JPH0345928B2 - - Google Patents
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- JPH0345928B2 JPH0345928B2 JP58061586A JP6158683A JPH0345928B2 JP H0345928 B2 JPH0345928 B2 JP H0345928B2 JP 58061586 A JP58061586 A JP 58061586A JP 6158683 A JP6158683 A JP 6158683A JP H0345928 B2 JPH0345928 B2 JP H0345928B2
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- piezoelectric vibrating
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Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H03—ELECTRONIC CIRCUITRY
- H03H—IMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
- H03H9/00—Networks comprising electromechanical or electro-acoustic devices; Electromechanical resonators
- H03H9/02—Details
- H03H9/05—Holders; Supports
- H03H9/10—Mounting in enclosures
- H03H9/1007—Mounting in enclosures for bulk acoustic wave [BAW] devices
- H03H9/1014—Mounting in enclosures for bulk acoustic wave [BAW] devices the enclosure being defined by a frame built on a substrate and a cap, the frame having no mechanical contact with the BAW device
Landscapes
- Physics & Mathematics (AREA)
- Acoustics & Sound (AREA)
- Piezo-Electric Or Mechanical Vibrators, Or Delay Or Filter Circuits (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野]
この発明はチツプ状圧電振動部品に関し、特に
エネルギーとじこめ型圧電振動エレメントを保持
しあるいは位置決めするための改良された構造を
有するチツプ状圧電振動部品に関する。
エネルギーとじこめ型圧電振動エレメントを保持
しあるいは位置決めするための改良された構造を
有するチツプ状圧電振動部品に関する。
[背景技術の説明]
第1図はこの発明の背景となりかつこの発明に
利用され得るチツプ状圧電振動エレメントの一例
を示す斜視図である。圧電振動エレメント1はた
とえばセラミツクなどからなる圧電プレート11
0を含み、そのプレート110の両表面に、対向
する振動電極111および121が、それぞれ形
成されている。振動電極111および121は、
協働して、圧電プレート110に、エネルギーと
じこめ型の厚みすべり振動を生ぜしめる。これら
振動電極111および121は、それぞれ、リー
ド電極112および122によつて引出電極11
3および123にそれぞれ接続される。
利用され得るチツプ状圧電振動エレメントの一例
を示す斜視図である。圧電振動エレメント1はた
とえばセラミツクなどからなる圧電プレート11
0を含み、そのプレート110の両表面に、対向
する振動電極111および121が、それぞれ形
成されている。振動電極111および121は、
協働して、圧電プレート110に、エネルギーと
じこめ型の厚みすべり振動を生ぜしめる。これら
振動電極111および121は、それぞれ、リー
ド電極112および122によつて引出電極11
