JPH0345929B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0345929B2
JPH0345929B2 JP58061587A JP6158783A JPH0345929B2 JP H0345929 B2 JPH0345929 B2 JP H0345929B2 JP 58061587 A JP58061587 A JP 58061587A JP 6158783 A JP6158783 A JP 6158783A JP H0345929 B2 JPH0345929 B2 JP H0345929B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
case
piezoelectric element
cap
chip
conductive
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP58061587A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS59160305A (ja
Inventor
Takashi Yamamoto
Takamichi Kitajima
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Murata Manufacturing Co Ltd filed Critical Murata Manufacturing Co Ltd
Priority to JP6158783A priority Critical patent/JPS59160305A/ja
Publication of JPS59160305A publication Critical patent/JPS59160305A/ja
Publication of JPH0345929B2 publication Critical patent/JPH0345929B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03HIMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
    • H03H9/00Networks comprising electromechanical or electro-acoustic devices; Electromechanical resonators
    • H03H9/02Details
    • H03H9/05Holders; Supports
    • H03H9/10Mounting in enclosures
    • H03H9/1007Mounting in enclosures for bulk acoustic wave [BAW] devices
    • H03H9/1014Mounting in enclosures for bulk acoustic wave [BAW] devices the enclosure being defined by a frame built on a substrate and a cap, the frame having no mechanical contact with the BAW device

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Acoustics & Sound (AREA)
  • Piezo-Electric Or Mechanical Vibrators, Or Delay Or Filter Circuits (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明はチツプ状圧電振動部品に関し、特に
圧電エレメントを保持し、あるいは位置決めする
ための改良された構造を有し、さらにコンデンサ
や抵抗器を一体的に設けられたチツプ状圧電振動
部品に関する。
[背景技術の説明] 第1図は、この発明の背景となり、かつ、この
発明に利用され得るチツプ状圧電エレメントの一
例を示す斜視図である。圧電エレメント1は、た
とえばセラミツクなどからなる圧電プレート11
0を含み、そのプレート110の両表面に、対向
する振動電極111および121が、それぞれ形
成されている。振動電極111および121は、
協働して、圧電プレート110に、厚みすべり振
動、幅すべり振動、幅縦振動やその他所定のモー
ドの振動を生ぜしめる。これら振動電極111お
よび121は、それぞれ、リード電極112およ
び122によつて引出電極113および123に
それぞれ接続される。
このような圧電エレメント1は、第2図に示す
ようにケース2内に収納される。ケース2は、両
端に開口を有する筒状のものであり、その開口は
キヤツプ31および32によつてそれぞれ覆われ
る。キヤツプ31および32と、ケース2内に収
