JPH034594A - コンデンサー内蔵複合回路基板 - Google Patents

コンデンサー内蔵複合回路基板

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JPH034594A
JPH034594A JP1140190A JP14019089A JPH034594A JP H034594 A JPH034594 A JP H034594A JP 1140190 A JP1140190 A JP 1140190A JP 14019089 A JP14019089 A JP 14019089A JP H034594 A JPH034594 A JP H034594A
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Katsuhiko Onizuka
克彦 鬼塚
Akiya Fujisaki
昭哉 藤崎
Yoshihiro Fujioka
芳博 藤岡
Nobuyoshi Fujikawa
信儀 藤川
Masakazu Yasui
正和 安井
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野1 本発明は、コンデンサー、抵抗体及び電気配線用導体層
を有するコンデンサー内蔵複合回路基板に関し、とりわ
け絶縁基体及び2種類の誘電体を同時に焼成一体化して
成るコンデンサー内蔵複合回路基板に関するものである
[従来の技術1 近年、各種の電子部品はIc及びLSI等の半導体集積
回路素子の利用で小型化・高密度実装化が急、速に進め
られ、それに伴い前記半導体集積回路素子等を搭載する
絶縁基板も小型化とともに、より高密度化が要求されて
きた。そこで、電気配線の微細化や多層化による高密度
化および電子回路におけるコンデンサーや抵抗等の受動
部品のチップ化が進められ、更にそれら小型化された受
動部品を絶縁基板の両面に設けられた電気配線用導体層
に接続した両面実装化が実用化されてきた。
しかし、乍ら、半導体材料の著しい発達に伴って電子部
品は、より一層の小型化・高密度実装化が要求されるよ
うになり、前記受動部品の小型化等ではその要求を満足
することが出来なくなっていた。
そこで、かかる要求に応えるべく、誘電体層と電極層と
を順次積層して形成されたコンデンサー部の片面もしく
は両面に絶縁体層を設けて同時に焼成一体化し、該絶縁
体層表面上にスクリーン印刷法等により電気配線用導体
層及び抵抗体層を形成し、該導体層及び抵抗体層を焼付
けてハイブリッド化することによりて小型化・高密度化
せんとする複合セラミック基板が提案されている(特公
昭62−21260号公報、特公昭63−55795号
公報参照)。
[発明が解決しようとする課題] しかし乍ら、この従来の複合セラミック基板はチタン酸
バリウム(BaTi[ls)及び温度補償用誘電体セラ
ミックス、例えばチタン酸バリウム(BaTi40J、
チタン酸カルジム(CaTiO+)、チタン酸マグネシ
ム(MgzTi04) 、チタン酸ランタフ (Laz
TizO7)、チタン酸ストロンチウム(SrTiO*
)またはチタン酸ネオジウム(NdzTizOt)のい
ずれかを主成分とする磁器組成物を誘電体層とし、該誘
電体層等をアルミナ(AI!03)やステアタイト(M
gSiO:+)から成る絶縁体層で挾持して焼成一体化
した場合には、誘電体層等と絶縁体層とが反応してしま
い所期の特性を有する誘電体層が得られず、その上、前
記絶縁体層と2種類の誘電体層との焼成温度を一致させ
ることが難しく、絶縁体層と誘電体層との熱膨張差から
誘電体層にクラックが発生し、コンデンサーとしての絶
縁抵抗や絶縁破壊電圧が所期の特性値より低下してしま
うという問題があった。
[発明の目的1 本発明は上記欠点に鑑み案出されたもので、その目的は
MgO、SiO□、CaOを主成分とする高周波絶縁性
に優れた絶縁体層と高い誘電率を有するチタン酸バリウ
ム(BaTiOz)を主成分とする誘電体層及び温度補
償用誘電体セラミックスを主成分とする誘電体層を同時
に焼成一体化できると共に、高い静電容量を有するコン
デンサーと安定した温度特性を有する温度補償用コンデ
ンサーの2種類のコンデンサーを内蔵した複合回路基板
を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 本発明に係るコンデンサー内蔵複合回路基板はチタン酸
バリウム(EiaTiO3)及び温度補償用誘電体セラ
ミックスを主成分とする磁器組成物を誘電体層とするコ
ンデンサー部を挾着した絶縁体層が、第1図に示す下記
A、B、C,D、E、F、の各点で囲まれた範囲内のマ
グネシア(MgO) 、シリカ(SiO2)及びカルシ
ア(CaO)を主成分とする絶縁体であり、該絶縁体が
フォルステライト(Mgzsioi)とメルウィナイト
(Ca、MgSi、0.)、モンチセライト(CaMg
S iO,)、アカーマナイト(Ca tMgs i 
ga7)、またはエンスタタイト(MgS 103)の
うち少なくとも1種の結晶相を含有し、前記誘電体層と
該誘電体層及び電極層とから形成されるコンデンサー部
を挾着した絶縁体層とは同時焼成して成ることを特徴と
するものである。但し、X、Y、Z、はそれぞれマグネ
シア(M:O) 、シリカ(SiO2)及びカルシア(
CaO)の重量%を表わす。
YZ A    60 36  4 46504 C305020 C304030 E403030 F     60  30 .10 即ち、前記絶縁体層の組成は第1図において、MgOが
60重量%を越えると焼成温度が1360°C以上とな
り前記2種類の誘電体材料と同時焼成できず、その上、
結晶相としてペリクレース(MgO)が析出し耐湿性が
劣化する。他方、30重重撥未満ではコンデンサー部の
絶縁抵抗値及び絶縁破壊電圧が低下してしまい実用範囲
を越えてしまう。
また、SiO□が50重重撥を越えると絶縁体層の熱膨
張率が低下し、該絶縁体層と前記誘電体層との熱膨張差
により、該誘電体層にクランクが発生し、所期の誘電体
特性が得られない。他方、30重量%未満では焼成温度
が1360°C以上となり、前記2種類の誘電体材料と
同時焼成できない。
一方、CaOが30重量%を越えると焼成温度が140
0°C以上となり、前記2種類の誘電体材料と同時焼成
できず、かつCa5iO,またはCa、5i04等のカ
ルシウムケイ酸塩が析出し耐湿性の劣化と共に、絶縁抵
抗値及び絶縁破壊電圧が低下し実用範囲を越える。また
、4重量%未満ではチタン酸バリウム(BaTiO+)
を主成分とするセラミックスとの反応性が極めて大とな
り、高い静電容量を有するコンデンサー部が得られない
故に、前記絶縁体層の組成は第1図のA、B、C,D、
E、F、の各点で囲まれた範囲内に特定される。
【作用] コンデンサー部を挾着した絶縁体層の組成が、主成分で
あるマグネシア(MgO) 、シリカ(SiO2)及び
カルシア(CaO)を第1図に示すA、B、C,、D、
E、  F、の各点で囲まれた範囲内となる様に調整す
ることにより前記絶縁体材料をチタン酸バリウム(ca
t;o:+)及び温度補償用誘電体セラミックスを主成
分とするGA N体材料が焼結する1240°C乃至1
340°Cの焼成温度にて同時に焼成して、焼成一体化
された絶縁体層にフォルステライト(MgzSiOa)
結晶相以外に、該フォルステライト結晶相と異なる熱膨
張率を有するメルウィナイト(Ca3MgSizOs)
、モンチセライ(CaMgSiOJ、アカーマナイト(
Ca2MgSizO7)、またはエンスタタイト(Mg
sic3)の結晶相が少なくとも1種形成されて、前記
絶縁体の熱膨張率が調整できることから、焼成一体化後
の熱応力の発生が極めて少なくなる。
[実施例1 次に本発明のコンデンサー内蔵複合回路基板を第2図に
示す実施例に基づき詳細に説明する。
第2図は本発明のコンデンサー内蔵複合回路基板の一実
施例を示す断面図である。
図において、■は絶縁体層、2.2′はコンデンサー部
、3は電気配線用導体で、前記コンデンサー部2.2″
は交互に積層されたチタン酸バリウム(t3aTio3
)を主成分とする誘電体層4と電極層5及び温度補償用
誘電体セラミックを主成分とする誘電体層4′と電極層
5”とからなる。
前記絶縁体層lはその組成が第1図に示す下記A、B、
C,D、、E、Fの各点 YZ 60364 46504 C305020 D304030 E403030 F603010 但し、X、Y、Zはそれぞれマグネシア(MgO)、シ
リカ(Sing)及びカルシア(CaO)の重量%を表
わす。
で囲まれた範囲内となるように、MgO、SjO□及び
CaQから成るセラミック原料粉末を混合し、該混合物
を1000℃乃至1300°Cの温度で仮焼する。その
後、前記仮焼物を粉砕したセラミ’7り粉末に適当な有
機バインダー、分散剤、可塑剤及び溶媒を添加混合して
泥漿物を作り、該泥漿物を例えば従来周知のドクターブ
レード法等によりシート状ζこ成形し、得られたグリー
ンシートを複数枚積層したものから形成される。
また、前記コンデンサー部2.2”はB、1Tio3及
び温度補償用誘電体セラミックスを主成分とする誘電体
材料に有機バインダーや溶媒等を添加混合して調整した
泥漿物を従来周知の引き上げ法等によりシート状に成形
する。次いで前記グリーンシ−ト上に銀・パラジウム(
Ag−Pd)合金ペーストを従来周知のスクリーン印刷
法等により所定の電極パターンに被着し、電極層5.5
゛を成形する。
尚、絶縁体層l及びコンデンサー部2.2゛の上下面の
導通をはかるため、絶縁体及び誘電体のグリーンシート
には打ち抜き加工等によりスルホール部6が成形され、
該スルホール部6には前記合金ペーストが充填されてい
る。
次いで、前記絶縁体とチタン酸バリウム(BaTiO:
+)及び温度補償用誘電体セラミックスを主成分とする
誘電体の各グリーンシートを夫々積層して熱圧着し、得
られた積層体を大気中、200°C乃至400°Cの温
度で脱バインダーし、その後、1240°C乃至134
0°Cの温度にて焼成一体層することにより、コンデン
サー部2.2゛を内蔵したX@縁基板を得る。
とりわけ、前記コンデンサー部2.2″は高い誘電率を
有するチタン酸バリウム(BaTiOs)を主成分とす
る誘電体層4の上下面に温度補償用誘電体セラミックス
を主成分とする誘電体層4″を積層して形成することに
より、同時に焼成一体層するに際して前記誘電体層中の
拡散速度の大なるTi及びHaの移動を抑制することが
可能となり、コンデンサー部の温度特性の劣化が防止で
きる。
かくして前記焼成一体層した絶縁体層1表面にAg−P
d系の電気配線用導体パターン及び酸化ルテニウム(R
uO2)等の抵抗パターンを夫々印刷形成し、大気中お
よそ850°Cの温度で焼成して抵抗体7を有するコン
デンサー内蔵複合回路基板が得られる。
また、電気配線用導体パターンを銅(Cu)を主成分と
するもので形成する場合には、硼化ランタン(LaB、
)や酸化スズ(SnOz)等を主成分とする抵抗体材料
で抵抗パターンを成形し、窒素雰囲気中およそ900℃
の温度で焼成することにより、前記同様のコンデンサー
内蔵複合回路基板が得られる。
尚、前記絶縁体層lに残留する不可避不純物として、ア
ルミナ(AlzOz) 、酸化鉄(pezoz)及び酸
化バリウム(BaO)の総量は、MgO、Sin、及び
CaOの総量を100!量部とした場合、5重量部以下
であればコンデンサー部の各種特性を劣化させることは
ない。
次に実験例に基づき本発明を説明する。
絶縁体層の組成が第1表に示す組成比となるように、M
gO、SiO□及びCaOから成るセラミック原料粉末
を混合し、該混合物を1100°C乃至1300’cの
温度で仮焼を行った。その後、前記仮焼物を所望の粒度
に粉砕調整し、得られた原料粉末に適当な有機バインダ
ー及び溶媒を添加混合して泥漿状と成すとともに、該泥
漿物をドクターブレード法により厚さ約200μ謂のグ
リーンシートを成形し、しかる後、該グリーンシートに
打ち抜き加工を施し、170IDI11角の絶縁体シー
トを得た。
一方、チタン酸バリウム(BaTiOz)及び第2表に
示す温度補償用誘電体材料を主成分とする夫々の原料粉
末に適当な有機バインダー及び溶媒を添加混合して泥漿
状と成すとともに、該泥漿物を引き上げ法により夫々の
コンデンサーの容量設定のため厚さ20pm乃至60μ
mのグリーンシートを成形し、しかる後、該グリーンシ
ートに打ち抜き加工を施し、夫々170mm角の高容量
及び温度補償用の誘電体シー1−を得た。
次いで、前記2mの誘電体シートにスクリーン印刷等の
厚膜印刷法によりAg−Pd合金ペーストを用いて約1
厘厘乃至1OIIII11角の電極パターンを必要とす
