JP2000155936A - 磁気記録媒体の製造方法 - Google Patents
磁気記録媒体の製造方法Info
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- JP2000155936A JP2000155936A JP2000001841A JP2000001841A JP2000155936A JP 2000155936 A JP2000155936 A JP 2000155936A JP 2000001841 A JP2000001841 A JP 2000001841A JP 2000001841 A JP2000001841 A JP 2000001841A JP 2000155936 A JP2000155936 A JP 2000155936A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】低分子化合物を著しく減少させた耐久性、耐摩
耗性、耐熱性、非磁性支持体との接着性の良好なポリウ
レタンを使用することにより走行性、走行耐久性の良好
な磁気記録媒体を提供する。 【解決手段】 強磁性粉末を結合剤中に分散させた磁性
材料を非磁性支持体上に塗布する磁気記録媒体の製造方
法において、分子量500以上の高分子量ポリオール、
有機ジイソシアネート、および必要により分子量500
以下のポリオール化合物よりなり、かつ下記(a)の条
件を満足するポリウレタン樹脂を、磁性層の結合剤成分
としておよび/または非磁性支持体上の磁性層と反対側
に設けたバックコート層の結合剤成分として用いること
を特徴とする磁気記録媒体の製造方法。 (a)高分子量ポリオールが、グリコール成分として下
記一般式(I)で表される三環式グリコール、炭素数が
8以上のグリコール(下記一般式(I)で表される三環
式グリコールを除く)を含むポリエステルジオールであ
る。 【化1】 (X1、X2はヒドロキシアルキル基であり、同一であ
っても異なってもよい。)
耗性、耐熱性、非磁性支持体との接着性の良好なポリウ
レタンを使用することにより走行性、走行耐久性の良好
な磁気記録媒体を提供する。 【解決手段】 強磁性粉末を結合剤中に分散させた磁性
材料を非磁性支持体上に塗布する磁気記録媒体の製造方
法において、分子量500以上の高分子量ポリオール、
有機ジイソシアネート、および必要により分子量500
以下のポリオール化合物よりなり、かつ下記(a)の条
件を満足するポリウレタン樹脂を、磁性層の結合剤成分
としておよび/または非磁性支持体上の磁性層と反対側
に設けたバックコート層の結合剤成分として用いること
を特徴とする磁気記録媒体の製造方法。 (a)高分子量ポリオールが、グリコール成分として下
記一般式(I)で表される三環式グリコール、炭素数が
8以上のグリコール(下記一般式(I)で表される三環
式グリコールを除く)を含むポリエステルジオールであ
る。 【化1】 (X1、X2はヒドロキシアルキル基であり、同一であ
っても異なってもよい。)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は磁気テープ、磁気デ
ィスク等の磁気記録媒体の製造方法に関するものであ
る。
ィスク等の磁気記録媒体の製造方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】汎用的磁気記録媒体である磁気テープ、
フロッピイディスクは、長軸1μm以下の針状磁性粒子
を分散剤、潤滑剤、帯電防止剤等の添加剤とともに結合
剤溶液に分散させて磁性塗料をつくり、これをポリエチ
レンテレフタレートフィルムに塗布してつくられてい
る。
フロッピイディスクは、長軸1μm以下の針状磁性粒子
を分散剤、潤滑剤、帯電防止剤等の添加剤とともに結合
剤溶液に分散させて磁性塗料をつくり、これをポリエチ
レンテレフタレートフィルムに塗布してつくられてい
る。
【0003】磁性層の結合剤に要求される特性として
は、磁性粒子の分散性、充填性、配向性、磁性層の耐久
性、耐摩耗性、耐熱性、非磁性支持体との接着性等があ
げられ、結合剤は非常に重要な役割を果たしてる。また
非磁性支持体上の磁性層と反対側に設けたバックコート
層は磁気テープの走行性に影響し、バックコート層の結
合剤に要求される特性としては、耐久性、耐摩耗性、耐
熱性、非磁性支持体との接着性等があげられ、バックコ
ート層の結合剤も非常に重要な役割を果たしてる。
は、磁性粒子の分散性、充填性、配向性、磁性層の耐久
性、耐摩耗性、耐熱性、非磁性支持体との接着性等があ
げられ、結合剤は非常に重要な役割を果たしてる。また
非磁性支持体上の磁性層と反対側に設けたバックコート
層は磁気テープの走行性に影響し、バックコート層の結
合剤に要求される特性としては、耐久性、耐摩耗性、耐
熱性、非磁性支持体との接着性等があげられ、バックコ
ート層の結合剤も非常に重要な役割を果たしてる。
【0004】磁性層やバックコート層の結合剤としては
従来よりアジペートタイプあるいはポリカプロラクトン
タイプのポリウレタン樹脂とニトロセルロースあるいは
塩ビ系共重合体との混合系が主に用いられている。
従来よりアジペートタイプあるいはポリカプロラクトン
タイプのポリウレタン樹脂とニトロセルロースあるいは
塩ビ系共重合体との混合系が主に用いられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】磁気記録媒体では、S
/N比(シグナル/ノイズ比)の向上、高記録密度化の
ために、より微粒子化した磁性粒子を磁性層中に高充填
し高配向させること、磁性層の表面を平滑にすることが
なされている。
/N比(シグナル/ノイズ比)の向上、高記録密度化の
ために、より微粒子化した磁性粒子を磁性層中に高充填
し高配向させること、磁性層の表面を平滑にすることが
なされている。
【0006】磁気テープをロール状で保存する場合にバ
ックコート層の凹凸が磁性層に転移しても磁気テープの
出力を低下させることがないようにバックコート層も平
滑にされている。磁性層とバックコート層の表面が平滑
になればなる程磁気テープの走行性、走行耐久性は悪く
なり、耐久性、耐摩耗性、耐熱性、非磁性支持体との接
着性の良好な結合剤が求められている。
ックコート層の凹凸が磁性層に転移しても磁気テープの
出力を低下させることがないようにバックコート層も平
滑にされている。磁性層とバックコート層の表面が平滑
になればなる程磁気テープの走行性、走行耐久性は悪く
なり、耐久性、耐摩耗性、耐熱性、非磁性支持体との接
着性の良好な結合剤が求められている。
【0007】磁性層やバックコート層の従来の結合剤で
はこれらの要求にたいして不十分である。芳香族ポリエ
ステルジオールを高分子量ポリオールの一成分とするポ
リウレタン樹脂は機械的強度、耐摩耗性、耐熱性等が優
れ、これらの要求に対して改良の方向にはあるが、完全
に問題を解決するには至っていない。
はこれらの要求にたいして不十分である。芳香族ポリエ
ステルジオールを高分子量ポリオールの一成分とするポ
リウレタン樹脂は機械的強度、耐摩耗性、耐熱性等が優
れ、これらの要求に対して改良の方向にはあるが、完全
に問題を解決するには至っていない。
【0008】特に、汎用的な芳香族ポリエステルジオー
ル中には、ウレタン化反応時に高分子化しない低分子化
合物が含まれている。この低分子化合物は主として環状
化合物であり、この存在が磁気記録媒体でのますます高
度化する要求にたいして障害となる。
ル中には、ウレタン化反応時に高分子化しない低分子化
合物が含まれている。この低分子化合物は主として環状
化合物であり、この存在が磁気記録媒体でのますます高
度化する要求にたいして障害となる。
【0009】本発明の目的は上記低分子化合物を著しく
減少させた耐久性、耐摩耗性、耐熱性、非磁性支持体と
の接着性の良好なポリウレタンを使用することにより走
行性、走行耐久性の良好な磁気記録媒体を提供すること
にある。
減少させた耐久性、耐摩耗性、耐熱性、非磁性支持体と
の接着性の良好なポリウレタンを使用することにより走
行性、走行耐久性の良好な磁気記録媒体を提供すること
にある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の目的を達成すべ
く、ポリウレタン樹脂を用いた磁気記録媒体の製造方法
を鋭意検討した結果本発明に到達した。すなわち本発明
は、強磁性粉末を結合剤中に分散させた磁性材料を非磁
性支持体上に塗布する磁気記録媒体の製造方法におい
て、分子量500以上の高分子量ポリオール、有機ジイ
ソシアネート、および必要により分子量500以下のポ
リオール化合物よりなり、かつ下記(a)の条件を満足
するポリウレタン樹脂を、磁性層の結合剤成分としてお
よび/または非磁性支持体上の磁性層と反対側に設けた
バックコート層の結合剤成分として用いることを特徴と
する磁気記録媒体の製造方法である。 (a)高分子量ポリオールが、グリコール成分として下
記一般式(I)で表される三環式グリコール、炭素数が
8以上のグリコール(下記一般式(I)で表される三環
式グリコールを除く)を含むポリエステルジオールであ
る。
く、ポリウレタン樹脂を用いた磁気記録媒体の製造方法
を鋭意検討した結果本発明に到達した。すなわち本発明
は、強磁性粉末を結合剤中に分散させた磁性材料を非磁
性支持体上に塗布する磁気記録媒体の製造方法におい
て、分子量500以上の高分子量ポリオール、有機ジイ
ソシアネート、および必要により分子量500以下のポ
リオール化合物よりなり、かつ下記(a)の条件を満足
するポリウレタン樹脂を、磁性層の結合剤成分としてお
よび/または非磁性支持体上の磁性層と反対側に設けた
バックコート層の結合剤成分として用いることを特徴と
する磁気記録媒体の製造方法である。 (a)高分子量ポリオールが、グリコール成分として下
記一般式(I)で表される三環式グリコール、炭素数が
8以上のグリコール(下記一般式(I)で表される三環
式グリコールを除く)を含むポリエステルジオールであ
る。
【0011】
【化2】 (X1、X2はヒドロキシアルキル基であり、同一であ
っても異なってもよい。)
っても異なってもよい。)
【0012】
【発明の実施の形態】本発明で使用されるグリコール成
分として前記一般式(1)で表される三環式グリコー
ル、炭素数が8以上のグリコール(前記一般式(1)で
表される三環式グリコールを除く)を含むポリエステル
ジオール(以下、三環式グリコールをジオール成分とし
て含むポリエステルジオールと表現する)のカルボン酸
成分としては、テレフタル酸、イソフタル酸、オルソフ
タル酸、1,5−ナフタル酸、2,6−ナフタル酸、
4,4’−ジフェニルジカルボン酸、2,2’−ジフェ
ニルジカルボン酸、4,4’−ジフェニルエーテルジカ
ルボン酸等の芳香族ジカルボン酸等が挙げられ、特に、
テレフタル酸、イソフタル酸、2,6−ナフタル酸が望
ましい。
分として前記一般式(1)で表される三環式グリコー
ル、炭素数が8以上のグリコール(前記一般式(1)で
表される三環式グリコールを除く)を含むポリエステル
ジオール(以下、三環式グリコールをジオール成分とし
て含むポリエステルジオールと表現する)のカルボン酸
成分としては、テレフタル酸、イソフタル酸、オルソフ
タル酸、1,5−ナフタル酸、2,6−ナフタル酸、
4,4’−ジフェニルジカルボン酸、2,2’−ジフェ
ニルジカルボン酸、4,4’−ジフェニルエーテルジカ
ルボン酸等の芳香族ジカルボン酸等が挙げられ、特に、
テレフタル酸、イソフタル酸、2,6−ナフタル酸が望
ましい。
【0013】炭素数が8以上のグリコールとしては、
1,8−ノナンジオール、2−メチルオクタンジオー
ル、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオー
ル、ドデカンジオール、シクロヘキサンジメタノール、
2−ブチル−2−エチル−1,3プロパンジオール、ネ
オペンチルヒドロキシピバリン酸エステル、ビスフェノ
ールAのエチレンオキサイド付加物およびプロピレンオ
キサイド付加物、水素化ビスフェノールAのエチレンオ
キサイド付加物およびプロピレンオキサイド付加物等が
ある。これらのうちネオペンチルヒドロキシピバリン酸
エステル、シクロヘキサンジメタノール、ノナンジオー
ルが好ましく、特にネオペンチルヒドロキシピバリン酸
エステルが望ましい。
1,8−ノナンジオール、2−メチルオクタンジオー
ル、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオー
ル、ドデカンジオール、シクロヘキサンジメタノール、
2−ブチル−2−エチル−1,3プロパンジオール、ネ
オペンチルヒドロキシピバリン酸エステル、ビスフェノ
ールAのエチレンオキサイド付加物およびプロピレンオ
キサイド付加物、水素化ビスフェノールAのエチレンオ
キサイド付加物およびプロピレンオキサイド付加物等が
ある。これらのうちネオペンチルヒドロキシピバリン酸
エステル、シクロヘキサンジメタノール、ノナンジオー
ルが好ましく、特にネオペンチルヒドロキシピバリン酸
エステルが望ましい。
【0014】炭素数が8以上のグリコールは鎖長が長い
ためやバルキーな側鎖のため環状化合物をつくりにくい
が、ポリエステルジオールが有する剛性や耐熱性を低下
させる。前記一般式(I)で表される三環式グリコール
も環状化合物をつくりにくいが、その剛直な構造のた
め、メタル磁性粉、バリウムフェライト、カーボンブラ
ックのように比較的分散が困難な物への適性は悪くな
る。三環式グリコールの欠点は炭素数が8以上のグリコ
ールを併用することにより防止できる。三環式グリコー
ルと炭素数が8以上のグリコールの併用により、芳香族
ポリエステルジオールが有する特性を保持したまま、環
状化合物を減少させることが可能となる。
ためやバルキーな側鎖のため環状化合物をつくりにくい
が、ポリエステルジオールが有する剛性や耐熱性を低下
させる。前記一般式(I)で表される三環式グリコール
も環状化合物をつくりにくいが、その剛直な構造のた
め、メタル磁性粉、バリウムフェライト、カーボンブラ
ックのように比較的分散が困難な物への適性は悪くな
る。三環式グリコールの欠点は炭素数が8以上のグリコ
ールを併用することにより防止できる。三環式グリコー
ルと炭素数が8以上のグリコールの併用により、芳香族
ポリエステルジオールが有する特性を保持したまま、環
状化合物を減少させることが可能となる。
【0015】三環式グリコールと炭素数が8以上のグリ
コールのモル比は4:1〜1:3の範囲が好ましく、よ
り好ましくは3:1〜1:1で用いる。この範囲よりも
三環式グリコールが多くなると微細な磁性粉やカーボン
ブラック等の分散性が低下し、少なくなると芳香族ポリ
エステルジオールを使用する効果がみられなくなること
がある。
コールのモル比は4:1〜1:3の範囲が好ましく、よ
り好ましくは3:1〜1:1で用いる。この範囲よりも
三環式グリコールが多くなると微細な磁性粉やカーボン
ブラック等の分散性が低下し、少なくなると芳香族ポリ
エステルジオールを使用する効果がみられなくなること
がある。
【0016】三環式グリコールをジオール成分として含
むポリエステルジオールのグリコール成分のうちエチレ
ングリコールは全グリコール中50モル%以下が望まし
く、より望ましくは30モル%以下の範囲で用いる。5
0モル%を超えると、環状化合物の割合が増加し磁気記
録媒体の耐久性が低下する傾向がみられる。またポリエ
ステルジオールの原料の一部にトリメリット酸、ヒロメ
リット酸等の三官能以上の化合物をポリエステルジオー
ルの有機溶剤溶解性、磁性粉の分散性、磁気塗料の塗布
作業性等の特性を損なわない範囲で便用してもよい。
むポリエステルジオールのグリコール成分のうちエチレ
ングリコールは全グリコール中50モル%以下が望まし
く、より望ましくは30モル%以下の範囲で用いる。5
0モル%を超えると、環状化合物の割合が増加し磁気記
録媒体の耐久性が低下する傾向がみられる。またポリエ
ステルジオールの原料の一部にトリメリット酸、ヒロメ
リット酸等の三官能以上の化合物をポリエステルジオー
ルの有機溶剤溶解性、磁性粉の分散性、磁気塗料の塗布
作業性等の特性を損なわない範囲で便用してもよい。
【0017】上記以外の、三環式グリコールをジオール
成分として含むポリエステルジオールのジカルボン酸成
分、グリコール成分としては、5−ナトリウムスルホイ
ソフタル酸、5−カリウムスルホイソフタル酸、ナトリ
ウムスルホテレフタル酸、2−ナトリウムスルホ−1,
4−ブタンジオール、2,5−ジメチル−3−ナトリウ
ムスルホ−2,5−ヘキサンジオール等のスルホン酸金
属塩を含有するもの等が挙げられる。スルホン酸金属塩
基は磁性粉・研磨剤・カーボンブラック等の無機粒子の
分散性を著しく改善する効果がある。
