JPH0332308Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案はシヤワー装置に関するものであり、無
理な姿勢をとることなく体全体に湯を浴びること
ができるシヤワー装置を提供することにある。

（従来の技術） 従来、入浴時においてかぶり湯するときに手桶
で浴槽の湯等を汲み上げて体にかぶるという動作
を行なつている。しかしながらこの動作は中腰等
無理な姿勢で行なわれるものであるのみならず手
で汲み上げる必要があるため、わずらわしく老
人・子供には不得手なことであつた。

（考案が解決しようとする問題点） 本考案は係る上記の難点に鑑みなされたもので
あり、楽な姿勢で子供から大人までかぶり湯ので
きるシヤワー装置を提供せんとするものである。

（問題点を解決するための手段） 本考案の構成として上記の問題点を解決するた
め、縦長のシヤワー塔体に縦列に複数個のシヤワ
ー吐出口を設けると共にシヤワー吐出口の一部近
傍に複数個の吐出スイツチを設け、シヤワー塔体
の裏面には前記シヤワー吐出口に向かう給湯管に
電磁弁を設け、前記吐出スイツチにより電磁弁を
最下部から順次上方に向かつて開くようにしたも
のである。

（作用） 縦列に設けた複数個のシヤワー吐出口から吐出
する湯の吐出高さを容易に指定変更することがで
きるため、無理のない姿勢でかぶり湯を行なえる
ものでありかつ入浴者の身長に応じて湯が吐出す
るものである。また、足もとから序々に上方へか
ぶり湯が行なえ、心臓への急激な負担を軽減する
ことができる。

（実施例） 以下本考案の実施例を図面に基づいて具体的に
説明する。

１は浴室の壁体に設置固定するシヤワー塔体
で、塔体表面には縦列に複数個シヤワー吐出口
２，３，４，５，６，７を設けてある。このシヤ
ワー吐出口は平面〓形状の両袖斜面部に位置して
いる。８，９，１０は前記複数個のシヤワー吐出
口のうちの一部でかつ吐出口近傍に設けた吐出ス
イツチであり、湯の吐出開閉を行なう図示しない
制御回路と給線されており、選択した吐出スイツ
チのONにより吐出湯の吐出個数即ち吐出高さが
指定出来るようになつている。

１１は湯温の調節、吐出シーケーンスを選定で
きる操作部、１２はエアマツサージシヤワー等多
機能シヤワーノズル、１３は打たせ湯の吐出口で
ある。

このシヤワー塔体１への湯、水の供給は第１図
に示すようにシヤワー塔体１の裏面側で配管によ
り行なわれる。図中、１４はシスターン、１５は
貯湯槽、１６は給湯熱源機である。１７は給水本
管、１８は給湯本管、１９は貯湯槽１５へ湯を戻
す戻し管である。２０は熱源機へのガス管であ
る。２１は貯湯槽１５から給湯熱源機１６へ湯水
を送り込むポンプ、２２は給水本管１７途中に設
けたポンプである。２３は逆止弁、２４はバイパ
ス管で途中に弁２５を設けてある。２６は給湯本
管１８からそれぞれ分岐し各シヤワー吐出口に接
続した給湯管である。２７は前記各給湯管に設け
た湯水混合弁、２８は前記給水本管１７より分岐
し湯水混合弁２７と接続した給水管である。２９
は湯水混合弁２７と各シヤワー吐出口との間の給
湯管２６に設けた流量制御弁である。３０は一端
を給湯管２６から分岐し他端を前記戻し管１９に
接続した循環管であり、途中に開閉弁３１を介在
させてある。

３２，３３，３４，３５，３６，３７はそれぞ
れ前記した複数個の吐出口２，３，４，５，６，
７に至る各給湯管に設けた電磁弁であり、前記吐
出スイツチの開閉により通電される。

次に本考案のシヤワー使用について説明する。
給湯使用時には給湯熱源機１６に点火して吐出ス
イツチを閉成すると電磁弁が開いて、給湯本管１
８、湯水混合弁２７、流量制御弁２９、給湯管２
６を経てシヤワー吐出口からシヤワー給湯が開始
される。 子供が使用する場合には、シヤワー塔
体１に設けたシヤワー吐出口４近傍の吐出スイツ
チ１０を閉成すればよく、このときシヤワー吐出
口４以下の電磁弁３４，３５，３６，３７は全部
開いて子供の身長に見合つたかぶり湯が得られる
（第５図参照）。

また大人男性が使用する場合には、シヤワー塔
体１に設けたシヤワー吐出口２近傍の吐出スイツ
チ８を閉成すればよく、このときスイツチ閉成高
さの吐出口を最高高さとしてかぶり湯がえられる
のである（第５図参照）。

シヤワー吐出口３位置は例えば大人女性用とし
て使用すればよい。

尚、給湯通路を開閉する各電磁弁３２〜３７
を、同時に開かず、最下部に位置する電磁弁から
順次上方に向かつて出湯を開始するようにしてお
けば、入浴者は足もとから順に胸部までかぶり湯
を行なうことができ心臓への急激な負担が軽減さ
れるのである。この電磁弁の開閉は第６図に示さ
れるように、時間の経過に伴つて順次単独で上方
に向かつて開放するようにしてもよく、また順次
積算して出湯できるようにしてもよい。

大量の湯を必要とする場合には、循環管３０に
設けた開閉弁３１を開くと共にポンプ２１を駆動
して、給湯熱源機１６による加熱水を貯湯槽１５
内に貯湯し必要に応じて使用すればよい。

給湯温度の調節は、湯水混合弁２７により行な
えばよい。

（考案の効果） 本考案は、無理のない楽な姿勢で子供から大人
までかぶり湯を行なうことができ、しかも均一に
体に湯を吐出することが可能となる。

さらに本考案においては足もとから序々に上方
へかぶり湯が行なえ、心臓への急激な負担を軽減
することができて健康上極めて良好なものであ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例を示す構成図、第２図
はシヤワー塔体の正面図、第３図は使用状態を示
す側面図、第４図は第３図Ａ−Ａ線断面図、第５
図はシヤワー吐出状態を示す説明図、第６図は時
間と出湯との関係を示すグラフである。 １……シヤワー塔体、２……シヤワー吐出口、
３……シヤワー吐出口、４……シヤワー吐出口、
５……シヤワー吐出口、６……シヤワー吐出口、
７……シヤワー吐出口、８……吐出スイツチ、９
……吐出スイツチ、１０……吐出スイツチ、２６
……給湯管、３２……電磁弁、３３……電磁弁、
３４……電磁弁、３５……電磁弁、３６……電磁
弁、３７……電磁弁。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 縦長のシヤワー塔体に縦列に複数個のシヤワー
   吐出口を設けると共にシヤワー吐出口の一部近傍
   に複数個の吐出スイツチを設け、シヤワー塔体の
   裏面には前記シヤワー吐出口に接続する複数の給
   湯管を設け、該給湯管には前記吐出スイツチによ
   り開閉する電磁弁を設け、該電磁弁を最下部から
   順次上方に向かつて開くようにしたことを特徴と
   するシヤワー装置。