JP2753892B2 - コンデンサー内蔵複合回路基板 - Google Patents

コンデンサー内蔵複合回路基板

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、コンデンサー、抵抗体及び電気配線用導体
層を有するコンデンサー内蔵複合回路基板に関し、とり
わけ絶縁基体及び2種類の誘電体を同時に焼成一体化し
て成るコンデンサー内蔵複合回路基板に関するものであ
る。
[従来の技術] 近年、各種の電子部品はIC及びLSI等の半導体集積回
路素子の利用で小型化・高密度実装化が急速に進めら
れ、それに伴い前記半導体集積回路素子等を搭載する絶
縁基板も小型化とともに、より一層の高密度化が要求さ
れてきた。そこで、電気配線の微細化や多層化による高
密度化および電子回路におけるコンデンサーや抵抗等の
受動部品のチップ化が進められ、更にそれら小型化され
た受動部品を絶縁基板の両面に設けた電気配線用導体層
に接続する両面実装化が実用化されてきた。
しかし乍ら、半導体材料の著しい発達に伴って電子部
品は、より一層の小型化・高密度実装化が要求されるよ
うになり、前記受動部品の小型化等ではその要求を満足
することが出来なくなっていた。
そこで、かかる要求に応えるべく、誘電体層と電極層
とを順次積層して形成されたコンデンサー部の片面もし
くは両面に絶縁体層を設けて同時に焼成一体化し、該絶
縁体層表面上にスクリーン印刷法等により電気配線用導
体層及び抵抗体層を形成し、該導体層及び抵抗体層を焼
付けてハイブリッド化することにより小型化・高密度化
せんとする複合セラミック基板が提案されている(特公
昭62−21260号公報、特公昭63−55795号公報参照)。
[発明が解決しようとする課題] しかし乍ら、この従来の複合セラミック基板はチタン
酸バリウム(BaTiO3)及び温度補償用誘電体セラミック
ス、例えばチタン酸バリウム(BaTi4O9)、チタン酸カ
ルシウム(CaTiO3)、チタン酸マグネシウム(Mg3Ti
O4)、チタン酸ランタン(La2Ti2O7)、チタン酸ストン
チウム(SrTiO3)またはチタン酸ネオジウム(Nd2Ti
2O7)のいずれかを主成分とする磁器組成物を誘電体層
とし、該誘電体層等をアルミナ(Al2O3)やステアタイ
ト(MgSiO3)から成る絶縁体層で挾着して焼成一体化し
た場合には、絶縁基体自体の強度が高いという利点はあ
るものの、焼成温度が1300〜1400℃と高く、前記誘電体
層と絶縁体層とが反応してしまい所期の特性を有する誘
電体層が得られず、かつ前記絶縁体層と誘電体層との焼
成温度を一致させることが難しく、絶縁体層と誘電体層
との熱膨張差から誘電体層にクラックが発生し、コンデ
ンサーとしての絶縁抵抗や絶縁破壊電圧が所期の特性値
より低下してしまうという問題があった。
[発明の目的] 本発明は上記欠点に鑑み案出されたもので、その目的
は主成分がMgO、SiO2、CaO及びBaOから成る高周波絶縁
性に優れた絶縁体層と、高い誘電率を有するチタン酸バ
リウム(BaTiO3)を主成分とする誘電体層及び温度補償
用誘電体セラミックスを主成分とする誘電体層を同時に
焼成一体化でき、かつ高い静電容量を有するコンデンサ
ーと安定した温度特性を有する温度補償用コンデンサー
の2種類のコンデンサーを内蔵することを可能とした複
合回路基板を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 本発明に係るコンデンサー内蔵複合回路基板は、誘電
体層の上下面に電極層を設けてコンデンサー部を形成
し、該コンデンサー部を絶縁体層で挟着したコンデンサ
ー内蔵複合回路基板において、上記誘電体層が、チタン
酸バリウム(BaTiO3)を主成分とするセラミックスから
なる高誘電率誘電体層と、温度補償用誘電体材料を主成
分とするセラミックスからなる温度補償用誘電体層とか
ら成り、コンデンサー部を挟着した絶縁体層が、重量比
で表わした第1図に示す下記A、B、C、D、E、Fの
各点で囲まれた範囲内のマグネシア(MgO)、シリカ(S
iO2)及びカルシア(CaO)と、該マグネシア(MgO)、
シリカ(SiO2)及びカルシア(CaO)の合計100重量部に
対し、1を越え15未満の重量部の酸化バリウム(BaO)
を主成分とするセラミックスであり、かつ結晶相として
少なくともフォルステライト(Mg2SiO4)を含有するこ
とを特徴とする。
MgO SiO2 CaO A 59 36 5 B 36 59 5 C 31 59 10 D 31 40 29 E 40 31 29 F 59 31 10 ここで、前記絶縁体層がフォルステライト(Mg2Si
O4)と、メルウイナイト(Ca3MgSi2O8)、モンチセライ
ト(CaMgSiO4)、アカーマナイト(Ca2MgSi2O7)、エン
スタタイト(MgSiO3)及びワルストロマイト(BaCa2Si3
O9)のうち少なくとも1種の結晶相を含有することが望
ましい。
また、前記誘電体層と該誘電体層及び電極層とから形
成されるコンデンサー部を挟着した絶縁体層とを同時焼
成して一体焼結体としたものである。
即ち、前記絶縁体中のMgOが59重量%越えると焼成温
度が1300℃を越え、前記2種類の誘導体材料と反応性が
大となり、同時焼成できず、その上、結晶相としてペリ
クレース(MgO)が析出し耐湿性が劣化する。他方、31
重量%未満ではコンデンサー部の絶縁抵抗値及び絶縁破
壊電圧が低下してしまい実用範囲を越えてしまう。
また、SiO2が59重量%を越えると絶縁体層の熱膨張率
が低下し、該絶縁体層と前記誘電体層との熱膨張差によ
り、該誘電体層にクラックが発生し、所期の誘電体特性
が得られない。他方、31重量%未満では焼成温度が1300
℃以上となり、前記2種類の誘電体材料と同時焼成でき
ない。
一方、CaOが29重量%を越えると誘電体材料との反応
性が大となり、前記2種類の誘電体材料と同時焼成でき
ず、かつCaSiO3またはCa2SiO4等のカルシウムケイ酸塩
が析出し耐湿性の劣化と共に、コンデンサー部の絶縁抵
抗値及び絶縁破壊電圧が低下し実用範囲を越える。ま
た、5重量%未満では絶縁体層の熱膨張率が低下し、前
記と同様の理由により、誘電体層にクラックが発生し、
所期の誘電体特性が得られない。
また、BaOが15重量%以上となると絶縁体層の熱膨張
率が低下し、1重量%以下の場合には焼成温度が1300℃
以上となり、いずれも前記同様の問題を生じる。
故に、前記絶縁体層の主成分は前記範囲に特定され
る。
尚、より望ましくは、第1図の下記A′、B′、
C′、D′、E′、F′の各点で囲まれた範囲内のマグ
ネシア(MgO)、シリカ(SiO2)及びカルシア(CaO)
と、該マグネシア(MgO)、シリカ(SiO2)及びカルシ
ア(CaO)の合計100重量部に対し、1を越え10未満の重
量部の酸化バリウム(BaO)に特定される。
MgO SiO2 CaO A′ 55 40 5 B′ 45 50 5 C′ 40 50 10 D′ 40 40 20 E′ 45 35 20 F′ 55 35 10 [作用] コンデンサー部を挟着した絶縁体層の主成分であるマ
グネシア(MgO)、シリカ(SiO2)、カルシア(CaO)及
び酸化バリウム(BaO)を前記範囲内となる様に調整す
ることにより、前記絶縁体材料をチタン酸バリウム(Ba
TiO3)及び温度補償用誘電体セラミックスを主成分とす
る誘電体材料が焼結する1220℃乃至1280℃の焼成温度に
て同時に焼成し、焼成一体化された絶縁体層にフォルス
テライト(Mg2SiO4)結晶相以外に、該フォルステライ
ト結晶相となる熱膨張率を有するメルウイナイト(Ca3M
gSi2O8)、モンチセライト(CaMgSiO4)、アカーマナイ
ト(Ca2MgSi2O7)、エンスタタイト(MgSiO3)またはワ
ルストロマイト(BaCa2Si3O9)の結晶相を少なくとも1
種形成することにより、前記絶縁体の熱膨張率を調整で
きることから、焼成一体化後の熱応力の発生が極めて少
なくなる。
また、絶縁体層の主成分に酸化バリウム(BaO)を添
加することにより、絶縁体層の焼成温度を低くすること
ができることから、誘電体材料との拡散による反応が阻
止される。
[実施例] 次に本発明のコンデンサー内蔵複合回路基板を第2図
に示す実施例に基づき詳細に説明する。
第2図は本発明のコンデンサー内蔵複合回路基板の一
実施例を示す断面図である。
図において、1は絶縁体層、2、2′はコンデンサー
部、3は電気配線用導体で、前記コンデンサー部2、
2′は交互に積層されたチタン酸バリウム(BaTiO3)を
主成分とする高誘電率誘電体層4と電極層5及び温度補
償用誘電体セラミックを主成分とする温度補償用誘電体
層4′と電極層5′とから成る。
前記絶縁体層1は、その組成が第1図に示す下記A、
B、C、D、E、Fの各点 MgO SiO2 CaO A 59 36 5 B 36 59 5 C 31 59 10 D 31 40 29 E 40 31 29 F 59 31 10 で囲まれた範囲内のMgO、SiO2及びCaOと、該MgO、SiO2
及びCaOの合計100重量部に対し、1を越え15未満の重量
部のBaOとから成るセラミック原料粉末を混合し、該混
合物を1000℃乃至1300℃の温度で仮焼する。その後、前
記仮焼物を粉砕したセラミック粉末に適当な有機バイン
ダー、分散剤、可塑剤及び溶媒を添加混合して泥漿物を
作り、該泥漿物を例えば従来周知のドクターブレード法
等によりシート状に成形し、得られたグリーンシートを
複数枚積層したものから絶縁体層が形成される。
また、前記コンデンサー部2、2′はBaTiO3及び温度
補償用誘導体セラミックスを主成分とする微粉の誘電体
材料に有機バインダーや溶媒等を添加混合して調製した
泥漿物を従来周知の引き上げ法等によりシート状に成形
する。次いで前記グリーンシート上に銀・パラジウム
(Ag−Pd)合金ペーストを従来周知のスクリーン印刷法
等により所定の電極パターンに被着し、電極層5、5′
を成形する。
尚、絶縁体層1及びコンデンサー部2、2′の上下面
の導通をはかるため、絶縁体及び誘電体のグリーンシー
トには打ち抜き加工等によりスルーホール部6が形成さ
れ、該スルーホール部6には前記合金ペーストが充填さ
れている。
次いで、前記絶縁体とチタン酸バリウム(BaTiO3)及
び温度補償用誘電体セラミックスを主成分とする誘電体
の各グリーンシートを夫々積層して熱圧着し、得られた
積層体を大気中、200℃乃至400℃の温度で脱バインダー
し、その後、1220℃乃至1280℃の温度にて焼成一体化す
ることにより、コンデンサー部2、2′を内蔵した絶縁
基板を得る。
とりわけ、前記コンデンサー部2、2′は高い誘電率
を有するチタン酸バリウム(BaTiO3)を主成分とする高
誘電率誘電体層4の上下面に温度補償用誘電体セラミッ
クスを主成分とする温度補償用誘電体層4′を積層して
形成することにより、同時に焼成一体化するに際して前
記誘電体層中の拡散速度の大なるTi及びBaの移動を抑制
することが可能となり、コンデンサー部の温度特性の劣
化が防止できる。
かくして前記焼成一体化した絶縁体層1表面にAg−Pd
敬の電気配線用導体パターン及び酸化ルテニウム(Ru
O2)等の抵抗パターンを夫々印刷形成し、大気中およそ
850℃の温度で焼成して抵抗体7を有するコンデンサー
内蔵複合回路基板が得られる。
また、前記配線用導体パターンを銅(Cu)を主成分と
するもので形成する場合には、硼化ランタン(LaB6)や