納された圧電エレメント1の引出電極113およ
び123(第1図)とが、導電ペイントやクリー
ム状はんだのような導電性固着材41および42
によつて電気的に接続される。このようにして、
チツプ状圧電振動振動部品が作られる。
このようなチツプ状圧電振動部品は、より安価
に、しかも小形化できるので、色々な分野に利用
することができるが、次のようなさらに解決すべ
き問題点を含んでいる。
すなわち、上述のキヤツプを用いるチツプ状圧
電振動部品においては、場合によつては、導電ペ
イント等の導電性固着材41,42が固化するよ
り前に、エレメント1の自重によつて、第2図の
1′で示すように、エレメント1が下がるかも知
れない。一方エレメント1をケース2内に収納す
る際に、固定的にエレメント1の上下にスペース
をあけることはむつかしかつた。したがつて、結
果的に、上述の構造では、仮に、ケース2の内底
面が真平らで、かつエレメント1が水平状態を保
つて下がり、しかもエレメント1の下降に伴いエ
レメント1の両端下面に一旦付着した導電ペイン
ト等の導電性固着材41,42が完全に除かれた
としたら、エレメント1とケース2の内底面との
接触が生じるだろう。重力が働く方向がエレメン
ト1の主平面に直交しない場合も、同様である。
エネルギーとじこめ型であるため、リード電極1
12,122や引出電極113,123の部分は
ケース2と接触しても問題ないが、振動電極11
1,121の部分がケース2と接触すると、共振
抵抗が大きくなるばかりでなく、共振周波数と反
共振周波数との間、あるいはそれらの近傍におい
て微少なスプリアスが生じてしまう。このような
ことは、チツプ状圧電振動部品を発振回路の発振
子やFM回路のデイスクリミネータエレメントと
して用いる場合などにおいて、不都合を生じる。
そこで、圧電エレメントの振動電極とケースと
の接触を防止するための構造として、例えば実開
昭56−48120号公報に開示されたものがある。こ
れは両側のキヤツプの内面に設けたクリツプ状の
バネ片によつて圧電エレメントの両端を弾性的に
挟持し、圧電エレメントをケースの中央でケース
と平行に保持させるようにしたものである。
しかしながら、このような構造では、ケースの
内部でバネ片によつて圧電エレメントの端部を掴
ませなければならないので、極めて組立てが困難
であつた。特に、ケース内に圧電エレメントを挿
入して一方のキヤツプのバネ片に圧電エレメント
の端部を保持させた後、他方のキヤツプをケース
に嵌合させると同時にバネ片で圧電エレメントの
他端を掴ませるのは、極めて困難であつた。
[発明の目的] それゆえに、この発明の目的は、圧電エレメン
トの少なくとも振動部分がケース内壁に接触しな
いようにすることができ、しかも容易に組立てを
行なうことができるチツプ状圧電振動部品を提供
することである。
加えて、この発明は、抵抗のみまたはコンデン
サのみまたは抵抗とコンデンサをあらかじめ一体
的に設けたチツプ状圧電振動部品を提供すること
により、圧電振動部品を非常にコンパクト化し、
取扱いを簡単にし、しかも集積度を向上させるこ
とを目的としている。
[発明の要約] この発明に従つたチツプ状圧電振動部品は、1
対の電極が形成された圧電エレメントと、両端部
に開口を有しその中に圧電エレメントが収納され
る筒状のケースと、ケースの開口を覆うようにケ
ース両端部に被せられる導電材料の薄板で形成さ
れたキヤツプと、圧電エレメントの1対の電極の
それぞれを対応のキヤツプに電気的に接続するた
めの導電ペイントや導電ペースト、はんだ、導電
接着剤等の導電性固着材とを含み、特徴的には、
少なくとも一方のキヤツプには、圧電エレメント
の位置決めのために圧電エレメントの端部を受入
れる凹部を内面側に形成されており、さらに、前
記ケースにはコンデンサ又は抵抗器が一体的に設
けられている。
[作用] この発明によれば、ケースの両端に被せられる
キヤツプの少なくとも一方に形成された凹部で圧
電エレメントの少なくとも一端を係止させること
によつて、圧電エレメントの少なくとも振動電極
部分がケース内壁とスペースを隔てられるので、
圧電エレメントの振動部分がケースと接触するこ
とがない。そのために、共振抵抗が増大し、ある
いは微少スプリアスが発生するという問題点は生
じず、発振子や周波数デイスクリミネータとして
有効に利用できる。
また、本発明にあつては、ケース内の圧電エレ
メントの振動電極部分がケースと接触しないよう
に圧電エレメントを位置決めするための手段とし
て、キヤツプの第1の部分の内面側に、圧電エレ
メントの端部を受入れる凹部が形成されており、
しかも、圧電エレメントのキヤツプとの電気的接
続及び機械的接続は、導電ペイントや導電ペース
ト、はんだ、導電接着剤等の導電性固着材によつ
て行なわれている。したがつて、凹部自体は圧電
エレメントの端部を固定したり、電気的に接続し
たりする機能を要求されず、圧電エレメントの端
部の寸法に比べてラフな寸法のもので足りる。こ
の結果、凹部は、ケース内に存在する圧電エレメ
