JPH0333847A - ハロゲン化銀カラー写真感光材料の処理方法 - Google Patents

ハロゲン化銀カラー写真感光材料の処理方法

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JPH0333847A
JPH0333847A JP16834889A JP16834889A JPH0333847A JP H0333847 A JPH0333847 A JP H0333847A JP 16834889 A JP16834889 A JP 16834889A JP 16834889 A JP16834889 A JP 16834889A JP H0333847 A JPH0333847 A JP H0333847A
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bleaching
acid
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bleach
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JP16834889A
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Yoshihiro Fujita
佳弘 藤田
Shigeru Nakamura
茂 中村
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Fujifilm Holdings Corp
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、ハロゲン化銀カラー感光材料の処理方法に関
する。
〈従来の技術〉 ハロゲン化銀カラー感光材料(以下、カラー感光材料と
いう。)は、露光後、発色現像、脱銀、水洗、安定化等
の工程により処理される。
発色現像にはカラー現像液、脱銀処理には漂白液、漂白
定着液、定着液、水洗には水道水またはイオン交換水、
安定化処理には安定液がそれぞれ使用される。 各処理
液は通常30〜40℃に温度調節され、カラー感光材料
はこれらの処理液中に浸漬され処理される。
このような処理工程のなかで、基本となるのは、発色現
像工程と脱銀工程である。
発色現像工程では、露光されたハロゲン化銀が発色現像
主薬により還元されて銀を生じるとともに、酸化された
発色現像主薬は発色剤(カプラー)と反応して色素画像
を与える。
また、この発色現像工程に引き続く脱銀工程では、酸化
剤である漂白剤の作用により、発色現像工程で生じた銀
が酸化され、その後、銀イオンの錯イオン形成剤である
定着剤によって溶解されて色素画像のみが形成される。
以上の脱銀工程は、漂白工程と定着工程とを同一浴で行
う方法や別浴で行う方法、あるいは漂白工程と漂白定着
工程とを別浴で行う方法などがある。 また、この場合
、それぞれの浴は多槽としてもよい。
そして、上記の基本工程のほか、色素画像の写真的、物
理的品質を保つため、あるいは保存性を良化するため等
の目的で、種々の補助工程が施される。 このような工
程は、例えば硬膜浴、停止浴、画像安定浴、水洗浴等を
用いて行われる。
〈発明が・解決しようとする課題〉 近年、ミニラボとよばれる小型の店頭処理サービスシス
テムが普及するに伴い、処理の迅速化が強く要望されて
きている。
特に、脱銀工程に要する時間は、従来、全工程に要する
処理時間の大半を占めており、この脱銀工程時間の短縮
が要望されている。
しかしながら、漂白液、漂白定着液に漂白剤として主に
使用されているエチレンジアミン四酢酸第二鉄錯塩は酸
化力が弱いという根本的な欠点を有しており、漂白促進
剤の併用等、種々の改良が加えられているにもかかわら
ず、前記要望を満足するには到っていない。
一方、酸化力の強い漂白剤としては、赤血塩、重クロム
酸塩、塩化第二鉄、過硫酸塩、臭素酸塩等が知られてい
るが、環境保全、取扱いの安全性、金属腐食性等の観点
からそれぞれ多くの欠点を有し、店頭処理等に広く用い
ることができない。
このような中で、例えば特開昭62−222252号に
は高い酸化力を有する1、3−ジアミノプロパン四酢酸
第二鉄錯塩を含むp)I約6の漂白液が開示されている
また、特開昭64−24253号にも 1.3−ジアミノプロパン四酢酸第二鉄錯塩を含む漂白
液(例えばpH5,0)が、開示されている。
このものは、エチレンジアミン四酢酸第二鉄錯塩を含む
漂白液に比べ、より迅速な銀漂白を可能とするが、特に
、発色現像後、中間に浴を介することなく直接に漂白処
理すると、漂白カブリと呼ばれる色カブリを発生すると
いう欠点が大きな問題となる。
脱銀工程において、漂白工程と定着工程とを別浴で分離
して行う方法は、酸化反応である漂白と還元反応である
定着とを同一浴内で行う方法に比べて、浴数が多くなる
ものの安定した処理を行うことができるという利点があ
る。
また、漂白工程と漂白定着工程とを組合わせ、それぞれ
の工程を別浴で行う方法は、脱銀が促進される方法とし
て注目されている(特開昭61−75352号)。
このような2浴を使用する方法では、漂白工程の処理の
迅速化のみならず、それに引き続く定着工程や漂白定着
工程の処理の迅速化も併せて考慮する必要があるが、こ
のような点についてはまだ十分に対処されているとはい
えない。
本発明の第1の目的は、迅速な脱銀処理が可能で、かつ
漂白刃ブリがなく、脱銀性に優れたハロゲン化銀カラー
写真感光材料の処理方法を提供することにある。
本発明の第2の目的は、第1の目的を達成し、かつ感光
材料表面の汚れを防止することが可能なハロゲン化銀カ
ラー写真感光材料の処理方法を提供することにある。
く課題を解決するための手段〉 上記目的を達成するために、本発明は下記の構成(1)
   (2)を有する。
(1)ハロゲン化銀カラー写真感光材料を像様露光後、
芳香族第1級アミンカラー現像主薬を含有する発色現像
液で発色現像処理を行ったのち、漂白液で漂白処理を行
う処理方法において、前記漂白液が酸化還元電位150
mV以上の酸化剤を含有し、かつこの漂白液のpHが2
.5〜4.2であることを特徴とするハロゲン化銀カラ
ー写真感光材料の処理方法。
(2)上記(1)において漂白液で漂白処理を行ったの
ち、定着剤としてチオシアン酸塩を含有する定着能を有
する処理液で処理を行うハロゲン化銀カラー写真感光材
料の処理方法。
く作用〉 本発明によれば、酸化還元電位150mV以上の酸化剤
を含有し、かっpHが2.5〜4.2である漂白液を用
いて漂白処理を行っているため、漂白処理の迅速化を図
ることができ、かつ漂白刃ブリの発生をなくすことがで
きる。
また、上記漂白処理に続く定着能を有する処理液による
処理では、この処理液中に定着剤としてチオシアン酸塩
を含有させたものを用いた場合、さらに処理の迅速化を
図ることができ、脱銀性にも優れる。
このようなことから、脱銀処理の全体的な迅速化を図る
ことができ、写真性も良好である。
なお、黒白感光材料の1浴処理に際し、定着剤としてチ
オ硫酸塩の他にさらにチオシアン酸塩を添加した定着液
を使用すると、クリアリングタイムが短くなること、す
なわち定着速度が大きくなることが記載されている(G
rant Haist著Modern Photogr
aphic Processing第2巻p171) ま第2カp171材料の処理に関しても、チオ硫酸塩と
チオシアン酸塩とを併用した漂白定着液が記載されてい
る(同書9583)しかし、上記文献に記載されている
のは、定着液、漂白定着液等の定着能を有する処理液に
ついてのみであり、本発明のように、漂白処理を含めた
脱銀処理の迅速化に対処するものではなく、またこのよ
うな処理の迅速化に伴って生じる写真性能の低下等を解
決する方法などについては提示されていない。 従って
、本発明を示唆するものではない。
く具体的構成〉 以下、本発明の具体的構成について詳細に説明する。
本発明のハロゲン化銀カラー写真感光材料(以下、感光
材料という場合もある)の処理方法では、像様露光後の
感光材料を発色現像し、その後漂白処理を行う。
この漂白処理の際、用いられる漂白液に含有される酸化
剤である漂白剤は、酸化還元電位が150+aV以上、
好ましくは180mV以上、より好ましくは200mV
以上のものである。
上記における漂白剤の酸化還元電位は、トランスアクシ
ョンズ・オブ・ザ・ファラデイ・ソサイエテイ(Tra
nsactions of the FaradayS
ociety)  55巻(1959年)、1312〜
1313頁に記載しである方法によって測定して得られ
る酸化還元電位で定義される。
この、場合の酸化還元電位は、pH6,0の条件で上述
の方法によって得られたものである。
このようにpos、oにおいて求めた電位を採用するの
はpH6,0付近が漂白刃ブリの発生の目安とするから
である。
すなわち、本発明者等は、実際、発色現像処理が終了し
、漂白液中に感光材料が入ったとき感光材料の膜中のp
Hが低下するが、このときのpHの低下が速いと漂白刃
ブリは小さく、pHの低下が遅かったり1、漂白液のr
It+が高いと漂白カブリが大きくなることを確認して
おり、これらの事実からpoe、oを基準としている。
本発明において、酸化還元電位が150mV以上の漂白
剤を使用するのは、このような漂白剤によって十分な酸
化力を得ることができ、迅速な漂白処理を行うことがで
きるからである。
このような漂白剤としては、赤血塩、塩化第二鉄、重ク
ロム酸塩、過硫酸塩、臭素酸塩等の無機化合物およびア
