JP2002025036A - 磁気記録媒体 - Google Patents

磁気記録媒体

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JP2002025036A
JP2002025036A JP2000213017A JP2000213017A JP2002025036A JP 2002025036 A JP2002025036 A JP 2002025036A JP 2000213017 A JP2000213017 A JP 2000213017A JP 2000213017 A JP2000213017 A JP 2000213017A JP 2002025036 A JP2002025036 A JP 2002025036A
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acid
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Minoru Takahashi
稔 高橋
Tsuyoshi Hachitsuka
剛志 八塚
Hirotoshi Kitsumoto
博俊 木津本
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Toyobo Co Ltd
Original Assignee
Toyobo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 非磁性支持体上に塗膜表面平滑性、塗膜物性
共に優れた塗工層を形成る事により、磁気特性、耐久性
共に優れた磁気記録媒体を提供する。 【解決手段】 強磁性粉末及び非磁性粉末を各々結合剤
中に分散させた塗料を非磁性支持体上に塗布した磁気記
録媒体において、この非磁性粉末を分散させた塗料がヘ
マタイトへの高吸着特性を有した第一の結合剤成分で分
散した後、更に低比重の第二の結合剤成分を加えて分散
する事により得られる事を特徴とする磁気記録媒体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は磁気記録媒体に関
し、更に詳しくは磁性層の表面平滑性に優れかつ、磁性
及び非磁性顔料の充填性にも優れた、電磁変換特性と耐
久性が共に優れた磁気テープ、磁気ディスクなどの磁気
記録媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】汎用的磁気記録媒体である磁気テープ、
フロッピィディスクは長軸1μm以下の針状磁性粒子を
分散剤、潤滑剤、帯電防止剤などの添加剤とともに結合
剤溶液に分散させて磁気塗料を作り、これをポリエチレ
ンテレフタレートフィルムに塗布して作られている。
【0003】磁性層の結合剤に要求される特性として
は、従来から磁性粒子の分散性、分散安定性、充填性、
配向性、かつ磁性層の耐久性、耐摩耗性、耐熱性、非磁
性支持体との接着性等が挙げられ、結合剤は非常に重要
な役割を果たしている。
【0004】従来より用いられている結合剤としては、
塩化ビニル・酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル・酢酸ビ
ニル・ビニルアルコール共重合体、塩化ビニル・塩化ビ
ニリデン共重合体、ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹
脂、アクリロニトリル・ブタジエン共重合体、ニトロセ
ルロース、セルロースアセテート・ブチレート、エポキ
シ樹脂あるいはアクリル樹脂等が使用されている。
【0005】これらの樹脂のうちポリウレタン樹脂はウ
レタン結合による分子間水素結合により他の樹脂と比べ
て強靭性、耐摩耗性の特性が優れている。しかし従来の
ポリウレタン樹脂は磁性粉末の分散性能が低く、これを
改良するために種々の研究がなされてきた。例えば、
2,2-ジアルキル-1,3-プロパンジオールを含有す
るポリエステルポリオールから誘導されるウレタン樹脂
を用いたもの(特開平2-240177号公報)、分岐
鎖を有する多価アルコールを用いたポリウレタン樹脂
(特開平2-177020号公報)がある。
【0006】近年、磁気記録媒体の高記録密度化が進む
中で、磁性層はより薄膜で表面が平滑である事が求めら
れている。磁性層表面が平滑化される程、磁気ヘッドと
の摩擦が増大する、さらには磁気テープの相対走行速度
が速くなる傾向から磁性層には十分な耐久性がこれまで
以上に要求される様になった。
【0007】また一方では磁性粒子は高度に微細化かつ
均一化され、更に抗磁力が大幅に向上される傾向にあ