ントの端部を、それ自身で案内してその中に受入
れる作用を果たし、圧電エレメントの端部を凹部
に受け入れた後は、導電性固着材によつて圧電エ
レメントのキヤツプに固定され、電気的に接続さ
れる。したがつて、当該チツプ状圧電振動部品の
組立てをきわめて容易にすることができるという
効果がある。
また、キヤツプは、ケースの開口を閉じる第1
の部分と第1の部分からケースの外側面に沿うよ
うに延びる第2の部分とを含み、ケースの端部に
外側から被せられるので、ケースに対する位置決
めが容易である。
さらに、この発明によれば、抵抗やコンデンサ
を圧電振動部品と一体化してチツプ状部品として
いるので、複数素子を非常にコンパクトに取り扱
うことができるようになり、配線基板への実装手
間が少なくなり、取り扱いが簡易になり、しかも
部品の集積度が向上して配線基板上での占有面積
が小さくなる。
この発明の上述の目的およびその他の目的と特
徴は図面を参照して行なう以下の詳細な説明から
一層明らかとなろう。
[実施例の説明] 第15図はこの発明に従つたチツプ状圧電振動
部品を利用する発振回路の一例を示す回路図であ
る。集積回路8にはインバータINVが含まれ、
このインバータINVは集積回路8の端子801
および802に接続される。この端子801およ
び802には、インバータINVと協働して発振
回路を構成する振動子Xおよびフイードバツク抵
抗Rが並列接続され、端子801および802に
はそれぞれ接地されたコンデンサC1およびC2
が接続される。コンデンサC1およびC2は負荷
容量であつて、振動子Xを含む回路とインバータ
INVとで正帰還する条件を与えている。フイー
ドバツク抵抗Rは、インバータに含まれる増幅器
の自励発振を抑制するために挿入されるものであ
つて、通常500KΩ〜10MΩである。そして、振
動子Xの出力、すなわち端子802から発振出力
が導出される。
第3A図及び第3B図はこの発明の一実施例を
示し、第3A図は断面図、第3B図は斜視図を示
す。この発明で用いる圧電エレメント1として
は、第1図に示すような従来の圧電エレメントが
利用可能である。なお、第1図では、振動電極1
11および121はそれぞれ細いリード電極11
2および122を通して引出電極113および1
23に接続されているが、接続電極ないしリード
電極112および122は、圧電プレート110
の全幅にわたつて形成されていてもよい。圧電エ
レメント1は、たとえば合成樹脂やアルミナ(セ
ラミツク)あるいはガラスなどからなる筒状のケ
ース2内に収納される。ケース2は両端に開口を
有し、その両端部にはそれぞれキヤツプ31およ
び32が被せられる。キヤツプ31および32
は、それぞれ、導電ペイント、クリーム状のはん
だ、導電ペーストあるいはその他の導電接着剤等
の導電性固着材41および42によつて、エレメ
ント1の引出電極113および123(第1図)
とそれぞれ電気的に接続される。
キヤツプ31および32は、それぞれ、筒状の
ケース2に対応する第1の部分とその第1の部分
からケース2の側面に沿つて延びる第2の部分と
を含む。一方のキヤツプ31の第1の部分には、
ケース2の外方に突出した突出部311が形成さ
れ、突出部311の内面に圧電エレメント1の端
部を受け入れるための凹部311aが設けられて
いる。なお、これらキヤツプ31および32は、
たとえばアルミニウムや銅などの導電材料の薄板
によつて形成されるため、このような突出部31
1や凹部311aは、公知のプレス成形などによ
つて容易に形成することができる。そして、圧電
エレメント1の一端がキヤツプ31の内面に形成
された凹部311aと係合する。したがつて、こ
の例ではエレメント1は、第3A図に示すように
斜めにケース2内に収納される。このとき、エレ
メント1の他端に形成された引出電極123(第
1図)の部分はケース2の内壁に接触することに
なるが、エレメント1のほぼ中央部に形成される
振動電極111および121(第1図)に相当す
る部分は、決してケース2の内壁と接触すること
はない。すなわち、エレメント1の振動部分は、
必ず、ケース2の内壁と或るスペースが隔てられ
ることになる。
さらに、筒状ケース2の側面に、たとえば酸化
被膜やカーボン等の抵抗被膜9を設け、それによ
つてインバータINV従つて振動子Xに並列接続
されるべきフイードバツク抵抗Rをこの振動子X
と一体的に構成されている。この抵抗被膜9は、
たとえば酸化被膜やカーボンを塗布して高温焼付
をすることによつて形成できる。この抵抗被膜9
による抵抗値は調整されてもよいが、上述のよう
な必要とされる抵抗値の範囲500KΩ〜10MΩを
考慮すれば、特別な調整は必要ではない。
この第3A図および第3B図に示す実施例によ
れば、特別な工程を追加することなく、振動子X
と抵抗Rとの複合化が可能である。また、抵抗被
膜はたとえば10〜60μm程度の厚みであるため、
特に完成したチツプ状圧電振動部品の形状を大き
くしたりするという問題はない。
第4図は、この発明で用いるチツプ状圧電振動