ミノポリカルボン酸鉄(III)錯塩の一部有機系化合
物を挙げることができる。 本発明では環境保全、取り
扱い上の安全性、金属の腐食性等の点からアミノポリカ
ルボン酸鉄(III)錯塩を使用するのが好ましい。
以下に、本発明におけるアミノポリカルボン酸鉄(In
 )錯塩の具体例を挙げるが、これらに限定されるもの
ではない、 併せて、上記定義における酸化還元電位を
記す。
化合物No。
酸化還元電位 (mV vs、NHE、p!(=6) 1、N−(2−アセトア ミド)イミノニ酢酸鉄 (III)錯塩 2、 メチルイミノニ酢酸鉄 (m)t!塩 3、イミノニ酢酸鉄(III) 錯塩 4.1.4−ブチレンジア ミン四酢酸鉄(III)錯塩 5、ジエチレンチオニー チルジアミン酸酢酸鉄 (′■)錯塩 6、 グリコールエーテルジ アミン四酢酸鉄(III )錯 塩 7.1.3−プロピレンジ アミン四酢酸鉄(rn)錯 塩 80 00 10 30 30 40 50 これらのなかでも、特に好ましいのは、化合物No、 
 7の1,3−プロピレンジアミン四酢酸鉄(III)
錯塩(以下、1.3−PDTA−Fe(III)と略す
)である(これは、特開昭62−222252号、特開
昭64−24253号に開示された1、3−ジアミノプ
ロパン四酢酸鉄(m)錯塩と同じ化合物である)。
アミノポリカルボン酸鉄(III)錯塩は、ナトリウム
、カリウム、アンモニウム等の塩で使用するが、アンモ
ニウム塩が最も漂白の速い点で好ましい。
なお、当業界で広く使用されているエチレンジアミン四
酢酸鉄(III)錯塩(EDTA−Fe(III)は1
10mVであり、ジエチレントリアミン五酢酸鉄(m)
i塩やトランス−1,2−シクロヘキサンジアミン四酢
酸鉄(III)酸塩などは80mVであって、本発明に
おけるものからは除外される。
本発明における漂白液での漂白剤の使用量は、漂白液l
β当り好ましくは0.10モル以上であり、処理の迅速
化や漂白刃ブリ、スティンの低減の上で0.15モル以
上が好ましい。
特に好ましいのは0.25モル以上である。
ただし、過度な高濃度液の使用は逆に漂白反応を阻害す
るので、その上限の濃度は0.7モル程度とするのがよ
い。
なお、本発明において好ましくは用いられるアミノポリ
カルボン酸鉄(III)!塩においても上記範囲の濃度
とするのがよい。
また1本発明において、漂白剤は単独で使用しても2種
以上併用してもよい。
2種以上併用する場合は、合計で上記濃度範囲となるよ
うにすればよい。
さらに、本発明においては、酸化還元電位が150mV
以上の漂白剤に加えて、酸化還元電位が150mV未満
のものを併用してもよい。 ただし、その使用量は、酸
化電位が150mV以上の漂白剤1モルに対して0.5
モル程度以下とすることが好ましい。
このようなものとしては、酸化還元電位が150mV以
上の、特にアミノポリカルボン酸鉄(III)!!塩と
併用する場合においてエチレンジアミン四酢酸、ジエチ
レントリアミン五酢酸、シクロヘキサンジアミン四酢酸
の第二鉄錯塩等を挙げることができる。
なお、漂白液でアミノポリカルボン酸鉄(III )錯
塩を使用する場合、前述のような錯塩の形で添加するこ
ともできるが、錯形成化合物であるアミノポリカルボン
酸と第二鉄塩(例えば、硫酸第二鉄、塩化第二鉄、硝酸
第二鉄、硫酸第二鉄アンモニウム、燐酸第二鉄〉とを共
存させて漂白液中で錯塩を形成させてもよい。
この錯形成による場合は、アミノポリカルボン酸を、第
二鉄イオンとの錯形成に必要とする量よりもやや過剰に
添加してもよく、過剰に添加するときには通常0.01
〜lO%の範囲で過剰にすることが好ましい。
本発明における酸化還元電位が150mV以上の漂白剤
を含有する漂白液は、phlが2.5〜4.2、好まし
くは2.5〜4.Ol特に好ましは2.5〜3.6のも
のである。
このようなpH領域とすることによって、漂白処理のみ
ならず、次工程の定着能を有する処理液により処理を含
めた脱銀処理の迅速化を図ることができる。
この際、pHが2.5未満となると、漂白刃ブリの低下
や処理の迅速化の面では効果が得られるものの、このよ
うな低pHとすることは現実的ではなく、また逆に漂白
液や漂白補充液の溶解性が悪化し、低温で析出が生じる
などの不都合があり、一方pHが4.2をこえると漂白
刃ブリが著しく増大する。
なお、特開昭62−222252号には、1.3−DP
TA −Fe (III)を含むpH6の漂白液が開示
されている。
また、従来、アミノポリカルボン酸鉄([)錯塩を含む
漂白液は汎用されており、このような漂白液のpHは、
いずれにおいても、漂白速度の確保とシアン色素の復色
不良防止の両面から5〜6付近が最適とされており、こ
のようなp Hで広範に実施されている。 低pH化に
よって漂白速度は大きくなるものの、シアン色素の復色
不良が生じるとされていたからである。
しかし、本発明においては、pHを2.5〜4.2の範
囲としても、シアン色素の復色不良は生じることがなく
、前記した本発明の効果が得られ、このことは予想外の
ことである。
本発明においては、漂白処理に用いる漂白液に酸化還元
電位が150mV以上である漂白剤を含有させ、そのp
Hを2.5〜4.2とすることによって、はじめて漂白
処理の迅速化および漂白刃ブリの低減化の効果が得られ
るものであり、いずれかの要件が欠落していても得られ
るものではない。
本発明において、pHを前記領域に調節するには、公知
の酸を使用することができる。
このような酸としては%pKa2〜5の酸が好ましい。
 本発明におけるpKaは酸解離定数の逆数の対数値を
表わし、イオン強度0. 1モル/j、25℃で求めら
れた値を示す。
本発明においては、pKaが2゜O〜5.0の範囲にあ
る酸を1.2モル/1以上含有する漂白液を脱銀工程に
使用することが好ましい。
漂白液にpKa2.0〜5.0の酸を1.2モル/1以
上含有させることによってさらに、漂白刃ブリをなくす
ことができ、処理後の未発色部のスティン増加を改良す
ることができる。
このpKa2.0〜5.0の酸としては、リン酸などの
無機酸、酢酸、マロン酸、クエン酸等の有機酸のいずれ
であってもよいが、上記の改良により効果を示すpKa
2.0〜5.0の酸は有機酸である。 また、有機酸に
あってもカルボキシル基を有する有機酸が特に好ましい
pKaが2.0〜5.0の有機酸は一塩基性酸であって
も多塩基性酸あってもよい。 多塩基性酸の場合、その
pKaが上記2.0〜5.0の範囲にあれば金属塩(例
えばナトリウムやカリウム塩)やアンモニウム塩として
使用できる。 また、pKa2.0〜5.0の有機酸は
2種以上混合使用することもできる。 ただし、アミノ
ポリカルボン酸およびそのFe錯塩は除く。
本発明に使用するpKa2.0〜5.0の有機酸の好ま
しい具体例を挙げると、ギ酸、酢酸、モノクロル酢酸、
モノブロモ酢酸、グリコール酸、プロピオン酸、モノク
ロルプロピオン酸、乳酸、ピルビン酸、アクリル酸、酪
酸、イソ酪酸、ビバル酸、アミノ酪酸、吉草酸、イソ吉
草酸等の脂肪族系−塩基性酸:アスパラギン、アラニン
、アルギニン、エチオニン、グリシン、グルタミン、シ
スティン、セリン、メチオニン、ロイシンなどのアミノ
酸系化合物;安息香酸およびクロロ、ヒドロキシ等のモ
ノ置換安息香酸、ニコチン酸等の芳香族系−塩基性酸;
シュウ酸、マロン酸、コハク酸、酒石酸、リンゴ酸、マ
レイン酸、フマル酸、オキサロ酢酸、グルタル酸、アジ
ピン酸等の脂肪族系三塩基性酸:アスパラギン酸、グル
タミン酸、グルタル酸、シスチン、アスコルビン酸等の
アミノ酸系二塩基性酸;フタル酸、テレフタル酸等の芳
香族三塩基性酸;クエン酸などの多塩基性酸など各種有
機酸を列挙することができる。
本発明ではこれらの中でもカルボキシル基を有する一塩
基性酸が好ましく、特に酢酸およびグリコール酸の使用
が最も好ましい。
本発明において、これらの酸の全使用量は、漂白液2当
り1.2モル以上である。 好ましくは1.2〜2.5
モル/lである。 さらに好ましくは1.5〜2.0モ
ル/Ilである。
漂白□液のpHを前記領域に調節する際、前記の酸とア
ルカリ剤(例えば、アンモニア水、KOH%Na0H)
を併用してもよい。 なかでも、アンモニア水が好まし
い。
本発明の漂白液またはその前浴には、各種漂白促進剤を
添加することができる。
このような漂白促進剤については、例えば、米国特許第
3,893.858号明細書、ドイツ特許第1,290
,8L2号明細書、英国特許第1,138,842号明
細書、特開昭53−95630号公報、リサーチ・ディ
スクロージャー第17129号(1978年7月号)に
記載のメルカプト基またはジスルフィド基を有する化合
物、特開昭50−140129号公報に記載のチアゾリ
ジン誘導体、米国特許第3,706,561号明細書に
記載のチオ尿素誘導体、特開昭58−16235号公報
に記載の沃化物、ドイツ特許第2,748,430号明
細書に記載のポリエチレンオキサイド類、特公昭45−
8836号公報に記載のポリアミン化合物などを用いる
ことができる。 特に好ましくは英国特許第1,138
,842号明細書に記載のようなメルカプト化合物が好
ましい。
本発明を構成する漂白液には、漂白剤および上記化合物
の他に、臭化物、例えば臭化カリウム、臭化ナトリウム
、臭化アンモニウムまたは塩化物、例えば塩化カリウム
、塩化ナトリウム、塩化アンモニウムなどの再ハロゲン
化剤を含むことができる。 再ハロゲン化剤の濃度は漂
白液1jあたり0.1〜5モル、好ましくは0.5〜3
モルである。
また、金属腐食防止剤として、硝酸アンモニウムを用い
ることが好ましい。
本発明において補充方式を採用する場合の漂白液の補充
量は感光材料1−当り、200m1以下、好ましくは1
40〜10IIl!である。
また漂白処理時間は120秒以下、好ましくは60秒以
下であり、より好ましくは50秒以下である。 本発明
は、このような短縮した処理時間において有効となる。
なお、処理に際し、アミノポリカルボン酸鉄(III)
錯塩を使用した漂白液にはエアレーションを施して、生
成するアミノポリカルボン酸鉄(II)錯塩を酸化する
ことが好ましい。
本発明において、上記のような漂白液で漂白処理された
感光材料は、その後、定着能を有する処理液を用いて処
理される。
このような処理液としては、具体的に、定着液および漂
白定着液が挙げられ、定着剤が含有される。
定着剤としてはチオ硫酸ナトリウム、チオ硫酸アンモニ
ウム、チオ硫酸アンモニウムナトリウム、チオ硫酸カリ
ウムのようなチオ硫酸塩、チオシアン酸ナトリウム、チ
オシアン酸アンモニウム、チオシアン酸カリウムのよう
なチオシアン酸塩(ロダン塩)、チオ尿素、チオエーテ
ル等を用いることができる。
なかでも、チオ硫酸塩、特にチオ硫酸アンモニウムを使
用することが好ましく、さらには、チオ硫酸塩とチオシ
アン酸塩との併用が好ましく、特に、チオ硫酸アンモニ
ウムとチオシアン酸アンモニウムとの併用が好ましい。
定着剤としてチオ硫酸塩を単独で使用する場合は定着液
または漂白定着液11当り0.3〜3モル、好ましくは
0.5〜2モル程度であり、チオシアン酸塩を単独で使
用する場合は1〜4モル程度である。 一般に併用する
場合も含めて、定着剤の量は、定着液または漂白定着液
1意当り、0.3〜5モル、好ましくは0.5〜3.5
モルとすればよい。 ただし、併用する場合は合計量で
上記範囲量とすればよい。
本発明で、最も好ましいとされるチオ硫酸塩とチオシア
ン酸塩との併用においては、チオ硫酸塩を上記の0.3
〜3モル/2とし、チオシアン酸塩を1〜3モル/j、
好ましくは1〜2.5モル/lとして用いればよい。
このように、定着液または漂白定着液にチオシアン酸塩
を含有させることによって、定着が促進される。 この
定着促進の効果は、従来、知られるところ (Gran
t Haist著ModernPhotographi
c Processing第2巻p171゜p583)
であるが、このような効果は、漂白液のpHを前記の範
囲(pH2,5〜4.2)とすることによって、大巾に
高めることができる。
また、従来(pH5〜6程度)の漂白液を使用し、チオ
シアン酸塩を含有した定着液または漂白定着液を用いて
、短時間処理を行うと感光材料(フィルム〉表面に汚れ
が生じることが本発明者等によって確認されているが、
本発明における漂白液を使用することによって、このよ
うな問題は全く解消することも判明している。
従って、上記の効果は、漂白液のpHを前記範囲とし、
チオシアン酸塩を含有した定着液または定着漂白液を使
用することによって、はじめて得られるものであり、い
ずれかの要件が欠落していても得られるものではない。
その他、チオ硫酸塩(特にチオ硫酸アンモニウム)と併
用することができるチオシアン酸塩以外の化合物として
は、チオ尿素、チオエーテル(例えば3.6−ジチア−
1,8−オクタンジオール)等を挙げることができる。
併用するこれらの化合物の量は、定着液または漂白定着
液1ffi当り0.01〜0.1モル程度が一般的であ
るが、場合により、1〜3モル使用することもある。
定着液または漂白定着液には、保恒剤としての亜硫酸塩
(例えば亜硫酸ナトリウム、亜硫酸カリウム、亜硫酸ア
ンモニウム)およびヒドロキシルアミン、ヒドラジン、
アルデヒド化合物の重亜硫酸塩付加物(例えばアセトア
ルデヒド重亜硫酸ナトリウム)などを含有させることが
できる。 さらに、各種の蛍光増白剤や消泡剤あるいは
界面活性剤、ポリビニルピロリドン、メタノール等の有
機溶剤を含有させることができるが、特に保恒剤として
は特願昭60−283881号明細書に記載のスルフィ
ン酸化合物を用いることが好ましい。
漂白定着液は、前述した公知の漂白剤を含有してよい。
 好ましくはアミノポリカルボン酸第二鉄錯塩である。
漂白定着液において漂白定着液1i当りの漂白剤の量は
o、oi〜0.5モルであり、好ましくは0.015〜
0.3モルであり、特に好ましくは0.02〜0.2モ
ルである。
本発明において、処理開始時の漂白定着液(母液)は、
前記した漂白定着液に用いられる化合物を水に溶解して
調製されるが、別途調製された漂白液と定着液を適1F
混合して調製してもよい。 定着液のpHとしては、5
〜9が好ましく、さらには7〜8が好ましい。 また、
漂白定着液のpHとしては、6〜8.5が好ましく、さ
らには6.5〜8.0が好ましい。
補充方式を採用する場合の定着液または漂白定着液の補
充量としては感光材料1m2あたり300〜3000m
lが好ましいが、より好ましくは300〜1000m!
である。
さらに定着液、漂白定着液には液の安定化の目的で各種
アミノポリカルボン酸類や、有機ホスホン酸類の添加が
好ましい。
また、本発明において漂白処理の後に行う定着処理ある
いは漂白定着処理の合計処理時間は0.5〜2分、特に
1〜1.5分とするのが好ましい。
そして、本発明はこのような処理時間の短いものに適用
して有効である。
本発明の脱銀工程の全処理時間の合計は、短い捏水発明
の効果が顕著に得られる。 好ましい時間は1〜4分、
さらに好ましくは1分30秒〜3分である。 また、処
理温度は25〜50℃、好ましくは35〜45℃である
好ましい温度範囲においては、脱銀速度が向上し、かつ
、処理後のスティン発生が有効に防止される。
本発明の脱銀工程においては、撹拌ができるだけ強化さ
れていることが、本発明の効果をより有効に発揮する上
で好ましい。
撹拌強化の具体的方法としては特開昭62−18346
0号、同62−183461号に記載の感光材料の乳剤
面に処理液の噴流を衝突させる方法や、特開昭62−1
83461号の回転手段を用いて撹拌効果を上げる方法
、さらには液中に設けたワイパーブレードと乳剤面を接
触させながら感光材料を移動させ、乳剤表面を乱流化す
ることにより撹拌効果を向上させる方法、処理液全体の
循環流量を増加させる方法があげられる。 このような
撹拌向上手段は、漂白液、漂白定着液、定着液のいずれ
においても有効である。 撹拌の向上は乳剤膜中への漂
白剤、定着剤の供給を速め、結果として脱銀速度を高め
るものと考えられる。
また前記撹拌向上手段は、漂白促進剤を使用した場合に
より有効であり、漂白促進効果を著しく増加させたり漂
白促進剤による定着阻害作用を解消させることができる
本発明における漂白液、あるいは漂白液および定着能を
有する処理液(定着液、漂白液)を用いた代表的な脱銀
処理工程としては、以下のものが挙げられる。
■漂白一定着 ■漂白−漂白定着 ■漂白→水洗一定着 ■リンス→漂白一定着 ■漂白→漂白定着液定着 ■水洗→漂白定着 液に、上記の工程のなかでも、工程■、■、■が好まし
く、工程■については、例えば特開昭61−75352
号に開示されている。
また、上記の工程に適用される漂白浴、定着浴等の処理
浴の槽構成はl槽であっても2槽以上(例えば、2〜4
槽、この場合向流方式が好亥しい)であってもよい。
このようななかでも、特に、本発明においては、発色現
像処理の後、直ちに脱銀処理が施されるような工程が好
ましく、このようなときに著しい効果を奏する。
本発明は、通常、自動現像機を適用して実施されるが、
本発明に用いられる自動現像機は、特開昭60−191
257号、同60−191258′号、同60−191
259号に記載の感光材料搬送手段を有していることが
好ましい。
前記特開昭60−191257号に記載のとおり、この
ような搬送手段は前浴から後浴への処理液の持込みを著
しく削減でき、処理液の性能低下を防止する効果が高い
。 このような効果は各工程における処理時間の短縮や
、処理液補充量の低減に特に有効である。
本発明の効果は、全処理時間(ただし、乾燥時間は除く
)が短い場合に顕著であり、具体的には全処理時間が8
分以下である場合に明瞭に発揮され、7分以下ではさら
に従来の処理方法との差が顕著となる。 従って本発明
は全処理時間が8分以下が好ましく、特に7分以下が好
ましい。
本発明に使用される発色現像液中には、公知の芳香族第
一級アミンカラー現像主薬を含有する。 好ましい例は
p−フェニレンジアミン誘導体であり、代表例を以下に
示すがこれらに限定されるものではない。
D−I  N、N−ジエチル−p−フェニレンジアミン D−22−アミノ−5−ジエチルアミノトルエン D−32−アミノ−5−(N−エチル−N−ラウリルア
ミノ)トルエン D−44−[N−エチル−N−(β−ヒドロキシエチル
)アミノコアニリン D−52−メチル−4−[N−エチル−N−(β−ヒド
ロキシエチル)アミノコア ニリン D−64−アミノ−3−メチル−N−エチル−N−[β
−(メタンスルホンアミ ド)エチルコアニリン D、−7N−(2−アミノ−5−ジエチルアミノフェニ
ルエチル)メタンスルホンア ミド D−8N、N−ジメチル−p−フェニレンジアミン D−94−アミノ−3−メチル−N−エチル−N−メト
キシエチルアニリン D−104−アミノ−3−メチル−N−エチル−N−β
−エトキシジエチルニリン D−114−アミノ−3−メチル−N−エチル−N−β
−ブトキシジエチルニリン 上上記−フェニレンジアミン誘導体のうち特に好ましく
は例示化合物β−5である。
また、これらのp−フェニレンジアミン誘導体は硫酸塩
、塩酸塩、亜硫酸塩、p−トルエンスルホン酸塩などの
塩であってもよい。 芳香族第一級アミンカラー現像主
薬の使用量は発色現像液1j当り好ましくは約031〜
約20g、より好ましくは約0.5〜約logの濃度で
ある。
また、発色現像液には保恒剤として、亜硫酸ナトリウム
、亜硫酸カリウム、重亜硫酸ナトリウム、重亜硫酸カリ
ウム、メタ亜硫酸ナトリウム、メタ亜硫酸カリウム等の
亜硫酸塩や、カルボニル亜硫酸付加物を必要に応じて添
加することができる。
保恒剤の好ましい添加量は、発色現像液1e当り0.5
〜10g、さらに好ましくは1〜5gである。
また、前記芳香族第一級アミンカラー現像主薬を直接、
保恒する化合物として、各種ヒドロキシルアミン類、特
願昭61−186559号記載のヒドロキサム酸類、同
61−17075゜6号記載のヒドラジン類やヒドラジ
ド類、同61−188742号および同61−2032
53号記載のフェノール類、同61−188741号記
載のα−ヒドロキシケトン類やα−アミノケトン類およ
び/または同61−180816号記載の各種糖類を添
加するのが好ましい。
また、上記化合物と併用して、特願昭61−14782
3号、同61−166674号、同61−165621
号、同61−164515号、同61−170789号
および同61−168159号等に記載のモノアミン類
、同61−173595号、同61−164515号。
同61−188560号等に記載のジアミン類、同61
−165621号、同61−169789号および同6
1−188619号記載のポリアミン類、同61−19
7760号記載のニトロキシラジカル類、同61−18
6561号および同61−197419号記載のアルコ
ール類、同61−198987号記載のオキシム類およ
び同61−265149号記載の3級アミン類を使用す
るのが好ましい。
その他保恒剤として、特開昭57−44148号および
同57−53749号に記載の各種金属類、特開昭59
−180588号記載のサリチル酸類、特開昭54−3
582号記載のアルカノールアミン類、特開昭56−9
4349号記載のポリエチレンイミン類、米国特許第3
.746,544号記載の芳香族ポリヒドロキシ化合物
等を必要に応じて含有してもよい。
特に芳香族ポリヒドロキシ化合物の添加が好ましい。
本発明に使用される発色現像液は、好ましくはpH9〜
12、より好ましくは9〜ii、oであり、その発色現
像液には、その他に既知の現像液成分の化合物を含ませ
ることができる。
上記pHを保持するためには、各種緩衝剤を用いるのが
好ましい。
緩衝剤の具体例としては、炭酸ナトリウム、炭酸カリウ
ム、重炭酸ナトリウム、重炭酸カリウム、リン酸三ナト
リウム、リン酸三カリウム、リン酸二ナトリウム、リン
酸二カリウム、ホン酸ナトリウム、ホウ酸カリウム、四
ホウ酸ナトリウム(ホウ砂) 四ホウ酸カリウム、0−
ヒドロキシ安息香酸ナトリウム(サリチル酸ナトリウム
)、o−ヒドロキシ安息香酸カリウム、5−スルホ−2
−ヒドロキシ安息香酸ナトリウム(5−スルホサリチル
酸ナトリウム)、5−スルホ−2−ヒドロキシ安息香酸
カリウム(5−スルホサリチル酸カリウム)など・を挙
げることができる。 しかしながら本発明は、これらの
化合物に限定されるものではない。
緩衝剤の発色現像液への添加量は、O,1モル/j以上
であることが好ましく、特にO,1〜0.4モル/1で
あることが特に好ましい。
その他、発色現像液中にはカルシウムやマグネシウムの
沈澱防止剤として、あるいは発色現像液の安定性向上の
ために、各種キレート剤を用いることができる。
キレート剤としては有機酸化合物が好ましく、例えばア
ミノポリカルボン酸類、有機ホスホン酸類、ホスホノカ
ルボン酸類なあげることができる。 以下に具体例を示
すがこれらに限定されるものではない。
ニトリロ三酢酸、ジエチレントリアミン五酢酸、エチレ
ンジアミン四酢酸、N、N、N−トリメチレンホスホン
酸、エチレンジアミン−N、N、N’、N’ −テトラ
メチレンホスホン酸、トランスシクロヘキサンジアミン
四酢酸、1.2−ジアミノプロパン四酢酸、ヒドロキシ
エチルイミノジ酢酸、グリコールエーテルジアミン四酢
酸、エチレンジアミンオルトヒドロキシフェニル酢酸、
2−ホスホノブタン−1゜2.4−トリカルボン酸、l
−ヒドロキシエチリデン−1,1−ジホスホン酸、N、
N’ −ビス(2−ヒドロキシベンジル)エチレンジア
ミン−N、N’ −ジ酢酸。
これらのキレート剤は必要に応じて2種以上併用しても
よい。
これらのキレート剤の添加量は発色現像液中の金属イオ
ンを封鎖するのに充分な量であればよく、例えばlβ当
りO,1〜10gである。
発色現像液には、必要により任意の現像促進剤を添加す
ることができる。 しかしながら。
本発明における発色現像液は、公害性、調液性および色
汚染防止の点で、ベンジルアルコールを実質的に含有し
ない場合が好ましい。 ここで「実質的に」とは現像液
1忍当り2m1以下、好ましくは全く含有しないことを
意味する。
その他、現像促進剤としては、特公昭37−16088
号、同37−5987号、同38−7826号、同44
−12380号、同45−9019号、米国特許第3,
818,247号等に記載のチオエーテル系化合物、特
開昭52−49829号および同50−15554号に
記載のp−フェニレンジアミン系化合物、特開昭50−
137726号、特公昭44−30074号、特開昭5
6−156826号、同52−43429号等に記載の
4級アンモニウム塩類、米国特許第2,494,903
号、同第3.128,182号、同第4,230,79
6号、同第3,253,919号、特公昭41−114
31号、米国特許第2,482,546号、同第2,5
96,926号、同第3゜582.346号等に記載に
アミン系化合物、特公昭37−16088号、同42−
25201号、米国特許第3,128,183号、特公
昭41−11431号、同42−23883号、米国特
許第3,532,501号等に記載のポリアルキレンオ
キサイド、その他l−フェニルー3−ピラゾリドン類、
イミダゾール類等を必要に応じて添加することができる
本発明においては、さらに必要に応じて、任意のカブリ
防止剤を添加できる。 カブリ防止剤としては、塩化ナ
トリウム、臭化カリウム、沃化カリウムのようなアルカ
リ金属ハロゲン化物および有機カブリ防止剤が使用でき
る。 有機カブリ防止剤としては、例えばベンゾトリア
ゾール、6−ニドロベンズイミダゾール、5−ニトロイ
ソインダゾール、5−メチルベンゾトリアゾール、5−
ニトロベンゾトリアゾール、5−クロロ−ベンゾトリア
ゾール、2−チアゾリル−ベンズイミダゾール、2−チ
アゾリルメチル−ベンズイミダゾール、インダゾール、
ヒドロキシアザインドリジン、アデニンのような含窒素
へテロ環化合物を代表例としてあげることができる。
本発明に使用される発色現像液には、蛍光増白剤を含有
してもよい、 蛍光増白剤としては、4.4°−ジアミ
ノ−2,2°−ジスルホスチルベン系化合物が好ましい
。 添加量は0〜5g/l好ましくは0.Ig〜4 g
/jである。
また、必要に応じてアルキルスルホン酸、アリールスル
ホン酸、脂肪族カルボン酸、芳香族カルボン酸等の各種
界面活性剤を添加してもよい。
本発明における発色現像液での処理温度は20〜50℃
、好ましくは30〜45℃である。 処理時間は20秒
〜5分、好ましくは30秒〜3分20秒である。 補充
方式を採用する場合は、補充量は少ない方が好ましいが
、感光材料1m”当りlOO〜1500Ilj、好まし
くはl00〜800mgである。 さらに好ましくは1
00〜400誼iである。
また、発色現像浴は必要に応じて2浴以上に分割し、最
前浴あるいは最後浴から発色現像補充液を補充し、現像
時間の短縮化や補充量の低減を実施してもよい。
本発明の処理方法はカラー反転処理にも用いつる。 こ
のときに用いる黒白現像液としては、通常知られている
カラー感光材料の反転処理に用いられる黒白第1現像液
と呼ばれるものである。 黒白ハロゲン化銀感光材料の
処理液に用いられている黒白現像液に添加使用されてい
るよく知られた各種の添加剤をカラー反転感材の黒白第
1現像液に含有させることができる。
代表的な添加剤としては、1−フェニル−3−ピラゾリ
ドン、メトールおよびハイドロキノンのような現像主薬
、亜硫酸塩のような保恒剤、水酸化ナトリウム、炭酸ナ
トリウム、炭酸カリウム等のアルカリからなる促進剤、
臭化カリウムや2−メチルベンツイミダゾール、メチル
ベンツチアゾール等の無機性もしくは有機性の抑制剤、
ポリリン酸塩のような硬水軟化剤、微量のヨウ化物やメ
ルカプト化合物からなる現像抑制剤をあげることができ
る。
本発明の処理方法は、前述した発色現像、漂白、漂白定
着、定着などの処理工程からなっている。 ここで、漂
白定着または定着工・程の後には、水洗および安定化な
どの処理工程を行うことが一般的に行われているが、定
着能を有する処理液で処理後、実質的な水洗を行わず安
定化処理を行う簡便な処理方法を用いることもできる。
水洗工程に用いられる水洗水には、必要に応じて公知の
添加剤を含有させることができる。
例えば、無機リン酸、アミノポリカルボン酸、有機リン
酸等の硬水軟化剤、各種バクテリアや藻の増殖を防止す
る殺菌剤、防ぽい剤(例えば、イソチアゾロン、有機塩
素系殺菌剤、べンゾトリアゾール等)、乾燥負荷、ムラ
を防止するための界面活性剤などを用いることができる
。 または、L、 E、 West、”Water Q
ualityCriteria 、Phot、 Sci
、 and Eng、、 vol、 9゜No、 6.
