JPH0735888Y2

JPH0735888Y2 - 吐水具

Info

Publication number: JPH0735888Y2
Application number: JP1087590U
Authority: JP
Inventors: 良一有松; 裕葛西; 久雅吉水
Original assignee: 東陶機器株式会社
Priority date: 1990-02-05
Filing date: 1990-02-05
Publication date: 1995-08-16
Anticipated expiration: 2005-02-05
Also published as: JPH03103365U

Description

【考案の詳細な説明】（産業上の利用分野）本考案は湯や水を吐出する吐水具、更に詳しくは湯や水
の吐出の他にスチームを放出することができる吐水具
（湯水混合栓，シャワー吐水金具，単水栓等）に関する
ものである。

（技術背景）一般の沐浴室をサウナ室として利用する場合、スチーム
生成手段に連絡するスチーム吐出器を室壁に固設する。

即ち、室壁レベルからスチームを放出するのである。

しかし、スチーム吐出器が、浴室用器具として露出する
為、内装性を損う。

また、これを防止する為に視認できないようにカウンタ
ー下等に固設することも提案されるが、そのカウンター
等の遮蔽物でスチームの上昇や拡散が阻害されて籠り易
くなり所定温度になる迄時間を要する。

本考案は、湯や水を吐出する吐出具からスチームを室内
に供給するようにして、浴室の室内雰囲気を阻害せずに
昇温効率を高めることを目的とする。

（技術的手段）上記目的を達成する為に講じた技術的手段は、吐水具本
体内に、スチーム生成手段に連絡するスチーム流路を開
設したことである。

（作用）上記手段によれば室壁やその他の浴室構成部材から室内
に向けて突出状に装備した吐水具本体内のスチーム流路
から室内に向けてスチームを放出する。

（考案の効果）本考案は以上のように構成したので、吐出具でありなが
らスチームを放出できる。

従って、スチーム吐出器を室壁に固設した先行技術のよ
うに見栄えを悪くすることがない。

しかも、スチームは、カウンターのような遮蔽物で上昇
を阻害されることもないので、室内が所定温度に上昇す
るまでの立上り時間が短くて済む。

また、吐水具が、シャワー吐水金具である場合にはスチ
ームを浴びる今までにない新規な使い方もでき、商品価
値が高揚する。

（実施例）次に、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。

第１図及び第２図は第１実施例を、第３図乃至第５図は
第２実施例を、第６図は第３実施例を夫々示しており、
第１図，第２図において、（Ａ）は吐水具本体である。

吐水具本体（Ａ）は湯水混合栓（後述では符号（A₁）と
して説明する）であり、浴室（101）において洗い場
（図示せず）を囲繞する室壁（102）から水平状に突設
するカウンター（103）先端の水栓器具取付板（104）に
取付けられている。

この湯水混合栓（A₁）は横長状の内部中空なケース
（１）の左右両端に湯弁（図示せず）、水弁（図示せ
ず）用の湯量調節ハンドル（２）及び水量調節ハンドル
（３）を備え、その湯弁，水弁に連通する湯又は水の流
入口（図示せず）夫々に給湯源，給水源に連絡するソケ
ット（４）（５）を接続し、ケース（１）内を横断する
ように湯弁，水弁の下流に混合流路（６）を設け、該流
路（６）に連通して吐水口（７）を接続することによっ
て構成された構造のものであり、内部にスチーム流路
（200）を開設している。

スチーム流路（200）は混合流路（６）に臨むケース
（１）の背面壁（１′）に突設した連通孔（8a）を有す
る短筒部（８）に、スチーム発生手段（図示せず）に接
続しスチーム用接続管（９）の他端を、所望の締付金具
（10）や継手で接続して、上記連通孔（8a），混合流路
（６），吐水口（７）内の吐出流路（7a）とで構成して
いる。

スチーム流路（200）の開閉は、ケース（１）と水栓器
具取付板（104）との間のスチーム用接続管（９）部分
に、電磁開閉弁（11）或いは手動開閉弁（図示せず）を
装設し、この弁（11）を用いて行なう。

而して、本実施例の吐水具においては、電磁開閉弁（1
1）又は手動開閉弁の作動でスチーム用接続管（９）を
開路し、併行して湯量調節ハンドル（２）及び水量調節
ハンドル（３）を操作して湯弁，水弁を閉弁し、スチー
ム生成手段を作動させることで、連通孔（8a），混合流
路（６），吐出流路（7a）を経て所望温度のスチームを
室内へ放出する。

尚、コントローラへのタッチ行為によってスチーム生成
手段を停止させ、前記開閉弁（11）でスチーム用接続管
（９）内を閉路した後、湯量調節ハンドル（２），水量
調節ハンドル（３）を操作して開度を調節すれば通常の
ルートで湯や水が吐水口（７）から吐出される。

次に、第２実施例を説明すると、この実施例は吐水具本
体（Ａ）である湯水混合栓（A₁）及びシャワー吐水金具
（後付では符号（A₂）として説明）双方にスチーム流路
（200）（201）を開設したものである。

湯水混合栓（A₁）は前記第１実施例のものに、通常吐
水，シャワー水吐水に切換可能とした湯水用の切換ハン
ドル（12）を、装設している。

シャワー吐水金具（A₂）は第５図に示すように、室壁
（102）に固定したハンガー（13）によって係脱可能に
保持され、内部に湯水流路（14）と並行してスチーム流
路（201）を全高に亘って開設し、下端開口部に一端を
接続するフレキシブルな連絡ホース（15）の他端を、湯
水混合栓（A₁）と水栓器具取付板（104）との間のスチ
ーム用接続管（９）部分に接続している。

図中（16）は湯水流路（14）への接続ホースである。

従って、前記実施例と同様に、連通孔（8a），混合流路
（６），吐水口（７）内の吐出流路（7a）からなる湯水
混合栓（A₁）内のスチーム流路（200）と、連通孔（8
a）の上流側のスチーム用接続管（９）部分から分岐
し、連絡ホース（15）を介して頭部上からスチームを放
出するスチーム流路（201）が形成されることになる。

湯水混合栓（A₁）と水栓器具取付板（104）との間のス
チーム用接続管（９）部分には電磁開閉弁（11）又は手
動開閉弁及び連絡ホース（15）或いは連通孔（8a）どち
らかに切換る電磁切換弁（17）を夫々装設し、スチーム
生成手段（Ｄ）を作動させ且つ電磁開閉弁（11）でスチ
ーム用接続管（９）を開路すると共に、電磁切換弁（1
7）でスチーム流路（200）或いは（201）のどちらかに
切換えることで、吐水口（７）或いはシャワー吐水金具
（A₂）からスチームを室内に放出するようになってい
る。

図中（Ｃ）はコントローラであり、スチーム生成手段
（Ｄ）の作動及びその停止，温度調整、及び電磁開閉弁
（11）のON,OFF、電磁切換弁（17）の切換えがタッチ行
為で制御されるようになっている。

尚、図示しないが、湯水混合栓（A₁）と併用せずシャワ
ー吐水金具（A₂）のみにスチーム流路（201）を開設し
たものであっても良い。

この場合にはシャワー吐水金具（A₂）への湯水の供給は
給湯機から直接行ない、連絡ホース（15）はスチーム用
接続管（９）に直接接続する。

次に第３実施例を説明すると、この実施例は吐水具本体
（Ａ）を単水栓（符号（A₃）と称す）とし、その吐水口
（18）にスチーム用接続管（９）を連通状に接続して、
吐水口（18）内の流路をスチーム流路（202）として使
用できるようにした。

（11）は電磁又は手動開閉弁である。

この実施例においてスチーム用接続管（９）は吐水口
（18）に対して水平線上に並設しているが、室内に露出
する部分を吐水口（18）直下に位置させて、そのスチー
ム用接続管（９）及び開閉弁（11）が可及的視野に入ら
ないような配置にしても良い。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案吐水具の実施例を示し、第１図は第１実施
例の縦断面図、第２図は（２）−（２）線拡大断面図で
一部切欠する、第３図は第２実施例の概略図、第４図は
（４）−（４）線拡大断面図である。第５図はシャワー
吐水金具の縦断面図で拡大して示す、第６図は第３実施
例の拡大平面図である。尚、図中（Ａ）（A₁）（A₂）（A₃）：吐水具本体（Ｄ）：スチーム生成手段（200）（201）（202）：スチーム流路

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】吐水具本体内に、スチーム生成手段に連絡
するスチーム流路を開設したことを特徴とする吐水具。