JPH0319830Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は浴室用設備ユニツトに関するものであ
り、多くの浴室機能を一括してコンパクトにユニ
ツト化し、省施工、浴室機能の向上並びに浴室空
間の有効利用を計つたものである。

従来、浴室内には照明装置、換気扇、給湯カラ
ン、シヤワー、窓等が点在し、個々に浴室面に固
定され、これらの交換を行う場合は作業性が悪
く、又浴室付加機能としてオーデイオ、暖房、サ
ウナ、乾燥等を設置する時は壁、天井、床等の取
り合いが個々に在り、施工性が極めて悪いもので
あつた。

本考案は、上記従来の欠点を解消せんとするも
ので、以下図示の一実施例に基づいて具体的に説
明する。１は浴室Ａの外壁であり、外壁１には開
口２を設けてあり、当該開口２に本考案に係わる
ユニツト３が取付けられる。４は浴槽である。ユ
ニツト３は浴室Ａに面したユニツト本体５と室外
Ｂに面したユニツトカバー６とからなり、両者
５，６は合成樹脂（FRP）成型品で一体に形成
してあり、ユニツト本体５は中心より稍上方の中
央に凹部７を、凹部７と連続してその下方に幾分
幅が狭く浅い凹部８を形成し、上端面９を除き周
囲を浴室外Ｂ側に上記凹部７底面の位置まで延出
し、上端面９は浴室Ａ側に上方に傾斜させて傾斜
状の開口端１０を形成し、該開口端１０と両側面
並びに底面の開口端１１を夫々浴室外Ｂに臨ませ
てある。ユニツトカバー６は上端部を浴室Ａ側に
向けて上方に傾斜させた断面〓形に成型してあ
り、上記ユニツト本体５、ユニツトカバー６を相
互の開口端を合せて結合することにより、ユニツ
ト本体５の凹部８の両側方に同一形状の収納部１
２，１３を、凹部７の上方に収納部１４を、凹部
７の下方に収納部１５を形成してある。又収納部
１２，１３を形成するユニツト本体５の平面部５
ｃ，５ｄ中央には同一形状の開口１２ａ，１３ａ
を左右対称に夫々開口してあり、更に又収納部１
４内には浴室Ａ内とダクト１６を介して室外Ｂと
連結する換気装置１７を設けてある。

ユニツト本体５の収納部１５を形成する平面部
５ａには開口１８を設けてあり、底面１９には温
水装置の配管挿入口（図示せず）を設けてある。
２０は収納部１５内に設置した温水装置で、本実
施例では１缶で湯沸しとポンプにより浴槽４の強
制循環式追焚きの行なえる１缶２回路の給湯器付
循環風呂釜を取付けてある。２１は当該温水装置
２０の固定金具である。又温水装置２０はケーシ
ング２２の前面開口を着脱自在に封塞する蓋体２
３にケーシング２２内の排気筒と接続する排気口
２４、ケーシング２２内に吸気する吸気口を設け
てある。２６はケーシング２２裏面に取付けた上
記固定金具２１と係合する取付金具である。２７
はユニツトカバー６に設けた開口で、該開口２７
を当該蓋体２３より大径にしてある。２８はガス
管、２９は給水管、３０は給湯管、３１は往管、
３２は復管である。３３はユニツト本体５の浴室
側の収納部１５を形成する平面部５ａに取付けた
ミキシグバルブ、３４は浴槽４と往管３１、復管
３２とを連結する金具である。３５は温水装置２
０等設備機器の操作ボツクスで、凹部８側方の収
納部１２に基部を取付けて、操作盤３６を収納部
１２を形成するユニツト本体５の平面部５ｃに設
けた開口１２ａに嵌め込んで浴室Ａ内に臨ませて
ある。３７は開口２とユニツト本体５との隙間、
ユニツトカバー６との隙間に挿入したシール材で
ある。３８はユニツトカバー６の上方に取付けた
水切り板である。３９は収納部１５に収納した温
風装置で、温風ダクト４０を収納部１３に収納し
て、吐出口４１を収納部１３を形成するユニツト
本体５の平面部５ｄに設けた開口１３ａに嵌め込
んである。４２はユニツト本体５の凹部８裏面に
取付けた固定木枠で、当該固定木枠４２に前記取
付金具２６が、又操作ボツクス３５、温風ダクト
４０が夫々取付板４３，４４，４５を介して固定
されるようにしてある。４６はユニツト本体５の
凹部７底面と両側面にわたり設けた窓で、この窓
４６と対向した位置のユニツトカバー６にも窓４
７を設けてある。４８はパツキンである。

以上の構成において、ユニツト３を組み付ける
には開口２の上下位置に図示しない固定金具を取
付けておく。そして先ずユニツト本体５を開口２
内に嵌め込み、固定金具によりユニツト本体５を
固定し、開口２との隙間にシール材３７を挿入す
るのである。そして次に温水装置２０並びに温風
装置３９を収納部１５に配設してガス管２８、給
水管２９を配管接続し、給湯管３０と給水管２９
の分岐管とを予めユニツト本体５に取付けてある
ミキシグバルブ３３に配管接続し、浴槽４の側壁
に金具３４を取付け、ユニツト本体５の平面部５
ａに設けた開口１８を通して往管３１、復管３２
を配管し、両管を金具３４に接続する。又温風ダ
クト４０並びに操作ボツクス３５を夫々取付金具
４５，４４を介して固定木枠４２に固定し、温風
の吐出口４１を開口１３ａに、操作盤３６を開口
１２ａに夫々シールパツキン４８を介し嵌め込ん
で浴室Ａ内に臨ませる。そして換気装置１７を収
納部１４に収納し、最後にユニツトカバー６によ
りユニツト本体５の開口端１０、１１を施蓋し、
固定するのであり、ユニツト３を取外す場合は上
記と逆順序で浴室外Ｂより容易に外すことができ
る。

以上の構成においてはユニツト３内の装置、即
ち温風装置３９、温水装置２０の運転は操作盤３
６で集中操作することが出来て至つて便利であ
る。そして温風装置３９の運転により温風が吐出
口４１から浴室Ａ内に供給され、浴室Ａ暖房、サ
ウナ、乾燥に用いることが出来る。更に操作盤３
６と吐出口４１の配置は、夫々浴室Ａに面して取
付ける開口１２ａ，１３ａをユニツト本体５の平
面部５ｃ，５ｄに左右同形状に設けてあるので、
例えば第１図に示した例と逆に収納部１２側が浴
室Ａの隅に位置した場合には左右に取り換えるこ
とが出来、施工条件に制約を受けず、操作性が損
われることはないのである。

又実施例においてはユニツト３内の温水装置２
０の点検修理を行う場合はユニツトカバー６の開
口２７からケーシング２２の蓋体２３を外すこと
により行なえ、ユニツトカバー６をユニツト本体
５から外す必要はないのである。更に配管、特に
浴槽４との配管接談部を点検する場合はユニツト
カバー６を外せばユニツト本体５に開口１８を設
けてあるので、開口１８に作業空間が確保され、
これも簡単に行なえるのである。又ユニツト３内
に照明装置を組み込み、換気装置１７と共に操作
盤で集中操作するようにすれば至つて便利であ
り、又凹部７，８を小物類の収納棚として利用す
ることが出来、これ又便利なものである。

以上説明したように、要するに本考案は、浴室
の外壁に設けた開口に取付けられ、浴室に面する
ユニツト本体と室外に面するユニツトカバーとを
結合し、両者間に温水装置、温風装置を収納した
ものにおいて、当該温風装置の温風吐出口並びに
設備機器の集中操作盤を、ユニツト本体の左右位
置に同形状に設けた開口に浴室に面して取付けた
ので、従来個々に取付けていた多くの浴室機能を
コンパクトに一括してユニツト化することが出
来、それ故省施工、浴室機能の向上並びに浴室空
間の有効利用が可能となるのであり、実用的効果
が大きいものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す平面図、第２
図は同縦断面図、第３図は第２図のAA線断面
図、第４図は第３図のBB線断面図である。 １……外壁、２……開口、５……ユニツト本
体、６……ユニツトカバー、１２ａ……開口、１
３ａ……開口、２０……温水装置、３６……操作
盤、３９……温風装置、４１……吐出口、Ａ……
浴室。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 浴室の外壁に設けた開口に取付けられ、浴室に
   面するユニツト本体と室外に面するユニツトカバ
   ーとを結合し、両者間に温水装置、温風装置を収
   納したものにおいて、当該温風装置の温風吐出口
   並びに設備機器の集中操作盤を、ユニツト本体の
   左右位置に同形状に設けた開口に浴室に面して取
   付けたことを特徴とする浴室用設備ユニツト。