JP2008173526A - 塗布装置及び塗布方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】不良塗布基板が生産されるのを抑えて塗布基板の生産効率を向上させることができる塗布装置及び塗布方法を提供する。
【解決手段】基板を保持するステージと、基板に沿って相対的に移動するとともに基板上に塗布液を塗布する口金と、口金に連通して接続された管路を通じて塗布液を口金に送液する送液手段と、を備える塗布装置であって、前記送液手段と前記口金とを連結する前記管路に圧力検出手段を設け、この圧力検出手段の検出結果により基板上における塗布液の塗布状態を判断するように構成する。
【選択図】図2

Description

本発明は、基板上に塗布液を塗布する塗布方法及び塗布方法に関するものである。
液晶ディスプレイやプラズマディスプレイ等のフラットパネルディスプレイの製造には、ガラス基板上にフォトレジスト液(塗布液)を均一に塗布されたものが使用されている。このガラス基板上にフォトレジストを均一に塗布したものを製造する装置として、例えば下記特許文献1に示されるスリットノズルコータ方式の塗布装置が使用されている。
このような塗布装置は、図8に示すように、貯留タンク100、ステージ101、口金102、口金駆動装置103、液送ポンプ104、及び制御装置105等を有しており、液送ポンプ104におけるピストンPの往復駆動により、レジスト液が口金102から吐出されるように構成されている。そして、ガラス基板K上にレジスト液を塗布する際には、口金駆動装置103を駆動制御することにより、口金102がガラス基板Kに近接した状態になるように前記口金102を下降させ、さらにその状態で口金102をガラス基板Kに沿う方向に移動させる。そして、送液ポンプ104を駆動させてレジスト液に圧力を負荷させることにより、口金102のスリット状の開口部106からレジスト液を吐出させる。これにより、レジスト液がガラス基板Kの表面に塗布される。
このように、レジスト液が塗布されたガラス基板K(塗布基板)を所定枚数形成された後、別工程として、レジスト液の塗布状態を検査する塗布膜検査工程が行われる。すなわち、上記塗布装置により塗布を行うと、種々の要因により、口金102のスリットの延びる方向にほぼ平行な筋状の塗布ムラが局所的に形成される場合がある。そのため、この塗布ムラの検出を行って塗布ムラが許容範囲内であるか否かを判断し、塗布ムラが許容範囲から外れる場合には、その基板は不良塗布基板として廃棄される。
特開2005−246201号公報
しかし、上記塗布膜検査工程は、上記塗布装置で所定枚数の塗布基板を生産した後に行われるため、何らかの要因で不良塗布基板が生産された場合であっても、上記塗布装置はその生産条件で塗布基板を生産し続けることとなる。その結果、不良塗布基板が大量に生産されてしまい、歩留まりを悪化させるという問題があった。
そして、近年ではフラットパネルディスプレイの大型化に伴って、大型のガラス基板に塗布液を均一に塗布することが求められている。しかし、ガラス基板が大型化すると均一に塗布できる塗布条件が厳しくなるため、不良塗布基板が生産される傾向が顕著となり歩留まりをさらに悪化させるという問題もあった。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、不良塗布基板が生産されるのを抑えて塗布基板の生産効率を向上させることができる塗布装置及び塗布方法を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために本発明の塗布装置は、基板を保持するステージと、前記基板に沿って相対的に移動するとともに前記基板上に塗布液を塗布する口金と、前記口金に連通して接続された管路を通じて塗布液を口金に送液する送液手段と、を備える塗布装置であって、前記管路に、この管路内における塗布液の圧力変動を検出する圧力検出手段を設け、この圧力検出手段の検出結果により基板上における塗布液の塗布状態を判断するように構成されていることを特徴としている。
