JPH0756510Y2 - 圧電共振子 - Google Patents
圧電共振子Info
- Publication number
- JPH0756510Y2 JPH0756510Y2 JP3439090U JP3439090U JPH0756510Y2 JP H0756510 Y2 JPH0756510 Y2 JP H0756510Y2 JP 3439090 U JP3439090 U JP 3439090U JP 3439090 U JP3439090 U JP 3439090U JP H0756510 Y2 JPH0756510 Y2 JP H0756510Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- piezoelectric element
- piezoelectric
- piezoelectric resonator
- vibrating
- sealing plate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Piezo-Electric Or Mechanical Vibrators, Or Delay Or Filter Circuits (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案は、フィルタ回路、発振回路などに用いられる
圧電共振子に関する。
圧電共振子に関する。
[従来の技術] この考案の圧電共振子が関連する従来の圧電共振子とし
ては、第5図に断面図を示すようなチップ型の圧電共振
子がある。
ては、第5図に断面図を示すようなチップ型の圧電共振
子がある。
この圧電共振子21は、圧電基板22の上下両面に振動電極
23を設けてなる圧電素子24(第6図)と、該圧電素子24
を挾持して保護する封止板(保持部材)25とから構成さ
れている。上記圧電基板22の、振動電極23,23に挾まれ
た部分は圧電素子24の振動部27となっており、振動電極
23からは引出電極26が引き出されている。また、圧電素
子24の端面側には上部封止板25の端部上面から下部封止
板25の端部下面にわたる、振動電極23と導通する外部電
極28が設けられている。また、上下の封止板25の、上記
振動部27と対向する位置には、振動領域を確保するため
に凹部29が形成されている。
23を設けてなる圧電素子24(第6図)と、該圧電素子24
を挾持して保護する封止板(保持部材)25とから構成さ
れている。上記圧電基板22の、振動電極23,23に挾まれ
た部分は圧電素子24の振動部27となっており、振動電極
23からは引出電極26が引き出されている。また、圧電素
子24の端面側には上部封止板25の端部上面から下部封止
板25の端部下面にわたる、振動電極23と導通する外部電
極28が設けられている。また、上下の封止板25の、上記
振動部27と対向する位置には、振動領域を確保するため
に凹部29が形成されている。
[考案が解決しようとする課題] しかし、上記構成を有する圧電共振子においては、圧電
素子24の振動部27が振動すると、その振動が封止板25に
まで伝達され、封止板25が振動する。したがって、外部
から封止板25にストレスが加えられるとダンピング効果
などにより、その振動は再び内部の圧電素子24へ伝達さ
れ、圧電共振子本来の振動に影響を及ぼしてしまい、圧
電共振子としての特性が変化してしまうという問題点が
ある。さらに、従来の圧電共振子においては圧電素子24
から封止板25に伝達する振動をダンピングするために、
封止板25の厚みや面積を大きくする必要があり、部品の
薄型化、小型化には限界があった。
素子24の振動部27が振動すると、その振動が封止板25に
まで伝達され、封止板25が振動する。したがって、外部
から封止板25にストレスが加えられるとダンピング効果
などにより、その振動は再び内部の圧電素子24へ伝達さ
れ、圧電共振子本来の振動に影響を及ぼしてしまい、圧
電共振子としての特性が変化してしまうという問題点が
ある。さらに、従来の圧電共振子においては圧電素子24
から封止板25に伝達する振動をダンピングするために、
封止板25の厚みや面積を大きくする必要があり、部品の
薄型化、小型化には限界があった。
この考案は、上記の問題点を解決するものであり、外部
からストレスが加えられた場合にも特性の変化が少な
い、信頼性の高い圧電共振子を提供することを目的とす
る。
からストレスが加えられた場合にも特性の変化が少な
い、信頼性の高い圧電共振子を提供することを目的とす
る。
[課題を解決するための手段] 上記問題点を解決するために、この考案にかかる圧電共
振子は、 圧電基板に振動電極を設けて振動部を形成した圧電素子
と、前記圧電素子を保持するとともに、前記圧電素子の
振動領域を形成する保持部材とを備える圧電共振子であ
って、 前記保持部材の、前記圧電素子の振動部と対向する面の
少なくとも一つに、ダンピング材を配設したことを特徴
とする。
振子は、 圧電基板に振動電極を設けて振動部を形成した圧電素子
と、前記圧電素子を保持するとともに、前記圧電素子の
振動領域を形成する保持部材とを備える圧電共振子であ
って、 前記保持部材の、前記圧電素子の振動部と対向する面の
少なくとも一つに、ダンピング材を配設したことを特徴
とする。
[作用] 保持部材の、圧電素子の振動部と対向する面に配設した
ダンピング材が、振動部から保持部材への振動の伝達を
抑制して、外部から保持部材に加えられるストレスの影
響を軽減し、圧電共振子の特性を安定化をもたらす。
ダンピング材が、振動部から保持部材への振動の伝達を
抑制して、外部から保持部材に加えられるストレスの影
響を軽減し、圧電共振子の特性を安定化をもたらす。
[実施例] 以下、この考案の実施例を図に基づいて説明する。第1
図はこの考案にかかる圧電共振子を示す断面図である。
図に示すように、この圧電共振子1は、圧電基板2の上
下両面に振動電極3を設けてなる圧電素子4と、該圧電
素子4を挾持して保護する封止板(保持部材)5とから
構成されている。上記圧電基板2の、上下の振動電極3,
3に挾まれた部分は振動部7となっており、振動電極3
からは引出電極6が引き出されている。圧電素子4の端
面側には上部封止板5の端部上面から下部封止板5の端
部下面にわたる、圧電素子4の振動電極3と導通する外
部電極8が設けられている。上下の封止板5の、上記振
動部7と対向する位置には、振動領域を確保するために
凹部9が形成されている。そしてこの凹部9にはダンピ
ング材10として弾性材料であるシリコンゴムが充填され
ている。
図はこの考案にかかる圧電共振子を示す断面図である。
図に示すように、この圧電共振子1は、圧電基板2の上
下両面に振動電極3を設けてなる圧電素子4と、該圧電
素子4を挾持して保護する封止板(保持部材)5とから
構成されている。上記圧電基板2の、上下の振動電極3,
3に挾まれた部分は振動部7となっており、振動電極3
からは引出電極6が引き出されている。圧電素子4の端
面側には上部封止板5の端部上面から下部封止板5の端
部下面にわたる、圧電素子4の振動電極3と導通する外
部電極8が設けられている。上下の封止板5の、上記振
動部7と対向する位置には、振動領域を確保するために
凹部9が形成されている。そしてこの凹部9にはダンピ
ング材10として弾性材料であるシリコンゴムが充填され
ている。
上記のように構成された圧電共振子1においては、封止
板5の凹部9に充填したダンピング材10が、圧電素子4
から封止板5への振動の伝達を抑制するため、外部から
圧電共振子1に加えられるストレスの影響が軽減され、
圧電共振子1の特性の安定化が実現される。
板5の凹部9に充填したダンピング材10が、圧電素子4
から封止板5への振動の伝達を抑制するため、外部から
圧電共振子1に加えられるストレスの影響が軽減され、
圧電共振子1の特性の安定化が実現される。
上記実施例ではダンピング材10としてシリコンゴムを用
いているが、ダンピング材10としては、例えば上記のシ
リコンゴムその他の弾性材料(弾性による振動吸収体)
や、はんだなどの金属材料(質量付加による振動減衰材
料)を用いることが可能である。
いているが、ダンピング材10としては、例えば上記のシ
リコンゴムその他の弾性材料(弾性による振動吸収体)
や、はんだなどの金属材料(質量付加による振動減衰材
料)を用いることが可能である。
また、ダンピング材10を配設する方法としては、上記の
ようなシリコンゴムを充填する方法に限らず、接着剤に
よりダンピング材10を封止板5に接着する方法や、スパ
ッタリング等により封止板5の表面をメタライズした
後、はんだを盛り付ける方法など種々の方法を用いるこ
とが可能である。
ようなシリコンゴムを充填する方法に限らず、接着剤に
よりダンピング材10を封止板5に接着する方法や、スパ
ッタリング等により封止板5の表面をメタライズした
後、はんだを盛り付ける方法など種々の方法を用いるこ
とが可能である。
また、ダンピング材10は上記実施例のように平らに形成
しなければならないものではなく、第2図に示すように
表面を凹面状に形成してもよく、また、特に図示しない
がその表面を凸面状に形成してもよい。
しなければならないものではなく、第2図に示すように
表面を凹面状に形成してもよく、また、特に図示しない
がその表面を凸面状に形成してもよい。
さらに、上記実施例では、ダンピング材10を上下の封止
板(保持部材)5の両方に配設した場合について説明し
ているが、ダンピング材を上下の封止板5のいずれか一
方にのみ配設するようにしてもよい。
板(保持部材)5の両方に配設した場合について説明し
ているが、ダンピング材を上下の封止板5のいずれか一
方にのみ配設するようにしてもよい。
また、上記実施例では封止板(保持部材)5に振動領域
を確保するための凹部9を形成し、該凹部9にダンピン
グ材10を充填した場合について説明しているが、例え
ば、第3図に示すように、上下の封止板5と圧電素子4
の間に挿入される接着層16をスペーサとしても用いてい
る場合などにおいては、上記凹部9を形成する必要はな
く、その場合においては、封止板5の平らな内面の、圧
電素子4の振動部7に対向する位置にダンピング材10を
