JP2007038430A - 洗浄装置及び印刷装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】インクジェットプリンタ用の洗浄装置を提供する。
【解決手段】
本発明の洗浄装置20は洗浄容器41を有しており、印刷ヘッド14の吐出面16を洗浄容器41の開口42に押し当てると、洗浄容器41が密閉される。洗浄容器41を密閉した状態で排気系40でその内部を排気すると、吐出口17からインク19が洗浄容器41内に吸い込まれる。この時、インク19中の気泡はインク19と一緒に吐出口17から排出される。溶剤噴出系50は吐出面16に向かって溶剤を噴出し、吐出面16に付着したインクは溶剤によって洗い流される。印刷ヘッド14を洗浄後、洗浄容器41を密閉したままにすれば、吐出口17内のインク19が乾かない。
【選択図】図3

Description

本発明はインクジェットプリンタの印刷ヘッドを洗浄する洗浄装置に関する。
従来より、液晶表示素子のカラーフィルター、スペーサー、配向膜、有機EL表示素子の発光層、プラズマ表示素子の配線等、FPD分野の製造、実装配線基板の製造等にはインクジェットプリンタが用いられている。
インクジェットプリンタは、吐出口が設けられたノズルプレートを有し、該吐出口からインクを吐出することで印刷を行うが、吐出口の周囲にインクが多量に付着したり、吐出口内のインクに気泡が入り込むと、インクが吐出口から吐出されなくなるという問題がある。
このような問題を解決するために、従来技術でも対策が模索され、例えばノズルプレートの表面をブラシで擦り、吐出口周囲に付着したインクを除去する接触方式が提案されている。
しかし、吐出口の周囲には液状のインクだけではなく、インクが乾燥して溶剤が除去された後の析出物が付着していることがある。上記接触方式では、液状のインクは除去されるが、インクが乾燥して溶剤が除去された後に残る析出物は除去できず、析出物を除去するためにはブラシでノズルプレートを強く擦る必要がある。ブラシでノズルプレートを強く擦るとノズルプレートが傷つけられたり、ノズルプレートの溌液処理がダメージを受け、ノズルプレート表面に液だまりが出来やすくなりインクの吐出角度のバラツキが出る。
洗浄液をノズルプレートに噴きつける方法も提案されているが、この方法ではインクや析出物を取り除くことはできるが、吐出口内のインクに入り込んだ気泡を除去することはできない。また、この方法では洗浄液が吐出口の内部に多量に入り込む恐れがあり、洗浄液が多量に入りこむと吐出口内のインクの組成が変わり、インクの吐出が不安定になる。
特開昭61−193857 特開平4−39055 特開平1−210350
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、その目的はノズルプレートを洗浄し、かつ気泡の除去も可能な洗浄装置を提供することである。
上記課題を解決するために請求項1記載の発明は、インクを吐出可能な吐出口を有する印刷ヘッドの、前記吐出口が設けられた吐出面を洗浄する洗浄装置であって、開口の大きさが前記吐出面よりも小さく、前記開口の周囲が前記吐出面と接触可能な洗浄容器と、前記洗浄容器にそれぞれ接続された溶剤噴出系と排気系とを有し、前記洗浄容器は前記吐出面を前記開口の周囲に接触させた時に密閉されるように構成され、前記排気系は前記洗浄容器の内部を排気可能に構成され、前記溶剤噴出系は前記洗浄容器が密閉された時に、溶剤を前記吐出面に向かって噴出するように構成された洗浄装置である。
請求項2記載の発明は請求項1記載の洗浄装置であって、前記溶剤噴出系は、溶剤が収容されたタンクと、一端が前記タンク内で前記溶剤に浸漬され、他端が前記洗浄容器内に挿入された供給管とを有し、前記洗浄容器内を排気し、前記洗浄容器内の圧力が下がると、前記タンク内の前記溶剤が前記供給管を通って前記洗浄容器内に引き込まれる洗浄装置である。
