JP3315233B2 - セラミック基板用組成物 - Google Patents

セラミック基板用組成物

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、セラミック基板用の組
成物に関し、特に、導体、抵抗体等の電子回路層を多層
に積層し、焼成してなる高周波用の多層配線基板の材料
として好ましく用いることができるセラミック基板用組
成物に関する。
【0002】
【従来の技術】多層配線基板は、装置のダウンサイジン
グに適した基板で、導体や抵抗体等の電子回路を未焼成
のセラミック基板(グリーンシート)等の表面に印刷等
し、この電子回路を印刷した未焼成セラミック基板(グ
リーンシート)を複数枚重ねて焼成したものである。従
来より、Ag、Ag−Pd、Au、Cu等の比較的融点
の低い低抵抗導体と同時焼成が可能な低温焼成多層基板
材料が種々提供されている。また特開平4−28618
1号公報には、ガラスフリットとチタン酸塩で構成され
るセラミック基板用組成物が開示されている。また本発
明者らは、特願平5−45773号において、基板用組
成物を一般的に使用されているAg、Ag−Pd、A
u、Cu等の導体材料やRuO2 等の抵抗体材料と同時
焼成した場合に、両者間の熱膨張係数、濡れ性、その他
の特性のミスマッチによって生じる、多層基板の反り、
基板と前記導体材料や抵抗体材料との界面での剥離(デ
ラミネーション)等の欠点を改善するセラミック基板用
組成物を提供した。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来より提
供されている比較的融点の低い低抵抗導体と同時焼成が
可能な低温焼成多層基板材料は、低温焼成は可能である
が、温度変化に対する静電容量の変化率(以下、TCC
と記す)が大きすぎ、特に高周波用基板に用いる場合に
は、品質の安定性に欠けるという欠点があった。一方、
特開平4−286181号公報に記載されたセラミック
基板用組成物は、TCCを±0〜±100 ppm /℃の範囲
で調整が可能であるが、この基板用組成物を一般的に使
用されているAg、Ag−Pd、Au、Cu等の導体材
料やRuO2 等の抵抗体材料と同時焼成すると、両者間
の熱膨張係数、濡れ性、収縮率、その他の特性のミスマ
ッチにより、多層基板が反ったり、基板と前記導体材料
や抵抗体材料との界面で剥離(デラミネーション)が生
じる欠点があった。さらに、特願平5−45773号に
記載されたセラミック基板用組成物では、TCCを±0
〜±50ppm /℃の範囲で調整が可能となった。しかしな
がら、内部電極として使用されるAg、Ag−Pd、A
u、Cu等の導体材料やRuO2 等の抵抗体材料の形状
の多様化やグリーンシートの層厚や積層数の多様化によ
り、セラミック基板用組成物と上記導体材料や抵抗体材
料との熱膨張係数差、濡れ性、収縮率差、その他の特性
の差をさらに改善しなければ、多層基板がわずかに反っ
たり、基板と前記導体材料や抵抗体材料との界面で剥離
(デラミネーション)がわずかに生じる欠点が発生する
ことが明らかとなった。
【0004】そこで、本発明は上記従来技術の欠点を解
消し、Ag、Ag−Pd、Au、Cu等の比較的融点の
低い低抵抗導体を多層基板の内部電極として、比較的低
い温度(約800 〜1000℃)で同時焼成することができ、
また電子回路を多層に形成する多層配線基板として要求
される体積固有抵抗、誘電率、誘電正接、絶縁破壊強
度、曲げ強度等の一般的特性を満足し、また高周波基板
の品質の安定性に必要な小さなTCC(±0〜±50 ppm
/℃)に抑えることができ、さらに焼成後の多層配線基
板に反り、電子回路の剥離が生じないセラミック基板用
組成物の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のセラミック基板用組成物は、酸化物に換算
して、SiO2 が20〜50重量%、Al2 3 が5〜20重
