JP2002269720A - 磁気記録媒体 - Google Patents

磁気記録媒体

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JP2002269720A
JP2002269720A JP2001063876A JP2001063876A JP2002269720A JP 2002269720 A JP2002269720 A JP 2002269720A JP 2001063876 A JP2001063876 A JP 2001063876A JP 2001063876 A JP2001063876 A JP 2001063876A JP 2002269720 A JP2002269720 A JP 2002269720A
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coating
coating layer
layer
surface tension
acid
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JP2001063876A
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Minoru Takahashi
稔 高橋
Tsuyoshi Hachitsuka
剛志 八塚
Hirotoshi Kitsumoto
博俊 木津本
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Toyobo Co Ltd
Original Assignee
Toyobo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 2層コート型磁気記録媒体において平滑性に
優れた塗工膜を形成させる。 【解決手段】 非磁性支持体上に非磁性粉末を結合剤中
に分散した下層塗布層と強磁性粉末を結合剤中に分散し
た上層塗布層を設けた磁気記録媒体において、下層塗布
層と上層塗布層に用いられる各々塗料の表面張力と結合
剤樹脂の表面張力が以下の条件を満たし、かつ下層塗布
層と上層塗布層が連続して或いは同時に非磁性支持体上
に塗布されている事を特徴とする磁気記録媒体。 0≦γ1−γ2≦10 γB2≦45 γ1 :下層塗布層用塗料の表面張力(dyne/cm) γ2 :上層塗布層用塗料の表面張力(dyne/cm) γB2:上層塗布層結合剤樹脂の表面張力(dyne/cm)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は磁気記録媒体に関
し、更に詳しくは磁性層の表面平滑性に優れかつ、磁性
及び非磁性顔料の充填性にも優れた、電磁変換特性と耐
久性が共に優れた磁気テープ、磁気ディスクなどの磁気
記録媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】汎用的磁気記録媒体である磁気テープ、
フロッピィディスクは長軸1μm以下の針状磁性粒子を
分散剤、潤滑剤、帯電防止剤などの添加剤とともに結合
剤溶液に分散させて磁気塗料を作り、これをポリエチレ
ンテレフタレートフィルムに塗布して作られている。
【0003】磁性層の結合剤に要求される特性として
は、従来から磁性粒子の分散性、分散安定性、充填性、
配向性、かつ磁性層の耐久性、耐摩耗性、耐熱性、非磁
性支持体との接着性等が挙げられ、結合剤は非常に重要
な役割を果たしている。
【0004】従来より用いられている結合剤としては、
塩化ビニル・酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル・酢酸ビ
ニル・ビニルアルコール共重合体、塩化ビニル・塩化ビ
ニリデン共重合体、ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹
脂、アクリロニトリル・ブタジエン共重合体、ニトロセ
ルロース、セルロースアセテート・ブチレート、エポキ
シ樹脂あるいはアクリル樹脂等が使用されている。
【0005】これらの樹脂のうちポリウレタン樹脂はウ
レタン結合による分子間水素結合により他の樹脂と比べ
て強靭性、耐摩耗性の特性が優れている。しかし従来の
ポリウレタン樹脂は磁性粉末の分散性能が低く、これを
改良するために種々の研究がなされてきた。例えば、
2,2-ジアルキル-1,3-プロパンジオールを含有す
