JP2010063992A - 予備塗布装置及びそれを備える塗布装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ローラの外周面に付着した塗布液がローラの外周面に残留するのを抑制し、塗布ユニットの初期化を安定して行うことができる予備塗布装置及びそれを備える塗布装置を提供する。
【解決手段】塗布ユニットのスリットから吐出される塗布液を付着させるローラを備え、このローラの外周面に前記スリットから塗布液を吐出させた状態で前記ローラを軸心回りに回転させることにより、塗布ユニットを初期化する予備塗布装置であって、前記ローラの外周面に付着した塗布液を除去するスクレーパユニットを備え、このスクレーパユニットは、ローラの外周面に当接する当接部を有するブレードがローラの回転方向に沿って複数枚設けるように構成する。
【選択図】図4

Description

本発明は、基板上に塗布膜を形成する塗布ユニットを初期化する予備塗布装置及び、その予備塗布装置を備える塗布装置に関するものである。
液晶ディスプレイやプラズマディスプレイ等のフラットパネルディスプレイには、ガラス等で形成された基板上にレジスト液等の塗布液が塗布されたものが使用されている。この塗布基板は、塗布液を均一に塗布する塗布装置によって形成されている。
この塗布装置は、基板が載置されるステージと、塗布液が吐出される塗布ユニットを備えており、塗布ユニットのスリットから塗布液を吐出させながら塗布ユニットを移動させることにより、基板上に均一厚さの塗布膜が形成されるようになっている。
このような塗布装置は、下記特許文献1に示されるように、基板上に塗布(基板上への塗布を本塗布という)を行う前には、塗布ユニットを初期化する予備塗布装置が備えられている。具体的には、予備塗布装置100は、図7に示すように、軸心回りに回転可能なローラ101を備えており、塗布ユニット102がローラ101に塗布液を塗布することにより予備塗布が行われる。すなわち、塗布ユニット102のスリット102aからローラ外周面101aに塗布液を吐出させるとスリット102aとローラ外周面101aとが塗布液で連結される。そして、この状態でローラ101を回転させることによりスリット102aの長手方向に亘って所定量の塗布液が引き出され、スリット102aの長手方向に亘って塗布液が一様に除去される。これにより、スリット102aは、長手方向に亘って塗布液が充填された状態となり、本塗布に適した状態に維持される。そして、この状態から本塗布を行うことにより、基板上には均一厚さの塗布膜が形成される。
一方、予備塗布装置100には、ローラ外周面101aに付着した塗布液を除去する洗浄装置103が設けられている。この洗浄装置103にはスクレーパユニット105が設けられており、このスクレーパユニット105によりローラ外周面101aに付着した塗布液が除去されるようになっている。具体的には、スクレーパユニット105は、ローラ外周面101aの長手方向に亘って延びるブレード105aを有しており、その先端部分がローラ外周面101aに長手方向に亘って当接した状態で取付けられている。したがって、この状態でローラを回転させると、ローラ外周面101aに付着した塗布液がブレード105aによって掻き取られることにより、ローラ外周面101aに付着した塗布液が除去される。なお、スクレーパユニットには塗布液を軟化させる洗浄液を吐出する洗浄液吐出部104が設けられており、ブレード105aによる塗布液除去処理前のローラ外周面101aに洗浄液が塗布されるようになっている。
特開2007−260485号公報
しかしながら、従来の予備塗布装置100では、ローラ外周面101aから塗布液が完全に除去しきれない虞がある。すなわち、近年では、基板の大型化に伴って塗布領域が広域になっており、これに対応するため塗布ユニット102のスリット102aが長尺化している。そのため、予備塗布装置100のローラ101も軸心方向への長尺化を余儀なくされ、それに対応するようにブレード105aの長手方向寸法も長尺化せざるを得なくなっている。
このように、ローラ101及びブレード105aが長尺化すると、ローラ101の真直度等の問題から、ローラ外周面101aの長手方向に亘ってブレード105aを当接させることが困難になり、当接不十分な箇所からは、塗布液がブレード105aをすり抜けることにより、ローラ外周面101aに塗布液が残留してしまう。このような塗布液残留による清掃ムラが存在すると、予備塗布動作の際、スリット102aの長手方向に亘って塗布液が均一に引き出すことが困難になり、予備塗布動作が不十分になるという問題が生じる虞がある。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、ローラの外周面に付着した塗布液がローラの外周面に残留するのを抑制し、塗布ユニットの初期化を安定して行うことができる予備塗布装置及びそれを備える塗布装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために本発明の予備塗布装置は、塗布ユニットのスリットから吐出される塗布液を付着させるローラを備え、このローラの外周面に前記スリットから塗布液を吐出させた状態で前記ローラを軸心回りに回転させることにより、塗布ユニットを初期化する予備塗布装置であって、前記ローラの外周面に付着した塗布液を除去するスクレーパユニットを有しており、このスクレーパユニットは、ローラの外周面に当接するブレードがローラの回転方向に沿って複数枚設けられ、前記複数枚のブレードがローラの外周面に当接した状態で、ローラを軸回りに回転させることにより、外周面に付着した塗布液が掻き取られてローラの外周面の塗布液が除去されることを特徴としている。
上記予備塗布装置によれば、上記ブレードがローラの回転方向に沿って複数枚設けられているため、ローラの外周面に付着した塗布液を安定して除去することができる。具体的には、一のブレードとローラの外周面との間に隙間が生じていることにより、外周面に付着した塗布液がブレードをすり抜けた場合であっても、そのブレードをすり抜けた塗布液は、ローラの回転方向下流側に位置する他のブレードにより掻き取られる。すなわち、ブレードとローラの外周面とで形成される隙間は、ローラの回転方向に沿って同形状に形成される可能性は低いため、ローラの外周面に付着した塗布液は複数枚のブレードのいずれかによって掻き取られ、塗布液がローラの外周面に残留するのを抑えることができる。したがって、ローラの外周面に付着した塗布液が安定して除去されることにより、塗布ユニットの初期化を安定して行うことができる。
また、前記スクレーパユニットは、ローラの回転方向に沿って複数設けらる構成としてもよい。
この構成によれば、ローラの回転方向に沿って設置されるブレードの枚数が多くなるため、ブレードをすり抜ける塗布液がより一層低減される。
また、前記スクレーパユニットは、複数枚のブレードの当接部がローラの外周面に当接する状態に、前記複数枚のブレードを一体的に取付けるブレードホルダを有している構成にしてもよい。
この構成によれば、ブレードホルダを取付け、取外しを行うだけで複数枚のブレードの取付け及び取外しを行うことができるため、スクレーパユニットのメンテナンス性を向上させることができる。
また、上記課題を解決するために本発明の塗布装置は、上記のいずれかの形態の予備塗布装置と、基板を載置するステージと、このステージに載置された基板に対して相対的に移動しつつ塗布液を吐出する塗布ユニットとを備えることを特徴としている。
上記塗布装置によれば、予備塗布装置により塗布ユニットの初期化を安定して行うことができるため、塗布ムラの発生した不良基板が生産されるのを抑えることができる。
本発明の予備塗布装置及びそれを備える塗布装置によれば、ローラの外周面に付着した塗布液がローラの外周面に残留するのを抑制することができ、これにより、塗布ユニットの初期化を安定して行うことができる。
本発明に係る実施の形態を図面を用いて説明する。具体的には、予備塗布装置及びそれを用いた塗布装置について説明する。
図1は、本発明の一実施形態における塗布装置1を概略的に示す図であり、図2は塗布ユニット30の要部を概略的に示す図である。
図1、図2に示すように、塗布装置1は、基板10上に薬液やレジスト液等の塗布液を塗布して塗布膜を形成するものであり、基台20と、基板10を載置するためのステージ21と、このステージ21に対し特定方向に移動可能に構成される塗布ユニット30とを備えており、さらにこの塗布ユニット30を初期化する予備塗布装置2(図1において左側)を備えている。
なお、以下の説明では、塗布ユニット30が移動する方向をX軸方向、これと水平面上で直交する方向をY軸方向、X軸およびY軸方向の双方に直交する方向をZ軸方向として説明を進めることとする。
前記ステージ21は、搬入された基板10をその表面に載置して保持するものである。このステージ21には、その表面に開口する複数の吸引孔(不図示)が形成されており、これらの吸引孔と真空ポンプ(不図示)とが連通して接続されている。そして、ステージ21の表面に基板10が載置された状態で真空ポンプを作動させると、吸引孔に吸引力が発生し基板10がステージ21の表面に吸引されて基板10を吸着保持できるようになっている。また、ステージ21には、基板10を昇降動作させる基板昇降機構が設けられている。すなわち、ステージ21の表面には複数のピン孔(不図示)が形成されており、このピン孔にはZ軸方向に昇降動作可能なリフトピン(不図示)が埋設されている。そして、ステージ21の表面に基板10を載置した状態でリフトピンを上昇させることにより、リフトピンの先端部分が基板10に当接し、複数のリフトピンの先端部分で基板10を所定の高さ位置に保持できるようになっている。これにより、基板10との接触部分を極力抑えて保持することができ、基板10を損傷させることなくスムーズに交換できるようになっている。
また、塗布ユニット30は、基板10上に塗布液を塗布するものである。この塗布ユニット30は、基台20に取付けられた脚部31(図2参照)とY軸方向に延びる口金部34とを有しており、基台20上をY軸方向に跨いだ状態でX軸方向に移動可能に取り付けられている。具体的には、基台20のY軸方向両端部分にはそれぞれX軸方向に延びるレール22が設置されており、脚部31がこのレール22にスライド自在に取り付けられている。そして、脚部31にはリニアモータ33の可動子が取り付けられており、リニアモータ33を駆動制御することにより、塗布ユニット30がX軸方向に移動し、任意の位置で停止できるようになっている。
本実施形態では、予備塗布を行う予備塗布位置、本塗布を行う本塗布開始位置に移動し、それぞれの位置で精度よく停止できるようになっている。ここで、予備塗布位置とは、塗布ユニット30を初期化するために予備塗布を行う位置であり、後述する塗布ユニット30のスリットノズル34aの位置が、ローラ4の軸心位置とX軸方向において一致する位置(図1における位置A)である。また、本塗布位置とは、X軸方向において基板10上に塗布を開始する位置(図1における位置B)のことである。
塗布ユニット30の脚部31には、図2に示すように、塗布液を塗布する口金部34が取り付けられている。具体的には、この脚部31にはZ軸方向に延びるレール37と、このレール37に沿ってスライドするスライダ35が設けられており、これらのスライダ35と口金部34とが連結されている。そして、スライダ35にはサーボモータ(不図示)により駆動されるボールねじ機構が取り付けられており、このサーボモータを駆動制御することにより、スライダ35がZ軸方向に移動するとともに、任意の位置で停止できるようになっている。すなわち、口金部34が、ステージ21に保持された基板10に対して接離可能に支持されている。
口金部34は、塗布液を塗布して基板10上に塗布膜を形成するものである。この口金部34は、一方向に延びる形状を有する柱状部材であり、塗布ユニット30の走行方向(X軸方向)とほぼ直交するように設けられている。この口金部34には、長手方向に延びるスリットノズル34aが形成されており、口金部34に供給された塗布液がスリットノズル34aから長手方向に亘って一様に吐出されるようになっている。したがって、このスリットノズル34aから塗布液を吐出させた状態で塗布ユニット30をX軸方向に走行させることにより、スリットノズル34aの長手方向に亘って基板10上に一定厚さの塗布膜が形成されるようになっている。
塗布装置1のX軸方向端部(図1の左側)には予備塗布装置2が設けられている。この予備塗布装置2は、塗布ユニット30を初期化するものであり、一軸方向に延びる円筒形状のローラ4とこのローラ4を洗浄するローラ洗浄機5とを備えている。ここで、図3は、予備塗布装置2を概略的に示す図である。
ローラ4は、円筒形状を有しており、その外周面41の長手方向寸法がスリットノズル34aの長手方向寸法より大きい寸法に設定されている。そして、このローラ4は、洗浄液の廃液を受けるケース部24内に配置されており、塗布ユニット30の進行方向(X軸方向)に対して直交する方向(Y軸方向)に延びるように配置されている。また、ケース部24には後述する開口部26aが形成されており、その開口部26aからローラ外周面41の一部がその長手方向に亘って臨めるようになっている。したがって、塗布ユニット30が予備塗布位置(位置A)で停止すると、塗布ユニット30のスリットノズル34aの長手方向とローラ外周面41の長手方向とが互いに一致してスリットノズル34aとローラ外周面41とが互いに対向するようになっている。
また、ローラ4は軸心回りに回転可能に設けられている。具体的には、ローラ4には図示しないモータが接続されており、このモータを駆動させることによりローラ4が軸心回り(図3の矢印方向)に回転できるようになっている。これにより、塗布ユニット30から吐出された塗布液をローラ外周面41に付着させ、この状態でローラ4を回転させると、外周面41に付着した塗布液がローラ4の回転に従って引き込まれることにより、スリットノズル34aの長手方向に亘って所定量の塗布液が除去されて塗布ユニット30が初期化されるようになっている。
また、ケース部24は、ローラ4で除去された塗布液や洗浄液の廃液を受けるものであり、ローラ4等を収容するケース部本体25とこのケース部本体25を上方から覆う天壁部26とを有している。このケース部24は、基台20のX軸方向端部側(図1において左側)に配置されており、その上端の一部が基台20から突出するように埋設されている。
ケース部本体25には、X軸方向ほぼ中央部分にローラ4が取付けられており、このローラ4を洗浄するローラ洗浄機5が設けられている。そして、ケース部本体25の底部には、排出口25aが設けられており、この排出口25aと廃液回収装置とが配管で連結されている。これにより、ケース部本体25内の廃液がこの排出口25aを通じて廃液回収装置に排出されるようになっている。また、ケース部本体25の側面部には、ガス吸引口25bが設けられている。これにより、後述のガスノズル70からローラ4に対して供給されたガスが吸引され、このガス吸引口25bを通じてガス吸引口25bと接続されるガス回収装置に回収されるようになっている。
天壁部26には、上述のようにローラ4の一部を露出させる開口部26aが形成されている。具体的には、ローラ外周面41の形状に合わせて形成されており、ほぼ長方形に開口して形成されている。この開口部26aからは図3に示すようにローラ外周面41の一部が天壁部26よりも上方に露出するようになっている。これにより、塗布ユニット30のスリットノズル34a位置が予備塗布位置(位置A)に位置した状態でスリットノズル34aから塗布液を吐出することにより、ローラ外周面41に塗布液を付着させることができるようになっている。
また、開口部26aには、ゴム等の弾性部材で形成されたシール部材26bがローラ外周面41の長手方向に亘って取付けられている。すなわち、この開口部26aのシール部材26bはローラ外周面41に極力接近する位置まで延伸した状態で取付けられており、ケース部24内に塵埃等が侵入するのを抑えることができるようになっている。
また、ローラ洗浄機5は、洗浄液供給器50、スクレーパユニット60、ガスノズル70を有しており、ローラ外周面41付近にローラ4の回転方向に沿ってこの順に取付けられている。
この洗浄液供給器50は、ローラ外周面41に洗浄液を供給するものであり、洗浄液貯留部51と洗浄液吐出部52とを有している(図4参照)。この洗浄液貯留部51は、ローラ4の軸心方向寸法よりも大きい寸法の長尺円筒状に形成されており、その内部には、ローラ外周面41に付着した塗布液を軟化させる洗浄液が貯留できるようになっている。そして、ケース部24内ではローラ4の軸心方向と洗浄液貯留部51の延びる方向とが平行となるように設置されており、洗浄液貯留部51とローラ外周面41とが長手方向に亘って対向する状態で設置されている。
また、洗浄液貯留部51には、ローラ外周面41と対向する側に洗浄液を吐出する洗浄液吐出部52が形成されている。この洗浄液吐出部52は、複数の小穴が長手方向に所定間隔で配列されて形成されており、洗浄液貯留部51に貯留された洗浄液が、この洗浄液吐出部52を通じてローラ外周面41に吐出されるようになっている。これにより、洗浄液貯留部51内の洗浄液が加圧されると、複数の洗浄液吐出部52から洗浄液が吐出され、洗浄液貯留部51と対向するローラ外周面41の長手方向に亘って洗浄液が一様に塗布されるようになっている。
また、スクレーパユニット60は、ローラ外周面41上に付着した塗布液を掻き取るものであり、本実施形態ではローラ4の回転方向に沿って2カ所設けられている。このスクレーパユニット60は、ローラ外周面41の長手方向に亘って延びるブレード61が取付けられており、このブレード61がローラ外周面41に押しつけられた状態でケース部24内に固定されている。これにより、洗浄液供給器50により洗浄液がローラ外周面41に塗布されつつローラ4を回転させると、ブレード61によってローラ外周面41に付着した塗布液が異物とともに掻き取られ、ローラ外周面41が清掃されるようになっている。