上記塗布装置によれば、前記送液手段と前記口金とを連結する前記管路に、管路内における塗布液の圧力変動を検出する圧力検出手段を設けたため、この圧力検出手段の検出結果をモニタリングすることにより不良塗布基板が生産されたか否かを判断することができる。すなわち、送液手段により塗布液に負荷される圧力の挙動と、発生する塗布ムラとには密接な関係があることが見出されたため、この塗布液に負荷される圧力、すなわち上記圧力検出手段により管路内における圧力を検出することにより、塗布ムラが発生するか否かを判断することができる。したがって、塗布ムラが発生した場合には、その都度対処することができるため、従来のように所定枚数塗布基板を生産した後、別工程である塗布膜検査工程で塗布ムラを検出する場合に比べて、不良塗布基板が生産されるのを抑制することができ、歩留まりを向上させることができる。
上記塗布状態の判断における具体的な様態として、前記塗布装置が制御装置を備えており、この制御装置は、前記圧力検出手段の検出結果により、基板上における塗布状態の良否を判断し、塗布状態が不適であると判断した場合には、前記送液手段の動作を停止させる構成とすることができる。
この構成によれば、不良塗布基板とされるべき塗布ムラが発生した場合には、口金及び送液手段の動作を自動的に停止させることができる。したがって、大量に不良塗布基板が生産されるのを抑えることができる。
また、前記管路には管路内の塗布液内の不純物を除去するフィルタが取り付けられており、前記圧力検出手段は、前記フィルタの取付位置よりも前記送液手段側に設けられている構成としてもよい。
この構成によれば、圧力検出手段がフィルタよりも送液手段側に設けられているため、フィルタによる圧力損失の影響を受けずに塗布液に負荷される圧力を検出することができる。
また、前記送液手段の具体的な様態として、前記送液手段は、シリンダとピストンとこれらの間に介在されるシール部材とで形成された空間内に供給された塗布液をピストンの駆動により送液するように構成されたシリンジポンプとすることができる。
また、上記課題を解決するために本発明の塗布方法は、基板を保持するステージと、前記基板上に塗布液を塗布する口金と、前記口金に塗布液を送液する送液手段とを備え、前記口金を前記基板に沿って相対的に移動させながら前記送液手段により送液された塗布液を吐出する塗布動作を行って基板上に塗布液を塗布する塗布方法において、前記送液手段と前記口金との間に、塗布液の圧力変動を検出する圧力検出手段を設け、この圧力検出手段の検出結果により、基板上における塗布状態の良否を判断することを特徴としている。
上記塗布方法によれば、前記圧力検出手段の検出結果に基づいて塗布動作を行うことにより、大量に不良塗布基板が発生するのを抑えることができる。すなわち、送液手段により塗布液に負荷される圧力の挙動と、発生する塗布ムラとに密接な関係があることが見出されたため、この塗布液に負荷される圧力、すなわち上記圧力検出手段により塗布液に負荷される圧力を検出することにより、塗布ムラが発生するか否かを判断することができる。したがって、基板に塗布液を塗布する塗布処理と塗布ムラの検出処理とを同工程にて行うことができるため、従来のように塗布処理を行った後、別工程である塗布膜検査工程で塗布ムラを検出する場合に比べて生産効率の向上を図ることができる。
本発明の塗布装置及び塗布方法によれば、不良塗布基板が生産されるのを抑えて塗布基板の生産効率を向上させることができる。
本発明に係る実施の形態を図面を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施形態における塗布装置を示す斜視図であり、図2は、塗布装置を概略的に示した図である。
図1、図2に示すように、塗布装置1は、供給される薄板状の基板2に薬液やレジスト等の液状物(以下塗布液と称す)を塗布するものである。この塗布装置1は、基台3と、基板2を載置するためのテーブル4と、このテーブル4に対し一定方向に移動可能に構成される塗布ユニット5とを備えている。
なお、以下の説明では、塗布ユニット5が移動する方向をX軸方向、これと水平面上で直交する方向をY軸方向、X軸およびY軸方向の双方に直交する方向をZ軸方向とし、図1における手前側を前方、その反対側を後方として説明を進めることとする。
前記基台3は、各構成部材、例えばテーブル4及び塗布ユニット5が所定の姿勢を保つように支持するものである。