成分として含むポリエステルジオールのジカルボン酸成
分、グリコール成分としては、5−ナトリウムスルホイ
ソフタル酸、5−カリウムスルホイソフタル酸、ナトリ
ウムスルホテレフタル酸、2−ナトリウムスルホ−1,
4−ブタンジオール、2,5−ジメチル−3−ナトリウ
ムスルホ−2,5−ヘキサンジオール等のスルホン酸金
属塩を含有するもの等が挙げられる。スルホン酸金属塩
基は磁性粉・研磨剤・カーボンブラック等の無機粒子の
分散性を著しく改善する効果がある。
【0018】三環式グリコールをジオール成分として含
むポリエステルジオール以外にも、高分子量ポリオール
を含むことができる。三環式グリコールをジオール成分
として含むポリエステルジオール以外の分子量500以
上の高分子量ポリオールとしては、コハク酸、アジピン
酸、アゼライン酸、セバシン酸、ドデカンジカルボン酸
等の脂肪族ジカルボン酸とグリコールより得られる脂肪
族ポリエステルポリオール、ポリカプロラクトン、ポリ
バレロラクトン等のポリラクトンポリオール、ポリエチ
レングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテト
ラメチレングリコール等のポリエーテルポリオール、
1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール、
シクロヘキサンジメタノール等から誘導されるポリカー
ボネートポリオール等が挙げられる。
むポリエステルジオール以外にも、高分子量ポリオール
を含むことができる。三環式グリコールをジオール成分
として含むポリエステルジオール以外の分子量500以
上の高分子量ポリオールとしては、コハク酸、アジピン
酸、アゼライン酸、セバシン酸、ドデカンジカルボン酸
等の脂肪族ジカルボン酸とグリコールより得られる脂肪
族ポリエステルポリオール、ポリカプロラクトン、ポリ
バレロラクトン等のポリラクトンポリオール、ポリエチ
レングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテト
ラメチレングリコール等のポリエーテルポリオール、
1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール、
シクロヘキサンジメタノール等から誘導されるポリカー
ボネートポリオール等が挙げられる。
【0019】三環式グリコールをジオール成分として含
むポリエステルジオールは高分子ポリオール中30重量
%以上が望ましく、より望ましくは50重量%以上用い
る。30重量%未満ではポリウレタン樹脂の強靱性、耐
熱性等が低下し磁気記録媒体の耐久性が悪化することが
ある。
むポリエステルジオールは高分子ポリオール中30重量
%以上が望ましく、より望ましくは50重量%以上用い
る。30重量%未満ではポリウレタン樹脂の強靱性、耐
熱性等が低下し磁気記録媒体の耐久性が悪化することが
ある。
【0020】三環式グリコールをジオール成分として含
むポリエステルジオールとそれ以外の高分子ポリオール
はガラス転移温度の差が望ましくは80℃、より望まし
くは100℃以上あること、あるいは三環式グリコール
をジオール成分として含むポリエステルジオールだけを
高分子ポリオール成分とする場合には得られるポリウレ
タン樹脂がガラス転移温度が50℃、望ましくは70℃
以上あることが本発明の目的達成のために好ましい。
むポリエステルジオールとそれ以外の高分子ポリオール
はガラス転移温度の差が望ましくは80℃、より望まし
くは100℃以上あること、あるいは三環式グリコール
をジオール成分として含むポリエステルジオールだけを
高分子ポリオール成分とする場合には得られるポリウレ
タン樹脂がガラス転移温度が50℃、望ましくは70℃
以上あることが本発明の目的達成のために好ましい。
【0021】三環式グリコールをジオール成分として含
むポリエステルジオールとそれ以外の高分子ポリオール
はガラス転移温度の差が80℃の場合には、結合剤樹脂
として単独で用いることができるが、三環式グリコール
および炭素数が8以上のグリコールを含むジオール成分
として含むポリエステルジオールだけを高分子ポリオー
ル成分とする場合には、可携性の調節、耐寒性の向上等
の目的のために他の樹脂を添加するのが望ましい。
むポリエステルジオールとそれ以外の高分子ポリオール
はガラス転移温度の差が80℃の場合には、結合剤樹脂
として単独で用いることができるが、三環式グリコール
および炭素数が8以上のグリコールを含むジオール成分
として含むポリエステルジオールだけを高分子ポリオー
ル成分とする場合には、可携性の調節、耐寒性の向上等
の目的のために他の樹脂を添加するのが望ましい。
【0022】本発明で使用するポリウレタン樹脂の有機
ジイソシアネート成分としては、2,4−トリレンジイ
ソシアネート、2,6−トリレンジイソシアネート、p
−フェニレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイ
ソシアネート、m−フェニレンジイソシアネート、ヘキ
サメチレンジイソシアネート、テトラメチレンジイソシ
アネート、3,3,−ジメトキシ−4,4,−ビフェニ
レンジイソシアネート、1,5−ナフタレンシイソシア
ネート、2,6−ナフタレンジイソシアネート、3,
3’−ジメチル−4,4’−ジイソシアネート、4,
4,−ジイソシアネートジフェニルエーテル、1,5−
キシリレンジイソシアネート、1,3−ジイソシアネー
トメチルシクロヘキサン、1,4−ジイソシアネートメ
チルシクロヘキサン、4,4’−ジイソシアネートシク
ロヘキサン、4,4’−ジイソシアネートシクロヘキシ
ルメタン、イソホロンジイソシアネート等が挙げられ
る。
ジイソシアネート成分としては、2,4−トリレンジイ
ソシアネート、2,6−トリレンジイソシアネート、p
−フェニレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイ
ソシアネート、m−フェニレンジイソシアネート、ヘキ
サメチレンジイソシアネート、テトラメチレンジイソシ
アネート、3,3,−ジメトキシ−4,4,−ビフェニ
レンジイソシアネート、1,5−ナフタレンシイソシア
ネート、2,6−ナフタレンジイソシアネート、3,
3’−ジメチル−4,4’−ジイソシアネート、4,
4,−ジイソシアネートジフェニルエーテル、1,5−
キシリレンジイソシアネート、1,3−ジイソシアネー
トメチルシクロヘキサン、1,4−ジイソシアネートメ
チルシクロヘキサン、4,4’−ジイソシアネートシク
ロヘキサン、4,4’−ジイソシアネートシクロヘキシ
ルメタン、イソホロンジイソシアネート等が挙げられ
る。
【0023】必要により用いられる分子量500以下の
ポリオール化合物はポリウレタン樹脂中のウレタン基濃
度を調節しポリウレタン樹脂に特有な強靱性を付与した
り、三官能以上のポリオールでは硬化剤との反応性を高
め架橋密度を増す効果がある。たとえば,エチレングリ
コール、プロピレングリコール、1,3−プロパンジオ
ール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオ
ール、1,6−ヘキサンジオール、ネオペンテルグリコ
ール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコー
ル、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオー
ル、シクロヘキサンジメタノール、ネオペンチルヒドロ
キシピバリン酸エステル、ビスフェノールAのエチレン
オキサイド付加物およびプロピレンオキサイド付加物、
水素化ビスフェノールAのエチレンオキサイド付加物お
よびプロピレンオキサスド付加物等のジオール化合物、
トリメチロールプロパン、グリセリン、ペンダエリスリ
トール、ジベンタエリスリトール等の三官能以上のポリ
オール化合物が挙げられる。
ポリオール化合物はポリウレタン樹脂中のウレタン基濃
度を調節しポリウレタン樹脂に特有な強靱性を付与した
り、三官能以上のポリオールでは硬化剤との反応性を高
め架橋密度を増す効果がある。たとえば,エチレングリ
コール、プロピレングリコール、1,3−プロパンジオ
ール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオ
ール、1,6−ヘキサンジオール、ネオペンテルグリコ
ール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコー
ル、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオー
ル、シクロヘキサンジメタノール、ネオペンチルヒドロ
キシピバリン酸エステル、ビスフェノールAのエチレン
オキサイド付加物およびプロピレンオキサイド付加物、
水素化ビスフェノールAのエチレンオキサイド付加物お
よびプロピレンオキサスド付加物等のジオール化合物、
トリメチロールプロパン、グリセリン、ペンダエリスリ
トール、ジベンタエリスリトール等の三官能以上のポリ
オール化合物が挙げられる。
【0024】分子量500以下のポリオール化合物はウ
レタン基濃度を調節しポリウレタン樹脂に特有な強靱性
を付与する効果があるが、ウレタン基濃度を高くしすぎ
るとポリウレタン樹脂間の相互作用が強くなりすぎ磁性
粉やカーボンブラックの分散性が低下する。
レタン基濃度を調節しポリウレタン樹脂に特有な強靱性
を付与する効果があるが、ウレタン基濃度を高くしすぎ
るとポリウレタン樹脂間の相互作用が強くなりすぎ磁性
粉やカーボンブラックの分散性が低下する。
【0025】ポリウレタン樹脂自体の物性と分散度に起
因する無機微粒子を含む複合塗膜物性から、ポリウレタ
ン樹脂中のウレタン基濃度は樹脂1トン当り1500〜
700当量、望ましくは1400〜1000当量の範囲
が良い。
因する無機微粒子を含む複合塗膜物性から、ポリウレタ
ン樹脂中のウレタン基濃度は樹脂1トン当り1500〜
700当量、望ましくは1400〜1000当量の範囲
が良い。
【0026】本発明で用いるポリウレタン樹脂の分子量
は望ましくは5000〜80000、より望ましくは1
0000〜40000のものを用いる。分子量が500
0未満では機械的強度が不足で、走行耐久性が劣ること
がある。
は望ましくは5000〜80000、より望ましくは1
0000〜40000のものを用いる。分子量が500
0未満では機械的強度が不足で、走行耐久性が劣ること
がある。
【0027】分子量が80000を超えると溶液粘度が
大きくなり、作業性、磁性粉・研磨剤・カーボンブラッ
ク等の分散性が悪化することがある。
大きくなり、作業性、磁性粉・研磨剤・カーボンブラッ
ク等の分散性が悪化することがある。
【0028】本発明においては、本発明で用いるポリウ
レタン樹脂以外に、可掻性の調節、耐寒性・耐熱性の向
上等の目的のために他の樹脂を添加するか、および/ま
たは架橋剤を混合することが望ましい。他の樹脂として
は塩化ビニル系樹脂、セルロース系樹脂、ポリエステル
樹脂、エポキシ樹脂、フェノキシ樹脂、ポリビニルブチ
ラール、アクリロニトリル・ブタジエン共重合体等が挙
げられる。
レタン樹脂以外に、可掻性の調節、耐寒性・耐熱性の向
上等の目的のために他の樹脂を添加するか、および/ま
たは架橋剤を混合することが望ましい。他の樹脂として
は塩化ビニル系樹脂、セルロース系樹脂、ポリエステル
樹脂、エポキシ樹脂、フェノキシ樹脂、ポリビニルブチ
ラール、アクリロニトリル・ブタジエン共重合体等が挙
げられる。
【0029】一方、架橋剤としてはポリイソシアネート
化合物、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、尿素樹脂、酸無
水物等があり、特にこれらの中でポリイソシアネート化
合物が好ましい。
化合物、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、尿素樹脂、酸無
水物等があり、特にこれらの中でポリイソシアネート化
合物が好ましい。
【0030】本発明の磁気記録媒体の磁性層に使用され
る強磁性磁性粒子としては、γ−Fe2O3、γ−Fe2
O3とFe3O4の混晶、コバルトを被着したγ−Fe2O
3またはFe2O4、バリウムフェライト等の強磁性酸化
物、Fe−Co,Fe−Co−Ni等の強磁性合金粉末
等を挙げることができる。
る強磁性磁性粒子としては、γ−Fe2O3、γ−Fe2
O3とFe3O4の混晶、コバルトを被着したγ−Fe2O
3またはFe2O4、バリウムフェライト等の強磁性酸化
物、Fe−Co,Fe−Co−Ni等の強磁性合金粉末
等を挙げることができる。
【0031】本発明の磁気記録媒体のバックコート層に
用いられる無機微粒子としては、炭酸カルシウム、炭酸
マグネシウム、酸化アルミニウム、二酸化クロム、二酸
化ケイ素、酸化チタン等の無機滑剤、カーボンブラッ
ク、酸化スズ等の帯電防止剤等が挙げられる。本発明の
磁気記録媒体にはその他必要に応じてジブチルフタレー
ト、トリフェニルホスフェートのような可塑剤、ジオク
チルナトリウムスルホサクシネート、t−ブチルフェノ
ールポリエチレンエーテル、エチルナフタレンスルホン
酸ソーダ、ジラウリルサクシネート、ステアリン酸亜
鉛、大豆油レシチン、シリコーンオイルのような潤滑剤
や種々の帯電防止剤を添加することもできる。
用いられる無機微粒子としては、炭酸カルシウム、炭酸
マグネシウム、酸化アルミニウム、二酸化クロム、二酸
化ケイ素、酸化チタン等の無機滑剤、カーボンブラッ
ク、酸化スズ等の帯電防止剤等が挙げられる。本発明の
磁気記録媒体にはその他必要に応じてジブチルフタレー
ト、トリフェニルホスフェートのような可塑剤、ジオク
チルナトリウムスルホサクシネート、t−ブチルフェノ
ールポリエチレンエーテル、エチルナフタレンスルホン
酸ソーダ、ジラウリルサクシネート、ステアリン酸亜
鉛、大豆油レシチン、シリコーンオイルのような潤滑剤
や種々の帯電防止剤を添加することもできる。
【0032】(作用)本発明の磁気記録媒体には,磁性
層の結合剤成分および/または非磁性支持体上の磁性層
と反対側に設けたバックコート層の結合剤成分として、
グリコール成分が三環式グリコール、炭素数が8以上の
グリコールを含むポリエステルジオールを高分子ポリオ
ール成分として含むポリウレタン樹脂を使用する。三環
式グリコールと炭素数が8以上のグリコールを併用する
ことにより、芳香族ポリエステルジオールが有する剛
性、硬度、耐熱性等の特性を失うことなしに、環状化合
物の量を低下することができる。その結果、本発明の磁
気記録媒体は耐久性が向上する。
層の結合剤成分および/または非磁性支持体上の磁性層
と反対側に設けたバックコート層の結合剤成分として、
グリコール成分が三環式グリコール、炭素数が8以上の
グリコールを含むポリエステルジオールを高分子ポリオ
ール成分として含むポリウレタン樹脂を使用する。三環
式グリコールと炭素数が8以上のグリコールを併用する
ことにより、芳香族ポリエステルジオールが有する剛
性、硬度、耐熱性等の特性を失うことなしに、環状化合
物の量を低下することができる。その結果、本発明の磁
気記録媒体は耐久性が向上する。
【0033】
【実施例】以下実施例により本発明を具体的に例示す
る。実施例中に単に部とあるのは重量部を示す。
る。実施例中に単に部とあるのは重量部を示す。
【0034】ポリウレタン樹脂の合成例1 温度計、撹拝機、還流式冷却管および蒸留管を具備した
反応容器に表1に示したポリエステルジオール(A)5
0部、ポリエステルジオール(B)50部、トルエン8
0部を仕込み溶解後、トルエン20部を蒸留させトルエ
ン/水の共沸により反応系を脱水した。60℃まで冷却
後ジフエニルメタンジイソシアネート15.6部投入し
80℃で2時間加熱後、メチルエチルケトン60部、ト
リメチロールプロパン2部、さらに反応触媒としてジブ
チルチンジラウレート0.03部加えた。80℃で6時
間反応後トルエン77.2部、メチルエチルケトン7
7.2部を加え、固形分濃度30%のポリウレタン樹脂
1を得た。ポリウレタン樹脂1の特性を表1に示す。表
1中、溶液粘度は25℃で、数平均分子量はテトラハイ
ドロフラン溶液でゲル浸透クロマトグラフィーにより測
定した。
反応容器に表1に示したポリエステルジオール(A)5
0部、ポリエステルジオール(B)50部、トルエン8
0部を仕込み溶解後、トルエン20部を蒸留させトルエ
ン/水の共沸により反応系を脱水した。60℃まで冷却
後ジフエニルメタンジイソシアネート15.6部投入し
80℃で2時間加熱後、メチルエチルケトン60部、ト
リメチロールプロパン2部、さらに反応触媒としてジブ
チルチンジラウレート0.03部加えた。80℃で6時
間反応後トルエン77.2部、メチルエチルケトン7
7.2部を加え、固形分濃度30%のポリウレタン樹脂
1を得た。ポリウレタン樹脂1の特性を表1に示す。表
1中、溶液粘度は25℃で、数平均分子量はテトラハイ
ドロフラン溶液でゲル浸透クロマトグラフィーにより測
定した。
【0035】ポリウレタン樹脂の合成例2〜6および比
較合成例1〜6 ポリウレタン樹脂の合成例1と同様にして、表1に示し
た原料によりポリウレタン樹脂溶液を得た。得られたポ
リウレタン樹脂の特性を表1に示す。なお、比較合成例
1〜3は三環式グリコールおよび炭素数が8以上のグリ
コールを含むジオール成分として含むポリエステルジオ
ール中のエチレングリコールが全グリコールの65モル
%の場合,比較合成例3は三環式グリコールおよび炭素
数が8以上のグリコールを含むジオール成分として含む
ポリエステルジオールが高分子量ポリオール中20重量
%の場合、比較合成例4および5は三環式グリコールと
炭素数が8以上のグリコールが特許請求の範囲外の場
合、比較合成例6は芳香族ポリエステルジオールが炭素
数が8以上のグリコールを含まない場合である。
較合成例1〜6 ポリウレタン樹脂の合成例1と同様にして、表1に示し
た原料によりポリウレタン樹脂溶液を得た。得られたポ
リウレタン樹脂の特性を表1に示す。なお、比較合成例
1〜3は三環式グリコールおよび炭素数が8以上のグリ
コールを含むジオール成分として含むポリエステルジオ
ール中のエチレングリコールが全グリコールの65モル
%の場合,比較合成例3は三環式グリコールおよび炭素
数が8以上のグリコールを含むジオール成分として含む
ポリエステルジオールが高分子量ポリオール中20重量
%の場合、比較合成例4および5は三環式グリコールと
炭素数が8以上のグリコールが特許請求の範囲外の場
合、比較合成例6は芳香族ポリエステルジオールが炭素
数が8以上のグリコールを含まない場合である。
【0036】
【表1】
【0037】ポリエステルA;T/I/DSN//EC
/TCD/HPN (50/47/3//20/50/30モル%) MW=2000 ポリエステルB;ポリブチレンアジペート MW=2
000 ポリエステルC;ホリカプロラクトン MW=2
000 ポリエステルD;T/I/DSN//EG/TCD/
1,9−ND (50/47/3//10/60/30モル%) MW=3000 ポリエステルE;T/DSN//TCD/HPN (98/2//50/50モル%) MW=1500 ポリエステルF;T/I/DSN//EG/TCD/H
PN (50/47/3//65/20/15モル%) MW=2000 ポリエステルG;T/I/DSN//EG/TCD/H
PN (50/47/3//30/15/55モル%) MW=2000 ポリエステルH;T/1/DSN//EG/TCD/
1,9−ND (50/47/3//10/75/15モル%) MW=3000 ポリエステルI;T/DSN//TCD/NPG (98/2//50/50モル%) MW=1500
/TCD/HPN (50/47/3//20/50/30モル%) MW=2000 ポリエステルB;ポリブチレンアジペート MW=2
000 ポリエステルC;ホリカプロラクトン MW=2
000 ポリエステルD;T/I/DSN//EG/TCD/
1,9−ND (50/47/3//10/60/30モル%) MW=3000 ポリエステルE;T/DSN//TCD/HPN (98/2//50/50モル%) MW=1500 ポリエステルF;T/I/DSN//EG/TCD/H
PN (50/47/3//65/20/15モル%) MW=2000 ポリエステルG;T/I/DSN//EG/TCD/H
PN (50/47/3//30/15/55モル%) MW=2000 ポリエステルH;T/1/DSN//EG/TCD/
1,9−ND (50/47/3//10/75/15モル%) MW=3000 ポリエステルI;T/DSN//TCD/NPG (98/2//50/50モル%) MW=1500
【0038】ただし T;テレフタル酸 I;イソフタル酸 DSN;ジメチル5−ナトリウムスルホイソフタル酸 EG;エチレングリコール TCD;トリジクロデカンジメチロール
【化3】 HPN;ネオペンチルヒドロキシヒバリン酸エステル 1,9−ND;1,9−ノナンジオール NPG;ネオペンチルグリコール
【0039】低分子ポリオール TMP;トリメチロールプロパン NPG;ネオペンチルグリコール TMP−CL;TMP−ε−カプロラクトン付加物、分
子量390
子量390
【0040】ジイソシアネート MDI;4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート
【0041】実施例1 下記の配合割合の組成物をボールミルに入れて48時間
分散してから、ポリイソシアネート化合物、コロネード
MR(日本ポリウレタン工業社製)を硬化剤として0.
5部、潤滑剤としてステアリン酸0.05部、ステアリ
ン酸ブチルO.05部加え、更に1時間混合して磁性塗
料を得た。これを厚み15μmのポリエチレンテレフタ
レートフィルム上に、乾燥後の厚みが4μmになるよう
に塗布し2000ガウスの磁場をかけながら乾燥し磁気
テープを作成した。得られた磁気テープを60℃で1日
放置後1/2インチにスリットした。得られたテープの
磁性層の表面光沢、角形比を測定した。また,市販のV
TRデッキで10、40℃で100回走行後の磁性層の
摩耗状態を観察した。特性を表2に示す。
分散してから、ポリイソシアネート化合物、コロネード
MR(日本ポリウレタン工業社製)を硬化剤として0.