ここで、図4は、スクレーパユニット60を示す図である。このスクレーパユニット60は、複数のブレード61(ブレード61a、61b)と、これら複数のブレード61を一体的に固定するブレードホルダ62とを有しており、ケース部24内に固定されている。具体的には、ケース部24にはスクレーパユニット60を取付けるための取付ステー64が設けられており、この取付ステー64にブレードホルダ62がボルトで連結されることにより固定されている。
ブレード61は、ローラ外周面41に付着した塗布液を掻き取るものであり、一方向に延びる平板状部材で形成されている。具体的には、ブレード61は、口金部34のスリット34aの長手方向寸法よりも大きい寸法に形成されており、その先端部には先鋭状の先端部Tが長手方向に亘って形成されている。また、これらのブレード61は、同種材料で形成されており、本実施形態ではPET(ポリエチレンテレフタレート)で形成されている。なお、ブレード61の材料については、樹脂、ゴム、金属等、適宜使用することができる。
また、本実施形態では、2枚のブレード61a、61bがブレードホルダ62により一体化されて固定されている。このブレードホルダ62は、ホルダ本体62aと当て板62bとを有しており、これらの間に2枚のブレード61a、61bがスペーサ63を介してボルトで固定されている。
具体的には、ホルダ本体62aには、ブレード61aに当接する平板状のブレード当接部621と取付ステー64に当接する平板状のステー当接部622とを有しており、ブレード当接部621には雌ネジ部が形成されている。これにより、ブレード61a、61b及びスペーサ63に形成されているボルト挿通孔にボルトを挿通させた状態で、このボルトと雌ネジ部とを螺合させることにより、ブレード61a、61bがスペーサ63を挟み込む状態で一体的に固定されるようになっている。
なお、ブレード61a、61bがブレードホルダ62に取付けられた状態では、ブレード当接部621に当接するブレード61aが、当て板62bに当接するブレード61bよりも当接部Tが突出するように固定される。すなわち、ブレードホルダ62がケース部24内に固定された状態で、ブレード61a、61bそれぞれがローラ外周面41に適切に当接できる寸法に固定されるようになっている。
また、ホルダ本体62aは、ブレード当接部621とステー当接部622とが所定の角度を有する略「く」の字状に形成されており、ブレードホルダ62を取付ステー64に取付けると2枚のブレード61a、61bが塗布液を掻き取るのに適切な状態でセットされるようになっている。
すなわち、ブレードホルダ62が取付ステー64に取付けられると、ステー当接部622は、ローラ外周面41に対して塗布液を掻き取るのに適切な角度を有する姿勢に固定される。したがって、ブレード61aは、ステー当接部622に当接して取付けられているため、ブレード61aの当接部Tがローラ外周面41に対して塗布液を掻き取るのに適切な角度を有するように固定される。さらに、ブレード61bは、ブレード61aに対してスペーサ63によって精度よくオフセットされるため、ブレード61bの当接部Tもローラ外周面41に対して塗布液を掻き取るのに適切な角度を有するように固定される。これにより、ブレード61a、61bを取付けたブレードホルダ62を取付ステー64に取付けるだけで2枚のブレード61a、61bが塗布液を掻き取るのに適切な状態でセットされるようになっている。
したがって、ブレードホルダ62を取付ステー64に取付けて、ブレード61a、61bがケース部24内に固定されると、それぞれの当接部Tが長手方向に亘ってローラ外周面41に当接し、この状態でローラ4を軸心回りに回転させると、当接部Tがローラ外周面41の長手方向に亘って付着した塗布液を掻き取ることができる。これにより、ローラ外周面41に付着した塗布液が除去できるようになっている。
ここで、仮に、ローラ外周面41に付着した塗布液がブレード61aをすり抜けてローラ外周面41に残留した場合であっても、ブレード61aとはローラ4の回転方向に沿って接触位置が異なるブレード61bが存在することにより、残留した塗布液を掻き取ることができるようになっている。
また、本実施形態では、上述のスクレーパユニット60がローラ4の回転方向に沿って2カ所設けられている。したがって、仮に、ローラ4の真直度等の問題により、ローラ外周面41に付着した塗布液がローラ4の回転方向上流側のスクレーパユニット60をすり抜けてローラ外周面41に残留した場合であっても、接触位置が異なる下流側のスクレーパユニット60の存在により、残留した塗布液が掻き取られるようになっている。これにより、ローラ外周面41に付着した塗布液がローラ外周面41に残留するのを抑制できるようになっている。
また、ガスノズル70は、ローラ外周面41にガスを噴出することにより、ローラ外周面41に残存している洗浄液を除去・乾燥させるものである。本実施形態では、ガスノズル70がローラ外周面41に向かって延びており、このガスノズル70から窒素ガスが噴出される。そして、洗浄液供給器50により洗浄液が塗布され、スクレーパユニット60により塗布液や洗浄液が掻き取られた後、ローラ外周面41に窒素ガスが吹き付けられることにより、ローラ外周面41が乾燥されるようになっている。なお、本実施形態では窒素ガスを噴出させるように構成されているが、CDA(クリーンドライエア)等も使用することができる。
次に、この予備塗布装置2を含む塗布装置1の動作について、図5、図6に示すフローチャートを参照しながら説明する。
まず、基板10上に塗布液を塗布する本塗布工程を行う前に予備塗布工程、すなわち、塗布ユニット30の初期化が行われる(ステップS1)。この予備塗布工程は、図6に示すフローチャートのステップS11〜S14に従って行われる。まず、塗布ユニット30の位置決め(予備塗布時)が行われる(ステップS11)。具体的には、リニアモータを駆動させることにより塗布ユニット30を移動させ、塗布ユニット30が予備塗布位置(位置A)に位置させたところで停止させる。そして、サーボモータを駆動させることにより口金部34を下降させ、口金部34のスリットノズル34aとローラ外周面41との距離が所定値になる位置で停止させる。
次に、予備塗布装置2を稼働させる(ステップS12)。すなわち、洗浄液供給器50から洗浄液を吐出させるとともに、ガスノズル70から窒素ガスを噴出させた状態で、ローラ4を回転させる。具体的には、洗浄液貯留部51の洗浄液吐出部52から洗浄液が吐出されることにより、ローラ外周面41の長手方向に亘って一様に洗浄液が塗布される。これにより、回転するローラ4のローラ外周面41全体が洗浄され、予備塗布を行える状態になる。
次に、予備塗布が行われる(ステップS13)。すなわち、塗布ユニット30から所定量の塗布液を回転しているローラ外周面41に吐出させる。これにより、塗布ユニット30のスリットノズル34aとローラ外周面41とが塗布液で連結された状態となるとともに、この状態からローラ4が回転していることにより、ローラ外周面41に一定厚さの塗布膜をローラ4の回転方向に亘って形成される。そして、所定量の塗布液を吐出した後、口金部34を上昇させる。これにより、スリットノズル34aとローラ4との間に形成された塗布膜が断ち切られ、塗布ユニット30の初期化が完了する。
また、ローラ外周面41に付着した塗布液は、ローラ洗浄機5によって洗浄される。具体的には、塗布液が付着しているローラ外周面41に洗浄液供給機50からの洗浄液が塗布されることにより、塗布液が軟化し剥がれやすい状態となる。そして、まず上流側のスクレーパユニット60のブレード61a、61bによりローラ外周面41に付着した塗布液が掻き取られる。ここで、塗布液がブレード61aをすり抜けた場合であっても、ブレード61bにより塗布液が掻き取られる。
なお、ローラ4の真直度等の影響により、上流側のスクレーパユニット60をすり抜けて塗布液がローラ外周面41に残留したままの場合であっても、下流側のスクレーパユニット60のブレード61a、61bにより残留した塗布液が掻き取られる。その後、ガスノズル70から噴出されるガスにより乾燥処理が行われ、清掃されたローラ外周面41が形成される。その後、予備塗布装置は停止する(ステップS14)。
また、この塗布ユニット30の初期化と同時に、ステップS2において基板10の搬入が行われる。具体的には、ステージ21の表面から複数のリフトピンが突出した状態で待機されており、図示しないロボットハンドにより、リフトピンの先端部分に基板10が載置される。そして、リフトピンの先端部分に基板10が載置された状態から、リフトピンを下降させて、基板10をステージ21の表面に載置される。
次に、ステップS3により、基板10がステージ21上に保持される。具体的には、真空ポンプを駆動させることにより、吸引孔に急速に吸引力を発生させる。すなわち、吸引孔内の大気が真空ポンプにより急速に吸引されることにより、吸引孔に吸引力が発生し、瞬時に基板10がステージ21上に吸着されて保持される。
次に、ステップS4により、塗布ユニット30が本塗布位置に位置決めされる。具体的には、ステップS13による予備塗布が完了した後、リニアモータを駆動させることにより塗布ユニット30を本塗布位置(位置B)まで移動させる。そして、サーボモータを駆動させることにより口金部34を下降させ、口金部34のスリットノズル34aと基板10表面との距離が所定値になる位置で停止させる。
次に、ステップS5において、塗布動作が行われる。すなわち、塗布ユニット30を特定の方向(X軸方向)に走行させつつ、塗布液を吐出させることにより、基板10の表面に塗布膜を形成させる。
次に、ステップS6において、基板10の取出しが行われる。すなわち、S5における塗布動作により基板10表面に塗布膜が形成された後、真空ポンプを停止させて、吸引孔21aにおける圧力を大気圧に戻す。そして、リフトピンを上昇させることにより、リフトピンの先端部分で基板10を保持させ、図示しないロボットハンドに基板10の受け渡しが行われ、ステージ21の表面から基板10が排出される。
このような予備塗布装置2及びこれを備えた塗布装置1によれば、ブレード61a、61bがローラ4の回転方向に沿って複数枚設けられているため、ローラ外周面41に付着した塗布液を安定して除去することができ、塗布ユニットの初期化を安定して行うことができる。
また、上記実施形態では、ブレード61を2枚取付けた場合について説明したが、ブレードを3枚以上取付けたものであってもよい。なお、ブレードを多数取付けた場合には、摩擦の影響によりローラ4の駆動力を大きくする必要があり、予備塗布装置が大型化する虞がある。したがって、ブレードは2、3枚にすることが好ましい。
また、上記実施形態では、ブレード61の材質を同じ材質である場合について説明したが、互いに異なる材質のブレード61a、61bを用いたものであってもよい。異なる材質を用いることにより、それぞれのブレード61a、61bにおいて、ローラ外周面41への接触状態(圧接状態)が異なる状態となるため、ローラ外周面41に付着した塗布液の付着状態に幅広く対応することが可能である。
本発明の実施形態に係る塗布装置を概略的に示す正面図である。 上記塗布装置における塗布ユニットの脚部付近を示す概略図である。 本発明の実施形態に係る予備塗布装置を概略的に示す図である。 スクレーパユニットを示す概略図である。 塗布装置の動作を示すフローチャートである。 予備塗布装置の動作を示すフローチャートである。 従来の予備塗布装置を説明するための図である。
符号の説明
1 塗布装置
2 予備塗布装置
4 ローラ
5 ローラ洗浄機
10 基板
30 塗布ユニット
60 スクレーパユニット
61a、61b ブレード
62 ブレードホルダ

Claims (4)

  1. 塗布ユニットのスリットから吐出される塗布液を付着させるローラを備え、このローラの外周面に前記スリットから塗布液を吐出させた状態で前記ローラを軸心回りに回転させることにより、塗布ユニットを初期化する予備塗布装置であって、
    前記ローラの外周面に付着した塗布液を除去するスクレーパユニットを有しており、
    前記スクレーパユニットは、ローラの外周面に当接するブレードがローラの回転方向に沿って複数枚設けられ、
    前記複数枚のブレードがローラの外周面に当接した状態で、ローラを軸回りに回転させることにより、外周面に付着した塗布液が掻き取られてローラの外周面の塗布液が除去されることを特徴とする予備塗布装置。
  2. 前記スクレーパユニットは、ローラの回転方向に沿って複数設けられていることを特徴とする請求項1に記載の予備塗布装置。
  3. 前記スクレーパユニットは、複数枚のブレードそれぞれがローラの外周面に当接する状態に、前記複数枚のブレードを一体的に固定するブレードホルダを有していることを特徴とする請求項1又は2に記載の予備塗布装置。
  4. 前記請求項1〜3のいずれかに記載の予備塗布装置と、基板を載置するステージと、このステージに載置された基板に対して相対的に移動しつつ塗布液を吐出する塗布ユニットと、を備えることを特徴とする塗布装置。
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CN114932054A (zh) * 2022-06-22 2022-08-23 鹏盛国能(深圳)新能源集团有限公司 一种固态锂电池极片自动加工装置

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