3および123にそれぞれ接続される。
このような圧電振動エレメント1は、第2図に
示すようにケース2内に収納される。ケース2は
両端に開口を有する筒状のものであり、その開口
はキヤツプ31および32によつてそれぞれ覆わ
れる。キヤツプ31および32と、ケース2内に
収納された圧電振動エレメント1の引出電極11
3および123(第1)とが、導電ペイントやク
リーム状はんだのような導電性固着材41および
42によつて電気的に接続される。このようにし
て、チツプ状圧電振動部品が作られる。
示すようにケース2内に収納される。ケース2は
両端に開口を有する筒状のものであり、その開口
はキヤツプ31および32によつてそれぞれ覆わ
れる。キヤツプ31および32と、ケース2内に
収納された圧電振動エレメント1の引出電極11
3および123(第1)とが、導電ペイントやク
リーム状はんだのような導電性固着材41および
42によつて電気的に接続される。このようにし
て、チツプ状圧電振動部品が作られる。
このようなチツプ状圧電振動部品はより安価に
しかも小形化できるので、色々な分野に利用する
ことができるが、次のようなさらに解決すべき問
題点を含んでいる。
しかも小形化できるので、色々な分野に利用する
ことができるが、次のようなさらに解決すべき問
題点を含んでいる。
すなわち上述のキヤツプを用いるチツプ状圧電
振動部品においては、場合によつては、導電ペイ
ント等の導電性固着材41および42が固化する
より前に、エレメント1の自重によつて、第2図
の1′で示すように、エレメント1が下がるかも
知れない。一方、エレメント1をケース2内に収
納する際に固定的にエレメントの上下にスペース
をあけることはむつかしかつた。したがつて、結
果的に、上述の構造では、仮に、ケース2の内底
面が真平らで、かつエレメント1が水平状態を保
つて下がり、しかもエレメント1の下降にともな
いエレメント1の両端下面に一旦付着した導電ペ
イント41,42が完全に除かれたとしたら、エ
レメント1とケース2の内底面との接触が生じる
だろう。重力が働く方向がエレメント1の主平面
に直交しない場合も同様である。エネルギーとじ
こめ型であるため、リード電極112,122や
引出電極113,123の部分はケース2と接触
しても問題ないが、振動電極111,121の部
分がケース2と接触すると、共振抵抗が大きくな
るばかりでなく、共振周波数と反共振周波数との
間あるいはそれらの近傍において微少なスプリア
スが生じてしまう。このようなことは、チツプ状
圧電振動部品を発振回路の発振子やFM回路のデ
イスクリミネータエレメントとして用いる場合な
どにおいて、不都合を生じる。
振動部品においては、場合によつては、導電ペイ
ント等の導電性固着材41および42が固化する
より前に、エレメント1の自重によつて、第2図
の1′で示すように、エレメント1が下がるかも
知れない。一方、エレメント1をケース2内に収
納する際に固定的にエレメントの上下にスペース
をあけることはむつかしかつた。したがつて、結
果的に、上述の構造では、仮に、ケース2の内底
面が真平らで、かつエレメント1が水平状態を保
つて下がり、しかもエレメント1の下降にともな
いエレメント1の両端下面に一旦付着した導電ペ
イント41,42が完全に除かれたとしたら、エ
レメント1とケース2の内底面との接触が生じる
だろう。重力が働く方向がエレメント1の主平面
に直交しない場合も同様である。エネルギーとじ
こめ型であるため、リード電極112,122や
引出電極113,123の部分はケース2と接触
しても問題ないが、振動電極111,121の部
分がケース2と接触すると、共振抵抗が大きくな
るばかりでなく、共振周波数と反共振周波数との
間あるいはそれらの近傍において微少なスプリア
スが生じてしまう。このようなことは、チツプ状
圧電振動部品を発振回路の発振子やFM回路のデ
イスクリミネータエレメントとして用いる場合な
どにおいて、不都合を生じる。
そこで、圧電エレメントの振動電極とケースと
の接触を防止するための構造として、例えば実開
昭56−48120号公報に開示されたものがある。こ
れは両側のキヤツプの内面に設けたクリツプ状の
バネ片によつて圧電エレメントの両端を弾性的に
挟持し、圧電エレメントをケースの中央でケース
と平行に保持させるようにしたものである。