部品のさらに他の例を示す断面図解図である。こ
の例は、キヤツプ31の形状が先の第3A図に示
すものとは異なる。すなわち、第3A図および第
3B図に示す例では、キヤツプ31の外方に突出
した突出部311によつて位置決めのための凹部
311aをキヤツプ31の中心部に形成したのに
対し、この第4図例では、キヤツプ31の内方に
突出させた突出部312の内面側周囲に形成され
た凹部312aを設け、この凹部312aに圧電
エレメント1の一端を保持する。この例において
も、圧電エレメント1のほぼ中央に形成される振
動電極部分について見れば、必ず、ケース2の内
壁と或るスペースが隔てられる。
第5図はこの発明で用いるチツプ状圧電振動部
品のさらに他の例を示す断面図解図である。この
例は、第4図例に比べて、キヤツプ32にも、キ
ヤツプ31と同様に、キヤツプ32の内方に突出
した突出部322を設け、突出部322の内面側
周囲に凹部322aが形成されている。これによ
つて、圧電エレメント1の位置決め、したがつて
機械的安定性がより一層大きくなる。
第5図に示すようなチツプ状圧電振動部品は、
第6A図および第6B図に示すようして作ること
ができる。両端開放の筒状のケース2を準備し、
その一方端に、凹部312aを有するキヤツプ3
1を被せる。そして、このときはんだクリームや
導電ペイント等の導電性固着材41を予め塗布し
ておく。次いで、第1図に示すような圧電エレメ
ント1を開放されているケース2の他端からケー
ス2内に挿入し、第6A図において二点鎖線で示
すように位置決めする。
次いで、第6A図に示すように長手方向を回転
軸として180゜回転させると第6B図に示すよう
に、圧電エレメント1の一端は凹部312aに位
置決め保持され、圧電エレメント1の他端はその
自重によつてケース2の内壁に接触するよう落下
する。その後、予め導電ペーストや導電ペイント
等の導電性固着材42を塗布したキヤツプ32を
ケース2の他端に被せると。圧電エレメント1の
他端はキヤツプ32の凹部322aにはまる。こ
のようにして、第5図例が完成される。
第7図はこの発明で用いるチツプ状圧電振動部
品のさらに他の例を示す断面図解図である。この
例は第3A図および第3B図に示すものの変形で
ある。すなわち、この例はキヤツプ31のみなら
ずキヤツプ32にもケース2の外方に突出する突
出部321を形成して、両方のキヤツプ31およ
び32の突出部311および321の内面に圧電
エレメント1の位置決めのための凹部311aお
よび321aを形成したものである。このように
すれば、ケース2内において圧電エレメント1を
ケース2と平行に支持することができる。
第8図はこの発明で用いるチツプ状圧電振動部
品のさらに他の例を示す断面図解図である。この
例も第7図例と同様に圧電エレメント1をケース
2内にそれと平行に支持するようにしたものであ
る。キヤツプ31および32には、それぞれ、同
じように、ケースの外方に突出する突出部313
および323を形成する。しかしながら、この突
出部313および323は、キヤツプ31および
32の周縁よりもその突出高さが小さくされてい
る。この例によれば、第7図と同じように圧電エ
レメント1の両端を突出部313および323の
内面に形成された凹部313aおよび323aで
位置決めしてケース2と平行に支持でき、しかも
突出部313および323がキヤツプの周縁より
も内方に位置するため、第4図または第5図例と
同じように取扱いが容易である。
第9図はこの発明に用いられるキヤツプの他の
例を示す断面図解図である。この例では、キヤツ
プ31には、たとえば第3A図および第7図に示
す例と同じようにケースの外方に突出する突出部
311を有する。そして、このキヤツプ31の第
1の部分すなわちケース2の端面に対応する部分
には孔314が形成されている。この孔314は
圧電エレメント1の電極をそのキヤツプに電気的
に接続するための導電性固着材41,42とし
て、たとえば溶融した状態のはんだを注入するた
めに利用される。すなわち、ここまでに示した例
では、いずれも、圧電エレメント1の電極とキヤ
ツプ31および32とを固着させる導電性固着材
41,42としては、導電ペイントやクリーム状
のはんだを利用したが、この第9図例に示すよう
なキヤツプを利用すれば、圧電エレメント1とケ
ース2とを組立てた後に溶融したはんだを利用し
て圧電エレメントの電極とキヤツプとの導電的接
続を行なうとができる。
第10図はこの発明で用いるチツプ状圧電振動
部品のさらに他の例を示す図解図である。この例
では、第3A図および第7図例と同じように、キ
ヤツプ31,32に、ケース2の外方に突出する
突出部311,321を形成した。このようなキ
ヤツプ31,32を利用することにより、その突
出部311,321に、引出端子5を直接接続す
ることができる。すなわち、引出端子5はほぼ円
形の頭部とそこから延びる脚部52とを含む。頭
部には孔51が形成され、その孔51はキヤツプ
31,32の突出部311,321とほぼ同じ径
を有し、この突出部311,321が引出端子5