る。この様な要求に対しては従来主流であった酸化鉄系
の磁性粉末に代わり、現在では金属微粒子系の開発が主
流となっている。磁性粒子が微細化すればするほど、ま
た抗磁力が高くなるほど従来の結合剤では分散が困難に
なり、結合剤に対してますます磁性粒子の分散性能が高
いことが求められている。
【0008】最近の高記録密度塗布型磁気記録媒体では
磁性層はその下の非磁性顔料が分散された層と共にウエ
ット・オン・ウエットでPETフィルム、PENフィル
ム、アラミドフィルム等の非磁性支持体上に同時2層コ
ートされる方式が主流となっている。非磁性顔料として
は一般にヘマタイト粒子、酸化チタン粒子、カーボンブ
ラック粒子等が用いられる。上層(磁性層)と下層(非
磁性層)の厚みはそれぞれ上層:約0.1μm、下層:
1〜5μmで、上層の厚みが極めて薄い。したがってテ
ープ表面(磁性層磁性層)平滑性、塗布層全体の物性に
はそれぞれ下層の表面性と物性が顕著に影響する。
【0009】さらに非磁性支持体の反対側の面には磁気
テープの走行性改良、帯電防止等の目的でバックコート
層が施される。近年このバックコート層に付いてもテー
プ巻き取り時にバックコート層の表面凹凸が磁性層表面
転写される等の理由からこれまで以上に高い表面平滑性
が求められる様になった。バックコート層に用いられる
顔料粒子としては、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウ
ム、酸化アルミニウム、二酸化クロム、二酸化ケイ素、
酸化チタン等の無機滑剤、カーボンブラック、酸化錫等
の帯電防止剤等が挙げられる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従来上記下層用の結合
剤成分としては上層の結合剤成分とほぼ同様の結合剤樹
脂が用いられてきた。しかしながら次々開発されつつあ
る新規格の記録媒体に対しては磁性層表面の平滑性と塗
布層物性の両立が十分とは言えず、磁性層の平滑性、塗
布層物性共に優れた新たな結合剤樹脂が求められてい
た。同様にバックコート層に付いても従来要求されてい
た優れた塗膜物性に加え、これまで以上に平滑な塗膜表
面が要求されるに至った。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題、すなわち非磁
性粒子を高度に分散し、極めて平滑でかつ耐久性に優れ
た塗布膜を形成する手段として鋭意検討した結果本発明
に到達した。すなわち本発明は、強磁性粉末及び非磁性
粉末を各々結合剤中に分散させた塗料を非磁性支持体上
に塗布した磁気記録媒体において、この非磁性粉末を分
散させた塗料が下記(1)で表される高吸着特性を有し
た第一の結合剤成分で分散した後、更に下記(2)式の
条件を満たす第二の結合剤成分を加えて分散する事によ
り得られる事を特徴とする磁気記録媒体を提供するもの
である。 (1)下記条件下でのヘマタイト粉に対する吸着量と吸
着率が以下の領域にあるポリウレタン樹脂及びまたはポ
リエステル樹脂。 吸着量≧2.2mg/m2 塗料組成) ヘマタイト粉 100部 結合剤樹脂 25部 溶剤* 240部 *組成:トルエン/MEK/シクロヘキサノン=3/5/2(重量比) (温度:20℃) (2)樹脂比重と樹脂ガラス転移温度が下記式を満たす
ポリウレタン及びまたはポリエステル樹脂。 S≦1.5・G×10-3+1.16 S:ポリウレタンまたはポリエステル樹脂比重 G:ポリウレタンまたはポリエステル樹脂ガラス転移温
度(℃)
【0012】本発明の請求項(1)条件を満たす高吸着
特性を有した第一の結合剤成分は、芳香族及び又は脂環
族二塩基酸を主成分とするポリエステル樹脂又は同様組
成のポリエステルジオールをポリイソシアネートと反応
させることにより得られるポリウレタン樹脂を主要構成
成分とするものである。
【0013】上記二塩基酸成分としては1,2-シクロヘキ
サンジカルボン酸、1,3-シクロヘキサンジカルボン酸、
1,4-シクロヘキサンジカルボン酸、4-メチル-1,2-シク
ロヘキサンジカルボン酸、1,2-ビス(4-カルボキシシク
ロヘキシル)メタン、2,2ビス(4-カルボキシシクロヘ
キシル)プロパン等の脂環族系二塩基酸、あるいはテレ
フタル酸、イソフタル酸、オルソフタル酸、1,6-ナ
フタレンジカルボン酸等の芳香族ジカルボン酸を挙げる
事ができる。これら脂環族或いは芳香族二塩基酸は樹脂
の凝集力を向上させる事により塗料溶剤中での結合剤分
子の分子容を適度な大きさに保ち、顔料表面への吸着量
を向上させる。また同時に樹脂自身のガラス転移温度も
向上させる。
【0014】また、磁性粒子への吸着量を向上させ、分
散性を付与させる目的で5-ナトリウムスルホイソフタ