の接触を防止するための構造として、例えば実開
昭56−48120号公報に開示されたものがある。こ
れは両側のキヤツプの内面に設けたクリツプ状の
バネ片によつて圧電エレメントの両端を弾性的に
挟持し、圧電エレメントをケースの中央でケース
と平行に保持させるようにしたものである。
しかしながら、このような構造では、ケースの
内部でバネ片によつて圧電エレメントの端部を掴
ませなければならないので、極めて組立てが困難
であつた。特に、ケース内に圧電エレメントを挿
入して一方のキヤツプのバネ片に圧電エレメント
の端部を保持させた後、他方のキヤツプをケース
に嵌合させると同時にバネ片で圧電エレメントの
他端を掴ませるのは、極めて困難であつた。
内部でバネ片によつて圧電エレメントの端部を掴
ませなければならないので、極めて組立てが困難
であつた。特に、ケース内に圧電エレメントを挿
入して一方のキヤツプのバネ片に圧電エレメント
の端部を保持させた後、他方のキヤツプをケース
に嵌合させると同時にバネ片で圧電エレメントの
他端を掴ませるのは、極めて困難であつた。
[発明の目的]
それゆえに、この発明の目的は、圧電振動エレ
メントの少なくとも振動部分はケース内壁に接触
しないようにすることができる、チツプ状圧電振
動部品を提供することである。
メントの少なくとも振動部分はケース内壁に接触
しないようにすることができる、チツプ状圧電振
動部品を提供することである。
[発明の要約]
この発明に従つたチツプ状圧電振動部品は、1
対の電極が形成されたエネルギーとじこめ型圧電
振動エレメントと、両端部に開口を有しその中に
圧電振動エレメントが収納される筒状のケース
と、ケースの両端開口に被せられるために、導電
材料の薄板で形成されたキヤツプと、圧電振動エ
レメントの端部を受け入れて圧電振動エレメント
をケース内で非平行に傾かせるための、少なくと
も一方のキヤツプの内面に設けられた凹部と、前
記圧電振動エレメントの1対の振動電極のそれぞ
れを対応の前記キヤツプに電気的に接続し、圧電
振動エレメントを固定するための導電ペイント、
導電ペースト、はんだ、導電接着剤等の導電性固
着材を含み、圧電振動エレメントはケース内面に
非平行状態で固定されている。
対の電極が形成されたエネルギーとじこめ型圧電
振動エレメントと、両端部に開口を有しその中に
圧電振動エレメントが収納される筒状のケース
と、ケースの両端開口に被せられるために、導電
材料の薄板で形成されたキヤツプと、圧電振動エ
レメントの端部を受け入れて圧電振動エレメント
をケース内で非平行に傾かせるための、少なくと
も一方のキヤツプの内面に設けられた凹部と、前
記圧電振動エレメントの1対の振動電極のそれぞ
れを対応の前記キヤツプに電気的に接続し、圧電
振動エレメントを固定するための導電ペイント、
導電ペースト、はんだ、導電接着剤等の導電性固
着材を含み、圧電振動エレメントはケース内面に
非平行状態で固定されている。
[作用]
この発明にあつては、導電ペイント、導電ペー
スト、はんだ、導電接着剤等の導電性固着材によ
り、圧電振動エレメントの1対の振動電極のそれ
ぞれを対応の前記キヤツプに電気的に接続し、圧
電振動エレメントをケース内面と非平行状態で固
定している。したがつて、圧電振動エレメントを
ケース内でケース内面と非平行状態もしくは斜め
に固定することにより、圧電振動エレメントの略
中央部に形成されているエネルギー閉じ込め型の
振動電極がケース内面と接触することを防止する
ことができ、ケースとの接触により振動電極の振
動が阻害されて共振抵抗が増大したり、不要なス
プリアス振動を発生させたりすることを防止で
き、信頼性の高い発振子や周波数デイスクリミネ
ータ等のチツプ状圧電振動部品を製造することが
できる。しかも、圧電振動エレメントはケース内
に非平行ないし斜めに挿入されるものであるの
で、圧電振動部品の組立てにあたつては、圧電振
動エレメントをケース内にラフに挿入することが
でき、高い組立て精度を要求されないので組立て
工程が容易になる。加えて、圧電振動エレメント
が非平行状態というラフな状態であるので、圧電
振動エレメントの固定方法も導電ペイント、導電
ペースト、はんだ、導電接着剤等の導電性固着材
を用いることができ、圧電振動部品の組立てが一
層簡易になる。特に、機械による自動組立てにも
適する。
スト、はんだ、導電接着剤等の導電性固着材によ
り、圧電振動エレメントの1対の振動電極のそれ
ぞれを対応の前記キヤツプに電気的に接続し、圧
電振動エレメントをケース内面と非平行状態で固
定している。したがつて、圧電振動エレメントを
ケース内でケース内面と非平行状態もしくは斜め
に固定することにより、圧電振動エレメントの略
中央部に形成されているエネルギー閉じ込め型の
振動電極がケース内面と接触することを防止する
ことができ、ケースとの接触により振動電極の振
動が阻害されて共振抵抗が増大したり、不要なス
プリアス振動を発生させたりすることを防止で
き、信頼性の高い発振子や周波数デイスクリミネ
ータ等のチツプ状圧電振動部品を製造することが
できる。しかも、圧電振動エレメントはケース内
に非平行ないし斜めに挿入されるものであるの
で、圧電振動部品の組立てにあたつては、圧電振
動エレメントをケース内にラフに挿入することが
でき、高い組立て精度を要求されないので組立て
工程が容易になる。加えて、圧電振動エレメント
が非平行状態というラフな状態であるので、圧電
振動エレメントの固定方法も導電ペイント、導電
ペースト、はんだ、導電接着剤等の導電性固着材
を用いることができ、圧電振動部品の組立てが一
層簡易になる。特に、機械による自動組立てにも
適する。
さらに、この発明にあつては、ケース内で圧電
振動エレメントを非平行状態にするための手段と
して、キヤツプの内面に圧電振動エレメントの端
部を受け入れる凹部が形成されている。この凹部
自体は圧電振動エレメントの端部を固定したり、
電気的に接続したりするものでなく、圧電振動エ
レメントの端部の寸法に比べてラフな寸法のもの
で足りる。この結果、凹部は、ケース内に存在す
る圧電振動エレメントの端部を、それ自身で案内
してその中に受け入れる作用を果たし、圧電振動
エレメントの端部を凹部に受け入れた後は、導電
性固着材によつて圧電振動エレメントのキヤツプ
に固定され、電気的に接続される。したがつて、
キヤツプの形状を簡略にできると共に当該チツプ
状圧電振動部品の組立てをきわめて容易にするこ
とができるという効果がある。しかも、圧電振動
エレメントを非平行にすればよいので、この凹部
は少なくとも一方のキヤツプに設ければ足り、一
方のキヤツプだけに凹部を設けた場合には、キヤ
ツプの構造がより簡略となり、凹部の設けられて
いないキヤツプはラフにケースへ被せることがで
き、一層組立てが容易になる。
振動エレメントを非平行状態にするための手段と
して、キヤツプの内面に圧電振動エレメントの端
部を受け入れる凹部が形成されている。この凹部
自体は圧電振動エレメントの端部を固定したり、
電気的に接続したりするものでなく、圧電振動エ
レメントの端部の寸法に比べてラフな寸法のもの
で足りる。この結果、凹部は、ケース内に存在す
る圧電振動エレメントの端部を、それ自身で案内
してその中に受け入れる作用を果たし、圧電振動
エレメントの端部を凹部に受け入れた後は、導電
性固着材によつて圧電振動エレメントのキヤツプ
に固定され、電気的に接続される。したがつて、
キヤツプの形状を簡略にできると共に当該チツプ
状圧電振動部品の組立てをきわめて容易にするこ
とができるという効果がある。しかも、圧電振動
エレメントを非平行にすればよいので、この凹部
は少なくとも一方のキヤツプに設ければ足り、一
方のキヤツプだけに凹部を設けた場合には、キヤ
ツプの構造がより簡略となり、凹部の設けられて
いないキヤツプはラフにケースへ被せることがで
き、一層組立てが容易になる。
この発明の上述の目的およびその他の目的と特
徴は図面を参照して行なう以下の詳細な説明から
一層明らかとなろう。
徴は図面を参照して行なう以下の詳細な説明から
一層明らかとなろう。
[実施例の説明]
この発明の圧電振動エレメント1としては、第
1図に示すような従来の圧電振動エレメントが利
用可能である。なお、第1図では、振動電極11
1および121はそれぞれ細いリード電極112
および122を通して引出電極113および12
3に接続されているが、接続電極ないしリード電
極112および122は、圧電プレート110の
全幅にわたつて形成されていてもよい。圧電振動
エレメント1は、たとえば合成樹脂やアルミナ
(セラミツク)あるいはガラスなどからなる筒状
のケース2内に収納される。ケース2は両端に開
口を有し、その両端部にはそれぞれキヤツプ31
および32が被せられる。キヤツプ31および3
2は、それぞれ、導電ペイント、クリーム状のは
んだあるいはその他の導電接着剤などのような導
電性固着材41および42によつて、エレメント
1の引出電極113および123(第1図)とそ
れぞれ電気的に接続される。なお、エレメント1
はケース2の長さよりも若干長くなつている。
1図に示すような従来の圧電振動エレメントが利
用可能である。なお、第1図では、振動電極11
1および121はそれぞれ細いリード電極112
および122を通して引出電極113および12
3に接続されているが、接続電極ないしリード電
極112および122は、圧電プレート110の
全幅にわたつて形成されていてもよい。圧電振動
エレメント1は、たとえば合成樹脂やアルミナ
(セラミツク)あるいはガラスなどからなる筒状
のケース2内に収納される。ケース2は両端に開
口を有し、その両端部にはそれぞれキヤツプ31
および32が被せられる。キヤツプ31および3
2は、それぞれ、導電ペイント、クリーム状のは
んだあるいはその他の導電接着剤などのような導
電性固着材41および42によつて、エレメント
1の引出電極113および123(第1図)とそ
れぞれ電気的に接続される。なお、エレメント1
はケース2の長さよりも若干長くなつている。
キヤツプ31および32は、それぞれ、筒状の
ケース2に対応する第1の部分とその第1の部分
からケース2の側面に沿つて延びる第2の部分と
を含む。一方のキヤツプ31のその第1の部分に
は、ケース2の外方に突出した突出部311が形
成され、突出部311の内面側に位置決め用の凹
部311aが形成される。なお、これらキヤツプ
31および32は、たとえばアルミニウムや銅な
どの導電材料の薄板によつて形成されるため、こ
のような突出部311や凹部311aは公知のプ
レス成形などによつて容易に形成することができ
る。そして、エレメント1の一端がその突出部3
11によつて形成される凹部311aと係合し、
位置決めされる。したがつて、この実施例ではエ
レメント1は、第3A図に示すように斜めにケー
ス2内に収納される。すなわち、エレメント1の
一端は凹部311aによつて位置決めされるが、
他端は位置決めされていないので、自重で下が
り、ケース2内で傾斜する。さらに、エレメント
1がケース2よりも長いので、エレメント1は強
制的に傾斜させられる。このとき、エレメント1
の他端に形成された引出電極123(第1図)の
部分はケース2の内壁に接触することになるが、
エレメント1のほぼ中央部に形成される振動電極
111および121(第1図)に相当する部分
は、決してケース2の内壁と接触することはな
い。すなわち、エレメント1の振動電極部分は、
必ず、ケース2の内壁と或るスペースが隔てられ
ることになる。そして、圧電振動エレメント1
は、このようにケース2の内面と非平行状態とな
つたまま、導電性固着材41,42によつてキヤ
ツプ31,32に電気的に接続されると共に固定
される。
ケース2に対応する第1の部分とその第1の部分
からケース2の側面に沿つて延びる第2の部分と
を含む。一方のキヤツプ31のその第1の部分に
は、ケース2の外方に突出した突出部311が形
成され、突出部311の内面側に位置決め用の凹
部311aが形成される。なお、これらキヤツプ
31および32は、たとえばアルミニウムや銅な
どの導電材料の薄板によつて形成されるため、こ
のような突出部311や凹部311aは公知のプ
レス成形などによつて容易に形成することができ
る。そして、エレメント1の一端がその突出部3
11によつて形成される凹部311aと係合し、
位置決めされる。したがつて、この実施例ではエ
レメント1は、第3A図に示すように斜めにケー
ス2内に収納される。すなわち、エレメント1の
一端は凹部311aによつて位置決めされるが、
他端は位置決めされていないので、自重で下が
り、ケース2内で傾斜する。さらに、エレメント
1がケース2よりも長いので、エレメント1は強
制的に傾斜させられる。このとき、エレメント1
の他端に形成された引出電極123(第1図)の
部分はケース2の内壁に接触することになるが、
エレメント1のほぼ中央部に形成される振動電極
111および121(第1図)に相当する部分
は、決してケース2の内壁と接触することはな
い。すなわち、エレメント1の振動電極部分は、
必ず、ケース2の内壁と或るスペースが隔てられ
ることになる。そして、圧電振動エレメント1
は、このようにケース2の内面と非平行状態とな
つたまま、導電性固着材41,42によつてキヤ
ツプ31,32に電気的に接続されると共に固定
される。
第4図はこの発明の他の実施例を示す断面図解
図である。この実施例は、キヤツプ31の形状が
先の第3A図に示すものとは異なる。すなわち、
第3A図および第3B図に示す実施例では、ケー
ス2の外方に突出した突出部311によつて位置
決めのための凹部311aを形成したのに対し、
この第4図実施例では一方のキヤツプ31をケー
ス2の内方へ突出させて突出部312を設け、突
出部312の内面側周囲に位置決め用の凹部31
2aを形成する。そして、組み立て時に、この突
部312の周囲に形成された凹部312aに、エ
レメント1の一端を保持し、位置決めする。この
実施例においても、エレメント1の他端はフリー
であるので、エレメント1はケース2内で斜めに
なり、エレメント1のほぼ中央に形成される振動
電極部分について見れば、必ず、ケース2の内壁
とあるスペースが隔てられる。
図である。この実施例は、キヤツプ31の形状が
先の第3A図に示すものとは異なる。すなわち、
第3A図および第3B図に示す実施例では、ケー
ス2の外方に突出した突出部311によつて位置
決めのための凹部311aを形成したのに対し、
この第4図実施例では一方のキヤツプ31をケー
ス2の内方へ突出させて突出部312を設け、突
出部312の内面側周囲に位置決め用の凹部31
2aを形成する。そして、組み立て時に、この突
部312の周囲に形成された凹部312aに、エ
レメント1の一端を保持し、位置決めする。この
実施例においても、エレメント1の他端はフリー
であるので、エレメント1はケース2内で斜めに
なり、エレメント1のほぼ中央に形成される振動
電極部分について見れば、必ず、ケース2の内壁
とあるスペースが隔てられる。
第5図はこの発明のさらに他の実施例を示す断
面図解図である。この実施例は、第4図実施例に
比べて、キヤツプ32にも、キヤツプ31と同様
に、ケース2の内方に突出する突出部322が設
けられ、突出部322の内面側周囲に位置決め用
の凹部322aが形成されている。これによつ
て、エレメント1の位置決めしたがつて機械的安
定性がより一層大きくなる。
面図解図である。この実施例は、第4図実施例に
比べて、キヤツプ32にも、キヤツプ31と同様
に、ケース2の内方に突出する突出部322が設
けられ、突出部322の内面側周囲に位置決め用
の凹部322aが形成されている。これによつ
て、エレメント1の位置決めしたがつて機械的安
定性がより一層大きくなる。
第5図に示すようなチツプ状圧電振動部品は、
第6A図および第6B図に示すようして作ること
ができる。両端開放の筒状のケース2を準備し、
その一方端に、突出部312を有するキヤツプ3
1を被せる。そして、このときはんだクリームや
導電ペイント等の導電性固着材41を予め塗布し
ておく。次いで、第1図に示すようなエレメント
1を開放されているケース2の他端からケース2
内に挿入し、第6A図において二点鎖線で示すよ
うに一端を突出部312の内面側周囲に形成され
た凹部312aで位置決めする。
第6A図および第6B図に示すようして作ること
ができる。両端開放の筒状のケース2を準備し、
その一方端に、突出部312を有するキヤツプ3
1を被せる。そして、このときはんだクリームや
導電ペイント等の導電性固着材41を予め塗布し
ておく。次いで、第1図に示すようなエレメント
1を開放されているケース2の他端からケース2
内に挿入し、第6A図において二点鎖線で示すよ
うに一端を突出部312の内面側周囲に形成され
た凹部312aで位置決めする。
次いで、第6A図に示すように長手方向を回転
軸として180゜回転させると第6B図に示すよう
に、エレント1の他端はその自重によつてケース
2の内壁に接触するよう落下し、エレメント1が
斜めになる。その後、予め導電ペーストや導電ペ
イント等の導電性固着材42を塗布したキヤツプ
32をケース2の他端に被せる。このようにし
て、第5図実施例が完成される。
軸として180゜回転させると第6B図に示すよう
に、エレント1の他端はその自重によつてケース
2の内壁に接触するよう落下し、エレメント1が
斜めになる。その後、予め導電ペーストや導電ペ