配設することにより上記実施例と同様の効果を得ること
ができる。
を確保するための凹部9を形成し、該凹部9にダンピン
グ材10を充填した場合について説明しているが、例え
ば、第3図に示すように、上下の封止板5と圧電素子4
の間に挿入される接着層16をスペーサとしても用いてい
る場合などにおいては、上記凹部9を形成する必要はな
く、その場合においては、封止板5の平らな内面の、圧
電素子4の振動部7に対向する位置にダンピング材10を
配設することにより上記実施例と同様の効果を得ること
ができる。
また、第4図に示すような、絶縁ケース(保持部材)15
内に、短冊状の圧電素子14を収納し、これに封止蓋13を
施してなる圧電共振子11にもこの考案を適用することが
可能であり、この場合は、絶縁ケース15の下部に形成さ
れた凹部19にダンピング材10を配設している。
内に、短冊状の圧電素子14を収納し、これに封止蓋13を
施してなる圧電共振子11にもこの考案を適用することが
可能であり、この場合は、絶縁ケース15の下部に形成さ
れた凹部19にダンピング材10を配設している。
[考案の効果] 上述のように、この考案の圧電共振子は、保持部材の、
圧電素子の振動部と対向する面にダンピング材を配設し
ているので、保持部材の振動が抑制され、外部から保持
部材に加えられるストレスの影響を軽減して圧電共振子
の特性を安定化することができる。また、圧電素子から
保持部材に伝達される振動はダンピング材によって十分
に減衰されるため、封止板の厚みや面積を大きくする必
要がなく、部品全体としての薄型化、小型化を実現する
ことができる。
圧電素子の振動部と対向する面にダンピング材を配設し
ているので、保持部材の振動が抑制され、外部から保持
部材に加えられるストレスの影響を軽減して圧電共振子
の特性を安定化することができる。また、圧電素子から
保持部材に伝達される振動はダンピング材によって十分
に減衰されるため、封止板の厚みや面積を大きくする必
要がなく、部品全体としての薄型化、小型化を実現する
ことができる。
第1図はこの考案の一実施例にかかる圧電共振子を示す
断面図、第2図〜第4図は他の実施例を示す断面図、第
5図は従来の圧電共振子を示す断面図、第6図は第5図
の圧電共振子を構成している圧電素子を示す斜視図であ
る。 1……圧電共振子 2……圧電素子 5……保持部材(封止板) 7……振動部 10……ダンピング材
断面図、第2図〜第4図は他の実施例を示す断面図、第
5図は従来の圧電共振子を示す断面図、第6図は第5図
の圧電共振子を構成している圧電素子を示す斜視図であ
る。 1……圧電共振子 2……圧電素子 5……保持部材(封止板) 7……振動部 10……ダンピング材
Claims (1)
- 【請求項1】圧電基板に振動電極を設けて振動部を形成
した圧電素子と、前記圧電素子を保持するとともに、前
記圧電素子の振動領域を形成する保持部材とを備える圧
電共振子であって、 前記保持部材の、前記圧電素子の振動部と対向する面の
少なくとも一つに、ダンピング材を配設したことを特徴
とする圧電共振子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3439090U JPH0756510Y2 (ja) | 1990-03-30 | 1990-03-30 | 圧電共振子 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3439090U JPH0756510Y2 (ja) | 1990-03-30 | 1990-03-30 | 圧電共振子 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03125523U JPH03125523U (ja) | 1991-12-18 |
JPH0756510Y2 true JPH0756510Y2 (ja) | 1995-12-25 |
Family
ID=31538820
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3439090U Expired - Lifetime JPH0756510Y2 (ja) | 1990-03-30 | 1990-03-30 | 圧電共振子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0756510Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5109493B2 (ja) * | 2007-06-19 | 2012-12-26 | Jfeスチール株式会社 | 翼付き鋼管杭 |
-
1990
- 1990-03-30 JP JP3439090U patent/JPH0756510Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03125523U (ja) | 1991-12-18 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |