で隠すことにより解決することができる。
【0030】カセットシェル20の底板にはリール台挿
通孔24、24が形成されており、テープカセット10
がテープドライブ装置に装着されたときにテープドライ
ブ装置に設けられたリール台が該リール台挿通孔24、
24を通ってカセットシェル20内に挿入され、該リー
ル台に設けられた係合軸が上記テープリール40、50
に下面に開口するように形成されたリール台係合孔40
a、50aに係合される(図3参照)。
【0031】カセットシェル20の上面部25には、前
後方向の中央よりやや前方に寄った位置に左右方向に長
い窓26が形成されており、これにより、カセットシェ
ル20内のテープリール40、50に巻装された磁気テ
ープ30の巻装状態が確認できるようになっている(図
1参照)。尚、かかる窓26は透明なプラスチックによ
り形成されているが、別体に形成した透明な窓26をカ
セットシェル20の対応箇所に嵌め込むようにしても良
いし、また、いわゆる2色成形によりカセットシェル2
0と窓26とを一体に形成しても良い(図4参照)。
【0032】上面部25の左右側部及び中央部には凸条
27、27、27が形成されている。凸条は27は、上
記上面部25より僅かに上方に偏倚して形成され、左右
の凸条27、27は上記窓26を避けた位置に、中央部
の凸条27は窓26上にも形成されており(図4参
照)、このような凸条27、27、27の上をスライダ
ー80が摺動するようになっている。
【0033】尚、この実施の形態にあっては3つの凸条
27、27、27を形成したものいついて説明したが、
これに限らず、左右両側の2つの凸条27、27があれ
ば良い。また、凸条27は、断面形状が角張っていて
も、丸みを帯びていても良く、要は、上方へ僅かに出っ
張るように形成されていれば良い。更に、凸条27であ
る必要はなく、少なくとも2つ以上の突部が前後に適宜
離間した箇所に形成したものであっても良い。要は、突
部の上をスライダー80が摺動するとき、スライダー8
0とカセットシェル20の上面部25、特に窓26との
間に適宜な間隙が形成されるようになっていれば良い。
【0034】スライダー80は、比較的硬質で導電性の
高い材料、例えば、ステンレス板で形成されている。ス
ライダー80は左右方向に長い板状をした上面部81と
該上面部81の左右両側縁から下方へ突出した側面部と
が一体に形成されて成る。側面部は、前後方向における
中央よりやや前寄りの部分から後端までの主面部82、
82と、主面部82、82より前側の部分のリッド支持
部83、83とから成る(図5参照)。
【0035】リッド支持部83、83は主面部82、8
2よりやや内側に位置しており、上下幅は主面部82、
82のほぼ半分になっている。そして、リッド支持部8
3、83には下方へ開口したほぼ半円状の軸保持部83
a、83aが形成されている。そして、上面部81の前
端縁からバックリッド70が折り曲げ状に下方へ垂設さ
れている(図5参照)。
【0036】そして、フロントリッド60とバックリッ
ド70とが閉蓋状態(図1の状態)において、上述のよ
うに磁気テープ30が両リッド60、70間に形成され
る空間にいずれにも接触しないで近接された状態になっ
ており、また、バックリッド70は導電性の高いステン
レス板によってスライダー80と一体に形成したので、
バックリッド70は帯電し難く、静電気によって磁気テ
ープ30を吸い付けるしまう虞れがなく、よって、カセ
ットローディング及びテープローディングを行なった際
にいわゆるテープジャミングを起こすことはない。しか
も、後述するように、スライダー80は導電性の高い材
料からなるカセット押えバネにより押えつけられている
ため、磁気テープ30の近傍に位置するバックリッド7
0から効果的に電荷をアース(メインシャーシ)に落と
すことができる。
【0037】フロントリッド60は、ほぼ左右方向に長
い帯状をした前面部61と、該前面部61の左右両端縁
から後方へ突出した側面部62、62とが一体に形成さ
れて成る。前面部61の上端部は上方へ行くに従って後
方へ変位するように緩やかに湾曲している(図5参
照)。
【0038】側面部62、62の内面の前面部61との
接合部に接した部分に厚肉部63、63が形成され、該
厚肉部63、63に側方から見て円弧面を為す規制面6