イント等の導電性固着材42を塗布したキヤツプ
32をケース2の他端に被せる。このようにし
て、第5図実施例が完成される。
なお、上述の実施例においては、筒状ケースと
キヤツプとはそれぞれ円形同士あるいは角形同士
を利用したが、たとえば両端のみ円形で残りの部
分が角形のケースに円形のキヤツプを利用するこ
とも可能である。
キヤツプとはそれぞれ円形同士あるいは角形同士
を利用したが、たとえば両端のみ円形で残りの部
分が角形のケースに円形のキヤツプを利用するこ
とも可能である。
[発明の効果]
この発明によれば、圧電振動エレメントをケー
ス内面と非平行状態にすることにより、振動電極
がケース内面と接触することを防止でき、ケース
との接触により振動電極の振動が阻害されて共振
抵抗が増大したり、不要なスプリアス振動を発生
させたりすることを防止でき、信頼性の高いチツ
プ状圧電振動部品を製造できる。しかも、圧電振
動部品の組立てにあたつては、圧電振動エレメン
トをケース内にラフに挿入でき、加えて、導電ペ
イント、導電ペースト、はんだ、導電接着剤等の
導電性固着材を用いることができるので、圧電振
動部品の組立てが極めて簡単になる。特に、機械
による自動組立ても容易にすることができる。
ス内面と非平行状態にすることにより、振動電極
がケース内面と接触することを防止でき、ケース
との接触により振動電極の振動が阻害されて共振
抵抗が増大したり、不要なスプリアス振動を発生
させたりすることを防止でき、信頼性の高いチツ
プ状圧電振動部品を製造できる。しかも、圧電振
動部品の組立てにあたつては、圧電振動エレメン
トをケース内にラフに挿入でき、加えて、導電ペ
イント、導電ペースト、はんだ、導電接着剤等の
導電性固着材を用いることができるので、圧電振
動部品の組立てが極めて簡単になる。特に、機械
による自動組立ても容易にすることができる。
さらに、凹部は、ケース内に存在する圧電振動
エレメントの端部を、それ自身で案内してその中
に受入れる作用を果たし、圧電振動エレメントの
端部を凹部に受け入れた後は、導電性固着材によ
つて圧電振動エレメントのキヤツプに固定され、
電気的に接続される。したがつて、キヤツプの形
状を簡略にできると共に当該チツプ状圧電振動部
品の組立てを一層容易にできる。しかも、圧電振
動エレメントを非平行にすればよいので、この凹
部は少なくとも一方のキヤツプに設けえば足り、
一方のキヤツプだけに凹部を設けた場合には、キ
ヤツプの構造がより簡略となり、凹部の設けられ
ていないキヤツプはラフにケースへ被せることが
でき、組立てがより容易になる。
エレメントの端部を、それ自身で案内してその中
に受入れる作用を果たし、圧電振動エレメントの
端部を凹部に受け入れた後は、導電性固着材によ
つて圧電振動エレメントのキヤツプに固定され、
電気的に接続される。したがつて、キヤツプの形
状を簡略にできると共に当該チツプ状圧電振動部
品の組立てを一層容易にできる。しかも、圧電振
動エレメントを非平行にすればよいので、この凹
部は少なくとも一方のキヤツプに設けえば足り、
一方のキヤツプだけに凹部を設けた場合には、キ
ヤツプの構造がより簡略となり、凹部の設けられ
ていないキヤツプはラフにケースへ被せることが
でき、組立てがより容易になる。
第1図はこの発明の背景となるかつこの発明に
利用され得る圧電振動エレメントの一例を示す斜
視図である。第2図はこの発明の背景となるチツ
プ状圧電振動部品の一例を示す断面図解図であ
る。第3A図および第3B図はこの発明の一実施
例を示す図であり、第3A図がその断面図解図
を、第3B図がその外観斜視図をそれぞれ示す。
第4図および第5図は、それぞれこの発明の別な
実施例を示す断面図解図である。第6A図および
第6B図は第5図に示すチツプ状圧電振動部品を
作る過程を示す図解図である。 図において、1は圧電振動エレメント、11
1,121は振動電極、113,123は引出電
極、2はケース、31,32はキヤツプ、31
1,312,322は突出部、311a,312
a,322aは凹部、41,42は導電性固着材
を示す。
利用され得る圧電振動エレメントの一例を示す斜
視図である。第2図はこの発明の背景となるチツ
プ状圧電振動部品の一例を示す断面図解図であ
る。第3A図および第3B図はこの発明の一実施
例を示す図であり、第3A図がその断面図解図
を、第3B図がその外観斜視図をそれぞれ示す。
第4図および第5図は、それぞれこの発明の別な
実施例を示す断面図解図である。第6A図および
第6B図は第5図に示すチツプ状圧電振動部品を
作る過程を示す図解図である。 図において、1は圧電振動エレメント、11
1,121は振動電極、113,123は引出電
極、2はケース、31,32はキヤツプ、31
1,312,322は突出部、311a,312
a,322aは凹部、41,42は導電性固着材
を示す。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 1対の振動電極が形成されたエネルギーとじ
こめ型圧電振動エレメント、 その両端部に開口が形成され、その中に前記圧
電振動エレメントが収納される筒状のケース、 前記ケースの両端開口に被せられるために、導
電材料の薄板で形成されたキヤツプ、 圧電振動エレメントの端部を受け入れて圧電振
動エレメントをケース内で非平行に傾かせるため
の、少なくとも一方のキヤツプの内面に設けられ
た凹部、 前記圧電振動エレメントの1対の振動電極のそ
れぞれを対応の前記キヤツプに電気的に接続し、
圧電振動エレメントをケース内面と非平行状態で
固定するための導電ペイント、導電ペースト、は
んだ、導電接着剤等の導電性固着材を備えた、チ
ツプ状圧電振動部品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6158683A JPS5989021A (ja) | 1983-04-07 | 1983-04-07 | チツプ状圧電振動部品 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6158683A JPS5989021A (ja) | 1983-04-07 | 1983-04-07 | チツプ状圧電振動部品 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23820290A Division JPH03228413A (ja) | 1990-09-08 | 1990-09-08 | チップ状圧電振動部品の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5989021A JPS5989021A (ja) | 1984-05-23 |
JPH0345928B2 true JPH0345928B2 (ja) | 1991-07-12 |
Family
ID=13175392
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6158683A Granted JPS5989021A (ja) | 1983-04-07 | 1983-04-07 | チツプ状圧電振動部品 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5989021A (ja) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5619466U (ja) * | 1979-07-23 | 1981-02-20 | ||
JPS5648120B2 (ja) * | 1977-11-16 | 1981-11-13 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5648120U (ja) * | 1979-09-20 | 1981-04-28 |
-
1983
- 1983-04-07 JP JP6158683A patent/JPS5989021A/ja active Granted
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5648120B2 (ja) * | 1977-11-16 | 1981-11-13 | ||
JPS5619466U (ja) * | 1979-07-23 | 1981-02-20 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5989021A (ja) | 1984-05-23 |
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