JPH03217446A - 熱可塑性樹脂組成物 - Google Patents

熱可塑性樹脂組成物

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JPH03217446A
JPH03217446A JP1202190A JP1202190A JPH03217446A JP H03217446 A JPH03217446 A JP H03217446A JP 1202190 A JP1202190 A JP 1202190A JP 1202190 A JP1202190 A JP 1202190A JP H03217446 A JPH03217446 A JP H03217446A
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JP
Japan
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resin
meth
copolymer resin
acrylic acid
refractive index
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JP1202190A
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Mamoru Fukuoka
守 福岡
Mitsugi Yanagisawa
柳沢 賦
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DIC Corp
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Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、特に成形品の熱変形温度が高く、かつ耐薬品
性や外観などに優れた熱可塑性樹脂組成物に関するもの
である。
「従来の技術」 従来より、ボリスチレン樹脂の耐熱性を改良した樹脂と
して、スチレン系モノマーとメタクリル酸とを共重合し
て得られるスチレン−メタクリル酸系共重合樹脂(S 
M A A系樹脂)がある。しかしながらこのSMAA
系樹脂は、耐熱性に優れていろらのの耐薬品性、特に耐
アルコール性に劣るという欠点を有しており、このため
その用途が制限されるという問題があった。
このSMAA系樹脂の耐薬品性を向」一する手段として
、SMAA系樹脂にスチレン−アクリロニトリル共重合
樹脂(AS樹脂)のような耐薬品性に優れた樹脂成分を
機械的に混合させる方法が知られていろ。
「発明が解決しようとする課題」 しかしながら、」一記SMAA系樹脂とAS樹脂とを混
合してなる樹脂は、これら二つの樹脂の相溶性が不十分
なため、この樹脂を例えば射出成形などにより成形した
場合、成形品を突出しピンなどで離型ずる際に、成形品
の表面が剥離して外観が悪化するという問題があった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、耐熱性およ
び耐薬品性に優れ、か−〕成杉品の表面外観に優れる熱
可塑性樹脂組成物を提供4゜ることを11的と4ろしの
である。
[課題を解決するh W>の手段.1 本発明名らは、芳古族ビニル化合物と(メタ)アクリル
酸とを必須成分として得られろj(重合樹脂(A)と、
(メタ)アクリル酸アルキルエステルを必須成分として
得られろ(メタ)アクリル酸アルキルエステル系樹脂(
B)と、芳香族ビニル化合物とアクリロニ!・リルとを
必須成分として得られろ共重合樹脂(C)とからなる熱
可塑性樹脂組成物により1−記課題が解決されることを
見い出し本発明に至ったものである。
さらに、本発明者らは検討を進めた結果、上記』(重合