ル酸、5-カリウムスルホイソフタル酸、ナトリウムス
ルホテレフタル酸等のスルホン酸金属塩含有ジカルボン
酸は有効な原料である。
【0015】上記二塩基酸成分と併用し、磁性粒子への
吸着量が低下しない範囲でコハク酸、アジピン酸、アゼ
ライン酸、セバシン酸、ドデカンジカルボン酸、ドデシ
ニルコハク酸等の脂肪族系二塩基酸を共重合しても良
い。これら脂肪族系原料は結合剤分子の凝集力を低下さ
せ、塗料溶剤中での分子容を大きくさせるため、共重合
量が多くなると結合剤樹脂の顔料への吸着量が低下す
る。また樹脂のガラス転移温度も低下する。
【0016】グリコール成分としては、エチレングリコ
ール、プロピレングリコール、1,3-プロパンジオール、
1,4-ブタンジオール、1,5-ペンタンジオール、1,6-ヘキ
サンジオール、1,2ープロピレングリコール、1,3ープロピ
レングリコール、1,3-ブチレングリコール、2,3-ブチレ
ングリコール、2,2-ジメチル-1,3-プロパンジオール、3
-メチル-1,5-ペンタンジオール、2,2-ジメチル-3-ヒド
ロキシプロピル-2',2'-ジメチル-3-ヒドロキシプロパネ
ート、2,2-ジエチル-1,3-プロパンジオール等の脂肪族
系グリコール、1,3-ビス(ヒドロキシメチル)シクロヘ
キサン、1,4-ビス(ヒドロキシメチル)シクロヘキサン、
1,4-ビス(ヒドロキシエチル)シクロヘキサン、1,4-ビ
ス(ヒドロキシプロピル)シクロヘキサン、1,4-ビス
(ヒドロキシメトキシ)シクロヘキサン、1,4-ビス(ヒ
ドロキシエトキシ)シクロヘキサン、2,2ビス(4-ヒド
ロキシメトキシシクロヘキシル)プロパン、2,2-ビス
(4ヒドロキシエトキシシクロヘキシル)プロパン、ビ
ス(4-ヒドロキシシクロヘキシル)メタン、2,2-ビス(4
-ヒドロキシシクロヘキシル)プロパン、3(4),8(9)-ト
リシクロ[5.2.1.02,6]デカンジメタノール等の脂
環族系グリコールが挙げられる。これらの中では特に2,
2-ジメチル-1,3-プロパンジオール、2,2-ジエチル-1,3-
プロパンジオール、2,2-ジメチル-3-ヒドロキシプロピ
ル-2',2'-ジメチル-3-ヒドロキシプロパネート、1,6-ヘ
キサンジオールが好ましい。1,4ビス(ヒドロキシメチ
ル)シクロヘキサン。またポリエステルジオールの原料
の一部に無水トリメリット酸、グリセリン、トリメチロ
ールプロパン、ペンタエリスリトール等の三官能以上の
化合物をポリエステル樹脂の有機溶剤溶解性、塗布作業
性等の特性を損なわない範囲で使用してもよい。上記以
外のポリエステルジオールのグリコール成分としては、
2-ナトリウムスルホ-1,4-ブタンジオール、2-ナトリウ
ムスルホ-1,6-ヘキサンジオール等のスルホン酸金属塩
を含有するものが挙げられる。
【0017】本発明で用いるポリウレタン樹脂のポリイ
ソシアナートとしては2,4-トリレンジイソシアネート、
2,6-トリレンジイソシアネート、p-フェニレンジイソシ
アネート、4,4'-ジフェニルメタンジイソシアネート、m
-フェニレンジイソシアネート、3,3'-ジメトキシ-4,4'-
ビフェニレンジイソシアネート、2,6-ナフタレンジイソ
シアネート、3,3'-ジメチル-4,4'-ビフェニレンジイソ
シアネート、4,4'-ジフェニレンジイソシアネート、4,
4'-ジイソシアネートジフェニルエーテル、1,5-ナフタ
レンジイソシアネート、m-キシレンジイソシアネート、
等の芳香族ジイソシアナートが、或いは1,6-ヘキサンジ
イソシアネート、イソホロンジイソシアネート、4,4'-
ジフェニルメタンジイソシアネートの水添化物の様な脂
肪族、脂環族ジイソシアナートが挙げられる。これらの
中、4,4'-ジフェニルメタンジイソシアネートが特に好
ましい。
【0018】本発明で用いるポリウレタン樹脂には必要
に応じて、イソシアネート基と反応する官能基を1分子
中に2個以上有する低分子量化合物を鎖長延長剤として
用いても良い。例えば上記グリコール成分や種々アミノ
基を有する化合物が挙げられる。
【0019】本発明の高吸着特性を有する第一の結合剤
樹脂の数平均分子量は20,000以上が良い、好まし
くは30,000〜60,000である。数平均分子量
が20,000未満では顔料表面への吸着量が不足し、
塗膜物性が向上しない。結果として本発明の目的である
塗布層への耐久性の付与が不可能となる。一方60,0
00を越えると塗料粘度が極めて高くなり、顔料粒子の
分散が困難となる。
【0020】上記高吸着特性を有する結合剤樹脂は上述
の如く芳香族及び又は脂環族系ポリエステル骨格を有し
ており、高いガラス転移温度を有すると共に顔料粒子表
