JP5160953B2 - 予備塗布装置、塗布装置及び予備塗布装置の洗浄方法 - Google Patents

予備塗布装置、塗布装置及び予備塗布装置の洗浄方法 Download PDF

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本発明は、ステージに載置された基板上に塗布ユニットで塗布液を塗布する前に、塗布ユニットを初期化する予備塗布装置及びその洗浄方法に関するものであり、また、その予備塗布装置を備える塗布装置に関するものである。
液晶ディスプレイやプラズマディスプレイ等のフラットパネルディスプレイには、ガラス等で形成された基板上にレジスト液等の塗布液が塗布されたものが使用されている。この塗布基板は、塗布液を均一に塗布する塗布装置によって形成されている。
この塗布装置は、基板が載置されるステージと、塗布液が吐出される塗布ユニットを備えており、塗布ユニットのスリットから塗布液を吐出させながら塗布ユニットを移動させることにより、基板上に均一厚さの塗布膜が形成されるようになっている。
このような塗布装置は、下記特許文献1に示されるように、基板上に塗布(基板上への塗布を本塗布という)を行う前には、塗布ユニットを本塗布に適した状態にするため、塗布ユニットを初期化する予備塗布装置を備えている。具体的には、予備塗布装置100は、図12に示すように、軸回りに回転可能なローラ101を備えており、塗布ユニット102がローラ101に塗布液を塗布することにより予備塗布が行われる。すなわち、塗布ユニット102のスリット102aからローラ外周面101aに塗布を行うとスリット102aとローラ外周面101aとが塗布液で連結される。そして、この状態でローラ101を回転させることによりスリット102aの長手方向に亘って所定量の塗布液が引き出され、スリット102aの長手方向に亘って塗布液が一様に除去される。これにより、塗布ユニット102のスリット102aの先端部分では、スリット102aの長手方向に亘って塗布液が充填された状態となり、本塗布に適した状態に維持される。そして、この状態から本塗布を行うことにより、基板上には均一厚さのレジスト液膜が形成される。
一方、予備塗布装置100には、このローラ外周面101aを洗浄する洗浄機103が備えられており、この洗浄機103によりローラ外周面101aが洗浄される。具体的には、洗浄機103には、洗浄液を吐出する洗浄液吐出部104を有しており、この洗浄液吐出部104には洗浄液が吐出される吐出口104aが長手方向に亘って所定間隔で形成されている。したがって、ローラ101を回転させながら、この吐出口104aからローラ外周面101aに直接洗浄液を吐出させることにより(図12の矢印で示す)、洗浄液がローラ外周面101aに塗布される。そして、洗浄液がローラ外周面101aに塗布された後、スクレーパ105で掻き取られることによりローラ外周面101aに付着した塗布液等の異物が除去される。
特開2006−281091号公報
しかしながら、従来の予備塗布装置100では、ローラ外周面101aから塗布液が完全に除去しきれない虞がある。すなわち、所定間隔で設けられた洗浄液塗布部104の吐出口104aから直接ローラ外周面101aに吐出される構成であるため、洗浄液がローラ外周面101aに一様に塗布されない場合がある。このような場合には、ローラ外周面101aに付着した塗布液等に洗浄液が塗布されず、塗布液等の異物をスクレーパ105で掻き落としにくくなるため、ローラ外周面101aには異物が残ったままの状態となりやすい。このようにローラ外周面101aに異物が付着したままの状態で予備塗布を行うと、塗布ユニット102から吐出された塗布液がローラ外周面101aに付着する部分と付着しない部分とが混在するため、スリット102aにおける塗布液をスリット102aの長手方向に亘って一様に引き出すことができず、塗布ユニット102の初期化が不完全な状態となる。したがって、このような状態で本塗布を行うと、基板上の塗布膜に筋が入る等の塗布ムラが生じ不良基板が生産される原因となる。
また、洗浄液塗布部104の吐出口104aが設けられる所定間隔を短くし、吐出口104aを多数設けることにより、ローラ外周面101aに一様に塗布することも考えられるが、この場合には洗浄機103の製作コストが高くなり、予備塗布装置100ひいてはそれを備える塗布装置のコストアップに繋がってしまうという問題もある。