JPH0327285B2 - - Google Patents

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JPH0327285B2
JPH0327285B2 JP61060144A JP6014486A JPH0327285B2 JP H0327285 B2 JPH0327285 B2 JP H0327285B2 JP 61060144 A JP61060144 A JP 61060144A JP 6014486 A JP6014486 A JP 6014486A JP H0327285 B2 JPH0327285 B2 JP H0327285B2
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rolling
roll gap
plate thickness
speed
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JP61060144A
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Hidenori Kimura
Ikuya Hoshino
Hiroshi Kimura
Yukihiro Maekawa
Takayuki Fujimoto
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Sumitomo Light Metal Industries Ltd
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Sumitomo Light Metal Industries Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、圧延機の板厚制御方法、さらに詳し
くいえば、高精度を得る板厚制御方法に関するも
のである。
従来の技術 圧延機の板厚制御においては圧延ロールギヤツ
プを変化させるが、圧延ロールギヤツプのみの制
御では圧延ロールギヤツプ変更に伴う張力変化、
特に後方張力変化が起こるため、所期の板厚精度
を得ることができない。そこで、圧延ロールギヤ
ツプと張力の両方を制御する方法がとられてい
る。
第3図にタンデム圧延機における従来の第iス
タンドにおける板厚制御方法の概略を示す。圧延
ロールギヤツプ制御装置306と圧延ロール速度
制御装置305は互いに独立となつている。第
(i−1)スタンド301には圧延ロール速度制
御装置305が設けてある。第(i−1)スタン
ド301と第iスタンド302の間に設けた張力
計303で検出された張力偏差の比例積分値が圧
延ロール速度制御装置305にフイードバツクさ
れて圧延ロール速度が調整される。第iスタンド
302には圧延ロールギヤツプ制御装置306が
設けてある。第iスタンド302出側に設けた板
厚計で検出された板厚偏差の比例積分値がフイー
ドバツクされて圧延ロールギヤツプが調整され
る。板厚計としては例えばX線板厚計が用いられ
る。
この方法では圧延ロールギヤツプに応乱が加わ
つた場合に、その外乱によつて生じる張力変化が
検出されて圧延ロール速度が変化する。この場合
本来は、圧延ロール速度は調整する必要がない。
従つて、圧延ロールギヤツプを適正な値に調整す
るのに不要な時間を費すことになるため、高精度
の板厚を得ることができない。
発明が解決しようする問題点 上記のように、従来のタンデム圧延機において
は、圧延ロールギヤツプ制御装置と圧延ロール速
度制御装置が独立に設けてあるため、この2つの
制御装置間の連繋がうまくいかず高精度の板厚を
得ることができない。
そこで、本発明は、圧延ロールギヤツプ制御と
圧延ロール速度制御を連結させて同時に行ない高
精度の板厚制御を行なう方法を提供することを目
的とする。
問題点を解決するための手段 上記問題点を解決するために本発明では、圧延
ロールギヤツプ制御手段と、圧延ロール速度調整
手段とを備える圧延機の板厚制御方法において、
板厚変化、張力変化および圧下力変化の検出値を
もとにして、該圧延機に加わる外乱を圧延ロール
速度調整のみにより補正すべき外乱、圧延ロール
ギヤツプ調整のみにより補正すべき外乱、および
圧延ロール速度調整と圧延ロールギヤツプ調整の
両者により補正すべき外乱に分類して各外乱の値
の推定を行ない、該推定値に応じて上記圧延ロー
ルギヤツプ調整手段および上記圧延ロール速度調
整手段の操作を同時に行なうことにより板厚変動
を回避する。
上記圧延ロール速度調整のみにより補正すべき
外乱、上記圧延ロールギヤツプ調整のみにより補
正すべき外乱、上記圧延ロール速度調整と圧延ロ
ールギヤツプ調整の両者により補正すべき外乱の
各値の推定、および上記圧延ロールギヤツプ調整
手段と圧延ロール速度調整手段の操作は以下の式
に基づいて行なう。
d^h=P/M−(εs−1)(S^c+d^s)−ε〓σ Us=[1−1/εsTs/Ts′−1/εsTs/Ts
′]S^c d^s−Ts/Ts′1/εsP/M+TS/Ts′ε〓/εsσ f(t)=S^c+d^s v1=−(K3+K4)(−1/Tv′+K3Mv) +K3M〓−1/Tv′Ms/Mvε〓/εs v2=−(K3+K4)K4Mv+K4M〓 Uv=[1−Tv/Tv′−Tv/Tv′]V^+K3σ Uv=[1−Tv/Tv′−Tv/Tv′]V^+K3σ d^v+K4σTv/Tv′Ms/Mv1/εsP/M−Tv/Tv′Ms
Mvεs−1/εsf(t) +(Tv/TvK3+Tv/Tv′K4−K3−Tv/Tv′Ms
Mvε〓/εs)σ ここに、d^vは圧延ロール速度調整のみにより補
正すべき外乱の推定値であり、d^sは圧延ロールギ
ヤツプ制御のみにより補正すべき外乱の推定値で
あり、d^hは圧延ロール速度調整と圧延ロールギヤ
ツプ制御の両者により補正すべき外乱の推定値で
あり、Usは圧延ロール速度変更指令値であり、
U^vは圧延ロールギヤツプ変更指令値であり、S^c
は圧延ロールギヤツプ変化量の推定値であり、V
は圧延ロール速度変化量の推定値であり、σは後
方張力変化量であり、Pは圧下力であり、Mはミ
ル定数であり、εs、ε〓は圧延対象材等により決ま
る定数であり、Tsは応答性調整前の圧延ロール
ギヤツプ制御装置の時定数であり、Ts′は応答性
調整後の圧延ロールギヤツプ制御装置の時定数で
あり、Tvは応答性調整前の圧延ロール速度制御
装置の時定数であり、Tv′は応答性調整後の圧延
ロール速度制御装置の時定数であり、hxは検出さ
れた板厚偏差であり、K1、K2はS^cとd^sの推定速
度を調整するゲインであり、K3、K4はV^とd^v
推定速度を調整するゲインであり、M〓、Ms
Mvは圧延対象材等による決まる定数である。
本発明の板厚制御手段はさらに、上記圧延ロー
ルギヤツプ調整手段と上記圧延ロール速度調整手
段の応答性を調整するフイードバツク手段を備え
ることが望ましい。
作 用 本発明の板厚制御方法は以下の3段階からなる
ことを特徴とする。
−板厚、張力、圧下力を検出する。
−上記検出値をもとにして、圧延機に加わる外乱
を、圧延ロール速度調整のみにより補正すべき
外乱と、圧延ロールギヤツプ調整のみにより補
正すべき外乱と、圧延ロール速度調整と圧延ロ
ールギヤツプ調整の両者により補正すべき外乱
とに分類して、それぞれの外乱値を推定する。
その外乱が圧延ロールギヤツプ調整のみにより
補正すべきものなら圧延ロールギヤツプを調整
し、圧延ロール速度調整のみにより補正すべき
ものなら圧延ロール速度を調整し、圧延ロール
速度調整と圧延ロールギヤツプ調整の両者によ
り補正すべき外乱なら両方同時に調整する。
−また、圧延ロール速度変更指令値および圧延ロ
ールギヤツプ変更指令値に圧延ロール速度変化
量の推定値および圧延ロールギヤツプ変化量の
推定値をフイードバツクすることにより、圧延
ロール速度調整と圧延ロールギヤツプ調整を効
果的に行なうことができるため、高精度の板厚
制御が可能となる。
以下、本発明を実施例により説明するが、これ
らの実施例は本発明の単なる例示であり、本発明
の技術的範囲を何等制限するものではない。
実施例 タンデム圧延機の第(i−1)スタンドと第i
スタンドに注目して説明を行なう。為すべきこと
は、外乱を3種類ds、dv、dhに分類してそれぞれ
の値を推定し、圧延ロール速度変更指令Uv (i-1)
圧延ロールギヤツプ変更指令Us (i)を求めることで
ある。
そこでまず、圧延ロールギヤツプ変更命令Us (i)
と圧延ロール速度変更指令Uv (i-1)が与えられる
と、検出可能な量である第iスタンド後方張力変
化量σ(i-1)と、板厚計で検出される板厚偏差hx (i)
第iスタンド圧下力変化量P(i)とがどうなるかを
調べる。
第iスタンド出側板厚変化量hf (i)は次式のよう
に表わすことができる。
hf (i)=εs・S(i)+ε〓・σ(i-1)+dh …(1) ただし、 S(i):第iスタンド圧延ロールギヤツプ変化量 σ(i-1):第iスタンド後方張力変化量 dh:入側板厚変動等のS(i)、σ(i-1)以外のhf (i)に影響
を及ぼす外乱 εs、ε〓:圧延対象材等によつて求まる係数 また、後方張力変化σ(i-1)は次式で表わされる。
d/dtσ(i-1)=M〓σ(i-1)+MsS(i) +Mv(V(i-1)+dv) …(2) ただし、dvは、入側板厚変動、圧延材の変形抵
抗変動等によつて生じる第(i−1)スタンド先
進率変化、すなわち第(i−1)スタンド出側板
速度変化等のS(i)、V(i-1)以外のσ(i-1)に影響を及ぼ
す外乱である。M〓、Ms、Mvは定数である。
第iスタンド出側板厚変化hf (i)は次式でも表わ
される。
hf (i)=S(i)+P(i)/M(i) …(3) ただし、 P(i):第iスタンド圧下力変化量 M(i):第iスタンドミル定数 圧延ロールギヤツプ変化量S(i)は油圧圧下装置
等の圧延ロールギヤツプ制御装置への変更指令
Us (i)により決定される圧延ロールギヤツプ変化量
Sc (i)のほかにロールの熱膨張等の影響dsも受ける。
式で表現すると次のようになる。
S(i)=Sc (i)+ds …(4) Tsd/dtSc (i)=Sc (i)+Us (i) …(5) (5)式は圧延ロールギヤツプ変更指令Us (i)により
決定される圧延ロールギヤツプ変化量Sc (i)の動特
性を一次遅れで表わしたものであり、Tsは時定
数である。
圧延ロール速度変化量V(i-1)は圧延ロール速度
制御装置に与えられる圧延ロール速度変更指令
Uv (i-1)により次式のように表わされる。
Tvd/dtV(i-1)=−V(i-1)+Uv (i-1) …(6) (1)〜(6)式の関係をブロツク線図に表わすと第2
図のようになる。
この図は、圧延ロールギヤツプ変更指令Us (i)
圧延ロール速度変更指令Uv (i-1)が与えられると検
出可能な量である第iスタンド後方張力変化量
σ(i-1)と、板厚計で検出される板厚偏差hx (i)と第i
スタンド圧下力変化量P(i)とがどうなるかを示し
たものである。
圧延ロールギヤツプ変更指令Us (i)により、(5)式
をもとにした積分がブロツク251で行なわれて
圧延ロールギヤツプ量Sc (i)が求まる。この圧延圧
延ロールギヤツプ量Sc (i)が求まる。この圧延ロー
ルギヤツプ変化量Sc (i)に点261で外乱dsが加わ
り、(4)式で表わされる圧延ロールギヤツプ変化量
S(i)が決定される。
一方、圧延ロール速度変更指令Uv (i-1)により、
(6)式をもとにした積分がブロツク255で行なわ
れて圧延ロール速度変化量V(i-1)が求まる。この
圧延ロール速度変化量V(i-1)に点264で外乱dv
が加わつたものにブロツク256である係数Mv
を掛け、圧延ロールギヤツプ変化量S(i)にブロツ
ク252である係数Msを掛けたものを点265
で加えて、(2)式をもとにした積分をブロツク25
7で行ない後方張力変化σ(i-1)を求める。
圧延ロールギヤツプ量S(i)にブロツク253で
ある係数εsを掛けたものと、後方張力変化σ(i-1)
ブロツク54である係数ε〓をかけたものと外乱dh
が点264で加え合わせて(1)式の第iスタンド出
側板厚変化量hf (i)が決まる。
圧延ロールギヤツプ変化量S(i)と第iスタンド
出側板厚変化量hf (i)から(3)式の第iスタンド圧下
変化量P(i)が求まる。
以下では、上記したのとは反対に、検出可能な
量である第iスタンド後方張力変化量σ(i-1)と、
板厚計で検出される板厚偏差hf (i)と第iスタンド
圧下力変化量P(i)とから圧延ロール速度変更指令
Uv (i-1)と圧延ロールギヤツプ変更指令Us (i)を求め
る操作を説明する。
板厚および張力に偏差が生じる原因は、外乱
dh、dv、dsが加わるためであり、それらの外乱量
を知るとができれば適正な操作を行なうことがで
きる。例えば外乱dsが加わつた場合、第2図から
わかるように板厚hf (i)と張力σ(i-1)の両方が変動す
ることになるが、この場合ギヤツプの調整のみで
板厚と張力を制御すべきであり、外乱dvが加わつ
た場合は速度調整のみでよい。また、外乱dhに対
しては、板厚hf (i)への影響をギヤツプ操作−1/εsdh で補正し、それと同時にギヤツプ変化の張力
σ(i-1)への影響を速度操作(Ms/Mv1/εsdh)で補正
す る必要がある。
したがつて、外乱ds、dvdhに対する圧延ロール
ギヤツプおよび圧延ロール速度の調整は以下のよ
うに行なうことが考えられる。
Us (i)=−ds−1/εsdh …(7) Uv (i-1)=−dv+Ms/Mv1/εsdh …(8) 上記したように、外乱dhに対しては圧延ロール
ギヤツプと圧延ロール速度を同時に操作しなけれ
ばならないが、圧延ロールギヤツプ制御装置の応
答性Tsと圧延ロール速度制御装置の応答性Tv
大きな差がある場合は、(7)(8)式のような操作量の
与え方では、過渡的に外乱dhに対する圧延ロール
ギヤツプと圧延ロール速度操作の同時性が崩れる
ことになる。従つて圧延ロールギヤツプ制御装置
の応答性と圧延ロール速度制御装置の応答性に差
がある場合は(7)(8)式にかえて次式のように操作量
を与える。
Us(i)=(1−Ts/Ts′)Sc (i) +Ts/Ts′(−ds−1/εsdh) …(7′) Uv(i-1)=(1−Tv/Tv′)V(i) +Tv/Tv′(−dv+Ms/Mv1/εsdh) …(8′) ただし(7′)(8′)式の第1項がそれぞれ圧延
ロールギヤツプ制御装置および圧延ロール速度制
御装置の応答性を調製するためのフイードバツク
であり、Ts′、Tv′が調整後の時定数となる。
Ts′=Tv′とすればそれぞれの制御装置の応答性
が一致する。また(7′)(8′)式の第2項の係数
Ts/Ts′、Tv/Tv′は第1項の応答性調整のため
のフイードバツクによるゲイン変化分を補正した
ものである。
すなわち、圧延ロールギヤツプ変更指令Us (i)
よび圧延ロール速度変更指令Uv (i-1)から実際のギ
ヤツプ変化量Sc (i)および圧延ロール速度変化量
V(i-1)への動特性は(5)式および(6)式で表わされる
が、伝達関数表現すると次のようになる。
Sc (i)=1/Tss+1Us (i) …(A−1) V(i-1)=1/Tvs+1Uv (i-1) …(A−2) ただし、s:ラプラス演算子 (7′)(8′)式に示された操作量を(A−1)
(A−2)式に代入すると次式のようになる。
Sc (i)=1/Tss+1・{(1−Ts/Ts′)Sc (i) +Ts/Ts′(−ds−1/εsdh)} …(A−3) V(i-1)=1/Tvs+1・{(1−Tv/Tv′)V(i-1) +Tv/Tv′(−dv+Ms/Mv1/εsdh)}…(A−4
) (A−3)、(A−4)式を変形すると次のよう
になる。
Sc (i)=1/Ts′s+1(−ds−1/εsdh)…(A−5
) V(i-1)=1/Tv′s+1(−dv+Ms/Mv1/εsdh) …(A−6) 従つて、Ts′=Tv′とすれば、外乱dh、dv、ds
から圧延ロールギヤツプ変化量Sc (i)および圧延ロ
ール速度変化量V(i-1)への応答性は一致する。
(7′)(8′)式を実現するためには外乱ds、dv
dhおよびギヤツプSc (i)、速度V(i-1)が必要となる。
以下では、それらを検出された板厚・張力および
圧下力から推定する方法について述べる。
dhの求め方 (1)(3)式より、次式が成立する。
dh=P(i)/M(i)−(εs−1)S(i)−ε〓σ(i-1)…(9
) したがつて、P(i)σ(i-1)はそれぞれ荷重計、張力
計により検出可能であるからS(i)が分ればdhを求
めることができる。S(i)は(4)式よりSc (i)、dsが分れ
ばよい。
dsSc (i)の求め方 外乱dsのモデルとして次式を仮定する。
d/dtds=0 …(10) (10)式は外乱dsが一定であることを意味するもの
であるが、その変動がゆるやかな場合は近似的に
成立する。なお、外乱dsの変動がゆるやかでない
場合は次式のように高次微分を考えればよい。
dn/dtnds=0(n>2の整数) …(11) 以下では(10)式にもとづいて外乱dsを推定する方
法について述べるが(11)式を用いても同様な方法で
行なうことができる。
外乱dsおよび圧延ロールギヤツプ変化量Sc (i)
推定値をd^s、S^(i)とすると次式で求めることがで
きる。
d/dtS^c (i) d^s=−1/Ts 0 0 0 S^c (i) d^s+1/Ts 0us (i)+K1 K2(hx (i)−h^f (i)) …(12) ただし、 h^f (i)=S^c (i)+d^s+P(i)/M(i) …(13) Us (i)=(1−Ts/Ts′)S^c (i) +Ts/Ts′(−d^s−1/εsd^h) …(14) d^h=P(i)/M(i)−(εs−1)(S^(i)+d^s)−εσ
(i-1) …(15) hx (i):X線板厚計等で検出される板厚偏差 K1、K2:S^cとd^sの推定速度を調整するゲイン h^f (i)は推定値(S^c (i)、d^s)から求まる板厚偏差
で、(hx (i)−h^f (i))が推定誤差となる。(12)式の右

第2項までは(5)、(10)式で示される圧延ロールギヤ
ツプ変化量と外乱のモデルであり、モデルから求
まる推定値(d^s、S^c (i))を推定誤差(hx (i)−h^f (i)

で修正していく構造となつている。(12)式に(13)、
(14)、(15)式を代入して整理すると次のように
なる。
Us (i)=[1−1/εsTs/Ts′−1/εsTs/Ts′]S^c
(i) d^s −Ts/Ts′1/εsP(i)/M(i)+Ts/Ts′ε〓/εsσ
(i-1)…(17) (16)式が外乱dsおよび圧延ロールギヤツプ変
化量Sc (i)の推定方法を与える式であり、(17)式
は、その推定値にもとづいて圧延ロールギヤツプ
操作量を決める式である。
なお、外乱dhの推定値は(15)式で与えられ
る。
dv、V(i-1)の求め方 ds、Sc (i)と同様にして次のように行なう。
d/dtV^(i-1) d^v=−1/Tv 0 0 0 V^(i-1) d^v+1/Tv 0Uv (i-1)+K3 K4(y^r (i-1)−yr (i-1)) …(18) ただし、 y^r (i-1)=Mv(V^(i-1)+d^v) +Ms(S^c (i)+d^s) …(19) yr (i-1)=d/dtσ(i-1)−M〓σ(i-1) …(20) Uv (i-1)=(1−Tv/Tv′)V^(i-1) +Tv/Tv′(−d^v+Ms/Mv1/εsd^h) …(21) yr (i-1)は張力の実測値から求まる量であり、y^r (i
−1)は各推定値から決まる量である。(2)式より、
推定が正しければ本来yr (i-1)−y^r (i-1)=0であるか
らyr (i-1)−y^r (i-1)が推定誤差になる。なお、各記号
の意味は次のようになる。
V^(i-1):V(i-1)の推定値 d^v:dvの推定値 K3、K4:V^(i-1)d^vの推定速度を調整するゲイン (18)式に(15)、(19)〜(21)式を代入して
整理すると次のようになる。
ただし、 f(t)=S^c (i)+d^s …(23) v1=−(K3+K4)(−1/Tv′+K3Mv) +K3M〓−1/Tv′Ms/Mvε〓/εs …(24) v2=−(K3+K4)K4Mv+K4M〓 …(25) (22)式はV^(i-1)+K3σ(i-1)およびd^v+K4σ(i-1)

推定方法を与える式である。これより(21)式に
示した圧延ロール速度操作量は次のように構成さ
れる。
Uv (i-1)=[1−Tv/Tv′−Tv/Tv′]V^(i-1)
K3σ(i-1) d^v+K4σ(i-1)+Tv/Tv′Ms/Mv1/εsP(i)/M(i) −Tv/Tv′Ms/Mvεs−1/εsf(t)+(Tv
/Tv′K3+Tv/Tv′K4−K3−Tv/Tv′Ms/Mvε〓/εs
)σ(i-1)…(26) (16)式、(17)式および(22)式、(26)式に
より所期の板厚制御系が構成される。ブロツク図
で表わすと第1図a、第1図bとなる。
なお、圧延ロールギヤツプ制御装置と圧延ロー
ル速度制御装置の応答性を調整する必要がない場
合には、上記の式でTs=Ts′、Tv=Tv′と置けば
よい。
第1図a、第1図bに示したブロツク図の操作
を実行させるには、ゲイン測定器1〜27、加算
器101〜114、積分器201〜204を用い
ればよい。
第1図aは、検出可能な量である第iスタンド
後方張力変化量σ(i-1)と、板厚計で検出される板
厚偏差hx (i)と第iスタンド圧下力変化量P(i)とから
圧延ロールギヤツプ変更指令Us (i)を求める手続き
を示す図である。
検出可能な量である第iスタンド後方張力変化
量σ(i-1)と、板厚計で検出される板厚偏差hf (i)と第
iスタンド圧下力変化量P(i)を第iスタンドミル
定数M(i)で割つたものとはそれぞれゲイン設定器
2,1,3を通つた後、加算器101で加算され
る。他方、第iスタンド圧下力変化量P(i)を第i
スタンドミル定数M(i)で割つたものと板厚偏差hx (i
はそれぞれゲイン設定器9,8を通つた後、加
算器105で加え合わされる。
加算器101の出力は加算器102を通つて積
分器201に送られ積分された後、ゲイン設定器
4を経て加算器102にフイードバツクされる。
この加算器102には、さらに、積分器202に
よる加算器105の出力の積分値がゲイン設定器
5を経てフイードバツクされている。積分器20
1からの最終出力が、圧延ロールギヤツプ変化量
Sc (i)の推定値S^c (i)である。
加算器105の出力は、上で述べたように加算
器106を通つて積分器202に送られ積分され
た後、ゲイン設定器11を経て加算器106にフ
イードバツクされる。この加算器106には、さ
らに、積分器201による加算器101の出力が
ゲイン設定器10を通つてフイードバツクされて
いる。積分器202からの最終出力が、外乱ds
推定値d^sである。
外乱の推定値d^sと第iスタンド圧下変化量P(i)
を第iスタンドミル定数で割つたものはそれぞれ
ゲイン設定器12,13を経て、加算器104で
加え合わされる。
第iスタンド後方張力変化量σ(i-1)をゲイン設
定器7を通したものと、ゲイン設定器6の出力
と、加算器104の出力が加算器103で加え合
わされることにより圧延ロールギヤツプ変更指令
Us (i)が求められる。
積分器201と202の出力は、加算器107
で加え合わされてf(t)として第1図bに送ら
れる。
第1図bは、第1図aの続きで、検出可能な量
である第iスタンド後方張力変化量σ(i-1)と、板
厚計で検出される板厚偏差hx (i)と第1スタンド圧
力下変化量P(i)とから圧延ロール速度変更指令Uv (i
−1)を求める手続きを示す図である。
第iスタンド圧下力変化量P(i)を第iスタンド
ミル定数M(i)で割つたものとf(t)と第iスタ
ンド後方張力変化量σ(i-1)はそれぞれゲイン設定
器14,17,16を通つた後、加算器108で
加え合わされる。他方、f(t)と第iスタンド
方向張力変化量σ(i-1)はそれぞれゲイン設定器2
2,21を通つた後、加算器111で加え合わさ
れる。
加算器108の出力は加算器109を通つて積
分器203に送られ積分された後、ゲイン設定器
18を経て加算器109にフイードバツクされ
る。この加算器109には、さらに、積分器20
4による加算器111の出力の積分値がゲイン設
定器19を経てフイードバツクされている。
加算器111の出力は、上で述べたように加算
器112を通つて積分器204に送られ積分され
た後、ゲイン設定器24を経て加算器112にフ
イードバツクされる。この加算器112には、さ
らに、積分器203による加算器108の出力が
ゲイン設定器23を通してフイードバツクされて
いる。
f(t)と第iスタンド後方張力変化量σ(i-1)
それぞれゲイン設定器26,27を通つて加算器
114で加え合わされる。また、第iスタンド圧
下力変化量P(i)を第iスタンドミル定数で割つた
ものと積分器203の出力はそれぞれゲイン設定
器15,20を通つて加算器110で加え合わさ
れる。
加算器110の出力と、積分器204の出力を
ゲイン設定器25を通したものと、加算器114
の出力とは加算器113で加え合わされることに
より圧延ロール速度変更指令Uv (i-1)が求められ
る。
本発明は、上記説明に用いたタンデム圧延機だ
けでなく、シングルスタンドの圧延機にも適用可
能である。シングルスタンドの場合は上流スタン
ドの速度変更指令がペイオフリールの速度変更指
令となる。
発明の効果 以上詳しく説明した、本発明の板厚制御方法に
は以下のような利点がある。
圧延ロールギヤツプ制御装置および圧延ロール
速度制御装置に不要な指令を与えることが少なく
なるため、外乱が加わつた場合の板厚、張力の変
動が小さくなる。特に、圧延機の加減速時に圧延
材と圧延ロールの間の摩擦係数等の変化による板
厚変動を大幅に減少させることができる。
また、外乱推定に使用する検出信号として板厚
と張力および圧下力の3個を使用することで3種
類の外乱を推定することが可能となるため、外乱
除去効果が増大する。特に、入側板厚変動が大き
い場合にはその効果が顕著である。
【図面の簡単な説明】
第1図aは、検出可能な量から外乱の値を推定
して圧延ロールギヤツプ変更指令を出力するため
のブロツク線図であり、第1図bは、検出可能な
量から外乱の値を推定して圧延ロール速度変更指
令を出力するためのブロツク線図であり、第2図
は、圧延機のブロツク線図であり、第3図は、従
来の板厚制御方法を示す図である。 (主な参照番号)、1〜27……ゲイン設定器、
101〜114……加算器、201〜204……
積分器、301,302……スタンド、303…
…張力計、304……板厚計、305……圧延ロ
ール速度制御装置、306……圧延ロールギヤツ
プ制御装置。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 圧延ロールギヤツプ調整手段と、圧延ロール
    速度調整手段とを備える圧延機において、板厚変
    化、張力変化および圧下力変化の検出値をもとに
    して、該圧延機に加わる外乱を圧延ロール速度調
    整のみにより補正すべき外乱、圧延ロールギヤツ
    プ調整のみにより補正すべき外乱、および圧延ロ
    ール速度調整と圧延ロールギヤツプ調整の両者に
    より補正すべき外乱に分類して各外乱の値の推定
    を行ない、該推定値に応じて上記圧延ロールギヤ
    ツプ調整手段および上記圧延ロール速度調整手段
    の操作を同時に行なうことにより板厚変動を回避
    する板厚制御方法において、上記外乱の各値およ
    び上記圧延ロールギヤツプ調整手段と圧延ロール
    速度調整手段の操作を以下の式に基づいて行なう
    ことを特徴とする板厚制御方法。 d^h=P/M−(εs−1)(S^c+d^s)−ε〓σ Us=[1−1/εsTs/Ts、−1/εsTs/Ts
    ′]S^c d^s−Ts/Ts′1/εsP/M+TS/Ts′ε〓/εsσ f(t)=S^c+d^s v1=−(K3+K4)(−1/Tv′+K3Mv) +K3M〓−1/Tv′Ms/Mvε〓/εs v2=−(K3+K4)K4Mv+K4M〓 Uv=[1−Tv/Tv′−Tv/Tv′]V^+K3σ Uv=[1−Tv/Tv′−Tv/Tv′]V^+K3σ d^v+K4σTv/Tv′Ms/Mv1/εsP/M−Tv/Tv′Ms
    Mvεs−1/εsf(t) +(Tv/Tv′K3+Tv/Tv′、K4−K3−Tv/Tv
    Ms/Mvε〓/εs)σ ここに、d^vは圧延ロール速度調整のみにより補
    正すべき外乱の推定値であり、d^sは圧延ロールギ
    ヤツプ制御のみにより補正すべき外乱の推定値で
    あり、d^hは圧延ロール速度調整と圧延ロールギヤ
    ツプ制御の両者により補正すべき外乱の推定値で
    あり、Uvは圧延ロール速度変更指令値であり、
    Usは圧延ロールギヤツプ変更指令値であり、S^c
    は圧延ロールギヤツプ変化量の推定値であり、V^
    は圧延ロール速度変化量の推定値であり、σは後
    方張力変化量であり、Pは圧下力であり、Mはミ
    ル定数であり、εs、ε〓は圧延対象材等により決ま
    る定数であり、Tsは応答性調整前の圧延ロール
    ギヤツプ制御装置の時定数であり、Ts′は応答性
    調整後の圧延ロールギヤツプ制御装置の時定数で
    あり、Tvは応答性調整前の圧延ロール速度制御
    装置の時定数であり、Tv′は応答性調整後の圧延
    ロール速度制御装置の時定数であり、hxは検出さ
    れた板厚偏差であり、K1、K2はS^cとd^sの推定速
    度を調整するゲインであり、K3、K4はV^とd^v
    推定速度を調整するゲインであり、M〓、Ms
    Mvは圧延対象材等により決まる定数である。 2 上記圧延ロールギヤツプ調整手段と上記圧延
    ロール速度調整手段の応答性を調整するフイード
    バツク手段を備えることを特徴とする特許請求の
    範囲第1項に記載の板厚制御方法。
JP61060144A 1986-03-18 1986-03-18 圧延機の板厚制御方法 Granted JPS62214818A (ja)

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