JP3040044B2 - 熱延鋼板の板幅制御方法 - Google Patents

熱延鋼板の板幅制御方法

Info

Publication number
JP3040044B2
JP3040044B2 JP5145853A JP14585393A JP3040044B2 JP 3040044 B2 JP3040044 B2 JP 3040044B2 JP 5145853 A JP5145853 A JP 5145853A JP 14585393 A JP14585393 A JP 14585393A JP 3040044 B2 JP3040044 B2 JP 3040044B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rolling mill
width
vertical
roll opening
horizontal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP5145853A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0716627A (ja
Inventor
孝行 加地
秀行 湯沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Steel Corp
Original Assignee
JFE Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JFE Steel Corp filed Critical JFE Steel Corp
Priority to JP5145853A priority Critical patent/JP3040044B2/ja
Publication of JPH0716627A publication Critical patent/JPH0716627A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3040044B2 publication Critical patent/JP3040044B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control Of Metal Rolling (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、熱延鋼板の板幅制御方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】熱延鋼板における板幅精度は、冷間での
トリム代の削減や幅不足による格落ちの現象などの点か
ら歩留りに大きな影響を及ぼす。板幅変動の要因として
は、スラブ手入れなどの素材に起因するもの、加熱炉の
スキッドマークの温度むらによるもの、先後端部の不均
一なマスフローによるものなどがある。
【0003】このような板幅変動を防止する技術とし
て、例えば特開昭59− 94513号公報、特公平5− 123号
公報あるいは特開昭50− 90560号公報などのように、竪
型圧延機の圧下量を調整するものが提案されている。ま
ず、特開昭59− 94513号の内容は、竪型圧延機に設置さ
れた荷重計の信号に基づき竪型圧延機の幅圧下量をゲー
ジメータ式により演算するフィードバック板幅制御にお
いて、ゲージメータ式におけるチューニング率を、竪型
圧延機直下の圧延材の温度を計測する温度計の信号と、
前記竪型圧延機とその下流に位置する水平圧延機での寸
法加工量と、圧延材の目標板幅、板厚および鋼種に基づ
き、モデル式にて演算し、板内で逐次変更設定するよう
にしたもので、これによってゲージメータ式板幅制御方
式の弱点である板幅、板厚、材料温度、竪ロールの幅圧
下量などによってチューニング率が変化するのを解決す
べく、温度計を設置したものである。
【0004】また、特公平5− 123号および特開昭50−
90560号は、竪ロール入側へ板幅計を設け、該板幅計に
より実測した金属素材の先端板幅を基準とした板幅変化
が水平ロール出側での板幅に影響する影響感度GWと、
竪ロール位置を変化したとき水平ロール出側での板幅に
影響する影響感度GEを予め導出し、上記板幅計の計測
値および上記影響感度GW、GEにより竪ロール位置を
修正するようにして、前記ゲージメータ式板幅制御方式
の弱点を回避するために、板幅計を設置しフィードバッ
ク制御を行うようにしたものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来例においてはそれぞれ問題がある。すなわち、特
開昭59− 94513号においては、悪環境の圧延機近傍に温
度計を設置する必要があるから、測定精度の維持やメン
テナンスの面などにおいて解決すべき課題が多い。
【0006】また、特公平5− 123号の場合は板幅計を
比較的測定環境のよい竪型圧延機入側に設置するとして
いるが、しかし、入側板幅を測定するタイミングと実際
に竪ロールで幅を制御するタイミングが異なるため、デ
ータのトラッキング精度が重要となり、材料長さ検出器
や記憶装置などを付帯する必要がある。さらに、特開昭
50− 90560号の場合も同様に付帯装置が必要である。な
お、この特開昭50− 90560号には、「竪ロールに設置し
たロードセルが圧延荷重を測定し、竪ロール入側幅WM1
はWM1=(圧延荷重、竪ロール開度)の関係から計算で
きる」と手続補正書の中で記載しているが、具体的な関
数fは示されていないのである。
【0007】本発明は、上記のような従来技術の有する
課題を解決した熱延鋼板の板幅制御方法を提供すること
を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の態様は、
水平圧延機と該水平圧延機の前段に設けられた竪型圧延
機とを対として鋼板を熱間圧延する際に、前記竪型圧延
機における圧延荷重P E とロール開度Eを用いて下記
(1) 式により該竪型圧延機への入側板幅WinE を推定
し、該推定入側板幅と基準板幅との偏差に基づいて、前
記水平圧延機出側板幅が所望の値となるように前記竪型
圧延機のロール開度を制御することを特徴とする。
【0009】 WinE =E+(PE /ME )+(PE /mE ) ────────(1) ここで、ME ;竪型圧延機剛性、mE ;定数である。ま
た、本発明の第2の態様は、水平圧延機と該水平圧延機
の前段に設けられた竪型圧延機とを対として鋼板を熱間
圧延する際に、前記竪型圧延機における圧延荷重PE
ロール開度Eを用いて前記(1) 式により該竪型圧延機へ
の入側板幅W inE を推定し、該推定入側板幅と基準板幅
との偏差に基づいて、入側板幅から前記水平圧延機出側
板幅への影響係数および前記竪型圧延機のロール開度か
ら前記水平圧延機出側板幅への影響係数を用いて、前記
水平圧延機出側板幅が所望の値となるように前記竪型圧
延機のロール開度を制御することを特徴とする。
【0010】
【作 用】本発明者らは、上記した課題を解決すべく鋭