 p344−359(1965)等に記載の化合物を用
いることもできる。
安定化工程に用いる安定液としては、色素画像を安定化
させる処理液が用いられる。 例えば、pH3〜6の緩
衝能を有する液、アルデヒド(例えば、ホルマリン)を
含有した液などを用いることができる。 安定液には、
必要に応じてアンモニウム化合物、Bi、Anなどの金
属化合物、蛍光増白剤、キレート剤(例えば、1−ヒド
ロキシエチリデン−1,1−ジホスホン酸)、殺菌剤、
防ばい剤、硬膜剤、界面活性剤、アルカノールアミンな
どを用いることができる。
また、水洗工程や安定化工程は、多段向流方式が好まし
く、段数としては2〜4段が好ましい。 補充量として
は単位面積当り前浴からの持込量の1〜50倍、好まし
くは2〜30倍、より好ましくは2〜15倍である。
これらの水洗工程もしくは安定化工程に用いられる水と
しては、水道水の他、イオン交換樹脂などによってCa
、Mg濃度を5mg/I!以下に脱イオン処理した水、
ハロゲン、紫外線殺菌灯等より殺菌された水を使用るす
のが好ましい。
以上のカラー感光材料の各処理工程において、自動現像
機による連続処理を行った場合、蒸発による処理液の濃
縮が起きることがあり、特に処理量が少ない場合や処理
液の開口面積が大きい場合に顕著となる。 このような
処理液の濃縮を補正するため、適当量の水または補正液
を補充することが好ましい。
また、水洗工程または安定化工程のオーバーフロー液は
前浴である定着能を有する浴に流入させる方法を用いる
ことにより、廃液量を低減させることもできる。
本発明における感光材料は、支持体上に少なくとも青感
色性層、緑感色性層、赤感色性層のハロゲン化銀乳剤層
の少なくとも1層が設けられていればよく、ハロゲン化
銀乳剤層および非感光性層の暦数および層順に特に制限
はない。
典型的な例としては、支持体上に、実質的に感色性は同
じであるが感光度の異なる複数のハロゲン化銀乳剤層か
らなる感光性層を有するハロゲン化銀カラー写真感光材
料であり、感光性層は青色光、緑色光および赤色光のい
ずれかに感色性を有する単位感光性層であり、多層ハロ
ゲン化銀カラー写真感光材料においては、一般に単位感
光性層の配列が、支持体側から順に赤感色性層、緑感色
性層、青感色性層の順に設置される。 しかし、目的に
応じて上記設置順が逆であっても、また同一感色性層中
に異なる感色性層が挟まれたような設置順をもとりえる
上記、ハロゲン化銀感光層の間および最上層、最下層に
は各種の中間層等の非感光性層を設けてもよい。
中間層には、特開昭61−43748号、同59−11
3438号、同59−113440号、同61−200
37号、同61−20038号明細書に記載されるよう
なカプラーDIR化合物等が含まれていてもよく、通常
用いられるように混色防止剤、紫外線吸収剤やスティン
防止剤などを含んでいてもよい。
各単位感光性層を構成する複数のハロゲン銀乳剤層は、
西独特許第1,121,470号あるいは英国特許第9
23,045号に記載されるよう・に高感度乳剤層、低
感度乳剤層の2層構成を好ましく用いることができる。
 通常は、支持体に向って順次感光度が低くなるように
配列するのが好ましく、また各ハロゲン乳剤層の間には
非感光性層が設けられていてもよい。
また、特開昭57−112751号、同62−2003
50号、同62−206541号、同62−20654
3号等に記載されているように支持体より離れた側に低
感度乳剤層、支持体に近い側に高感・度乳剤層を設置し
てもよい。
具体例として支持体から最も遠い側から、低感度青感光
性層(BL)/高感度青感光性層(BH)/高感度緑感
光性層(GH)/低感度緑感光性層(GL)/高感度赤
感光性層(RH)/低感度赤感光性層(RL)/の順、
またはB H/B L/G L/G H/RH/RLの
順、またはBH/BL/GH/GL/RL/RHの順等
に設置することができる。
また特公昭55−34932号公報に記載されているよ
うに、支持体から最も遠い側から青感光性層/GH/R
H/GL/RLの順に配列することもできる。 また特
開昭56−25738号、同62−63936号明細書
に記載されているように、支持体から最も遠い側から青
感光性層/GL/RL/GH/RHの順に配列すること
もできる。
また特公昭49−15495号公報に記載されているよ
うに上層を最も感光度の高いハロゲン化銀乳剤層、中層
をそれよりも低い感光度の高いハロゲン化銀乳剤層、下
層を中層よりもさらに感光度の低いハロゲン化銀乳剤層
を配置し、支持体に向って感光度が順次低められた感光
度の異なる3層から構成される配列が挙げられる。 こ
のよう′な感光度の異なる3層から構成される場合でも
、特開昭59−202464号に記載されているように
、同一感色性層中において支持体より離れた側から中感
度乳剤層/高感度乳剤層/低感度乳剤層の順に配置され
てもよい。
上記のように、それぞれの感光材料の目的に応じて種々
の層構成・配列を選択することができる。
これらいずれの層配列をとっても本発明におけるカラー
感光材料では使用できるが、本発明ではカラー感光材料
の支持体および支持体の下塗り層およびバック層を除く
全構成層の乾燥膜厚が20.0μ以下であることが本発
明の目的を達成する上で好ましい。 より好ましくは1
8.0μ以下である。
これら膜厚の規定は処理中および処理後にカラー感光材
料のこれら層中に取り込まれるカラー現像主薬によるも
ので、残存するカラー現像主薬量によって処理後の画像
保存中に発生するスティンに大きな影響を与えることに
よる。
特に、スティンの発生は緑感性感色層に因るものと思わ
れるマゼンタ色の増色が、他のシアンやイエロー色の増
色に比べて大きい。
なお、膜厚規定における下限値は、上記規定から感光材
料の性能を著しく損ねることのない範囲で低減されるこ
とが望ましい。 感光材料の支持体および支持体の下塗
り層を除く構成層の全乾燥膜厚の下限値は12.0μで
あり、最も支持体に近い感光層と支持体の下塗り層との
間に設けられた構成層の全乾燥膜厚の下限値は】、Oμ
である。
また、膜厚の低減は感光層、非感光層のいずれの層であ
ってもよい。
本発明における多層カラー感光材料の膜厚は以下の方法
で測定する。
測定する感光材料は25℃、50%RHの条件下に感光
材料作製後7日間保存する。 まず初めに、この感光材
料の全厚みを測定し、次いで支持体上の塗布層を除去し
たのち再度その厚みを測定し、その差を以って上記感光
材料の支持体を除いた全塗布層の膜厚とする。 この厚
みの測定は、例えば接触型の原電変換素子による膜厚測
定器(AnrLtus Electric Co、Lt
d、。
K−402B 5tand、)を使用して測定すること
ができる。 なお、支持体上の塗膜層の除去は次亜塩素
酸ナトリウム水溶液を使用して行うことができる。
続いて、走査型電子顕微鏡を使用し、上記感光材料の断
面写真を撮影(倍率は3.000倍以上が好ましい)し
、支持体上の全厚みおよび各層の厚みを実測し、先の膜
厚測定器による全厚みの測定値(実測の厚みの絶対値)
と対比して各層の厚みを算出することができる。
本発明における感光材料の膨潤率[(25℃、H,O中
での平衡膨潤膜厚−25℃、55%RHでの乾燥全膜厚
/25℃、55%RHでの乾燥全膜厚)x100]は5
0〜200%が好ましく、70〜150%がより好まし
い。
膨潤率が上記数値よりはずれるとカラー現像主薬の残存
量が多くなり、また写真性能、脱銀性などの画質、膜強
度などの膜物性に悪影響を与えることになる。
さらに、本発明における感光材料の膨潤速度は、発色現
像液中(38℃、3分15秒)にて処理した時に到達す
る最大膨潤膜厚の90%を飽和膨潤速度とし、このl/
2の膜厚に到達するまでの時間を膨潤速度Tl/2と定
義したときに、Tl/2が15秒以下であるのが好まし
い。 より好ましくはTl/2は9秒以下である。
本発明に用いられるカラー感光材料の写真乳剤層に含有
される好ましいハロゲン化銀は約30モル%以下のヨウ
化銀を含む、ヨウ臭化銀、ヨウ塩化銀もしくはヨウ塩臭
化銀である。
特に好ましいのは約2〜約25モル%までのヨウ化を含
むヨウ臭化銀である。
写真乳剤のハロゲン化銀粒子は、立方体、八面体、十四
面体のような規則的な結晶を有するもの、球状、板状の
ような変則的な結晶形を有するもの、双晶面などの結晶
欠陥を有するもの、あるいはそれらの複合形でもよい。
ハロゲン化銀の粒径は、約0.2ミクロン以下の微粒子
でも投影面積直径が約10ミクロンに至るまでの大サイ
ズ粒子でもよく、多分散乳剤でも単分散乳剤でもよい。
本発明に使用できるハロゲン化銀写真乳剤は1例えばリ
サーチ・ディスクロージャー(RD )  No、17
643 (1978年12月)  22〜23頁、”1
.乳剤製造(Emulsion preparatfo
nand types)”および同No、18716 
(1979年11月)  648頁、グラフキデ著「写
真の物理と化学」 ポールモンテル社刊(P、 Gla
fkides。
Chimie et Physique Photog
raphique PaulMontel、 1967
)、ダフィン著「写真乳剤化学」 フォーカルプレス社
刊(G、 F、Duffin。
Photographic Emulsion Che
a+1stry (FocalPress、 1966
)、ゼリクマンら著「写真乳剤の製造と塗布」 フォー
カルプレス社刊(V、L、Zelikman et a
l、 Making and CoatingPhot
ographic Emulsion、 Focal 
Press、 1964)などに記載された方法を用い
て調製することができる。
米国特許第3,574,628号、同第3゜655.3
94号および英国特許第1,413.748号などに記
載された単分散乳剤も好ましい。
またアスペクト比が約5以上であるような平板状粒子も
本発明に使用できる。 平板状粒子は、ガトフ著、フォ
トグラフィク・サイエンス・アンド・エンジニアリング
(Gutoff。
Photographic 5cience and 
Engineering)、第14巻、248〜257
頁(1970年);米国特許第4,434,226号、
同第4,414.310号、同第4,430,048号
、同第4,439,520号および英国特許第2゜11
2.157号などに記載の方法により簡単に調製するこ
とができる。
結晶構造は−様なものでも、内部と外部とが異質なハロ
ゲン組成からなるものでもよく、相状構造をなしていて
もよい。 また、エピタキシャル接合によって組成の異
なるハロゲン化銀が接合されていてもよく、また例えば
ロダン銀、酸化鉛などのハロゲン化銀以外の化合物と接
合されていてもよい。
また、種々の結晶形の粒子の混合物を用いてもよい。
ハロゲン化銀乳剤は、通常、物理熟成、化学熟成および
分光増感を行ったものを使用する。
このような工程で使用される添加剤はリサーチ・ディス
クロージャーNo、17643および同No、1871
6に記載されており、その該当箇所を後掲の表にまとめ
た。
本発明に使用できる公知の写真用添加剤も上記の2つの
リサーチ・ディスクロージャーに記載されており、下記
の表に関連する記載箇所を示した。
RDNo、17643 化学増感剤   23頁 感度上昇剤 分光増感剤、  23〜24頁 強色増感剤 RDNo、18716 648頁右欄 同上 648頁右欄〜 649頁右欄 増白剤     24頁 カブリ防止剤、24〜25頁 安定剤 光吸収剤、   25〜26頁 フィルター染料、 紫外線吸収剤 スティン防止剤 色素画像安定剤 硬膜剤 バインダー 可塑剤、潤滑剤 塗布助剤、 表面活性剤 25頁右欄 25頁 2ε頁 26頁 27頁 26〜27頁 649頁右欄 649頁右欄〜 650頁左欄 650頁 左〜右欄 651頁左欄 同上 650頁右欄 同上 スタチック 27頁 同上 本発明には種々のカラーカプラーを使用することができ
、その具体例は前出のRDNo、17643、■−〇−
Gに記載された特許に記載されている。
イエローカプラーとしては、例えば米国特許第3,93
3.501号、第4,022,620号、同第4,32
6,024号、同第4,401.752号、同第4,2
48.961号、特公昭58−10739号、英国特許
第1,425.020号、同第1,476.760号、
米国特許第3,973,968号、同第4,314.0
23号、同第4.511,649号、欧州特許第249
,473A号等に記載のものが好ましい。
マゼンタカプラーとしては5−ピラゾロン系およびピラ
ゾロアゾール系の化合物が好ましく、米国特許第4,3
10,619号、同第4.351,897号、欧州特許
第73,636号、米国特許第3,081,432号、
同第3.725,064号、RDNo、24220(1
984年6月)、特開昭60−33552号、RDNo
、24230 (1984年6月)特開昭60−436
59号、同61−72238号、同60−35730号
、同55−118034号、同60−185951号、
米国特許第4.500,630号、同第4,540゜6
54号、同第4,556,630号、WO(PCT)8
8104795号等に記載のものが特に好ましい。
シアンカプラーとしては、フェノール系およびナフトー
ル系カプラーが挙げられ、米国特許第4,052,21
2号、同第4,146.396号、同第4,228,2
33号、同第4゜296.200号、同第2,369,
929号、同第2,801,171号、同第2,772
.162号、同第2,895,826号、同第3,77
2,002号、同第3,758,308号、同第4,3
34.Of 1号、同第4゜327.173号、西独特
許公開第3,329.729号、欧州特許第121,3
65A号、同第249,453A号、米国特許第3゜4
46.622号、同第4,333,999号、同第4,
753.871号、同第4,451.559号、同第4
,427,767号、同第4.690,889号、同第
4.−254,212号、同第4,296,199号、
特開昭61−42658号等に記載のものが好ましい。
発色色素の不要吸収を補正するためのカラードカプラー
は、RDNo、17643の■−G項、米国特許第4.
163,670号、特公昭57−39413夛、米国特
許第4,004゜929号、同第4..138,258
号、英国特許第1,146,368号に記載のものが好
ましい。 また、米国特許第4,774,181号に記
載のカップリング時に放出された蛍光色素により発色色
素の不要吸収を補正するカプラーや、米国特許第4,7
77.120号に記載の現像主薬と反応して色素を形成
しつる色素プレカーサー基を離脱基として有するカブラ
ーを用いることも好ましい。
発色色素が適度な拡散性を有するカプラーとしては、米
国特許第4.366.237号、英国特許第2,125
,570号、欧州特許第96.570号、西独特許(公
開)第3,234.533号に記載のものが好ましい。
ポリマー化された色素形成カプラーの典型例は、米国特
許第3.451,820号、同第4.080,211号
、同第4,367.282号、同第4,409,320
号、同第4,576.910号、英国特許第2,102
,173号等に記載されている。
カップリングに伴って写真的に有用な残基を放出するカ
プラーもまた本発明で好ましく使用できる。 現像抑制
剤を放出するDIRカプラーは、前述のRDNo、17
643、四〜F項に記載された特許、特開昭57−15
1944号、同57−154234号、同60−184
248号、同63−37346号、米国特許第4.24
8,962号、同第4,782.012号に記載された
ものが好ましい。
現像時に画像状に造核剤もしくは現像促進剤を放出する
カプラーとしては、英国特許第2゜097.140号、
同第2,131,188号、特開昭59−157638
号、同59−170840号に記載のものが好ましい。
その他、本発明の感光材料に用いることのできるカプラ
ーとしては、米国特許第4,130.427号等に記載
の競争カプラー 米国特許第4,283,472号、同
第4,338゜393号、同第4,310.618号等
に記載の長当量カプラー 特開昭60−185950号
、同62−24252号等に記載のDIRレドックス化
合物放出カプラー DIRカプラー放出カプラー DI
RIRカプラー放出レドツクス化合物くはDIRレドッ
クス放出レドックス化合物、欧州特許第i73,302
A号に記載の離脱後復色する色素を放出するカプラーR
DNo、11449、同24241.特開昭61−20
1247号等に記載の漂白促進剤放出カプラー 米国特
許第4,553,477号等に記載のリガンド放出カプ
ラー、特開昭63−75747号に記載のロイコ色素を
放出するカプラー 米国特許第4,774,181号に
記載の蛍光色素を放出するカプラー等が挙げられる。
本発明に使用するカプラーは、種々の公知分散方法によ
り感光材料に導入できる。
水中油滴分散法に用いられる高沸点溶媒の例は米国特許
第2,322,027号などに記載されており、水中油
滴分散法に用いられる常圧での沸点が175℃以上の高
沸点有機溶剤の具体例としては、フタル酸エステル類(
ジブチルフタレート、ジシクロへキシルフタレート、ジ
ー2−エチルへキシルフタレート、デシルフタレート、
ビス(2,4−ジ−t−アミルフェニル)フタレート、
ビス(2,4−ジ−t−アミルフェニル)インフタレー
ト、ビス(1゜1−ジエチルプロピル)フタレートなど
) リン酸またはホスホン酸のエステル類(トリフェニ
ルホスフェート、トリクレジルホスフェート、2−エチ
ルヘキシルジフェニルホスフェート、トリシクロヘキシ
ルホスフェート、トリー2−エチルへキシルホスフェー
ト、トリドデシルホスフェート、トリブトキシエチルホ
スフェート、トリクロロプロピルホスフェート、ジー2
−エチルへキシルフェニルホスホネートなど) 安息香
酸エステル類(2−エチルへキシルベンゾエート、ドデ
シルベンゾエート。
2−エチルへキシル−p−ヒドロキシベンゾエートなど
) アミド類(N、N−ジエチルドデカンアミド、N、
N−ジエチルラウリルアミド、N−テトラデシルピロリ
ドンなと) アルコール類またはフェノール類(イソス
テアリルアルコール、2,4−ジーtert−アミルフ
ェノールなど)、脂肪族カルボン酸、エステル類(ビス
(2−エチルヘキシル)セバケート、ジオクチルアゼレ
ート、グリセロールトリブチレート、インステアリルラ
クテート、トリオクチルシトレートなと) アニリン誘
導体(N。
N−ジブチル−2−ブトキシ−5−tert−オクチル
アニリンなど) 炭化水素類(パラフィン、ドデシルベ
ンゼン、ジイソプロピルナフタレンなど)などが挙げら
れる。 また補助溶剤としては、沸点が約30℃以上、
好ましくは50℃以上約160℃以下の有機溶剤などが
使用でき、典型例としては酢酸エチル、酢酸ブチル、プ
ロピオン酸エチル、メチルエチルケトン、シクロヘキサ
ノン、2−エトキシエチルアセテート、ジメチルホルム
アミドなどが挙げられる。
ラテックス分散法の工程、効果および含浸用のラテック
スの具体例は、米国特許第4,199.363号、西独
特許出願(OLS)第2゜541.274号、同第2,
541,230号などに記載されている。
また、これらのカプラーは前記の高沸点有機溶媒の存在
下または不存在下でローダプルラテックスポリマー(例
えば米国特許第4,203.716号)に含浸させて、
または水不溶性かつ有機溶媒可溶性のポリマーに溶かし
て親水性コロイド水溶液に乳化分散させることができる
好ましくは、国際公開番号Wo 8810 O723号
明細書の第12〜30頁に記載の単独重合体または共重
合体が用いられる。 特にアクリルアミド系ポリマーの
使用が色像安定化等の上で好ましい。
本発明は、種々のカラー感光材料に適用することができ
る。 特に一般用もしくは映画用のカラーネガフィルム
、スライド用もしくはテレビ用のカラー反転フィルムに
適用するのが好ましい。
本発明に使用できる適当な支持体は、例えば、前述のR
DNo、17643の28頁および同No、18716
の647頁右欄から648頁左欄に記載されている。
〈実施例〉 以下、本発明を実施例によって具体的に説明する。
実施例1 下塗りを施した三酢酸セルロースフィルム支持体上に、
下記に示すような組成の各層よりなる多層カラー感光材
料である試料を作製した。
(感光層の組成) 各成分に対する数字は、g / m 2単位で表わした
塗布量を示す。 ただしハロゲン化銀、コロイド銀およ
びカプラーについては銀のg / m 2単位で表した
量を、また増感色素については同一層内のハロゲン化銀
1モルあたりのモル単位で示した。 各層の末尾の()
内に記載した数値は膜厚[単位:μ]を示す。
第1層:ハレーショ 黒色コロイド銀 ゼラチン V−1 V−2 cpci−1 olv−I olv−2 olv−3 ン防止層 銀塗布量 0.20 1.90 0.10 0.20 0.05 0.01 0.01 0.08 (2,0) 第2層・:中間層 微粒子臭化銀(球相当径0.07μ) 銀塗布量 0.15 ゼラチン            0.90Cpd−2
0,20 (0,9) 第3層:第1赤感乳剤層 沃臭化銀乳剤(AgI  10.0モル%、内部高Ag
I型、球相当径0.7μ、球相当径の変動係数14%、
14面体粒子)銀塗布量 0.50 沃臭化銀乳剤(AgI  4.0モル%。
内部高AgI型、球相当径0.4μ、球相当径の変動係
数22%、14面体粒子)銀塗布量 0.40 ゼラチン            1.90E x S
 −19,OX 10−’モルE x S −23,O
X 10−モルE x S −30,8X to−’モ
ルE x S −40,6X 10−’モルE x C
−10,33 E x C−20,009 E x C−30,028 ExC−60,14 第4N:第2赤感乳剤層 沃臭化銀乳剤(AgI  16モル%、内部高AgI型
1球相当径1.oμ、球相当径の変動係数25%、板状
粒子、直径/厚み比4.0) ゼラチン xS−I xS−2 xS−3 xS−4 xC−3 xC−4 xC−6 銀型布1  o、g。
1.20 4、OX 10−’モル 1.5X 10”’モル 0.4X 10−’モル 0.4X 10”’モル 0.05 0.10 0.08 (1,4) 第5層:第3赤感乳剤層 沃臭化銀乳剤(AgI  10.6モル%、内部高Ag
l型、球相当径1.2μ、球相当径の変動係数28%、
板状粒子、直径/厚み比6.0) 銀塗布量 1.lO ゼラチン            1.00ExS−1
2,5810−’モル E x S −20,7X 10−’モルE x S 
−30,3X 10”’モルE x C−40,07 E x C−50,06 Solv−10,12 Solv−20,12 (1,4) 第6層:中間層 ゼラチン 1.30 pd−4 0,10 (1,0) 第7層:第1緑感乳剤層 沃臭化銀乳剤(AgI  10.0モル%、内部高Ag
I型1球相当径0.7μ1球相当径の変動係数14%、
14面体粒子)銀塗布量 0.20 沃臭化銀乳剤(AgI  4.0モル%、内部高Agl
型、球相当径0.4μ、球相当径の変動係数22%、1
4面体粒子)銀塗布量 0.lO ゼラチン            l、30E x S
 −55x 10−’モル E x S −62x 10−’モル E x S −7LX 10−’モル ExM−10,21 ExM−60,31 ExM−20,10 ExM−50,03 Solv−10,20 Solv−50,03 (1,8) 第8層:第2緑感乳剤層 沃臭化銀乳剤(AgI  10モル%、内部高ヨード型
、球相当径1.0μ、球相当径の変動係数25%、板状
粒子、直径/厚み比3.0) ゼラチン xS−5 xS−6 xS−7 xM−I E x M −3 olv−I olv−5 銀塗布量 0.50 0.45 4.5X 10−’モル 1.8X to−’モル 0.9X 10−’モル a、09 0.01 O115 0,03 (0,8) 第9層:中間層 ゼラチン 0.50 第10層:第3緑感乳剤層 沃臭化銀乳剤(AgI  10.0モル%、内部高Ag
I型、球相当径1.2μ、球相当径の変動係数28%、
板状粒子、直径/厚み比6.0) ゼラチン xS−5 xS−6 xS−7 xM−3 xM−4 xM−I xC−4 olv− 銀塗布量 1.20 1.20 2.4X 10−’モル 1、OX 10−’モル 1、OX 10−’モル 0.01 0.14 0.04 0、005 0.2 (1,6) 第11層:イエローフィルター層 pd−3 ゼラチン olv−1 0,05 0,50 0,10 (0,5) 第12層:中間層 ゼラチン 0.05 pd−2 0,10 (0,5) 第13層;第1青感乳剤層 沃臭化銀乳剤(AgI  10.0モル%、内部高Ag
I型、球相当径0.7μ、球相当径の変動係数14%、
14面体粒子)銀塗布量 0.15 沃臭化銀乳剤(AgI  4.0モル%、内部高AgI
型、球相当径0.4μ、球相当径の変動係数22%、1
4面体粒子)銀塗布量 0.08 ゼラチン            1.00E x S
 −84,5x 10−’モルExY−10,62 ExY−20,02 S o 1 v −10,20 (1,7) 第14層:第2青感乳剤層 沃臭化銀乳剤(AgI  19.0モル%、内部高Ag
I型、球相当径1.0μ、球相当径の変動係数16%、
14面体粒子)銀塗布量 0.80 ゼラチン            0.30E x S
 −83,Ox 10−’モルExY−10,22 S o 1 v −10,07 (0,71 第15層:中間層 微粒子沃臭化銀(AgI  2モル%、均一型、球相当
径0.13μ) 銀塗布量 0.20 ゼラチン            0.26(0,3) 第16層:第3青感乳剤層 沃臭化銀乳剤(AgI  14.0モル%、内部高Ag
I型、球相当径1.5μ、球相当径の変動係数28%、
板状粒子、直径/厚み比5.0) 銀塗布量 1.20 ゼラチン            0.80E x S
 −81,8X 10−’モルExY−10,20 Solv−10,07 第17N:第1保護層 ゼラチン V−1 V−2 olv−I olv−2 1,80 0,10 0,20 0,01 0,01 (1,5) 第18層:第2保護層 微粒子沃臭化銀(球相当径0.07μ)銀塗布量 0.