樹脂(A)と上記(メタ)アクリル酸アルキルエステル
系樹脂(B)との混合物の屈折率(ロ−S ,以下同様
)を、上記共重合樹脂(C)の屈折率に対して±0.0
02の範囲内とすることにより、この熱可塑性樹脂組成
物を射出成杉して得られる成形品がさらに透明性に優れ
ることを見い出した。
以下、本発明の熱可塑性樹脂組成物について詳しく説明
する。
まず、本発明に用いられろ共重合樹脂(A)について説
明する。
この』(重合樹脂(A)は、芳香族ビニル化合物と(メ
タ)アクリル酸とを必須成分とし、さらに必要によりこ
れらと共重合可能な他のモノマーを加えててjlj i
l’j合−4゛るごとにより得られろしのである。
このような芳香族ビニル化合物としては、例えばスチレ
ン、α−メチルスチレン、p−メヂルスチレン、ジメヂ
ルスチレン、p−tert−ブチルスヂレン、モノクロ
ルスヂレン、ジクロルスチレン、モノブ〔1ムスチレン
、ジブロムスチレンなどが挙げられるが、特にこれらに
限定されろものではなL)。本発明においては、これら
の芳呑族ビニル化合物のなかでし特にスチレンが好適に
用いられる。
これらの芳香族ビニル化合物は単独で、あるいは混合し
て用いることができる。
この共重合樹脂(A)においては、芳香族ビニル化合物
(a1)と、(メタ)アクリル酸(a2)との重量比率
(a2)/(a2)は、通常 5 0/5 0 〜9 
9/Iの範囲内であることが好ましいが、特に最終的に
得られる熱可塑性樹脂組成物の透明性を重視する場合に
は、重…比率(a1)/(a2)が 60/40〜90
/10の範囲内であり、かつ共重合樹脂(A)中に含ま
れろメタクリル酸の量が10重量%以上であり、さらに
この共重合樹脂(A)のJISK7+05に準拠して測
定した肉厚3ffiII1の試験片の平行光線透過率が
、80%以上であることが好ましい。
上記芳香族ビニル化合物および(メタ)アクリル酸と共
重合可能な他のモノマーとしては、例えばアクリル酸エ
チル、メタクリル酸メチル、アクリル酸ブヂル等に代表
される(メタ)アクリル酸アルキルエステル類:アクリ
ル酸、イタコン酸、マレイン酸、フマル酸に代表される
重合性不飽和脂肪酸!a;N−メチルマレイミド、N−
エチルマレイミド、N−プチルマレイミド、N−才クチ
ルマレイミド、N−イソプロビルマレイミド、Nフェニ
ルマレイミド、N−p−プロモフエニルマレイミド、N
−o−クロルフェニルマレイミド、N−ンク〔1ヘキシ
ルマレイミド等に代表されるマレイミド類 :無水マレ
イン酸、無水イタコン酸、無水シトラコン酸等に代表さ
れる不飽和カルボン酸無水物類 ;アリルグリシジルエ
ーテル、グリンノルメタアクリレートに代表されるエボ
キシ基含有不飽和化合物類 ;アリルアミン、メタクリ
ル酸アミノエヂル、メタクリル酸−アミノブロピル、ア
ミノスチレンに代表されろアミノ基含有不飽和化合物類
 :アクリルアミド、N−メヂルアクリルアミドに代表
されるアクリルアミド系化合物 .−2−ヒド【1キシ
エチルーアクリレート、3ヒド〔1キシブロビルメタア
クリレート、4−ヒト【1キシ−2−ブテンなとの水酸
基含有不飽和化合物等を挙げることができるが、これら
に限定されるしのではない。
これら他のモノマーは、一種または二種以上併用して使
用することができる。また、これら他のモノマーは、通
常芳香族ビニル化合物と(メタ)アクリル酸との混合物
100重量部に対してl00fflffi部以下で使用
されることが好ましい。
共重合樹脂(A)を調製する方法としては、通常用いら
れる塊状重合法、溶液重合法、乳化重合法または懸濁重
合法などの方法が用いられる。なお、この共重合樹脂(
A)を得るに当っては、原料成分となる各モノマー、ず
なわち芳香族ビニル化合物および(メタ)アクリル酸、
さらには必要に応じて用いられる他のモノマーは、重合
開始前ないしは重合中において一括仕込み方式、分割仕
込み方式らしくは連続仕込み方式などを適宜選択して用
いろことにより共重合樹脂(A)の均一化を図ることが
好ましい。
共重合樹脂(A)には必要に応じて、紫外線吸収剤、酸
化防止剤、熱安定剤、可塑剤または滑剤等の谷種の添加
剤を重合中らしくは重合後に添加してしよい。
この共重合樹脂(A)の調製法の一例としては、例えば
、芳香族ビニル化合物および(メタ)アクリル酸、さら
に必要に応じて共重合される他のモノマーを所定量混合
してなる混合物と、通常用いられるラジカル重合開始剤
および必要に応じて分子損調節剤とを用い、ポリビニル
アルコール、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリアクリル
酸カリウム、ポリビニルピロリドン、メヂルセル【1−
ス、ヒドロキンエヂルセルロース、カルボキシメチルセ
ルロース、ポリアルキレンオキサイド等の懸濁安定剤、
ならびに塩化ナトリウム、アルキルベンゼンスルホン酸
ナトリウム等の懸濁助剤などを溶解させた水中で、50
〜150℃、好ましくは80〜140℃の温度下で懸濁
重合さけるという方法がある。
このようにして懸濁重合を完了した後、脱水、洗浄、次
いで乾燥を行うことによりビーズ状形状の共重合樹脂(
A)を得ることができろ。また、必要に応じて紫外線吸
収剤、酸化防止剤、熱安定剤、可塑剤または滑剤等の添
加剤を添加した後、押出機等により造拉してもよい。
次に、本発明に用いられる(メタ)アクリル酸アルキル
エステル系樹脂(n)について説明する。
この(メタ)アクリル酸アルキルエステル系樹脂(11
)は、(メタ)アクリル酸アルキルエステルの単独重合
樹脂、2種類以上の(メタ)アクリル酸アルキルエステ
ルの』(重合樹脂、あるいは40重m%以上の(メタ)
アクリル酸アルキルエステルを含有してなる共重合樹脂
である。
(メタ)アクリル酸アルキルエステルとしては、例えば
メタクリル酸メヂル、メタクリル酸エヂル、メタクリル
酸ローブチル、メタクリル酸イソブチル、アクリル酸メ
ヂル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチルなどが挙げ
られ、これらの化合物の内1種類らしくは2種類以−L
が用いられろ。本発明においては主にメタクリル酸メチ
ルが好適に用いられる。
また、上記共重合樹脂における(メタ)アクリル酸アル
キルエステル以外の成分としては、スチレン、α−メチ
ルスチレン、p−メチルスチレン、ジメチルスヂレン,
p−tert−ブヂルスチレン、モノクロルスチレン、
ジクロルスチレン、モノブロムスヂレン、ジブロムスチ
レン等の各種の芳香族ビニル化合物などが挙げられ、上
記共重合樹脂は、これらの化合物のうち1種類もしくは
2種類以上と、(メタ)アクリル酸アルギルエステルの
うし1種類らしくは2種類以上とが共重合してなるしの
である。
特に最終的に得られる熱可塑性樹脂組成物の透明性を重
視する場合には、(メタ)アクリル酸アルキルエステル
系樹脂(B)中に(メタ)アクリル酸アルキルエステル
か50重量%以」〕含何されており、かーノこの(メタ
)アクリル酸アルキルエステル系樹脂(1{)のJIS
  K7105に梨拠して測定した肉厚3mmの試験片
の1;.行光線透過率が、80%以1−であることが好
ましい。
このような(メタ)アクリル酸アルキルエステル系樹脂
(13)の調製法としては、1種類らしくは2種類以」
一の(メタ)アクリル酸アルキルエステル、あるいは(
メタ)アクリル酸アルキルエステルと1種類らしくは2
種類以−1−の」〕記それ以外のモノマーとを用い、通
常用いられるラジカル重合開始剤および必要に応じて分
子量調節剤の存在下において、塊状重合、溶液重合、乳
化重合または懸ffA重合のいずれかの方法により重合
