JPH0349589Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は縦長のシヤワー塔体に複数個のシヤワ
ー吐出口を設け、無理な姿勢をとることなく体全
体に湯をかぶることができるシヤワー装置に関す
るものである。

（従来の技術） 本件出願人は上記したシヤワー装置を先に実願
昭60−163954号（実開昭62−70879号公報）とし
て提案したが、かかるシヤワー装置は浴室壁と平
行設置される場合や浴室壁を貫通して設置する場
合、又浴室のコーナに設置される場合が考えられ
る。

（考案が解決しようとする問題点） しかしながら上記した設置形態の中でコーナ設
置が設置が簡単に行え、かつ浴室内空間を有効に
利用できる点で有利であるが、それでも第７図に
示したように浴室コーナ部への納まりが悪く、無
駄な空間が生じてしまうものであつた。

（問題点を解決するための手段） 本考案はかかる問題点を考慮して浴室のコーナ
に設置しても納まりのよいシヤワー装置を提供せ
んとしたものであり、この目的を達成するために
本考案では両袖部を前方に傾斜させた縦長のシヤ
ワー塔体の該両袖部に複数個のシヤワー吐出口を
設け、シヤワー塔体の裏面には、ケーシングの上
下面にシヤワー吐出口と温水源と接続管を突設す
ると共にケーシング内に湯水混合弁、電磁弁を収
納した配管装置を取付けたものにおいて、上記配
管装置のケーシングの奥側の左右隅部に傾斜面を
形成し、この傾斜面に点検口を開口した構成とし
ている。

（実施例） 以下本考案の実施例を図面に基づいて具体的に
説明する。

第１図において、１は浴室に設置固定するシヤ
ワー塔体で、塔体表面には縦列に複数個シヤワー
吐出口２，３，４，５，６を設けてある。このシ
ヤワー吐出口は平面〓形状の両袖斜面部に位置し
ている。（第３図）８，９，１０は前記複数個の
シヤワー吐出口のうちの一部でかつ吐出口近傍に
設けた吐出スイツチであり、湯の吐出開閉を行な
う図示しない制御回路と結線されており、選択し
た吐出スイツチのONにより吐出湯の吐出個数即
ち吐出高さが指定出来るようになつている。

１１は湯温の調節、吐出シーケーンスを選定で
きる操作部、１２はエアマツサージシヤワー等多
機能シヤワーノズル、１３は打たせ湯の吐出口で
ある。

このシヤワー塔体１への湯、水の供給は第６図
に示すようにシヤワー塔体１の裏面側で配管によ
り行なわれる。図中、１４はシスターン、１５，
１６は直列接続した給湯機である。１７は給水本
管、１８は給湯本管、１９は給湯機の給水側へ湯
を戻す戻し管である。２１，２２はポンプ、２３
は逆止弁である。２４は給水本管１７と給湯本管
１８とを接続した湯水混合弁で、流出側に設けた
温度検出器２５の検出温度により設定温度の温水
が流出するよう制御される。２６は元電磁弁、２
７は排水電磁弁、２８は流量制御弁である。流量
制御弁２８は流量検出器２９の検出流量により設
定流量となるよう制御され、流量制御弁２８から
前記したシヤワー吐出口２等へ給湯管３０を介し
て給湯される。３１は各給湯管３０に介設した電
磁弁である。３２は戻し管１９に介設した温度検
出器で、設定温度（例えば70℃）になればポンプ
２２の駆動を停止せしめる。３３，３４は夫々給
水本管１７と給湯本管１８から分岐せしめた分岐
水管並びに分岐給湯管であり、この分岐水管３３
と分岐給湯管３４には末端に接続された水栓の開
栓を検出する為の圧力スイツチ３５と閉栓を検出
する為の流量スイツチ３６を設けてある。尚、以
上第６図に示したシヤワー装置の動作は図示しな
い台所等に設置した運転スイツチの投入でポンプ
２２が駆動し給湯本管１８と戻し管１９の間で設
定温度（70℃）の湯を循環させながら生成させる
のである。シヤワー塔体１の不使用時元電磁弁２
６は閉、排水電磁弁２７は開、全ての電磁弁３は
開であり、従つて元電磁弁２６以降の配管内は排
水されている。次にかぶり湯を使用する場合には
操作部１１の吐出シーケンスメニユ、即ちかぶり
湯、打たせ湯、シヤワー、ボデイシヤワー、ハン
ドシヤワーの各メニユーのうちかぶり湯を選択
し、かつ湯温と流量を設定すればポンプ２１が動
き、ポンプ２２が停止して元電磁弁２６が開、排
水電磁弁２７が閉、シヤワー吐出口２〜６への電
磁弁３１が開となり、湯水混合弁２４により湯温
が、流量制御弁２８により流量が設定値に制御さ
れて供給される。尚上記したかぶり湯において、
シヤワー吐出スイツチ８〜１０の操作によりかぶ
り湯時のかぶり湯高さを設定できる。第２図、第
３図において、４０はシヤワー吐出口２〜６等と
給水本管１７、給湯本管１８等を連結する配管装
置であり、この配管装置４０のケーシング４１は
シヤワー塔体１の裏面に設けた枠体４２にビス等
で固定されている。当該ケーシング４１内には湯
水混合弁２４から電磁弁３１に至る配管並びに各
弁が収納され、ケーシング上面にはシヤワー吐出
口２〜６等に至る給湯管３０との接続管４３を突
設し、かつ下面には戻し管１９、給湯本管１８、
給水本管１７並びに排水管４４との接続管４５を
突設してある。又配管装置４０のケーシング４１
は左右両側面の奥部を浴室のコーナに沿つた形状
に傾斜させて、傾斜面４５ａに点検口４６を開口
してあり、しかもシヤワー塔体１側を開口４７
し、ケーシング４１をシヤワー吐出口６，５を挟
む塔体１中央部に設けた開口４８にその開口４７
が面し、更にケーシング４１下面と開口４８下端
間に一定間隔４９有するように配設されている。
５０は開口４８をシヤワー塔体１の表面側よりビ
ス５１にて閉塞する蓋体である。５１′はパツキ
ンである。５２は開口４８上方のシヤワー吐出口
２〜４に挟まれたシヤワー塔体１中央部に設けた
開口（図示せず）を着脱自在に閉塞する蓋体であ
り、この蓋体５２には前記操作部１１が配設され
ると共に小物収納部５３が一体的に形成されてい
る。

以上の構成において、第５図に示すようにシヤ
ワー塔体１を浴室Ｂのコーナに設置する場合につ
いて説明する。予めシヤワー塔体１の配管装置４
０上面の接続管４３と給湯管３０とを接続してお
き、又コーナ部に戻り管１９、給湯本管１８、給
水本管１７、排水管４４を浴室Ａの壁を貫通させ
て床面に沿つて配管し、その接続部を立上げてお
く。そしてシヤワー塔体１を第５図に示すように
コーナに設置固定し、蓋体５０を外してケーシン
グ４１下面と開口４８間の一定間隔４９より手を
差し込んで前記配管接続部とケーシング４下面に
突設した接続管４５とを必要に応じてフレキ管６
１を介して接続するか、或るいは上記床面の配管
と接続管４５とを適当な長さのフレキ管で接続し
ておいてシヤワー塔体１をコーナに押し込むので
ある。

又実施例においてはシヤワー塔体１設置後の弁
類の保守点検に際しては蓋体５０を外せば開口４
８がケーシング４１の開口４７に面している為そ
の作業は容易であり、シヤワー吐出口２〜６に設
けたシヤワーノズルの点検も上記蓋体５０、蓋体
５２を外すことで可能となる。更にシヤワー塔体
を外せば或るいはコーナ設置でない場合には実施
例ではケーシング４１の両側の傾斜面４５ａに点
検口４６を設けてあるので、側方或るいは後方か
らも点検が可能である。

（考案の効果） 以上のように本考案によればシヤワー塔体を浴
室コーナに納まりよく設置することができるの
で、従つて浴室空間を有効に利用でき、無理のな
い姿勢でかぶり湯が行える有用なシヤワー装置を
提供することができる。又、点検口が配管装置の
ケーシングの傾斜面に開口してあるので、この点
検口からケーシング内を広範囲に臨むことがで
き、ケーシング内の弁の点検修理が容易に行え
る。

【図面の簡単な説明】

第１図から第６図は本考案の一実施例を示し、
第１図は全体正面図、第２図は全体側面図、第３
図は全体横断面図、第４図は要部の背面図、第５
図はコーナ設置を示す説明図、第６図はシヤワー
塔体とその熱源との関係を示す全体構成図、第７
図は従来例におけるコーナ設置を示す説明図であ
る。 １……シヤワー塔体、２〜６……シヤワー吐出
口、４０……配管装置、４５ａ……傾斜面。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 両袖部を前方に傾斜させた縦長のシヤワー塔体
   の該両袖部に複数個のシヤワー吐出口を設け、シ
   ヤワー塔体の裏面には、ケーシングの上下面にシ
   ヤワー吐出口と温水源との接続管を突設すると共
   にケーシング内に湯水混合弁、電磁弁を収納した
   配管装置を取付けたものにおいて、上記配管装置
   のケーシングの奥側の左右隅部に傾斜面を形成
   し、この傾斜面に点検口を開口したことを特徴と
   するシヤワー装置。