JP2008205120A - 塗布装置 - Google Patents

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豊治 寺田
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Abstract

【課題】タクトタイムの増加を招くことなく異物検知を行い、塗布液がムダになる問題を解消することができる塗布装置を提供する。
【解決手段】基板を保持するステージと、基板上に塗布液を吐出する口金と、口金を支持するとともに、この口金を前記ステージに保持された基板に沿って走査させる第1の移動体と、口金の走査範囲に存在する異物を検知する検知手段と、この検知手段を支持するとともに、この検知手段を前記ステージに沿ってに走査させる第2の移動体と、を備えており、第2の移動体を移動させて検知手段を走査させることにより、口金の走査範囲における異物を検知する異物検知処理を行った後、この異物検知処理により異物が検知された場合には、塗布動作を中止するように構成する。
【選択図】図2

Description

本発明は、基板上に塗布液を塗布する塗布装置に関するものである。
液晶ディスプレイやプラズマディスプレイ等のフラットパネルディスプレイには、ガラス基板上にレジスト液が塗布されたもの(塗布基板と称す)が使用されている。この塗布基板は、レジスト液を均一に塗布する塗布装置によって形成されている。すなわち、塗布装置は、ガラス基板を載置するステージと、レジスト液を吐出する口金と、この口金をステージ上に支持するとともにステージに沿って移動させる門型のガントリを有しており、口金のスリットノズルからレジスト液を吐出させながら、ガントリをガラス基板に沿う方向に移動させることにより、所定厚さのレジスト液膜が形成されたガラス基板(塗布基板)が形成されるようになっている。
このような塗布装置は、口金のスリットノズルとガラス基板との隙間が数十〜百数十μmに設定して塗布動作を行うため、ガラス基板上あるいはガラス基板とステージとの間に異物が存在する場合には、スリットノズルとガラス基板との間における異物の噛み込み、スリットノズルとガラス基板との接触により、スリットノズルやガラス基板が損傷する虞がある。そのため、このような塗布装置には、下記特許文献1に示すように、ステージ上の異物を検知する異物検知手段が設けられている。
具体的には、前記ガントリには、口金よりもこれから塗布が行われる塗布方向側にレーザセンサが取り付けられており、口金による塗布動作に先行して異物検知が行われるようになっている。すなわち、ガントリを塗布方向に移動させることにより、異物検知が終了した部分に連続的に塗布動作が行われるようになっている。そして、異物が検知された場合には、ガントリの移動を停止させることにより、スリットノズルやガラス基板が損傷するのを回避できるようになっている。
特開2005−85773号公報
しかし、上記特許文献1の塗布装置では、異物検知を行うと同時に塗布動作も行われるように構成されているため、異物検知において異物を検知した場合であっても、異物が検知されるまで基板に塗布液が塗布されている。そして、異物が検出された不良基板は、再度使用により洗浄されるため、それまで基板上に塗布された塗布液がムダに消費されることとなる。すなわち、例えば、塗布動作の終了間際になって異物が検知された場合には、ほぼ一枚分の塗布液が消費されるとともに、塗布液を除去するための有機溶剤が消費されるため、部材費等のコストが増大するという問題があった。
また、近年では、液晶ディスプレイやプラズマディスプレイ等の大型化に伴って、基板も大型化され、それに伴って塗布液も大量に使用されるようになっている。したがって、異物が検知された場合に廃棄される塗布液の量も増大し、採算性が悪化する問題が顕著となる傾向があった。