4、64が形成される。また、側面部62、62の内面
のほぼ中央部で上記規制面64、64に対向した部分に
回動支点軸65、66が突設されている。そして、上記
規制面64、64は回動支点軸65、66を中心とする
円弧面に形成されている(図5参照)。
【0039】左側の側面部62の内面の下端部に下方に
開口した凹部62aが形成されている(図5参照)。
【0040】向かって左側の側面部62の内面の回動支
点軸65から後ろ下方に離間した位置に支持軸67が突
設されている(図5参照)。
【0041】さらにまた、前面部61の向かって両端の
下端寄りの位置には前方と側方に開口した係合凹部61
a、61aが形成され、また、前面部61の下縁の左端
近くに挿通切欠61bが形成されている(図5参照)。
【0042】そして、フロントリッド60の側面部6
2、62の回動支点軸65、66がスライダー80の軸
保持部83a、83aに回転可能に係合され、これによ
って、フロントリッド60はスライダー80の前端部の
リッド支持部83、83に回動可能に支持される(図1
2参照)。
【0043】フロントリッド60の向かって左側の側面
部62の内側にはリッドロック部材90が取着される。
リッドロック部材90は全体に細長く形成され、中央部
に支持孔91が形成されている。そして、該支持孔91
にフロントリッド60の向かって左側の側面部62に形
成された支持軸67が挿通され、これによって該側面部
62の内面側に回動自在に支持される(図12参照)。
【0044】リッドロック部材90が向かって左側から
見て右下がりの姿勢であるとき(図12参照)に、上端
部にほぼ前方へ向かって突出した係止爪92が形成さ
れ、該係止爪92が上記スライダー80の向かって左側
のリッド支持部83に形成された摺動突起83bの上面
に後方から係止し得るようになっている。支持孔91と
下端との間の部分で上記側面部62に対向した面と反対
側の面を切り欠いて形成したバネ掛け面93が形成され
ている。さらに、下端面の前側の部分94は円弧面とな
っている。さらにまた、下端寄りの部分の左側面、すな
わち、フロントリッド60の側面部に対向した面にロッ
クピン95が突設されている。そして、該ロックピン9
5はフロントリッド60の左側の側面部62に形成され
た凹部62a内に位置している(図12参照)。
【0045】捩じりコイルバネ100が設けられること
によって、フロントリッド60及びリッドロック部材9
0がそれぞれ所定の方向に付勢される(図5、図12参
照)。
【0046】捩じりコイルバネ100のコイル部101
はフロントリッド60の左側側面部62に形成された回
動支点軸65に外嵌され、一方の腕片102はスライダ
ー80の左側のリッド支持部83に形成された摺動突起
83bの上面に前側から弾接され、また、他方の腕片1
03はリッドロック部材90のバネ掛け面93に弾接さ
れている(図12参照)。これによって、リッドロック
部材90は左側から見て時計回り方向に付勢され、ま
た、フロントリッド60はリッドロック部材90及び支
持軸67を介して左側から見て時計回り方向、すなわ
ち、前面部61によってマウス部21の前側を閉塞する
閉塞方向に付勢される(図12参照)。
【0047】このように、リッドロック部材90はフロ
ントリッド60が開くのをロックしているが、フロント
リッド60とスライダー80を捩じりコイルバネ100
の力で押さえていることにもなるので、フロントリッド
60及びスライダー80のガタも吸収している。
【0048】テープドライブ装置110は、メインシャ
ーシ120、スライドシャーシ130、移動フレーム1
40及びカセットホルダー150を備える(図6参
照)。
【0049】メインシャーシ120は、回転ヘッドドラ
ム121、テープ引出ガイド122、122及びピンチ
ローラ(図示は省略する。)等磁気テープ30をカセッ
トシェル20から引き出して所定のテープパスを形成し
て走行させるため等の主要な機構を備える部分である。
そして、これらテープ引出ガイド122、122及びピ
ンチローラ等は後述するように図示しない支持板に回転
自在に支持され、また、該支持板がメインシャーシ12
0に対して移動自在に支持されている(図6参照)。
【0050】スライドシャーシ130は、メインシャー
シ120の前側に位置すると共にメインシャーシ120
に対して前後方向に移動可能に支持されている。そし
て、該スライドシャーシ130には上記したテープカセ
ット10が装着されるようになっており、テープリール
40、50と係合して回転させるためのリール台13
1、131等が設けられている(図6参照)。
【0051】尚、テープドライブ装置110に関する前
後方向は、上述したように、テープカセット10を挿入
する側を前側、その奥側を後側とし、従って、テープカ
セット10を装着した状態で、テープカセット10とテ
ープドライブ装置110との前後方向の関係が逆になる
ので留意されたい。
【0052】移動フレーム140は、ほぼ四角い枠状を
した上面部141の左右両側縁から下方へ側面板14
2、142が突設されており、側面板142、142の
後端部がメインシャーシ120の後端部に回動自在に支
持されており、捩じりコイルバネ143によって上方へ
付勢されている。側面板142、142には前後方向に
延びる案内スリット142a、142aが形成されてい
る(図6参照)。
【0053】カセットホルダー150は、側面板15
1、151の上端のほぼ前半部間が前側上面板152に
よって連結され、また、側面板151、151の後端部
間が後端部上面板153によって連結されている。ま
た、カセットホルダー150は導電性の良い材料(良導
体)、例えば、鋼板で形成されている(図7参照)。
【0054】そして、前側上面板152の後端縁の中央
部には上方へ突出したリッド押圧片154が形成されて
いる。側面板151、151の下縁のうち前半分からは
互いに近づくように受け板155、155が突設されて
いて、これら受け板155、155はカセットホルダー
150の前後方向のほぼ中心から前方にかけて形成され
ており、カセットホルダー150の奥端部(後端部)に
は受け板155、155は存在しないようになっている
(図13参照)。
【0055】上記受け板155、155のうち左側の受
け板155の内側縁には切起状に上方に折り曲げられた
ロック解除カム156が形成され、該ロック解除カム1
56は後述するリッドオープナーの配置位置に対応した
部分に設けられている。また、該ロック解除カム156
はテープカセット10が挿入されてくる側端縁、即ち、
前端部上縁は前方へ行くに従い下方に偏倚する傾斜縁1
57となっている(図12参照)。さらに、このロック
解除カム156は板金材料を折り曲げて形成しているた
め、その左右幅(板金材料の板厚)はフロントリッド6
0の前面部61に形成された挿通切欠61bの幅より小
さく形成されている。
【0056】後端部上面板153の後端縁のうち中央部
分には後方に向かって開放された開放部153aが形成
され、その開放部153aの後端側において互いに向き
合う内側縁には切起状に下方に折り曲げられた上部受止
片158、158が垂設されている。かかる上部受止片
158、158は前方を向いた縁(以下、「上部受止
部」という。)158a、158aがフロントリッド6
0が開蓋してテープ引出部22、22の開口22a、2
2aが露出した状態において、上部突当部22c、22
cに対応する位置に設けられている。
【0057】側面板151、151の後端部には、上記
受け板155、155よりも高い位置に内側に折れ曲が
るようにして側部受止片159、159が形成されてい
る(図7参照)。
【0058】側部受止片159は、その後端部に前方を
向いた側部受止部159aが形成され、また、側部受止
部159aから前方へ行くに従い外方に偏倚する斜縁
(以下、「引込み縁」という。)159bが形成されて
いて、上記側部受止部159a、159aはテープカセ
ット10のテープ引出部22、22の側部突当部22
b、22bに対応する位置に設けられている。
【0059】そして、各受止部158a、158a及び
159a、159aは後述するように、テープカセット
10をカセットホルダー150に挿入したときに各突当
部22b、22b又は22c、22cが衝突してテープ
カセット10の挿入方向の位置決めを行う(図13参
照)。
【0060】上記前側上面板152の前端部の左右両端
部には後ろ斜め下方に延びるカセット押えバネ160、
160が取着されており、カセットホルダー150に挿
入されたテープカセット10を下方に押圧するようにな
っている。カセット押えバネ160、160はバネ材料
の板金材で形成されおり、かつ、良導体で形成されてい
る(図13参照)。
【0061】かかるカセット押えバネ160、160は
カセットホルダー150に挿入されたテープカセット1
0の上面部25に形成された左右両端部の凸条27、2
7にそれぞれ対応した位置に設けられている(図13参
照)。
【0062】これにより、テープカセット10をカセッ
トホルダー150に挿入したとき、カセット押えバネ1
60、160はスライダー80の上面を相対的に滑って
行くことになり、これらカセット押えバネ160、16
0は上記左右の凸条27、27をスライダー80を介し
て押圧することになるので、スライダー80とカセット
シェル20の上面部25との間の間隔が潰されることは
ない。
【0063】また、上述のように、テープカセット10
のスライダー80は導電性の高いステンレス板で形成さ
れていて、良導体で形成されたカセット押えバネ16
0、160に接触するため、カセット押えバネ160、
160、カセットホルダー150を介して電荷を効果的
にメインシャーシ120に落とすことができ、よって、
テープカセット10が帯電することがなく、カセットロ
ーディング及びテープローディング時において、磁気テ
ープ30がフロントリッド60又はバックリッド70に
張り付いた状態になることがなく、テープジャミングを
防止することに寄与する。
【0064】そして、カセット押えバネ160、160
のテープカセット10との接触部160a、160aは
前後方向(テープカセットの挿入方向)において上記受
け板155、155に対応しており、これにより、テー
プカセット10はカセット押えバネ160、160と受
け板155、155とにより挟持されることになり、カ
セットホルダー150の奥端部(後端部)においてテー
プカセット10を挟持する部材がなくても安定した保持
を実現できる(図17参照)。
【0065】そして、上記したカセットホルダー150
は上記移動フレーム140に前後方向に移動可能に支持
されている。なお、カセットホルダー150を移動フレ
ーム140に支持する部材の一である側面板151、1
51に突設された摺動ピン165、165が移動フレー
ム140の案内スリット142a、142aに摺動自在
に係合されている(図6参照)。
【0066】回動リンク170、170の一端部がカセ
ットホルダー150の側面板151、151のうち移動
フレーム140の側面板142、142の下縁から突出
した部分に回動自在に連結されており、該回動リンク1
70、170の他端部が上記スライドシャーシ130の
前端部に取着された前面板132に回動自在に支持され
ている。
【0067】上記カセットホルダー150にはフロント
リッド60及びバックリッド70を開蓋位置へ移動させ
る手段としてリッドオープナー180、180が設けら
れる。
【0068】リッドオープナー180、180は長い腕
状を為し、その上端部が側面板151、151の内側の
面の上端部に回動自在に支持される。リッドオープナー
180、180の回動端部の内面には係合突起181、
181が突設されている。捩じりコイルバネ190、1
90のコイル部191、191がリッドオープナー18
0、180の回動軸182、182に外嵌され、一方の
腕192、192が側面板151、151の一部を切り
起こし状に内側に突出させて形成したバネ掛け片151
a、151aに上方から弾接し、他方の腕193、19
3がリッドオープナー180、180の前縁のうち回動
支点寄りの位置に弾接され、これによって、リッドオー
プナー180、180は左方から見て(図12参照)時
計回り方向に付勢される。そして、リッドオープナー1
80、180は上端寄りの部分がバネ掛け片151a、
151aに当接することによって回動端が下端に位置す
る垂直な姿勢に保持される。
【0069】次に、上記テープカセット10の使用につ
いて説明する。
【0070】先ず、スライドシャーシ130が引出位置
にある状態で移動フレーム140を上方へ回動させてカ
セットホルダー150を図6に示すイジェクト位置に移
動させ、その状態でテープカセット10をカセットホル
ダー150に前面側、すなわち、フロントリッド60の
側から図12の矢印Aの方向に挿入していくと、ロック
解除カム156がフロントリッド60の前面部61に形
成された挿通切欠61bからフロントリッド60の内側
に相対的に挿入されていく(図12参照)。
【0071】これと同時に、カセット押えバネ160、
160はカセットホルダー150内でテープカセット1
0の前端、即ち、フロントリッド60に相対的に押圧さ
れて上方へ可撓され、カセットシェル20の上面部25
に乗り上げて、これにより、カセット押えバネ160、
160はテープカセット10を下方に押えつけることに
なり、テープカセット10はカセット押えバネ160、
160と受け板155、155との間に挟持される。
【0072】また、カセット押えバネ160、160の
接触部160a、160aはテープカセット10のスラ
イダー80に接触するため、カセットホルダー150、
移動フレーム140、スライドシャーシ130を介して
メインシャーシ120に電荷を逃がすことができ、テー
プカセット10の帯電が防止される。
【0073】そして、リッドオープナー180、180
の係合突起181、181がフロントリッド60の係合
凹部61a、61aに係合し、また、ロック解除カム1
56の傾斜縁157をリッドロック部材90の下端円弧
面94が滑り上がり、これによって、リッドロック部材
90が図14で見て反時計回り方向に回動して、係止爪
92のスライダー80の摺動突起83bへの係合が外れ
る。従って、フロントリッド60の閉蓋位置へのロック
が解除される(図14参照)。
【0074】そこからさらに、テープカセット10がカ
セットホルダー150内に挿入されると、すなわち、図
中矢印A方向に移動されると、リッドオープナー18
0、180は回動端に設けた係合突起181、181が
矢印A方向に押されるので、図14で見て反時計回り方
向、すなわち、図中矢印B方向に回動され、従って、上
記係合突起181、181が上方へと移動し、該係合突
起181、181と係合凹部61a、61aが係合して
いるフロントリッド60が反時計回り方向、すなわち、
図中矢印B方向へと回動していく(図15参照)。
【0075】なお、スライダー80は、フロントリッド
60を介してリッドオープナー180、180の係合突
起181、181によってカセットシェル20に対して
相対的に後方へ移動する力を受けるが、フロントリッド
60の規制面64、64がカセットシェル20のカム部
23、23と当接していることによって、カセットシェ
ル20に対して後方へ移動することができず、フロント
リッド60のみが上方へ回動していく(図14、図15
参照)。
【0076】また、この図14及び図15に示す状態に
おいては、リッドロック部材90のロックピン95はフ
ロントリッド60の左側の側面部62に形成された凹部
62aの後側の内側面に当接しており、この状態からフ
ロントリッド60がさらに矢印B方向に回動するのに伴
って、ロックピン95が凹部62aの後側内側面によっ
て矢印B方向に引っ張られ、これによって、リッドロッ
ク部材90も矢印B方向に回動していくことになる。
【0077】そして、フロントリッド60が最初の状態
(図12に示す閉蓋状態)から矢印B方向へほぼ90度
回動すると、フロントリッド60の規制面64、64と
カセットシェル20のカム部23、23との係合が外れ
(図16参照)、スライダー80がカセットシェル20
に対して後方へ移動できる状態となり、フロントリッド
60は開蓋される。また、この図16に示した状態で、
カセットホルダー150の前側上面板152に形成した
リッド押圧片154はフロントリッド60の前面部61
の上端に後方から近接した状態となる。
【0078】図16の状態からさらにテープカセット1
0をカセットホルダー150の奥へ、すなわち、矢印A
方向へ移動させると、フロントリッド60は係合凹部6
1a、61aにリッドオープナー180、180の係合
突起181、181が係合していることにより、フロン
トリッド60及び該フロントリッド60が支持されてい
るスライダー80は矢印A方向には移動することができ
ず、その場所に置いて行かれる形になるので、スライダ
ー80がフロントリッド60と共にカセットシェル20
に対して相対的に後方へ移動することになる(図17参
照)。もちろん、バックリッド70もカセットシェル2
0に対して相対的に後方へ移動して、バックリッド70
の磁気テープ30から後方へ離間し、開蓋状態となる。
【0079】スライダー80の後方への移動(摺動)は
上記カセットシェル20の上面部25に形成した凸条2