酸化スズ(SnO2)等を主成分とする抵抗体材料で抵抗パ
ターンを形成し、窒素雰囲気中およそ900℃の温度で焼
成することにより、前記同様のコンデンサー内蔵複合回
路基板が得られる。
尚、前記絶縁体層1に残留する不可避不純物として、
酸化鉄(Fe2O3)及びアルミナ(Al2O3)の総量は、Mg
O、SiO2、CaO及びBaOの総量を100重量部とした場合、5
重量部以下であればコンデンサー部の各種特性を劣化さ
せることはない。
次に実験例に基づき本発明を説明する。
絶縁体層の組成が第1表に示す組成比となるように、
MgO、SiO2、CaO及びBaOから成るセラミック原料粉末を
混合し、該混合物を1100℃乃至1250℃の温度で仮焼を行
った。その後、前記仮焼物を所望の粒度に粉砕調整し、
得られた原料粉末に適当な有機バインダー及び溶媒を添
加混合して泥漿物となすとともに、該泥漿物をドクター
ブレード法により厚さ約200μmのグリーンシートを成
形し、しかる後、該グリーンシートに打ち抜き加工を施
し、170mm角の絶縁体シートを得た。
一方、チタン酸バリウム(BaTiO3)及び第2表に示す
温度補償用誘導体材料を主成分とする夫々の原料粉末に
適当な有機バインダー及び溶媒を添加混合して泥漿状と
なすとともに、該泥漿物を引き上げ法により夫々のコン
デンサーの容量設定のため厚さ20μm乃至60μmのグリ
ーンシートを成形し、しかる後、該グリーンシートに打
ち抜き加工を施し、夫々170mm角の高容量及び温度補償
用の誘電体シートを得た。
次いで、第2種の誘電体シートにスクリーン印刷等の
厚膜印刷法によりAg−Pd合金ペーストを用いて約1mm乃
至10mm角の電極パターンを必要とする静電容量に応じて
印刷形成した。
また、前記絶縁体シート及び夫々の誘電体シートに予
め形成されたスルーホール部にもスクリーン印刷法等に
よりAg−Pd合金ペーストを充填した。
しかる後、前記絶縁体シートの間に、チタン酸バリウ
ムから成る誘電体シートの積層体の上下面に温度補償用
誘電体セラミックスから成る誘電体シートを夫々複数枚
積層したものを挾み込み、熱圧着し、得られた積層体を
大気中200℃乃至400℃の温度で脱バインダーし、続いて
第1表に示す温度にて大気中で焼成した。
上記評価試料によりLCRメーターを使用して高容量及
び温度補償用コンデンサー部の電極層間の短縮の有無を
確認した後、JIS C 5102の規定に準じて前記LCRメータ
ーにより周波数1KHz、入力信号レベル1.0Vrmsの測定条
件にて、高容量コンデンサー部の静電容量を測定し、該
静電容量から比誘電率(ε)を算出し、一方、温度補
償用コンデンサー部の−55℃乃至125℃における静電容
量を測定して、該静電容量の変化率を温度係数(TCC)
として算出した。また、前記各コンデンサー部の絶縁抵
抗値は25Vの直流電圧を印加し60秒後に測定した抵抗値
とし、絶縁破壊電圧はコンデンサー部の端子間に毎秒10
0Vの昇圧速度で電圧を印加した時の漏れ電流値が1.0mA
を越えた瞬間の電圧値とした。
一方、絶縁体層の結晶相は、前記評価試験を使用して
X線回折を行い、評価試料表面のX線回折パターンによ
り同定した。また、絶縁体層及び各誘電体層の熱膨張率
は、それぞれ前記評価試料と同一組成である縦3mm、横3
mm、長さ40mmの角棒状の試験片を前記評価試料の焼成と
同時に焼成し、40℃乃至800℃の温度範囲における平均
熱膨張率を測定した。
更に、絶縁体層はそれぞれ前記評価試料と同一組成の
グリーンシートを圧着積層し前記評価試料の焼成と同時
に焼成した焼結体から巾10mm、長さ50mm、厚さ1.2mmの
平板状の試験片を作製し、支点間距離を30mmとし、該支
点間中央部を毎分0.5mmの速度で荷重を加えて三点曲げ
試験を行い、絶縁体層の抵抗強度を測定した。
以上の結果を第1表及び第2表に示す。