量%、CaOが10〜20重量%、BaOが0〜10重量%、
MgOが0〜10重量%、ZnOが0〜20重量%、TiO
2 が5〜20重量%、B2 3 が5〜15重量%、PbOが
4〜25重量%からなるガラス成分を60〜85重量%、チタ
ン酸塩を5〜20重量%、セラミックを10〜35重量%、含
むことを第1の特徴としている。また本発明のセラミッ
ク基板用組成物は、上記第1の特徴に加えて、ガラス成
分とチタン酸塩とセラミックの合計量に対して5重量%
以下のウォラストナイトを含むことを第2の特徴として
いる。また本発明のセラミック基板用組成物は、上記第
1または第2の特徴に加えて、チタン酸塩が、CaTi
3 、SrTiO3 、MgTiO3 、又はこれらチタン
酸塩の固溶体のうちの少なくとも1種からなることを第
3の特徴としている。また本発明のセラミック基板用組
成物は、上記第1乃至第3のいずれかの特徴に加えて、
セラミックが、アルミナ、ジルコニア、ジルコン、チタ
ニア、マグネシア、ムライトのうちの少なくとも1種か
らなることを第4の特徴としている。
【0006】上記において、ガラス成分が60重量%未満
では基板の緻密化が困難となり、絶縁破壊強度や曲げ強
度が低下してしまう。またガラス成分が85重量%を越え
ると焼結中にチタン酸塩、セラミック、ウォラストナイ
トとの反応が進み過ぎ、TCC調整が困難となるばかり
でなく、収縮率の調整が困難となる。前記チタン酸塩は
5〜20重量%で用いる。例えばCaTiO3 、SrTi
3、MgTiO3 、又はこれらチタン酸塩の固溶体の
うちの少なくとも1種からなるチタン酸塩は負のTCC
特性を持つため、正のTCC特性を持つガラス成分と混
合し焼結することによって、基板のTCCを±0〜±50
ppm/℃以内に調整できる。チタン酸塩は、5重量%未
満ではTCC調整剤としての効果がない。逆に20重量%
を越えると、TCCが−50よりも負の値となるばかりで
なく、基板の緻密化が困難となる。上記チタン酸塩のう
ち、基板の焼結性を考慮するとCaTiO3が最も好ま
しい。
【0007】前記セラミックは10〜35重量%で用いる。
例えば、アルミナ、ジルコニア、ジルコン、チタニア、
マグネシア、ムライトは、それらの単独または組み合わ
せにおいて、基板の熱膨張係数調整や耐熱性付与に寄与
するのみならず、基板の収縮率をAg、Ag−Pd、A
u、Cu等の導体材料やRuO2 等の抵抗体材料と一致
させることができる。セラミックは、10重量%未満で
は、焼結体の収縮率の調整が困難となり、基板にわずか
の反りが生じる。35重量%を越えると、基板の緻密化が
困難となり、耐電圧特性も悪くなる。上記ジルコニアに
は部分安定化ジルコニアや安定化ジルコニアも含む。
【0008】多層配線基板として要求される体積固有抵
抗、誘電率、誘電正接、絶縁破壊強度、曲げ強度等の一
般的特性を満足し、また高周波基板の品質の安定性に必
要な小さなTCC(±0〜±50 ppm/℃)に抑え、さら
に焼成後の多層配線基板に反り、電子回路の剥離が生じ
ないように、それらの各特性をバランスよく得るために
は、前記ガラス成分とチタン酸塩とセラミックの比率は
それぞれ63〜80重量%、7〜15重量%、12〜30重量%と
するのがより好ましい。この場合及び上記第1の特徴に
おいて、ガラス成分とチタン酸塩とセラミックの合計は
100 重量%である。
【0009】前記ウォラストナイト(CaO・Si
2 )は、結晶化温度を下げ、結晶化度を向上させるた
めの外部結晶核剤としての役割を持ち、これによって基
板の耐熱性や曲げ強度を向上させる。また基板特性のバ
ラツキを少なくすることができる。但し、ウォラストナ
イト自体の耐熱性がないため、ガラス成分とチタン酸塩
とセラミックの合計量に対して5重量%を越えると基板
の耐熱性が悪くなる。
【0010】ガラス成分について説明する。SiO2
ガラス形成酸化物であり、20重量%未満では軟化温度が
低くなり過ぎ、又、析出結晶相であるアノーサイト(C