また、上記特許文献1の塗布装置において、異物検知と塗布動作を別々に行う場合であっても、ガントリを初期位置から移動させて異物検知を行った後、塗布動作を行うために再度、初期位置に復帰させる必要がある。したがって、異物検知と塗布動作を別々に行うと初期位置に復帰させる動作が必要となるため、タクトタイムが長くなり生産効率が悪化するという問題があった。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、タクトタイムの増加を招くことなく塗布液がムダに消費される問題を解消し、基板上の異物を検知することができる塗布装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために本発明の塗布装置は、基板を保持するステージと、前記基板上に塗布液を吐出する口金と、前記口金を支持するとともに、この口金を前記ステージに保持された基板に沿って走査させる第1の移動体と、前記口金の走査範囲に存在する異物を検知する検知手段と、前記検知手段を支持するとともに、この検知手段を前記ステージに沿って走査させる第2の移動体と、を備えることを特徴としている。
上記塗布装置によれば、口金が第1の移動体に設けられるとともに、検知手段が第1の移動体とは別の第2の移動体に設けられているため、塗布動作と異物検知処理とが別々の移動体を移動させることによって行うことができる。すなわち、第2の移動体を移動させて異物検知処理を行っている場合には、第1の移動体を移動させずに口金からの塗布液を停止させておき、異物が存在しないことを確認した後、口金から塗布液を吐出させて塗布動作を開始させる。これにより、異物が存在することにより廃棄される不良基板に対しては塗布液が吐出されないため、異物検知を先行させつつ塗布動作を同時に行う従来の塗布装置に比べて、塗布液がムダに消費されるのを回避して採算性が悪化する問題を解消することができる。
また、第2の移動体を移動させて異物検知処理を行った後、第1の移動体を移動させて塗布動作を行うことができるため、従来の装置では必要であった異物検知後、塗布動作のために再度移動体を初期位置に復帰させる動作が不要となる。したがって、従来の塗布装置により異物検知を行う場合に比べて、タクトタイムの短縮を図ることができる。
具体的な実施態様としては、前記第1の移動体、第2の移動体、及び口金の動作を駆動制御する制御装置をさらに備えており、前記制御装置は、前記第2の移動体を移動させて前記検知手段を走査させることにより前記口金の走査範囲における異物を検知する異物検知処理を行った後、この検知処理により異物が検知されない場合には、前記口金から塗布液を吐出させた状態で前記第1の移動体を移動させて口金を特定方向に走査させることにより基板上に塗布膜を形成する塗布動作を行い、前記異物検知処理により異物が検知された場合には、前記第1の移動体の静止状態を維持させて前記塗布動作を行わないように構成する。
また、前記第1の移動体及び第2の移動体それぞれに、前記検知手段及び前記口金が設けられている構成としてもよい。
この構成によれば、第1の移動体及び第2の移動体のいずれの移動体であっても、異物検知処理及び塗布動作を行うことができるため、異なる種類の塗布液を使用する場合であっても段取り替えをスムーズに行うことができ、タクトタイムの短縮を図ることができる。
また、前記第1の移動体と第2の移動体とが、前記基板を挟んで互いに対向するそれぞれの初期位置に配置されており、前記制御装置は、第2の移動体を第1の移動体側に移動させることにより前記異物検知処理を行った後、第1の移動体及び第2の移動体を共に第2移動体の初期位置側に移動させることにより、塗布動作と初期位置復帰動作とを同時に行う構成にしてもよい。
この構成によれば、第2の移動体のみを移動させて異物検知処理を行った後、第1の移動体を移動させて塗布動作を行うと同時に、第2の移動体を初期位置に復帰させることができる。したがって、異物検知処理により第1の移動体側に移動させた第2の移動体のみを初期位置に復帰させる工程を別途設ける必要がない。よって、塗布装置全体としてのタクトタイムを短縮させることができる。
また、前記口金を清掃する清掃装置をさらに備え、前記制御装置は、前記第2の移動体が前記異物検知処理を行っている間に、第1の移動体に設けられた口金の清掃処理を終了させる構成としてもよい。
この構成によれば、塗布装置全体としてのタクトタイムをさらに短縮させることができる。