るポリエステルポリオールから誘導されるウレタン樹脂
を用いたもの(特開平2-240177号公報)、分岐
鎖を有する多価アルコールを用いたポリウレタン樹脂
(特開平2-177020号公報)がある。
【0006】近年、磁気記録媒体の高記録密度化が進む
中で、磁性層はより薄膜で表面が平滑である事が求めら
れている。磁性層表面が平滑化される程、磁気ヘッドと
の摩擦が増大する、さらには磁気テープの相対走行速度
が速くなる傾向から磁性層には十分な耐久性がこれまで
以上に要求される様になった。
【0007】また一方では磁性粒子は高度に微細化かつ
均一化され、更に抗磁力が大幅に向上される傾向にあ
る。この様な要求に対しては従来主流であった酸化鉄系
の磁性粉末に代わり、現在では金属微粒子系の開発が主
流となっている。磁性粒子が微細化すればするほど、ま
た抗磁力が高くなるほど従来の結合剤では分散が困難に
なり、結合剤に対してますます磁性粒子の分散性能が高
いことが求められている。
【0008】最近の高記録密度塗布型磁気記録媒体では
磁性層はその下の非磁性顔料が分散された層と共にウエ
ット・オン・ウエットでPETフィルム、PENフィル
ム、アラミドフィルム等の非磁性支持体上に同時或いは
連続2層コートされる方式が主流となっている。非磁性
顔料としては一般にヘマタイト粒子、酸化チタン粒子、
カーボンブラック粒子等が用いられる。上層(磁性層)
と下層(非磁性層)の厚みはそれぞれ上層:約0.1μ
m、下層:1〜2μmで、上層の厚みが極めて薄い。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】この様な塗工方式によ
り、極めて平滑でかつ薄層の磁性層を得るためには上層
塗布液/下層塗布液間の重層コート適合性が要求され、
適切な上層塗布液と下層塗布液の選択が非常に重要な要
素となる。
【0010】ここで重層コート適合性とは下層塗布液と
上層塗布液を連続、或いは同時に非磁性支持体上に塗布
した際、塗布直後或いは乾燥過程において塗膜表面にひ
び割れ、凹凸等の荒れを生じる事無く、平滑でかつ上下
層各々均一な厚みの重層塗工膜を形成する性質のことを
指す。上述の如く上層磁性層厚みはおよそ0.1μmと
極めて薄く、塗膜表面の微少な凹凸や塗布厚みの変動は
記録媒体の電磁変換特性を顕著に低下させるため、重層
コート適合性の良い下層塗布液と上層塗布液を選択する
事は高記録密度媒体製造上極めて重要な要素となる。
【0011】上下層塗布液間の重層コート適合性が悪い
場合に起こる現象としては上層塗布膜のはじき現象、ひ
び割れ現象、或いはユズ肌現象等が挙げられる。これら
現象は重層コート直後或いは多くの場合塗布膜乾燥工程
中に上層塗布液と下層塗布液間の表面張力差により引き
起こされるもので、2種塗料を重ね塗りした際にしばし
ば現れる現象として、概説塗料物性工学(佐藤弘三 理
工出版社)等に詳細が説明されている。
【0012】塗布液の表面張力に影響する要因としては
溶剤種類、不揮発分濃度、顔料の種類、結合剤樹脂組
成、種々添加剤等、多様な要因が存在する。これらの
内、塗布液の表面張力には溶剤成分の関与した要因、す
なわち溶剤種類と不揮発分濃度の影響が大きい。しかし
ながら乾燥工程においては塗布膜中での溶剤成分濃度が
急激に減少し、溶剤成分以外の要因が顕著に影響し始め
る。結合剤樹脂組成も表面張力に影響する主要因とな
り、上下層塗布液各々の結合剤成分の選択が平滑表面を
有し、かつ薄く均一な厚みの磁性層を形成させる重要な
要素となる。したがって、同時、或いは連続塗布によっ
て良好な重層塗布層を得るためには、上下塗布液が重層
コートされた直後から、溶剤が抜けきるまでの行程を通
して、上層塗布液の表面張力は下層塗布液の表面張力と
同等又は適度な範囲で低い事が望ましい。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題、すなわち同時
あるいは連続重層コートして得られた乾燥塗膜がはじ
き、ひび割れ、ユズ肌等の問題を生じる事無く、極めて
平滑な塗膜表面を形成させるための手段として鋭意検討
した結果、本発明に到達した。すなわち本発明は非磁性
支持体上に非磁性粉末を結合剤中に分散した下層塗布層
と強磁性粉末を結合剤中に分散した上層塗布層を設けた
磁気記録媒体において、下層塗布層と上層塗布層に用い
られる各々塗料の表面張力と下層塗布層に用いられる結
合剤樹脂の表面張力が以下の条件(式1,式2)を満た
し、かつ下層塗布層と上層塗布層が連続して或いは同時
に非磁性支持体上に塗布されている事を特徴とする磁気
記録媒体を提供するものである。 0≦γ1−γ2≦10 式1 γB2≦45 式2 γ1 :下層塗布層用塗料の表面張力(dyne/cm) γ2 :上層塗布層用塗料の表面張力(dyne/cm) γB2:上層塗布層結合剤樹脂の表面張力(dyne/cm)
【0014】連続に或いは同時に上下塗布液が重層コー
トされる事により形成される塗布層の表面状態は下層塗
布層用塗料の表面張力(γ1)と上層塗布層用塗料の表
面張力(γ2)との差と良い対応を示す。すなわちγ1<
γ2の場合、塗布面に上記はじき、ひび割れ等の現象が
起こりやすい。またγ1−γ2が10N/mを越える場合
も塗布膜表面に荒れを生じ易い。
【0015】しかしながらたとえγ1とγ2の差が上記条
件を満たす場合、すなわちγ1−γ2値が0〜10(dyne
/cm)の範囲内にある場合でも上層塗布層に用いられる結
合剤樹脂表面張力が上記条件、すなわちγB2≦45(dy
ne/cm)を満たしていなければ同時或いは連続に重層塗
布を施した後の、乾燥工程でゆず肌等の表面荒れ現象を
生じ易くなる。これは塗膜乾燥過程においては上層塗布
層、下層塗布層各々の表面張力が溶剤の飛散に伴い刻々
と変化しており、特に上層は下層に比較し溶剤飛散が早
いために上層塗布層の表面張力が下層塗布層表面張力よ
り高い状況を招き易くなるためである。この様な理由か
ら上層塗布層に用いられる結合剤樹脂の表面張力は下層
塗布層に用いられる結合剤樹脂の表面張力よりも低い、
或いは少なくとも同等並である事が好ましい。
【0016】本発明の上層塗布層結合剤樹脂としては分
子量300〜5000のポリオール成分(a成分)と有
機ポリイソシアネート成分(b成分)と必要により用い
られる分子量300未満の低分子量グリコール成分(c
成分)からなるポリウレタン樹脂が好ましい。
【0017】上記分子量300以上のポリオール成分
(a成分)としてはポリオレフィン系ジオール、ポリカ
プロラクトン系ジオール、ポリエステル系ジオール、ポ
リエーテル系ジオール等を用いる事が出来るがこれらの
うちポリエステル系ジオールとポリエーテル系ジオール
が好ましい。
【0018】上記ポリエステル系ジオールの酸成分とし
てはコハク酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン
酸、ドデカンジカルボン酸、ドデシニルコハク酸等の脂
肪族系二塩基酸、1,2-シクロヘキサンジカルボン酸、1,
3-シクロヘキサンジカルボン酸、1,4-シクロヘキサンジ
カルボン酸、4-メチル-1,2-シクロヘキサンジカルボン
酸、1,2-ビス(4-カルボキシシクロヘキシル)メタン、
2,2ビス(4-カルボキシシクロヘキシル)プロパン等の
脂環族系二塩基酸、あるいはテレフタル酸、イソフタル
酸、オルソフタル酸、1,6-ナフタレンジカルボン酸
等の芳香族ジカルボン酸を挙げる事が出来るがこれらの
内、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、1,2−シ
クロヘキサンジカルボン酸、1,4−シクロヘキサンジカ
ルボン酸、イソフタル酸、オルソフタル酸が好ましい。
【0019】上記二塩基酸以外の化合物として、結合剤
樹脂の磁性粒子への吸着量を向上させ、分散性を付与さ
せる目的で5-ナトリウムスルホイソフタル酸、5-カリ
ウムスルホイソフタル酸、ナトリウムスルホテレフタル
酸等のスルホン酸金属塩含有ジカルボン酸は有効な原料
である。
【0020】上記ポリエステル系ジオールのグリコール
成分としては、エチレングリコール、1,4-ブタンジオー
ル、1,5-ペンタンジオール、1,6-ヘキサンジオール、1,
2ープロピレングリコール、1,3ープロピレングリコール、
1,3-ブチレングリコール、1,2-ブチレングリコール、2,
2-ジメチル-1,3-プロパンジオール、3-メチル-1,5-ペン
タンジオール、2,2-ジメチル-3-ヒドロキシプロピル-
2',2'-ジメチル-3-ヒドロキシプロパネート、2,2-ジエ
チル-1,3-プロパンジオール、2-エチル-1,3-ヘキサンジ
オール、2,4-ジエチル-1,5−ペンタンジオール等の脂肪
族系グリコール、1,3-ビス(ヒドロキシメチル)シクロ
ヘキサン、1,4-ビス(ヒドロキシメチル)シクロヘキサ
ン、1,4-ビス(ヒドロキシエチル)シクロヘキサン、1,
4-ビス(ヒドロキシプロピル)シクロヘキサン、1,4-ビ
ス(ヒドロキシメトキシ)シクロヘキサン、1,4-ビス
(ヒドロキシエトキシ)シクロヘキサン、2,2ビス(4-
ヒドロキシメトキシシクロヘキシル)プロパン、2,2-ビ
ス(4ヒドロキシエトキシシクロヘキシル)プロパン、
ビス(4-ヒドロキシシクロヘキシル)メタン、2,2-ビス
(4-ヒドロキシシクロヘキシル)プロパン、3(4),8(9)-ト
リシクロ[5.2.1.02,6]デカンジメタノール等の脂
環族系グリコールが挙げられる。
【0021】これらの内特に、1,2ープロピレングリコー
ル、1,2-ブチレングリコール、1,3-ブチレングリコー
ル、2,3-ブチレングリコール、2,2-ジメチル-1,3-プロ
パンジオール、3-メチル-1,5-ペンタンジオール、2-ブ
チル-2-エチル-1,3-プロパンジオール、2,2-ジメチル-3
-ヒドロキシプロピル-2',2'-ジメチル-3-ヒドロキシプ
ロパネート、2,2-ジエチル-1,3-プロパンジオール、2,4
-ジエチル-1,5-ペンタンジオール、2-エチル−1,3-ヘキ
サンジオール等の側鎖にアルキル基を有した脂肪族系グ
リコールが好ましい。またポリエステルジオールの原料
の一部に無水トリメリット酸、グリセリン、トリメチロ
ールプロパン、ペンタエリスリトール等の三官能以上の
化合物をポリエステルジオールの溶解性を損なわない範
囲で用いても良い。
【0022】上記ポリエステルジオールの代わりに用い
られる分子量300〜5000のジオール成分としては
ポリプロピレングリコール等のポリエーテルジオールが
特に好ましい。
【0023】上層塗布層結合剤として用いられるポリウ
レタン樹脂の有機ポリイソシアネート成分(b成分)と
しては2,4-トリレンジイソシアネート、2,6-トリレンジ
イソシアネート、p-フェニレンジイソシアネート、4,4'
-ジフェニルメタンジイソシアネート、m-フェニレンジ
イソシアネート、3,3'-ジメトキシ-4,4'-ビフェニレン
ジイソシアネート、2,6-ナフタレンジイソシアネート、
3,3'-ジメチル-4,4'-ビフェニレンジイソシアネート、
4,4'-ジフェニレンジイソシアネート、4,4'-ジイソシア
ネートジフェニルエーテル、1,5-ナフタレンジイソシア
ネート、m-キシレンジイソシアネート、等の芳香族ジイ
ソシアナート、或いは1,6-ヘキサンジイソシアネート、
イソホロンジイソシアネート、4,4'-ジフェニルメタン
ジイソシアネートの水添化物の様な脂肪族、脂環族ジイ
ソシアナートが挙げられる。これらの中、4,4'-ジフェ
ニルメタンジイソシアネートが特に好ましい。
【0024】上記ポリウレタン樹脂に必要により用いら
れる分子量300未満のグリコール成分(c成分)とし
ては先に記載の分子量300〜5000のポリエステル
ジオールに用いられるのグリコール成分と同様の化合物
を用いる事ができる。この場合にも側鎖にアルキル基を
有した1,2ープロピレングリコール、1,2-ブチレングリコ
ール、1,3-ブチレングリコール、2,3-ブチレングリコー
ル、2,2-ジメチル-1,3-プロパンジオール、3-メチル-1,
5-ペンタンジオール、2-ブチル-2-エチル-1,3-プロパン
ジオール、2,2-ジメチル-3-ヒドロキシプロピル-2',2'-
ジメチル-3-ヒドロキシプロパネート、2,2-ジエチル-1,
3-プロパンジオール、2,4-ジエチル-1,5-ペンタンジオ
ール、2-エチル−1,3-ヘキサンジオール等が特に好まし
い。
【0025】上記上層塗布層結合剤樹脂の数平均分子量
は下限が5000が好ましく、更に好ましくは8000
であり、上限が好ましくは40000、特に好ましくは
25000である。数平均分子量5000未満では上層
塗布層の塗膜物性が脆くなる場合があり、40000を
越えると微粒子化された強磁性金属粒子を分散させる能
力が低下する場合がある。
【0026】一方、下層塗布層用結合剤樹脂としては分
子量500〜5000のポリエステルジオール(A成
分)と有機ポリイソシアネート(B成分)、及び必要に
より用いられる分子量300以下のグリコール(C成
分)から得られるポリウレタン樹脂またはA成分が高分
子量化されたポリエステル樹脂が好ましい。
【0027】上記下層塗布層結合剤として用いられるポ
リウレタン樹脂のポリエステルジオール(A成分)中の
酸成分としては先に記載の上層塗布層に用いられるa成
分の酸成分と同様の化合物を用いる事が出来るが特に、
テレフタル酸、イソフタル酸、オルソフタル酸、1,6-ナ
フタレンジカルボン酸等の芳香族二塩基酸が好ましい。
上記二塩基酸以外の化合物として、結合剤樹脂の非磁性
顔料への吸着量を向上させ、分散性を付与させる目的で
5-ナトリウムスルホイソフタル酸、5-カリウムスルホ
イソフタル酸、ナトリウムスルホテレフタル酸等のスル
ホン酸金属塩含有ジカルボン酸は有効な原料である。
【0028】またグリコール成分としては先に記載の上
層塗布層に用いられるa成分のグリコール化合物と同様
の化合物を用いることが出来るが特にエチレングリコー
ル、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール等
の側鎖アルキル基を有さない脂肪族系グリコール、或い
は1,4-シクロヘキサンジメタノール等の脂環族グリコー
ルが好ましい。
【0029】上記下層塗布層用結合剤樹脂として用いら
れるポリウレタン樹脂の有機ポリイソシアネート成分
(B成分)としては先に記載の上層塗布層に用いられる
b成分と同様のイソシアネート化合物を用いる事が出来
る。
【0030】またC成分としては先に記載の上層塗布層
に用いられるa成分に用いられるグリコール成分と同様
のグリコール化合物を用いる事が出来るが好ましくは2,
2-ジメチル-3-ヒドロキシプロピル-2',2'-ジメチル-3-
ヒドロキシプロパネート及び2,2-ジメチル-1,3-プロパ
ンジオールである。
【0031】上記上層塗布層結合剤樹脂の数平均分子量
は下限が5000が好ましく、更に好ましくは8000
であり、上限が好ましくは60000、特に好ましくは
40000である。数平均分子量5000未満では塗布
層が脆くなる場合があり、60000を越えると塗布液
の粘度が高くなり過ぎ、平滑な塗膜表面を形成する能力
が発揮されない場合がある。
【0032】また、上下塗布層に結合剤樹脂として用い
られる本発明のポリエステル又はポリウレタン樹脂に
は、顔料分散性向上の目的から、スルホン酸基、リン酸
基、カルボン酸基及びこれらの金属塩基、水酸基等の親
水性基が含まれていることが好ましく、好ましい親水性
基の含有量は下限が5さらに好ましくは30当量/ton
であり、上限は好ましくは500当量/ton、さらに好
ましくは200当量/tonである。5当量/ton未満であ
ると磁性分の分散性が不十分であることがあり、500
当量/tonを越えると塗布時の粘度が高くなりすぎるこ
とがあり、本発明の効果として期待される平滑な塗膜表
面が得られないことがある。
【0033】本発明で用いるポリエステル樹脂、あるい
はポリエステルジオールの反応方法は第一段階で二塩基
酸成分又はそのジメチルエステルを過剰のグリコール成
分と反応させ、第二段階で減圧下に重合する方法、或い
は二塩基酸成分に対し所定のグリコール成分をN2ガス雰
囲気下常圧で最終まで重合する方法いずれでも良い。上
記ポリエステル樹脂あるいはポリエステルジオールの反
応触媒はTi系、Zn系、Sb系、Mn系等を用いる事
が出来るがTi系が最も好ましい。
【0034】本発明で用いるポリウレタン樹脂の反応方
法は原料を溶融状態で行う方法、溶液中で溶解して行う
方法のどちらで行っても構わない。
【0035】反応触媒としてオクチル酸第一錫、ジブチ
ル錫ジラウリレート、トリエチルアミン等を用いてもよ
い。また紫外線吸収剤、加水分解防止剤、酸化防止剤な
どをポリウレタン樹脂の製造前、製造中あるいは製造後
に添加してもよい。
【0036】本発明においては、本発明で用いるポリウ
レタン樹脂及び又はポリエステル樹脂以外に、可撓性の
調節、耐寒性、耐久性向上などの目的のために、他の樹
脂を添加するか、及び/またはポリウレタン樹脂と反応
して架橋する化合物を混合することが望ましい。他の樹
脂としては塩化ビニル系樹脂、セルロース系樹脂、エポ
キシ樹脂、フェノキシ樹脂、ポリビニルブチラール、ア
クリロニトリル・ブタジエン共重合体等が挙げられる。
【0037】一方、ポリウレタン樹脂と架橋する化合物
としては、ポリイソシアネート化合物、エポキシ樹脂、
メラミン樹脂、尿素樹脂等があり、特にこれらの中でポ
リイソシアネート化合物が好ましい。
【0038】本発明の磁気記録媒体には必要に応じてジ
ブチルフタレート、トリフェニルホスフェートの様な可
塑剤、ジオクチルスルホナトリウムサクシネート、t-
ブチルフェノール・ポリエチレンエーテル、エチルナフ
タレン・スルホン酸ソーダ、ジラウリルサクシネート、
ステアリン酸亜鉛、大豆油レシチン、シリコーンオイル
のような潤滑剤や種々の帯電防止剤を添加することもで
きる。
【0039】非磁性支持体上に非磁性下層塗布層と強磁
性上層塗布層が同時或いは連続により2層コートされる
塗布方式において非磁性下層塗布層用塗料と強磁性上層
塗布層用塗料の表面張力差が0〜10dyne/cmの範囲に
あり、かつ上層塗布層用結合剤樹脂の表面張力が45dy
ne/cm以下の場合、2層コート適合性が良好となり表
面平滑性の優れた塗膜表面が得られる。
【0040】
【実施例】以下実施例により本発明を具体的に例示す
る。実施例中単に部とあるのは重量部を示す。尚、以下
のポリエステル樹脂、及びポリウレタン樹脂の合成例、
比較合成例で得られた結合剤樹脂の組成、その他特性を
表1,2に示した。表中の略号は以下の通りである。
【0041】 TPA:テレフタル酸 IPA:イソフタル酸 OPA:オルソフタル酸 AA:アジピン酸 SA:セバシン酸 SIP:5-スルホイソフタル酸ジメチル NPG:2,2-ジメチル-1,3-プロパンジオール DMH:2-ブチル-2-エチル1,3-プロパンジオール HPN:2,2-ジメチル-3-ヒドロキシプロピル-2',2'-ジ
メチル-3-ヒドロキシプロパネート CHDM:1,4-ビス(ヒドロキシメチル)シクロヘキサ
ン DEG:ジエチレングリコール EG:エチレングリコール MDI:4,4'-ジフェニルメタンジイソシアナート
【0042】結合剤樹脂の数平均分子量はテトラヒドロ
フランを溶剤としてゲル浸透クロマトグラフィーによ
り、標準ポリスチレン換算の値を測定した。ガラス転移
温度は110Hzにおける動的粘弾性の温度依存性測定
結果より、損失弾性率(E”)のピーク温度をTgとし
た。測定はレオロジー(株)製FTレオスペクトラーD
VE−VAにより、周波数110Hz、振幅10.0μ
m、温度範囲−50〜150℃で行った。サンプルは1
5×4mm、厚さ25μmのフィルム状サンフ゜ル片を用いた。
【0043】塗料表面張力の測定は上層塗布層用、或い
は下層塗布層用塗料を50μm厚PETフィルム上にシリ
ンジを用いて針先から滴下し、PETフィルム上に形成さ
れた液滴の接触角を測定し、以下の式より得られる値を
塗料の表面張力とした。 cosθ=-1+2(γsd)1/2×(γLd)1/2/γL ここで θ:PETフィルム上の塗料液滴の接触角 γsd:PETフィルム表面張力の分散力成分(dyne/cm)…
36.6*(*工業材料 第28巻 第4号 104貢か
ら引用) γLd:塗料表面張力の分散力成分(dyne/cm) γL:塗料表面張力(dyne/cm) γLd=γL と仮定して得られたγL の値をもって塗料の表面張力
とした。接触角測定装置は協和界面科学(株)製、接触
角計 CA−Aを用いて25℃、湿度60%下で測定し
た。
【0044】上下層塗布層用結合剤樹脂の表面張力はフ
ィルムのぬれ試験法(JIS K6768)により測定
した。PETフィルムは東洋紡績(株)製ポリエステルフ
ィルムE5101の未処理面(巻外面)を用いた。
【0045】2層コート適合性は50μmギャップと7
5μmギャップのドクターブレードを重ね併せて用い、
50μmギャップで下層塗布層用塗料をコートした直後
に75μmギャップで上層塗布層用塗料を下層塗布層上
に重ね塗りし、得られた2層コートサンプルの表面状態
を目視観察し、コート面にはじき、ひび割れ、柚肌等の
現象が見られず、平滑な塗膜表面が形成されている場合
を○とし、その反対の場合を×とした。あわせて60°
光沢値と触針計による表面粗度を測定した。
【0046】合成例 1.ポリエステルジオール(a成分及びA成分)の合成 ポリエステルジオール−1の合成 温度計、攪拌機、リービッヒ冷却管を具備した反応容器
にイソフタル酸581部、オルソフタル酸200部、5-
ナトリウムスルホイソフタル酸ジメチル44部及びエチ
レングリコール130部、2,2-ジメチル-1,3-プロパン
ジオール666部、1,4-シクロヘキサンジメタノール2
16部を投入し、触媒としてテトラブトキシチタネート
0.5部を添加した。常圧下240℃で約4時間反応さ
せ、生成する水を溜去した。ついで245℃で約30分
間減圧し、反応を終了した。得られたポリエステルポリ
オールの水酸基価は910eq/106g、酸価は2.
5eq/106gであった。得られたポリエステルジオ
ールの特性を表1に示した。
【0047】ポリエステルジオール−2,3の合成 ポリエステルジオール−1と同様の方法によりポリエス
テルジオール−2,3を合成し、特性を表1に示した。
【0048】ポリエステルジオール−4の合成 温度計、攪拌機、リービッヒ冷却管を具備した反応容器
にアジピン酸620部、5-ナトリウムスルホイソフタル
酸ジメチル66部及び2,2-ジメチル-1,3-プロパンジオ
ール860部を投入し、触媒としてテトラブトキシチタ
ネート0.1部を添加した。常圧N2気流下240℃で
約8時間反応させ、生成する水を溜去し、反応を終了し
た。得られたポリエステルポリオールの水酸基価は50
00eq/106g、酸価は3.0eq/106gであ
った。得られたポリエステルジオールの特性を表1に示
した。
【0049】ポリエステルジオール−5の合成 温度計、攪拌機、リービッヒ冷却管を具備した反応容器
にテレフタル酸299部、オルソフタル酸667部、5-
ナトリウムスルホイソフタル酸ジメチル53部及びジエ
チレングリコール954部、1,4-シクロヘキサンジメタ
ノール438部を投入し、触媒としてテトラブトキシチ
タネート0.3部を添加した。常圧下250℃で約4時
間反応させ、生成する水を溜去した。ついで260℃で
約30分間減圧し、反応を終了した。得られたポリエス
テルポリオールの水酸基価は940eq/106g、酸
価は5.5eq/106gであった。得られたポリエス
テルジオールの特性を表1に示した。
【0050】ポリエステルジオール−6の合成 温度計、攪拌機、リービッヒ冷却管を具備した反応容器
にアジピン酸425部、5-ナトリウムスルホイソフタル
酸ジメチル26.6部、2,2-ジメチル-1,3-プロパンジ
オール280部、及び1,6-ヘキサンジオール212部を
投入し、触媒としてテトラブトキシチタネート0.2部
を添加した。常圧下250℃で約4時間反応させ、生成
する水を溜去した。ついで240℃で約30分間減圧
し、反応を終了した。得られたポリエステルポリオール
の水酸基価は1010eq/106g、酸価は5.5e
q/106gであった。得られたポリエステルジオール
の特性を表1に示した。
【0051】ポリエステルジオール−7の合成 温度計、攪拌機、リービッヒ冷却管を具備した反応容器
にセバシン酸546部、5-ナトリウムスルホイソフタル
酸ジメチル88.8部、2,2-ジメチル-1,3-プロパンジ
オール656部を投入し、触媒としてテトラブトキシチ
タネート0.3部を添加した。常圧N2気流下245℃
で約8時間反応させ、生成する水を溜去し、反応を終了
した。得られたポリエステルポリオールの水酸基価は4
450eq/106g、酸価は4.0eq/106gで
あった。得られたポリエステルジオールの特性を表1に
示した。
【0052】ポリエステル樹脂−8の合成 温度計、攪拌機、リービッヒ冷却管を具備した反応容器
にオルソフタル酸200部、イソフタル酸581部、5-
ナトリウムスルホイソフタル酸ジメチル44部、及びジ
エチレングリコール795部、1,4-シクロヘキサンジメ
タノール365部を投入し、触媒としてテトラブトキシ
チタネート0.4部を添加した。常圧下250℃で約4
時間反応させ、生成する水を溜去した。ついで250℃
で約45分間減圧し、反応を終了した。得られたポリエ
ステル樹脂の酸価は4.5eq/106gであった。得
られたポリエステル樹脂の特性を表1に示した。
【0053】ポリエステル樹脂−9の合成 温度計、攪拌機、リービッヒ冷却管を具備した反応容器
にイソフタル酸216部、5-ナトリウムスルホイソフタ
ル酸ジメチル59部、セバシン酸707部、エチレング
リコール112部、2,2-ジメチルプロピレングリコール
845及び1,4-シクロヘキサンジメタノール360部を
投入し、触媒としてテトラブトキシチタネート0.4部
を添加した。常圧下250℃で約4時間反応させ、生成
する水を溜去した。ついで250℃で約45分間減圧
し、反応を終了した。得られたポリエステル樹脂の酸価
は4.0eq/106gであった。得られたポリエステ
ル樹脂の特性を表1に示した。
【0054】
【表1】
【0055】ポリウレタン樹脂−1の合成 上記ポリエステルポリオール(a)100部と2,2-ジメ
チル-3-ヒドロキシプロピル-2',2'-ジメチル-3-ヒドロ
キシプロパネート12部をMEK100部及びトルエン
100部の混合溶剤に溶解した後、MDIを25.5部
溶解し、触媒としてジブチル錫ラウレート0.02部添
加した。反応を75℃で約5時間行いトルエン106
部、MEK106部を添加し、固形分濃度25%のポリ
ウレタン樹脂を得た。得られたポリウレタン樹脂(A)
の特性を表2に示した。
【0056】ポリウレタン樹脂−2〜7の合成 上記ポリウレタン樹脂−1と同様の方法により、ポリウ
レタン樹脂−2〜7を合成し、得られたポリウレタン樹
脂の特性を表2に示した。
【0057】
【表2】
【0058】実施例1 下層塗布層用結合剤樹脂としてポリウレタン樹脂1を用
い、下記混合物をヘ゜イントシェーカーで6時間分散し、下層塗布
層用塗料を調製した。 ヘマタイト粒子(DBN455Bx;戸田工業(株)製 100部 結合剤樹脂(固形分) 25部 溶剤 MEK 104部 シクロヘキサノン 104部 ガラスビーズ(¢:2mm) 340部 同時に上層塗布層用結合剤樹脂として同様にポリウレタ
ン樹脂1を用い、下記混合物をヘ゜イントシェーカーで10時間分
散し、上層塗布層用塗料を調製した。 メタル微粒子(長軸径:0.1μm) 100部 結合剤樹脂(固形分) 25部 溶剤 トルエン 85部 MEK 145部 シクロヘキサノン 60部 ガラスビーズ(¢:2mm) 340部 上下塗布層用塗料各々の配合組成及び表面張力測定値を
表3に、2層コート適合性評価結果を表6に記載した。
【0059】実施例2〜4 実施例1と同様の方法で表3に示す上下塗布層用塗料を
調製し、各々塗料の表面張力値の測定、及び重層コート
適性を評価した。結果を表6に示した。
【0060】
【表3】
【0061】比較例1 ポリウレタン樹脂1を上下層塗布層用結合剤樹脂として
選定し、上層塗布層用塗料中のメタル粉配合量を実施例
1の1/4量に下げる事で上層塗布層用塗料の表面張力
値を低くし、γ1−γ2>10(dyne/cm)の場合の比較
例とした。実施例1同様、上下層塗布層用塗料の配合組
成、表面張力値を表3に、2層塗布適合性評価結果を表
6に示した。
【0062】比較例2 ポリウレタン樹脂3を上層塗布層用結合剤樹脂として、
ポリウレタン樹脂2を下層用結合剤樹脂として用い、γ
1−γ2<10(dyne/cm)の場合の比較例とした。実施
例1同様、上下層塗布層用塗料の配合組成、表面張力値
を表4に、2層塗布適合性評価結果を表6に示した。
【0063】比較例3 ポリウレタン樹脂1を上層塗布層用結合剤樹脂として、
ポリウレタン樹脂4を下層用結合剤樹脂として用い、比
較例2同様γ1−γ2<10(dyne/cm)の場合の比較例
とした。実施例1同様、上下層塗布層用塗料の配合組
成、表面張力値を表4に、2層塗布適合性評価結果を表
6に示した。
【0064】比較例4 ポリウレタン樹脂5を上層塗布層用結合剤樹脂として、
ポリウレタン樹脂1を下層用結合剤樹脂として用い、γ
B2>45(dyne/cm)の場合の比較例とした。実施例1同
様、上下層塗布層用塗料の配合組成、表面張力値を表5
に、2層塗布適合性評価結果を表6に示した。
【0065】比較例5 ポリエステル樹脂8を上層塗布層用結合剤樹脂として、
ポリウレタン樹脂6を下層用結合剤樹脂として用い、γ
1−γ2<0(dyne/cm)でかつ、γB2>45(dyne/cm)の
場合の比較例とした。実施例1同様、上下層塗布層用塗
料の配合組成、表面張力値を表5に、2層塗布適合性評
価結果を表6に示した。
【0066】比較例6 ポリエステル樹脂8を上層塗布層用結合剤樹脂として、
ポリウレタン樹脂6を下層用結合剤樹脂として用い、比
較例5同様にγ1−γ2<0(dyne/cm)でかつ、γB2>
45(dyne/cm)の場合の比較例とした。実施例1同様、
上下層塗布層用塗料の配合組成、表面張力値を表5に、
2層塗布適合性評価結果を表6に示した。
【0067】
【表4】
【0068】
【表5】
【0069】
【表6】
【0070】
【発明の効果】本発明のポリウレタン樹脂或いはポリエ
ステル樹脂を用いて2層コート型磁気記録媒体用、上下
層塗布層用塗料を調製し、本発明の条件下で2層コート
を施す事により、表面平滑性に優れた塗工膜が得られ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F006 AA35 AB35 AB37 AB54 BA06 CA02 5D006 BA15 BA19 CA01 CA05

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】非磁性支持体上に非磁性粉末を結合剤中に
    分散した下層塗布層と強磁性粉末を結合剤中に分散した
    上層塗布層を設けた磁気記録媒体において、下層塗布層
    と上層塗布層に用いられる各々塗料の表面張力と結合剤
    樹脂の表面張力が以下の条件(式1、式2)を満たし、
    かつ下層塗布層と上層塗布層が連続して或いは同時に非
    磁性支持体上に塗布されている事を特徴とする磁気記録
    媒体。 0≦γ1−γ2≦10 式1 γB2≦45 式2 γ1 :下層塗布層用塗料の表面張力(dyne/cm) γ2 :上層塗布層用塗料の表面張力(dyne/cm) γB2:上層塗布層結合剤樹脂の表面張力(dyne/cm)
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012089222A (ja) * 2010-09-21 2012-05-10 Sanyo Chem Ind Ltd 磁気記録媒体用バインダー及び磁気記録媒体

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