aO・Al2 3 ・2SiO2 )、セルシアン(BaO
・Al2 3 ・2SiO2 )、チタナイト(CaO・T
iO2 ・SiO2 )の構成成分であるため、これらの結
晶相が析出し難くなる。これらの結晶相が析出すること
により、得られる基板の耐熱性及び曲げ強度が向上す
る。逆にSiO2 が50重量%を越えると、得られる基板
の熱膨張係数が低くなり過ぎる。このSiO2 は22〜45
重量%がより好ましい。
【0011】Al2 3 はガラス中間酸化物であり、A
2 3 が5重量%未満ではガラス転移点が低くなり過
ぎ、且つ結晶相の1つであるCaO・Al2 3 ・2S
iO2 やBaO・Al2 3 ・2SiO2 の析出が困難
となり、基板の化学的耐久性も悪くなる。逆にAl2
3 が20重量%を越えると液相温度が高くなり過ぎ、熔融
時に失透するため高温熔融が必要となる。このAl2
3 は8〜16重量%がより好ましい。
【0012】CaOはガラス修飾酸化物であり、結晶構
成成分である。CaOが10重量%未満では、基板の熱膨
張係数が小さくなり過ぎると共に、結晶相の1つである
CaO・Al2 3 ・2SiO2 の析出が困難となる。
逆にCaOが20重量%を越えると、基板の熱膨張係数が
大きくなり過ぎると共に、化学的耐久性が悪化する。こ
のCaOは12〜18重量%がより好ましい。
【0013】BaOはガラス修飾酸化物である。ガラス
成分としてBaOを加えることにより、CaO・Al2
3 ・2SiO2 に加えてBaO・Al2 3 ・2Si
2が析出するため好ましいが、10重量%を越えて加え
ると、基板の熱膨張係数が大きくなり過ぎると共に化学
的耐久性が悪化する。このBaOは8重量%以下である
ことがより好ましい。MgOはガラス修飾酸化物であ
る。10重量%を越えるとコーディエライト(2MgO・
2Al2 3 ・5SiO2 )結晶が析出し、基板の熱膨
張係数が低くなり過ぎると共に曲げ強度が低下する。こ
のMgOは0.5 〜8重量%がより好ましい。ZnOは融
剤及び熱膨張係数調整剤として使用される。ZnOが20
重量%を越えるとガラス転移点が低下すると共に基板の
熱膨張係数も小さくなり過ぎ、耐熱性も低下する。この
ZnOは3〜17重量%がより好ましい。
【0014】TiO2 は基板の化学的耐久性を付与する
と共に、結晶相の1つであるCaO・TiO2 ・SiO
2 の構成成分である。TiO2 が5重量%未満ではCa
O・TiO2 ・SiO2 の結晶相の析出が困難となり、
逆にTiO2 が20重量%を越えると液相温度が高くなり
過ぎ、熔融時に失透するため高温熔融が必要となる。こ
のTiO2 は7〜18重量%がより好ましい。
【0015】B2 3 はガラスの融剤としての役割を果
たすばかりでなく、セラミック基板の焼結助剤としての
役割を果たし、5重量%未満では焼結体の緻密化が困難
となる。15重量%を越えると、導体等の他材料と反応す
る。このB2 3 は6〜13重量%がより好ましい。
【0016】PbOは、融剤、熱膨張係数調整剤、及び
導体や抵抗体等の電子回路層と基板との接着を向上させ
る成分として使用される。このPbOは基板と電子回路
層との剥離を防止する効果及び電子回路層を配した基板
の反りの防止効果が大きい。PbOが4重量%未満では
基板の熱膨張係数を十分に上昇させることができず、ま
た基板と電子回路層との接着強度を十分上昇させること
が困難である。一方、PbOが25重量%を越えると、基
板の熱膨張係数が高くなり過ぎ、耐熱性も悪化し、さら
に化学的耐久性も悪化する。このPbOは7〜20重量%
がより好ましい。
【0017】本発明にかかるセラミック基板用組成物
は、例えば次のようにして製造する。先ず、ガラス組成
が酸化物換算重量%で、SiO2 が20〜50重量%、Al
2 3が5〜20重量%、CaOが10〜20重量%、BaO
が0〜10重量%、MgOが0〜10重量%、ZnOが0〜
20重量%、TiO2 が5〜20重量%、B2 3 が5〜15
重量%、PbOが4〜25重量%となるように、各原料粉
末を秤量、混合し、これを熔融した後、冷却してガラス
フレークにする。そしてこのガラスフレークからなるガ
ラス成分が60〜85重量%、CaTiO3 、SrTi
3 、MgTiO3 、又はこれらチタン酸塩の固溶体の
うちの少なくとも1種からなるチタン酸塩が5〜20重量
%、アルミナ、ジルコニア、ジルコン、チタニア、マグ
ネシア、ムライトのうちの少なくとも1種からなるセラ
ミックが10〜35重量%の比率になるように、ガラスフレ
ークとチタン酸塩粉末とセラミック粉末を秤量し、また
必要に応じて、ガラスフレークとチタン酸塩粉末とセラ
ミック粉末の合計量に対して5重量%以下の含有量とな
るように、ウォラストナイト粉末を加えて、粉砕、混合
する。これによって本発明のセラミック基板用組成物を
得ることができる。
【0018】そしてこの本発明のセラミック基板用組成
物からの多層基板の製造は、例えば次にようにして行
う。先ず、上記で得た本発明のセラミック基板用組成物
に対して、従来からの常法として適当なバインダーや可
塑剤、溶剤を加え、混練してスラリーを作製し、次にこ
のスラリーをドクターブレード法等によってグリーンシ
ートとし、次にこのグリーンシートに電子回路層用材料
を印刷し、次に印刷されたグリーンシートを複数枚重ね
て焼成する。これによって電子回路層が多層に形成され
た多層基板が得られる。
【0019】
【作用効果】上記請求項1に記載のセラミック基板用組
成物によれば、該セラミック基板用組成物を用いて多層
基板を形成することにより、Ag、Ag−Pd、Au、
Cu等の比較的融点の低い低抵抗導体を多層基板の内部
電極として、比較的低い温度(約800 〜1000℃)で同時
焼成することができ、また電子回路を多層に形成する多
層配線基板として要求される体積固有抵抗、誘電率、誘
電正接、絶縁破壊強度、曲げ強度等の一般的特性を満足
し、特に、高周波用基板の品質の安定性に必要な小さな
TCC(±0〜±50 ppm/℃)に抑えることができ、且
つ焼成後の多層配線基板に反り、電子回路の剥離が生じ
ないセラミック多層基板を得ることができる。また上記
請求項2に記載のセラミック基板用組成物によれば、前
記請求項1に記載の構成による作用効果に加えて、ガラ
ス成分とチタン酸塩とセラミックの合計量に対して5重
量%以下のウォラストナイトを含むようにすることで、
得られるセラミック基板の特性を一層向上させることが
できる。また上記請求項3に記載のセラミック基板用組
成物によれば、前記請求項1または2に記載の構成によ
る作用効果に加えて、チタン酸塩が、CaTiO3 、S
rTiO3 、MgTiO3 、又はこれらチタン酸塩の固
溶体のうちの少なくとも1種からなるので、これらのチ
タン酸塩のもつ負のTCC特性により、正のTCC特性
を持つガラス成分と混合し焼結することによって、確実
に基板のTCCを±0〜±50 ppm/℃以内に調整でき
る。また上記請求項4に記載のセラミック基板用組成物
によれば、前記請求項1乃至3のいずれかに記載の構成
による作用効果に加えて、セラミックが、アルミナ、ジ
ルコニア、ジルコン、チタニア、マグネシア、ムライト
のうちの少なくとも1種からなるので、基板の熱膨張係
数調整や耐熱性付与に寄与することができるのみなら
ず、基板の収縮率を確実にAg、Ag−Pd、Au、C
u等の導体材料やRuO2 等の抵抗体材料と一致させる
ことができる。
【0020】
【実施例】以下に本発明の実施例について説明する。ガ
ラス組成が重量%でSiO2 が26、Al2 3 が12、C
aOが15、MgOが1、ZnOが11、TiO2 が10、B
2 3 が9、PbOが16になるように各原料を秤量、混
合し、白金炉を使用して1450℃で2時間、白金の撹拌棒
にて連続撹拌しながら熔融し、水冷ロール上に流出さ
せ、ガラスフレークを作製した。次にこのガラスフレー
ク、チタン酸塩としてCaTiO3 粉末、セラミックと