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、洗浄液がローラ外周面に一様に塗布されることによりローラ外周面全体が洗浄され、塗布ユニットの初期化を安定させることができ、さらに製作コストの上昇を抑えることのできる予備塗布装置、塗布装置及び予備塗布装置の洗浄方法を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために本発明の予備塗布装置及び予備塗布装置の洗浄方法は、一軸方向に延びるローラと、このローラの外周面を洗浄するローラ洗浄機とを備え、基板に塗布液を塗布する塗布ユニットから前記ローラ外周面に塗布液を吐出した状態で前記ローラを軸心回りに回転させることにより、塗布ユニットから前記ローラに所定量の塗布液を塗布させて塗布ユニットを初期化する予備塗布装置であって、前記ローラ洗浄機は、前記ローラ外周面に洗浄液を供給する洗浄液供給器を備えており、この洗浄液供給器は、洗浄液を吐出する洗浄液吐出部と、ローラ外周面の長手方向に亘って洗浄液を貯留する洗浄液溜部と、前記ローラ外周面と対向しローラ外周面の長手方向に亘って形成される塗布口を有する洗浄液塗布部とを有しており、前記洗浄液吐出部から吐出された洗浄液が、ローラ外周面の長手方向に亘って一時的に洗浄液溜部で貯留され、前記洗浄液塗布部の塗布口からローラ外周面の長手方向に亘って一様に吐出され、さらに、前記洗浄液供給器は、ローラの軸心位置と反対側から所定間隔隔てて前記洗浄液吐出部を覆うフレーム部を有しており、前記洗浄液溜部は、洗浄液吐出部とフレーム部との間にローラ外周面の長手方向に亘って形成されていることを特徴としている。
上記予備塗布装置及び予備塗布装置の洗浄方法によれば、前記洗浄液塗布部の塗布口がローラ外周面の長手方向に亘って形成されているため、洗浄液がローラ外周面の長手方向に亘って一様に塗布することができる。すなわち、洗浄液吐出部から吐出された洗浄液は、前記洗浄液溜部に貯留されることにより、一時的にローラの長手方向に亘って一様に貯留される。そして、この洗浄液溜部と洗浄液塗布部の塗布口とが長手方向に亘って連通して連結されていることにより、洗浄液溜部から流出した洗浄液が塗布口の長手方向に亘って一様に吐出される。したがって、洗浄液がローラ外周面の長手方向に亘って形成された塗布口から吐出されることにより、洗浄液をローラ外周面の長手方向に亘って一様に塗布することができる。そして、この状態からローラを回転させることにより、ローラ外周面全面に亘って洗浄液を塗布することができるため、ローラ外周面の洗浄をムラなく行うことができ、塗布ユニットの初期化を安定させることができる。また、洗浄液溜部がローラ外周面の長手方向に亘って一時的に洗浄液を貯留することができるため、従来の予備塗布装置のように吐出口を多数形成する必要がなく、予備塗布装置を安価に製作することができる。
すなわち、前記洗浄液吐出部は、ローラ外周面の長手方向に亘って延びる洗浄液収容部を有しており、前記フレーム部は、前記洗浄液収容部と所定間隔隔てた状態で配置される背壁部とこの背壁部から洗浄液収容部の下部を通ってローラ外周面に向かって延びる傾斜壁部とを有しており、前記洗浄液溜部は、前記洗浄液収容部と前記背壁部と傾斜壁部とによって形成されている構成とすることができる。
この構成によれば、洗浄液溜部は、前記フレーム部と前記洗浄液吐出部とによって簡単な構成によって設けることができるため、洗浄液溜部を独立して設ける場合に比べて安価に製作することができる。
また、前記洗浄液塗布部の塗布口は、前記洗浄液吐出部と前記傾斜壁部との隙間によって形成されている構成とすることができる。
この構成によれば、塗布口を簡単な構成で形成できるとともに、洗浄液溜部に貯留された洗浄液が傾斜壁部を流れ落ち、そのまま塗布口を通じて吐出される。したがって、洗浄液を吐出口から吐出させる駆動装置を用いる必要がないため、安価な予備塗布装置とすることができる。
また、前記洗浄液供給器は、前記洗浄液吐出部と前記傾斜壁部との距離を調節することにより、塗布口の開口割合を調節できる開口調節器を有している構成としてもよい。
例えば、前記開口調節器は、前記洗浄液吐出部を前記傾斜壁部に対して接離させることにより塗布口の開口割合を調節できる開口調節器を有している構成としてもよい。
この構成によれば、開口調節器を調節することにより、塗布口の開口割合を調節することができるため、塗布口から吐出される洗浄液量と、洗浄液溜部に貯留された洗浄液量との関係から、洗浄液が塗布口の長手方向に亘って吐出されるように調節することができる。これにより、ローラ外周面の長手方向に亘って洗浄液を供給することができる。
また、前記開口調節器は、前記洗浄液吐出部の一部を前記傾斜壁部に対する押込量を調節できる押込調節部材が洗浄液吐出部の延びる方向に所定間隔で配列されて設けられており、この押込調節部材で押込量を調節することにより塗布口の開口割合を調節できる構成としてもよい。
この構成によれば、押込調節部材で洗浄液吐出部と傾斜壁部との隙間(塗布口)を所定間隔おきに調節することができるため、洗浄液吐出部と傾斜壁部とで形成される隙間を部分的に調節することができる。したがって、ローラ外周面の長手方向に亘って一様に洗浄液を塗布することができるとともに、洗浄液吐出部や傾斜壁部の真直度を高精度に形成する必要がなくなるため、製作コストを抑えることができる。
上記課題を解決するために本発明の塗布装置は、上記のいずれかの形態の予備塗布装置と、基板を載置するステージと、このステージに載置された基板に対して相対的に移動しつつ塗布液を吐出する塗布ユニットと、を備えることを特徴としている。
上記塗布装置によれば、予備塗布装置により塗布ユニットの初期化が安定して行われるため、塗布ムラが発生した不良基板が生産されるのを抑えることができる。
本発明の予備塗布装置、塗布装置及び予備塗布装置の洗浄方法によれば、洗浄液がローラ外周面に一様に塗布されることによりローラ外周面全体が洗浄され、塗布ユニットの初期化を安定させることができ、さらに製作コストの上昇を抑えることができる。
本発明に係る実施の形態を図面を用いて説明する。具体的には、予備塗布装置及びこれを用いた塗布装置について説明する。
図1は、本発明の一実施形態における塗布装置を概略的に示す図であり、図2は塗布ユニットの要部を概略的に示す図である。
図1〜図3に示すように、塗布装置1は、基板10上に薬液やレジスト液等の塗布液を塗布して塗布膜を形成するものであり、基台20と、基板10を載置するためのステージ21と、このステージ21に対し特定方向に移動可能に構成される塗布ユニット30とを備えており、さらにこの塗布ユニット30を初期化する予備塗布装置2(図1において左側)を備えている。
なお、以下の説明では、塗布ユニット30が移動する方向をX軸方向、これと水平面上で直交する方向をY軸方向、X軸およびY軸方向の双方に直交する方向をZ軸方向として説明を進めることとする。
前記ステージ21は、搬入された基板10をその表面に載置して保持するものである。このステージ21には、その表面に開口する複数の吸引孔(不図示)が形成されており、これらの吸引孔と真空ポンプ(不図示)とが連通して接続されている。そして、ステージ21の表面に基板10が載置された状態で真空ポンプを作動させると、吸引孔に吸引力が発生し基板10がステージ21の表面に吸引されて基板10を吸着保持できるようになっている。また、ステージ21には、基板10を昇降動作させる基板昇降機構が設けられている。すなわち、ステージ21の表面には複数のピン孔(不図示)が形成されており、このピン孔にはZ軸方向に昇降動作可能なリフトピン(不図示)が埋設されている。そして、ステージ21の表面に基板10を載置した状態でリフトピンを上昇させることにより、リフトピンの先端部分が基板10に当接し、複数のリフトピンの先端部分で基板10を所定の高さ位置に保持できるようになっている。これにより、基板10との接触部分を極力抑えて保持することができ、基板10を損傷させることなくスムーズに交換できるようになっている。
また、塗布ユニット30は、基板10上に塗布液を塗布するものである。この塗布ユニット30は、基台20に取付けられた脚部31(図2参照)とY軸方向に延びる口金部34とを有しており、基台20上をY軸方向に跨いだ状態でX軸方向に移動可能に取り付けられている。具体的には、基台20のY軸方向両端部分にはそれぞれX軸方向に延びるレール22が設置されており、脚部31がこのレール22にスライド自在に取り付けられている。そして、脚部31にはリニアモータ33の可動子が取り付けられており、リニアモータ33を駆動制御することにより、塗布ユニット30がX軸方向に移動し、任意の位置で停止できるようになっている。
本実施形態では、予備塗布を行う予備塗布位置、本塗布を行う本塗布開始位置に移動し、それぞれの位置で精度よく停止できるようになっている。ここで、予備塗布位置とは、塗布ユニットを初期化するために予備塗布を行う位置であり、後述する塗布ユニットのスリットノズルの位置が、ローラの軸心位置とX軸方向において一致する位置(図1における位置A)である。また、本塗布位置とは、X軸方向において基板10上に塗布を開始する位置(図1における位置B)のことである。
塗布ユニット30の脚部31には、図2に示すように、塗布液を塗布する口金部34が取り付けられている。具体的には、この脚部31にはZ軸方向に延びるレール37と、このレール37に沿ってスライドするスライダ35が設けられており、これらのスライダ35と口金部34とが連結されている。そして、スライダ35にはサーボモータ(不図示)により駆動されるボールねじ機構が取り付けられており、このサーボモータを駆動制御することにより、スライダ35がZ軸方向に移動するとともに、任意の位置で停止できるようになっている。すなわち、口金部34が、ステージ21に保持された基板10に対して接離可能に支持されている。
口金部34は、塗布液を塗布して基板10上に塗布膜を形成するものである。この口金部34は、一方向に延びる形状を有する柱状部材であり、塗布ユニット30の走行方向(X軸方向)とほぼ直交するように設けられている。この口金部34には、長手方向に延びるスリットノズル34aが形成されており、口金部34に供給された塗布液がスリットノズル34aから長手方向に亘って一様に吐出されるようになっている。したがって、このスリットノズル34aから塗布液を吐出させた状態で塗布ユニット30をX軸方向に走行させることにより、スリットノズル34aの長手方向に亘って基板10上に一定厚さの塗布膜が形成されるようになっている。
塗布装置1のX軸方向端部(図1の左側)には予備塗布装置2が設けられている。この予備塗布装置2は、塗布ユニット30を初期化するものであり、一軸方向に延びる円筒形状のローラ4とこのローラ4を洗浄するローラ洗浄機5とを備えている。ここで、図3は、予備塗布装置2を概略的に示す図である。
ローラ4は、円筒形状を有しており、その外周面41の長手方向寸法がスリットノズル34aの長手方向寸法より大きい寸法に設定されている。そして、このローラ4は、洗浄液の廃液を受けるケース部24内に配置されており、塗布ユニット30の進行方向(X時軸方向)に対して直交する方向(Y軸方向)に延びるように配置されている。また、ケース部24には後述する開口部26aが形成されており、その開口部26aからローラ外周面41の一部がその長手方向に亘って臨めるようになっている。したがって、塗布ユニット30が予備塗布位置(位置A)で停止すると、塗布ユニット30のスリットノズル34aの長手方向とローラ外周面41の長手方向とが互いに一致してスリットノズル34aとローラ外周面41とが互いに対向するようになっている。
また、ローラ4は軸心回りに回転可能に設けられている。具体的には、ローラ4には図示しないモータが接続されており、このモータを駆動させることによりローラ4が軸心回り(図3の矢印方向)に回転できるようになっている。これにより、塗布ユニット30から吐出された塗布液をローラ外周面41に付着させ、この状態でローラ4を回転させることにより、外周面41に付着した塗布液がローラ4の回転に従って引き込まれ、スリットノズル34aの長手方向に亘って所定量の塗布液が除去されるようになっている。
また、ケース部24は、ローラ4で除去された塗布液や洗浄液の廃液を受けるものであり、ローラ4等を収容するケース部本体25とこのケース部本体25を上方から覆う天壁部26とを有している。このケース部24は、基台20のX軸方向端部側(図1において左側)に配置されており、その上端の一部が基台20から突出するように埋設されている。
ケース部本体25には、X軸方向ほぼ中央部分にローラ4が取付けられており、このローラ4を洗浄するローラ洗浄機5が設けられている。そして、ケース部本体25の底部には、排出口25aが設けられており、この排出口25aと廃液回収装置とが配管で連結されている。これにより、ケース部本体25内の廃液がこの排出口25aを通じて廃液回収装置に排出されるようになっている。また、ケース部本体25の側面部には、ガス吸引口25bが設けられている。これにより、ガスノズル70からローラ4に対して供給されたガスが吸引され、このガス吸引口25bを通じてガス吸引口25bと接続されるガス回収装置に回収されるようになっている。
天壁部26には、上述のようにローラ4の一部を露出させる開口部26aが形成されている。具体的には、ローラ外周面41の形状に合わせて形成されており、ほぼ長方形に開口して形成されている。この開口部26aからは図3に示すようにローラ外周面41の一部が天壁部26よりも上方に露出するようになっている。これにより、塗布ユニット30のスリットノズル34a位置が予備塗布位置(位置A)に位置した状態でスリットノズル34aから塗布液を吐出することにより、塗布液がローラ外周面41に付着させることができるようになっている。
また、開口部26aには、ゴム等の弾性部材で形成されたシール部材26bがローラ外周面41の長手方向に亘って取付けられている。すなわち、この開口部26aのシール部材26bはローラ外周面41に極力接近する位置まで延伸した状態で取付けられており、ケース部24内に塵埃等が侵入するのを抑えることができるようになっている。
また、ローラ洗浄機5は、洗浄液供給器50、スクレーパ60、ガスノズル70を有しており、ローラ外周面41付近にローラ4の回転方向に沿ってこの順に取付けられている。
この洗浄液供給器50は、図4に示すように、洗浄液を吐出する洗浄液吐出部51と、この洗浄液吐出部51から吐出された洗浄液を一時的に貯留する洗浄液溜部52と、ローラ外周面41に洗浄液を塗布する洗浄液塗布部53とを有している。ここで、図4は、洗浄液供給器50を拡大して示した概略図であり、図5は、洗浄液供給器50を上方から見た一部断面概略図であり、図6は、洗浄液供給器50をローラ4側からX軸方向に見た概略図である。
洗浄液吐出部51は、洗浄液溜部52に洗浄液を吐出するものであり、洗浄液が収容される洗浄液収容部511を有している。この洗浄液収容部511は、図4〜図6に示すように、一方向に延びる円筒形状を有している。本実施形態では、この洗浄液収容部511は、ローラ外周面41とほぼ平行をなすように配置されている。この洗浄液収容部511は、一方側端部に洗浄液ポート512(図5参照)が設けられており、この洗浄液ポート512は、図示しない洗浄液タンクに連通接続されている。したがって、洗浄液収容部511には、洗浄液タンクからこの洗浄液ポート512を通じて洗浄液が供給されるようになっている。
また、洗浄液収容部511には、洗浄液を吐出する吐出口513が形成されている。本実施形態では、洗浄液溜部52側に開口する吐出口513が、洗浄液収容部511の長手方向に亘って所定間隔で複数形成されている。これにより、洗浄液ポート512を通じて洗浄液収容部511内の洗浄液に圧力を付加させると、この吐出口513を通じて洗浄液収容部511の洗浄液が洗浄液溜部52に吐出されるようになっている。
洗浄液溜部52は、洗浄液吐出部51から吐出された洗浄液を一時的に貯留するものである。本実施形態では、洗浄液溜部52は、洗浄液収容部511とフレーム部54とによって形成されている。このフレーム部54は、洗浄液吐出部51全体をローラ4の配置側(ローラ4の軸心位置)とは反対の側から覆う形状を有している。具体的には、図4,図5に示すように、鉛直方向(Z軸方向)に沿って延びる背壁部541と、この背壁部541から洗浄液収容部511の上方を覆うように延びる上壁部542と、前記背壁部541からローラ外周面41に向かって延びる傾斜壁部543と、X軸方向両端部分に設けられる側壁部544とを有しており、これら背壁部541、上壁部542、傾斜壁部543及び側壁部544によってローラ外周面41がローラ4の軸心位置とは反対側から覆われるようになっている。
フレーム部54の背壁部541は、洗浄液収容部511の長手方向に亘って延びる板状に形成されており、ボルト55aが挿通する挿通孔541aが形成されている。この挿通孔541aにボルト55aを挿通し、ケース部24内に固定されているブラケット56にボルト55aを螺合させることにより、フレーム部54がケース部24内に固定されているようになっている。そして、背壁部541の長手方向寸法は、洗浄液収容部511の長手方向寸法と同寸法に形成されており、互いに略平行をなすように配置されている。すなわち、ローラ4と洗浄液収容部511と背壁部541とがそれぞれ互いに略平行をなすように配置されている。
また、傾斜壁部543は、背壁部541から連続的に形成されている。この傾斜壁部543は、背壁部541の長手方向に亘って連結されており、背壁部541の長手方向寸法を維持しつつ、ローラ外周面41に向かって延びる板状形状を有している。具体的には、図4に示すように、背壁部541の下端から洗浄液収容部511の下部と僅かな隙間を形成するように、洗浄液収容部511の下部側を通ってローラ外周面41付近まで延びる形状を有している。
このような背壁部541、傾斜壁部543及び側壁部544と、洗浄液収容部511とによって、ポケット状の収容部分が形成されており、この収容部分が本実施形態における洗浄液溜部52として形成されている。そして、この洗浄液溜部52には、洗浄液が一時的に貯留されるようになっている。すなわち、図7(a)に示すように、吐出口513から洗浄液が当該部分に吐出されると、洗浄液が傾斜壁部543を流れ落ちて隙間から洗浄液が流出する。そして、さらに吐出口513から洗浄液を吐出させると、隙間から流れ出す洗浄液の流量よりも吐出口513から供給される洗浄液量が多くなる。このようにして、当該部分(洗浄液溜部52)に洗浄液が長手方向に亘って一時的に貯留できるようになっている(図7(b))。
また、洗浄液塗布部53は、洗浄液をローラ外周面41に一様に塗布するものである。具体的には、洗浄液が吐出される塗布口53aがローラ外周面41の長手方向に亘って形成されており、この塗布口53aを通じて洗浄液がローラ外周面41の長手方向に亘って一様に塗布されるようになっている。本実施形態では、塗布口53aは洗浄液収容部511と傾斜壁部543とで形成される上述の僅かな隙間によって形成されている。すなわち、洗浄液収容部511と傾斜壁部543とがローラ4の長手方向と平行に配置されているため、塗布口53aは、ローラ4の長手方向と平行で、かつ、ローラ外周面41の長手方向に亘って対向するように形成されている。
このような洗浄液塗布部53からは、塗布口53aの長手方向に亘って一様に洗浄液が吐出される。すなわち、洗浄液溜部52で一時的に貯留された洗浄液は、傾斜壁部543上を流れ落ち、この塗布口53aに到達する。そして、塗布口53aに到達した洗浄液は、塗布口53aの長手方向に広がって、塗布口53aの長手方向に亘って一様に吐出される。このようにして、塗布口53aを通じてローラ外周面41の長手方向に亘って一様に塗布されるようになっている。
また、洗浄液供給器50には、塗布口53aの開口割合を調節できる開口調節器57が設けられており、この開口調節器57によって、ローラ外周面41に一様に塗布できるように調節可能になっている。具体的には、図6に示すように、フレーム部54の上壁部542には、洗浄液収容部511の長手方向に沿って所定間隔でボルト55bが回転可能に固定されている。一方、洗浄液収容部511の上面にはネジ溝を有するボルト受け部514が前記ボルト55b位置に対応した位置に形成されている。したがって、ボルト55bとボルト受け部514のネジ溝とを螺合させることによりボルト55bとボルト受け部514とが連結されるようになっている。したがって、ボルト受け部514に対しボルト55bが締結される側にボルト55bを回転させると、洗浄液収容部511が上側に変位することにより洗浄液収容部511と傾斜壁部543との隙間tは大きくなり、塗布口53aが開口する側に調節することができる(図6(a))。また、締結される方向と逆方向にボルト55bを回転させると、洗浄液収容部511が下側に変位することにより洗浄液収容部511と傾斜壁部543との隙間tは小さくなり、塗布口53aが閉口する側に調節することができる(図6(b))。すなわち、この開口調節器57により塗布口53aをオリフィス流路として調節できるようになっている。したがって、洗浄液溜部52の洗浄液量に応じて、この開口調節器57を調節することにより、塗布口53aの長手方向に亘って洗浄液を吐出することことが可能となり、これにより、ローラ外周面41の長手方向に亘って一様に洗浄液を塗布することができるようになっている。
なお、本実施形態における開口調節器57では、ボルト55bが所定間隔で複数設けられているため、ボルト55bを個別に調節することにより、塗布口53aの開口割合を部分的に調整することができる。したがって、洗浄液収容部551と傾斜壁部543とが製作技術上の問題等により、部分的に平行でない部分がある場合であっても、このボルト55bを調節することにより、塗布口53aの開口状態を長手方向に亘って均一にすることができる。これにより、塗布口53aをオリフィス流路として部分的に調節でき、塗布口53aの長手方向に亘って洗浄液を一様に塗布されるように調整することができる。
また、スクレーパ60は、ローラ外周面41上に付着した塗布液等の異物を掻き取るものである。このスクレーパ60は、ローラ外周面41の長手方向に亘って延びるブレード61が取付けられており、このブレード61がローラ外周面41側に押しつけられた状態でスクレーパ60がケース部24内に固定されている。したがって、洗浄液供給器50により洗浄液がローラ外周面41に塗布された後、ブレード61が押しつけられた状態でローラ4が回転することにより、ローラ外周面41に付着した異物がブレード61によって掻き取られ、ローラ外周面41が清掃されるようになっている。
また、ガスノズル70は、ローラ外周面41にガスを噴出することにより、ローラ外周面41に残存している洗浄液を除去・乾燥させるものである。本実施形態では、ガスノズル70がローラ外周面41に向かって延びており、このガスノズル70から窒素ガスが噴出される。そして、洗浄液供給器50により洗浄液が塗布され、スクレーパ60により塗布液や洗浄液が掻き取られた後、ローラ外周面41に窒素ガスが吹き付けられることにより、ローラ外周面41が乾燥されるようになっている。なお、本実施形態では窒素ガスを噴出させるように構成されているが、CDA(クリーンドライエア)等も使用することができる。
次に、この予備塗布装置2を含む塗布装置1の動作について、図8、図9に示すフローチャートを参照しながら説明する。
まず、基板10上に塗布液を塗布する本塗布工程を行う前に予備塗布工程として、塗布ユニット30の初期化が行われる(ステップS1)。この予備塗布工程は、図9に示すフローチャートのステップS11〜S14に従って行われる。まず、塗布ユニット30の位置決め(予備塗布時)が行われる(ステップS11)。具体的には、リニアモータを駆動させることにより塗布ユニット30を移動させ、塗布ユニット30が予備塗布位置(位置A)に位置させたところで停止させる。そして、サーボモータを駆動させることにより口金部34を下降させ、口金部34のスリットノズル34aとローラ外周面41との距離が所定値になる位置で停止させる。
次に、予備塗布装置2を稼働させる(ステップS12)。すなわち、洗浄液供給器50から洗浄液を吐出させるとともに、ガスノズル70から窒素ガスを噴出させた状態で、ローラ4を回転させる。すなわち、洗浄液吐出部51の吐出口513から洗浄液を洗浄液溜部52に吐出させる。これにより、吐出された洗浄液が洗浄液溜部52でローラ外周面41の長手方向に亘って一時的に貯留される。そして、洗浄液塗布部53の塗布口53aから洗浄液が吐出されることにより、ローラ外周面41の長手方向に亘って一様に洗浄液が塗布される。この状態から、ローラ4を回転させることにより、ローラ外周面41全体が洗浄され、外周面41が予備塗布を行える状態に形成される。なお、ここで、洗浄液塗布部53の塗布口53aから洗浄液が一様に吐出されない場合には、開口調節器57により、塗布口53aの長手方向に亘って一様に洗浄液が吐出されるように調節される。
次に、予備塗布が行われる(ステップS13)。すなわち、塗布ユニット30から所定量の塗布液を回転しているローラ外周面41に吐出させる。これにより、塗布ユニット30のスリットノズル34aとローラ外周面41とが塗布液で連結された状態となるとともに、この状態からローラ4が回転していることにより、ローラ外周面41に一定厚さの塗布膜をローラ4の回転方向に亘って形成される。そして、所定量の塗布液を吐出した後、口金部34を上昇させる。これにより、スリットノズル34aとローラ4との間に形成された塗布膜が断ち切られ、塗布ユニット30の初期化が完了する。
また、この塗布ユニット30の初期化と同時に、ステップS2において基板10の搬入が行われる。具体的には、ステージ21の表面から複数のリフトピンが突出した状態で待機されており、図示しないロボットハンドにより、リフトピンの先端部分に基板10が載置される。そして、リフトピンの先端部分に基板10が載置された状態から、リフトピンを下降させて、基板10をステージ21の表面に載置される。
次に、ステップS3により、基板10がステージ21上に保持される。具体的には、真空ポンプを駆動させることにより、吸引孔に急速に吸引力を発生させる。すなわち、吸引孔内の大気が真空ポンプにより急速に吸引されることにより、吸引孔に吸引力が発生し、瞬時に基板10がステージ21上に吸着されて保持される。
次に、ステップS4により、塗布ユニット30が本塗布位置に位置決めされる。具体的には、ステップS13により、予備塗布が完了した後、リニアモータを駆動させることにより塗布ユニット30を本塗布位置(位置B)まで移動させる。そして、サーボモータを駆動させることにより口金部34を下降させ、口金部34のスリットノズル34aと基板10表面との距離が所定値になる位置で停止させる。
次に、ステップS5において、塗布動作が行われる。すなわち、塗布ユニット30を特定の方向に走行させつつ、塗布液を吐出させることにより、基板10の表面に塗布膜を形成させる。
次に、ステップS6において、基板10の取出しが行われる。すなわち、S5における塗布動作により基板10表面に塗布膜が形成された後、真空ポンプを停止させて、吸引孔21aにおける圧力を大気圧に戻す。そして、リフトピンを上昇させることにより、リフトピンの先端部分で基板10を保持させ、図示しないロボットハンドに基板10の受け渡しが行われ、ステージ21の表面から基板10が排出される。
このような予備塗布装置2及びこれを備えた塗布装置1によれば、ローラ外周面41の長手方向に亘って形成された前記洗浄液塗布部53の塗布口53aから一様に吐出されることにより、ローラ外周面41の長手方向に亘って一様に塗布することができる。すなわち、洗浄液吐出部51から吐出された洗浄液は、前記洗浄液溜部52に貯留されることにより、一時的にローラ4の長手方向に亘って一様に貯留される。そして、この洗浄液溜部52と洗浄液塗布部53の塗布口53aとが長手方向に亘って連通して連結されていることにより、洗浄液溜部53から流出した洗浄液が塗布口53aの長手方向に亘って一様に吐出される。したがって、洗浄液がローラ外周面41の長手方向に亘って形成された塗布口53aから吐出されることにより、洗浄液をローラ外周面41の長手方向に亘って一様に塗布することができる。そして、この状態からローラ4を回転させることにより、ローラ外周面41全面に亘って洗浄液を塗布することができるため、ローラ外周面41の洗浄がムラなく行うことができ、塗布ユニット30の初期化を安定させることができる。
また、洗浄液溜部52がローラ外周面41の長手方向に亘って一時的に洗浄液を貯留することができるため、予備塗布装置2のように吐出口513をローラ外周面41の長手方向に亘って多数形成する場合に比べて、予備塗布装置2を安価に製作することができる。
上記実施形態では、洗浄液溜部52がフレーム部54の背壁部541及び傾斜壁部543と、洗浄液吐出部51の洗浄液収容部511とによって形成される例について説明したが、フレーム部54のみで形成するものであってもよい。例えば、図10に示すように、洗浄液溜部52が、背壁部541と傾斜壁部543との間に下側に凸となる窪部543aを形成し、この窪部543aがローラ外周面41の長手方向に沿って形成されることにより構成されるものであってもよい。このような洗浄液溜部52であっても、洗浄液吐出部51から吐出された洗浄液が、ローラ外周面41の長手方向に亘って貯留され、この窪部543aから溢れ出た洗浄液が洗浄液塗布部53からローラ外周面41に塗布されることにより、洗浄液がローラ外周面41の長手方向に亘って一様に塗布することができる。
また、上記実施形態では、洗浄液塗布部53の塗布口53aが洗浄液収容部511と前記フレーム部54の傾斜壁部543との隙間によって形成されている例について説明したが、フレーム部54のみで構成するものであってもよい。具体的には、図11に示すように、ローラ外周面41に対向する傾斜壁部543の先端部分とローラ4の長手方向に沿って延びる形状の平板部材543bにより、塗布口53aを形成するものであってもよい。
また、上記実施形態では、開口調節器57のボルト55bが所定間隔で設けられる例について説明したが、ボルト55bに代えて洗浄液収容部511全体を押圧する押圧部材で、洗浄液収容部511全体が傾斜壁部543に対して接離するように構成し、塗布口53aの開口度合いを調節するものであってもよい。
また、上記実施形態では、開口調節器57で洗浄液塗布部53を傾斜壁部543に対して変位させる例について説明したが、傾斜壁部543を洗浄液塗布部53に対して変位させるものであってもよい。
また、上記実施形態では、開口調節器57を手動で調節できる例について説明したが、モータ等の駆動装置を用いて自動的に調節できるものであってもよい。そして、各ボルト55bの開閉操作をタッチパネル等で操作できるように構成し、塗布口53aの長手方向において洗浄液が途切れる部分が存在している場合には、それに対応するボルト55bの開閉動作をタッチパネルで操作し、洗浄液が塗布口53aの長手方向に亘って均一に塗布されるように調節する構成にしてもよい。
本発明の実施形態に係る塗布装置を概略的に示す正面図である。 上記塗布装置における塗布ユニットの脚部付近を示す概略図である。 本発明の実施形態に係る予備塗布装置を概略的に示す図である。 洗浄液供給器を拡大して示した概略図である。 洗浄液供給器を上方から見た一部断面概略図である。 洗浄液供給器をX軸方向から見た概略図であり、図6(a)は、塗布口が大きく開口するように調節した状態を示す図であり、図6(b)は、塗布口が小さく開口するように調節した状態を示す図である。 塗布液供給器から洗浄液が塗布される状態を示す図であり、図7(a)は吐出口から洗浄液が吐出された状態を示す図であり、図7(b)は洗浄液溜部に洗浄液が貯留されつつ塗布口から洗浄液が塗布される状態を示す図である。 塗布装置の動作を示すフローチャートである。 予備塗布装置の動作を示すフローチャートである。 他の実施形態における塗布液供給器を示す概略図である。 他の実施形態における塗布液供給器を示す概略図である。 従来の予備塗布装置を示す概略図である。
符号の説明
1 塗布装置
2 予備塗布装置
4 ローラ
5 ローラ洗浄機
10 基板
30 塗布ユニット
41 ローラ外周面
50 塗布液供給器
51 洗浄液吐出部
511 洗浄液収容部
513 吐出口
52 洗浄液溜部
53 洗浄液塗布部
53a 塗布口
541 背壁部
543 傾斜壁部

Claims (8)

  1. 一軸方向に延びるローラと、このローラの外周面を洗浄するローラ洗浄機とを備え、基板に塗布液を塗布する塗布ユニットから前記ローラ外周面に塗布液を吐出した状態で前記ローラを軸心回りに回転させることにより、塗布ユニットから前記ローラに所定量の塗布液を塗布させて塗布ユニットを初期化する予備塗布装置であって、
    前記ローラ洗浄機は、前記ローラ外周面に洗浄液を供給する洗浄液供給器を備えており、
    この洗浄液供給器は、洗浄液を吐出する洗浄液吐出部と、ローラ外周面の長手方向に亘って洗浄液を貯留する洗浄液溜部と、前記ローラ外周面と対向しローラ外周面の長手方向に亘って形成される塗布口を有する洗浄液塗布部とを有しており、
    前記洗浄液吐出部から吐出された洗浄液が、ローラ外周面の長手方向に亘って一時的に洗浄液溜部で貯留され、前記洗浄液塗布部の塗布口からローラ外周面の長手方向に亘って一様に吐出され
    さらに、前記洗浄液供給器は、ローラの軸心位置と反対側から所定間隔隔てて前記洗浄液吐出部を覆うフレーム部を有しており、前記洗浄液溜部は、洗浄液吐出部とフレーム部との間にローラ外周面の長手方向に亘って形成されていることを特徴とする予備塗布装置。
  2. 前記洗浄液吐出部は、ローラ外周面の長手方向に亘って延びる洗浄液収容部を有しており、前記フレーム部は、前記洗浄液収容部と所定間隔隔てた状態で配置される背壁部とこの背壁部から洗浄液収容部の下部を通ってローラ外周面に向かって延びる傾斜壁部とを有しており、
    前記洗浄液溜部は、前記洗浄液収容部と前記背壁部と傾斜壁部とによって形成されていることを特徴とする請求項1に記載の予備塗布装置。
  3. 前記洗浄液塗布部の塗布口は、前記洗浄液吐出部と前記傾斜壁部との隙間によって形成されていることを特徴とする請求項に記載の予備塗布装置。
  4. 前記洗浄液供給器は、前記洗浄液吐出部と前記傾斜壁部との距離を調節することにより、塗布口の開口割合を調節できる開口調節器を有していることを特徴とする請求項2又は3に記載の予備塗布装置。
  5. 前記開口調節器は、前記洗浄液吐出部を前記傾斜壁部に対して接離させることにより塗布口の開口割合を調節することを特徴とする請求項に記載の予備塗布装置。
  6. 前記開口調節器は、前記洗浄液吐出部の一部を前記傾斜壁部に対して押込み調節できる押込調節部材が洗浄液吐出部の延びる方向に所定間隔で配列されて設けられており、この押込調節部材で押込量を調節することにより塗布口の開口割合を調節できることを特徴とする請求項4又は5に記載の予備塗布装置。
  7. 前記請求項1〜6のいずれかに記載の予備塗布装置と、基板を載置するステージと、このステージに載置された基板に対して相対的に移動しつつ塗布液を吐出する塗布ユニットと、を備えることを特徴とする塗布装置。
  8. 一軸方向に延びるローラと、このローラの外周面を洗浄するローラ洗浄機とを備え、基板に塗布液を塗布する塗布ユニットから前記ローラ外周面に塗布液を吐出した状態で前記ローラを軸心回りに回転させることにより、塗布ユニットから前記ローラに所定量の塗布液を塗布させて塗布ユニットを初期化する予備塗布装置の洗浄方法であって、
    前記ローラ洗浄機は、前記ローラ外周面に洗浄液を供給する洗浄液供給器を備えており、
    この洗浄液供給器は、洗浄液を吐出する洗浄液吐出部と、ローラ外周面の長手方向に亘って洗浄液を貯留する洗浄液溜部と、前記ローラ外周面と対向しローラ外周面の長手方向に亘って形成される塗布口を有する洗浄液塗布部とを有しており、
    前記洗浄液吐出部から吐出された洗浄液が、ローラ外周面の長手方向に亘って一時的に洗浄液溜部で貯留され、前記洗浄液塗布部の塗布口からローラ外周面の長手方向に亘って一様に吐出され、
    さらに、前記洗浄液供給器は、ローラの軸心位置と反対側から所定間隔隔てて前記洗浄液吐出部を覆うフレーム部を有しており、前記洗浄液溜部は、洗浄液吐出部とフレーム部との間にローラ外周面の長手方向に亘って形成されていることを特徴とする予備塗布装置の洗浄方法。
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