意研究・実験を積み重ねた結果、竪ロール入側板幅W
inE は竪ロール圧延荷重PE 、開度Eを用いて(1) 式で
近似可能なことを見出した。その実機データの一例を図
2に示す。ここで、竪型圧延機の板幅制御に用いられる
制御方式としては、入側板幅や竪ロール開度の影響を影
響係数の形で表現できるフィードフォワード制御の方が
わかりよく、かつ調整も容易である。そこで、竪型圧延
機における情報から入側板幅を推定することによりフィ
ードフォワード制御における付帯設備を不要とし、ゲー
ジメータ板幅制御におけるチューニング率に相当するパ
ラメータを物理量と関連する影響係数に置き換えること
により、簡便な制御方式を実現し得たものである。
【0011】以下に、本発明の原理について説明する。
一般に、竪型圧延機における圧延荷重PE と竪ロールの
入側板幅WinE および出側板幅WoutEの間には、下記
(2) 式の関係が成立する。 PE =kmE・H・√{RE ・(WinE −WoutE)・QE }……………(2) ここで、kmE:変形抵抗、H:材料厚み、RE :竪ロー
ル半径、QE :圧下力関数である。
【0012】また、竪ロール出側板幅WoutEと竪ロール
開度Eおよび竪ロール圧延荷重PEの間には、一般的に
下記(3) 式が成立する。 WoutE=E+(PE /ME ) ……………(3) ここで、ME :竪型圧延機剛性である。したがって、上
記(2) ,(3) 式において、各パラメータを適切に設定す
るようにすれば、両式および竪ロール開度実績値および
竪ロール荷重実績値から竪ロールにおける入側板幅推定
値WinE * を逐次求めることができる。
【0013】入側板幅および竪ロール開度から水平圧延
機出側板幅Wout への影響は影響係数を用いると、一般
的に下記(4) 式で表現される。したがって、水平圧延機
出側板幅変動を起こさない竪ロール開度Eは、前述の入
側板厚推定値WinE * と任意に設定した入側板幅基準値
からの偏差ΔWinE * を用いて、下記(5) 式により求め
ることができる。
【0014】
【数1】
【0015】以下に、竪型圧延機のロール開度の具体的
な制御手順について説明する。 まず、竪型圧延機における圧延荷重PE を表す式
(2) を下記(6) 式で近似する。 PE =mE ・(WinE −WoutE) ……………(6) そして、任意の入側板幅を基準として、入側板幅推
定値ΔWinE * を下記(7) 式で推定する。
【0016】 ΔWinE * =ΔWoutE+(ΔPE /mE ) ……………(7) この(7) 式は前出(3) 式の関係から下記(8) 式として表
現することができる。 ΔWinE * =ΔE+{(1/ME )+(1/mE )}・ΔPE ……(8) ついで、圧延条件から予め前記(4) 式における影響
係数(∂Wout /∂Win E , ∂Wout /∂E)を求め
る。 さらに、パラメータmE を設定する。この設定方法
としては、予め過去のデータをもとに作成したモデルに
圧延条件を代入して求めてもよいが、少なくとも1点の
板幅が既知である場合には、同地点の竪ロール圧延荷重
および竪ロール開度を用いて、前記(6) 式からmE を逆
算するようにしてもよい。 次に、圧延時における竪ロール開度Eおよび竪ロー
ル圧延荷重PE を用いて、材料の任意の地点を基準とし
て、それらの差すなわち竪ロール開度偏差ΔEおよび竪
ロール圧延荷重偏差ΔPE を下記(9) ,(10)式から算出
する。
【0017】 ΔE=E−E0 ……………(9) ΔPE =PE −PE0 ……………(10) ここで、E0 :材料の任意の地点における竪ロール開度
基準値、PE0:同じく竪ロール圧延荷重基準値である。 (5) 式に基づいて入側板幅偏差による水平圧延機出
側板幅偏差を防止する竪ロール開度Eを演算し、新たな
竪ロール開度設定値E′を下記(11)式により求める。
【0018】 E′=E+ΔE ……………(11) この竪ロール開度設定値E′を用いて、竪ロール開
度を制御する。さらに、上記した制御手順においては温
度による影響については触れなかったが、竪ロール圧延
荷重には通常竪ロール入側板幅変動による影響と温度変
動による影響が混在しているため、前出(8) 式により求
められる入側板幅推定値ΔWin E * は、両者の影響を考
慮した入側板幅変動値となっている。したがって、本発
明法によれば、温度変動の影響も受けない安定した板幅
制御が可能となる。
【0019】
【実施例】以下に、本発明の実施例について、図1を参
照して詳しく説明する。図において、1は圧延材で矢示
F方向に進行する。2は竪型圧延機の竪ロール、3は水
平圧延機の水平ロール、4は竪ロール2に設置された竪
ロール圧延荷重検出器、5は竪ロール2のロール開度を
検出するロール開度位置検出器、6は竪ロール2のロー
ル開度を調整する圧下モータ、7は入側板幅演算器、8
は竪ロール開度演算器、9は竪ロール開度制御装置であ
る。
【0020】そこで、入側板幅演算器7において、竪ロ
ール圧延荷重検出器4からの圧延荷重PE とロール開度
位置検出器5からの竪ロール開度Eを入力して、前出
(9) ,(10)式を用いて竪ロール開度偏差ΔEおよび竪ロ
ール圧延荷重偏差ΔPE を演算し、また(8) 式を用いて
入側板幅推定値ΔWinE * を求めて、竪ロール開度演算
器8に入力する。
【0021】この竪ロール開度演算器8では、(11)式に
基づいて新たな竪ロール開度設定値E′を演算して竪ロ
ール開度制御装置9に出力し、圧下モータ6を操作して
竪ロール開度を制御する。これによって、水平圧延機3
の出側板幅変動を抑制することができる。なお、竪ロー
ル出側板幅を所望値に制御する従来のゲージメータ板幅
制御をマイナーな制御ループとしてもち、チューニング
率を“1”近傍に設定した場合、前出の(4),(5) 式はそ
れぞれ下記(12), (13)式となる。
【0022】
【数2】
【0023】したがって、(8) 式により推定した入側板
幅推定値ΔWinE * を(13)式へ代入し、前記ゲージメー
タ板幅制御の目標値を変更してもよい。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、温
度測定を行うことなくかつ簡便な手段により、水平圧延
機出側板幅を所望の値になるように竪ロール開度を制御
するようにしたので、圧延鋼板の歩留りを向上させるこ
とが可能であるとともに、測定センサの測定精度の維持
やメンテナンスの省力化に寄与する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示すブロック図である。
【図2】幅圧下量と竪ロール圧延荷重の関係を示す特性
図である。
【符号の説明】
1 圧延材 2 竪ロール 3 水平ロール 4 竪ロール圧延荷重検出器 5 ロール開度位置検出器 6 圧下モータ 7 入側板幅演算器 8 竪ロール開度演算器 9 竪ロール開度制御装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B21B 37/22

