JP3152524B2 - 熱間連続圧延における被圧延材の板厚制御方法 - Google Patents

熱間連続圧延における被圧延材の板厚制御方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、熱間連続圧延におけ
る被圧延材の板厚制御方法に関し、とくに圧延スタンド
における圧延荷重を正確かつ迅速に調整することによっ
て高い板厚精度を有するホットストリップを安定して得
ようとするものである。
【0002】
【従来の技術】従来、熱間連続圧延においては、板厚が
目標通りであるホットストリップを製造するために、圧
延前に各スタンドの圧下位置とロール速度を最適値に設
定する必要があり、これらの値を計算するのに、種々の
圧延モデル式が用いられてきた。
【0003】例えば、スタンドの圧下位置 (設定値) S
を求めるには、ミル伸びを予測する下記の(1) 式に示さ
れるようなゲージメータ式が用いられ、また各スタンド
の圧延荷重P0 については、下記の(2) 式を用いて予測
されていた。
【0004】 S=h−f(P0 ,W0 ,VR 0,…) …(1) h:スタンドの出側板厚 f:ミル延びを求めるための関数 P:圧延荷重 W:板幅 VR :ロール速度 添字0:予測値または設定値 P0 =Km 0 ・B0 ・Ld 0 p 0 …(2) Km :平均変形抵抗 (圧延温度、ひずみ、ひずみ速度、
被圧延材の化学成分などの関数) B:板幅 Ld :ロール接触弧長 (ロール半径、スタンドの入側出
側板厚の関数) Qp :圧下力関数 添字0:予測値または設定値
【0005】ところで、従来法に従う圧延荷重の予測に
おいては、圧延温度や板厚等といった入力データの誤差
とモデル式自体の誤差があるために、ロールの圧下位置
を精度よく設定することができない不利があった。
【0006】このような問題の解決を図ったものとし
て、例えば、特公昭51-2061 号公報には、前段スタンド
の圧延荷重の変化に基づき後段スタンドの圧延荷重の変
化を予測してスタンドの圧下位置を修正する方法が開示
されており、また、特開昭63-220915 号公報では、スタ
ンド間の少なくとも一箇所にて被圧延材の板厚を測定
し、その上流側のスタンドの圧延荷重を測定することで
板厚と材料の変形抵抗を分離して検出し、この検出値と
予め求めておいた設定値との誤差値に基づいて下流スタ
ンドのロール間隙とロール周速度の設定値を修正する方
法が提案されている。
【0007】しかしながら、これらの方法は、いずれも
入力データの誤差と圧延モデル式の誤差 (実測圧延荷重
と圧延過程で得られた被圧延材の測定データに基づいて
求めた圧延荷重との誤差) を区別していないので、圧延
荷重の変化を予測するのには限界があった。一方、応答
性のよい板厚制御法として、特開昭59-144510 号公報で
は、スタンド間に厚さ計を設置し、これによって検出し
た板厚偏差に基づいて次スタンドの圧下位置の修正を行
うフィードフォーワード制御法が提案されているが、こ
の制御法は、圧延モデル式の誤差に起因した圧下位置の
設定誤差については何ら考慮が払われていないため、こ
れに伴う板厚偏差はなくすことができず、板厚精度の改
善を図ることはできない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】この発明の目的は、熱
間連続圧延を行うに際して圧延スタンドにおける圧延荷
重を正確に予測、調整することによって板厚精度の高い
ホットストリップを安定して製造できる板厚制御方法を
提案するところにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明は、熱間連続圧
延ラインの最終スタンドを除く少なくとも一基の圧延ス
タンドにて、被圧延材の先端の入側板厚、入側表面温
度、出側板厚および出側表面温度を測定するとともに当
該スタンドの圧延荷重を測定し、得られた測定結果に基
づいて当該スタンドにおける設定圧延荷重の誤差と次ス
タンドの入側板厚偏差、圧延温度偏差を求め、これらを
制御要因にして次スタンド以降の圧延スタンドの圧下位
置を修正することを特徴とする熱間連続圧延における被
圧延材の板厚制御方法である。
【0010】
【作用】n個の圧延スタンドを配列した熱間連続圧延ラ
インにおいて第iスタンド(ただし、i≠nである)の
入側および出側に、厚さ計および温度計を設置して被圧
延材の板厚制御を行う場合を例にして以下に説明する。
【0011】図1は、この発明を実施するのに適した熱
間連続圧延設備の要部を示すものである。この設備を用
いた圧延過程で被圧延材1の板厚制御を行うには、被圧
延材1の先端が第iスタンドの入側に設置された厚さ計
2および温度計3に到達した時点で、被圧延材1の板厚
xiおよび表面温度Tsiを測定し、次いで被圧延材1が
第iスタンドのロール4に噛み込まれた直後に荷重計5
により圧延荷重Pi を測定する。そしてさらに、被圧延
材1の先端が第iスタンドの出側に設置された厚さ計
6、温度計7に到達した時点で、被圧延材1の板厚
xi、表面温度Tsi+1を測定する。
【0012】次いで、これらの測定結果をもとにして、
第iスタンドにおける圧延温度Tiを下記の (3)式より
求める。 Ti =J [(Tsi+Tsi+1)/2) ・ (Hxi+hxi)/2)] …(3) ここで、J:温度、板厚の関数
【0013】次いで、圧延温度Ti を用いて変形抵抗K
ciを求めるとともに第iスタンドの入側及び出側の実測
板厚Hxi、hxiを用いて接触弧Ldci 、圧下力関数Q
pci を求め、(4) 式より第iスタンドの圧延荷重Pci
計算する。 Pci=Kci・Bi ・Ldci ・Qpci … (4)
【0014】上記の圧延荷重Pciと実測圧延荷重Pi
比Fc が圧延モデル式の誤差に相当する。 Fc =Pi /Pci …(5)
【0015】一方、次の圧延スタンドである第i+1ス
タンドでは、その入側板厚偏差および圧延温度偏差によ
って出側偏差が生じるが、この時の入側板厚偏差ΔH
xi+1と圧延温度偏差ΔTi+1 は(6),(7) 式によって求
めることができる。 ΔHxi+1=hxi−H0 i+1 …(6) ΔTi+1 =(∂T/∂Ts )・Tsi+1−T0 i+1 …(7) ここで、∂T/∂Ts :圧延温度に及ぼす入側表面温度
の影響係数
【0016】したがって、第i+1スタンドにおいて目
標通りの出側板厚を得るためには、ΔHxi+1、およびΔ
i+1 に起因する誤差分とモデル式誤差Fc に起因する
誤差分だけ圧下位置を修正する必要があり、その時の修
正量ΔSi+1 は、下記の(8)式により求められる。 ΔSi+1 =−Gi+1 ・1/Mi+1 ・{(∂P/ ∂H) i+1 ・ΔHxi+1 +(∂P/ ∂T) i+1 ・ΔTi+1 +P0 i+1 ・( Fc −1) } …(8) ここで、G:ゲイン M:ミル定数 ∂P/ ∂H:圧延荷重に及ぼす入側板厚の影響係数 ∂P/ ∂T:圧延荷重に及ぼす圧延温度の影響係数 圧下位置制御装置8では、上記(8) 式にて求められたΔ
i+1 に従い第i+1スタンドの圧下位置を修正する。
【0017】以上のように、この発明においては、被圧
延材の圧延中に、当該スタンドにおける設定圧延荷重の
誤差を求めるとともに、次スタンドの入側板厚偏差およ
び圧延温度偏差を求め、これらを制御要因にして次スタ
ンドの圧下位置を修正するようにしたので、板厚偏差は
極めて小さなものとなる。
【0018】なお、上掲図1では第iスタンド、第i+
1スタンドまでしか示さなかったが、第i+2スタンド
以降においても、同様の手順で圧下位置の修正を行えば
よいのはいうまでもない。
【0019】
【実施例】7スタンド熱間連続圧延機を用いたホットス
トリップの製造ラインにおいて、その第5スタンドと第
6スタンドの入側および出側に、厚さ計および温度計を
設置し、目標板厚2.3 mm、目標板幅1200mmのホットスト
リップを製造すべくこの発明方法に従って板厚制御を行
いながら圧延を行いった。得られたストリップの品質状
況 (最終出側におけるホットストリップコイルの板厚の
標準偏差) について調査した。その結果を、入側板厚偏
差、圧延温度偏差にのみ基づいて (圧延モデル式の誤差
なしと仮定)圧下位置の修正を行う比較法 (特開平4-13
4113号公報に開示の板厚制御技術) の結果とともに比較
して表に示す。
【0020】表に示す結果から明らかなように、この発
明によれば、最終出側における板厚偏差は極めて小さく
ホットストリップの先端はもとよりその全長にわたって
安定した板厚に仕上げることができることが確認でき
た。
【0021】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明によれば、
熱間連続圧延機を用いたホットストリップの製造に際し
て迅速かつ的確な圧下修正を行うことができ、切り捨て
部分の少ない品質の良好なコイルを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に従う板厚制御要領の説明図である。
【符号の説明】
1 被圧延材 6 厚さ計 2 厚さ計 7 温度計 3 温度計 8 圧下位置制御装置 4 ロール M 計算機 5 荷重計
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B21B 37/00 - 37/78

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱間連続圧延ラインの最終スタンドを除
    く少なくとも一基の圧延スタンドにて、被圧延材の先端
    の入側板厚、入側表面温度、出側板厚および出側表面温
    度を測定するとともに当該スタンドの圧延荷重を測定
    し、得られた測定結果に基づいて当該スタンドにおける
    設定圧延荷重の誤差と次スタンドの入側板厚偏差および
    圧延温度偏差を求め、これらを制御要因にして次スタン
    ド以降の圧延スタンドの圧下位置を修正することを特徴
    とする熱間連続圧延における被圧延材の板厚制御方法。
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