JPH03230317A - 磁気記録媒体 - Google Patents

磁気記録媒体

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JPH03230317A
JPH03230317A JP2023778A JP2377890A JPH03230317A JP H03230317 A JPH03230317 A JP H03230317A JP 2023778 A JP2023778 A JP 2023778A JP 2377890 A JP2377890 A JP 2377890A JP H03230317 A JPH03230317 A JP H03230317A
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JP
Japan
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binder
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magnetic recording
polyurethane resin
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JP2023778A
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English (en)
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Masahiro Yamakawa
雅裕 山川
Katsuya Nakamura
勝也 中村
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Zeon Corp
Original Assignee
Nippon Zeon Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、磁性粉を含んだ磁性層が非磁性基体上に設け
られてなる磁気テープ等の磁気記録媒体に関し、さらに
詳細には非磁性基体の磁性層形成面とは反対側に設けら
れるバックコート層に含まれる結合剤に関する。
(従来の技術) 近年、磁気記録媒体の高記録密度化が要求されており、
例えば磁気テープにおいても、磁性粉の微細化や、平滑
性の高い非磁性支持体を用いて磁性層の表面特性を向上
させるなどの方法が採られている。しかしながら、これ
らの方策により、記録媒体の表裏とも表面特性が向上す
るために両面共に摩擦係数が増大し、走行性、耐久性の
面で不利になることから、支持体上の磁性層面とは反対
の面にバックコート層を設けることが広くおこなわれて
いる。
これらバンクコート層は一般に、非磁性粉末と結合剤を
主たる構成成分としており、バンクコート層の表面には
、磁気テープの走行性を向上させるために適当な凹凸が
施されている。これは、バックコート層の表面が過度に
平滑であると、走行系との接触面積が増加して摩擦係数
が高くなり、磁気テープの走行性能が低下するためであ
り、方、バックコート層表面の凹凸が過度になると、バ
ンクコート層の凹凸が磁性層に転写され、この結果磁性
層の表面特性が損なわれ、磁気記録媒体の電磁変換特性
が低下する。従って、バックコート層の製造に関しては
非磁性粉末の粒度分布を調整するのみならず、非磁性粉
末のバックコート層での分散を向上させる必要がある。
そして、従来、ハックコート層相の結合剤としては、主
としてポリウレタン樹脂、塩化ビニル系樹脂、ポリエス
テル樹脂、ニトロセルロース樹脂、エポキシ樹脂、フェ
ノキシ樹脂などが単独または併用で使用されてきている
このバックコート層においては非磁性粉末に対する結合
剤の分散性は耐久性、走行性を左右する重要な要素であ
るが、上述した従来の結合剤では分散性が不足し、ピン
チローラ−やガイドビンによる傷付きや多数回数の走行
後の粉落ちの問題があった。
そこで、これらの耐久性、走行性を改善するために、例
えばバンクコート層に界面活性剤を分散剤として使用す
る等の方法もあるが、界面活性剤が低分子であるために
、バンクコート層中での保持力の不足による粉落ち、経
時変化でのブルーミングによる機械的強度や耐久性の劣
化等の問題を生ずる。
(発明が解決しようとする問題点) 本発明者らは、上記欠点を解決すべく鋭意検討した結果
、非磁性支持体上の磁性層面とは反対面に、結合剤中に
分散された非磁性粉末を含むバックコート層を設けてな
る磁気記録媒体において、前記バックコート層用結合剤
成分として特定のポリウレタン樹脂を含有させることに
より、非磁性粉末の分散が極めて容易になり、平滑性に
優れたバックコート層形成が行えるのみならず、摩擦係
数が低(、かつ耐久性に優れたバンクコート層が得られ
ることを確認して本発明を完成するに到った。
(問題点を解決するための手段) かくして本第1発明によれば、非磁性支持体の一方の面
に磁性層を、他方の面に非磁性粉末と結合剤を生体とす
るバックコート層を有する磁気記録媒体において、該バ
ックコート層が、ジイソシア名−トとポリオールとの反
応により生成するウレタン結合を持つ樹脂であって1分
子内に平均2.3個以上のイソシアネート基を持ち、そ
の数平均分子量が2,000以上で10,000以下で
ありかつ分子量1,000以下の成分が20%未満であ
るポリウレタン樹脂を結合剤として含有する磁気記録媒
体が提供される。
また本第2発明により、第1発明におけるポリウレタン
樹脂がイソシアネート基のほかに、分子内に活性水素原
子を持たない極性基を有するものである磁気記録媒体が
提供される。
本発明に用いられるポリウレタン樹脂の分子量の測定は
ゲルパーミェーションクロマトグラフィー(以下GPC
と略称する)により行った。分子量分布は分子量既知の
ポリスチレンを標準とじて用い換算した。
本発明に用いられるポリウレタン樹脂のごとくイソシア
ネート基を持つものについては、メタノールと室温にて
反応させたのちGPCの測定を行った。
本発明に用いられるポリウレタン樹脂の分子量は数平均
分子量で2,000〜10.000の範囲であることを
要する。数平均分子量が2.000未満だと、耐久性が
劣り、10.000を越えると分散性の低下をきたす。
本発明に用いられるポリウレタン樹脂において、分子i
ll、000以下の成分量が20%未満であることを要
する(この値はGPCにより分子量分布を測定し、分子
量が1 、000以下の成分量を算出した)分子量1 
、000以下の成分量がこれより多いと粘着性を帯びや
すくなる。
本発明に用いられるポリウレタン樹脂のイソシアネート
基の数は、1分子当たり2.3個以上を要する。これよ
り少ない場合は、ポリウレタン樹脂の結合が十分な網目
構造を取り得す、満足な機械的性質、耐摩耗性が得られ
ない。
本発明に用いられる1分子当たり2.3個以上のイソシ
アネート基を有し数平均分子量が2,000〜10、0
00でありかつ分子量1,000以下の成分が20%未
満であるようなポリウレタン樹脂は、有機ジイソシフ名
−トと3個以上の水酸基を有するポリオール類の単独ま
たは線状の末端水酸基を有するジオールとの混合物から
得られる。
有機ジイソシアネートとしては、2.4−トリレンジイ
ソシアネート(以下2.4−TDIと略す)、2.64
リレンジイソシアネート(以下2.6−TDIと略す)
、及びこれらの混合物、4,4”−ジフェニルメタンジ
イソシアネート(以下MDIと略す)、p−フェニレン
ジイソシアネート、トフェニレンジイソシアネート、1
,5−ナフチレンジイソシアネート、イソホロンジイソ
シアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、リジン
ジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、ソク
ロヘキサンジイソシア第一ト、水添MDIなど及びこれ
らの混合物が挙げられる。これらのうち、MDI、2.
4TDI及びこれらの混合物が好適である。
線状の末端水酸基を有するジオールとしては、例えば末
端が水酸基の分子量500〜3000のポリエーテルポ
リオール、ポリエステルポリオール及び低分子量グリコ
ールが挙げられる。ポリエーテルポリオールとしては、
エチレングリコール、1.2−プロピレングリコール、
2.3−7”チレングリコール、1,4−ブチレングリ
コール、2.2−ジメチル−1,3−プロパンジオール
、ジエチレングリコール、1.5−ペンタメチレングリ
コール、1.6−ヘキサメチレングリコール、3−メチ
ル−1,5−ベンタンジオール、シクロヘキサン−1,
4−ジオール、シクロヘキサン−1,4−メタノールな
どのグリコール類の単独あるいはこれらの混合物とコハ
ク酸、マレイン酸、アジピン酸、グルタル酸、ピメリン
酸、スヘリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、フタル酸
、イソフタル酸、テレフタル酸、ヘキサヒドロテレフタ
ル酸、ヘキサヒドロイソフタル酸などの二塩基酸、及び
これらの酸エステル、酸ハライドと重縮合することによ
って得られるものが挙げられる。さらに、ε〜カプロラ
クトンなどの上記グリコール類の存在下で開環付加重合
したポリカプロラクトンジオール類が挙げられる。低分
子量グリコールとしては、前記ポリエステル類の製造に
際して使用される上記グリコール類の単独及び混合物を
用いることができる。さらに、ハイドロキノンにエチレ
ンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサ
イドなどを2〜4モル付加したジオール類が挙げられる
分子中3個以上の水酸基を持つポリオールとしては、例
えばトリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、
グリセリン、ペンタエリスリトール、トリエタノールア
ミンなどの低分子量のトリ及びテトラオール、前記末端
水酸基の分子量500〜3000のポリエーテルポリオ
ールにエチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ま
たはブチレンオキサイドを付加したポリエチレンエーテ
ルポリオール、ポリブチレンエーテルポリオール、ポリ
ブチレンエーテルポリオールなどのポリエーテルポリオ
ール類、上記低分子量トリオールと前記低分子量グリコ
ールとの混和系で前記二塩基酸及びこれらの酸エステル
、酸ハライドと重縮合することによって得られるポリエ
ステルポリオール類、ε−カプロラクトン等のラクトン
を該トリオール及びグリコールとの混和物の存在下で開
環付加重合したポリカプロラクトンポリオール類が挙げ
られる。
本発明で使用されるポリウレタン樹脂を製造するに際し
、有機ジイソシアネートとポリオールのNCo10Hモ
ル比は1.2/1〜2/1であり、この範囲をはずれる
と本発明で求めている優れた諸性能が得られない。
また、本第2発明におけるポリウレタン樹脂に導入され
る分子内に活性水素原子を持たない極性基としては、 (Mはアルカリ金属を表し、M′はアルカリ金属または
炭化水素基を表し、Rはアルキル基、アリル基、アルケ
ニル基またはアルコキシル基等の有機残基を表す)など
が挙げられる。
本第2発明におけるポリウレタン樹脂に上記分子内に活
性水素原子を持たない極性基を導入する方法としては、
1分子中にこれら活性水素原子を持たない極性基とイソ
シアネート基に対して反応し得る活性水素原子を1個以
上有する化合物をポリウレタン樹脂の合成時に反応させ
ることにより得られる。このような化合物の例としては
、フェノールスルホン酸ナトリウム、4−ソジウムスル
ホヘンジルアルコール、イセチオン酸ナトリウム、4−
ソジウムスルホフェニル酢酸、4−ソジウムスルホフェ
ニルブロビオン酸、4−ソジウムスルホアニリン、4−
ソジウムスルホヘンズアミド、サリチル酸ナトリウム、
グリコール酸ナトリウム、p−アミノ安息香酸ナトリウ
ムなどの分子中に1個の活性水素基を持つ化合物、ヒド
ロキノンスルホン酸ナトリウム、5−ソジウムスルホサ
リチル酸ナトリウム、2−ラジウムスルホ−1,4−ブ
タンジオール、5ソジウムスルホイソフタル酸ナトリウ
ム、2.4−ジオキシ安息香酸ナトリウム、ジメチロー
ルフロヒオン酸ナトリウム、4,4−ビスヒドロキシフ
ェニル酪酸ナトリウムなどの分子中に2個の活性水素基
を持つ化合物などが挙げられる。
また、前記ポリウレタン樹脂の製造に際して使用される
長鎖ポリオール類に、予めこれら活性水素原子を持たな
い極性基を公知の方法にて導入し、ポリウレタン樹脂の
製造に際して用いる方法によっても得られる。
本第2発明におけるポリウレタン樹脂中の活性水素原子
を持たない極性基の量は、ポリウレタン樹脂1分子当た
り0.2〜5個であり、好ましくは0.5〜3個である
。5個より多いと耐湿性が低下し、0.2個より少ない
と本発明の効果が顕れない。
本発明で使用されるポリウレタン樹脂を製造するに際し
、必要に応じて触媒として有機金属化合物、例えば、ジ
ブチル錫ジラウレート、あるいは3級アミン例えば、N
−メチルモルフォリン、トリエチルアミン等を添加して
もよい。また、樹脂の安定性等を増すために、酸化防止
剤、紫外線吸収剤、加水分解防止剤等を添加してもよい
また、本発明で用いられるポリウレタン樹脂を製造する
にあたっては、従来の公知の方法をとることができ、所
望により触媒の存在下で反応剤を十分に混合後、反応混
合物を押出機へ注入する方法及びジメチルホルムアミド
、トルエン、キシレン、ベンゼン、ジオキサン、シクロ
ヘキサン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケト
ン、シクロヘキサノン、酢酸エチル、酢酸ブチルなどの
単独または混合溶剤系の有機溶媒中で反応させる?8液
反応法の通常の製造方法を用いることができる。
本発明の磁気記録媒体のバンクコート層の結合剤として
上記ポリウレタン樹脂を単独で使用することもできるが
、通常は他の結合剤と混合して使用する。他の結合剤と
混合して使用する場合、全結合剤の10〜90重量%の
範囲で該ポリウレタン樹脂を使用することが好ましい。
上記ポリウレタン樹脂と混合して使用する他の結合剤に
特に制限はない。他の結合剤の例としては、本発明以外
のポリウレタン樹脂、塩化ビニル酢酸ビニル共重合体、
塩化ビニル酢酸ビニルおよびマレイン酸および/または
(メタ)アクリル酸との共重合体、塩化ビニルプロピオ
ン酸ビニル共重合体、および以上の塩化ビニルカルボン
酸ビニルエステル系共重合体のケン化物、塩化ビニル塩
化ビニリデン共重合体、塩化ビニルアクリロニトリル共
重合体、(メタ)アクリル酸エステルアクリロニトリル
共重合体、(メタ)アクリル酸エステル塩化ビニリデン
共重合体、(メタ)アクリル酸エステルスチレン共重合
体、ナイロン−シリコン系樹脂、ニトロセルロース−ポ
リアミド樹脂、ボリフフ化ビニル、塩化ビニリデンアク
リロニトリル共重合体、ブタジェンアクリロニトリル共
重合体、スチレンブタジェン共重合体、スチレンブタジ
ェンアクリロニトリル共重合体、ポリアミド樹脂、ポリ
ビニルブチラール、セルロース誘導体(セルロースアセ
テートブチレート、セルロースアセテートプロピオネー
ト、セルロースダイアセテート、セルローストリアセテ
ート、ニトロセルロース等)ポリエステル樹脂、クロロ
ビニルエーチルアクリル酸エステル共重合体、各種の合
成ゴム等の熱可塑性樹脂、フェノール樹脂、フェノキシ
樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、アルキッド樹脂、シリ
コン樹脂、アクリル系反応樹脂、エポキシ−ポリアミド
樹脂、ニトロセルロースメラミン樹脂等の熱硬化性樹脂
が挙げられる。
更にこれらの結合剤は、それ自体公知のその他の官能基
を有していてもよく、それらの官能基の中で特に、−5
OJ、 −303M、 −502M、 −COOM、−
MHz、−N”Rz。
OH,リン酸基、リン酸エステル基からなる群から選ば
れたすくなくとも一種の官能基(但し、Mは水素原子又
はアルカリ金属原子を示し、Rはアルキル基、アリル基
、アルケニル基またはアルコキシル基等の有機残基を示
す)を有しているものが好ましい。これらの官能基の量
は樹脂1g当たりI X 10−6〜1×10−を当量
台まれていることが好ましい。
本発明の磁気記録媒体のバンクコート層中の全結合剤の
含有量は、通常は非磁性粉末100重量部に対して10
〜100重量部であり、好ましくは40〜80重量部で
ある。
本発明の磁気記録媒体においては、バンクコート層に非
磁性粉末が混入されるが、この非磁性粉末としては無機
化合物あるいは有機化合物のいずれを使用してもよく、
例えばカーボンブランク、ヘマタイト、雲母、シリカゲ
ル、酸化マグネシウム、硫化亜鉛、炭化タングステン、
窒化ホウ素、デンプン、酸化亜鉛、カオリン、タルク、
粘土、硫酸鉛、炭酸バリウム、炭酸カルシウム、炭酸マ
グネシウム、ベーム石(γ−A 1202  ・H2O
)アルミナ、硫化タングステン、酸化チタン、ポリ(テ
トラフルオロエチレン)粉末、ポリエチレン粉末、ポリ
塩化ビニル粉末、金属粉等である。これらは単独でも、
あるいは2種以上を混合しても良い。
本発明の磁気記録媒体においては、上述の各成分の他、
添加剤として従来公知の分散剤、潤滑剤、研磨剤、帯電
防止剤、防錆剤等を適宜混合し、有機溶剤中に分散させ
てバックコート層塗料を調製し、非磁性支持体の一方の
面に塗布して形成される。
ここで、上記非磁性支持体の素材としては、通常この種
の磁気記録媒体に使用されるものであれば如何なるもの
であってもよく、例えばポリエチレンテレフタレート等
のポリエステル類、ポリエチレン、ポリプロピレン等の
ポリオレフィン類、セルローストリアセテート、セルロ
ースダイアセテート、セルロースアセテートブチレート
等のセルロース誘導体、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニ
リデン等のビニル系樹脂、ポリカーボネート、ポリイミ
ド、ポリアミド、ポリアミドイミド等のプラスチック、
紙、アルミニウム、銅等の金属、アルミニウム合金、チ
タン合金等の軽合金、セラミックス、単結晶シリコン等
が挙げられる。この非磁性支持体の形態としては、フィ
ルム、テープ、シート、ディスク、カード、ドラム等の
いずれでも良い。
またバックコート層塗料を調製するための有機溶剤とし
ては、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチ
ルケトン、シクロヘキサノン等のケトン系溶剤、酢酸メ
チル、酢酸エチル、酢酸ブチル、乳酸エチル、酢酸グリ
コールモノエチルエーテル等のエステル系溶剤、グリコ
ールジメチルエーテル、グリコールモノエチルエーテル
、ジオキサン等のグリコールエーテル系溶剤、ベンゼン
、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素系溶剤、ヘキ
サン、ヘプタン等の脂肪族炭化水素系溶剤、メチレンク
ロライド、エチレンクロライド、四塩化炭素、クロロホ
ルム、エチレンクロロヒドリン、ジクロロベンゼン等の
有機塩素化合物系溶剤が挙げられる。
本発明が適用される磁気記録媒体としては、まず磁性塗
料を非磁性支持体表面に塗布することにより磁性塗膜が
磁性層として形成される、いわゆる塗布型の磁気記録媒
体が挙げられる。
塗布型の磁気記録媒体において、非磁性支持体や磁性塗
膜を構成する磁性粉末、樹脂結合剤等は従来公知のもの
がいずれも使用可能で、何ら限定されるものではない。
また磁性塗膜には、前記の磁性粉末、樹脂結合剤の他、
添加剤として分散剤、研磨剤、帯電防止剤、防錆剤等が
加えられても良い。
あるいは、非磁性支持体表面に蒸着、スパッタリング、
イオンブレーティング、メツキ等の手法により金属磁性
薄膜が磁性層として形成される、いわゆる金属薄膜型の
磁気記録媒体にも適用することが可能である。
この場合にも、適用可能な金属薄膜型の磁気記録媒体の
非磁性支持体、金属磁性薄膜は何ら限定されるものでは
なく、従来より知られるものがいずれも使用でき、また
非磁性支持体と磁性層との間に下地層を介した構成であ
っても良い。
かくして本発明によれば、非磁性粉末が極めて良好に分
散して平滑性に優れたハックコート層が得られるのみな
らず、摩擦係数が低く、かつ耐久性に優れたものとなる
(実施例) 以下に実施例を挙げて本発明をさらに具体的に説明する
。なお、実施例、比較例中の部及び%は特に断りのない
かぎり重量基準である。
ポリウレタン合成例1 撹拌用プロペラ、温度計及びコンデンサーを設置した温
度調節可能な容量51の反応器内にメチルエチルケトン
566.2g、分子量1 、000のポリブチレンアジ
ペート1,000g (1,00モル”) 、2.4−
TDl 208.8g (1,20モル) 、MD 1
225.0g (0,90モル)、を仕込んで80℃で
3時間反応させた後、トリメチロールプロパンの3%メ
チルエチルケトン溶液500gを(トリメチロールプロ
パンとして0.11モル)を加えてさらに6時間反応さ
せて、試料(A)を得た。同様に操作して、添加するト
リメチロールプロパンのメチルエチルケトン溶液を各々
1,000,1500及び1 、800gとした試料(
B)(C)及び(D)を得た。
ポリウレタン各試料の組成は(表−1)の通りである。
ポリウレタン合成例2 長鎖ポリオール、ジイソシアネート化合物、短鎖ポリオ
ールを(表−2)の様に変えて、同様の操作法にて試料
(E)(F)(1)を合成した。
また、合成例1と同様の操作法にてポリブチレンアジペ
ートとMDI、TDIを反応させた後、(表−2)に示
す極性基含有化合物をトリメチロールプロパンに溶融混
合させたものを加えて反応させて、試料(G)(H)を
得た。これらのポリウレタン各試料の組成を市販のウレ
タンプレポリマー(J)、?!気硬化性ポリウレタン(
K)とともに(表−2)に示した。
実施例1 コバルト被着磁性酸化鉄粉末400部(比表面積40m
/g)、塩化ビニル系重合体(日本ゼオン■製MR−1
10)50部、メチルエチルケトン49部、トルエン4
9部、シクロヘキサノン32部、カーボンブランク2部
、アルミナ4部、ミリスチン酸2部、ブチルステアレー
ト1部よりなる混合物を90分間高速剪断分散した後、
ポリウレタン樹脂(ポリブチレンアジペート/1,4ブ
タンジオ一ル/MDI系)40部とメチルエチルケトン
30部、トルエン30部、シクロヘキサノン20部を加
え30分間分散させ、更に上記混合溶剤を合計50部、
ポリイソシアネート(日本ポリウレタン工業■製コロネ
ー1−L)15部を加えた後更に10分間分散させて磁
性塗料とした。得られた磁性塗料をポリエステルフィル
ム上に塗膜厚5μ鴎となるように塗布し磁場配向処理し
た後乾燥し、カレンダー処理を行った。
次に、カーボンブランク100部、塩化ヒニル系樹脂(
ユニオンカーバイト社製 ビニライトVAGH)50部
、メチルエチルケトン49部、トルエン49部、シクロ
へキサノン32部よりなる混合物を90分間高速剪断分
散した後、第1表に示したポリウレタン樹脂Bを55部
、メチルエチルケトン30部、トルエン30部、シクロ
ヘキサノン20部を加えて30分間混合した。これを上
述のポリエステルフィルムの磁性塗料組成物の塗布面と
は反対側の面に塗布し、65℃65時間加熱処理を行っ
た後、1部2インチ幅に裁断してサンプルテープを作製
した。
実施例2 バックコート層塗料組成物の調製において結合剤Bの代
わりに結合剤Cを用いた他は、実施例1と同様の方法に
よりサンプルテープを作製した。
実施例3 バックコート層塗料組成物の調製において結合剤Bの代
わりに結合剤りを用いた他は、実施例1と同様の方法に
よりサンプルテープを作製した。
実施例4 バックコート層塗料組成物の調製において結合剤Bの代
わりに結合剤Eを用いた他は、実施例1と同様の方法に
よりサンプルテープを作製した。
実施例5 バックコート層塗料組成物の調製において結合剤Bの代
わりに結合剤Fを用いた他は、実施例1と同様の方法に
よりサンプルテープを作製した。
実施例6 バックコート層塗料組成物の調製において結合剤Bの代
わりに結合剤Gを用いた他は、実施例1と同様の方法に
よりサンプルテープを作製した。
実施例7 バックコート層塗料組成物の調製において塩化ビニル系
樹脂をビニライトVAGHの代わりに400X110A
(日本ゼオン■製)を用い、結合剤Bの代わりに結合剤
Hを用いた他は、実施例1と同様の方法によりサンプル
テープを作製した。
比較例1 バックコート層塗料組成物の調製において結合剤Bの代
わりに結合剤Aを用いた他は、実施例1と同様の方法に
よりサンプルテープを作製した。
比較例2 バックコート層塗料組成物の調製において結合剤855
部の代わりに結合剤Iを40部用い、さらにポリイソシ
アネート(日本ポリウレタン工業■製 コロネートし)
15部を加えた他は、実施例1と同様の方法によりサン
プルテープを作製した。
比較例3 バックコート層塗料組成物の調製において結合剤Bの代
わりに結合剤Jを用いた他は、実施例1と同様の方法に
よりサンプルテープを作製した。
比較例4 バックコート層塗料組成物の調製において結合剤Bの代
わりに結合剤Kを用いた他は、実施例1と同様の方法に
よりサンプルテープを作製した。
得られた各サンプルテープを使用して、次に記す方法で
評価を行った。その結果を(表−3)に示す。
試料をVHSカ七ノドに詰め、湯度20″C,柑対湿度
60%でVHSデツキにて100回繰り返し走行させ傷
付きの状況を目視観察し、非常に良好な場合を◎、良好
な場合を○、やや傷が付く場合を△、傷付きのひどい場
合を×の4段階で評価2)走行摩擦係数 温度20℃、相対湿度55%でテープ走行試験機TBT
−300D (横浜システム研究断裂)を用いた。
3)表面粗さ 粗さ測定器5E−3C(小板研究所製)で2.5鶴長測
定し、カットオフ0.25、縦倍率5000倍、横倍率
50倍、針圧30■で測定した。
(表−3)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、非磁性支持体の一方の面に磁性層を、他方の面に非
    磁性粉末と結合剤を主体とするバックコート層を有する
    磁気記録媒体において、該バックコート層が、ジイソシ
    アネートとポリオールとの反応により生成するウレタン
    結合を持つ樹脂であって1分子内に平均2.3個以上の
    イソシアネート基を持ち、その数平均分子量が2,00
    0以上で10,000以下でありかつ分子量1,000
    以下の成分が20%未満であるポリウレタン樹脂を非磁
    性粉末の結合剤として含有する磁気記録媒体。 2、ポリウレタン樹脂が分子内に活性水素原子を持たな
    い極性基を有するものである特許請求範囲第1項記載の
    磁気記録媒体。
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DE1990620525 DE69020525T2 (de) 1989-12-27 1990-12-27 Binder für Pulver und magnetischer Aufzeichnungsträger mit Verwendung des Binders und Pulvers.
EP19900125523 EP0435264B1 (en) 1989-12-27 1990-12-27 Binders for powder and magnetic recording media using same
US08/076,703 US5482777A (en) 1989-12-27 1993-06-15 Magnetic recording media and composition containing a specified polyurethane binder

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH01189022A (ja) * 1988-01-22 1989-07-28 Fuji Photo Film Co Ltd 磁気記録媒体

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