してアルミナ粉末、外部核剤としてウォラストナイト
(CaO・SiO2 )粉末をそれぞれ72重量部、12重量
部、16重量部、1重量部になるよう秤量し、ボールミル
にて24時間粉砕、混合し、本発明の組成物を得た。この
粉砕、混合した組成物をペレッターを使用して成形後、
900 ℃にて15分間焼成し、JIS−R1601に準じ曲げ強
度(3点曲げ)を測定したところ、22kgf/mm2 であっ
た。また、同様の方法で作製した焼結体サンプルの熱膨
張係数を、TMA(熱機械分析装置)を用いて測定した
ところ、67×10-7/℃であった。
【0021】またこの粉砕、混合した組成物に種々のバ
インダーや可塑剤、溶剤を添加し、混練してスラリーを
作製した。このスラリーをドクターブレード法により、
厚み約0.1 mmのグリーンシートとした。そしてこのグリ
ーンシートを20層重ねて熱圧着後、900 ℃にて15分間焼
成した。焼成したシートの各種特性を測定したところ、
体積固有抵抗が1015Ω・cm、誘電率が16、誘電正接が4
×10-4、絶縁破壊強度が780kV /cm、TCCが25〜85℃
で+5ppm /℃であった。また前記グリーンシートにA
g電極を印刷し、このグリーンシートを30枚重ねて熱圧
着させ、900 ℃にて15分間焼成したところ、反りや剥離
は全く観察されなかった。結果を表1のに示す。本発
明の他の組成による組成物を用いて前記の場合と同様の
方法で試料を作製し、物性測定した各結果を〜に示
す。また比較例として、本発明の組成物の範囲に入らな
い組成物について上記と同様にして測定した結果を表2
に示す。尚、表2において「*」の印は、その成分が本
発明の組成の範囲外となっていることを示している。
【0022】
【表1】
【0023】
【表2】
【0024】表1、表2から明らかなように、本発明の
範囲にあるものの特性は、いずれもTCCが±0〜±50
ppm/℃の範囲内にあり、且つ基板の反り、剥離(デラ
ミネーション)も生じない。また他の特性も良好であ
る。一方、本発明の範囲外にあるものは、いずれも少な
くともTCCの値が悪いか、基板に反りを生じるか、剥
離(デラミネーション)を生じている。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−286181(JP,A) 特開 昭63−107838(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C04B 35/16 C04B 35/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 酸化物に換算して、 SiO2 が20〜50重量%、 Al2 3 が5〜20重量%、 CaO が10〜20重量%、 BaO が0〜10重量%、 MgO が0〜10重量%、 ZnO が0〜20重量%、 TiO2 が5〜20重量%、 B2 3 が5〜15重量%、 PbO が4〜25重量%、 からなるガラス成分を60〜85重量%、チタン酸塩を5〜
    20重量%、セラミックを10〜35重量%、含むことを特徴
    とするセラミック基板用組成物。
  2. 【請求項2】 ガラス成分とチタン酸塩とセラミックの
    合計量に対して5重量%以下のウォラストナイトを含む
    請求項1に記載のセラミック基板用組成物。
  3. 【請求項3】 チタン酸塩が、CaTiO3 、SrTi
    3 、MgTiO3、又はこれらチタン酸塩の固溶体の
    うちの少なくとも1種からなる請求項1または2に記載
    のセラミック基板用組成物。
  4. 【請求項4】 セラミックが、アルミナ、ジルコニア、
    ジルコン、チタニア、マグネシア、ムライトのうちの少
    なくとも1種からなる請求項1乃至3の何れかに記載の
    セラミック基板用組成物。
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