面に主成分として吸着する事によりと膜物性を向上させ
る働きをなす。しかしながらこれら結合剤樹脂を単独使
用した場合、塗料粘度が高く、表面平滑性に優れた塗膜
は得られない。
【0021】そこで本発明者らは樹脂特性が(2)の条
件式を満たす第二の結合剤樹脂を用いて後分散を行う事
により、上記問題が解決される事を見いだした。すなわ
ち(1)条件を満たす高吸着特性を有したの第一の結合
剤成分で顔料粒子を分散後、(2)条件を満たす第二の
結合剤成分で後分散する事により、塗料粘度が顕著に下
がり、平滑な表面を有する塗布膜が得られる。加えて塗
布膜の物性にも優れるといった効果が発現する。
【0022】上記請求項の(2)条件を満たす第二の結
合剤樹脂の原料としては上記第一の結合剤樹脂に用いら
れる二塩基酸成分やグリコール成分を用いる事ができる
がそれらの内、1,2−シクロヘキサンジカルボン酸、
1,3−シクロヘキサンジカルボン酸、1,4−シクロ
ヘキサンジカルボン酸、4−メチル−1,2シクロヘキ
サンジカルボン酸等の脂環族系二塩基酸、1,3-ビス(ヒ
ドロキシメチル)シクロヘキサン、1,4-ビス(ヒドロキ
シメチル)シクロヘキサン、1,4-ビス(ヒドロキシエチ
ル)シクロヘキサン、1,4-ビス(ヒドロキシプロピル)
シクロヘキサン、1,4-ビス(ヒドロキシメトキシ)シク
ロヘキサン、1,4-ビス(ヒドロキシエトキシ)シクロヘ
キサン、2,2ビス(4-ヒドロキシメトキシシクロヘキシ
ル)プロパン、2,2-ビス(4ヒドロキシエトキシシクロ
ヘキシル)プロパン、ビス(4-ヒドロキシシクロヘキシ
ル)メタン、2,2-ビス(4-ヒドロキシシクロヘキシル)
プロパン、3(4),8(9)-トリシクロ[5.2.1.02,6]デ
カンジメタノール等の脂環族系グリコールが特に好まし
い。また、上記脂環族系原料と組み合わせて用いられる
その他の原料、すなわちポリイソシアネート化合物や鎖
長延長剤についても第一の結合剤樹脂に用いられるもの
と同様の化合物を用いる事ができる。
【0023】或いは上記脂環族系原料の他に好ましい原
料としては、コハク酸、アジピン酸、アゼライン酸、セ
バシン酸、ドデカンジカルボン酸、ドデシニルコハク酸
等の脂肪族系二塩基酸と1,2ープロピレングリコール、1,
2-ブチレングリコール、1,3-ブチレングリコール、2,3-
ブチレングリコール、2,2-ジメチル-1,3-プロパンジオ
ール、3-メチル-1,5-ペンタンジオール、2-ブチル-2-エ
チル-1,3-プロパンジオール、2,2-ジメチル-3-ヒドロキ
シプロピル-2',2'-ジメチル-3-ヒドロキシプロパネー
ト、2,2-ジエチル-1,3-プロパンジオール、2,4-ジエチ
ル-1,5-ペンタンジオール等の側鎖にアルキル基を有し
た脂肪族系グリコールを主原料として得られる分子量3
00〜800のポリエステルジオールと2,4-トリレンジ
イソシアネート、2,6-トリレンジイソシアネート、p-フ
ェニレンジイソシアネート、4,4'-ジフェニルメタンジ
イソシアネート、m-フェニレンジイソシアネート、3,3'
-ジメトキシ-4,4'-ビフェニレンジイソシアネート、2,6
-ナフタレンジイソシアネート、3,3'-ジメチル-4,4'-ビ
フェニレンジイソシアネート、4,4'-ジフェニレンジイ
ソシアネート、4,4'-ジイソシアネートジフェニルエー
テル、1,5-ナフタレンジイソシアネート、m-キシレンジ
イソシアネート等の芳香族ポリイソシアナートを主原料
として得られるポリウレタン樹脂が挙げられる。、
【0024】樹脂比重は樹脂の凝集力と密接な関係にあ
る。樹脂比重の低い樹脂は凝集力が低く、溶液状態では
溶媒中で分子鎖が広がりやすい。広がった分子鎖による
立体反発効果により、強磁性粉末の再凝集が抑制され、
分散状態が維持されやすくなる。この効果により塗布時
の塗料状態が安定化され、平滑な塗膜表面が形成されや
すくなる。しかし一方で樹脂の凝集力低下はガラス転移
温度低下を招き、塗膜物性保持の観点からは好ましくな
い結果となる。低比重でかつ高いガラス転移温度を有す
る結合剤樹脂が求められるが、この様な樹脂の特性は上
記脂環族系原料を用いる事、或いは上記分子量300〜
800の脂肪族系ポリエステルジオールと芳香族系ポリ
イソシアネートを主原料とするポリウレタン樹脂によっ
て得ることが出来る。
【0025】上記請求項(2)条件を満たす第二の結合
剤樹脂の数平均分子量は5,000〜40,000が好
ましい。さらに好ましくは8,000〜30,000で
ある。数平均分子量5,000未満ではたとえ(1)条
件を満たす高吸着性結合剤成分で前分散を施したとして
も塗膜耐久性が不足する。一方40,000を越える