の孔51にちようど嵌まり合う。そして、キヤツ
プ31,32と引出端子5の頭部とをたとえばは
んだにより接合すれば、簡単に引出端子付きの圧
電振動部品を構成することができる。
第11図はこの発明で用いるチツプ状圧電振動
部品のなおも他の例を示す図解図である。今まで
説明した例では、キヤツプ31および32をケー
ス2に機械的に固定するために導電ペイントやは
んだの接着力利用以上の特別の手段を用いていな
かつた。しかしながら、外的応力により、場合に
よつては、キヤツプ31および32がケース2か
ら脱落し、結果的にチツプ状圧電振動部品そのも
のが破損することもある。そこで、この第11図
例では、樹脂ケース2内に圧電エレメント1を挿
入し、導電ペイント等の導電性固着材41を付着
させたキヤツプ31を被せ、導電ペイント等の導
電性固着材41を硬化させるより前にキヤツプ3
1の一部にポンチ71および72によつてポンチ
ングし、キヤツプ31のケース2に沿つて延びる
第2の部分を破り、このとき発生する「ばり」が
樹脂ケース2に食い込むようにする。このように
すれば、樹脂ケース2とキヤツプ31とを機械的
により安定に接続ないし固定することができる。
第12図の実施例は、さらにコンデンサC1お
よびC2をも複合化せんとする一例である。
第12図を参照して、角形のケース2′内には
たとえば第1図に示すような圧電エレメント1が
収納されている。そして、このケース2′の両端
にはキヤツプ31′および32′が被せられる。な
お、キヤツプ31′および32′には任意の方法
で、ケース2′内に収納されるエレメントのため
の位置決め構造(凹部)が形成されている。そし
てケース2′の表面には抵抗被膜9が形成されて
いる。ケース2′の側面には、2つのチツプ状コ
ンデンサ101および102が取付けられる。チ
ツプ状コンデンサ101および102はそれぞれ
第15図に示すコンデンサC1およびC2に相当
する。チツプ状コンデンサ101および102の
それぞれの両端にはコンデンサ電極が形成されて
いる。なお、これらチツプ状コンデンサ101お
よび102とケース2′との一体化は、たとえば
接着剤により貼り合わせればよい。そして、たと
えばプリント基板(図示せず)のプリントパター
ン80,81および82にこの一体化したチツプ
状圧電振動部品を接続する。すなわち、アースパ
ターン82にはチツプコンデンサ101および1
02のそれぞれの一方のコンデンサ電極を接続
し、たとえば第15図の集積回路8の端子801
および02にそれぞれ接続されるパターン81お
よび82には、それぞれ、キヤツプ31′とチツ
プコンデンサ101の他方電極とをそしてキヤツ
プ32′とコンデンサ102の他方電極とを接続
する。
なお、具体的には、角形のケース2′に納めら
れたチツプ状圧電振動部品は厚み2.2×幅2.2×長
さ6.9mmであり、チツプコンデンサ101および
102はたとえば幅1.6×長さ3.2mmのサイズであ
る。
第3A図および第3B図等ならびに第12図実
施例において、ケース2,2′の側面に形成する
抵抗被膜9は、その側面全面にわたつて形成され
てもよくまたその形成される位置は任意である。
したがつてたとえば側面の表面、内面それぞれに
全周にわたつて設けられることも考えられる。但
しキヤツプ31,31′および32,32′と接続
されていることは条件である。
第13図は、ケース2自体を誘電体として、ケ
ース2の内周全面にコンデンサC1の一方電極9
1、コンデンサC2一方電極92を互いに非接触
状態でそれぞれキヤツプに導通させて設ける一
方、ケース2の外周面の中央付近にコンデンサC
1,C2の共通電極93を設けた例である。した
がつてこの例では抵抗Rは外付けする。コンデン
サ電極91,92,93は必ずしも全周にわたつ
て設ける必要はない。なお、キヤツプは図示を省
略してある。
第14図は第13図の例においてケース2の内
周全面に抵抗膜9を設けた例である。抵抗膜9の
上にコンデンサ電極91,92を設けた。抵抗膜
9はケース2の外周全面に設けてもよいし、内・
外周面全面に設けてもよい。もちろん全周にわた
らず、第3B図に示すように部分的に設けてもよ
い。コンデンサ電極と抵抗膜を重ならせず互いに
絶縁状態でケース2の表面にそれぞれ設けてもよ
い。なお、キヤツプは、図示を省略してある。
このようにすれば、振動子のみならずその振動
子と協働して発振回路等を構成する抵抗あるいは
コンデンサを一体化することができ、非常にコン
パクトで取扱いが簡単になり、しかも集積度が向
上する。
なお、上述の実施例においては、筒状ケースと
キヤツプとはそれぞれ円形同士あるいは角形同士
を利用したが、たとえば角形のケースに円形のキ
ヤツプを利用することも可能である。
また、第3A図、第3B図〜第8図までに示す
例に用いられるキヤツプ31,32をそれぞれ任
意に組合わせて用いてもよく、また、凹部を形成
する構造はこれらの形状に限定されるべきでない
ことももちろんである。
[発明の効果] この発明によれば、圧電エレメントの振動部分
がケースと接触することを防止できる。そのため
に、共振抵抗が増大し、あるいは微少スプリアス
が発生するという問題点は生じず、発振子や周波
数デイスクリミネータとして有効に利用できる。
また、キヤツプの内面に形成される凹部は、圧
電エレメントの端部を案内して受入れる作用を果
たし、受け入れた圧電エレメントの端部は導電性
固着材によりキヤツプと電気的に導通させられ
る。したがつて、当該チツプ状圧電振動部品の組
立てが容易になる。
また、キヤツプは、ケースの開口を閉じる第1
の部分と第1の部分からケースの外側面に沿うよ
うに延び第2の部分とを含み、ケースの端部に外
側から被せられるので、ケースに対する位置決め
が容易である。
さらに、この発明によれば、抵抗やコンデンサ
を圧電振動部品と一体化してチツプ状部品として
いるので、複数素子を非常にコンパクトに取り扱
うことができるようになり、配線基板への実装手
間が少なくなり、取り扱いが簡易になり、しかも
部品の集積度が向上して配線基板上での占有面積
を小さくできる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の背景となる且つこの発明に
利用され得る圧電エレメントの一例を示す斜視図
である。第2図はこの発明の背景となるチツプ状
圧電振動部品の一例を示す断面図解図である。第
3A図および第3B図はこの発明で用いるチツプ
状圧電振動部品の一実施例を示す図であり、第3
A図がその断面図解図を、第3B図がその外観斜
視図をそれぞれ示す。第4図および第5図は、そ
れぞれこの発明で用いるチツプ状圧電振動部品の
別の例を示す断面図解図である。第6A図および
第6B図は第5図に示すチツプ状圧電振動部品を
作る過程を示す図解図である。第7図および第8
図は、それぞれこの発明で用いるチツプ状圧電振
動部品のさらに他の例を示す断面図解図である。
第9図はキヤツプの他の例を示す断面図解図であ
る。第10図は引出端子との接続の一例を示す図
である。第11図はキヤツプの機械的固定の一例
を示す図解図である。第12図はこの発明のその
他の実施例を示す外観斜視図、第13図はこの発
明のさらに他の実施例を示す断面図解図、第14
図はこの発明のさらにいま一つの実施例を示す断
面図解図である。第15図はこの発明に従つたチ
ツプ状圧電振動部品が利用された発振回路の一例
を示す回路図である。 図において、1は圧電エレメント、111,1
21は振動電極、113,123は引出電極、
2,2′はケース、31,32,31′,32′は
キヤツプ、311a,321a,312a,32
2a,313a,323aは凹部、41,42は
導電性固着材、9は抵抗被膜、91,92,93
はコンデンサ電極、101,102はコンデンサ
である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 1対の振動電極が形成された圧電エレメン
    ト、 その両端部に開口が形成され、その中に前記圧
    電エレメントが収納される筒状のケース、および それぞれが導電材料の薄板で形成され、前記ケ
    ースの開口を閉じる第1の部分と前記第1の部分
    から前記ケースの外側面に沿うように延びる第2
    の部分とを含み、前記ケースの両端部に外側から
    被せられるキヤツプを備え、 少なくとも一方のキヤツプの前記第1の部分に
    は、前記圧電エレメントの位置決めのために圧電
    エレメントの端部を受入れる凹部を内面側に形成
    され、それによつて前記ケース内に前記圧電エレ
    メントが収納されたとき前記振動電極部分と前記
    ケース内壁との間に或るスペースが隔てられるよ
    うにし、さらに 前記圧電エレメントの1対の振動電極のそれぞ
    れを対応の前記キヤツプに電気的に接続するため
    の導電ペイントや導電ペースト、はんだ、導電接
    着剤等の導電性固着材を備え、さらに 前記ケースに一体的に設けられたコンデンサ又
    は抵抗器、 を備えたチツプ状圧電振動部品。 2 コンデンサはケースを誘電体として利用して
    形成されたことを特徴とする特許請求の範囲第1
    項記載のチツプ状圧電振動部品。 3 抵抗器はケース表面に抵抗膜を設けたもので
    あることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載
    のチツプ状圧電振動部品。
JP6158783A 1983-04-07 1983-04-07 チツプ状圧電振動部品 Granted JPS59160305A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6158783A JPS59160305A (ja) 1983-04-07 1983-04-07 チツプ状圧電振動部品

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6158783A JPS59160305A (ja) 1983-04-07 1983-04-07 チツプ状圧電振動部品

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS59160305A JPS59160305A (ja) 1984-09-11
JPH0345929B2 true JPH0345929B2 (ja) 1991-07-12

Family

ID=13175422

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6158783A Granted JPS59160305A (ja) 1983-04-07 1983-04-07 チツプ状圧電振動部品

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS59160305A (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63125011A (ja) * 1986-11-14 1988-05-28 Murata Mfg Co Ltd コンデンサ内蔵型圧電共振部品
US5129604A (en) * 1989-07-17 1992-07-14 General Dynamics Corporation, Pomona Div. Lateral thrust assembly for missiles
JP3940683B2 (ja) 2003-02-24 2007-07-04 株式会社東芝 超音波探触子及びその製造方法

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS515984A (ja) * 1974-07-03 1976-01-19 Ricoh Watch Shindoshi
JPS5619466U (ja) * 1979-07-23 1981-02-20
JPS5648120B2 (ja) * 1977-11-16 1981-11-13
JPS57113608A (en) * 1980-12-30 1982-07-15 Seiko Epson Corp Quartz oscillator

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5648120U (ja) * 1979-09-20 1981-04-28

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS515984A (ja) * 1974-07-03 1976-01-19 Ricoh Watch Shindoshi
JPS5648120B2 (ja) * 1977-11-16 1981-11-13
JPS5619466U (ja) * 1979-07-23 1981-02-20
JPS57113608A (en) * 1980-12-30 1982-07-15 Seiko Epson Corp Quartz oscillator

Also Published As

Publication number Publication date
JPS59160305A (ja) 1984-09-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4542315A (en) Chip-shaped piezoelectric vibrator mount
US4485325A (en) Housing and mounting for a chip-like piezoelectric vibrator component
JPH0149047B2 (ja)
KR100349079B1 (ko) 표면 실장 구조 및 그에 이용되는 표면 실장형 전자 부품
JPH0345929B2 (ja)
JP3646776B2 (ja) 電子部品
JPS6367908A (ja) 2端子形圧電共振素子を有する電子部品
KR20000071798A (ko) 압전 장치 및 그를 이용한 압전 발진자
JPH0741211Y2 (ja) 複合電子部品
JPH08204496A (ja) 圧電振動部品
JPH057779Y2 (ja)
JPH0345928B2 (ja)
JPH0441622Y2 (ja)
JPH0314823Y2 (ja)
JP2545235Y2 (ja) 発振器
JPH0619210Y2 (ja) 回路素子
JP4071889B2 (ja) 水晶発振器
JPH051146Y2 (ja)
JPH0328594Y2 (ja)
JPH0817302B2 (ja) 2端子形圧電共振素子を有する電子部品の製造方法
JPH03222313A (ja) コンデンサブロックとその製造方法
JPS6019385Y2 (ja) 音叉型圧電振動子
JPH0546121B2 (ja)
JPH06125240A (ja) 表面実装型の圧電デバイス
JPH0580027U (ja) 圧電部品