する方法が挙げられる。
(メタ)アクリル酸アルキルエステル系樹脂(B)には
、必要に応じて、紫外線吸収剤、酸化防止剤、熱安定剤
、可塑剤、または滑剤等の各種添加剤を重合中に、ある
いは重合後の造粒工程において添加することができる。
次に、本発明の熱可塑性樹脂組成物に用いられろ芳香族
ビニル化合物とアクリロニトリルとを必須成分として得
られろ共重合樹脂(C)について説明する。
この共重合樹脂(C)は、芳香族ビニル化合物とアクリ
ロニトリルとを必須成分として得られる共重合樹詣であ
る。また、この共重合樹脂(c)には、さらにその他の
共重合可能なモノマーと共重合させてもよい。
上記共重合樹脂(C)の必須成分である芳香族ビニル化
合物としては、例えばスヂレン、α−メチルスチレン、
p−メチルスチレン、ジメチルスチレン、p − te
rt−プチルスチレン、モノクロルスチレン、ジクロル
スチレン、モノブロムスヂレン、ノブロムスチレンなど
を使用することができ、これらは単独で、あるいは混合
して用いることができる。本発明においては、経済性に
優れている点から特にスヂレンが好適に用いられろ。
また、この芳香族ビニル化合物およびアクリ〔ノニトリ
ルと』(重合可能な他のモノマーとしては、例えばアク
リル酸エヂル、メタタリル酸メチル、アクリル酸ブチル
等に代表される(メタ)アクリル酸アルギルエステル類
 :メタクリ口ニトリル等に代表されるアクリロニ1・
リルを除くビニルシアン化合物類 .N−メヂルマレイ
ミト、N−エチルマレイミト、N−プチルマレイミト、
N−フェニルマレイミト等に代表されるマレイミド類等
か》tげられろ。
J(・R合樹脂(C)は、共重合成分として通常5〜4
 0 4(j iii%のアクリロニトリルを含むもの
が好適に用いられる。特に最終的に得られる熱可塑性樹
脂組成物の透明性を重視する場合には、この共重合樹脂
(C)のJIS  K7105に争拠して測定した肉厚
3mmの試験片の平行光線透過率が、80%以上である
ことが好ましい。
このような共重合樹脂(C)の調製法としては、通常用
いられるラジカル重合開始剤および必要に応じて分子量
調節剤の存在下において、塊状重合、溶液重合、乳化重
合または懸濁重合のいずれかの方法により重合ずろ方法
が挙げられる。
また、この共重合樹脂(C)には、必要に応じて紫外線
吸収剤、酸化防市剤、熱安定剤、可塑剤または滑剤等の
各種添加剤を重合中に、あるいは重合後の造拉工程にお
いて添加することができる。
本発明の熱可塑性樹脂組成物は、必須成分として共重合
樹脂(A)と(メタ)アクリル酸アルキルエステル系樹
脂(B)と共重合樹脂(C)とを含有してなることを特
徴とするものであるが、その配合比率を調整することに
より、得られる組成物の使用目的に応じて、その目的に
合致した性能を得るごとができる。例えば、特に耐熱性
を重要視する場合は、共重合樹脂(A)を50重量%以
上配合したものが好ましく、また耐アルコール性を重要
視する場合は、共重合樹脂(C)を30重量%以上配合
したものが好ましい。
さらに、成形品の透明性を重要視する場合は、共重合樹
脂(A )、(メタ)アクリル酸アルキルエステル系樹
脂(B)および共重合樹脂(C)の各々の平行光線透過
率(.IISK7105に準拠して測定、試験片の肉厚
3 mm)が80%以Fであり、かっ共市合樹脂(A)
と(メタ)アクリル酸アルキルエステル系樹脂(1{)
との混合物の屈折率が、共重合樹脂(C)の屈折率に対
して±0.002の範囲内となるように各成分を配合し
たものが好ましい。
ここで、』(重合樹脂(A)、好ましくは(メタ)アク
リル酸含fr率が10重量%以−ヒの』(重合樹脂(A
)と(メタ)アクリル酸アルキルエステル系樹脂([3
)とを配合してなる混合物において、この混合物の屈折
率と両樹脂の配合重量比率とのあいだには直線関係か成
立4−る(特開昭62−74946号公報参照)。従っ
て、この関係により共重合樹脂(A)および(メタ)ア
クリル酸アルキルエステル系樹脂([3)との混合物の
屈折率を、容易に共重合樹脂(C)の屈折率に対して±
0.002の範囲内に調整することかできる。
本発明の熱可塑性樹脂組成物は、例えば共重合樹脂(A
)と(メタ)アクリル酸アルキルエステル系樹脂(n)
と共重合樹脂(C)とを、通常用いられる混合方法、例
えばロール、バンバリーミキサー単軸押出機、二軸押出
機などを用いて混合する方法、あるいは各成分を単にド
ライブレンドする方法などにより調製ずろことができる
本発明の熱可塑性樹脂組成物には、さらに酸化防止剤、
紫外線吸収剤、滑剤、難燃剤、発泡剤または帯電防止剤
などの各種添加剤を添加することができる。
本発明の熱可塑性樹脂組成物は、熱変形温度か高<、シ
かも耐アルコール性や強度ならびに透明性などの諸性能
に優れているため、種々の成形品、例えばフィルム、シ
ートあるいは板といった押出成形品、二軸延伸ンートあ
るいは二軸延伸フィルムといった二輪延伸押出成形品、
発泡ソートおよび発泡ボードといった発泡押出成形品、
および吹込成形品または射出成形品を製造することがで
き、またその用途し広範なものに及び、例えば蛍光灯カ
バー ランブンエードなどの照明器具カバー類、カセッ
トケース、カセットハーフ、CDプレーヤー1・レー 
ンユーザーミキサ一部品、コーヒーメーカ一部品、洗濯
機ランドリー蓋などの弱電用部品、カーメーター、カー
オーディオなとのプリズムレンズ、インナーレンズ、ラ
ンプ、ランプカバ1・ラクター用風防、バッテリーケー
ス、天Jト村なとの自動車用郎品、ラーメンカップ、深
絞りカップ、クリスタルカップ、折箱、納豆容器、弁゛
5箱、蒸し容器およびOMVで成形されるカップぢ1な
との耐熱食品容器および総菜容器、弁当箱、めん類カッ
プ、チルド食品容器、冷凍食品容器、ドライ食品容器等
の電子レンジ用食品容器およびトレイ、人工臓器、動物
飼育箱、ソヤーレなどの医療器具、各種銘板、レンズ、
]・レイ、ビン等の複写機部品などのような各種成形加
工品用として有用なしのである。
「実施例」 次に本発明を参考例、実施例および比較例により具体的
に説明するが、本発明はこれらの例に限定されるしので
はない。
なお、以下に示ず部および%は特に断わりのない限り重
屯基準であるとずろ。また、各種物性は以下に示す方法
により求めた。
■熱変形温度 ASi’M  D64B(/.ii重2 6 4 ps
i)に準拠して測定した。
■平行光線透過率 JIS  K7105(試験片肉厚3 m+++)に準
拠して測定した。
■耐アルコール性 縦 1 2 7 mm,横 13mm,肉厚 3mmな
る試験片を温度23℃の条件下でイソブロビルアルコー
ルに7日間浸漬後、目視て外観を観察し、変化がないも
のをO、クラックが発生したものを△、クラソクが発生
し、かつ表面が溶解した乙のを×とした。
■成形品の剥離 シリンダー温度が230℃〜250℃のインラインスク
リュー型射出成形機にて金型温度を50〜80℃として
、縦 127mm、hti13+am、肉厚6Iなろ成
形品を射出成形し、突出しピンの突出しにより成形品を
金型から離型した。この際、突出ピンが接触する位置に
おける成形品の剥離の有無を観察し、lOノヨット成形
して剥離が全く認められないものを○、剥離が認められ
たしのを×とした。
〔川重合樹脂(A)の調製〕
以下に示4一方法により各種の共重合樹脂(A)を調製
した。
(参考例1〜4) タービン型撹拌翼を備えた5Qステンレス製反応容器に
、2 0 0 09の蒸留水を仕込み、懸濁安定剤とし
てlogのカルボキシメチルセルロースおよび0 05
gのドデンルベンゼンスルホン酸ナトリウムをそれぞれ
溶解させ、そこに第1表に示す量のスチレン、メタクリ
ル酸メチル、メタクリル酸の一部ならびにラジカル重合
開始剤および分子I[節剤を順次仕込んだ後、撹拌しな
から昇温し90℃に達した時点から残りのメタクリル酸
を第1表に示す時間滴下し、添加終了後2時間にわたっ
て同温度を保持した後、さらに120℃で4時間に亙っ
て重合反応を行なった。次いで、得られたビーズ状のボ
リマーを洗浄、脱水、乾燥して』(重合樹脂(A) [
(A − 1 )〜(A − 4 )]を得た。
第1表に、(A−1)〜(A − 4 )の配合量およ
びその特性を示す。
(以下、余白) [樹脂(A)および(■3)の混合物の組成比と混合物
の屈折率との関係] 以下に、』(重合樹脂(A)と(メタ)アクリル酸アル
キル』゜−ステル系樹脂(!3)との混合物の組成比と
、この混合物の屈折率との関係を示す。
(参煮例5) 参考例!で得られた共重合樹脂(A−1)と、屈折率が
1.493  で、かつ平行光線透過率が92%である
スミペックス−13’MII[:住友化学工業(株)社
製メタクリル酸メチル系樹脂:以下(B1)と略記する
。〕とを種々の組成比で混合し、ノリンダー温度 24
0℃、口径 50mmφである押出機で混練押出し、次
いで得られたそれぞれの混合物の屈折率をアソベ(Ab
bc)屈折計(以下、屈折率はこの屈折計にて測定した
。)で測定したところ、次式に示されるように、各混合
物の屈折率と樹脂(A−1)と樹脂(B−1)との両樹
脂の配合重M比率との間には直線関係が成立することが
確認された。
すなわち、 をX1とし、これら両樹脂からなる混合物の屈折率をn
1とするとき、 n1=   0.0 8 1 X,+l .5 7 4
で示されろ関係が成立した。
(参考例6) 樹脂(A−1)と屈折率が1.534であり、かつ平行
光線透過率が9l%であるエスチレンMS600〔新日
鐵化学(株)社製 スヂレンーメタクリル酸メチル共重
合樹脂:以下(B〜2)と略記する。〕とを種々の組成
比で混合し、参考例5と同様にして混純押出し屈折率を
測定したところ、次式に示されるようにそれぞれの混合
物の屈折率と、これら樹脂(A−1)と樹脂(11−2
)との両樹脂の配合重量比率との間には、参考例5と同
様に直線関係が成立することが確認された。
すなわち、 をX,とし、これら両樹脂からなる混合物の屈折率をn
,とするとき、 n,=  −0.040X,+l.574で示される関
係が成立した。
(参考例7) 参考例2で得られた』(重合樹脂(A − 2 >と樹
脂([{−1 )とを種々の組成比で混合し、参考例5
と同様にして混練押出し、屈折率を測定したところ、次
式に示されるようにそれぞれの混合物の屈折率と、これ
ら樹脂(A−2)と樹脂(B−1)との両樹脂の配合重
晴比との間には、参考例5と同様に、次式に示されるよ
うな直線関係が成立することが確認された。
4゛なわち、 をX3とし、これら両樹脂からなる混合物の屈折率を1
3とするとき、 n3−  0.076X3+1.569で示されろ関係
が成立した。
(参考例8) 参考例3で得られた共重合樹脂(A − 3 )と樹脂
(B−1)とを種々の組成比で混合し、参考例5と同様
にして混練押出し、屈折率を測定したところ、次式に示
されるように、それぞれの混合物の屈折率と、これら樹
脂(A−3)と樹脂(B〜1)との両樹脂の配合重量比
との間には、参考例5と同様に、次式に示されるような
直線関係が成立することが確認された。
すなわち、 をx4とし、これら両樹脂からなる混合物の屈折率をn
4とするとき、 na  一 −0.088X4ト! 58lて示される
関係が成立した。
(参考例9) 参考例4で得られた共重合樹脂(A − 4 )と樹脂
(13−1)とを種々の組成比で混合し、参考例5と同
様にして混練押出し、屈折率を測定したところ、次式に
示されるようなそれぞれの混合物の屈折率と、これら樹
脂(A − 4 )と樹脂(B−1)との両樹脂の配合
重m比との間には、参考例5と同様に次式に示されるよ
うな直線関係が成立することが確認された。
ずなわら、 をX,とし、ごれら両樹脂からなる混合物の屈折率をn
,とするとき、 n6−0 ,0 7 8 X5+ 1 .5 7 1で
示される関係が成立した。
(実施例1〜4) 屈折率が1.566であり、かり平行光線透過率か88
%であるライタック−A200PCP〔三井東圧化学(
株)社製、AS樹脂;以下(OI)と略記する。〕の屈
折率に対して、±0002の範囲内、つまり1 .5 
6 4〜1.568の範囲内に入るように、参考例5に
示す関係より決定された組成比で樹脂(A−1)と樹脂
(13−1)とを配合し、さらに樹脂(C−1)を配合
して、シリンダー温度 230℃、口径 50mmφで
ある押出機で混練押出してペレソトを得た。次いで、こ
れらのペレットをそれぞれ100℃で3時間乾燥した後
、射出成形機により成形し、それぞれの試験片を得た。
このようにして得られた各試験片について物性の評価を
行なった。
配合および評価結果を第2表に示す。
(実施例5) 樹脂(C−1)の代わりに、屈折率が1.569で、か
つ平行光線透過率が88%であるライタソク−AIOO
PCFC三井東圧化学(株)社製、AS樹脂;以下(C
−2)と略記する。〕を用いた以外は、実施例lと同様
にして試験片を作製し、物性のaIF価を行なった。
配合および評価結果を第2表に示す。
(実施例6) 樹脂(I3−1)の代わりに、樹脂(l3−2)を用い
、樹脂(A−1)および樹脂(B−2)の組成比を参考
例6の関係より決定した以外は、実施例1と同様にして
試験片を作製し、物性の評価を行なった。
配合および評価結果を第2表に示す。
(実施例7〜9) 樹脂(C−1)の屈折率に対して、±0.002の範囲
内、すなわち1.564〜1.568の範囲内に入るよ
うに、参考例7、8、9の関係より決定した組成比で、
参考例2で得られた樹脂(A−2)、参ち゛例3で得ら
れた樹脂(A−3)または参考例4て得られた樹脂(A
−4)と、樹脂(r3−1)とを配合し、さらに樹11
N(c−+)を配合し、実施例1と同様にして試験片を
作製し、物性の評価を行なった。
配合および評価結果を第2表に示す。
(比較例1) 参考例lで得られた樹脂(A−1)をシリンダー温度 
230℃、口径 501IIIlφである押出機で押出
してベレット化し、次いで100℃で3時間乾燥した後
、射出成形機により成形して試験片を作製し、その試験
片について物性の評価を行なった。
評価結果を第2表に示す。
(比較例2〜5) 第2表に示す配合および組成比で、樹脂(A1)〜(A
−3)と樹脂(c−1)、(C−2)とを配合し、シリ
ンダー温度 230℃、口径 50mmφである押出機
で混練押出してペレット化し、次いで得られたペレット
をそれぞれ100℃で3時間乾燥した後、射出成形機に
より成形して、それぞれ試験片を得た。このようにして
得られた各試験片について物性の評価を行なった。
配合および評価結果を第2表に示ケ。
(比較例6) 樹脂(B−1)と樹脂(C−1)とを配合した以外は、
比較例2と同様にして試験片を得、物性の評価を行なっ
た。
評価結果を第2表に示す。
(比較例7) 樹脂(A−1)の代わりに樹脂(A−3)を用いた以外
は、比較例1と同様にして試験片を得、物性の評価を行
なった。
配合および評価結果を第2表に示す。
(比較例8) 樹脂(C−1)を90℃で3時間乾燥し、次いで射出成
形機により成形して試験片を作製し、その試験片に一ノ
いて物性の評価を行なった。
配合および評価結果を第2表に示゛4゛。
なお、第2表中の配合組成は、」(重合樹脂(A)、(
メタ)アクリル酸アルキルエステル系樹脂(13)お,
1−びJ(市合樹脂(0)の混合物100部に対する値
である。
(以下、余白) 第2表より明らかなように、実施例の試験片は、熱変形
温度、平行光線透過率、耐アルコール性および成形品の
剥離性の全ての物性において優れており、比較例のもの
と比べてバランスの良い優れた成杉品である。
「発明の効果」 芳香族ビニル化合物と(メタ)アクリル酸とを必須成分
として得られろJ(重合樹脂(A)と、(メタ)アクリ
ル酸アルキルエステルを必須成分として得られろ(メタ
)アクリル酸アルキルエステル系樹脂(!3)と、芳香
族ビニル化合物とアクリ口ニトリルとを必須成分として
得られる共重合体樹脂(C)とからなることを特徴とす
る本発明の熱可塑性樹脂組成物は、熱変形温度が高く、
かつ耐アルコール性や成形品の外観に優れた成形品が得
られるという効果を有するものである。
また、上記共重合樹脂(A)と上記(メタ)アクリル酸
アルキルエステル系樹脂(B)との組成比を変化させる
ことにより屈折率を調整し、その屈折率を上記共重合樹
脂(C)の屈折率に対して±0.002の範囲内とする
ことにより、このような配合の熱可塑性樹脂組成物にあ
っては、上記特性に加えてさらに透明性に優れた成形品
が得られるという効果を有するしのである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、芳香族ビニル化合物と(メタ)アクリル酸とを必須
    成分として得られる共重合樹脂(A)と、(メタ)アク
    リル酸アルキルエステルを必須成分として得られる(メ
    タ)アクリル酸アルキルエステル系樹脂(B)と、芳香
    族ビニル化合物とアクリロニトリルとを必須成分として
    得られる共重合樹脂(C)とからなることを特徴とする
    熱可塑性樹脂組成物。2、(メタ)アクリル酸アルキル
    エステルがメタクリル酸メチルであることを特徴とする
    請求項1記載の熱可塑性樹脂組成物。 3、上記共重合樹脂(A)と上記(メタ)アクリル酸ア
    ルキルエステル系樹脂(B)との混合物の屈折率が、上
    記共重合樹脂(C)の屈折率に対して±0.002の範
    囲内であることを特徴とする請求項2記載の熱可塑性樹
    脂組成物。 4、上記共重合樹脂(A)、上記(メタ)アクリル酸ア
    ルキルエステル系樹脂(B)および上記共重合樹脂(C
    )のJISK7105に準拠して測定した肉厚3mmの
    試験片の平行光線透過率が、それぞれ80%以上である
    ことを特徴とする請求項3記載の熱可塑性樹脂組成物。 5、上記共重合樹脂(A)が、スチレン(a_1)と(
    メタ)アクリル酸(a_2)とを必須成分としてなる共
    重合樹脂であって、その重量比(a_1)/(a_2)
    が60/40〜90/10であり、かつ共重合樹脂(A
    )に含まれるメタクリル酸(a_2)の量が10重量%
    以上であることを特徴とする請求項2、3または4記載
    の熱可塑性樹脂組成物。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102007026200A1 (de) 2007-06-04 2008-12-11 Evonik Röhm Gmbh Zusammensetzung mit erhöhter Spannungsrissbeständigkeit
DE102007026201A1 (de) 2007-06-04 2008-12-11 Evonik Röhm Gmbh Eingefärbte Zusammensetzung mit erhöhter Spannungsrissbeständigkeit
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