JPS5930287Y2 - 室内総合操作用バルブ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は家庭用として使用される太陽熱エネルギーを利
用した温水器と、電気又はガス、オイル等の燃焼型のボ
イラとを必要に応じて選択使用してかつ湯水を混合でき
るようにした室内総合操作用バルブに関するものである
。

近時、エネルギー節約の観点から各家庭においても太陽
熱を利用した温水器（通常屋根上に設置される。

）の備え付けが盛んであるが、太陽熱利用温水器は、周
知のとおり、季候に左右されて充分な温度の湯が得られ
ない時があること、及び湯を定量以上に使用できないこ
と等の難点がある。

そこで一般家庭においても、太陽熱温水器と、電気温水
器又はガス、オイル等の燃料燃焼型湯沸器（以下これを
単にボイラという。

）とを併用することによって、太陽熱利用温水器の方が
利用できる時にはその湯を使用し、これが利用できない
ときにはボイラの湯を利用するようにすれば、不便は解
消されると共に省エネルギー的にも有益となることが目
される。

その場合例えば浴室には、太陽熱利用温水器の湯を出す
給湯バルブと、ボイラの湯を出す給湯バルブとを夫な別
々に設けねばならず、さらに太陽熱利用温水器には水道
水を揚水するための揚水用バルブが別に必要であるなど
、設備的にコストが嵩み、使用にも不便であるなどの欠
点が生じるものであった。

本考案は上述に鑑みてなさ住たもので、水道管に逆止弁
を介して連通すべき給水室をバルブボデーに形威し、そ
の給水室に出水栓で開閉自在となした出水口を開設する
と共に、太陽熱利用温水器の揚水管と連通すべき揚水口
を揚水栓で開閉自在となして同給水室に開設し、該揚水
口の出側に連通ずるように同バルブボデーの下面にドレ
ン抜き孔を設け、前記太陽熱利用温水器の降温管と連通
すべき第１給湯室及びボイラの給湯管と逆止弁を介して
連通すべき第２給湯室を同バルブボデーに夫々一体に形
成すると共に、その各給湯室に夫々第１出湯栓及び第２
出湯栓で開閉自在となした出湯口を夫々開設し、さらに
同バルブボデーに該第１出湯口の出側に連通ずる湯吐出
管を設けると共に該第２出湯口の出側と前記出水口の出
側とに連通ずる湯水混合吐出管を設けてなることを特徴
とする室内総合操作用バルブを提供するものである。

次に本考案の一実施例を図面と共に詳しく説明する。

第１図は太陽熱利用温水器Ａと、燃焼型のボイラＢと、
本考案に係る室内総合操作用バルブＣとの配管図、第２
図はそのバルブＣの壁１への取付状態を示した斜視図で
、２は上水道の水道管、３は太陽熱利用温水器Ａへの揚
水管、４ばその太陽熱利用温水器Ａによって暖められた
湯が戻る降場管、５はボイラＢの給湯管である。

バルブボデー６の内部には、給水室７と、揚水路８と、
第１給湯室９と、第２給湯室１０と、湯水混合排出路１
１が区画形成されている。

給水室７は前記水道管２に逆止弁１２を介して連通ずる
もので、該逆止弁１２は通水路に固定された円錐形の多
孔板１３の内側に可撓性のゴムによる円錐形の弁膜１３
′が配置された周知構造のものである。

１４は同じくこの通水路に設けられたストレーナを示す
。

しかしてこの給水室７には湯水混合排出路１１に連通ず
る出水口１６を開設すると共に該出水口１６を出水栓１
７により開閉自在となす。

即ち１８１ｆｉ所定方向に旋回することによって該出水
栓１７を出水口１６に対し密接・離間させるためバルブ
ボデー６の外部に突出させた出水・・ンドルである。

さらに給水室７には揚水路８と連通ずる揚水口１９が開
設され、該揚水口１９は揚水栓２０が密接・離間して開
閉するよう揚水ハンドル２１がバルブボデー６の外部に
突設される。

また、前記降場管４と連通する第１給湯室９には第１出
湯栓２２が開閉自在となした第１出湯口２３が開設され
ると共に、前記給湯管５と逆止弁２４を介して連通ずる
第２給湯室１０には第２出湯栓２５で開閉自在となした
第２出湯口２６が開設される。

この第１出湯口２３の出側はバルブボデ−６前面に旋回
自在に設けられた湯吐出管３２に連通している。

また第２出湯口２６と前記出水口１６とはいずれも湯水
混合排出路１１に連通している。

そして第１出湯栓２２はバルブボデー６外に突設された
第１出湯ハンドル２７を旋回することによって第１出湯
口２３を開閉するように配設され、第２出湯栓２５は同
じくバルブボデー６外に突設された第２出湯・・ンドル
２８を旋回することによって第２出湯口２６を開閉でき
るように配設されている。

上記逆止弁２４は逆止弁１２と同様周知構造のものであ
る。

なお２９は湯水混合排出路１１に連なるようバルブボデ
−６前面に旋回自在に設けられた湯水混合吐出管を示す
。

３３は揚水口１９の出側に連通ずるようバルブボデ下面
に開設されたドレン抜き孔で、該ドレン抜き孔には閉子
３４が螺合されている。

このように構成された本考案の総合操作用バルブでは、
浴室又は洗面室、台所等の室内で、揚水・・ンドル２１
を回転操作し揚水栓２０を開くと水道管２の水が揚水管
３を通って太陽熱利用温水器Ａの方へ供給される。

また、出水・・ンドル１８を回転操作し出水栓１７を開
けば水道管２の水が湯水混合吐出管２９から吐出する。

そして第１出湯ハンドル２７を回転操作して第１出湯栓
２２を開けば太陽熱利用温水器Ａによって暖められた湯
が湯吐出管３２から吐出する。

また、太陽熱利用温水器Ａの湯が利用できないときには
、第２出湯ハンドル２８を回転操作し第２出湯栓２５を
開けることによってボイラＢの湯が湯水混合吐出管２９
から吐出できる。

なお逆止弁１２及び逆止弁２４は水道管２及びボイラＢ
の給湯管５への逆流を防止する。

また、第９図には途中にシャワーへの接続口３０を設け
て切換弁３１の操作でシャワーの使用も可能とする湯水
排出パイプを示すが、特に浴室ではこのような湯水排出
パイプを前記湯水排出パイプ２９に取替えて使用するこ
ともある。

本考案は以上の実施例からも明らかなように、単一体の
バルブにより、太陽熱利用温水器への水の補給、その温
水器によって暖められた湯の使用、燃焼型ボイラの湯の
使用及び湯・水の混合使用、水の単独使用ができるので
一般家庭の家屋内の随所に設置して極めて便利に使用で
きると共に、単一体であるため取付は工事が簡単となる
ほか、太陽熱利用温水器と燃焼型ボイラとが必要に応じ
て使い分けできて太陽熱利用温水器の不便な点を補い、
エネルギー節約の観点からも有益なものである。

また、バルブボデー下面に揚水口の出側に連通ずるドレ
ン抜き孔を設けてなるので、揚水管中に別途にドレン抜
き装置を付設することなく凍結による破損事故が防止で
きる。

さらに、太陽熱温水器の湯を吐出する湯吐出管を湯水混
合吐出管とは別個に設けたので、水道の断水時にむいて
も太陽熱温水器の湯が水道へ逆流するおそれは全くない
０

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示したもので、第１図は配管
図、第２図はバルブの斜視図、第３図は第２図の縦断面
正面図、第４図は第３図のＡ−Ａ線断面図、第５図は第
３図のＢ−Ｂ線断面図、第６図は第３図のＣ−Ｃ線断面
図、第７図は第３図のＤ−Ｄ線断面図、第８図は第３図
のＥ−Ｅ線断面図、第９図は湯水排出パイプの変形例を
示した部分断面斜視図である。 Ａ・・・太陽熱利用温水器、Ｂ・・・ボイラ、２・・・
水道管、３・・・揚水管、４・・・降温管、５・・・給
湯管、６・・・パルプボデー、７・・・給水室、８・・
・揚水路、９・・・第１給湯室、１０・・・第２給湯室
、１１・・・湯水混合排出路、１２・・・逆止弁、１６
・・・出水口、１７・・・出水栓、１８・・・出水・・
ンドル、１９・・・揚水口、２０・・・揚水栓、２１・
・・揚水・・ンドル、２２・−・第１出湯栓、２３・・
・第１出湯口、２４・・・逆止弁、２５・・・第２出湯
栓、２６・・・第２出湯口、２７・・・第１出湯・・ン
ドル、２８・・・第２出湯ハンドル、２９・・・湯水混
合吐出管、２３・・・ドレン抜き孔。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 水道管に逆止弁を介して連通すべき給水室をバルブボデ
   ーに形成し、その給水室に出水栓で開閉自在となした出
   水口を開設すると共に、太陽熱利用温水器の揚水管と連
   通すべき揚水口を揚水栓で開閉自在となして同給水室に
   開設し、該揚水口の出側に連通ずるように同バルブボデ
   ーの下面にドレン抜き孔を設け、前記太陽熱利用温水器
   の降温管と連通すべき第１給湯室及びボイラの給湯管と
   逆止弁を介して連通すべき第２給湯室を同バルブボデー
   に夫々一体に形成すると共に、その各給湯室に夫々第１
   出湯栓及び第２出湯栓で開閉自在となした出湯口を夫々
   開設し、さらに同バルブボデに該第１出湯口の出側に連
   通ずる湯吐出管を設けると共に該第２出湯口の出側と前
   記出水口の出側とに連通ずる湯水混合吐出管を設けてな
   ることを特徴とする室内総合操作用バルブ。