[発明の効果] 本発明のコンデンサー内蔵複合回路基板によれば、マ
グネシア、シリカ、カルシア及び酸化バリウムを主成分
とする高周波絶縁性に優れた絶縁体層と高い誘電率を有
するチタン酸バリウム(BaTiO3)及び各種温度補償用誘
電体セラミックスを主成分とする誘電体層とが互いに反
応することなく低温度で同時に焼成一体化することが可
能となる上、前記絶縁体層と誘電体層の熱膨張率を互い
に極めて近似したものとすることができることから、誘
電体層にクラック等の欠陥を生ぜず、絶縁抵抗及び絶縁
破壊電圧に優れた高い静電容量を有するコンデンサー部
と温度特性に優れた温度補償用コンデンサー部を同時に
内蔵することができるとともに、更に、絶縁体層の強度
を高くかつ該絶縁体層上に電気配線用導体層を強固に被
着させることができ、その結果、ハイブリッド基板等に
最適な小型化・高密度化されたコンデンサー内蔵複合回
路基板を得ることが出来る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の絶縁体層の組成の一部であるMgO、SiO
及びCaOの組成範囲を示す三元系図、第2図は本発明の
コンデンサー内蔵複合回路基板の一実施例を示す断面図
である。 1:絶縁体層 2、2′:コンデンサー部 4、4′:誘電体層 5、5′:電極層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き 審査官 松本 貢 (56)参考文献 特開 昭58−17651(JP,A) 特開 昭60−137867(JP,A)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】誘電体層の上下面に電極層を設けてコンデ
    ンサー部を形成し、該コンデンサー部を絶縁体層で挟着
    したコンデンサー内蔵複合回路基板において、上記誘電
    体層が、チタン酸バリウム(BaTiO3)を主成分とするセ
    ラミックスからなる高誘電率誘電体層と、温度補償用誘
    電体材料を主成分とするセラミックスからなる温度補償
    用誘電体層とから成り、コンデンサー部を挟着した絶縁
    体層が、重量比で表わした第1図に示す下記A、B、
    C、D、E、Fの各点で囲まれた範囲内のマグネシア
    (MgO)、シリカ(SiO2)及びカルシア(CaO)と、該マ
    グネシア(MgO)、シリカ(SiO2)及びカルシア(CaO)
    の合計100重量部に対し、1を越え15未満の重量部の酸
    化バリウム(BaO)を主成分とするセラミックスであ
    り、かつ結晶相として少なくともフォルステライト(Mg
    2SiO4)を含有することを特徴とするコンデンサー内蔵
    複合回路基板。 MgO SiO2 CaO A 59 36 5 B 36 59 5 C 31 59 10 D 31 40 29 E 40 31 29 F 59 31 10
  2. 【請求項2】前記絶縁体層がフォルステライト(Mg2SiO
    4)と、メルウイナイト(Ca3MgSi2O8)、モンチセライ
    ト(CaMgSiO4)、アカーマナイト(Ca2MgSi2O7)、エン
    スタタイト(MgSiO3)及びワルストロマイト(BaCa2Si3
    O9)のうち少なくとも1種の結晶相を含有することを特
    徴とする請求項1記載のコンデンサー内蔵複合回路基
    板。
  3. 【請求項3】前記誘電体層と該誘電体層及び電極層とか
    ら形成されるコンデンサー部を挟着した絶縁体層とを同
    時焼成して一体焼結体としたことを特徴とする請求項1
    または2記載のコンデンサー内蔵複合回路基板。
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