7、27、27の上を摺動して行くことになり、スライ
ダー80の下面と上面部25に設けられた窓26との間
には適宜な間隙があるため、擦れることはなく、よっ
て、窓26がスライダー80の前後方向への移動により
擦れて傷付くようなことはない。
【0080】しかも、カセット押えバネ160、160
の接触部160a、160aは、カセットシェル20の
左右の凸条27、27に対応する部分を押圧するので、
スライダー80が撓むことがないため、スライダー80
のカセットシェル20に対するスライドを安定させるこ
とができる。
【0081】そして、テープカセット10のテープ引出
部22、22の側部突当部22b、22bがカセットホ
ルダー150の側部受止片159、159の引込み縁1
59b、159bに規制されながら挿入されるため、左
右方向の位置決めが為され、その側部突当部22b、2
2b及び上部突当部22c、22cが側部受止片15
9、159の側部受止部159a、159a及び上部受
止片158、158の上部受止部158a、158aに
衝突することにより、テープカセット10のカセットホ
ルダー150に対する挿入が完了する(図17参照)。
【0082】しかして、テープカセット10はカセット
ホルダー150に対する挿入方向の位置決めは上部と側
部との片側2つ(計4つ)で為されるため、確実に行な
うことができ、しかも、各突当部22b、22b、22
c、22c及び受止部158a、158a、159a、
159aを比較的小さいものにすることができる(図2
参照)。
【0083】なお、フロントリッド60はカセットシェ
ル20の上面に弾接するため、捩じりコイルバネ190
の弾発力がカセットシェル20をカセットホルダー15
0から浮き上がらせるように作用することはない。すな
わち、捩じりコイルバネ190の弾発力はフロントリッ
ド60をカセットシェル20の上面に弾接させるように
作用するだけであるからである(図17参照)。
【0084】テープカセット10がカセットホルダー1
50に挿入完了位置まで挿入されると、移動フレーム1
40が下方へ回動し、これに伴ってカセットホルダー1
50も下降していき、カセットホルダー150が下降範
囲の最下端まで下降すると(図10参照)、スライドシ
ャーシ130に設けられたリール台131、131がリ
ール台挿通孔24、24からカセットシェル20内に挿
入され、リール台131、131のリール係合軸131
a、131aがテープリール40、50のリール台係合
孔40a、50aと係合する。また、メインシャーシ1
20に設けられたテープ引出ガイド122、122、図
示しないピンチローラ等がマウス部21内に位置され
る。
【0085】次いで、スライドシャーシ130がメイン
シャーシ120に対して奥へ移動して行き、所定の引込
み位置に到達する(図11参照)。
【0086】そして、スライドシャーシ130が引込み
位置に到達すると、テープ引出ガイド122、122や
ピンチローラ等が所定の位置へと移動して磁気テープ3
0をカセットシェル20から引き出して、磁気テープ3
0を回転ヘッドドラム121に所定の巻き付け角で巻き
付けると共に所定のテープパスを形成する。
【0087】磁気テープ30に対する記録又は再生が終
了すると、テープ引出ガイド122、122やピンチロ
ーラ等の部材がマウス部21内に移動し、一方のテープ
リール40に余分な磁気テープ30が巻き取られる。
【0088】それから、スライドシャーシ130が上記
引出位置まで戻され、次いで移動フレーム140が上方
へ回動してカセットホルダー150がイジェクト位置に
位置される(図8参照)。
【0089】そこで、テープカセット10のカセットホ
ルダー150の前端から突出している部分を把持してカ
セットホルダー150から引き出すようにすると、テー
プカセット10が取り出し方向、すなわち、図中矢印C
方向に移動される(図18参照)。
【0090】テープカセット10が矢印C方向に移動さ
れると、カセットホルダー150の前側上面板152の
中央部に設けられたリッド押圧片154がフロントリッ
ド60の前面部61の上端部の中央部を相対的に矢印C
方向と反対の方向に押圧し、これによって、フロントリ
ッド60及びスライダー80(バックリッド70も一
緒)はカセットシェル20の前端方向に向かって移動せ