と、塗料粘度が向上し、平滑な塗膜表面を得る事が困難
となる。
【0026】また、本発明のポリエステル又はポリウレ
タン樹脂には、顔料分散性向上の目的から、スルホン酸
基、リン酸基、カルボン酸基及びこれらの金属塩基、水
酸基等の親水性基が含まれていることが好ましく、好ま
しい親水性基の含有量は5〜500当量/1ton、さら
に好ましくは50〜200当量/tonである。5当量/t
on未満であると磁性分の分散性が不十分であり、500
当量/tonを越えると塗布時の粘度が高くなりすぎ、本
発明の効果として期待される平滑な塗膜表面が得られな
い。
【0027】本発明で用いるポリエステル樹脂、あるい
はポリエステルジオールの反応方法は第一段階で二塩基
酸成分又はそのジメチルエステルを過剰のグリコール成
分と反応させ、第二段階で減圧下に重合する方法、或い
は二塩基酸成分に対し所定のグリコール成分をN2ガス雰
囲気下常圧で最終まで重合する方法、いずれでも良い。
上記ポリエステル樹脂あるいはポリエステルジオールの
反応触媒はTi系、Zn系、Sb系、Mn系等を用いる
事が出来るがTi系が最も好ましい。
【0028】本発明で用いるポリウレタン樹脂の反応方
法は原料を溶融状態で行う方法、溶液中で溶解して行う
方法のどちらで行っても構わない。
【0029】反応触媒としてオクチル酸第一錫、ジブチ
ル錫ジラウリレート、トリエチルアミン等を用いてもよ
い。また紫外線吸収剤、加水分解防止剤、酸化防止剤な
どをポリウレタン樹脂の製造前、製造中あるいは製造後
に添加してもよい。
【0030】本発明においては、本発明で用いるポリウ
レタン樹脂及び又はポリエステル樹脂以外に、可撓性の
調節、耐寒性、耐久性向上などの目的のために、他の樹
脂を添加するか、及び/またはポリウレタン樹脂と反応
して架橋する化合物を混合することが望ましい。他の樹
脂としては塩化ビニル系樹脂、セルロース系樹脂、エポ
キシ樹脂、フェノキシ樹脂、ポリビニルブチラール、ア
クリロニトリル・ブタジエン共重合体等が挙げられる。
【0031】一方、ポリウレタン樹脂と架橋する化合物
としては、ポリイソシアネート化合物、エポキシ樹脂、
メラミン樹脂、尿素樹脂等があり、特にこれらの中でポ
リイソシアネート化合物が好ましい。
【0032】本発明の磁気記録媒体には必要に応じてジ
ブチルフタレート、トリフェニルホスフェートの様な可
塑剤、ジオクチルスルホナトリウムサクシネート、t-
ブチルフェノール・ポリエチレンエーテル、エチルナフ
タレン・スルホン酸ソーダ、ジラウリルサクシネート、
ステアリン酸亜鉛、大豆油レシチン、シリコーンオイル
のような潤滑剤や種々の帯電防止剤を添加することもで
きる。
【0033】上記請求項記載の条件(1)で示される高
吸着特性を有した第一の結合剤成分で顔料を分散させる
際、結合剤樹脂に対して貧溶剤に相当する溶剤を結合剤
樹脂が析出しない範囲で用いて分散させると、顔料表面
への吸着量が更に向上し、より顕著な効果が得られやす
い。その際、後分散で添加される第二の結合剤成分と共
に良溶剤が投入される。
【0034】
【作用】請求項の条件(1)で示される第一の結合剤樹
脂は顔料粒子に優先的に吸着する事により、塗膜物性の
向上に寄与するが単独では塗膜の平滑性が得られない。
一方(1)の吸着特性を満たさず、かつ条件(2)を満
たす第二の樹脂は塗膜の平滑性は得られやすいものの、
塗膜の物性が十分とは言えない。第一の結合剤で顔料を
先分散し、第二の結合剤で後分散する事により、双方の
欠点を補い、かつ双方の利点を生かす事が出来る。
【0035】
【実施例】以下実施例により本発明を具体的に例示す
る。実施例中単に部とあるのは重量部を示す。尚、以下
のポリエステル樹脂、及びポリウレタン樹脂の合成例、
比較合成例で得られた結合剤樹脂の組成、その他特性を
表1,2に示した。表中の略号は以下の通りである。
【0036】 TPA:テレフタル酸 IPA:イソフタル酸 OPA:オルソフタル酸 AA:アジピン酸 SA:セバシン酸 SIPA:5-スルホイソフタル酸 NPG:2,2-ジメチル-1,3-プロパンジオール DMH:2-ブチル-2-エチル1,3-プロパンジオール HPN:2,2-ジメチル-3-ヒドロキシプロピル-2',2'-ジ
メチル-3-ヒドロキシプロパネート CHDM:1,4-ビス(ヒドロキシメチル)シクロヘキサ
ン DEG:ジエチレングリコール EG:エチレングリコール MDI:4,4'-ジフェニルメタンジイソシアナート
【0037】結合剤樹脂の数平均分子量はテトラヒドロ
フランを溶剤としてゲル浸透クロマトグラフィーによ
り、標準ポリスチレン換算の値を測定した。ガラス転移
温度は110Hzにおける動的粘弾性の温度依存性測定
結果より、損失弾性率(E”)のピーク温度をTgとし
た。測定はレオロジー(株)製FTレオスペクトラーD
VE−VAにより、周波数110Hz、振幅10.0μ
m、温度範囲−50〜150℃で行った。サンプルは1
5×4mm、厚さ25μmのフィルム状サンプル片を用
いた。樹脂比重は約20μm厚のポリウレタン樹脂乾燥
フィルムを30℃の塩化カルシウム2水和物水溶液に浸
漬し、塩化カルシウム濃度を変化させ、フィルムが浮き
沈みしなくなった際の水溶液の比重を比重計で測定し、
その値をもって樹脂比重とした。
【0038】結合剤樹脂のヘマタイト顔料に対する吸着
量は下記混合物の20℃下、ペイントシェーカー6時間
分散後塗料を20000rpmで90分間遠心分離し、
得られた上澄み液中の結合剤樹脂分濃度を測定する事に
より求めた。ヘマタイト粒子としては戸田工業製、DB
N455Bxを用い、ヘマタイト粒子1g当たりの結合
剤樹脂吸着量をヘマタイト粒子のBET比表面積(55
/g)で除する事により、結合剤樹脂吸着量をヘマ
タイト粒子表面1m当たりの吸着量として求めた。 ヘマタイト粒子(DBN455Bx;戸田工業(株)製 100部 結合剤樹脂(固形分) 25部 溶剤 トルエン 72部 MEK 120部 シクロヘキサノン 48部 ガラスビーズ(¢:2mm) 340部
【0039】磁性層の光沢は60度光沢を測定した。塗
膜表面平滑性は(株)菱化システム製三次元非接触表面
形状計測システムマイクロマップにより測定した。磁性
層物性は、ベースフィルムに塗布された磁性層の動的粘
弾性の温度依存性測定結果から、ベースフィルムのみの
測定結果を差し引くことで評価した。測定はアイティー
計測制御(株)製動的粘弾性測定装置DVA−220に
より、周波数110Hz、昇温速度4℃/min、温度範
囲−10〜100℃で行った。サンプルは、厚さ15μ
mのPETフィルム上に10μmの磁性層を塗布した1
5×4mmのサンプル片を用いた。塗膜物性の比較は0
℃、30℃、60℃、90℃における保存弾性率の値
(LogE'値)で比較した。
【0040】合成例 1.高吸着特性を有する第一の結合剤樹脂の製造例 ポリエステルポリオール(a)の合成 温度計、攪拌機、リービッヒ冷却管を具備した反応容器
にイソフタル酸581部、オルソフタル酸200部、5-
ナトリウムスルホイソフタル酸ジメチル44部及びエチ
レングリコール130部、2,2-ジメチル-1,3-プロパン
ジオール666部、1,4-シクロヘキサンジメタノール2
16部を投入し、触媒としてテトラブトキシチタネート
0.5部を添加した。常圧下240℃で約4時間反応さ
せ、生成する水を溜去した。ついで245℃で約30分
間減圧し、反応を終了した。得られたポリエステルポリ
オールの水酸基価は910eq/10g、酸価は2.
5eq/10gであった。
【0041】ポリウレタン樹脂(A)の合成 上記ポリエステルポリオール(a)100部と2,2-ジメ
チル-3-ヒドロキシプロピル-2',2'-ジメチル-3-ヒドロ
キシプロパネート12部をMEK100部及びトルエン
100部の混合溶剤に溶解した後、MDIを25.5部
溶解し、触媒としてジブチル錫ラウレート0.02部添
加した。反応を75℃で約5時間行いトルエン106
部、MEK106部を添加し、固形分濃度25%のポリ
ウレタン樹脂を得た。得られたポリウレタン樹脂(A)
の特性を表2に示した。
【0042】2.請求項(2)式を満たす第二の結合剤
樹脂の製造例 ポリエステルポリオール(b)の合成 温度計、攪拌機、リービッヒ冷却管を具備した反応容器
にテレフタル酸208部、オルソフタル酸518部、5-
ナトリウムスルホイソフタル酸ジメチル74部及びジエ
チレングリコール742部、1,4-シクロヘキサンジメタ
ノール438部を投入し、触媒としてテトラブトキシチ
タネート0.3部を添加した。常圧下250℃で約4時
間反応させ、生成する水を溜去した。ついで260℃で
約30分間減圧し、反応を終了した。得られたポリエス
テルポリオールの水酸基価は950eq/10g、酸
価は5.5eq/10gであった。
【0043】ポリウレタン樹脂(B)の合成 上記ポリエステルポリオール(a)100部と2,2-ジメ
チル-3-ヒドロキシプロピル-2',2'-ジメチル-3-ヒドロ
キシプロパネート20部をMEK80部及びトルエン8
0部の混合溶剤に溶解した後、MDIを34.5部溶解
し、触媒としてジブチル錫ジラウレート0.03部添加
した。反応を75℃で約5時間行いトルエン100部、
MEK100部を添加し、固形分濃度30%のポリウレ
タン樹脂を得た。得られたポリウレタン樹脂(B)の特
性を表2に示した。
【0044】ポリエステルポリオール(C)の合成 温度計、攪拌機、リービッヒ冷却管を具備した反応容器
にセバシン酸858部、5-ナトリウムスルホイソフタル
酸ジメチル21部及び222部、2,2-ジメチル-1,3-プ
ロパンジオール1040部を投入し、触媒としてテトラ
ブトキシチタネート0.1部を添加した。常圧N2気流
下245℃で約8時間反応させ、生成する水を溜去し、
反応を終了した。得られたポリエステルポリオールの水
酸基価は4400eq/10g、酸価は4.0eq/
10gであった。
【0045】ポリウレタン樹脂(C)の合成 上記ポリエステルポリオール(C)100部と2-ブチル
-2-エチル1,3-プロパンジオール20部をMEK202
部に溶解した後、MDIを82部溶解し、触媒としてジ
ブチル錫ラウレート0.06部添加した。反応を75℃
で約5時間行いMEK128部、トルエン128部を添
加し、固形分濃度30%のポリウレタン樹脂を得た。得
られたポリウレタン樹脂(C)の特性を表2に示した。
【0046】比較合成例 1.第一の結合剤樹脂の比較合成例 ポリエステルポリオール(d)の合成; 温度計、攪拌機、 リービッヒ冷却管を具備した反応容器にオルソフタル酸
718部、5-ナトリウムスルホイソフタル酸ジメチル4
5部及び2,2-ジメチル-1,3プロパンジオール11
05部、1,4-シクロヘキサンジメタノール274部を投
入し、触媒としてテトラブトキシチタネート0.3部を
添加した。常圧下245℃で約4時間反応させ、生成す
る水を溜去した。ついで255℃で約30分間減圧し、
反応を終了した。得られたポリエステルポリオールの水
酸基価は830eq/10g、酸価は5.0eq/1
gであった。
【0047】ポリウレタン樹脂(D)の合成 上記ポリエステルポリオール(d)100部と2,2-ジメ
チル-3-ヒドロキシプロピル-2',2'-ジメチル-3-ヒドロ
キシプロパネート20部をMEK79部及びトルエン7
9部の混合溶剤に溶解した後、MDIを33部溶解し、
触媒としてジブチル錫ラウレート0.03部添加した。
反応を75℃で約5時間行いトルエン100部、MEK
100部で希釈し、固形分濃度30%のポリウレタン樹
脂を得た。得られたポリウレタン樹脂(D)の特性を表
2に示した。
【0048】2.第二の結合剤樹脂の比較合成例 ポリエステルポリオール(e)の合成 温度計、攪拌機、リービッヒ冷却管を具備した反応容器
にテレフタル酸332部、イソフタル酸224部、オル
ソフタル酸222部、5-ナトリウムスルホイソフタル酸
ジメチル45部及びエチレングリコール434部、ジエ
チレングリコール318部を投入し、触媒としてテトラ
ブトキシチタネート0.3部を添加した。常圧下250
℃で約4時間反応させ、生成する水を溜去した。ついで
260℃で約30分間減圧し、反応を終了した。得られ
たポリエステルポリオールの水酸基価は1052eq/
10g、酸価は6.0eq/10gであった。
【0049】ポリウレタン樹脂(E)の合成例 上記ポリエステルポリオール(e)100部と2,2-ジメ
チル-3-ヒドロキシプロピル-2',2'-ジメチル-3-ヒドロ
キシプロパネート20部をシクロヘキサノン82部及び
トルエン82部の混合溶剤に溶解した後、MDIを36
部溶解し、触媒としてジブチル錫ラウレート0.04部
添加した。反応を75℃で約5時間行いトルエン100
部、シクロヘキサノン100部で希釈し、固形分濃度3
0%のポリウレタン樹脂を得た。得られたポリウレタン
樹脂(E)の特性を表2に示した。
【0050】
【表1】
【0051】
【表2】
【0052】*下記式の計算値 *=1.5G×10-3+1.16 S:樹脂比重/G:カ゛ラス転移温度(℃)
【0053】実施例 1 下記の混合物をペイントシェーカーにて6時間分散し
た。 第一の結合剤(ポリウレタン樹脂(A))の30%溶液 50部 ヘマタイト粉(戸田工業(株)製;DBN455Bx) 120部 トルエン 80部 MEK 40部 ガラスビーズ(¢:2mm) 400部
【0054】次いで下記混合物を添加し、更に6時間分
散して塗料を得た。 第二の結合剤(ポリウレタン樹脂(B))の30%溶液 50部 MEK 40部 シクロヘキサノン 80部
【0055】この塗料を厚み12μのポリエチレンテレ
フタレートフィルム上に、乾燥後の厚みが4μになるよ
うに塗布し、70℃、15分間乾燥した。得られた乾燥
塗膜の特性を表3に示す。 比較例1 実施例1の条件で第一の結合剤樹脂としてポリウレタン
樹脂(B)を用い、第二の結合剤樹脂としてポリウレタ
ン樹脂(A)を用い、第一の結合剤及び第二の結合剤の
特性が本特許請求範囲から外れる場合の例とした。実施
例1と同様にして得られた塗膜の特性を表3に示した。
【0056】比較例2 第一の結合剤樹脂としてポリウレタン樹脂(A)を用
い、第二の結合剤樹脂としてポリウレタン樹脂(E)を
用いて、その他は実施例1と同様にして乾燥塗膜を得
た。得られた乾燥塗膜特性を表3に示した。第二の結合
剤樹脂が本特許請求範囲を外れる場合の例とした。
【0057】比較例3 第一の結合剤樹脂としてポリウレタン樹脂(D)を用
い、第二の結合剤樹脂としてポリウレタン樹脂(B)を
用いて、その他は実施例1と同様にして乾燥塗膜を得
た。得られた乾燥塗膜特性を表3に示した。第一の結合
剤樹脂が本特許請求範囲から外れる場合の例とした。
【0058】比較例4 結合剤樹脂としてポリウレタン樹脂(A)のみを用い、
実施例1に示した結合剤樹脂以外の成分とポリウレタン
樹脂(A)の30%溶液100部を同時に仕込み一括分
散した。実施例1と同様にして得られた塗膜の特性を表
3に示した。第二の結合剤樹脂を用いない場合の例とし
た。
【0059】比較例5 比較例2でポリウレタン樹脂(A)の代わりにポリウレ
タン樹脂(B)を用い、得られた塗膜の特性を表2に示
した。第一の結合剤樹脂の特性が本特許請求範囲を満た
さず、かつ第二の結合剤も用いない場合の例とした。
【0060】比較例6 実施例1で全ての成分を同時混合し、一括分散した。得
られた塗膜の特性を表3に示した。分散方法が本特許請
求項記載条件と異なる場合の例とした。
【0061】
【表3】
【0062】実施例2 下記の混合物をペイントシェーカーにて6時間分散し
た。 第一の結合剤(ポリウレタン樹脂(A))の30%溶液 50部 ヘマタイト粉(戸田工業(株)製;DBN455Bx) 120部 カーボンブラック(ケッチェンフ゛ラックEC;ライオン/アクソ゛ー(株)製) 12部 トルエン 90部 MEK 50部 ガラスビーズ(¢:2mm) 400部
【0063】次いで下記混合物を添加し、更に6時間分
散して塗料を得た。 第二の結合剤(ポリウレタン樹脂(C))の30%溶液 50部 MEK 40部 シクロヘキサノン 90部
【0064】実施例1と同様の方法により乾燥塗膜を作
製し、得られた磁性塗膜の特性を表4に示した。 比較例7 第一の結合剤樹脂としてポリウレタン樹脂(A)を用
い、第二の結合剤樹脂としてポリウレタン樹脂(E)を
用いて、その他は実施例1と同様にして乾燥塗膜を得
た。得られた乾燥塗膜特性を表4に示した。第二の結合
剤樹脂が本特許請求範囲を外れる場合の例とした。
【0065】
【表4】
【0066】
【発明の効果】本発明は顔料表面に高吸着する第一の結
合剤樹脂で顔料分散した後、本特許請求項の(2)記載
の条件式を満たす高分散性能を有した第二の結合剤樹脂
で分散する事を特徴とする。これにより、表面平滑性と
物性が共に優れた塗膜が形成される。上記実施例では顔
料として非磁性顔料を用いた場合のみを例示したが本発
明の効果は必ずしも非磁性顔料使用の場合のみに限定さ
れるものでは無く、強磁性粉末を使用した系でも十分に
期待できるものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4J038 DD061 DD081 DG111 HA556 KA06 KA07 KA20 MA07 MA10 MA12 MA13 NA01 NA22 PB11 5D006 BA11 BA15 5D112 AA05 BB08 BB18

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 強磁性粉末及び非磁性粉末を各々結合剤
    中に分散させた塗料を非磁性支持体上に塗布した磁気記
    録媒体において、この非磁性粉末を分散させた塗料が下
    記(1)で表される高吸着特性を有した第一の結合剤成
    分で分散した後、更に下記(2)式の条件を満たす第二
    の結合剤成分を加えて分散する事により得られる事を特
    徴とする磁気記録媒体。 (1)下記条件下でのヘマタイト粉に対する吸着量と吸
    着率が以下の領域にあるポリウレタン樹脂及びまたはポ
    リエステル樹脂。 吸着量≧2.2mg/m2 塗料組成) ヘマタイト粉 100部 結合剤樹脂 25部 溶剤* 240部 *組成:トルエン/MEK/シクロヘキサノン=3/5/2(重量比) (温度:20℃) (2)樹脂比重と樹脂ガラス転移温度が下記式を満たす
    ポリウレタン及びまたはポリエステル樹脂。 S≦1.5・G×10-3+1.16 S:ポリウレタンまたはポリエステル樹脂比重 G:ポリウレタンまたはポリエステル樹脂ガラス転移温
    度(℃)
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