前記テーブル4は、搬入された基板2をその表面に載置して保持するものである。具体的には、テーブル4には、その表面に開口する複数の吸引孔が形成されており、これらの吸引孔と真空ポンプ9とが連通して接続されている。そして、テーブル4の表面に基板2が載置された状態で真空ポンプ9を作動させることにより、吸引孔に吸引力が発生し基板2がテーブル4の表面側に吸引されて吸着保持されるようになっている。また、テーブル4には、基板2を昇降動作させる基板昇降機構が設けられている。すなわち、テーブル4の表面には複数のピン孔が形成されており、このピン孔にはZ軸方向に昇降動作可能なリフトピンが埋設されている。これにより、テーブル4の表面に基板2を載置した状態でリフトピンを上昇させることにより、基板2にリフトピンの先端部分が当接した状態で、基板2を所定の高さ位置に保持できるようになっている。
前記塗布ユニット5は、テーブル4に載置された基板2に塗布液を塗布するためのものであり、一方向に延び塗布液を吐出する口金部6と、この口金部6の両端部分に設けられたユニット支持部7とを有している。
前記ユニット支持部7は、口金部6を昇降動作可能に支持するとともに、この口金部6をX軸方向に移動させるためのものであり、走行装置10とこの走行装置10に支持される昇降装置20とを有している。
昇降装置20は、口金部6を昇降動作させるものであり、Z軸方向に延びるレール21と口金部6に連結されるスライダ22とを有している。このレール21には、スライダ22がレール21に沿ってスライド自在に取り付けられている。また、スライダ22にはサーボモータ23により駆動されるボールねじ機構が取り付けられており、このサーボモータ23を駆動制御することにより、スライダ22がZ軸方向に移動するとともに、任意の位置で停止できるようになっている。これにより、口金部6は、Z軸方向への昇降動作が駆動制御され、テーブル4に対して接離可能に動作するようになっている。
走行装置10は、口金部6をX軸方向に走行させるためのものであり、走行装置本体11とX軸方向に延びるレール13とを有している。この走行装置本体11は、基台3との間に設けられるエアパッド(不図示)によって基台3上に支持されている。そして、走行装置本体11は、その一部がレール13にスライド自在に取り付けられており、走行装置本体11に取り付けられたリニアモータ12を駆動制御することにより、走行装置本体11がX軸方向に移動するようになっている。これにより、口金部6は、X軸方向に沿って走行することができるようになっている。
このように構成されるユニット支持部7により、口金部6は、テーブル4の表面に対してZ軸方向に昇降動作できるとともに、テーブル4の表面から所定高さを維持した状態でテーブル4の表面上をX軸方向に沿って走行できるようになっている。
前記口金部6は、Y軸方向に延びる形状を有する柱状部材であり、テーブル4の表面と対向する対向面には塗布液を吐出するノズル61(図2参照)が形成されている。このノズル61は、テーブル4の表面側に突出し、この突出した部分にはY軸方向に延びる形状のスリットが形成されている。すなわち、このスリットを通じて口金部6に供給された塗布液が基板2の表面に吐出されるようになっている。
具体的には、この口金部6の上流側には、塗布液を貯留する塗布液タンクTと送液ポンプ8(本発明の送液手段)とが備えられており、これら塗布液タンクT、送液ポンプ8及び口金部6は、それぞれ配管87(本発明の管路)で連結されている。そして、送液ポンプ8が、塗布液タンクTの塗布液を口金部6に圧送するとともに、口金部6内に供給された塗布液に圧力を負荷することにより、口金部6内の塗布液がスリットを通じて吐出されるようになっている。
前記送液ポンプ8は、本実施形態ではシリンジポンプが用いられており、図2、図3に示すように、シリンダ81とプランジャ82とプランジャ駆動部83とを有している。すなわち、ヘッド82aと軸部82bとを有するプランジャ82がシリンダ81の内部に収容されており、このプランジャ82をプランジャ駆動部83により駆動させることにより、塗布液の吸入及び排出ができるように構成されている。具体的には、シリンダ81の内部には、そのシリンダ81の内部を軸方向に液溜室aと真空室bとに分離する膜状封止部材84が設けられており、プランジャ82が動作することにより塗布液が液溜室aに吸入され、さらにこの液溜室aから排出されるようになっている。
前記シリンダ81は、一軸方向に延びる筒状形状を有しており、上側ハウジング81aと下側ハウジング81bとがフランジ部81cで連結されることによって一体的に形成されている。この上側ハウジング81aには、吸入ポート81dと排液ポート81eとが形成されている。この吸入ポート81d、排液ポート81eを通じて塗布液をシリンダ81の内部に吸入及び排出ができるようになっている。すなわち、図3(B)に示すように、プランジャ82が下向き(図3において下向き)に変位した場合には、塗布液タンクTから吸入ポート81dを通じて液溜室aに塗布液を取り入れることができ、また、図3(a)に示すように、プランジャ82が上向き(図3において上向き)に変位することにより、液溜室aから排液ポート81eを通じて塗布液を排出することができるようになっている。
また、下側ハウジング81bには、真空ポート81fが形成されており、この真空ポート81fと真空ポンプ9とが連通接続されている。すなわち、真空ポンプ9を作動させて真空室bの圧力を負圧に設定すると、膜状封止部材84が真空室b側に吸引されることにより、膜状封止部材84をヘッド82aに密着させることができるようになっている。
この膜状封止部材84は、可撓性材料で形成されており、本実施形態ではポリエステル布の上にゴムを被覆したもので形成され、ほぼ均一厚さの膜状に形成されている。この膜状封止部材84は、上側ハウジング81a及び下側ハウジング81bのフランジ部81cに挟持される挟持部84aと、ヘッド82aに密着して取り付けられる取付部84bと、挟持部84a及び取付部84bを連結する連結部84cとを有している。この連結部84cは、余長部分に相当する部分であり、シリンダ81とヘッド82aとの間に収容されている。具体的には、シリンダ81の内壁とヘッド82aとの間には所定寸法の隙間が設定されており、この隙間に湾曲した状態で収容されている。すなわち、挟持部84aから下向きに所定寸法延びた位置で上向きに湾曲変形し、さらに上向きに所定寸法延びて取付部84bに連続的に連結されている。これにより、ヘッド82aがシリンダ81の軸方向に動作する場合であっても、連結部84cがこのヘッド82aの動きに追従することにより、常に液溜室aと真空室bとが隔離されるようになっている。
前記プランジャ駆動部83は、プランジャ82をシリンダ81の軸方向に駆動させるものである。本実施形態では、サーボモータ83a(図4参照)とボールねじ機構から構成されており、サーボモータ83aを制御することによりプランジャ82の動作を制御できるようになっている。
送液ポンプ8と口金部6との間には、圧力計85とフィルタ86とが設けられている。フィルタ86は塗布液に含まれる異物を除去するために設けられている。すなわち、長期に亘るメンテナンス不良などにより、例えば膜状封止部材84の劣化による異物が混入された場合には、フィルタ86により有効に異物を除去することにより、口金部6から吐出される塗布液内に異物が混入するのを防止するができる。
圧力計85は、配管87内の塗布液の圧力を計測するものであり、フィルタ86よりも送液ポンプ8側に取り付けられている。これにより、フィルタ86による圧力損失の影響を受けずに配管87内の圧力を計測でき、圧力状態を効果的に計測できるようになっている。
次に上記塗布装置1の制御系の構成について図4に示すブロック図を用いて説明する。
図4は、この実装装置に設けられた制御装置90の制御系を示すブロック図である。図4に示すように、この塗布装置1は、上述した各種ユニットの駆動を制御する制御装置90が設けられている。この制御装置90は、制御本体部91、駆動制御部92、塗布圧力制御部93、圧力検出部94、入出力装置制御部95、外部装置制御部96とを有している。
制御本体部91は、論理演算を実行する周知のCPU、そのCPUを制御する種々のプログラムなどを予め記憶するROM、装置動作中に種々のデータを一時的に記憶するRAM、種々のプログラムやOS、さらに生産プログラム等の各種データを記憶するHDD等を備えている。そして、制御本体部91は、主制御部91a、判定部91b、記憶部91cを有している。
主制御部91aは、予め記憶されたプログラムに従って一連の塗布動作を実行すべく、駆動制御部92を介して各種ユニットの駆動装置、プランジャ駆動部83等を駆動制御するとともにこの塗布動作において必要な各種演算を行うものである。本実施形態では、後述する判定部91bからの結果に応じて、適切な塗布動作が行われるように、駆動制御部92、塗布圧力制御部93等を介して、サーボモータ83a、送液ポンプ8等を制御するものである。
判定部91bは、塗布動作における圧力状態が適切であるか否かを判定するものである。すなわち、圧力計85により検出された圧力が、適切に塗布される条件を満たしているか否かを判定する。具体的には、後述する記憶部91cには、塗布ムラが発生する場合の条件(塗布ムラ発生条件)が記憶されており、検出された圧力が、この塗布ムラ発生条件の範囲内であるか否かを判断する。仮に検出された圧力が、塗布ムラ発生条件に入る場合には、塗布ムラが発生したと判断し、主制御部91aが駆動制御部92及び塗布圧力制御部93を介して各サーボモータ83a、送液ポンプ8等の駆動を停止させるとともに、警告を発するようになっている。
記憶部91cは、各種データが格納されているとともに、演算結果、計測結果等を一時的に格納するためのものである。本実施形態では、圧力計85で検出された圧力値が随時記憶されるようになっている。また、記憶部91cには、塗布ムラが発生する場合の塗布ムラ発生条件等が記憶されている。この塗布ムラ発生条件は、発生する塗布ムラが許容範囲内である場合の最大圧力値、最小圧力値、圧力変動値等の圧力管理値によって構成されており、例えば、圧力管理値を超える場合や、これら複数の圧力管理値の組合わせることにより塗布ムラが発生するパターン等が塗布ムラ発生条件として設定されている。この塗布ムラ発生条件は、予め塗布装置1の塗布動作を行うことにより求められた実験条件によって設定される。
また、仮に設定された塗布ムラ発生条件から外れる場合、換言すれば正常な基板2が生産されていると判断しているにもかかわらず、製品の生産中に塗布ムラを有する不良塗布基板2が生産された場合には、塗布ムラ発生条件における圧力管理値は、その不良塗布基板2が発生したときの圧力管理値に変更され、現状の塗布ムラ発生条件が変更後の塗布ムラ発生条件に更新されるようになっている。
駆動制御部92は、主制御部91aからの制御信号に基づいて、リニアモータ12、サーボモータ23,83a等を駆動制御するものである。具体的には、リニアモータ12及びサーボモータ23を制御することにより塗布ユニット5における走行装置10及び昇降装置20が駆動制御され、またサーボモータ83aを制御することにより送液ポンプ8が駆動制御されるようになっている。
塗布圧力制御部93は、主制御部91aからの制御信号に基づいて、塗布液を適切に塗布するように送液ポンプ8を制御するものである。具体的には、プランジャ駆動部83に設けられたサーボモータ83aが駆動制御されることにより、口金部6から吐出される圧力が制御されるようになっている。
圧力検出部94は、圧力計85によって計測された圧力を検出するものである。この検出結果は随時、記憶部91cにて記憶されるようになっている。
入出力装置制御部95は、キーボード98、タッチパネル99等の各入出力装置を動作制御するものである。具体的には、オペレータにより、キーボード98及びタッチパネル99から塗布条件の設定が行えるようになっている。また、塗布ムラ発生条件を満たすことにより、不良塗布基板2が生産されたと判断された場合には、オペレータに警告を促す警告表示がタッチパネル99上に行われるようになっている。また、警告表示が出た場合には、その際の圧力管理値が塗布ムラ発生条件として設定されるように、オペレータがタッチパネル99上から操作できるようになっている。
外部装置制御部96は、主制御部91aからの制御信号に基づいて、外部装置の駆動制御を行うものである。本実施形態では、真空ポンプ9と接続されており、この真空ポンプ9を駆動させることにより、送液ポンプ8の真空室bを負圧に設定することができるようになっている。
次に、この塗布装置1における塗布動作について、図5に示すフローチャートおよび図6における検出された圧力状態を示す図を参照しながら説明する。なお、本実施形態では、塗布ムラ発生条件として、最大圧力値Pmaxと最小圧力値Pminが設定されており、圧力計85によって検出された圧力がこれらの範囲を超える場合に、塗布ムラ発生と判断するように設定した場合について説明する。
まず、ステップS1において基板2の保持が行われる。具体的には、テーブル4の表面から複数のリフトピンが突出した状態で待機されており、これらのリフトピンの先端部分に基板2が載置される。そして、リフトピンを下降させて基板2をテーブル4の表面に載置し、この状態で真空ポンプ9を作動させて吸引孔に吸引力を発生させることにより、基板2をテーブル4の表面上に吸着させて保持させる。
次に、塗布液の吸い込みが行われる(ステップS2)。具体的には、プランジャ駆動部83を駆動制御することにより、プランジャ82を真空室b側(図3において下側)に移動させて、塗布液を送液ポンプ8のシリンダ81の内部に吸入する。このとき、真空ポンプ9を作動させて真空室bを減圧し負圧に設定する。これにより、膜状封止部材84がヘッド82aに密着することにより、膜状封止部材84の連結部84cに凹凸や折り目などが形成されるのを防止して膜状封止部材84が早期に劣化するのを抑制することができる。
次に、塗布液の吐出が行われる(ステップS3)。具体的には、プランジャ82を排液ポート81e側(図3において上側)に移動させて塗布液を排液ポート81eから排出させる。すなわち、プランジャ82を排液ポート81e側に移動させることにより、配管87内の塗布液をフィルタ86を通じて口金部6に流入させる。そして、さらにプランジャ82を排液ポート81e側に移動させることにより塗布液に圧力を負荷させて口金部6のスリットから塗布液を吐出させる。
そして、次に口金部6の駆動が行われる(ステップS4)。具体的には、走行装置10を駆動制御することにより口金部6を基板2上の所定位置に配置する。そして、昇降装置20を駆動制御することにより口金部6が基板2から所定の高さ位置になるように設定し、この状態から走行装置10を駆動制御することにより、口金部6をX軸方向に走行させる。すなわち、口金部6のスリットから塗布液を吐出させながら口金部6を走行させることにより、基板2上に塗布液が均一厚さで塗布される。このとき、塗布液に負荷された圧力が圧力計85により検出され、その検出された圧力が記憶部91cに記憶される。
次に、塗布ムラが発生したか否かを判断する(ステップS5)。具体的には、圧力計85により検出した圧力が、設定された最大圧力値Pmax又は最低圧力値Pminを超えているか否かによって判断する。ここで、図6は圧力計85により検出された圧力の計測結果であり、横軸は時間t、縦軸は圧力Pを示している。例えば、図6に示すように、口金部6から塗布液を吐出している状態では、送液ポンプ8によって塗布液に負荷される圧力はほぼ一定値を示しているが、特定部分において設定された最大圧力値Pmaxを超える圧力(図6においてPa)が計測されている場合には、判定部91bにおいて塗布ムラありと判断される。そして、塗布ムラありと判断された場合には、ステップS6に進みタッチパネル99上に警告表示が行われることにより、オペレータに警告を促すとともに、駆動制御部92及び塗布圧力制御部93に装置の停止信号が出力され、口金部6及び送液ポンプ8を停止させる。すなわち、塗布装置1を停止させる。
また、ステップS5において、塗布ムラ発生条件を満たしていない、すなわち、塗布ムラが発生していないと判断する場合には、ステップS7に進み、塗布基板2が排出される。そして、所定枚数の塗布基板2が生産されたか否かの判断がなされ、所定枚数に達していない場合には、ステップS1からの処理が繰り返される(ステップS8)。
このように、本実施形態における塗布装置1によれば、送液ポンプ8と口金部6とを連結する配管87に圧力計85を設けて配管87内における塗布液に負荷される圧力を検出することにより、塗布ムラが発生するか否かを判断することができる。したがって、塗布ムラが発生したと判断した場合には、塗布装置1を停止させて塗布ムラが発生する要因を解消した後、塗布装置1を再度稼働させることができる。したがって、従来のように、所定枚数塗布基板2を生産した後、別工程である塗布膜検査工程で塗布ムラを検出するため、塗布ムラが発生する状態が変更されないまま生産が継続して行われることにより、不良塗布基板2が大量に生産される場合に比べて、不良塗布基板2が生産されるのを抑制することができ、歩留まりを向上させることができる。
また、上記実施形態では、塗布ムラ発生条件を最大圧力値Pmaxと最小圧力値Pminにより設定されている例について説明したが、送液ポンプ8と口金部6との間の配管87内の塗布液に負荷される圧力に基づいて塗布ムラ発生条件を設定したものであればよい。例えば、図7に示すように、高い圧力値が所定時間連続する場合に、塗布ムラが発生することが判明している場合には、圧力計85による検出結果が他の圧力値に比べて高い圧値が所定時間連続して検出された場合(図7において区間S)があるに塗布動作を停止させるものであってもよい。
また、上記実施形態では、塗布ムラ発生条件が初期段階で設定されている場合について説明したが、オペレータにより適宜変更されるものであってもよい。例えば、塗布ムラが発生した不良塗布基板2が生産されているにもかかわらず、塗布動作が停止されない場合には、その不良塗布基板2が生産された圧力条件をオペレータによりタッチパネル99から入力することにより塗布ムラ発生条件を更新し、その後の塗布基板2の生産に反映されるものであってもよい。これにより、初期設定された塗布ムラ発生条件だけでは不良塗布基板2が大量に生産されてしまう問題を回避することができる。
本発明の塗布装置を示す斜視図である。 上記塗布装置の概略構成図である。 上記塗布装置における送液ポンプを示す図である。 上記塗布装置の制御系を示すブロック図である。 上記塗布装置の動作を示すフローチャートである。 上記実施形態における圧力計の計測結果を示す図である。 他の実施形態における圧力計の計測結果を示す図である。 従来の塗布装置の概略構成図である。
符号の説明
1 塗布装置
2 基板
6 口金部
8 送液ポンプ
85 圧力計
90 制御装置

Claims (5)

  1. 基板を保持するステージと、
    前記基板に沿って相対的に移動するとともに前記基板上に塗布液を塗布する口金と、
    前記口金に連通して接続された管路を通じて塗布液を口金に送液する送液手段と、
    を備える塗布装置であって、
    前記管路に、この管路内における塗布液の圧力変動を検出する圧力検出手段を設け、この圧力検出手段の検出結果により基板上における塗布液の塗布状態を判断するように構成されていることを特徴とする塗布装置。
  2. 前記塗布装置が制御装置を備えており、この制御装置は、前記圧力検出手段の検出結果により、基板上における塗布状態の良否を判断し、塗布状態が不適であると判断した場合には、前記送液手段の動作を停止させることを特徴とする請求項1に記載の塗布装置。
  3. 前記管路には管路内の塗布液内の不純物を除去するフィルタが取り付けられており、前記圧力検出手段は、前記フィルタの取付位置よりも前記送液手段側に設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の塗布装置。
  4. 前記送液手段は、シリンダとピストンとこれらの間に介在されるシール部材とを有しており、これらによって形成された空間内に供給された塗布液をピストンの駆動により送液するように構成されたシリンジポンプであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の塗布装置。
  5. 基板を保持するステージと、前記基板上に塗布液を塗布する口金と、前記口金に塗布液を送液する送液手段とを備え、前記口金を前記基板に沿って相対的に移動させながら前記送液手段により送液された塗布液を吐出する塗布動作を行って基板上に塗布液を塗布する塗布方法において、
    前記送液手段と前記口金との間に、塗布液の圧力変動を検出する圧力検出手段を設け、この圧力検出手段の検出結果により、基板上における塗布状態の良否を判断することを特徴とする塗布方法。
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