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水平圧延機と該水平圧延機の前段に設
    けられた竪型圧延機とを対として鋼板を熱間圧延する際
    に、前記竪型圧延機における圧延荷重PE とロール開度
    Eを用いて下記(1) 式により該竪型圧延機への入側板幅
    inE を推定し、該推定入側板幅と基準板幅との偏差に
    基づいて、前記水平圧延機出側板幅が所望の値となるよ
    うに前記竪型圧延機のロール開度を制御することを特徴
    とする熱延鋼板の板幅制御方法。 WinE =E+(PE /ME )+(PE /mE ) ────────(1) ここで、ME ;竪型圧延機剛性、mE ;定数である。
  2. 【請求項2】 水平圧延機と該水平圧延機の前段に設
    けられた竪型圧延機とを対として鋼板を熱間圧延する際
    に、前記竪型圧延機における圧延荷重PE とロール開度
    Eを用いて前記(1) 式により該竪型圧延機への入側板幅
    inE を推定し、該推定入側板幅と基準板幅との偏差に
    基づいて、入側板幅から前記水平圧延機出側板幅への影
    響係数および前記竪型圧延機のロール開度から前記水平
    圧延機出側板幅への影響係数を用いて、前記水平圧延機
    出側板幅が所望の値となるように前記竪型圧延機のロー
    ル開度を制御することを特徴とする熱延鋼板の板幅制御
    方法。
JP5145853A 1993-06-17 1993-06-17 熱延鋼板の板幅制御方法 Expired - Fee Related JP3040044B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5145853A JP3040044B2 (ja) 1993-06-17 1993-06-17 熱延鋼板の板幅制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5145853A JP3040044B2 (ja) 1993-06-17 1993-06-17 熱延鋼板の板幅制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0716627A JPH0716627A (ja) 1995-01-20
JP3040044B2 true JP3040044B2 (ja) 2000-05-08