18 ゼラ・チン                0.90
ポリメチルメタクリレ一ト粒子 (直径1.5μ)  0.20 W−10,20 H−10,40 Cpd −51,00 V−1 Hし x/y=7/3 (重量比) V−2 xM−3 xC−1 IJ xC−2 xC−3 r肘 ExC−4 n14 ExC−5 ExC−6 xM−1 E xM−2 しt xM−4 xM−5 xM−6 xY−1 xY−2 xS−1 ExS−2 ExS−3 ExS−4 C,H。
奪 2H6 ExS−5 ExS−6 ExS−7 ExS−8 olv−1 olv−2 C2H。
olv−3 olv−5 pd−1 pd−2 朋 H pd−3 pd−4 pci−s −1 CsF+ tSOJHCHjJAzCHzOCH2a(
zN’ (CH3) z−1 CI4.=CH5O□CH2C0N)I−CH2cH,
=coso、a(、coN)l−co。
この時、作製した試料の支持体および支持体の下塗り層
を除く全塗布層の乾燥膜厚は21.9μであった。
作製した試料は35mm巾に裁断・加工し、日光(光源
の色温度4800″K)のウエツヂ露光を与え、下記に
示す処理工程でシネ式自動現像機を用いて処理を行った
処理工程   処理時間   処理温度発色現像   
3分15秒   37.8℃漂    白      
  40秒      38.0 ℃定  着    
1分30秒    38.0℃水洗(1)      
30秒   38.0℃水洗(2)      30秒
   38.0℃安   定        30秒 
    38.0 ℃乾   燥      1分  
       55  ℃水洗は(2)から(1)への
向流方式 また、クロスオーバーの時間はいずれも5秒であり、こ
の時間は前工程の処理時間に包含される。
以下に処理液の組成を示す。 なお、漂白液中の漂白剤
としては、1,3−プロピレンジアミン四酢酸第二鉄ア
ンモニウム−水塩の酸化還元電位は前述のように250
mVである。
(発色現像液)        単位(g)ジエチレン
トリアミン五酢酸  1゜01−ヒドロキシエチリデン
− 1,1−ジホスホン酸 亜硫酸ナトリウム 炭酸カリウム 臭化カリウム ヨウ化カリウム ヒドロキシルアミン硫酸塩 2−メチル−4−[N−エチ ルーN−(β−ヒドロキシ エチル)アミノコアニリン 硫酸塩           4.5 水を加えて         1.01H 3,0 4,0 30,0 1,4 1,5mg 2.4 10.05 (漂白液) 1.3−プロピレンジアミン 酸酢酸第二鉄アンモニウム 一水塩 1.3−プロピレンジアミン 酸酢酸 臭化アンモニウム 硝酸アンモニウム 酢酸(98%) 水を加えて pH[アンモニア水(27%) で調整] (定着液) エチレンジアミン四酢酸二 アンモニウム塩 亜硫酸アンモニウム チオ硫酸アンモニウム (700g/l)水溶液 臭化銀 沃化アンモニウム 単位(g) 144.0 2.8 84.0 30.0 50.0 1.0 (表1 単位(g) 1.7 14.0 240.0II11 0.9 水を加えて          1.0RpH7,0 (水洗水) 水道水をH型強酸性カチオン鋼管樹脂(ロームアンドハ
ース社製アンバーライトIR−120B)と、OH型強
塩基性アニオン交換樹脂(アンバーライトIRA−40
0)を充填した温床式カラムに通水してカルシウムおよ
びマグネシウムイオン濃度を3mg/j以下に処理し、
続いて二塩化イソシアヌール酸ナトリウム20tag/
Rと硫酸ナトリウム150mg#を添加した。
この液のpH6,5〜7.5の範囲にあった。
(安定液)          単位(g)ホルマリン
(37%)      1.2mg界面活性剤    
      0,4[C1oHa+−0+cH2CHi
 o+IoH1エチレングリコール      1.0
水を加えて          1. atpH5,0
〜7.0 上記のような処理を、用いた漂白液のpHによって処理
IA〜IE(表1)とする。
処理1A〜IEによって処理した試料について、濃度を
測定し、得られた特性曲線から緑色光(G光)で測定し
たD□。値をそれぞれ読み取った。
また、漂白液を下記の処理液処方に換え、漂白処理時間
を6分30秒にし、他は変えることなく処理を行った。
(基準漂白液)        単位(g)エチレンジ
アミン四酢酸第二 鉄ナトリウム三水塩    100.0エチレンジアミ
ン四酢酸二ナ トリウム塩         1O90臭化アンモニウ
ム      140.0硝酸アンモニウム     
 30.0アンモニア水(27%)     6.5m
j水を加えて          1.01pH6,0 この基準漂白液を用いて処理した試料についても上記と
同様にしてD7゜値を求めた。 これを基準D mln
値という。
この基準Do。値を基準とし、処理1A〜IEにおける
D mln値の基準D m I n値からの増加分を漂
白カブリとして評価した。
この漂白カブリを、用いた漂白液のp)l値との関係に
おいて、表1に示す。
表       1 処  理 漂白液pH値   漂白刃ブリ IA(本発明) 1B(本発明) IC(本発明) 10(比 較) IE(比 較) 3.0            +0.013.6  
          +Q、Q14.0       
     +0.024.4            
+0.085.0            +0.25
表1に示されるように、漂白液のpHを本発明内とした
処理1A、IB、ICでは、漂白カブリが著しく低減す
ることがわかる。 特に、従来、好ましいとされていた
pHに最も近い漂白液を適用した処理IEに比べると格
段に低減することがわかる。
また、本発明の処理IA、IB、ICでは、脱銀不良の
発生等もなく、写真性において満足できるレベルであっ
た。
実施例2 実施例1の処理IA、IB、IC1IEにおいて、漂白
液の1.3−PDTA−Fe (III)錯塩を、1 
、3−PDTA−Fe (III)錯塩とED′TA−
Fe(■)錯塩(酸化還元電位110mV)をモル比1
/1での併用に変更した以外は、同様に処理したものを
処理IA、IB、IC1IEに対応させてそれぞれ処理
2A、2B、2C,2E (表2)とする。
これらの処理によりそれぞれ処理した試料について漂白
刃ブリと脱銀不良(漂白不良)の発生の有無を調べた。
漂白不良については、最大画像濃度部 (D、□)の残留銀量(μg/cm” )を蛍光X線法
で測定することによって評価した。
結果を表2に示す。
表     2 (μg/am”) 2A(本発明)   3.0    5     +0
.012B(本発明)   3.6    5    
 →Q、Q12C(本発明)   4.0    6 
    +0.022E(比 較)   5.0   
30     +0.12実施例3 実施例1の処理IBにおいて漂白液の1゜3−PDTA
 −Fe (III)錯塩を1.4−ブチレンジアミン
四酢酸・Fe (III)錯塩、(酸化還元電位230
m”/) 、N −(2−アセトアミド)イミノニ酢酸
・Fe(III)錯塩(酸化還元電位180 mV)ま
たはEDTA−Fe (III) [塩(酸化還元電位
110mV)におきかえた以外は同様にして処理したも
のをそれぞれ処理3B−1,3B−2,3B−3とする
EDTA−Fe (III)錯塩を酸化剤として使用し
かつpH3,6の漂白液を用いた処理3B−3では、漂
白カブリは起こらなかったものの、D 111111部
の残留銀量は39. 5 ug/cm2と多く、脱銀性
て劣っていた。
一方、高電位酸化剤を使用した処理 3B−1,3B−2においては、処理IBと同様の結果
が得られた。
このことから、本発明における高電位酸化剤を低pHで
使用した時にはじめて、脱銀不良と漂白カブリとが同時
に解決されるものであることが確認された。
実施例4 実施例1の処理IA−IHにおいて、定着時間を1分と
する他は同様に処理したものを、それぞれ、処理4A−
1〜4E−1(表3)とする。
また、処理4A−1〜4E−1において、定着液にさら
にチオシアン酸アンモニウム160g/jを添加したも
のを用いる他は同様に処理したものを、それぞれ、処理
4A−2〜4E−2(表3)とする。
これらの処理によりそれぞれ処理した試料について脱銀
不良(定着不良)の発生の有無を調べた。
脱銀不良については、未露光部の残留銀量(μg/cm
”)を蛍光X II法で測定することによって評価した
また、処理後の感光材料(フィルム)表面の汚れを目視
により観察した。
これらの結果を表3に示す。
なお、表中には、フィルム表面の占れについては○、△
、×で示している。
○・・・汚れの発生なし △・・・フィルム表面の1/3以下に汚れ発生×・・・
フィルム表面の1/3以上に汚れ発生表3に示されるよ
うに、本発明内のpH値を有する漂白液を用いた処理で
は、チオシアン酸塩を含有する定着液と組合わせること
により、さらに脱銀処理の迅速化を図ることができる(
処理4A−2,4B−2,4C−2) また、従来、チオシアン酸塩含有定着液を使用した迅速
処理において問題とされていたフィルム表面の汚れも発
生せず、良好な写真性が得られた。
〈発明の効果〉 本発明によれば、脱銀処理の迅速化を図ることができ、
漂白カブリの発生が抑制される。
また、チオシアン酸塩を含有した定着能を有する処理液
を用いた場合は、さらに迅速な処理が可能となり、感光
材料表面の汚れの発生もない。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ハロゲン化銀カラー写真感光材料を像様露光後、
    芳香族第1級アミンカラー現像主薬を含有する発色現像
    液で発色現像処理を行ったのち、漂白液で漂白処理を行
    う処理方法において、前記漂白液が酸化還元電位150
    mV以上の酸化剤を含有し、かつこの漂白液のpHが2
    .5〜4.2であることを特徴とするハロゲン化銀カラ
    ー写真感光材料の処理方法。
  2. (2)前記漂白液で漂白処理を行ったのち、定着剤とし
    てチオシアン酸塩を含有する定着能を有する処理液で処
    理を行う請求項1に記載のハロゲン化銀カラー写真感光
    材料の処理方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5246821A (en) * 1991-02-28 1993-09-21 Fuji Photo Film Co., Ltd. Bleaching solution for processing a silver halide color photographic material and a processing method using the same
EP0654705A2 (en) 1993-11-24 1995-05-24 Fuji Photo Film Co., Ltd. Photographic processing composition and method of photographic processing using the same

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