JPH0340130B2 - - Google Patents

Description

請求の範囲 １ 列に配置された複数の精紡個所を有する精紡
機、特にリング精紡機であつて、前記精紡個所に
それぞれ少なくとも１つの粗紡ボビン支持体が配
設されており、しかも隣接する精紡個所のための
それぞれ若干の粗紡ボビン支持体１６が１つのグ
ループにまとめられて可動の貯蔵装置１４に配設
されている形式のものにおいて、 (イ) 貯蔵装置１４が持上げ装置１７，１８によつ
て把持されることができ、 (ロ) 貯蔵装置は、持上げ装置によつて、紡糸供給
位置から、精紡機の上方の位置に鉛直に持上げ
られ、あるいはこの位置から紡糸供給位置に下
降されるようになつており、 (ハ) 持上げ装置が搬送装置１５の構成部分であ
り、 (ニ) 搬送装置が精紡機の上側に走行可能に配置さ
れており、 (ホ) 搬送装置１５のためのレール装置を形成する
フレーム１１が、機械の両端面を越えて、満管
もしくは空の粗紡ボビン１０を有する貯蔵装置
１４のための引渡しステーシヨンに続いている
ことを特徴とする精紡機。

２ 可動な貯蔵装置１４が、フレーム１１におい
て少なくとも一列に互いに並んで交換可能に取付
けられるプレートとして形成されていることを特
徴とする請求の範囲第１項記載の精紡機。

３ プレート状の貯蔵装置１４が下側に、粗紡ボ
ビン１０の差込み可能な受容のために自動ロツク
される複数の懸架装置１６を備えていることを特
徴とする請求の範囲第１項又は第２項記載の精紡
機。

４ フレーム１１が搬送装置１５のためのレール
装置として形成されておりかつ機械の上側に延び
ていることを特徴とする請求の範囲第２項記載の
精紡機。

５ 搬送装置１５が、少なくとも１つの貯蔵装置
１４を受容のための少なくとも１つの持上げ装置
１７，１８を有する搬送往復台あるいは搬送キヤ
リツジであることを特徴とする請求の範囲第１項
又は第４項記載の精紡機。

６ それぞれの持上げ装置１７，１８が、プレー
ト状の貯蔵装置１４と一時的に機械的及び／又は
電磁的に結合するための固定プレート１８を有し
ていることを特徴とする請求の範囲第５項記載の
精紡機。

７ 搬送往復台あるいは搬送キヤリツジ１５が制
動及び駆動ユニツト２１を支持しており、該制御
及び駆動ユニツトが一面では持上げ装置１７，１
８に、かつ他面ではモータピニオン２６を介して
ラツク２７に作用することを特徴とする請求の範
囲第１項から第６項までのいずれか１項記載の精
紡機。

８ それぞれの引渡しステーシヨン３０，４０
が、引渡し装置３１もしくは４１並びに貯蔵装置
１４のための受容フレーム３２を有していること
を特徴とする請求の範囲第７項記載の精紡機。

９ 自動的な精紡ボビン交換が工程装置によつて
制御されていることを特徴とする請求の範囲第１
項から第８項までのいずれか１項記載の精紡機。

明細書 本発明は、列に配置された複数の精紡個所を有
していて、該精紡箇所にそれぞれ少なくとも１つ
の粗紡ボビン支持体が配属されている精紡機、特
にリング精紡機に関する。

精紡機において、及び特にリング精紡機におい
て粗紡ボビン交換が依然として手によつて行われ
ることが一般的に公知である。このために満管の
粗紡ボビンが当該の機械の近くの容器内に降され
かつ次いで個別的に空の粗紡ボビンと交換され
る。このために機械の上方の水平フレームに、精
紡個所に相応する数の粗紡ボビン支持体が自動ロ
ツクされる懸架装置の形式で設けられており、該
懸架装置に粗紡ボビンが下方から懸架される。こ
のばあい一面では、今日では平均して2.5Kgであ
り、しかし今後は５Kgまで達すると考えられる粗
紡ボビンの重い重量が、しかし他面では今日普通
の機械側毎の400の精紡個所までの多くの数が考
慮されると、このような作業のある程度の単調さ
は別としても、このばあい作業員は高い身体的負
荷にさらされていることが明らかになる。

従つて本発明の課題は、粗紡ボビン交換を自動
化することにある。このために直線的な運動装置
を介する従来の手動の供給過程を模倣しかつこの
ように機械化することが考えられ、このことはも
ちろん負いきれない程の高い費用に至ることにな
る。従つて本発明における別の課題は、粗紡ボビ
ン交換の自動化を技術的に洗れんされたかつコス
ト的に容認できる構想によつて達成することにあ
る。

このことは、今や本発明により、(イ)貯蔵装置が
持上げ装置によつて把持されることができ、(ロ)貯
蔵装置は、持上げ装置によつて、紡糸供給位置か
ら、精紡機の上方の位置に鉛直に持上げられ、あ
るいはこの位置から紡糸供給位置に下降されるよ
うになつており、(ハ)持上げ装置が搬送装置の構成
部分であり、(ニ)搬送装置が精紡機の上側に走行可
能に配置されており、(ホ)搬送装置のためのレール
装置を形成するフレームが、機械の両端面を越え
て、満管もしくは空の粗紡ボビンを有する貯蔵装
置のための引渡しステーシヨンに続いていること
によつて可能にされる。

このような構成によつて、紡糸供給位置にある
貯蔵装置に懸架された粗紡ボビンが空になると、
満管の粗紡ボビンを積載した貯蔵装置をリング精
紡機の上方でレールに沿つて走行運動させ、任意
の個所で空の粗紡ボビンを有する貯蔵装置と自動
的に交換するために、相応する貯蔵装置を持上げ
装置によつて昇降運動させることができ、つまり
紡糸供給位置の空ボビンを支持する貯蔵装置を精
紡機の上方位置へ上昇させ、あるいは精紡機上方
位置から満管ボビンを支持する貯蔵装置を紡糸供
給位置へ下降させることができる。

確かに、粗紡ボビン交換を自動化するための装
置は、特公昭48−27209号公報および特開昭51−
15030号公報に記載されているように公知である。
しかしながら特公昭48−27209号公報に記載のも
のは精紡機に隣接して延びるレールに沿つてボビ
ンハンガーユニツトが移動する構成になつている
ために、レール及びボビンハンガーユニツトのた
めの空間を新たに精紡機の側方に確保する必要が
ある。また精紡機側方のボビンカンガーユニツト
のための空間は、作業員の作業及び通行のための
空間でもあるので、このような配置構成は作業上
及び安全上の観点からも好ましくない。また特開
昭51−15030号公報に記載のものも、ボビンをク
リール支持廻動装置によつて搬入（出）位置、準
備位置そして粗糸供給位置へと順次変位せしめる
構成であるために、同様に精紡機の側方にボビン
及びキヤリアのための移動空間を新たに確保する
必要がある。更にクリール支持廻動装置は、搬入
位置、準備位置そして粗糸供給位置に対応して非
常に多数のボビンを同時に支持しなければならな
いので、大型化を免れない。

これに対して本発明の前記構成及び作用によれ
ば、前記公知技術の問題点は全て解決されてい
る。とりわけ本発明の場合、精紡機の側方に粗紡
ボビン交換のための特別な空間を確保する必要が
ないために、隣接する各精紡機の間隔を小さくす
ることができるので、精紡機の設置スペースを有
効利用することができる。

さらに、本発明の有利な実施例は、可動な貯蔵
装置がフレームにおいて少なくとも一列に互いに
並んで交換可能に取付けられるプレートとして形
成されていることにあり、しかもプレート状の貯
蔵装置が下側に、粗紡ボビンの差込み可能な受容
のために自動ロツクされる複数の懸架装置を備え
ているばあいに有利である。

さらに、フレームが搬送装置のためのレール装
置として形成されておりかつ機械の上側に延びて
いるばあいに有利であり、しかもこのばあい有利
には、搬送装置が、少なくとも１つの貯蔵装置を
受容するための少なくとも１つの持上げ装置を有
する搬送往復台あるいは搬送キヤリツジである。

さらに、それぞれの持上げ装置がプレート状の
貯蔵装置と一時的に機械的及び／又は電磁的に結
合するための固定プレートを有しているばあいに
有利であり、しかもこのばあいさらに搬送往復台
あるいは搬送キヤリツジが制御及び駆動ユニツト
を支持しており、該制御及び駆動ユニツトが一面
では持上げ装置に、かつ他面ではモータピニオン
を介してラツクに作用する。

有利には全ての自動的な粗紡ボビン交換がプロ
グラミングされる工程装置によつて制御される。

次に、本発明の実施例を図面を用いて以下に説
明する。但し、図面中、 第１図は完全自動の粗紡ボビン交換のための本
発明による部材を有する両面のリング精紡機の端
面図を概略的に示す図、 第２図は第１図による機械の概略的な側面図、 第３図は第２図による機械を拡大して示す詳細
図、 第４図は第３図による装置の平面図である。

第１図及び第２図において図示された両面のリ
ング精紡機は、第一に従来の構成で、精紡機の両
長手側で複数の精紡個所２を有する基礎フレーム
１を備えており、前記精紡個所２は、第１図に明
らかに示すように、それぞれ１つの精紡チユーブ
５に紡糸９を巻き付けるためにそれぞれアンチバ
ルーニングリング及びリングフレーム３並びにト
ラベラ４と協働する。このような紡糸９は粗紡ボ
ビン１０から引出されかつドラフト装置６を介し
て案内され、前記粗紡ボビンのうち複数の粗紡ボ
ビンは両側で２列に基礎フレーム１の上方に懸架
されている。精紡チユーブ５は、基礎フレーム１
に固定されている所謂ドツフアー装置７を介して
自動的に交換される。機械の少なくとも一端面側
に、さらに制御及び駆動キヤビネツト８が配置さ
れている（第２図）。

リング精紡機の構成が一般的に公知である限り
では、かつ前述した構成の構成部材がここでは本
発明の本質ではないのでここではさらに説明する
必要はない。

本発明による自動的な粗紡ボビン交換のため
に、基礎フレーム１の上側で該基礎フレームの全
長にわたつてかつなお両端側で該基礎フレームを
わずかに越えて箱状のフレーム１１が延びてお
り、該フレームは間隔を置いて部分的に中央支え
１２を介して基礎フレーム１に、かつ部分的に端
部支え１３を介して床に支持されている。

下方のフレーム支持体は、このばあい機械の両
側で並列にされるプレート１４の取外し可能なか
つゆるい支えとして役立ち、前記プレートは可動
の貯蔵装置を形成し、該貯蔵装置は以下の形式で
大体において順々に卸されもしくは再び受容され
る。

ここにおいてプレート状のこのような貯蔵装置
１４は、その下側に周知の構成の自動ロツクされ
る複数の懸架装置１６を設けており、該懸架装置
に周知の形式で粗紡ボビン１０が取り付け可能で
ある。それぞれのプレート状の貯蔵装置１４は、
このばあい２列で前後してそれぞれ４つの懸架装
置を、従つて８つの粗紡ボビン１０を受容するた
めに支持する（第４図）。もちろんしかしこのよ
うな配置を任意に変化することができる。

今や、自動的な粗紡ボビン交換のためのこのよ
うなプレート状の貯蔵装置１４を受容し、もしく
は再び、満管の粗紡ボビン１０を積載した状態で
卸すことができるようにするために、箱状のフレ
ーム１１はさらに、次になお詳しく説明される持
上げ部材を有する搬送往復台あるいはキヤリツジ
１５のためのレール装置として利用される。前記
搬送キリヤツジ１５は、機械一方端部から他方端
部へのキリヤツジ行程において、空の粗紡ボビン
を有する少なくとも１つのプレート状の貯蔵装置
１４を受容し、かつこの個所で満管の粗紡ボビン
１０を有するプレート状の貯蔵装置１４を卸すこ
とができるものであつて、こうして当該の精紡個
所で精紡工程を通常の如く続行することができ
る。

ここにおいて機械の両側で同時的にあるいは異
時的に貯蔵装置交換を行うのに適している搬送キ
ヤリツジ１５は、とりわけ第３図及び第４図のよ
うに機械の各側にそれぞれ２つの貯蔵装置を受容
するための手段を有している。この手段は、貯蔵
装置毎に１つの垂直運動可能なリフト１７を、た
とえばテレスコープ部材を有する空気力式シリン
ダ、電気式リニアモータあるいは類似のものの形
式で（説明せず）備えており、前記リフト１７が
リフトプレート１８を上下運動せしめる。このリ
フトプレート１８は、第３図及び第４図に明らか
に示すように当該の貯蔵装置１４の上側に平らに
置かれる。そしてリフトプレート１８の上昇ある
いは降下によつて当該の貯蔵装置１４を一緒に上
昇あるいは降下することができるように両部材は
互いに結合可能である。

リフトプレート１８と貯蔵装置１４との間の結
合は、種々の形式で、多分保持マグネツト部材に
よつてあるいはここにおいてグリツパピン１９を
リフトプレート１８の下側に差し込む接続形式に
よつて行われることができ、前記グリツパピンは
貯蔵装置１４における相応する開口２０内に回動
可能に係合される。

搬送キヤリツジ１５は、四角形のフレーム１
５′から成つており、該フレームはローラ２２及
び２３とリフト１７を受容しており、かつフレー
ムの上側には駆動ユニツト２１が取付けられてい
る。さらにローラ２２及び２３は、上側の、及び
下側のローラレール２４，２５にそれぞれ支持さ
れており、該ローラレールは箱状のフレーム１１
の中央に延びている。ここにおいても搬送キヤリ
ツジのローラ案内装置は単に一実施例として示さ
れており、このばあい種々の別の解決策が考えら
れる。

箱状のフレーム１１内での搬送キヤリツジ１５
の往復運動の制御に、搬送キヤリツジ１５の上側
で、しかもこれのほぼ中央に固定されている制御
及び駆動ユニツト２１が利用される。この制御及
び駆動ユニツト２１はモータピニオン２６を介し
て、フレーム１１の上側に固定されたラツク２７
と協働する。モータピニオン２６、駆動ユニツト
２１は、例えば第３図及び第４図に示すように搬
送キヤリツジ１５のほぼ中央に設けられている。
ラツク２７は例えば第４図に示されている。しか
し、この第４図では、図面を見易くする理由か
ら、内部にラツク２７を備えている上側のローラ
レール２４が省略されている。制御及び駆動ユニ
ツト２１には、前進及び後退のための並びに持上
げ装置１７，１８もしくはその装置の係止部材１
９，２０の操作のための信号が導体レール２８を
介して与えられる。

第２図から判るように、前述のリング精紡機の
両端部には、満管の粗紡ボビンを有する貯蔵装置
のための引渡しステーシヨン３０、並びに空の粗
紡ボビンを有する貯蔵装置のための引渡しステー
シヨン４０が設けられている。この引渡しステー
シヨンは、空の粗紡ボビンを戻し搬送するため
に、もしくは満管の粗紡ボビンを有する貯蔵装置
を新たに装入するために、詳細には示されていな
い適当な方法でたとえば精紡機と、結合されてい
る。このためにそれぞれの引渡しステーシヨンは
引渡し持上げ機構３１もしくは４１を備えてい
る。引渡し持上げ機構３１は適当な方法で貯蔵装
置１４を受容フレーム３２内にもたらすもので、
そこから同貯蔵装置１４は搬送キヤリツジ１５に
よつて引受けられることになる。また引渡し持上
げ機構４１は貯蔵装置１４を受容フレーム４２か
ら取り出すもので、同受容フレーム内へ貯蔵装置
が搬送キヤリツジ１５から卸される。

第１図及び第２図はさらに、箱状のフレーム１
１になおレール対５０が支持され、該レール対に
空気力式の機械換気装置５１が移動可能に配置さ
れていることを示す。

前述のリング精紡機の箱状のフレーム１１に
は、適当な容量性のあるいは光学電気式の切換え
部材３３（第１図）が取付けられており、リング
精紡機の運転中に、この切換え部材３３が粗紡ボ
ビン１０の状態を、有利に貯蔵装置１４によつて
規定される区間毎に監視する。しかして導線３４
を介して工程装置３５へ送られた「空」信号に基
づいて、導体レール２８に接続された同軸線３６
を介して、搬送キヤリツジ１５がその自由な持上
げ装置１７，１８を伴つて、空の粗紡ボビンを有
する貯蔵装置１４の上方に来るまで動かされる。
この状態が第２図の右側の図部分において示され
ている。

搬送キヤリツジ１５の個々の保持位置は、リン
グ精紡機の箱状のフレーム１１に長手方向で見て
貯蔵装置１４の移動量だけ間隔を置いて配置され
た適当な信号発生器３７（第１図）によつて検知
され、そして相応する導線３８を介して工程装置
３５に伝えられる。次いで工程装置３５は必要な
制御信号を同軸線３６を介して搬送キヤリツジ１
５の制御及び駆動ユニツト２１に伝える。

工程装置３５を適当にプログラミングし、そし
て搬送キヤリツジ１５の制御及び駆動ユニツト２
１に同軸線３６を介して相応する信号を送るよう
にすれば、前記搬送キヤリツジはまず空の粗紡ボ
ビン１０を有する貯蔵装置１４を受容し、次に一
区間だけさらに図面において左側へ移動し、ここ
において第２図に示すように、今や搬送キヤリツ
ジ１５によつて連行される満管の粗紡ボビン１０
を有する貯蔵装置１４が、空にされたフレーム区
分内に卸される。その後搬送キヤリツジ１５は、
今では空の粗紡ボビンを有する貯蔵装置を連行し
て、図面において左側の引渡しステーシヨン４０
へ移動し、そこで同貯蔵装置を受容フレーム４２
内に卸す。そこから貯蔵装置は前述の方法で当該
の引渡し持上げ装置４１によつて移動せしめられ
る。次いで搬送キヤリツジ１５は、図面において
右側の引渡しステーシヨン３０へ戻り、そこで受
容フレーム３２から満管の粗紡ボビンを有する新
しい貯蔵装置を受け取る。

前述のことから今や、このような形式で全自動
の粗紡ボビンの交換が達成されることが即座に判
り、このばあい該当する各構成は、有利に制御さ
れる概観可能な洗れんされた構想を実現する。と
りわけ前述の各構成を現存する機械にいつでも装
備することができる。もちろんこのばあい本発明
の範囲内で多数の変化可能性が与えられている。
たとえばそれぞれの機械側において１つの適当な
搬送キヤリツジを走行させたり、あるいは複数の
搬送キヤリツジを走行させることができる。たと
えばこの搬送キヤリツジの一部は空の粗紡ボビン
を有する貯蔵装置を、そして残りの搬送キヤリツ
ジは満管の粗紡ボビンを有する貯蔵装置を搬送す
る。