本発明の塗布装置によれば、タクトタイムの増加を招くことなく異物検知を行い、塗布液の不要な消費を抑えることができる。
本発明に係る実施の形態を図面を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施形態における塗布装置を概略的に示す上面図であり、図2は、その側面図、図3はその正面図である。
図1〜図3に示すように、塗布装置は、基板10上に薬液やレジスト液等の液状物(以下、塗布液と称す)の塗布膜を形成するものであり、基台2と、基板10を載置するためのステージ21と、このステージ21に対し特定方向(図1において左右方向)に移動可能に構成されるガントリG(本発明の移動体)とを備えている。
なお、以下の説明では、ガントリGが移動する方向をX軸方向、これと水平面上で直交する方向をY軸方向、X軸およびY軸方向の双方に直交する方向をZ軸方向とし、図1における右側をX軸方向において+側(プラス側)、左側をX軸方向において−側(マイナス側)として説明を進めることとする。
前記基台2には、その中央部分にステージ21が配置されている。そして、このステージ21に対してX軸方向両側端部には、後述する塗布側ガントリ30及び検知側ガントリ40がそれぞれ対向する位置に配置されている。すなわち、本実施形態では、この基台2におけるX軸方向両端位置が、塗布側ガントリ30及び検知側ガントリ40のそれぞれの初期位置Pとなっている。この初期位置Pは、塗布側ガントリ30及び検知側ガントリ40のX軸方向における移動原点位置であり、図1において、右端側が塗布側ガントリ30の初期位置P、左端側が検知側ガントリ40の初期位置Pとなっている。
前記ステージ21は、搬入された基板10をその表面に載置して保持するものである。具体的には、ステージ21には、その表面に開口する複数の吸引孔が形成されており、これらの吸引孔と真空ポンプ81(図7参照)とが連通して接続されている。そして、ステージ21の表面に基板10が載置された状態で真空ポンプ81を作動させることにより、吸引孔に吸引力が発生し基板10がステージ21の表面側に吸引されて吸着保持されるようになっている。また、ステージ21には、基板10を昇降動作させる基板10昇降機構が設けられている。すなわち、ステージ21の表面には複数のピン孔が形成されており、このピン孔にはZ軸方向に昇降動作可能なリフトピンが埋設されている。そして、ステージ21の表面に基板10を載置した状態でリフトピンを上昇させることにより、リフトピンの先端部分が基板10に当接し、複数のリフトピンの先端部分で基板10を所定の高さ位置に保持できるようになっている。これにより、基板10との接触部分を極力抑えて保持することができ、基板10を損傷させることなくスムーズに交換できるようになっている。
前記ガントリGは、ステージ21に載置された基板10上を特定方向(X軸方向)に移動するように構成されている。本実施形態では基台2上に2台のガントリGが設けられている。すなわち、図1において、右側に位置する塗布側ガントリ30と左側に位置する検知側ガントリ40とが設けられており、これら両ガントリ30,40がそれぞれ独立して移動できるように構成されている。
前記塗布側ガントリ30は、基板10上に塗布液を塗布するガントリGであり、門型形状を有している。この塗布側ガントリ30は、図4に示すように、基台2と連結される脚部31とY軸方向に延びるビーム部32とを有しており、基台2上をY軸方向に跨いだ状態で移動可能に取り付けられている。具体的には、基台2のY軸方向両端部分にはそれぞれX軸方向に延びるレール22が設置されており、脚部31がこのレール22にスライド自在に取り付けられている。そして、脚部31にはリニアモータ33が取り付けられており、このリニアモータ33を駆動制御することにより、塗布側ガントリ30がX軸方向に移動し、任意の位置で停止できるようになっている。本実施形態では、脚部31に位置検出器(不図示)が取り付けられており、この位置検出器により塗布側ガントリ30の位置が検出できるようになっている。これにより、塗布側ガントリ30がその初期位置P(図1において右端位置)からX軸方向−側に移動し、基板10上への塗布動作が完了する位置、すなわち塗布動作終了位置よりもさらにX軸方向−側に位置する移動終了位置まで移動するようになっており、さらに任意の位置で停止できるようになっている。なお、この移動終了位置とは、塗布側ガントリ30がX軸方向において移動できる限界位置である。
塗布側ガントリ30の脚部31には、塗布液を塗布する口金部34が取り付けられている。具体的には、この脚部31にはZ軸方向に延びるレール37と、このレール37に沿ってスライドするスライダ35が設けられており、これらのスライダ35と口金部34とが連結されている。そして、スライダ35にはサーボモータ36(図7参照)により駆動されるボールねじ機構が取り付けられており、このサーボモータ36を駆動制御することにより、スライダ35がZ軸方向に移動するとともに、任意の位置で停止できるようになっている。すなわち、口金部34が、ステージ21に保持された基板10に対して接離可能に支持されている。これにより、口金部34が基板10に対して所定の高さ位置に維持した状態で初期位置Pから移動終了位置まで走査できるようになっている。なお、この口金部34が走査できる範囲が口金走査範囲である。
口金部34は、塗布液を塗布して基板10上に塗布膜を形成するものである。この口金部34は、一方向に延びる形状を有する柱状部材であり、塗布側ガントリ30のビーム部32とほぼ平行をなすように設けられている。この口金部34には、ビーム部32と反対側の面、すなわちステージ21と対向する面には、口金部34の長手方向に延びるスリットノズル34aが形成されており、口金部34に供給された塗布液がスリットノズル34aから長手方向に亘って一様に吐出されるようになっている。したがって、このスリットノズル34aから塗布液を吐出させた状態で塗布側ガントリ30をX軸方向に走行させることにより、基板10上に一定厚さの塗布膜が形成されるようになっている。
また、前記検知側ガントリ40は、上述した塗布側ガントリ30と同様の構成を有している。すなわち、脚部41に取り付けられたリニアモータ43を駆動制御することにより、検知側ガントリ40がその初期位置P(図1において左端位置)からX軸方向+側に移動し、X軸方向+側の移動終了位置まで移動するとともにそれぞれの位置で停止できるようになっている。
また、図5に示すように、検知側ガントリ40の脚部41には、口金走査範囲における異物を検出する異物センサ45(本発明の検知手段)が取り付けられている。すなわち、検知側ガントリ40における互いに対向する脚部41には、基板10が保持される高さ位置に異物センサ45が取り付けられており、この異物センサ45によりステージ21上及び基板10上に存在する異物を検知できるようになっている。
具体的には、一方の脚部41には発光部、他方の脚部41には受光部が、それぞれ互いに対向する同じ高さ位置に設けられており、発光部から出力された光が受光部で受光できるようになっている。そして、この発光部及び受光部は、基板10の表面よりも僅かに高い位置に取り付けられており、基板10表面上に異物が存在している場合や、ステージ21と基板10との間に異物が存在していることにより基板10が隆起している等、塗布動作時における口金部34のスリットノズル34aに接触する虞のある対象物が存在する場合には、受光部における受光情報に変化が生じることにより、異物の存在が検知できるようになっている。なお、発光部及び受光部は、光軸合わせ等のため、その高さ位置を適宜設定できる構成となっている。
また、基台2のX軸方向+側端部における初期位置Pには、口金部34を清掃する清掃装置7が設けられている。この清掃装置7は、図6に示すように、スクレーパ71とトレイ72とを有しており、スクレーパ71により口金部34のスリットノズル34a付近に付着した塗布液の残留物を掻き取って、剥がれた付着物をトレイ72にて受け取るように構成されている。
スクレーパ71は、ブロック状の小片部材であり、Y軸方向に移動可能に構成されている。本実施形態では、サーボモータにより駆動される駆動プーリと、従動プーリと、これら2つのプーリに掛け渡された無端ベルトとを有しており、この無端ベルトとスクレーパ71とが連結されている。これにより、サーボモータを駆動制御することによりスクレーパ71がY軸方向に移動するようになっている。また、トレイ72側と反対側の面(図6において上面)には、口金部34の下方部分に沿う形状の凹部71aが形成されている。これにより、この凹部71aに口金部34の下方部分を当接させた状態(図6(b)の状態)でスクレーパ71をY軸方向に移動させることにより、口金部34の下方部分に付着した塗布液の残留物を掻き取って口金部34のスリットノズル34a付近を清掃できるようになっている。
具体的には、塗布側ガントリ30が図6(a)に示す初期位置Pで停止すると、その位置において口金部34が下降することにより、口金部34の下方部分がスクレーパ71の凹部71aに当接する。そして、口金部34がその位置で停止した状態でスクレーパ71が口金部34の長手方向(Y軸方向)に移動することにより、スリットノズル34a付近が清掃される。
次に、上記塗布装置の制御系の構成について図7に示すブロック図を用いて説明する。
図7は、この実装装置に設けられた制御装置90の制御系を示すブロック図である。図7に示すように、この塗布装置は、上述した各種ユニットの駆動を制御する制御装置90が設けられている。この制御装置90は、制御本体部91、駆動制御部92、入出力装置制御部93、外部装置制御部94とを有している。
制御本体部91は、論理演算を実行する周知のCPU、そのCPUを制御する種々のプログラムなどを予め記憶するROM、装置動作中に種々のデータを一時的に記憶するRAM、種々のプログラムやOS、さらに生産プログラム等の各種データを記憶するHDD等を備えている。そして、制御本体部91は、主制御部91a、判定部91b、記憶部91cを有している。
主制御部91aは、予め記憶されたプログラムに従って一連の塗布動作を実行すべく、駆動制御部92を介して各ユニットのサーボモータ36、リニアモータ33,43等の駆動装置を駆動制御するものである。本実施形態では、異物センサ45からの信号に応じてリニアモータ33,43を駆動制御して塗布側ガントリ30及び検知側ガントリ40の移動を制御する。具体的には、異物検知処理時には、検知側ガントリ40の移動を制御し、塗布動作時には、塗布側ガントリ30及び検知側ガントリ40の移動を制御する。
判定部91bは、口金走査範囲に異物が存在するか否かを判定するものである。具体的には、検知側ガントリ40を移動させながら異物センサ45からの出力信号により口金走査範囲に異物が存在するか否かを判断する。具体的には、発光部からの光が異物に当たると受光部での信号に変化が生じることにより、口金走査範囲に異物が存在していると判断する。そして、この場合には、塗布側ガントリ30の移動を開始させることなく、塗布動作を中止させ、それと同時に異常が発生したことをタッチパネル82上に表示することによりオペレータに警告する。
記憶部91cは、各種データが格納されているとともに、演算結果等を一時的に格納するためのものである。
駆動制御部92は、主制御部91aからの制御信号に基づいて、リニアモータ33、43、サーボモータ36等を駆動制御するものである。具体的には、リニアモータ33、43及びサーボモータ36を制御することにより、検知側ガントリ40、塗布側ガントリ30の移動、及び、口金部34の昇降動作等が駆動制御されるようになっている。
入出力装置制御部93は、異物センサ45、キーボード83、タッチパネル82等の各入出力装置を制御するものである。具体的には、口金走査範囲に異物が存在することにより受光部での信号に変化が生じると、入出力装置制御部93は、異物センサ45からの信号に応じた信号を制御本体部91に出力する。そして、制御本体部91で異物が存在すると判断した場合には、入出力装置制御部93を介してオペレータに警告を促す警告表示がタッチパネル82上に行われるようになっている。また、キーボード83及びタッチパネル82から塗布動作の条件設定等が行えるようになっている。
外部装置制御部94は、主制御部91aからの制御信号に基づいて、外部装置の駆動制御を行うものである。本実施形態では、真空ポンプ81と接続されており、この真空ポンプ81を駆動させることにより、基板10の吸着保持等が行えるようになっている。
次に、この塗布装置における動作について、図8に示すフローチャート及び図9に示すガントリGの位置関係を示す概略図を参照しながら説明する。
まず、ステップS1において、基板10の搬入が行われる。すなわち、図示しないロボットハンドにより基板10が搬入される。具体的には、ステージ21の表面から複数のリフトピンが突出した状態で待機されており、これらのリフトピンの先端部分に基板10が載置される。そして、リフトピンを下降させて基板10をステージ21の表面に載置し、この状態で真空ポンプ81を作動させて吸引孔に吸引力を発生させることにより、基板10をステージ21の表面上に吸着させて保持させる。
次に、ステップS2において、塗布側ガントリ30及び検知側ガントリ40が初期位置Pに位置しているか否かの確認が行われる。具体的には、塗布側ガントリ30及び検知側ガントリ40に設けられた位置検出器により、塗布側ガントリ30が初期位置P(図9において右端)に位置しているか否か、検知側ガントリ40が初期位置P(図9において左端)に位置しているか否かが判断される。そして、塗布側ガントリ30又は検知側ガントリ40が初期位置Pに位置していないと判断した場合には、ステップS2においてNOの方向に進み、リニアモータ33を駆動制御することにより、それぞれのガントリGを初期位置Pに復帰させる(ステップS3)。すなわち、塗布側ガントリ30及び検知側ガントリ40は、図9(a)に示す位置に配置された状態となる。
ステップS2において、塗布側ガントリ30及び検知側ガントリ40がそれぞれの初期位置Pに位置していると判断した場合には、ステップS2においてYESの方向に進み、異物検知処理が行われる(ステップS4)。具体的には、検知側ガントリ40のリニアモータ43を駆動制御することにより、検知側ガントリ40が基板10上を走査するように移動させる(図9において右側に移動させる)。そして、この移動と共に異物センサ45により、ステージ21上及び基板10上に異物が存在しているか否かを判断する(ステップS5)。なお、この状態では、塗布側ガントリ30は依然として停止したままである。
ここで、異物センサ45が反応し、異物が検知された場合には、ステップS5においてYESの方向に進み、オペレータに警告を促す。具体的には、タッチパネル82上に警告表示を行うとともに、ステップS7における塗布動作を中止する。すなわち、塗布側ガントリ30が停止している状態を維持し続ける。
また、異物が検知されなかった場合には、検知側ガントリ40を塗布側ガントリ30側に移動させ、移動終了位置で停止させる。すなわち、図9(b)に示すように、検知側ガントリ40が塗布側ガントリ30と近接した状態で停止する。
次に、塗布動作が行われる(ステップS7)。具体的には、検知側ガントリ40と塗布側ガントリ30とを共に基板10上を走査するように移動させながら(図9において左側に移動させながら)口金部34から塗布液を吐出させる。すなわち、塗布側ガントリ30が所定の塗布開始位置に達すると、口金部34のスリットノズル34aから塗布液の吐出を開始し、所定の塗布動作終了位置に達すると塗布を停止する。これにより、基板10上の所定領域に塗布膜を形成させる。一方、検知側ガントリ40は、もとの初期位置Pまでそのまま移動する。すなわち、検知側ガントリ40は、塗布動作時において、初期位置Pに復帰させることができる。このようにして塗布動作が終了した状態では、検知側ガントリ40が初期位置Pに位置するとともに、塗布側ガントリ30が移動終了位置に位置することとなる(図9(c))。
塗布動作が終了すると、次に初期位置復帰動作が行われる(ステップS8)。すなわち、塗布側ガントリ30のリニアモータ33を駆動制御することにより、塗布側ガントリ30をもとの初期位置Pに位置させる(図9(d))。
次に、塗布側ガントリ30の清掃処理が行われる(ステップS9)。具体的には、図9(e)に示すように、初期位置Pに位置した塗布側ガントリ30の口金部34を下降させることにより、口金部34の下方部分と清掃装置7のスクレーパ71を接触させる。この状態からスクレーパ71を口金部34の延びる方向に移動させることにより、スリットノズル34a付近の付着物が掻き取られ、口金部34のノズル部分の清掃が完了する。これにより、本実施形態では、塗布側ガントリ30が塗布動作を行うための初期化処理が終了する。
次に、基板10の取出しが行われる(ステップS10)。具体的には、リフトピンを上昇させることにより、リフトピンの先端部分で基板10を保持する。そして、図示しないロボットハンドに基板10の受け渡しが行われ、ステージ21表面から基板10が排出される(図9(f))。
このように、本実施形態における塗布装置によれば、口金部34が塗布側ガントリ30に設けられるとともに、異物センサ45が塗布側ガントリ30とは別の検知側ガントリ40に設けられているため、塗布動作と異物検知処理とが別々のガントリGを移動させることによって行うことができる。したがって、異物検知処理中には塗布側ガントリ30による塗布動作を行うことなく停止状態を維持し、異物がないことを確認した後に塗布側ガントリ30を移動させて塗布動作を行うことにより、異物検知を先行させつつ塗布動作を同時に行う従来の塗布装置に比べて、塗布液がムダに消費されるのを回避して採算性が悪化する問題を解消することができる。
また、上記実施形態では、塗布動作時には、検知側ガントリ40と塗布側ガントリ30とを同時に移動させて行うため、検知側ガントリ40のみを初期位置Pに復帰させるためのタクトタイムが不要となり、塗布装置全体としてのタクトタイムを短縮させることができる。
なお、上記実施形態では、一方を異物検知を行う検知側ガントリ40と、他方を塗布動作を行う塗布側ガントリ30とを設けた例について説明したが、検知側ガントリ40及び塗布側ガントリ30それぞれに口金部34と異物センサ45を設けたものであってもよい。この構成によれば、いずれのガントリGであっても塗布動作及び異物検知処理を行うことができるため、種類の異なる塗布液を基板10に塗布する必要がある場合に有効である。すなわち、上記実施形態における塗布装置では口金部34が一つであるため、異種類の塗布液を使用する場合には、段取り替え作業として、口金部34内の洗浄・乾燥作業が必要となる。しかし、検知側ガントリ40及び塗布側ガントリ30それぞれに口金部34と異物センサ45を設けたものである場合には、異種類の塗布液をそれぞれの口金部34に供給することができるため、段取り替え作業が軽減されることとなりタクトタイムを短縮することができる。
また、上記実施形態では、図9(d)に示すように、塗布側ガントリ30の初期位置復帰動作を行った後、検知側ガントリ40を停止させた状態で塗布側ガントリ30の清掃処理を行うことにより塗布動作を行うための初期化処理を終了させる例について説明したが、この初期化処理と検知側ガントリの異物検知処理とを並行して行うことにより異物検知処理が完了するまでに前記初期化処理を終了させるものであってもよい。具体的には、塗布側ガントリ30の初期位置復帰動作を行った後(図10(a)の状態)、基板の排出と搬入が行われる。そして、図10(b)に示すように、塗布側ガントリ30の清掃処理を開始すると共に、検知側ガントリ40の異物検知処理を開始させ、この異物検知処理が完了するまでに、塗布動作を行うための初期化処理を終了させる(図10(c))。そして、上記実施形態と同様に塗布側ガントリ30と検知側ガントリ40とを共に移動させて塗布動作を行う(図10(d))。この実施形態によれば、異物検知処理を行っている間に塗布動作を行うための初期化処理が終了するため、上記実施形態のように異物検知処理と初期化処理とを別々に実行する場合に比べて塗布装置全体のタクトタイムを短縮させることができる。なお、上記初期化処理は、清掃処理のみの例について説明したが、清掃処理の他、予備吐出処理等を有する場合には、これらの処理も含まれるものであってもよい。すなわち、塗布側ガントリ30の塗布動作を行うために必要な準備処理が含まれるものであってもよい。したがって、異物検知処理を行っている間にこの初期化処理を終了させることにより、塗布装置全体としてのタクトタイムを短縮させることができる。
また、上記実施形態では、塗布側ガントリ30及び検知側ガントリ40の初期位置Pが互いにX軸方向に離れたところに位置している例について説明したが、他の実施形態として、X軸方向一方側に塗布側ガントリ30及び検知側ガントリ40の初期位置Pを設定し、ステージ21側から検知側ガントリ40、塗布側ガントリ30をこの順に並設させる構成であってもよい。この実施形態の場合には、まず、並設された塗布側ガントリ30及び検知側ガントリ40のうち、検知側ガントリ40をX軸方向他方側に移動させることにより異物検知処理を行う。これにより異物が存在しないことを確認した後、塗布側ガントリ30をX軸方向他方側に移動させて塗布動作を行う。そして、塗布側ガントリ30及び検知側ガントリ40を共に初期位置Pまで移動させる。したがって、この実施形態であっても、塗布動作と異物検知処理とが別々のガントリGを移動させることによって行うことができるため、塗布液がムダに消費されるのを防止できる。また、塗布側ガントリ30及び検知側ガントリ40を同時に移動させて初期位置復帰を行うため、塗布側ガントリ30及び検知側ガントリ40をそれぞれ別々に初期位置復帰動作を行う場合に比べて、初期位置復帰動作に要するタクトタイムを短縮することができる。
本発明の実施形態に係る塗布装置を示す上面図である。 上記塗布装置の側面図である。 上記塗布装置の正面図である。 塗布側ガントリの脚部の詳細を示す図である。 検知側ガントリの脚部の詳細を示す図である。 清掃装置を示す図である。 上記実施形態に係る塗布装置の制御系を示すブロック図である。 上記実施形態に係る塗布装置の動作を示すフローチャートである。 上記実施形態に係る塗布装置の動作におけるガントリの位置関係を示す概略図である。 他の実施形態に係る塗布装置の動作におけるガントリの位置関係を示す概略図である。
符号の説明
10 基板
21 ステージ
30 塗布側ガントリ
34 口金部
40 検知側ガントリ
45 異物センサ
90 制御装置

Claims (5)

  1. 基板を保持するステージと、
    前記基板上に塗布液を吐出する口金と、
    前記口金を支持するとともに、この口金を前記ステージに保持された基板に沿って走査させる第1の移動体と、
    前記口金の走査範囲に存在する異物を検知する検知手段と、
    前記検知手段を支持するとともに、この検知手段を前記ステージに沿って走査させる第2の移動体と、
    を備えることを特徴とする塗布装置。
  2. 前記第1の移動体、第2の移動体、及び口金の動作を駆動制御する制御装置をさらに備え、
    前記制御装置は、前記第2の移動体を移動させて前記検知手段を走査させることにより前記口金の走査範囲における異物を検知する異物検知処理を行った後、この検知処理により異物が検知されない場合には、前記口金から塗布液を吐出させた状態で前記第1の移動体を移動させて口金を特定方向に走査させることにより基板上に塗布膜を形成する塗布動作を行い、前記異物検知処理により異物が検知された場合には、前記第1の移動体の静止状態を維持させて前記塗布動作を行わないことを特徴とする請求項1に記載の塗布装置。
  3. 前記第1の移動体及び第2の移動体それぞれに、前記検知手段及び前記口金が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の塗布装置。
  4. 前記第1の移動体と第2の移動体とが、前記基板を挟んで互いに対向するそれぞれの初期位置に配置されており、前記制御装置は、第2の移動体を第1の移動体側に移動させることにより前記異物検知処理を行った後、第1の移動体及び第2の移動体を共に第2移動体の初期位置側に移動させることにより、第1の移動体による塗布動作と第2の移動体を初期位置に位置させる初期位置復帰動作とを同時に行うことを特徴とする請求項2又は3に記載の塗布装置。
  5. 前記口金を清掃する清掃装置をさらに備え、前記制御装置は、前記第2の移動体が前記異物検知処理を行っている間に、第1の移動体に設けられた口金の清掃処理を終了させることを特徴とする請求項2〜4のいずれかに記載の塗布装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015166053A (ja) * 2014-03-03 2015-09-24 第一実業ビスウィル株式会社 複合処理システム

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