しめられる。この時、フロントリッド60は前面部61
の上端部の中央部が押圧されるので、左右にバランス良
く移動力が加えられることになる。
【0091】スライダー80が移動範囲の前端に達する
と(図19参照)、フロントリッド60の厚肉部63、
63の下端部がカセットシェル20の上面から外れるの
で、フロントリッド60は下方へ回動し得る状態とな
り、リッドロック部材90を介して加えられる捩じりコ
イルバネ100の付勢力によって、フロントリッド60
は下方へ回動し、閉蓋位置に達し、前進してきているバ
ックリッド70と協同して磁気テープ30を覆う。そし
て、リッドロック部材90の係止爪92がスライダー8
0の摺動突起83bの上面に係合する。そして、テープ
カセット10はカセットホルダー150から取り出され
る。
【0092】なお、上記実施の形態において、カセット
シェル20のテープ引出部22、22の開口縁のうち側
部突当部22b、22b及び上部突当部22c、22c
とを突当部とし、カセットホルダー150の側部受止部
159a、159a及び上部受止片158、158を受
止部としてそれぞれを各別に衝突させるようにしたが、
本発明はこれに限らず、上部と下部又は側部と下部とい
うように、複数の突当部及び受止部を設けるようにして
も良い。
【0093】この他、上記した実施の形態において示し
た各部の形状乃至構造は、何れも本発明を実施するに際
して行う具体化のほんの一例を示したものに過ぎず、こ
れらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈される
ようなことがあってはならないものである。
【0094】
【発明の効果】以上に記載したところから明らかなよう
に、本発明テープカセットは、カセットシェルの前部に
前方及び上下に開放されたマウス部を有し、テープ状記
録媒体の一部が上記マウス部の前端を横切るように位置
されると共に、テープ状記録媒体の前側を覆うフロント
リッドを有し、カセットホルダーに挿入されるときに上
記フロントリッドが開蓋し、カセットホルダーをシャー
シに対して移動させることによりテープドライブ装置ヘ
の装着が完了するテープカセットであって、テープカセ
ットをカセットホルダーに挿入したときにカセットホル
ダーに突き当る突当部をカセットシェルの前端部であっ
てその左右においてそれぞれ複数形成したことを特徴と
する。
【0095】また、本発明カセットホルダーは、テープ
カセットが挿入されこれを保持するとともに、テープカ
セットをテープドライブ装置の所定の装着位置に装着す
るためにシャーシに対して移動自在に設けられたカセッ
トホルダーであって、テープカセットを挿入方向におい
て受け止める受止部を左右にそれぞれ複数形成したこと
を特徴とする。
【0096】従って、本発明テープカセット及びカセッ
トホルダーにあっては、テープカセットをカセットホル
ダーへ挿入するときに、フロントリッドが開蓋し、カセ
ットホルダーに対する位置決めを複数の突当部と受止部
とにより為すようにしたので、テープカセットがカセッ
トホルダーの受止部を乗り越えてしまうことがなく、テ
ープカセットのカセットホルダーに対する位置決めを確
実にするとともに、その位置精度の向上を図ることがで
き、さらに、一方の突当が不十分であっても他方の突当
で位置決めできるため、突当部及び受止部の寸法精度を
ラフにすることができる。
【0097】請求項2に記載のテープカセットにあって
は、上記突当部を閉蓋状態においてフロントリッドで隠
すようにしたので、当該テープカセットをテープドライ
ブ装置に装着していない状態では、上記突当部が露出さ
れることはなく、よって、突当部に異物が付着したり、
傷つけられることがないため、カセットホルダーに対す
る精度良い位置決めを常に行なうことができる。また、
見栄えも良好にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2乃至図5と共に本発明カセットホルダーを
備えたテープドライブ装置において使用するテープカセ
ットの例を示すものであり、本図はリッドが閉蓋位置に
ある状態を示す斜視図である。
【図2】リッドが開蓋位置にある状態を示す斜視図であ
る。
【図3】リッドが開蓋位置にある状態を下面側から見た
斜視図である。
【図4】カセットシェルの上側部分を示す斜視図であ
る。
【図5】スライダーユニットを分解して示す斜視図であ
る。
【図6】図7乃至図11と共に本発明に係るカセットホ
ルダーを備えたテープドライブ装置を示すものであり、
本図はカセットホルダーがイジェクト位置にある状態を
示す概略斜視図である。
【図7】カセットホルダーの斜視図である。
【図8】イジェクト位置にあるカセットホルダーにテー
プカセットが挿入された状態を示す概略斜視図である。
【図9】図7の状態を一部を切り欠いて示す概略斜視図
である。
【図10】カセットホルダーが下降し、スライドシャー
シが引出位置にある状態を示す概略斜視図である。
【図11】スライドシャーシが記録再生位置まで引き込
まれた状態を示す概略斜視図である。
【図12】図13乃至図19と共にテープカセットがテ
ープドライブ装置に挿脱される状態を示すものであり、
本図はカセットホルダーにテープカセットが挿入され始
めた状態を要部を切り欠いて示す概略左側面図である。
【図13】カセットホルダーにテープカセットが挿入さ
れる前の状態を示す概略平面図である。
【図14】リッドロック部材によるロックが解除された
状態を要部を切り欠いて示す概略左側面図である。
【図15】図14に続く状態を要部を切り欠いて示す概
略左側面図である。
【図16】フロントリッドが開蓋位置に達した状態を要
部を切り欠いて示す概略左側面図である。
【図17】突当部が受止部に突き当たって状態でスライ
ダーが後退してフロントリッド及びバックリッドが共に
開蓋位置に達した状態を要部を切り欠いて示す概略左側
面図である。
【図18】テープカセットがカセットホルダーから引き
出され始めた状態を要部を切り欠いて示す概略左側面図
である。
【図19】スライダーが移動範囲の前端に達した状態を
要部を切り欠いて示す概略側面図である。
【図20】図21とともに、従来のテープカセットを示
すもので、本図は閉蓋状態を示す斜視図である。
【図21】開蓋状態を示す斜視図である。
【図22】従来のカセットホルダーを示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
10…テープカセット、20…カセットシェル、21…
マウス部、22b…側部突当部(突当部)、22c…上
部突当部(突当部)、30…磁気テープ(テープ状記録
媒体)、60…フロントリッド、110…テープドライ
ブ装置、120…メインシャーシ(シャーシ)、130
…スライドシャーシ(シャーシ)、150…カセットホ
ルダー、158a…上部受止部(受止部)、159a…
側部受止部(受止部)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カセットシェルの前部に前方及び上下に
    開放されたマウス部を有し、テープ状記録媒体の一部が
    上記マウス部の前端を横切るように位置されると共に、
    テープ状記録媒体の前側を覆うフロントリッドを有し、
    カセットホルダーに挿入されるときに上記フロントリッ
    ドが開蓋し、カセットホルダーをシャーシに対して移動
    させることによりテープドライブ装置ヘの装着が完了す
    るテープカセットであって、 テープカセットをカセットホルダーに挿入したときにカ
    セットホルダーに突き当る突当部がカセットシェルの前
    端部であってその左右においてそれぞれ複数形成された
    ことを特徴とするテープカセット。
  2. 【請求項2】 フロントリッドの閉蓋状態において、上
    記複数の突当部がフロントリッドに隠されていることを
    特徴とする請求項1に記載のテープカセット。
  3. 【請求項3】 テープカセットが挿入されこれを保持す
    るとともに、テープカセットをテープドライブ装置の所
    定の装着位置に装着するためにシャーシに対して移動自
    在に設けられたカセットホルダーであって、 テープカセットを挿入方向において受け止める受止部が
    左右にそれぞれ複数形成されたことを特徴とするカセッ
    トホルダー。
JP2000181207A 2000-06-16 2000-06-16 テープカセット及びカセットホルダー Pending JP2001357654A (ja)

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