請求項3記載の発明は請求項1又は請求項2のいずれか1項記載の洗浄装置であって、前記洗浄容器の外部に設けられた清掃体を有し、前記清掃体は、前記吐出面に接触して前記吐出面に付着した液体を除去するように構成された洗浄装置である。
請求項4記載の発明は、印刷ヘッドと、洗浄装置とを有し、前記印刷ヘッドは、インクを吐出可能な吐出口を有し、前記洗浄装置は、開口の大きさが前記吐出面よりも小さく、前記開口周囲が前記吐出面と接触可能な洗浄容器と、前記洗浄容器にそれぞれ接続された溶剤噴出系と排気系とを有し、前記洗浄容器は、前記吐出面を前記開口の周囲に接触させた時に密閉されるように構成され、前記排気系は前記洗浄容器の内部を排気可能に構成され、前記溶剤噴出系は前記洗浄容器が密閉された時に、溶剤を前記吐出面に向かって噴出するように構成された印刷装置である。
本発明は上記のように構成されており、印刷ヘッドの内部にはインクを吐出していない時もインクが保持され、吐出面を洗浄容器に接触させると吐出口を介して印刷ヘッド内のインクが洗浄容器の内部に露出する。
印刷ヘッド内の吐出口近傍にはピエゾ素子のような吐出素子が設けられており、印刷の時は吐出素子が吐出のタイミングや吐出量を制御するが、通常の吐出では印刷ヘッド内の気泡を除去することができない。
洗浄容器を密閉して洗浄容器内を排気し、その内部圧力を低くすれば印刷ヘッド内のインクは吐出口から洗浄容器内に吸い込まれる。内部圧力を低くすればする程インクが吸い込まれる量が多くなり、吐出だけでは除去されない気泡を取り除くことができる。
印刷ヘッドを洗浄装置で洗浄する前に吐出面に付着したインクを清掃体で拭えば、吐出面の洗浄に要する時間が短縮される。
また、洗浄後、印刷を再開する前に吐出面を清掃体で拭えば、洗浄工程で吐出面に付着した過剰な溶剤が除去され、印刷を開始した時に吐出口からのインクの吐出が安定する。
本発明の洗浄装置は、吐出面に付着したインクを除去するだけではなく、印刷ヘッド内のインクから気泡を除去できるので、洗浄後の印刷は安定して行われる。また、洗浄後、洗浄容器を密閉した状態を維持すれば、長時間印刷を行わなくても印刷ヘッド内のインクが乾かない。
図1の符号1は本発明の印刷装置の一例を示しており、この印刷装置1は印刷部10と、洗浄部(洗浄装置)20とを有している。
印刷部10は、台11と、1又は複数個の印刷ヘッド14とを有している(図2(a))。各印刷ヘッド14の一面には1又は複数の吐出口17がそれぞれ設けられている。図2の符号16は印刷ヘッド14の吐出口17が設けられた面(吐出面)を示しており、各印刷ヘッド14は吐出面16を台11側に向けて台11上の保持体13に取り付けられている。
洗浄部20は筐体31を有している。筐体31は台11の側方に台11と離間して配置されており、筐体31の上部表面には、開口42を上に向けた状態で洗浄容器41が取り付けられている。
保持体13は不図示の移動手段によって台11上と、筐体31上との間を移動可能にされており、保持体13を移動させると各印刷ヘッド14も一緒に移動する。
洗浄容器41の並びや間隔は印刷ヘッド14の並びや間隔と一致している。例えば、図2(a)に示すように複数の印刷ヘッド14が千鳥状に並べられているときには、洗浄容器41も千鳥状に並べられ、保持体13を筐体31上に移動させ、位置合わせすると、図2(b)に示すように各洗浄容器41の開口42上に印刷ヘッド14を1つずつ静止させられるように構成されている。
図3(a)は洗浄容器41の模式的な拡大断面図であり、洗浄容器41又は筐体31には、洗浄容器41の開口42を取り囲むリング状の密閉部材43が取り付けられている。
密閉部材43の外周は吐出面16の外周よりも小さく、位置合わせ後、印刷ヘッド14を下降させると、吐出面16の縁部分が密閉部材43と接触する。密閉部材43の内周は吐出口17が並べられた領域よりも大きく、吐出面16の縁部分が密閉部材43と接触した時に、各吐出口17は密閉部材43の内側で開口42と対面するようになっている。
洗浄容器41の側壁には供給孔52と排気孔53がそれぞれ形成されており、供給孔52と排気口53には排気系40の排気管47と、溶剤噴出系50の供給管55がそれぞれ気密に挿入されている。
図3(a)の符号57は、供給管55の洗浄容器41内に挿入された端部であるノズルを示しており、ノズル57は開口42に向けられ、溶剤噴出系の溶剤はノズル57から開口42上の吐出面16に向かって噴出される。
ノズル57は開口42に向けられているが、その位置や角度は、吐出口17が開口42上に位置する時にノズル57から噴出される溶剤が吐出口17に噴きつけられず、その周囲に噴きつけられるようになっているので、吐出口17の内部に多量の溶剤が入り込まない。
吐出面16にはインクやインクが乾燥した後の析出物が付着物として付着している。吐出口17の周囲に噴きつけられた溶剤は、その付着物を溶解又は分散し、付着物と一緒に落下して洗浄容器41の底壁上に溜まる。洗浄容器41には排出系59が接続されており、洗浄容器41に溜まった溶剤は洗浄容器41内部から排出系59へ排出される。
排気管47の洗浄容器41に挿入された端部と反対側の端部は排気ポンプ46に接続されている。排気管47の洗浄容器41に挿入された端部は、ノズル57からの溶剤が噴きつけられず、かつ洗浄容器41の底壁に溜まった溶剤に浸漬されない位置に取り付けられているので、排気ポンプ46を動作させると、洗浄容器41内の気体(空気)が排気される。
密着部材43は弾性材料で構成されている。密着部材43を構成する弾性材料は、例えばEPDM(エチレンプロピレンジエンゴム)、NBR(アクリロニトリニルブタジエンゴム)、FKM(フッ素ゴム)、パーフロロエラストマー、バイトン(登録商標)、カルレッツ(登録商標)等があり、これらの弾性材料1種類で密着部材43を構成してもよいし、2種類以上で密着部材43を構成してもよい。
吐出面16を密着部材43と接触させたまま印刷ヘッド14を押圧すると、図3(b)に示すように、密着部材43が弾性変形して洗浄容器41の内部空間が密閉部材43と吐出面16で密閉される。洗浄容器41の内部空間を密閉した状態で洗浄容器41の内部を排気すると、洗浄容器41内の圧力が下がる。
印刷ヘッド14の内部にはインク19が配置されており、吐出口17の底面にはインクの一部が露出している。吐出口17は開口42上に位置するので、インク19は吐出口17を介して洗浄容器41内に露出されており、洗浄容器41内の圧力が下がると、インク19は洗浄容器41内に吸い込まれる。この時、吐出口17近傍のインク19に含まれる気泡18は、インク19と一緒に洗浄容器41内に吸い込まれ、印刷ヘッド14から排出される。
ここでは、溶剤噴出系50は溶剤が収容されたタンク51を有しており、供給管55のノズル57とは反対側の端部は、タンク51内に引き込まれて溶剤に浸漬されている。
洗浄容器41内の圧力が下がると、タンク51の溶剤も洗浄容器41に吸い込まれ、ノズル57から噴出される。従って、洗浄容器41内の圧力を下げることで、洗浄容器41にインク19が吸い込まれると同時に、ノズル57から溶剤が噴出される。洗浄容器41内に吸い込まれたインク19は洗浄容器41の底壁上に落下し、溶剤と一緒に排出系59に排出される。
筐体31と台11との間には清掃体30が配置されている。ここでは、清掃体30はローラ33と、ローラ33の側面に掛け渡された吸収シート35とを有しており、ローラ33は筐体31に取り付けられた腕部32によって、筐体31と台11の間の位置で略水平に保持されている。
各印刷ヘッド14の吐出口17からインク19を吐出しながら、各印刷ヘッド14を移動させ、基板5表面の所定領域にインク19を印刷ヘッド14の移動方向に沿って連続して塗布した後、インク19の吐出を停止して印刷工程を終了する。
ローラ33の中心軸線は印刷ヘッド14の移動方向と略直交するように位置しており、印刷ヘッド14をローラ33上に移動させ、ローラ33上で静止させた後、ローラ33を上昇させて吐出面16に押し当てると、ローラ33の側面に掛け渡された吸収シート35が、各印刷ヘッド14の吐出面16と接触する。
図4は吸収シート35が吐出面16と接触した状態を示す断面図であり、吸収シート35はロール36から繰り出され、ローラ33に掛け渡された後、巻取軸37の周囲に巻き取られている。
ローラ33は中心軸線を中心として回転可能に構成されており、吸収シート35を巻取軸37に巻き取り、吸収シート35を巻取軸37に向かって走行させると、吸収シート35の走行によってローラ33が吐出面16に押し当てられた状態で回転し、吐出面16に付着したインク19は拭い取られる。
吸収シート35は布のように液体吸収性の高いもので構成されており、拭い取られたインク19は毛細管現象で吸収シート35に吸収され、巻取軸17へ送られる。
吐出面16の拭き取り終了後、印刷ヘッド14を筐体31上に移動させて洗浄容器41を密閉し、洗浄容器41にインク19を吸い込み、ノズル57から溶剤を噴出して印刷ヘッド14を洗浄する。溶剤が吐出面16に噴きつけられる時には吐出口17から洗浄容器41にインク19が吸い込まれているので、溶剤が印刷ヘッド14内に多量に入り込まない。
インク19から気泡18が除去され、吐出面16から付着物が除去された後、溶剤の噴出を続けながら、排出系59へ溶剤を排出するのを止め、洗浄容器41内に溶剤を溜めた後、排気ポンプ46のバルブ49を閉じて排気を停止し、溶剤の噴出とインク19の吸い込みを同時に停止させる。
洗浄容器41が密閉された状態を維持すると、洗浄容器41に溜まった溶剤が蒸発して飽和状態となる。吐出口17は溶剤の飽和蒸気に晒され、印刷ヘッド14内のインク19から溶剤が蒸発する量は平衡状態になるのでインク19は乾燥せず、吐出口17付近のインク19の粘度は上昇しない。
印刷を再開する時には、洗浄容器41内を排気して減圧雰囲気を形成し、溶剤を噴出しながら吐出口17付近のインク19を洗浄容器41内に吸い込んだ後、排気を停止し、洗浄容器41内の圧力を大気圧に復圧してから印刷ヘッド14を上昇させて吐出面16を密閉部材43から離す。
次いで印刷ヘッド14をローラ33上に戻して、吐出面16に付着した溶剤やインク19を拭い取った後、印刷ヘッド14を台11上に戻し、新たな印刷対象物5に向かって吐出口17からインク19を吐出する。
吐出面16にはインク19や溶剤が付着しておらず、印刷ヘッド14内のインク19から気泡18も除去されているので、吐出口17から19は安定して吐出される。
以上は、インク19を印刷ヘッド14の移動方向に沿って連続して塗布する場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、印刷対象物5の所定位置だけにインク19を塗布する場合も本発明には含まれる。
図5の符号60は所定位置にインクを塗布可能な印刷部の一例を示しており、台11上にはY軸方向とX軸方向にそれぞれ伸びるガイドレール611、612、621〜624が配置されている。
X軸方向に伸びるガイドレール621〜624には2本の保持体63a、63bがX軸方向に移動可能に取り付けられており、保持体63a、63bを移動させると、保持体63a、63bに取り付けられた印刷ヘッド14もX軸方向に一緒に移動する。印刷ヘッド14は台11上の印刷対象物5表面よりも高い位置で保持されているので、印刷ヘッド14は印刷対象物5に接触せずにその表面上を移動する。
X軸方向のガイドレール621〜624を移動させると、保持体63a、63bがX軸及びY軸と成す角度が変わる。保持体63a、63bがX軸及びY軸と成す角度を変えると、吐出口17と吐出口17との間のX軸方向の距離とY軸方向の距離が変わる。
印刷対象物5のインクを塗布すべき印刷位置の間隔が、吐出口17の間隔と一致しない場合は、吐出口17と吐出口17との間のX軸方向の距離とY軸方向の距離が変えて、吐出口17の間隔を適合させてから、印刷対象物5上に印刷ヘッド14を移動させれば、所定の印刷位置にインクを着弾させることができる。
印刷終了後、吐出面16を拭うときには、保持体63a、63bのX軸方向の距離とY軸方向の距離を変え、印刷ヘッド14が並べられた列をローラ33の中心軸線と平行にしてから、ローラ33を印刷ヘッド14に押し当てれば、各印刷ヘッド14の吐出面16が吸収シート35が接触する。
また、吐出面16を洗浄するときには、保持体63a、63bのX軸方向の距離とY軸方向の距離を変え、印刷ヘッド14の間隔を、洗浄容器41の間隔と一致させてから、印刷ヘッド14を密閉部材43に押し当てれば、各洗浄容器41が、対応する印刷ヘッド14の吐出面16でそれぞれ密閉される。
以上は1つの印刷ヘッド14で1つの洗浄容器41を密閉する場合について説明したが本発明はこれに限定されるものではない。吐出口17が開口42上に位置する状態で、洗浄容器41が密閉されるのであれば、例えば複数の開口42が設けられた洗浄容器41を複数の印刷ヘッド14で密閉してもよいし、1つの開口42上に2つ以上の印刷ヘッド14を配置して洗浄容器41を密閉してもよい。
密閉部材43が接触するのは吐出面16でなくても良く、洗浄容器41が密閉されるのであれば、密閉部材43が保持体13や他の部材に接触してもよい。また、密閉部材43を印刷ヘッド14又は保持体13に設け、密閉部材43を洗浄容器41又は筐体31に接触させてもよい。
更に、密閉部材43を印刷ヘッド14(印刷ヘッド14又は保持体13)と、洗浄容器41側(洗浄容器41又は筐体31)の両方に設けてもよい。密閉部材43を構成する弾性材料も特に限定されず、合成ゴム、天然ゴム等種々のものを用いることができる。
印刷ヘッド14を洗浄するタイミングは特に限定されず、1つの印刷対象物5への印刷を終了する度に洗浄を行ってもよいし、複数枚の印刷対象物5への印刷を終了した後に洗浄を行ってもよいし、更に1つの印刷対象物5への印刷を行っている途中に、インクの吐出を停止して洗浄を行い、洗浄後は再び同じ印刷対象物5上へ印刷ヘッド14を戻し、印刷を再開してもよい。
吸収シート35で吐出面16を拭うタイミングや回数も特に限定されるものではなく、洗浄容器41で印刷ヘッドを洗浄する前だけ吐出面16を拭ってもよいし、洗浄容器41で印刷ヘッドを洗浄した後だけ吐出面16を拭ってもよい。尚、巻き出しロール36からローラ33へ送られる吸収シート35に、テンションローラ34を押し当てると吸収シート35の張力を制御することができる。
清掃体30は吐出面16や吐出口17を傷つけないものであれば特に限定されるものではなく、例えばブラシやスポンジを用いることもできる。吐出面16からインクを拭い取るという点では、清掃体30は吐出面16に接触した状態で、移動するものが好ましく、装置の小スペース化という点では中心軸線を中心として回転するローラ状のものが好ましい。
また、清掃体30が吐出面14に接触した状態で、印刷ヘッド14に対して相対的に移動するのであれば、清掃体30を静止させ、印刷ヘッド14を移動させてもよいし、清掃体30と印刷ヘッド14の両方を移動させてもよい。
吐出口17が吐出するインクは特に限定されず、例えば配向膜に用いられる樹脂材料が溶剤に溶解されたインクや、有機EL素子の有機層の構成材料(有機材料)が溶剤に溶解されたインクや、染料が溶剤に溶解されたインクや、金属粒子が溶剤に分散されたインクや、顔料が溶剤に分散されたインクや、スペーサ粒子が溶剤に溶解されたインクである。
ノズル57から噴出させる溶剤は、印刷ヘッド14内のインクを変性させず、かつ、インクやその析出物を溶解又は分散可能なものであれば特に限定されるものでもないが、インクに含まれる溶剤と同じ種類のものを用いれば、吐出口17から印刷ヘッド14の内部に多少溶剤が浸入してもインクの組成が大きく変わらないので特に好ましい。
以上は、洗浄容器41内を排気し、供給管55に溶剤を吸い込んでノズル57から噴出させる場合について説明したが本発明はこれに限定されず、例えばタンク51にポンプを接続し、該ポンプによって圧縮空気や溶剤をタンク51に供給して供給管55に溶剤を押し出して、ノズル57から溶剤を噴出させてもよい。
この場合は吐出口17からのインクの吸い込みと、ノズル57からの溶剤の噴出を別々に行うことができるが、溶剤の噴出をせずにインク19の吸い込むと、インク19の吸い込みを停止後、洗浄容器41内を復圧する時に印刷ヘッド14内に気泡が入り込んでしまう。
溶剤を噴出し、吐出面16が濡れた状態でインク19の吸い込みを停止すれば、印刷ヘッド14内に溶剤は入り込んでも気泡は入り込まないので、洗浄容器41内を減圧してインク19を吸い込むのと、溶剤の噴出は一緒に行うことが好ましい。
印刷装置の平面図 (a):印刷ヘッドを説明するための平面図、(b):印刷ヘッドと開口との位置関係を模式的に示す平面図 (a):洗浄容器の模式的な断面図、(b)洗浄工程を説明する断面図 清掃体を説明するための模式的な断面図 印刷部の一例を説明する平面図
符号の説明
1……印刷装置 10……印刷部 14……印刷ヘッド 16……吐出面 17……吐出口 19……インク 20……洗浄部(洗浄装置) 30……清掃体 40……排気系 41……洗浄容器 42……開口 50……溶剤噴出系

Claims (4)

  1. インクを吐出可能な吐出口を有する印刷ヘッドの、前記吐出口が設けられた吐出面を洗浄する洗浄装置であって、
    開口の大きさが前記吐出面よりも小さく、前記開口の周囲が前記吐出面と接触可能な洗浄容器と、
    前記洗浄容器にそれぞれ接続された溶剤噴出系と排気系とを有し、
    前記洗浄容器は前記吐出面を前記開口の周囲に接触させた時に密閉されるように構成され、
    前記排気系は前記洗浄容器の内部を排気可能に構成され、
    前記溶剤噴出系は前記洗浄容器が密閉された時に、溶剤を前記吐出面に向かって噴出するように構成された洗浄装置。
  2. 前記溶剤噴出系は、溶剤が収容されたタンクと、一端が前記タンク内で前記溶剤に浸漬され、他端が前記洗浄容器内に挿入された供給管とを有し、
    前記洗浄容器内を排気し、前記洗浄容器内の圧力が下がると、前記タンク内の前記溶剤が前記供給管を通って前記洗浄容器内に引き込まれる請求項1記載の洗浄装置。
  3. 前記洗浄容器の外部に設けられた清掃体を有し、
    前記清掃体は、前記吐出面に接触して前記吐出面に付着した液体を除去するように構成された請求項1又は請求項2のいずれか1項記載の洗浄装置。
  4. 印刷ヘッドと、洗浄装置とを有し、
    前記印刷ヘッドは、インクを吐出可能な吐出口を有し、
    前記洗浄装置は、開口の大きさが前記吐出面よりも小さく、前記開口周囲が前記吐出面と接触可能な洗浄容器と、
    前記洗浄容器にそれぞれ接続された溶剤噴出系と排気系とを有し、
    前記洗浄容器は、前記吐出面を前記開口の周囲に接触させた時に密閉されるように構成され、
    前記排気系は前記洗浄容器の内部を排気可能に構成され、
    前記溶剤噴出系は前記洗浄容器が密閉された時に、溶剤を前記吐出面に向かって噴出するように構成された印刷装置。
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