る静電容量に応じて印刷形成した。
また、前記絶縁体シート及び夫々の誘電体シートに予め
形成されたスルホール部にもスクリーン印刷法等により
Ag−Pd合金ペーストを充填した。
しかる後、前記絶縁体シートの間に、チタン酸バリウム
から成る誘電体シートの積層体の上下面に温度補償用誘
電体セラミックスから成る誘電体シートを夫々複数枚積
層したものを挾み込み、熱圧着し、得られた積層体を大
気中200°C乃至400゛Cの温度で脱バインダーし
、続いて第1表に示す温度にて大気中で焼成した。
上記評価試料によりLCRメーターを使用して高容量及
び温度補償用コンデンサー部の電極層間の短絡の有無を
確認した後1.os C5102の規定に準じて前記L
CRメーターにより周波数IK)lz。
入力信号レベル1.OVrmsの測定条件にて、高容量
コンデンサー部の静電容量を測定し、該静電容量から比
誘電率(εr)を算出し、一方、温度補償用コンデンサ
ー部の一55°C乃至125°Cにおける静電容量を測
定して、該静電容量の変化率を温度係数(TCC)とし
て算出した。また、前記各コンデンサー部の短経抵抗値
は25V直流電圧を印加し60秒後に測定した抵抗値と
し、絶縁破壊電圧はコンデンサー部の端子間に毎秒10
0Vの昇圧速度で電圧を印加した時の漏れ電流値が1.
omAを越えた瞬間の電圧値とした。
一方、kfA縁体層の結晶相は、前記評価試料を使用し
てX線回折を行い、評価試料表面のX線回折パターンに
より同定した。また、絶縁体層及び各誘電体層の熱膨張
率は、夫々前記評価試料と同一組成である縦3mrIA
、横3+nm、長さ40mn+の角柱状の試験片を前記
評価試料の焼成と同時に焼成し、40°C乃至800°
Cの温度範囲における平均熱膨張率を測定した。
以上の結果を第1表及び第2表にしめす。
[以下余白l [発明の効果1 本発明のコンデンサー内蔵複合回路基板によれば、マグ
ネシア、シリカ及びカルシアを主成分とする高周波絶縁
性に優れた絶縁体層と高い誘電率を有するチタン酸バリ
ウム(BaTiOz)及び各種温度補償用誘電体セラミ
ックスを主成分とする誘電体2、2゛ : 4、4° : 5.5° : 絶縁体層 コンデンサー部 誘電体層 電極層

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1) 複数の誘電体層の上下面に電極層を設けてコン
    デンサー部を形成し、該コンデンサー部を絶縁体層で挾
    着したコンデンサー内蔵複合回路基板において、上記誘
    電体層がチタン酸バリウム(BaTiO_3)及び温度
    補償用誘電体セラミックスを主成分とする磁器組成物か
    ら成り、コンデンサー部を挾着した絶縁体層が第1図に
    示す下記A、B、C、D、E、F、の各点で囲まれた範
    囲内のマグネシア(MgO)、シリカ(SiO_2)及
    びカルシア(CaO)を主成分とする絶縁体であること
    を特徴とするコンデンサー内蔵複合回路基板。但し、X
    、Y、Zはそれぞれマグネシア(MgO)、シリカ(S
    iO_2)及びカルシア(CaO)の重量%を表わす。   X  Y  Z A 60 36  4 B 46 50  4 C 30 50 20 D 30 40 30 E 40 30 30 F 60 30 10
  2. (2) 前記絶縁体層がフォルステライト(Mg_2S
    iO_4)とメルウイナイト(Ca_3MgSi_2O
    _8)、モンチセライト(CaMgSiO_4)、アカ
    ーマナイト(Ca_2MgSi_2O_7)またはエン
    スタタイト(MgSiO_3)のうち少なくとも1種の
    結晶相を含有することを特徴とする特許請求の範囲第1
    項記載のコンデンサー内蔵複合回路基板。
  3. (3) 前記誘電体層と該誘電体層及び電極層とから形
    成されるコンデンサー部を挾着した絶縁体層とは同時焼
    成して成ることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載
    のコンデンサー内蔵複合回路基板。
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