5部、潤滑剤としてステアリン酸0.05部、ステアリ
ン酸ブチルO.05部加え、更に1時間混合して磁性塗
料を得た。これを厚み15μmのポリエチレンテレフタ
レートフィルム上に、乾燥後の厚みが4μmになるよう
に塗布し2000ガウスの磁場をかけながら乾燥し磁気
テープを作成した。得られた磁気テープを60℃で1日
放置後1/2インチにスリットした。得られたテープの
磁性層の表面光沢、角形比を測定した。また,市販のV
TRデッキで10、40℃で100回走行後の磁性層の
摩耗状態を観察した。特性を表2に示す。
【0042】 合成例1で得られたポリウレタン樹脂の溶液 10 (MEK/トルエン=1/1の30%溶液) メタル磁性粉(BET50m2) 15 シクロヘキサノン 5 トルエン 10 MEK 5 アルミナ(平均粒径0.05μ) 0.5
【0043】実施例2〜6、比較例1〜6 実施例1と同様にして、ただし使用したポリウレタン樹
脂の代わりに表2に記載したポリウレタン樹脂を用いて
磁気テープを作成した。特性を表2に示す。
脂の代わりに表2に記載したポリウレタン樹脂を用いて
磁気テープを作成した。特性を表2に示す。
【0044】実施例7 下記の配合割合の組成物を直径2mmのガラスビーズを
入れたサンドグラインダーにいれて1時間分散してか
ら、ポリイソシアネート化合物、コロネードL(日本ポ
リウレタン工業社製)を硬化剤として0.5部加え更に
1時間混合してバックコート用塗料を得た。これを厚み
15μmのポリエチレンテレフタレートフィルム上に、
乾燥後の厚みが0.5μmになるように塗布乾燥し、ポ
リエチレンテレフタレートフィルムの反対面に実施例1
で得た磁気塗料を実施例1と同様にして塗布乾燥して磁
気テープを作成した。実施例1と同様な硬化処理、スリ
ット後、バックコート面の摩擦係数および、市販のVT
Rデッキで40℃で100回走行後の20℃での摩擦係
数を測定した。結果を表3に示す。なお、摩擦係数の測
定は磁気デーブに100gの重りをつけ、鏡面仕上げの
直径50mmのステンレスロールに抱き角180度で1
cm/sの速度で走行させて行った。
入れたサンドグラインダーにいれて1時間分散してか
ら、ポリイソシアネート化合物、コロネードL(日本ポ
リウレタン工業社製)を硬化剤として0.5部加え更に
1時間混合してバックコート用塗料を得た。これを厚み
15μmのポリエチレンテレフタレートフィルム上に、
乾燥後の厚みが0.5μmになるように塗布乾燥し、ポ
リエチレンテレフタレートフィルムの反対面に実施例1
で得た磁気塗料を実施例1と同様にして塗布乾燥して磁
気テープを作成した。実施例1と同様な硬化処理、スリ
ット後、バックコート面の摩擦係数および、市販のVT
Rデッキで40℃で100回走行後の20℃での摩擦係
数を測定した。結果を表3に示す。なお、摩擦係数の測
定は磁気デーブに100gの重りをつけ、鏡面仕上げの
直径50mmのステンレスロールに抱き角180度で1
cm/sの速度で走行させて行った。
【0045】 合成例1で得られたポリウレタン樹脂の溶液 100 (MEK/トルエン:1/1の30%溶液) カーボンブラック 10 炭酸カルシウム(平均粒径0.05μm) 20 シクロヘキサノン 50 トルエン 50
【0046】実施例8,9および比較例7〜9実施例7
と同様にして、但しバックコート用に使用したポリウレ
タン樹脂の代わりに表3に記載したポリウレタン樹脂を
用いて磁気テープを作成した。特性を表3に示す。比較
例10実施例1で得た磁気テープ(バックコートなし)
を実施例7と同様の試験を実施した。結果を表3に示
す。
と同様にして、但しバックコート用に使用したポリウレ
タン樹脂の代わりに表3に記載したポリウレタン樹脂を
用いて磁気テープを作成した。特性を表3に示す。比較
例10実施例1で得た磁気テープ(バックコートなし)
を実施例7と同様の試験を実施した。結果を表3に示
す。
【0047】
【表2】
【0048】表2および表3中、ポリウレタン樹脂
(Z)はポリプチレンアジペート系ポリウレタン、日本
ポリウレタン社製「ニッポラン2301」 磁性層の摩耗状態 ○;磁性層に傷が認められない。 △;磁性層に傷が認められるが少ない。 ×;磁性層に傷が顕緒に認められる。
(Z)はポリプチレンアジペート系ポリウレタン、日本
ポリウレタン社製「ニッポラン2301」 磁性層の摩耗状態 ○;磁性層に傷が認められない。 △;磁性層に傷が認められるが少ない。 ×;磁性層に傷が顕緒に認められる。
【0049】
【表3】
【0050】
【発明の効果】本発明の特定のグリコールを含むポリエ
ステルジオールを分子中に有するポリウレタン樹脂を、
磁性粒子の結合剤、バックコート層の結合剤とすること
により耐摩耗性が向上し、摩擦係数の変化が小さくな
る。その結果、走行耐久性の優れた磁気記録媒体が得ら
れる。
ステルジオールを分子中に有するポリウレタン樹脂を、
磁性粒子の結合剤、バックコート層の結合剤とすること
により耐摩耗性が向上し、摩擦係数の変化が小さくな
る。その結果、走行耐久性の優れた磁気記録媒体が得ら
れる。
Claims (1)
- 【請求項1】 強磁性粉末を結合剤中に分散させた磁性
材料を非磁性支持体上に塗布する磁気記録媒体の製造方
法において、分子量500以上の高分子量ポリオール、
有機ジイソシアネート、および必要により分子量500
以下のポリオール化合物よりなり、かつ下記(a)の条
件を満足するポリウレタン樹脂を、磁性層の結合剤成分
としておよび/または非磁性支持体上の磁性層と反対側
に設けたバックコート層の結合剤成分として用いること
を特徴とする磁気記録媒体の製造方法。 (a)高分子量ポリオールが、グリコール成分として下
記一般式(I)で表される三環式グリコール、炭素数が
8以上のグリコール(下記一般式(I)で表される三環
式グリコールを除く)を含むポリエステルジオールであ
る。 【化1】 (X1、X2はヒドロキシアルキル基であり、同一であ
っても異なってもよい。)
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000001841A JP2000155936A (ja) | 2000-01-01 | 2000-01-07 | 磁気記録媒体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000001841A JP2000155936A (ja) | 2000-01-01 | 2000-01-07 | 磁気記録媒体の製造方法 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2320042A Division JP3049762B2 (ja) | 1990-07-02 | 1990-11-22 | 磁気記録媒体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000155936A true JP2000155936A (ja) | 2000-06-06 |
Family
ID=18531024
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000001841A Pending JP2000155936A (ja) | 2000-01-01 | 2000-01-07 | 磁気記録媒体の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000155936A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007141304A (ja) * | 2005-11-16 | 2007-06-07 | Fujifilm Corp | 磁気記録媒体 |
-
2000
- 2000-01-07 JP JP2000001841A patent/JP2000155936A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2007141304A (ja) * | 2005-11-16 | 2007-06-07 | Fujifilm Corp | 磁気記録媒体 |
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