Family

ID=15394605

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5145853A Expired - Fee Related JP3040044B2 (ja) 1993-06-17 1993-06-17 熱延鋼板の板幅制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3040044B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102125934A (zh) * 2009-12-31 2011-07-20 新疆八一钢铁股份有限公司 单机架粗轧减宽控制方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0716627A (ja) 1995-01-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3844280B2 (ja) 板圧延における圧下レベリング設定方法
JP3040044B2 (ja) 熱延鋼板の板幅制御方法
JP3521081B2 (ja) 熱間仕上げ圧延機における板幅制御方法
JP4306273B2 (ja) タンデム圧延機におけるストリップの蛇行制御装置及び蛇行制御方法
JP2968647B2 (ja) 熱間圧延における板幅制御法
JP2692544B2 (ja) 熱間圧延機の温度制御方法及び装置
JP3403330B2 (ja) 熱間圧延における板幅制御方法
JPH1110215A (ja) 熱間圧延材のウエッジ制御方法
JP3767832B2 (ja) 熱間圧延における板厚制御方法
JP3491602B2 (ja) 連続圧延機における板厚制御方法
JPS626713A (ja) 熱間圧延機の圧延材出側温度制御方法
JP2978407B2 (ja) 圧延制御方法
JP3467559B2 (ja) 熱間連続圧延における板幅制御方法
JP2953334B2 (ja) テーパ厚鋼板の製造方法
JP3205175B2 (ja) 熱間圧延における板幅制御方法
JP3490305B2 (ja) 圧延機の板厚制御装置
JP3451919B2 (ja) 熱間連続圧延機におけるスタンド間張力制御方法
JPH05111712A (ja) 連続圧延機の板厚・板クラウン制御方法
JPH0441010A (ja) 冷間圧延におけるエッジドロップ制御方法
JP2001137918A (ja) 熱間圧延機のセットアップ方法
JPH0763747B2 (ja) 熱間連続圧延機における通板時の板厚制御方法
JP3646622B2 (ja) 板幅制御方法
JP3617227B2 (ja) 連続式タンデム圧延機における板材の板厚制御方法
JPS5994513A (ja) 自動板幅制御方法及び装置
JP3152524B2 (ja) 熱間連続圧延における被圧延材の板厚制御方法

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees