JPS5810887Y2 - 太陽熱温水器用湯水混合水栓 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は太陽熱温水器に使用する湯水混合水栓に関する
ものであり、目的とするところは、太陽熱温水器の設置
に際し、既設の水栓配管に何等の手を加えることなく、
太陽熱温水器の設置を可能と威した混合水栓を提供する
ことにある。

従来、太陽熱温水器（以下単に温水器という）を給湯源
として浴槽への給湯を行なう技術が知られているが、温
水器への給水・止水操作を行なう給水栓、および温水器
に至る配管内の凍結を防止するための水抜栓、さらには
改造し浴室内の水栓を混合水栓へと変更する場合、給水
・給湯配管工事が必要と戊る。

また浴室内で使用されていた水栓が混合水栓の場合は、
給湯配管工事の変更などの繁雑な工事を必要とし、それ
に伴う費用は少なくながった。

本考案は上記の点に鑑み案出されたものであり、以下実
施の一例を図面に従って説明すると、温水器用湯水混合
水栓（以下単に水栓という）Ａは、給水口１と吐水口２
に対し、給水口１よりの流入水を吐出口２へ導びくため
の弁が、給水弁３と開閉弁４とにより形成され、給水弁
３はその二次側が水供給口５より温水器（図示せず）に
連絡するものであり、開閉弁４はその二次側は吐水管６
を経て吐水口２に連絡している。

また水栓Ａの本体７の上面に形成した流入口８により温
水器（図示せず）よりの温湯が本体７へ導びがれるもの
であり、該温湯は、給水弁３および開閉弁４の一次側の
一次室９と隔壁１０によって仕切られた流入室１１に導
かれ、給湯弁１２により二次室１３と仕切られてなるも
のである。

該二次室１３は、上記開閉弁４の二次側および給湯弁１
２の二次側と連通し、吐水管６と連通している。

また給水弁３の二次側本体７下面には螺子の進退により
開閉する水抜き弁１４か設けられ、１５はそのつまみ部
である。

図中１６は給水弁３、開閉弁４の一次側に設けた逆止弁
であり、スピンドル１７の螺進・螺退により流量の調節
および止水を行うとともに逆流を防止するものである。

また１８は給水ハンドル、１９は開閉ハンドル、２０は
流入温湯ハンドルである。

次にその使用状態について説明すると、例えば浴室の壁
面に、給水口１を水道配管（図示せず）に接続し、水供
給口５および流入口８を夫々温水器（図示せず）からの
配管に接続することによりその取付けは完了するもので
あり、朝方水抜き弁１４を螺進させることによりその弁
口１４′を閉塞し、給水ハンドル１８を操作し、給水弁
口３′を開放させることにより、温水器内に給水され、
その後温水器内の貯水は日中の太陽熱により温水となる
。

夜間、風呂を使用する場合は、給水ハンドル１８を操作
し、給水弁口３′を閉塞し、温水器への給水を停止し、
温水器内の温湯貯水の温度低下を防止し、水抜き弁１４
の弁口１４′を開放し、温水器への配管内の溜水が冬期
凍結し配管破損を防止するものである。

その後開閉ハンドル１９より水を、流入温湯ハンドル２
０より温水を調節使用するものである。

本考案に係る太陽熱温水器用湯水混合水栓を使用すれば
、太陽熱温水器を設置する際、既設の単独水栓を取り外
して、本考案に係る混合水栓を取り付け、該混合水栓と
、太陽熱温水器との間に、給水、送湯配管を施すのみで
、容易に混合水栓に変更することができる。

斯様に本考案に係る太陽熱温水器用湯水混合水栓を使用
すれば既設配管を有効に利用でき、増設配管は非常に簡
単である。

太陽熱温水器で得られる湯量、湯温には限度があるため
、この湯温を有効に利用するためには、太陽熱温水器へ
の給水を閉止し、太陽熱温水器の湯温か低下しないよう
な処置を施す必要があった。

従来、この処置を施すためには太陽熱温水器への給止水
バルブを新たに設けなければならなかった。

この場合、このバルブが浴室外にある場合が多く操作し
にくいという難点があった。

しかしながら本考案における太陽熱温水器用湯水混合水
栓は、太陽熱温水器への給止、止水操作のための弁及び
ハンドルが、水栓本体と一体と威しているため、上記欠
点は解消され、使い易い。

さらに太陽熱温水器への給水、送湯配管は通常、露出配
管される。

送湯配管については、内部に湯温があったり、太陽熱温
水器内の湯温を使いきった場合には空気が残るので、配
慮は不要だが、給水配管については、夜間凍結の恐れが
あるため、この配管内の水を抜くことが必要である。

従来は、この水抜きバルブを太陽熱温水器への給水配管
途中に別個に設ける必要があったが、本考案に係る太陽
熱温水器用湯水混合水栓は、給水弁の二次側に水抜き弁
が水栓本体と一体で設けられているため、水抜きも簡単
に行なえるなど、本考案は実用的価値大なるものである
。

【図面の簡単な説明】

図面はいずれも本考案の実施例を示すものであり、第１
図は平面図であり第２図は一部切欠平面図、第３図は第
１図のＸ−Ｘ線に沿う部分断面図であり、第４図は第１
図のＹ−Ｙ線に沿う要部断面図、第５図は第１図のＺ−
Ｚ線に沿う要部断面図である。 Ａ・・・・・・太陽熱温水器用湯水混合水栓、１・・・
・・・給水口、２・・・・・・吐水口、３・・・・・・
給水弁、４・・・・・・開閉弁、５・・・・・・水供給
口、６・・・・・・吐水管、７・・・・・・水栓本体、
８・・・・・・流入口、９・・・・・・−炭室、１０・
・・・・・隔壁、１１・・・・・・流入室、１２・・・
・・・給湯弁、１３・・・・・・二次室。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 水栓本体内に、給水口からの流水を開閉し、給水・止水
   する給水弁と開閉弁を併設し、該給水弁の二次側には、
   上部に太陽熱温水器への水供給口、下部に水抜き弁を形
   威し、開閉弁の二次側には端部に吐水口を有する吐水管
   が接続された二次室を形成するとともに、給水弁および
   開閉弁の一次側の一次室と隔壁により仕切られた流入室
   には太陽熱温水器よりの温水を導びく流入口が形成され
   、かつ上記開閉弁の二次側に形成された二次室と流入室
   とを開閉する給湯弁を形成したことを特徴とする太陽熱
   温水器用混合水栓。